JP2014219370A - 位置決め治具、位置決め治具組立体及び曲げ試験方法 - Google Patents

位置決め治具、位置決め治具組立体及び曲げ試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フラットパネルディスプレイ関連部材の水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験を行う際に、支点と圧子の中心位置を簡便かつ高精度に位置決めすること、また、支点及び圧子に対する試験片の位置を簡便かつ高精度に位置決めすること。【解決手段】フラットパネルディスプレイ関連部材の曲げ試験を行う際に用いられる位置決め治具であって、支点の側面を突き当てることにより前記支点の平面方向の位置決めを行う鉛直面である支点位置決定面100と、試験片の一の側面を突き当てることにより前記試験片の少なくとも一方向の位置決めを行う鉛直面である第一の試験片位置決定面101と、圧子の側面を突き当てることにより前記圧子の平面方向の位置決めを行う鉛直面である圧子位置決定面102と、を有する位置決め治具10。【選択図】図1

Description

本発明は、位置決め治具、位置決め治具組立体及び曲げ試験方法に関する。
携帯電話、スマートフォン、PDA、カーナビゲーションシステム等の小型携帯端末における画像表示措置として、液晶表示装置や有機EL(エレクトロルミネセンス)表示装置等のフラットパネルディスプレイが広く用いられている。このような小型携帯端末の取り扱い時には振動や衝撃力をはじめとする種々の外力が作用する。フラットパネルディスプレイにはかかる外力に耐えうる強度が求められるが、品質保証のためには、一定の基準の下でフラットパネルディスプレイ又はその構成部材の強度を測定する必要がある。
フラットパネルディスプレイの強度を定量的に測定する曲げ試験方法としては種々のものがあるが、その中には、ASTM C1499−2005として知られるいわゆるリングオンリング試験が含まれる。一般的なリングオンリング試験は、円形の支点上に載置された試験片を、支点と直径の異なる(通常は、直径がより小さい)円形の圧子で押圧し、圧子の押し込み量と押圧力との関係を測定する。
曲げ試験として広く用いられる3点曲げ試験や4点曲げ試験のように、水平面内での応力場が一次元分布をする曲げ試験では(3点曲げ試験や4点曲げ試験では、応力の値は直線状の支点及び圧子の長さ方向の位置に依存しない)、支点及び圧子の長さ方向の位置は測定結果にほとんど影響しない。これに対し、リングオンリング試験のように、水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験では、支点と圧子の水平面内での位置のずれが測定結果に大きな誤差をもたらす。また、支点及び圧子に対する試験片の位置がずれている場合にも測定結果の誤差の要因となる。しかしながら、このような曲げ試験において支点と圧子の位置合わせを一方向だけでなく二方向について正確に行い、同様に支点と圧子に対する試験片の位置合わせをも二方向について正確に行うことは困難である。そのため、この位置合わせの困難さが水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験の精度を損なう要因となるばかりか、試験作業者に熟練と手間を要求する原因となっていた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラットパネルディスプレイ関連部材の水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験を行う際に、支点と圧子の中心位置を簡便かつ高精度に位置決めすること、また、支点及び圧子に対する試験片の位置を簡便かつ高精度に位置決めすることである。
本出願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)フラットパネルディスプレイ関連部材の曲げ試験を行う際に用いられる位置決め治具であって、支点の側面を突き当てることにより前記支点の平面方向の位置決めを行う鉛直面である支点位置決定面と、試験片の一の側面を突き当てることにより前記試験片の少なくとも一方向の位置決めを行う鉛直面である第一の試験片位置決定面と、圧子の側面を突き当てることにより前記圧子の平面方向の位置決めを行う鉛直面である圧子位置決定面と、を有する位置決め治具。
(2)(1)において、前記支点位置決定面と、前記第一の試験片位置決定面と、前記圧子位置決定面は、鉛直方向下側から前記支点位置決定面、前記第一の試験片位置決定面、前記圧子位置決定面の順に配置され、水平方向において前記試験片の中心位置から前記圧子位置決定面、前記圧子位置決定面、前記第一の試験片位置決定面の順に配置される位置決め治具。
(3)(1)又は(2)において、前記支点位置決定面及び前記圧子位置決定面は凹型円筒面である位置決め治具。
(4)(1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記支点位置決定面及び前記圧子位置決定面は凹型屈折面である位置決め治具。
