JP2015001820A - 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法 - Google Patents

自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015001820A
JP2015001820A JP2013125930A JP2013125930A JP2015001820A JP 2015001820 A JP2015001820 A JP 2015001820A JP 2013125930 A JP2013125930 A JP 2013125930A JP 2013125930 A JP2013125930 A JP 2013125930A JP 2015001820 A JP2015001820 A JP 2015001820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
measured
distance
obstacle
autonomous mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013125930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5826795B2 (ja
Inventor
翔貴 吉野
Shoki Yoshino
翔貴 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013125930A priority Critical patent/JP5826795B2/ja
Publication of JP2015001820A publication Critical patent/JP2015001820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5826795B2 publication Critical patent/JP5826795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】複雑な鏡壁やガラス壁がある環境、測定できる壁が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる自律移動体、その制御システム、および自己位置推定方法を提供する。
【解決手段】清掃ロボット1には、障害物の壁がレーザ光により測距できる壁か否かの情報を含む環境地図を用いて、自己位置候補から測距できる壁に向かうレーザ光の光線方向を特定して、特定した光線方向のレーザ光を用いて自己位置候補から自己位置を検出する演算部が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、清掃ロボットなどの自律的に移動可能な移動体、その制御システム、および自己位置検出方法に関する。
建物内部や屋外の限定された領域内を、周囲の環境情報に基づいて自律的に移動可能な自律移動型ロボット等の移動体が知られている。このような移動体は、移動領域に関して予め記憶された環境地図上において、現在の自己の位置から特定の目標地点までの移動経路を作成し、当該経路に基づく自律移動を可能とする。このため、自律移動体には、一般的に、移動領域内における自己位置を認識する機能が設けられている。
自己位置を認識するには、環境地図と、移動体に搭載されたセンサから検出される環境情報とを照合する必要があり、様々な手法が研究されている。利用するセンサは様々であるが、高精度に障害物までの距離を検出することができるレーザーレンジファインダーが広く用いられている。しかし、レーザーレンジファインダーは鏡やガラス壁がある場合、距離を正しく測定できない問題がある。その問題を解決するための技術として特許文献1に記載の技術がある。特許文献1の技術は、鏡壁やガラス壁がある状況においても、それらの壁の光反射率属性を環境地図に持たせることによって、反射角を考慮した距離を計算することで、鏡壁やガラス壁がある環境においても自己位置を推定している。
特開2009−223757号公報(2009年10月1日公開)
しかしながら、特許文献1の技術は、特に複雑な形状のガラス壁に対して、環境地図の光反射率によって求める距離が、レーザーレンジファインダーの測定結果と一致しない虞がある。また、そもそも壁自体が少ない環境については、適切に自己位置を認識することができないという問題もある。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な鏡壁やガラス壁がある環境、測定できる壁が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる自律移動体、その自律移動制御システム、および自己位置検出方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る自律移動体は、
自己位置の検出をおこなう自律移動体であって、
ビームを照射して距離を計測するセンサ部と、
自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出された自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定部と、
上記特定された光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする検出部とを備えていることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る自律移動体の自律移動制御システムは、
ビーム式のセンサ部を備え、
上記ビームを照射して距離を計測する計測手段と、
上記自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定手段と、
上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出手段と、
上記自己位置検出手段によって上記自己位置候補を修正して得られる自己位置に基づいて自律移動体の走行を制御する走行制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る自己位置検出方法は、
ビーム式のセンサ部を備えた自律移動体の自己位置検出方法であって、
