JP2014217475A - 封入式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICカードに記憶されたデータが正常なデータでも遊技阻止可能とする。【解決手段】主制御装置40は、S810において、現在の持球数から貸球の総数を減算して差分を算出し、該差分が上限値に達したか否かを判定する。更新処理では、持球数データをそのままCRユニット60に出力した後に持球数データを強制的に零クリアする。CRユニット60から入力される持球数データが打ち止め又は交換図柄のフラグが記憶されている場合には、正常なデータでも遊技球を発射できない。これにより、打ち止め又は交換図柄により遊技が終了した場合、景品交換する必要が生じる。【選択図】図16

Description

本発明は、遊技者が獲得する賞球数が一定以上になると強制的に遊技を終了させる打ち止め機能を備えた遊技機に関し、詳しくは、内部に封入された遊技球を循環的に使用する封入式遊技機に関する。
従来から、賞球数とアウト球数とから遊技者が一定以上の利益を得たと推測されると遊技球の発射を強制的に停止させる遊技機が知られている。
しかし、従来の遊技機は、上皿に球貸機以外からの遊技球が補給されることがあり、正確な球管理ができない。また、発射のための追加球数がある場合、遊技者が交代した場合等には、店員が確認する必要があり、人手が必要とされた。
一方、封入式遊技機を用いてカードに記憶されたデータに基づき遊技を行い、強制的に遊技を終了させる発明も為されている。
特開平06−7529号公報 特開平08−33763号公報 特開平08−323023号公報 特開2012−24203号公報
しかしながら、特許文献1乃至3に示される発明は、ホール全体を管理する設備装置に関する発明であり、構成が大がかり、複雑であるという課題を有している。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、
投入された金額に対応する金額データを記憶媒体に記憶し、該記憶された金額データの範囲内で貸出金額の設定を受け付ける隣接カードユニットから出力される貸出金額に対応するデータを持球数データとして新たに記憶又は加算して記憶し、遊技終了操作に伴って該持球数データを前記カードユニットに出力する持球数データ入出力手段と、
封入された遊技球の発射に従って前記持球数データを減算し、発射された封入遊技球に起因する入賞に応じた賞球数を前記持球数データに加算する持球数データ演算手段と、を備えた封入式遊技機であって、
前記カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、該データに従って遊技球を発射できないことを特徴とする。
本願発明では、カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、該データに従って遊技球を発射できない。
これにより、ICカードに記憶された持球数データが正常なデータでも、一定の遊技状態により終了し、ICカードに正常に書き込まれたデータでも当該データによる遊技を阻止することができる。
この結果、本願発明は、遊技機本体と隣接したカードユニットとにより自動的に遊技を阻止することができ、規模が大きくならなく、設備が簡単である。
尚、該データに従って遊技球を発射できないとは、該データを入力不可にして、結果として遊技球を発射できない構成が好適である。
ここで、遊技終了操作とは、遊技機本体の操作手段を操作して遊技を終了させる構成の他、遊技機本体の持球数確認手段を操作してカードユニットに持球数データが出力され、その後にカードユニットのカード返却スイッチの操作による信号を受けて遊技を終了させる構成でも良い。要は、持球数データ入出力手段は、遊技終了に関連する操作により持球数データをカードユニットに出力するよりであれば良い。
カードユニットは、隣接するカードユニットに金銭を投入可能なものでも良く、単に金額データを記憶したカードを挿入可能なものでも良い。カードには、投入された金額が記憶され、貸球があれば残高が記憶される。遊技終了時には、残高があれば残金と遊技機から入力した持球数が記憶される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の封入式遊技機における特定データを、交換図柄に起因してカードユニットに出力された持球数データであることを特徴とする。
交換図柄とは、例えば、「444」又は「999」等の図柄で大当たりした場合には、大当たり遊技終了後等に強制的に遊技を終了させる図柄をいう。大当たりしなくとも、遊技中に表示されれば強制的に遊技を終了させる図柄でも良い。
請求項2に係る発明によると、交換図柄に起因してICカードに書き込まれた持球数データでは、遊技を行うことができない。
これにより、交換図柄により遊技を終了させた意義が生じる。交換図柄で遊技が終了した場合には、遊技者はホールのカウンタ等で景品交換しなくてはならなくなる。
請求項3に係る発明は、特定データは、持球数が上限値に達したことに起因して前記カードユニットに出力された持球数データであることを特徴とする。
ここで、持球数が上限値に達するとは、遊技中の持球数が予め定められた所定数に達する場合、遊技中の持球数から遊技に使用した金額に対応する遊技球数を減算した差分数が予め定められた所定数に達する場合、をいう。