(5)(1)乃至(4)のいずれかにおいて、さらに、試験片の前記一の側面と異なる他の側面を突き当てることにより前記試験片の前記一方向と異なる他の方向の位置決めを行う鉛直面である第二の試験片位置決定面を有する位置決め治具。
(6)(1)乃至(4)のいずれかの位置決め治具と、試験片の前記一の側面と異なる他の側面を突き当てることにより前記試験片の前記一方向と異なる他の方向の位置決めを行う鉛直面である第二の試験片位置決定面を有する補助位置決め治具と、前記位置決め治具と前記補助位置決め治具を上面に固定する載置台と、を有する位置決め治具組立体。
(7)(5)の位置決め治具又は(6)の位置決め治具組立体を曲げ試験機上に固定する工程と、前記支点を前記支点位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、前記支点上に前記試験片を載置し、前記試験片を前記第一の試験片位置決定面及び前記第二の試験片位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、前記試験片上に圧子を載置し、前記圧子を前記圧子位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、前記曲げ試験機により前記圧子を前記試験片に押し付け、前記試験片の強度を測定する工程と、を有する曲げ試験方法。
(8)(7)において、前記支点は、周縁部が前記試験片と接触する突き出した形状となっており、前記周辺部のすぐ内側における前記支点の上面高さよりも前記支点の中心位置における前記支点の上面高さの方が低い曲げ試験方法。
上記(1)乃至(4)のいずれかによれば、水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験を行う際に、支点と圧子の中心位置を簡便かつ高精度に位置決めすることができる。
上記(5)乃至(7)のいずれかによれば、水平面内での応力場が二次元分布をする曲げ試験を行う際に、さらに支点及び圧子に対する試験片の位置を簡便かつ高精度に位置決めすることができる。
上記(8)によれば、試験片が大きくたわんだ場合にも、試験片の中央部と支点の上面とが突き当たることがない。
本発明の第1の実施形態に係る位置決め治具の外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る位置決め治具組立体の外観斜視図である。 位置決め治具組立体に支点、試験片、圧子を載置した状態を示す外観斜視図である。 図3のIV−IV線による断面図である。 支点の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る位置決め治具の外観斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る位置決め治具の外観斜視図である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る位置決め治具10を図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係る位置決め治具10の外観斜視図である。同図には、位置決め治具10をその斜め上方向から見た様子が示されている。位置決め治具10は図示したような立体的な構造物となっており、その材質は、形状を保持し得る十分な強度があるものであればどのようなものであってもよい。例えば、各種金属や、各種合成樹脂である。
ただし、位置決め治具10は曲げ試験の条件や試験片であるフラットパネルディスプレイ関連部材の種類に応じて種々の寸法のものを用意する必要があることから、切削等の機械加工により製作することが好ましく、そのためには機械加工が比較的容易な材料を選択することが好ましい。また、位置決め治具10自体の材質が曲げ試験に使用する圧子や試験片との摩擦が小さいものであることが好ましいため、適宜の合成樹脂を選択することが好ましい。そのような合成樹脂としては、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等の比較的機械強度・被削性に優れる合成樹脂や、POM(ポリアセタール)等のいわゆるエンジニアリングプラスチック、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等のいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックを挙げることができる。ここでは、ナイロンを選択したものとする。
位置決め治具10は、鉛直方向下側から順に、支点位置決定面100、第一の試験片位置決定面101及び圧子位置決定面102が設けられている。支点位置決定面100、第一の試験片位置決定面101及び圧子位置決定面102はいずれも、鉛直方向に延在する鉛直面となっており、鉛直方向に関しては面の位置は変化しない。
支点位置決定面100及び圧子位置決定面102は、それぞれ支点及び圧子を突き当てることにより支点及び圧子の平面方向の位置決めを行うことができるような面となっている。ここで、平面方向の位置決めとは、2次元平面内での位置が一意に定まることを意味している。支点位置決定面100及び圧子位置決定面102は鉛直面であるから、これらの面に支点及び圧子を突き当てると、それぞれの水平面内での位置が定まることになる。