上記ビームを照射して距離を計測する計測工程と、
上記自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定工程と、
上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出工程とを含むことを特徴としている。
本発明によれば、複雑な形状の鏡壁やガラス壁がある環境、測定できる壁が少ない環境においても適切に自己位置を推定できることが可能な自律移動体、その制御システム、および自己位置推定方法を提供することができる。
本発明に係る自律移動体の実施形態1である清掃ロボットの外観図である。 図1に示す切断線A−A´の矢視断面図である。 図1に示す清掃ロボットに搭載されたレーザーレンジファインダーとレーザーレンジファインダーのレーザ光が測距対象物としての壁に照射されている様子を示した図である。 実施形態1の清掃ロボットにおける自己位置検出に関係する構成を示した図である。 実施形態1において用いる環境地図としてのグリッドマップを示す図である。 実施形態1の清掃ロボットに具備された演算部の自己位置検出部のフローチャートである。 図4に示すグリッドマップにレーザーレンジファインダーとレーザーレンジファインダーのレーザ光を模式的に示した図である。 図6に示すフローチャートのステップS106を模式的に示す図である。 本発明の実施形態2において用いる環境地図を示す図である。 本発明の実施形態3を説明する図である。
〔実施形態1〕
以下に、本発明に係る自律移動体の一実施形態を説明する。本実施形態1では、自律移動体の一例である清掃ロボットを挙げて説明するが、本発明は清掃ロボットに限定されるものではない。
図1は清掃ロボット1(自律移動体)の外観図であり、図2は図1に示す切断線A−A´における矢視断面図である。
清掃ロボット1は、清掃ロボット1底部の左右に配置された二つの駆動輪2と、清掃ロボット1底部に回転自在に取り付けた従輪3と、清掃ロボット1に動作電源を供給するバッテリ4、駆動輪2を駆動するモーター50と、駆動輪2の回転数を検出するエンコーダ51とを備えている。また、清掃ロボット1は、洗浄液を貯留する洗浄液タンク5と、洗浄液タンクに連結された洗浄液吐出部6とを備え、両者は円筒形のパイプによって接続されて、洗浄液吐出ユニットを構成している。さらに、清掃ロボット1は、清掃ロボット1内部に吸い込んだ廃液(塵や埃等を含む)を溜める廃液タンク7と、清掃ロボット1底部に設けられた廃液を吸い込む廃液吸引口8とを備え、両者はパイプによって接続されて、廃液回収ユニットを構成している。さらに、清掃ロボット1は、吸引口8の付近に設けられた清掃ブラシ9と、清掃ブラシ9を駆動するブラシモーター10とを備える。ブラシモーター10には、ロータリーエンコーダが含まれ、モーターの回転数を検出することができる。そして、これらの機構全体を覆うのが筐体11である。また、清掃ロボット1は、洗浄液の飛散や異物の巻き込みを防止するための保護部材12も備える。その他、各種モードの設定や自動走行/手動走行の切替、走行/停止の切替などを行なうための操作パネル13、非常時に停止させるための非常停止スイッチ14、手動走行時の走行方向を決定する走行制御レバー15、および手動走行時に作業者が清掃ロボット本体を支持するための把手16等を備える。
なお、清掃ロボットの形態は、上記のような洗浄液を使用して洗浄するタイプに限定されるものではなく、ファン、集塵室、吸込口などを備えたいわゆる家庭用掃除機のような態様のロボットであってもよい。
このような構成を具備した清掃ロボット1は、一対の駆動輪2の駆動量をそれぞれ独立に制御することで、直進や曲線移動(旋回)、後退、その場回転(両車輪の中点を中心とした旋回)などの移動動作を行うことができる。更に、清掃ロボット1は、移動領域内の指定された目的地までの移動経路を自律的に作成し、その移動経路に追従移動する自律移動型の移動体として実現される。そのため、本実施形態1の清掃ロボット1は、レーザーレンジファインダー20と、演算部30とを備えている。
以下、レーザーレンジファインダー20および演算部30を説明するとともに、清掃ロボット1の自律移動を制御する制御システムを説明する。
(レーザーレンジファインダー)
レーザーレンジファインダー20、清掃ロボット1の前方に配設されている。レーザーレンジファインダー20は、清掃ロボット1の前方に対して所定の広がり角度でレーザ光を照射するための光源と、光源より照射されたレーザ光の反射光を受光するための受光部とを備えている。そして、レーザ光の照射した角度と、反射するまでに要した時間に基づいて、レーザ光の反射した障害物の位置を検出する、いわゆるTOF(Time of flight)の原理による障害物検知(センシング)が行われる。
ここで、レーザーレンジファインダー20を用いて清掃ロボット1の前面の環境情報(センシングされる障害物の位置及び形状)を取得する手法について説明する。
まず、清掃ロボット1は、その前面に対してレーザ光を照射し、清掃ロボット1から所定距離内に位置するセンシング領域に存在する、レーザ光を反射した障害物の位置(センシングポイント)を検出する。具体的には、本実施形態1におけるレーザーレンジファインダー20は、所定の広がり角度で発せられ、清掃ロボット1から所定の距離の領域を計測可能範囲とする。すなわち、レーザーレンジファインダー20から照射されたレーザ光の反射光が受光されると、レーザ光を照射したときの清掃ロボット1の自己位置と、レーザーレンジファインダー20から照射されるレーザ光の照射方向と、レーザ光の照射から反射光を受光するまでの時間とから、照射したレーザ光が反射した地点が特定される。
レーザーレンジファインダー20によって計測されるデータは、レーザ中心からの距離と、レーザの照射方向の角度とにより規定される極座標系として出力される。レーザーレンジファインダー20は、例えば、清掃ロボット1の進行方向前方180度を計測する際の分解能を1.0度とした場合には、一度のスキャンにより181個のデータを計測する。
レーザーレンジファインダー20によって計測されるデータ(壁までの距離)は、演算部30に設けられた記録領域に記憶される。
図3に、移動領域内において清掃ロボット(レーザーレンジファインダー20)の前面に壁41が設けられている様子を示している。図3に示すように、清掃ロボットはその前面にレーザーレンジファインダー20からレーザ光を照射している。このとき、レーザーレンジファインダー20のセンシング領域内には壁41が含まれている。このような場合、レーザーレンジファインダー20によりセンシングされた壁41までの距離が演算部30に設けられた記録領域に記憶される。