請求項3に係る発明では、所謂打ち止め機能により遊技を終了させた場合、打ち止めに起因してICカードに書き込まれた持球数データでは、遊技を行うことができない。
これにより、打ち止めにより遊技を終了させた意義が生じる。打ち止めにより遊技が終了した場合には、遊技者はホールのカウンタ等で景品交換しなくてはならなくなる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の封入式遊技機において、
停電の発生に起因してカードユニットに出力された持球数データの場合は、該データを入力した場合には、遊技可能としたことを特徴とする。
停電による遊技終了の場合、遊技機本体も電源バックアップされ、持球数データは記憶保持されている。しかし、遊技機本体に記憶されたデータが変化する場合もある。このような場合には、停電によりICカードに記憶された持球数データの意義が生じる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4に記載の封入式遊技機において、
カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、持球数データとして新たに記憶又は加算して記憶しないことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、持球数データとして新たに記憶又は加算して記憶しないことにより、遊技球を発射できない構成とした。
パチンコ機の正面図である。 発射装置の構成を示す説明図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 メインルーチンについてのフローチャートである。 始動口入賞確認処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 当否判定処理についてのフローチャートである。 持球数加減算処理についてのフローチャートである。 演出表示装置に表示される持球数の表示態様を示す説明図である。 計数処理についてのフローチャートである。 持球情報処理についてのフローチャートである。 貸出処理についてのフローチャートである。 更新条件判定処理1,図柄設定処理についてのフローチャートである。 更新条件判定処理2,上限数設定処理についてのフローチャートである。 更新条件判定処理3についてのフローチャートである。 更新条件判定処理4についてのフローチャートである。 更新条件判定処理5についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
本発明を適用した本実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。本パチンコ機は、機台内に所定数の遊技球が封入されており、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、入賞した遊技球(入賞球)、入賞しなかったアウト球に関わらず発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の遊技球を循環的に使用して遊技を行う構成(封入式)となっている。
図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11および図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11および前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には、前記内枠に保持された遊技盤2が設けてある。
前枠11の下部の左右両側位置には、それぞれ、スピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠11には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部の右側には、発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより、前枠11の上部左端に設けられた発射装置31が作動し、左斜め上方から遊技盤2に向けて遊技球が発射される。
本パチンコ機1には、記憶媒体(例えばICカード)にアクセスするカードユニット(CRユニット)60が併設されており、このICカードには、遊技球を貸出し可能な金額(残高)を示す残高情報や、遊技者の持球の数を示す持球情報等が保存される。
そして、パチンコ機1は、CRユニット60と一体となってICカードにアクセスし、読み出した残高情報が示す残高に基づき遊技者に持球を貸し出すと共に、遊技終了時等に遊技者が獲得した持球数をICカードに保存するカード式のパチンコ機として構成されている。
なお、パチンコ機1にICカードを挿入する挿入部を設け、CRユニット60を経由すること無く、パチンコ機1から直接ICカードにアクセスする構成としても良い。
CRユニット60に関連して、パチンコ機1には、前枠11の下半部の左側に貸出SW171、返却SW172および残高表示装置173が設けてある。
また、貸出SW171、返却SW172、および残高表示装置173に隣接して、遊技者が操作可能な遊技(演出)ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
