JP2014219723A - 自律移動体 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、このような自律移動体は、再現走行モードを行う際に、障害物との接触を避けるためには、進行方向の障害物との距離が所定距離以下になった場合に、走行停止の制御を行う必要がある。
走行部は、制御量が入力される複数のアクチュエータを有する。走行制御部は、アクチュエータに入力する制御量を作成し走行部に入力する。障害物情報取得部は、本体の周囲に存在する障害物の位置情報を取得する。記憶部は、走行経路に対応する環境地図を記憶する。自己位置推定部は、環境地図上における自己位置を推定する。教示データ作成部は、教示走行モードにおいて、自己位置推定部により推定される環境地図上の自己位置を、その通過時刻と対応させた通過点データとして走行スケジュールを作成する。走行命令生成部は、再現走行モードにおいて、走行スケジュールに沿って走行するように走行命令を生成するとともに、障害物情報取得部により取得した障害物の位置情報に基づいて進行方向に障害物が存在する場合に減速又は停止の走行命令を生成し、走行制御部に入力する。通知部は、教示走行モードにおいて、障害物情報取得部より取得した障害物の位置情報に基づいて、本体と障害物との距離が所定値以下である場合に、障害物に接近している旨の通知を行う。通知のレベルは、本体と障害物との距離の接近度合いに応じて多段階とすることができる。
この場合、アラーム音により、障害物との距離が接近していることを操作者に通知して、通過点を適切な位置に変更することを促すことができる。
表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、LEDランプ、その他のディスプレイ装置とすることができ、スピーカのアラーム音と併用して、操作者に通知を行うことが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
自律移動体1は、制御部11、測距センサ31、操作部32、通知部33、走行部27を備えている。
通知部33は、現在の走行状況に関する情報、その他の各種情報を表示するものであって、液晶ディスプレイ、LEDランプ、スピーカなどで構成される。
走行部27は、走行経路を走行するための複数の走行車輪(図示せず)を備え、これら走行車輪を駆動するためのアクチュエータとしての複数の走行モータ(図示せず)を備えている。
制御部11は、障害物情報取得部21、記憶部22、自己位置推定部23、教示データ作成部24、走行命令生成部25、走行制御部26を備える。
教示データ作成部24は、教示走行モードにおいて、自己位置推定部23により推定される環境地図上の自己位置を、その通過時刻と対応させた通過点データとして走行スケジュールを作成する。
走行命令生成部25は、再現走行モードにおいて、走行スケジュールに沿って走行するように走行命令を生成するとともに、障害物情報取得部21により取得した障害物の位置情報に基づいて進行方向に障害物が存在する場合に減速又は停止の走行命令を生成し、走行制御部26に入力する。走行制御部26は、アクチュエータに入力する制御量を作成し走行部27に入力する。
本発明の第1実施形態による自律移動体を以下に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態が採用される清掃用ロボットの制御ブロック図である。
この清掃用ロボット40は、操作者の手動操作により走行開始位置から走行終了位置まで手動走行させながら、通過時刻と通過時刻における通過点データの集合でなる走行スケジュールと環境地図復元用データを作成する教示走行モードと、走行スケジュールを再現しながら、走行開始位置から走行終了位置まで自律的に走行する再現走行モードとを実行する。
清掃用ロボット40は、自律移動体1と、スロットル42、清掃部ユーザインターフェイス43を備える。清掃用ロボット40は、さらに、清掃部(図示せず)を有している。清掃部は、自律移動体1の下部に設けられており、自律移動体1の移動と共に床面を清掃するための装置である。
前方レーザレンジセンサ53は、自律移動体1の前方に位置する障害物の位置情報を検出するものであり、所定の角度範囲で水平方向にレーザ光を照射して、障害物から反射される反射光を受信して、本体1aから障害物までの距離を測定する。
後方レーザレンジセンサ54は、自律移動体1の後方に位置する障害物の位置情報を検出するものであり、所定の角度範囲で水平方向にレーザ光を照射して、障害物から反射される反射光を受信して、本体1aから障害物までの距離を測定する。