(演算部)
演算部30は、清掃ロボット1全体の動作を制御する。演算部30は、記憶部としてのメモリなどの記憶領域と、図4に示す自己位置検出部31と、走行制御部32とを有している。
●記憶領域
上記記憶領域は、制御信号に基づいて清掃ロボット1の移動速度や移動方向、移動距離などを制御するためのプログラムとともに、清掃ロボット1の移動領域とその領域内に存在する障害物(壁)の位置および形状に関する情報を含む環境地図を記憶する領域である。
環境地図として、本実施形態では、移動領域内において略一定間隔に配置された格子点を結ぶグリッド線を仮想的に描写することで作成されるグリッドマップを用いる。図5に、環境地図60としてのグリッドマップを示す。グリッドマップは、清掃ロボット1の移動領域を模擬的に示す地図であり、マップ上には壁や障害物などの存在情報が登録されている。
また、本実施形態の環境地図60には、壁の存在情報と併せて、その壁が、レーザーレンジファインダー20によって正しく測距できる壁41aであるのか、それとも、鏡・ガラスなどのようにレーザーレンジファインダー20によって正しく測距できない壁41bであるのかを示す情報も登録されている。この点が、本発明の特徴の一つである。
ここで、上述のようにレーザーレンジファインダー20は自身が発光した光が対象に当たり反射した光を受光するまでの時間で距離を測定する。そのため、鏡の壁の場合、光が全反射してしまうため、実際より、遠い距離(反射した先の壁までの距離)を検出してしまう。また、ガラスの壁では、赤外線が透過してしまい正確な距離は測定できない。このように、反射率が低すぎても、高すぎても正確に測距することができない。正しく測距できる具体的な範囲は使用するレーザーレンジファインダーの仕様によって変化する。
また、同じ壁であっても、或る位置からは正しく測距できるが、別の位置から正しく測距できないということがある。そのため、或る壁について、どの位置からならば正しく測距できるか、その位置情報も環境地図に含むことができる。例えば、壁に対して垂直に測定した場合が最も測定しやすいが、水平に近いほど測定しにくくなる。環境地図はその位置情報についても含むことができる。
なお、図5に示すグリッドマップの格子点間距離Sは、実寸とマップの縮尺となり、Sに升目の数を乗算したものが実際の寸法である。すなわち、環境地図を用いることによって、推定位置(後述する現在の自己位置X’(t−1))からレーザーレンジファインダー20によって測距できる壁41aまでの距離を算出することができる。
●自己位置検出部31
自己位置検出部31は、自己位置を検出する手法としてMonte Carlo Localizationを用いる。この方法は、パーティクルフィルタ法を位置推定に適用した手法である。具体的には、ロボットの姿勢を示すパラメータ(位置 (x, y),方向 θ)で張られる空間に、確率を重みとして持つパーティクル(パーティクルはロボットの姿勢の解候補)を多数分布させる。そして、xyθ 空間の任意の領域にロボットが存在する確率を、その領域中に存在するパーティクルの重みの合計として近似表現する。さらにパーティクルの重み(後述する尤度)に従って、パーティクルを再配布することによって清掃ロボット1(図1)が存在する確率が高い位置を中心とするパーティクルの分布が得られる。存在確率は、現実のセンサ測定結果と、解候補の位置において得られるはずの測定結果とを、環境地図上から計算によって算出する。
Monte Carlo Localizationアルゴリズムのフローチャートを図6に示す。システム起動時はランダムにパーティクルを移動領域に配布する(ステップS101)。ステップS102〜S106を一つのサイクルとし、制御周期毎に計算処理を行なう。
ステップS102では、駆動輪2の回転に応じてランダムにパーティクルを移動させる。例えば、進行方向の速度と各速度に正規分布に基づく乱数でばらつきを加えた値を利用してパーティクルを移動させる。
ステップS103(特定工程)では、続くステップS104(自己位置検出工程)にて行う尤度計算の前ステップとして、その尤度計算に用いるレーザーレンジファインダーの光線方向を特定する。まず、移動軌跡上において既に検出されている自己位置から駆動輪2の回転に応じた移動量を加えて現在の自己位置(推定位置)を算出する。具体的には、前回(直前)の自己位置検出サイクルにおいて検出された清掃ロボット1の自己位置X(t−1)から駆動輪2の回転に応じた移動量を加え、現在の自己位置(推定位置)X’(t−1)を算出する。なお、初回に自己位置を検出する際には、ユーザーの入力もしくは探索アルゴリズムによって算出する。次に、環境地図を用いて、現在の自己位置X’(t−1)における適切に測距できる(レーザーレンジファインダー20の)光線方向を算出する。すなわち、環境地図から、現在の自己位置X’(t−1)におけるレーザーレンジファインダーの計測可能範囲を抽出し、その範囲内の壁の存在、また、壁が存在する場合にはその壁がレーザーレンジファインダー20によって正しく測距できる壁であるか否かを検出して、当該計測可能範囲のうちのいずれの範囲を、実際に計測をおこなう範囲とするかを決定することができる。
ここで、図7は、ステップS103を模式的に示した図である。図7は環境地図60としてのグリッドマップに、走行可能領域の情報と、レーザーレンジファインダー20によって正しく測距できる壁41aの情報と、レーザーレンジファインダー20によって正しく測距できない壁41bの情報とを示すとともに、前述した直前の自己位置X(t−1)および現在の自己位置X’(t−1)を示している。そして、図7には、現在の自己位置X’(t−1)のレーザーレンジファインダーから照射される光線方向を矢印で示しており、レーザーレンジファインダーによって正しく測距できない壁に向かう光線を破線の矢印で示し、レーザーレンジファインダーによって正しく測距できる壁に向かう光線を実線の矢印で示している。ステップS103では、レーザーレンジファインダーによって正しく測距できる壁に向かう光線を特定して、その光線方向と特定した範囲を算出する。