遊技盤2には、レール体201によって囲まれた遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、その中央部にセンターケースが装着され、センターケースには、演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。また、センターケースには、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋(遊技球通路)、ステージなどが設けられている。
演出図柄表示装置21の左右両側位置には、遊技球が通過可能な通過ゲート22がそれぞれ設置されている。また、演出図柄表示装置21の中央下方位置には、常時上方へ向かって開口し、遊技球の入球が可能な第1特別図柄始動口(以下、第1特図始動口という)23と、その直下位置には、普通電動役物(普電役物)により開閉可能であり、開放時にのみ入球可能の第2特別図柄始動口(以下、第2特図始動口という)24が設けられている。
前記第1特図始動口23及び第2特図始動口24は、特別図柄(以下、単に特図という)の大当り抽選(当否判定)を実行する始動口である。各第1及び第2の特図始動口23,24は、遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数は特図の保留記憶として記憶される。
第2特図始動口24は、前記通過ゲート22への遊技球の通過に起因して実行される普通図柄(以下、単に普図という)の抽選で当りとなることにより前記普電役物が所定の時間開放する。
第1及び第2特図始動口23,24の左右両側位置には、複数の普通入賞口26が配されている。また、第2特図始動口24の下方には、開閉板にて開閉される大入賞口25が配され、盤面最下部にはアウト口29が設けられている。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘が植設されている。
図2に示すように、発射装置31は、中央に発射台310が設けられ、該発射台310へは球送り機構312の作動により開口部313を経て遊技球Bが一球ずつ送り出される。そして、発射モータ314により駆動する発射槌311の作動により遊技球Bを打ち出して、遊技盤2の遊技領域20へ向けて発射する。
図3に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され、開閉可能に設置されている。
そして、前枠11の裏面および内枠30には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射装置31、電源基板(図略)が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、発射装置31および演出図柄制御装置43は遊技盤2の裏面に設けられ、払出制御装置41、電源基板は内枠30に設けられている。
なお、電源基板には、例えば、大容量のコンデンサ等から構成された補助電源が設けられており、パチンコ機1の稼動中に該補助電源に電力が充電されると共に、パチンコ機1への電力供給が停止されると、該補助電源から各部位に電力が供給される構成となっている。これにより、パチンコ機1は、電力供給が停止した場合であっても一定期間にわたり動作を継続することができ、瞬間停電が発生しても遊技を継続することができる。
本実施例では、CRユニット60にも、停電時には補助電源から電源が供給される構成となっている。
また、パチンコ機の裏面には下部に、遊技盤に発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を研磨する研磨装置45が設置されており、更に、研磨した遊技球をパチンコ機の下部から上部の前記発射装置31へ送る揚送装置33が、内枠30の裏面右側に沿って上下方向に設置されている。
図4は、本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、副制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備え、これら制御装置は、何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
主制御装置40は、前枠(ガラス枠)11、内枠30が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501および内枠開放SW502と電気的に接続され、遊技盤中継端子板541を介して、第1特図始動口23への入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2始動口SW504、普図通過ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、左右の各普通入賞口26への入球を検出する左入賞口SW506及び右入賞口SW507、大入賞口25への入球を検出するカウントSW508、第1,第2特図始動口23,24や大入賞口25ないし普通入賞口26等の各入賞口へ入賞した入賞球を検出する入賞球センサ509、入賞することなくアウトとなったアウト球を検出するアウト球センサ510、不正行為を検出するための磁石センサ511及び電波センサ512等と電気的に接続され、各SW,センサからの検出信号が入力される。