支点位置決定面100及び圧子位置決定面102の具体的な形状は支点及び圧子の形状の相補的な形状となっているため、曲げ試験に用いる支点及び圧子の形状に依存する。本実施形態では、支点及び圧子が共に円筒側面を有するため、支点位置決定面100及び圧子位置決定面102は円筒面である。そして、支点位置決定面100の中心軸の位置と、圧子位置決定面102の中心軸の位置は一致する(この中心軸の位置を位置決め治具10の底面を含む平面状で中心Oとして示した)。したがって、支点及び圧子を位置決めした際には、支点と圧子の中心位置は一致することになる。
第一の試験片位置決定面101は、平面であり、試験片であるフラットパネルディスプレイ関連部材の一辺を突き当てて一方向の位置決めができるような面となっている。ここで、フラットパネルディスプレイ関連部材とは、フラットパネルディスプレイ自体、フラットパネルディスプレイの構成部材、又はフラットパネルディスプレイと合わせて用いられる部材であって、その外形が概ねフラットパネルディスプレイ自体と等しいものを指している。例えば、フラットパネルディスプレイが液晶表示装置である場合には、組み立て済みの液晶表示装置(すなわち、液晶表示パネルとバックライトを一体にしたもの)はもちろん、液晶表示パネル単体やバックライト単体、或いは液晶表示パネルを構成するTFT基板やカラーフィルタ基板、バックライトに用いられる導光板、さらには液晶表示装置に取り付けられるタッチパネル等がフラットパネルディスプレイ関連部材に含まれる。もちろん、フラットパネルディスプレイは液晶表示装置以外にも、有機EL表示装置であっても、その他の形式の表示装置であってもよい。いずれにせよ、一般にフラットパネルディスプレイ関連部材は概ね矩形をしており、第一の試験片位置決定面101は、試験片の4辺の内の一辺を突き当てることにより位置決めをするものである。
また、平面視における支点位置決定面100、第一の試験片位置決定面101及び圧子位置決定面102の位置関係は、中心Oに近い順に、圧子位置決定面102、支点位置決定面100及び第一の試験片位置決定面101となっている。これは、曲げ試験に用いる圧子、支点及び試験片の外形の大きさがこの順となっているためである。
なお、位置決め治具10の材質により、支点位置決定面100、第一の試験片位置決定面101及び圧子位置決定面102と支点、圧子及び試験片との滑りが悪い場合には、これらの面に適宜の低摩擦化コーティングを施してよい。例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)によるライニングや、PTFE無電解ニッケル鍍金を施す等してよい。
図2は、本実施形態に係る位置決め治具組立体1の外観斜視図である。位置決め治具組立体1は、載置台11の平坦な上面に位置決め治具10と補助位置決め治具12を適宜の方法により固定したものである。
載置台11は、位置決め治具組立体1全体を曲げ試験機上に載置することができるような台であればどのようなものであってもよいが、少なくとも上面が位置決め治具10と補助位置決め治具12を自由に配置することができる平坦面であることが好ましい。また、載置台11は容易に変形等することのない強度を有していることが望ましく、適宜の金属、例えば鋼製である。本実施形態での載置台11は図示の通りの鋼板である。
補助位置決め治具12は、鉛直面である第二の試験片位置決定面120を有している。第二の試験片位置決定面120は平面であり、試験片の一辺を突き当てて一方向の位置決めができるような面である。そして、第二の試験片位置決定面120に突き当てられる試験片の一辺は、第一の試験片位置決定面101に突き当てられる一辺とは異なるものとなっている。これにより、試験片を第一の試験片位置決定面101及び第二の試験片位置決定面120に同時に突き当てると、試験片の平面方向の位置決めがなされることになる。
位置決め治具10及び補助位置決め治具12は、曲げ試験をしようとする試験片の大きさに応じて載置台11の上面にあらかじめ位置決めされ、固定される。位置決め治具10及び補助位置決め治具12を載置台11に固定する方法は特に限定されないが、例えば両面テープ等の粘着剤による貼り付けや、T溝とT溝ナットを用いたボルト止め、磁力による吸着等適宜の方法を用いてよい。ここでは、両面テープを用いた固定を行っている。
図3は、位置決め治具組立体1に支点2、試験片3、圧子4を載置した状態を示す外観斜視図である。
本実施形態では、支点2は全体として扁平な円筒形であり、その周縁部20は円形であって、鉛直上向きに突き出した形状となっており、試験片3はこの周縁部20のみに接触して支点2上に載置されることとなる。周縁部20の先端部には適宜の丸みが設けられる。周縁部20のすぐ内側は、周縁部20より高さの低い内側面21となっている。さらに内側面21の中心側は、内側面21よりさらに高さの低いザグリ面22となっている。支点2は剛性及び高度の高い金属製であり、本実施形態ではステンレスである。
試験片3は、図3中破線で示した概ね矩形の板状部材である。同図では、各部材の位置関係を明瞭に示すため、試験片3の背後の部材を透過して示している。