また、ステップS103では、レーザーレンジファインダーで正しく測距できない壁に衝突する光線に加えて、環境地図の端まで壁に衝突しない光線(図7において破線の矢印で示す光線)も、尤度計算に用いるレーザーレンジファインダーの光線方向として特定されない。すなわち、ステップS103で特定されないレーザーレンジファインダーで正しく測距できない壁に衝突する光線、および、環境地図の端まで壁に衝突しない光線は、続くステップS104においておこなう尤度計算に利用しない。なお、ステップS103において特定する光線の本数や方向は利用される環境によって変えることができる。光線の本数が多くなれば、精度は向上するが計算時間が増加する。光線の方向はレーザーレンジファインダーで正しく測距できる壁がある方向の範囲なら、自由に選択してよい。
ステップS104では、各パーティクルの位置における距離の計算結果と、レーザーレンジファインダー20の測定結果とを用いてパーティクルの尤度を計算する。ここで、各パーティクルの位置における距離の計算結果とは、図5に示したグリッドマップの格子点間距離Sに基づいて算出される、各パーティクルの位置から、レーザーレンジファインダー20によって正しく測距できる壁までの距離のことである。また、レーザーレンジファインダー20の測定結果とは、ステップS103において特定した光線によって測定された自己位置X’(t−1)(レーザーレンジファインダー20)から障害物(壁)までの距離のことである。
この場合の尤度とは、レーザーレンジファインダーの測定結果を中央値として、確率密度関数が正規分布に従う場合の、パーティクルの位置における計算によって求めた壁までの距離の尤もらしさになる。
ここで、分解能を考慮した測定の誤差範囲の上限(Du)、および分解能を考慮した測定の誤差範囲の下限(Dl)は、下記の式(1)および(2)によって表され、
光線一本の尤度P(Dk)は下記の式(3)によって表され、
式(3)中の誤差関数erf(x)は下記の式(4)によって表される。
結果、各パーティクルの尤度P(D)は下記の式(5)によって算出することができる。
ステップS105では、ステップS104で計算した各パーティクルの尤度に応じてパーティクルを再配布する。再配布の方法はまず、全パーティクルの尤度の合計Wallを、下記の式(6)によって算出する。
そして、再配布前のパーティクルの位置にP(D)/Wallの確率でパーティクルを再配置する。
再配布の模式図を図8に示す。古いパーティクルは尤度の大きさに応じた器を用意する。そこに新しいパーティクルを配布し、器に入った新しいパーティクルは古いパーティクルの位置に再配置される。この再配布によって、測定結果が尤もらしいパーティクルを中心とする分布が得られる。
ステップS106では、再配布されたパーティクルの位置の平均から自己位置X(t)を算出(検出)する。また、自己位置X(t)は最も尤度が大きいものとしてもよい。
以上のステップS102〜S106を自己位置検出部31は繰り返して、逐次、清掃ロボット1の自己位置を検出する。
自己位置の情報は走行制御部32に送られる。
●走行制御部32
走行制御部32は自己位置検出部31から送られた自己位置の情報に基づいて、目的の行動とるようモーター50(図1)に指令を送る。また、環境地図を参考にして、壁を避けて走行する。その場合、前述したレーザーレンジファインダー20によって正しく測距できない壁も避けて走行する。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態1によれば、測距できる壁を用いて自己位置を検出することから、複雑な鏡壁やガラス壁(つまりレーザーレンジファインダーによって正しく測距できない壁)がある環境、正しく測距できる壁が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる。
なお、本実施形態では、レーザーレンジファインダーを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ビームを照射し、物体により反射されたビームから情報を得るセンサが、スキャンなどにより広い角度で情報を得る構成となっているものであれば良い。例えば、超音波、赤外距離測定センサ、ミリ波レーダーが、スキャン、あるいは多方向照射するようなものであれば良い。
また、上述したMonte Carlo localization法以外では拡張カルマンフィルターを用いる方法がある。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
上記実施形態1では、環境地図にグリッドマップを用いたが、障害物オブジェクトを直接記述する形式でも良い。本実施形態2では、障害物オブジェクトを直接記述する環境地図を用いて実現する場合を説明する。本実施形態2において用いる環境地図60´を図9に示す。オブジェクト式は障害物を基点の座標と線種で表現する。図9に示す環境地図60´において実線で示すレーザーレンジファインダーで測定できる壁は、長方形であり直線の寸法で表現できる。また、点線で示すレーザーレンジファインダーで測定できない壁は円であり、中心の座標と直径で記述できる。実施形態1において用いたグリッド形式の地図は障害物が複雑な形状でも柔軟に地図を記述できるが、障害物が少ないほど計算量が大きくなる。これに対して、本実施形態2において用いるオブジェクト式の環境地図の場合、障害物が複雑な形状を記述することは困難であるが、パーティクルの位置とオブジェクトとの距離の一般解を求められる形状であれば、高速に計算できるというメリットがある。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態3の構成は、上述の実施形態1の図6に示す自己位置推定フローチャートのステップS103において、適切に測距できるレーザーレンジファインダーの光線方向を特定する際に、その方向の信頼度を計算する点で、実施形態1と異なる。
本実施形態3では、信頼度を計算することにより、より一層確実に自己位置を推定できるというメリットがある。実際の位置と自己位置検出部で算出した位置には、誤差が生じる。そのため、壁の端付近より壁の中央部の方が適切に測定できる可能性が高い。そこで、適切に測定できるレーザーレンジファインダーの光線方向で、壁の中央部を指すものの信頼度を大きくし、尤度計算に優先的に選択することによって、より確実に自己位置を推定できる。図10はレーザーレンジファインダーの光線方向の信頼度を模式的に示した環境地図60である。信頼度を算出には、複数の光線方向のビームのうちの隣接する二つのビームによってそれぞれ計測される壁41aまでの距離を求め、その二つの距離の差が閾値以下であるか否かを検知して、当該差が当該閾値以下である二つのビームによって計測される壁41aを同一壁、すなわちそれぞれ別の障害物の壁ではなく、一つの障害物の壁であるとみなして、その壁の中央部の光線方向の信頼度を、その壁の周辺部の光線方向の信頼度よりも大きくする方法を用いることができる。なお、連続する有効データの距離が閾値より小さい場合連続する壁とみなし、そのデータ群の中央部を壁の中央とすればよい。また、信頼度の情報は、環境地図に含めることができる。