非常停止スイッチ56は、自律移動体1の動作を緊急停止させる指示を受け付けるものであって、操作者による操作が可能なスイッチである。
スピーカ57は、自律移動体1の動作中における各種情報を音により操作者に通知する。
教示データ作成部24は、教示走行モードにおける通過時刻と通過時刻に対応する通過点データの集合である走行スケジュールを作成する。
マップマッチング部73は、本体1aの周囲に位置する障害物の位置情報に基づいて作成されたローカルマップと、更新されたグローバルマップとを比較することで、自己位置推定部23により推定された自己位置を補正する。
障害物情報取得部21は、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54の検出信号に基づいて本体1aの周囲に位置する障害物の位置情報を取得する。
さらに、走行命令生成部25は、再現走行モードにおいて、障害物情報取得部21により取得した障害物の位置情報に基づいて進行方向に障害物が存在する場合に減速又は停止の走行命令を生成し、走行制御部26に入力する。
走行制御部26は、演算部81、判断部82、移動制御部83を備えている。判断部82は、入力された走行命令を解釈する。演算部81は、判断部82により解釈された走行命令に基づいて、走行部27のアクチュエータの制御量を算出する。移動制御部83は、演算部81により算出された制御量を走行部27に出力する。
モータ駆動部(モータドライバ)91は、走行制御部26から入力される制御量と、エンコーダ95により検出されるモータ93の回転位置とに基づいて、モータ93をフィードバック制御する。モータ駆動部92は、同様に、走行制御部26から入力される制御量と、エンコーダ96により検出されるモータ94の回転位置とに基づいて、モータ94をフィードバック制御する。
図3は、自律移動体の制御動作の概略を示す制御フローチャートである。以下、図2における制御部11が所定のプログラムを実行することにより、走行命令生成部25、教示データ作成部24、SLAM処理部63、障害物情報取得部21、及び走行制御部26の各機能ブロックを実現するものとして説明する。
ステップS33において、制御部11は教示走行モードを実行し、その後、ステップS36に移行する。
ステップS34において、制御部11は選択されたモードが再現走行モードであるか否かを判別する。制御部11は、再現走行モードを選択する指示入力を受け付けたと判断した場合、ステップS35に移行する。
ステップS36において、制御部11は、終了指示を受け付けたか否か、もしくは教示された走行スケジュールを終えたか否かを判別する。具体的には、制御部11は、操作者による操作部32の操作により処理終了する旨の指示入力があった場合、リモコンにより処理終了する旨の指示入力信号を受信した場合、あるいは、教示走行モードにより作成された走行スケジュールを終了したと判断した場合には、処理を終了し、そうでない場合には、ステップS31に移行する。
図4は、教示走行モードにおける自律移動体の制御フローチャートである。
ステップS40において、制御部11は、初期設定を行う。具体的に、制御部11は、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54の検出信号に基づいて、本体1aの周囲に位置する障害物の位置情報を取得し、これに基づいて本体1aの周囲におけるローカルマップを作成する。
自律移動体1では、本体1aの前端部に前方レーザレンジセンサ53が取り付けられており、パルス発振されたレーザ光を回転ミラーにより扇状に走査して、自律移動体1の前方に位置する障害物から反射する反射光を受信する。
図5に示す例では、前方レーザレンジセンサ53は、前方約180度の走査領域101にレーザ光を送信する。前方レーザレンジセンサ53では、障害物から反射した反射光を所定周期で受信し、送信したレーザ光の送信パルスと受信した反射光の受信パルスとを比較して、障害物までの距離を検出する。
図5に示す例では、後方レーザレンジセンサ54は、後方約180度の走査領域103にレーザ光を送信する。ただし、自律移動体1は、後述する教示走行モードにおいて、障害物の検出を行わないマスク領域105を設け、第1走査領域115及び第2走査領域117に位置する障害物の位置情報を検出する。なお、マスク領域150は、自律移動体1の後方に位置する操作者に対応させて設けられている。
図5に示す例では、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54が、約180度の角度でレーザ光の走査を行っているのに対して、図6に示す例では、それぞれ約240度の角度でレーザ光の走査を行っている点で異なる。