圧子4もまた全体として扁平な円筒形である。圧子4はその周縁部40は円形かつ鉛直下向きに突き出した形状となっており、圧子4はこの周縁部40のみに接触して試験片3上に載置される。ここでは、圧子4の外径は、支点2の外径より小さい。
圧子4の上面中央に窪みが設けてあり、その窪みに嵌まるように鋼球5が載置される。鋼球5は、曲げ試験機が圧子4に力を加える際に、鉛直下向きの力のみが伝達されるようにするためのものであり、これを適宜のユニバーサルジョイントや球面軸受けに変更しても差し支えない。
図3に示した状態は、まず、支点2を載置台11上に載置し、その側面を位置決め治具10の支点位置決定面100(図2参照)に突き当て水平面内の位置決めを行い、次いで支点2上に試験片3を載置し、その2辺をそれぞれ位置決め治具10の第一の試験片位置決定面101(図2参照)及び補助位置決め治具12の第二の試験片位置決定面120に突き当て水平面内の位置決めを行い、さらに圧子4を試験片3上に載置し、その側面を位置決め治具10の圧子位置決定面102(図2参照)に突き当て水平面内の位置決めを行い、最後に鋼球5を圧子4に乗せることにより得られる。このような状態では、支点2、試験片3及び圧子4は互いに水平面内の位置決めがなされており、支点2、試験片3及び圧子4の中心の位置が正確に一致する。
なお、図3では図示を省略したが、支点2と試験片3、及び試験片3と圧子4の間には、適宜の低摩擦シート、例えば、PTFEシートを挟み、面内の摩擦を低減するようにすることが好ましい。なお、低摩擦シートの使用に換えて、支点2の周縁部20及び圧子4の周縁部40の表面に低摩擦コーティング、例えば、PTFEによるライニングや、PTFE無電解ニッケル鍍金を施してもよい。
図4は、図3のIV−IV線による断面図である。同図には、支点2の側面、試験片3の一辺及び圧子4の側面がそれぞれ支点位置決定面100、第一の試験片位置決定面101及び圧子位置決定面102に突き当てられ位置決めされている様子が示されている。また、試験片3の上面及び下面には、それぞれ、低摩擦シート6が挟まれている。
曲げ試験は、このように支点2、試験片3、圧子4及び鋼球5が位置決め治具組立体1上にセットされた状態でこれら部材を曲げ試験機上に載置し、或いは曲げ試験機上で載置台11上に各部材をセットし、曲げ試験機のアームに取り付けられた押しつけ部7(破線で示した)で鋼球5を鉛直下向きに押し付けることにより行われる。このとき、曲げ試験機は押しつけ部7による押しつけ力と、押しつけ部7の変位を計測し、この押しつけ力−変位の関係から試験片3の強度が求められる。このとき、押しつけ部7の押し込みに伴い、圧子4と試験片3の端部の鉛直方向の位置が若干変位するが、第一の試験片位置決定面101、圧子位置決定面102及び図4に表れない第二の試験片位置決定面120は鉛直面であり、摩擦も低いので、これら面と圧子4及び試験片3の側面が接触していることは曲げ試験にほとんど影響を及ぼさない。
ところで、支点2の周縁部20の内側の内側面21のさらに内側にはザグリ面22が設けられているが、これにより、周縁部20のすぐ内側における支点2の上面高さ、すなわち内側面21の高さd1よりも、支点2の中心位置における支点2の上面高さ、すなわちザグリ面22の高さd2の方が低くなっている。これは、試験片3が曲げ試験により大きく変形した場合に、支点2の中心位置において変形量が特に大きくなるため、試験片3と支点2が接触することがないようにするためである。したがって、支点2の断面は図5に示すようなものであってもよい。図5に示すものでは、支点2の周縁部20のすぐ内側から、支点2の中心位置に向かって、支点2の上面高さが漸減していくような形状となっている。
なお、支点2の周縁部20のすぐ内側の高さ(図4では、内側面21の高さ)自体をあまり低くすることは望ましくない。なぜなら、周縁部20の強度が低下し、曲げ試験中に変形する恐れが出てくるためである。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る位置決め治具210の外観斜視図である。位置決め治具210は、先の実施形態の位置決め治具10と補助位置決め治具12を一体にした構造を有している。すなわち、支点位置決定面200、第一の試験片位置決定面201及び圧子位置決定面202が形成されている部分から、延長部203が延び出しており、その先端に第二の試験片位置決定面204が設けられている。なお、第二の試験片位置決定面204に隣接して、第三の試験片位置決定面205が設けられているが、この第三の試験片位置決定面205は第一の試験片位置決定面201と同一平面上にあり、試験片の位置決めの際に試験片のぐらつきを防止するためのものである。第三の試験片位置決定面205は不要であれば省略してもよい。