〔変形例〕
上述の実施形態3では、隣接する光線方向で距離の変化が閾値以下の要素を抽出したが、上述の実施形態1の図6に示す自己位置推定フローチャートのステップS103において、自己位置検出部31は、隣接する上記光線方向の距離の差が閾値を超える場合、当該隣接する光線方向のビームは互いに異なる壁に照射されているとみなし、測距できる壁を複数検出した場合には、当該複数の測距できる壁のそれぞれの壁において信頼度が高い光線方向を特定して尤度計算に優先的に選択してもよい。
これにより、測距できる壁が複数在る場合に、その各々の壁から信頼度の高い光線方向のビームに絞って自己位置を検出するため、ビームの測定本数が少なくなり、迅速且つ正確な自己位置検出を実現することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
清掃ロボット1の演算部30の制御ブロック(特に自己位置検出部31)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、演算部30は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
上記の課題を解決するために、本発明の形態1に係る自律移動体(清掃ロボット1)は、自己位置の検出をおこなう自律移動体(清掃ロボット1)であって、
ビーム(レーザー光)を照射して距離を計測するセンサ部(レーザーレンジファインダー20)と、
上記自律移動体(清掃ロボット1)の移動領域に在る障害物(壁41)の位置情報、および当該障害物(壁41)が上記ビームにより測距できる障害物(壁41)であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出された自己位置X(t−1)とに基づいて、当該検出された自己位置X(t−1)から求められる自己位置候補X´(t−1)から上記測距できる障害物(壁41a)に向かうビームの光線方向を特定する特定部(自己位置検出部31)と、
上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物(壁41a)までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物(壁41a)までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする検出部(自己位置検出部31)とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、測距できる障害物を用いて自己位置を検出することから、複雑な形状の鏡壁やガラス壁といった障害物(壁41b)がある環境、あるいは測定できる障害物(壁41a)が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる。
また、本発明の形態2に係る自律移動体は、上記形態1に加えて、
上記特定部(自己位置検出部31)は、上記ビームの光線方向を複数特定し、
上記検出部(自己位置検出部31)は、上記複数の光線方向のそれぞれに信頼度を付け、信頼度の高い光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物(壁41a)までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物(壁41a)までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とすることができる。
上記の構成によれば、特定部によって特定された複数の光線方向にそれぞれ信頼度を付けて信頼度の高い光線方向のビームによって計測される距離を用いて自己位置を検出する。これにより、自己位置をより一層正確に検出することができる。
また、本発明の形態3に係る自律移動体は、上記形態2に加えて、
上記検出部(自己位置検出部31)は、上記複数の光線方向のビームのうちの隣接する二つのビームによってそれぞれ計測される上記測距できる障害物(壁41a)までの距離の差が閾値以下である場合、当該隣接する二つのビームは同一の障害物(壁41a)に照射されているとみなし、当該障害物(壁41a)の中央部に向かうビームの光線方向の上記信頼度を、当該中央部の周辺部に向かうビームの光線方向の上記信頼度よりも高くすることができる。
これにより、自己位置をより一層正確に検出することができる。
また、本発明の形態4に係る自律移動体は、上記形態3に加えて、
上記検出部(自己位置検出部31)は、上記距離の差が閾値を超える場合、上記隣接する二つのビームは互いに異なる障害物(壁41a)に照射されているとみなし、
上記検出部(自己位置検出部31)は、上記測距できる障害物(壁41a)を複数検出した場合には、当該複数の測距できる障害物(壁41a)のそれぞれにおいて信頼度が高い光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物(壁41a)までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物(壁41a)までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とすることができる。
上記の構成によれば、測距できる障害物(壁41a)が複数在る場合に、その各々の障害物(壁41a)から信頼度の高い光線方向のビームに絞って自己位置を検出するため、正確な自己位置検出を実現することができる。
また、本発明の形態5に係る自律移動体は、上記形態1から4に加えて、
上記環境地図は、上記移動領域内において一定間隔に配置された格子点を結ぶグリッド線を仮想的に描写することで作成されるグリッドマップであるか、もしくは、上記移動領域内において障害物オブジェクトを図形の種類、位置、寸法で記述するオブジェクトマップを用いることができる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る自律移動体(清掃ロボット1)の自律移動制御システムは、