具体的には、前方レーザレンジセンサ53による走査領域101は前方240度の角度範囲である。また、後方レーザレンジセンサ54による走査領域103は後方240度の角度範囲であり、マスク領域105を除く第1走査領域115及び第2走査領域117に位置する障害物の位置情報を検出する。
前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54は、所定の走査領域にレーザ光を照射し、さらに障害物からの反射光を受信して、その後に照射したレーザ光の送信パルスと受信した反射光の受信パルスとに基づいて、障害物までの距離Rを出力値として算出する。また、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54は、障害物までの距離Rを得た時のセンサ角度Nも出力する。
制御部11は、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54の出力を、所定の角度毎に取得し、それに基づいてセンサ角度Nと障害物までの距離Rとを対応付けた位置情報テーブルを作成する。図7に示す位置情報テーブルは、0.72度毎にセンサ出力を取得して障害物の位置情報テーブルとしたものである。
制御部11は、前方レーザレンジセンサ53又は後方レーザレンジセンサ54のセンサ中心を原点132とし、障害物の位置情報テーブルのセンサ角度Nに対応する走査線131上のグリッドに対して障害物存在確率を決定する。ここで、障害物が存在するグリッドの障害物存在確率を「1.0」とし、障害物が存在するか否か不明であるグリッドの障害物存在確率を「0」とし、障害物と原点との間に位置するグリッドの障害物存在確率を「−1+(r/R)2=−1.0〜0」とする。
制御部11は、走査線131上であって、原点132からの距離rが障害物までの距離R未満にあるグリッドには障害物が存在しないと判断する。図8において、原点132と検出グリッド133との間に位置する中間グリッド134〜138の障害物存在確率を「−1+(r/R)2=−1.0〜0」とする。
制御部11は、走査線131上であって、原点132からの距離rが障害物までの距離Rよりも遠くにあるグリッドには、障害物が存在するか否かは不明であると判断して、不明グリッド139の障害物存在確率を「0」とする。
ただし、後方レーザレンジセンサ54のマスク領域105に位置するグリッドは、不明グリッド113として障害物存在確率が「0」に設定される。
図5及び図6に示す例では、自律移動体1の前方に位置して直線状に検出グリッド107が存在しており、したがって走行経路を構成する壁面又は大型の障害物が存在すると推定することができる。
このようにして、センサ座標系のローカルマップ作成処理では、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54を中心とする周囲に位置する各グリッドの障害物存在確率を算出して、これをセンサ座標系のローカルマップとして出力する。
また、制御部11は、自己位置(x1,y1,θ1)と、グローバルマップ上に存在する障害物との距離が所定距離以下であれば、走行開始位置として不適切であると判断することもできる。この場合も、同様に、制御部11が清掃部ユーザインターフェイス43又はスピーカ57を介して走行開始位置が不適切である旨の通知を行うことができる。
さらに、制御部11は、地図作成部72により作成された自己位置(x1,y1,θ1)を中心としたグローバルマップの一部を、記憶部22に一時的に記憶させる。
また、制御部11は、さらに自律移動体1の一定時間内の移動量に関する情報を取得する。具体的には、制御部11は、走行部27のエンコーダ95、96から、それぞれ対応するモータ93、94の回転位置に関する情報を取得し、一定時間内の移動量を算出する。
ステップS91において、制御部11は、事前確率計算処理を実行する。
制御部11は、現在時刻である時刻(t)を用いて、時刻(t−1)の事後確率分布と、時刻(t−1)〜時刻(t)間の移動量(dx,dy,dθ)とに基づいて、時刻(t)における自己位置の事前確率分布を算出する。
制御部11は、図10に示す時刻(t−1)の事後確率分布に、時刻(t−1)〜時刻(t)間の移動量(dx,dy,dθ)を加算して、座標をシフトさせる。
制御部11は、さらに、正規分布を畳み込み演算することによって、図11に示すような時刻(t)における事前確率分布を得る。