本実施形態のように、位置決め治具210が第一の試験片位置決定面201及び第二の試験片位置決定面204の両方を一体に備える構成であれば、先の実施形態にて用意した載置台11、補助位置決め治具12は必ずしも必要でなく、位置決め治具210を曲げ試験機上に直接載置固定して曲げ試験を行うことができる。一方で、第一の試験片位置決定面201と第二の試験片位置決定面204との位置関係を自由に変更できないため、位置決め治具210は試験片の形状毎に寸法の違うものが用意されなければならない。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る位置決め治具310の外観斜視図である。同図に示されるように、位置決め治具310では、支点位置決定面300及び圧子位置決定面302がL字状に折れ曲がった屈曲面となっている。本実施形態では、曲げ試験に使用する支点及び圧子はその外形が矩形のものとなっている。したがって、支点位置決定面300及び圧子位置決定面302は、それぞれ、支点及び圧子の角部側面を突き当てることにより、支点及び圧子の位置決めを行うものとなっている。このように、支点位置決定面300及び圧子位置決定面302は必ずしも曲面でなくともよく、支点及び圧子の側面を突き当てることにより支点及び圧子の平面方向の位置決めをなし得る鉛直面であればどのようなものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態において示した各部材の具体的な形状や配置、数等は一例であり、特に断りのない限り本発明をこれらに限定するものではない。当業者は本発明を実施するにあたり、その実施の態様に応じてこれら各部材の形状等を任意に設計及び変更してよい。また、異なる実施形態同士を組み合わせることも任意である。
1 位置決め治具組立体、2 支点、3 試験片、4 圧子、5 鋼球、6 低摩擦シート、7 押しつけ部、10 位置決め治具、11 載置台、12 補助位置決め治具、20 周縁部、21 内側面、22 ザグリ面、100 支点位置決定面、101 第一の試験片位置決定面、102 圧子位置決定面、120 第二の試験片位置決定面、210 位置決め治具、200 支点位置決定面、201 第一の試験片位置決定面、202 圧子位置決定面、203 延長部、204 第二の試験片位置決定面、205第三の試験片位置決定面、310 位置決め治具、300 支点位置決定面、301 第一の試験片位置決定面、302 圧子位置決定面。

Claims (8)

  1. フラットパネルディスプレイ関連部材の曲げ試験を行う際に用いられる位置決め治具であって、
    支点の側面を突き当てることにより前記支点の平面方向の位置決めを行う鉛直面である支点位置決定面と、
    試験片の一の側面を突き当てることにより前記試験片の少なくとも一方向の位置決めを行う鉛直面である第一の試験片位置決定面と、
    圧子の側面を突き当てることにより前記圧子の平面方向の位置決めを行う鉛直面である圧子位置決定面と、
    を有する位置決め治具。
  2. 前記支点位置決定面と、前記第一の試験片位置決定面と、前記圧子位置決定面は、鉛直方向下側から前記支点位置決定面、前記第一の試験片位置決定面、前記圧子位置決定面の順に配置され、水平方向において前記試験片の中心位置から前記圧子位置決定面、前記圧子位置決定面、前記第一の試験片位置決定面の順に配置される請求項1に記載の位置決め治具。
  3. 前記支点位置決定面及び前記圧子位置決定面は凹型円筒面である請求項1又は2に記載の位置決め治具。
  4. 前記支点位置決定面及び前記圧子位置決定面は凹型屈折面である請求項1乃至3のいずれかに記載の位置決め治具。
  5. さらに、試験片の前記一の側面と異なる他の側面を突き当てることにより前記試験片の前記一方向と異なる他の方向の位置決めを行う鉛直面である第二の試験片位置決定面を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の位置決め治具。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の位置決め治具と、
    試験片の前記一の側面と異なる他の側面を突き当てることにより前記試験片の前記一方向と異なる他の方向の位置決めを行う鉛直面である第二の試験片位置決定面を有する補助位置決め治具と、
    前記位置決め治具と前記補助位置決め治具を上面に固定する載置台と、
    を有する位置決め治具組立体。
  7. 請求項5に記載の位置決め治具又は請求項6に記載の位置決め治具組立体を曲げ試験機上に固定する工程、
    前記支点を前記支点位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、
    前記支点上に前記試験片を載置し、前記試験片を前記第一の試験片位置決定面及び前記第二の試験片位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、
    前記試験片上に圧子を載置し、前記圧子を前記圧子位置決定面に突き当てて平面方向の位置決めをする工程と、
    前記曲げ試験機により前記圧子を前記試験片に押し付け、前記試験片の強度を測定する工程と、
    を有する曲げ試験方法。
  8. 前記支点は、周縁部が前記試験片と接触する突き出した形状となっており、
    前記周辺部のすぐ内側における前記支点の上面高さよりも前記支点の中心位置における前記支点の上面高さの方が低い
    請求項7に記載の曲げ試験方法。
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