ビーム式のセンサ部(レーザーレンジファインダー20)を備え、
上記ビームを照射して距離を計測する計測手段と、
上記自律移動体(清掃ロボット1)の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物(壁41a)に向かうビームの光線方向を特定する特定手段と、
上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物(壁41a)までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物(壁41a)までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出手段と、
上記自己位置検出手段によって上記自己位置候補を修正して得られる自己位置に基づいて自律移動体の走行を制御する走行制御手段とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、測距できる障害物(壁41a)を用いて自己位置を検出することから、複雑な鏡壁やガラス壁といった障害物(壁41b)がある環境、あるいは測距できる障害物(壁41a)が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る自己位置検出方法は、
ビーム式のセンサ部(レーザーレンジファインダー20)を備えた自律移動体(清掃ロボット1)の自己位置検出方法であって、
上記ビームを照射して距離を計測する計測工程と、
上記自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物の壁が上記ビームにより測距できる壁か否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる壁に向かうビームの光線方向を特定する特定工程と、
上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる壁までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる壁までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、測距できる障害物(壁41a)を用いて自己位置を検出することから、複雑な鏡壁やガラス壁といった障害物(壁41b)がある環境、あるいは測距できる障害物(壁41a)が少ない環境においても適切に自己位置を検出することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、業務用の清掃機のほか、工場用の搬送用ロボットなどに利用できる。
1 清掃ロボット(移動体)
2 駆動輪
3 従輪
4 バッテリ
5 洗浄液タンク
6 洗浄液吐出部
7 廃液タンク
8 廃液吸引口
9 清掃ブラシ
10 ブラシモーター
11 筐体
12 保護部材
13 操作パネル
14 非常停止スイッチ
15 走行制御レバー
16 把手
20 レーザーレンジファインダー(センサ部)
30 演算部(特定部、検出部)
31 自己位置検出部(特定部、検出部)
32 走行制御部
41 壁(障害物)
41a 正しく測距できる壁(測距できる障害物)
41b 正しく測距できない壁(測距できない障害物)
50 モーター
60、60´ 環境地図

Claims (6)

  1. ビームを照射して距離を計測するセンサ部と、
    自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出された自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定部と、
    上記特定された光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする検出部とを備えていることを特徴とする自律移動体。
  2. 上記特定部は、上記ビームの光線方向を複数特定し、
    上記検出部は、上記複数の光線方向のそれぞれに信頼度を付け、信頼度の高い光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とすることを特徴とする請求項1に記載の自律移動体。
  3. 上記検出部は、上記複数の光線方向のビームのうちの隣接する二つのビームによってそれぞれ計測される上記測距できる障害物までの距離の差が閾値以下である場合、当該隣接する二つのビームは同一の障害物に照射されているとみなし、当該障害物の中央部に向かうビームの光線方向の上記信頼度を、当該中央部の周辺に向かうビームの光線方向の上記信頼度よりも高くすることを特徴とする請求項2に記載の自律移動体。
  4. 上記検出部は、上記距離の差が閾値を超える場合、上記隣接する二つのビームは互いに異なる障害物に照射されているとみなし、
    上記検出部は、上記測距できる障害物を複数検出した場合には、当該複数の測距できる障害物のそれぞれにおいて信頼度が高い光線方向のビームによって計測される上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とすることを特徴とする請求項3に記載の自律移動体。
  5. ビーム式のセンサ部を備えた自律移動体の自律移動制御システムであって、
    上記ビームを照射して距離を計測する計測手段と、
    上記自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定手段と、
    上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出手段と、
    上記自己位置検出手段によって上記自己位置候補を修正して得られる自己位置に基づいて自律移動体の走行を制御する走行制御手段とを備えることを特徴とする自律移動制御システム。
  6. ビーム式のセンサ部を備えた自律移動体の自己位置検出方法であって、
    上記ビームを照射して距離を計測する計測工程と、
    上記自律移動体の移動領域に在る障害物の位置情報、および当該障害物が上記ビームにより測距できる障害物であるか否かの情報を含む環境地図と、移動軌跡上において既に検出されている自己位置とに基づいて、当該検出された自己位置から求められる自己位置候補から上記測距できる障害物に向かうビームの光線方向を特定する特定工程と、