制御部11は、このような事前確率計算処理を、3次元グリッド空間(x,y,θ)内の各グリッドに対して実行することにより、車輪のスリップなどを考慮しながら、エンコーダ95、96から取得した移動量(dx,dy,dθ)を加えた自己位置の確率分布を更新する。
図12は、尤度計算処理の制御フローチャートである。
ステップS121において、制御部11は、仮の自己位置座標を抽出する。具体的には、制御部11は、事前確率分布処理により算出された時刻(t)における事前確率のうち閾値を超える座標を1つ抽出し、これを仮の自己位置座標とする。制御部11は、時刻(t)の事前確率分布、ローカルマップ、及び作成中のグルーバルマップに基づいて、抽出した仮の自己位置座標における尤度を算出する。
制御部11は、事前確率分布に基づいて抽出された仮の自己位置座標を(x,y,θ)とし、センサ座標系によるローカルマップの各グリッドの座標を(lx,ly)として、絶対座標系のローカルマップの各グリッドの座標(gx,gy)を数式1により算出する。
制御部11は、作成中のグローバルマップと絶対座標系のローカルマップとのマップマッチング処理を行い、それに基づいて絶対座標系のローカルマップ上における各グリッドの障害物存在確率を算出する。
制御部11は、絶対座標系のローカルマップにおいて、障害物存在確率「1.0」のグリッドがN個存在した場合、i番目のグリッドの座標を(gx_occupy(i),gy_occupy(i))とし、グローバルマップ上の座標(gx_occupy(i),gy_occupy(i))における障害物存在確率をGMAP(gx_occupy(i),gy_occupy(i))として、以下の数式2により一致度を表すスコアsを算出する。
制御部11は、複数の仮の自己位置に対してそれぞれスコアsを算出して、それを自己位置の尤度分布とする。
図13は、尤度計算処理により得られた尤度分布の一例を示す説明図である。
制御部11は、複数の仮の自己位置に対して事後確率計算処理を実行し、その結果事後確率が最大となるものを自己位置とすることができる。
上記の通知により、教示走行モードにおいて作成される走行スケジュールは、自律移動体1の本体1aと障害物との距離が所定距離以下になる箇所を含みにくい。
ここで、記憶部22に記載される環境地図復元用データは、グローバルマップ上の自己位置の周囲を所定面積の単位グリッドで分割し、各グリッドに障害物存在確率を対応付けて、障害物の位置情報を取得した時刻(t)と関連つけたものとすることができる。
図15に示すように、時刻(t−1)におけるグローバルマップ及び時刻(t)におけるローカルマップは、それぞれのグリッドに障害物存在確率が記憶されている。前述したように、障害物が存在していると推定されるグリッドの障害物存在確率は「1.0」、障害物が存在していないと推定されるグリッドの障害物存在確率は「−1.0〜0」、障害物の存在が不明であるグリッドの障害物存在確率は「0」に設定されるものとする。
制御部11は、各グリッドの障害物存在確率が演算により「1.0」以上になる場合、及び「−1.0」以下になる場合には切り捨て計算を行って、それぞれ「1.0」、「−1.0」とする。このことにより、繰り返し障害物が存在すると判別されたグリッドの障害物存在確率は「1.0」に近い値となり、繰り返し障害物が存在しないと判別されたグリッドの障害物存在確率は「−1.0」に近い値となる。
このようにして、制御部11は、図15(c)に示す時刻(t)におけるグローバルマップの各グリッドの障害物存在確率を算出することで、グローバルマップを更新する。
このグローバルマップ更新処理では、グローバルマップの各グリッドの障害物存在確率が、絶対座標系のローカルマップの対応する各グリッドの障害物存在確率を加算することで更新されるので、車輪のスリップやセンサの計測誤差に基づくノイズの影響を極力少なくすることができる。
ここで、制御部11は、さらに、自律移動体1が通過後の通過点におけるグローバルマップを削除することもできる。この点は、時刻(t)において更新されるグローバルマップとして必要なものは、次の時刻(t+1)において、制御部11が自己位置推定処理を実行するために必要な範囲だけある。したがって、次の時刻(t+1)において、制御部が自己位置推定処理を実行するために必要でない範囲は削除することが可能である。このため、環境地図において、環状経路が閉じないという問題を考慮する必要がなくなる。
図16は、再現走行モードにおける自律移動体の制御フローチャートである。