    上記特定された光線方向のビームによる上記自己位置候補から上記測距できる障害物までの距離と、上記環境地図から計算される上記自己位置候補から当該測距できる障害物までの距離とに基づいて上記自己位置候補を修正して自己位置とする自己位置検出工程とを含むことを特徴とする自己位置検出方法。
JP2013125930A 2013-06-14 2013-06-14 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法 Active JP5826795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125930A JP5826795B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013125930A JP5826795B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015001820A true JP2015001820A (ja) 2015-01-05
JP5826795B2 JP5826795B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=52296318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013125930A Active JP5826795B2 (ja) 2013-06-14 2013-06-14 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5826795B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107041718A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 北京小米移动软件有限公司 清洁机器人及其控制方法
US9804598B2 (en) 2013-08-21 2017-10-31 Sharp Kabushiki Kaisha Autonomous mobile body
JP2018017900A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 シャープ株式会社 地図作成方法及び地図作成装置
CN108189040A (zh) * 2018-03-09 2018-06-22 成都圭目机器人有限公司 一种污水管线检测机器人系统
JP2018185767A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 トヨタ自動車株式会社 環境整備ロボットおよびその制御プログラム
JP2018185768A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 トヨタ自動車株式会社 自律移動ロボット
CN110235079A (zh) * 2017-01-27 2019-09-13 威欧.艾姆伊有限公司 滚动装置和利用集成式滚动装置使设备自主重新定位的方法
WO2020054408A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 ソニー株式会社 制御装置、情報処理方法、およびプログラム
WO2020138115A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 株式会社豊田自動織機 自律移動体
CN111443692A (zh) * 2018-12-27 2020-07-24 北京奇虎科技有限公司 机器人避障处理方法、电子设备及计算机可读存储介质
WO2022138213A1 (ja) * 2020-12-24 2022-06-30 京セラ株式会社 移動体、制御方法および制御プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040677A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Toyota Motor Corp 自己位置推定装置
JP2009031884A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toyota Motor Corp 自律移動体、自律移動体におけるマップ情報作成方法および自律移動体における移動経路特定方法
JP2009223757A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Toyota Motor Corp 自律移動体、その制御システム、自己位置推定方法
JP2009252162A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Toyota Motor Corp 地図データ生成装置および地図データ生成方法
JP2010224755A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Motor Corp 移動体及び移動体の位置推定方法
JP2011008320A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Toyota Motor Corp 自律移動体、自己位置推定装置、およびプログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008040677A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Toyota Motor Corp 自己位置推定装置
JP2009031884A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toyota Motor Corp 自律移動体、自律移動体におけるマップ情報作成方法および自律移動体における移動経路特定方法
JP2009223757A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Toyota Motor Corp 自律移動体、その制御システム、自己位置推定方法