ステップS161において、制御部11はデータ計測処理を実行する。具体的には、制御部11は、前方レーザレンジセンサ53及び後方レーザレンジセンサ54により、レーザ光を照射しさらに障害物から反射した反射光を受信することで、障害物の距離及び方向に関する障害物情報を得る。ここでのデータ計測処理は、教示走行モードにおけるデータ計測処理と同様であり、詳細説明は省略する。
ステップS168において、制御部11はグローバルマップ更新処理を実行する。具体的に、制御部11は、時刻(t−1)におけるグローバルマップに対して、自己位置推定処理により推定された自己位置により座標変換を行った絶対座標系のローカルマップを足し合わせて、時刻(t)におけるグローバルマップを更新する。このグローバルマップ更新処理では、グローバルマップの各グリッドの障害物存在確率が、絶対座標系のローカルマップの対応する各グリッドの障害物存在確率を加算することで更新されるため、車輪のスリップや摩耗、センサの計測誤差に基づくノイズの影響を極力少なくすることができる。
制御部11は、教示走行モードにおいて、通過時刻に対応する環境地図復元用データを作成して記憶部22に記憶させる場合には、通過点近傍におけるグローバルマップを記憶部22に残し、通過後のグローバルマップの情報を削除することも可能である。
上記実施形態は、下記の構成及び機能を有している。
自律移動体1(自律移動体の一例)は、教示走行モード(例えば、図4のステップS40〜S50)と、再現走行モード(例えば、図16のステップS161〜S170)とを実行する。教示走行モードは、操作者の手動操作により、走行経路を手動走行させながら、通過時刻と通過時刻における通過点データの集合でなる走行スケジュールを作成する。再現走行モードは、走行スケジュールを再現しながら、走行経路を自律的に走行する。
自律移動体1は、本体1a(本体の一例)と、走行部27(走行部の一例)と、走行制御部26(走行制御部の一例)と、障害物情報取得部21(障害物情報取得部の一例)と、記憶部22(記憶部の一例)と、自己位置推定部23(自己位置推定部の一例)と、教示データ作成部24(教示データ作成部の一例)と、走行命令生成部25(走行命令生成部の一例)と、通知部33(通知部の一例)とを備えている。
走行部27は、制御量が入力されるモータ93,94(アクチュエータの一例)を有する。走行制御部26は、モータ93,94に入力する制御量を作成し走行部27に入力する(例えば、ステップS41、ステップS169)。障害物情報取得部21は、本体1aの周囲に存在する障害物の位置情報を取得する(例えば、ステップS42、ステップS161)。記憶部22は、走行経路に対応する環境地図を記憶する。自己位置推定部23は、環境地図の上における自己位置を推定する(例えば、ステップS44、S163)。教示データ作成部24は、教示走行モードにおいて、自己位置推定部23により推定される環境地図上の自己位置を、その通過時刻と対応させた通過点データとして走行スケジュールを作成する(例えば、ステップS49)。走行命令生成部25は、再現走行モードにおいて、走行スケジュールに沿って走行するように走行命令を生成するとともに(例えば、ステップS169)、障害物情報取得部21により取得した障害物の位置情報に基づいて進行方向に障害物が存在する場合に減速又は停止の走行命令を生成し、走行制御部26に入力する(例えば、ステップS165)。通知部33は、教示走行モードにおいて、障害物情報取得部21より取得した障害物の位置情報に基づいて、本体1aと障害物との距離が所定値以下である場合に、障害物に接近している旨の通知を行う(例えば、ステップS46)。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
制御部10は、環境地図を、静的環境地図と動的環境地図の2層構造で管理することが可能である。静的環境地図は、教示走行モードで作成される地図復元用データに基づいて復元することができる。また、動的環境地図は、時刻(t)の動的環境地図と、時刻(t+1)において障害物情報取得部21が取得する自己位置の周辺における障害物の位置情報に基づくローカルマップとの重ね合わせにより作成することができる。
さらに、動的環境地図の各グリッドの値の範囲を決定するパラメータをP1とすると、
DynamicMap(t)=StaticMap・P1+DiffMap(t)
として算出できる。
時刻(t+1)における動的環境地図は、時刻(t)における動的環境地図と、時刻(t+1)におけるローカルマップとを用いて、各グリッドの障害物存在確率が算出される。絶対座標系のローカルマップにおける各グリッドの障害物存在確率をLocalMap(t+1)とすると、
DynamicMap(t+1)=DynamicMap(t)+LocalMap(t+1)