JP2009252162A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Toyota Motor Corp 地図データ生成装置および地図データ生成方法
JP2010224755A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Motor Corp 移動体及び移動体の位置推定方法
JP2011008320A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Toyota Motor Corp 自律移動体、自己位置推定装置、およびプログラム

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9804598B2 (en) 2013-08-21 2017-10-31 Sharp Kabushiki Kaisha Autonomous mobile body
CN107041718A (zh) * 2016-02-05 2017-08-15 北京小米移动软件有限公司 清洁机器人及其控制方法
JP2018017900A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 シャープ株式会社 地図作成方法及び地図作成装置
CN110235079A (zh) * 2017-01-27 2019-09-13 威欧.艾姆伊有限公司 滚动装置和利用集成式滚动装置使设备自主重新定位的方法
JP2018185767A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 トヨタ自動車株式会社 環境整備ロボットおよびその制御プログラム
JP2018185768A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 トヨタ自動車株式会社 自律移動ロボット
CN108189040A (zh) * 2018-03-09 2018-06-22 成都圭目机器人有限公司 一种污水管线检测机器人系统
CN108189040B (zh) * 2018-03-09 2023-06-27 成都圭目机器人有限公司 一种污水管线检测机器人系统
WO2020054408A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 ソニー株式会社 制御装置、情報処理方法、およびプログラム
US20210349467A1 (en) * 2018-09-11 2021-11-11 Sony Corporation Control device, information processing method, and program
WO2020138115A1 (ja) * 2018-12-27 2020-07-02 株式会社豊田自動織機 自律移動体
JP2020107116A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社豊田自動織機 自律移動体
CN111443692A (zh) * 2018-12-27 2020-07-24 北京奇虎科技有限公司 机器人避障处理方法、电子设备及计算机可读存储介质
WO2022138213A1 (ja) * 2020-12-24 2022-06-30 京セラ株式会社 移動体、制御方法および制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5826795B2 (ja) 2015-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5826795B2 (ja) 自律移動体、その制御システム、および自己位置検出方法
JP5897517B2 (ja) 自律移動体
US9939529B2 (en) Robot positioning system
CN112399813B (zh) 多个自主移动机器人及其控制方法
JP6079415B2 (ja) 自律移動体
KR20180064966A (ko) 청소 기능 제어 장치 및 이를 구비하는 청소 로봇
WO2016031263A1 (ja) 自律移動体及び自律移動体システム
CN113453851B (zh) 多个自主移动机器人及其控制方法
US20210114220A1 (en) A plurality of autonomous cleaners and a controlling method for the same
JP5278283B2 (ja) 自律移動装置及びその制御方法
US10747229B2 (en) Environment arrangement robot and control program thereof
KR101985188B1 (ko) 이동 로봇 및 이동 로봇의 주행방법
KR102302199B1 (ko) 이동 장치 및 이동 장치의 객체 감지 방법
CN108628318B (zh) 拥堵环境检测方法、装置、机器人及存储介质
CN112384119B (zh) 多个自主移动机器人及其控制方法
US20210132213A1 (en) Apparatus and methods for multi-sensor slam systems
JP2009223757A (ja) 自律移動体、その制御システム、自己位置推定方法
JP2009217333A (ja) 移動ロボット及びその動作制御方法
JP5553220B2 (ja) 移動体
CN113841098A (zh) 使用线阵列检测物体
JP2008033633A (ja) 移動ロボット
KR100738887B1 (ko) 이동로봇의 주행 방법과 그를 이용한 이동로봇
US20220100197A1 (en) Self-propelled device and method for controlling the same
JP2016218504A (ja) 移動装置及び移動システム
US11829154B1 (en) Systems and methods for robotic navigation, teaching and mapping

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5826795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150