として算出できる。
DiffMap(t+1)=DynamicMap(t+1)−StaticMap・P1
として作成し、これを用いて動的環境地図を更新する。
図17に示すように、時刻(t)における差分地図DiffMap(t)中の各グリッドの障害物存在確率と、静的環境地図StaticMap中の各グリッドの障害物存在確率にパラメータP1を乗算した値とを加算して、時刻(t)における動的環境地図DynamicMap(t)が算出される。各グリッドの障害物存在確率は、−1.0〜1.0の範囲の値であり、パラメータP1を「0.5」としている。
このことから、DynamicMap(t)=StaticMap・P1+DiffMap(t)で算出された動的環境地図の各グリッドの障害物存在確率は、図17(c)のようになる。
障害物情報取得部21により取得した自機の周辺における障害物位置情報に基づいて、絶対座標系のローカルマップに変換した後の各グリッドの障害物存在確率が、図18(a)に示される。
このことにより、図18に示す例では、s=(1.0+1.0+0.3+0.3)/4=0.65として尤度を算出することができる。
また、教示走行モードで作成された環境地図復元用データを用いて静的環境地図を復元した際に、障害物の位置情報が変化しているような場合であっても、差分地図を用いて障害物の配置の変化を検知することが可能となる。従って、自律移動体1は、走行経路上のレイアウト変更や移動体の存在に対応して、障害物との接触を回避することが可能となる。
1a 本体
11 制御部
21 障害物情報取得部
22 記憶部
23 自己位置推定部
24 教示データ作成部
25 走行命令生成部
26 走行制御部
27 走行部
31 測距センサ
32 操作部
33 表示部
40 清掃用ロボット
42 スロットル
43 清掃部ユーザインターフェイス
51 コントロールボード
52 ブレーカ
53 前方レーザレンジセンサ
54 後方レーザレンジセンサ
55 バンパースイッチ
56 非常停止スイッチ
57 スピーカ
63 SLAM処理部
64 不揮発メモリ
72 地図作成部
73 マップマッチング部
81 演算部
82 判断部
83 移動制御部
91 モータ駆動部
92 モータ駆動部
93 モータ
94 モータ
95 エンコーダ
96 エンコーダ
101 走査領域
103 走査領域
105 マスク領域
107 検出グリッド
109 中間グリッド
111 不明グリッド
115 第1走査領域
117 第2走査領域
131 走査線
132 原点
133 検出グリッド
134 中間グリッド
135 中間グリッド
136 中間グリッド
137 中間グリッド
138 中間グリッド
139 不明グリッド
Claims (3)
- 操作者の手動操作により、走行経路を手動走行させながら、通過時刻と前記通過時刻における通過点データの集合でなる走行スケジュールを作成する教示走行モードと、前記走行スケジュールを再現しながら、前記走行経路を自律的に走行する再現走行モードとを実行する自律移動体であって、
本体と、
制御量が入力される複数のアクチュエータを有する走行部と、
前記アクチュエータに入力する制御量を作成し前記走行部に入力する走行制御部と、
前記本体の周囲に存在する障害物の位置情報を取得する障害物情報取得部と、
前記走行経路に対応する環境地図を記憶する記憶部と、
前記環境地図の上における自己位置を推定する自己位置推定部と、
前記教示走行モードにおいて、前記自己位置推定部により推定される前記環境地図上の自己位置を、その通過時刻と対応させた通過点データとして走行スケジュールを作成する教示データ作成部と、
前記再現走行モードにおいて、前記走行スケジュールに沿って走行するように走行命令を生成するとともに、前記障害物情報取得部により取得した障害物の位置情報に基づいて進行方向に障害物が存在する場合に減速又は停止の走行命令を生成し、前記走行制御部に入力する走行命令生成部と、
前記教示走行モードにおいて、前記障害物情報取得部より取得した障害物の位置情報に基づいて、前記本体と障害物との距離が所定値以下である場合に、障害物に接近している旨の通知を行う通知部と、
を備える自律移動体。 - 前記通知部は、前記本体と障害物との距離が所定値以下である場合に、アラーム音を発生させるスピーカである、請求項1に記載の自律移動体。
- 前記通知部は、前記本体と障害物との距離が所定値以下である場合に、障害物が接近している旨の表示を行う表示装置である、請求項1に記載の自律移動体。
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