尚、前記入賞球センサ509は、第1,第2特図始動口23,24や、大入賞口25ないし普通入賞口26等の各入賞口へ入賞した入賞球を回収し、前記研磨装置45へ送るため、遊技盤の裏面に設けられた球通路の下流部に設置され、各入賞口への入賞球を一括して検出するように構成されている。
前記アウト球センサ510は、アウト口29から研磨装置45へアウト球を送る球通路に設けられている。
主制御装置40は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41,サブ統合制御装置42,演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板542を介して特図表示装置27、特図保留数表示装置271、普通図柄表示装置28及び普図保留数表示装置281の表示制御を行う。尚、これら表示装置27,271,28,281は、遊技盤2の前面の遊技領域20の外部に設けてある。
また、主制御装置40は、遊技盤中継端子板541を介して大入賞口ソレノイド513を駆動して大入賞口25を開放作動せしめ、普電役物ソレノイド514を駆動して第2特図始動口24の普電役物を開閉する。
主制御装置40は、払出制御装置41と双方向通信が可能に接続されている。
また、主制御装置40には、時計機能が設けられている。なお、払出制御装置41,CRユニット60を経由してホールコンピュータ500から現在の時刻を示す時刻情報を取得する構成としても良い。
払出制御装置41は、CRユニット端子板548を介してCRユニット60と通信可能に接続されている。また、残高表示装置173を介して、貸出SW171,返却SW172による貸出要求,返却要求の操作信号を受付けるように構成されている。払出制御装置41は、前記貸出要求,返却要求の操作信号に基づいて、CRユニット60との間で通信を行い、CRユニット60に挿入されたICカードに関する残高情報の把握や、貸出要求信号に応じた貸出し球数の設定や、返却要求信号に応じて残高情報の返却処理等を行う。
CRユニット60は、遊技施設のホールコンピュータ500と通信可能に設続され、払出制御装置41との通信内容に基づいてパチンコ機1の遊技情報をホールコンピュータ500へ送信するように構成されている。
また、払出制御装置41は、発射操作部中継端子板543を介して、持球数を計数する操作を行なう計数SW174の操作信号や、前記発射ハンドル14の操作量を検出するハンドルボリューム520の操作量検出信号や、発射停止SW522の停止検出信号や、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW521等の検出信号が入力される。
更に、払出制御装置41は、発射装置中継端子板544を介して、前記発射装置31の入口での遊技球の有無を検出する発射入口センサ524や、発射モータ314や、前記球送り機構312を駆動する球送りソレノイド526が接続されている。そして、払出制御装置41は、主制御装置40から送られてくる遊技状況が反映されたコマンドや、前記ハンドルボリューム520,タッチSW521,発射停止SW522,発射入口センサ524の信号等に基づいて、発射モータ314,球送りソレノイド526を駆動制御し、遊技球を発射および停止させる。
更にまた、払出制御装置41は、前記CRユニット60との通信処理や、遊技球の発射に関する制御の他、研磨装置中継端子板545を介してカセットスイッチ527と研磨モータセンサ528の検出信号が入力され、これら検出信号に応じて、カセットモータ529および研磨モータ530を駆動し、前記研磨装置45を制御せしめる構成である。
また、研磨装置45の制御の他に、払出制御装置41は、揚上中継端子板546を介して揚上入口センサ532と揚上モータ監視センサ533の検出信号が入力され、これら検出信号に応じて揚上モータ531を駆動し、前記揚送装置33を制御せしめる。
更に、払出制御装置41には、内枠中継端子板547を介して、パチンコ機1内の遊技球の適正量を検出する適正量検出センサ534、満タンセンサ535、および夜間監視スイッチ536等の検出信号が入力される構成である。
サブ統合制御装置42には、ジョグダイヤル16および遊技ボタン15の操作を検出する検出信号が入力される。
そして、サブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に、演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
本パチンコ機1において遊技を開始する場合、ICカードの残高情報の範囲内で遊技球の貸出しを行い、これを遊技に使用することが可能な持球として遊技を開始する。また、これ以外にも、CRユニット60へのICカード挿入時に、該ICカードに持球数の記憶がある場合には、これを読み取り、持球として遊技を開始する。
パチンコ機1の遊技は、第1,第2特図始動口23,24への入球があると、これに起因して特図当否判定用の乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて当否判定を行い、特図表示装置27において特図の図柄変動を開始すると共に、演出図柄表示装置21において特図に対応する擬似演出図柄の図柄変動を開始する。
前記特図の判定結果が大当りであれば、大当り図柄を決めて各表示装置21,27に大当り図柄を確定表示し、大当り遊技(特別遊技)を実行する。大当り遊技は、大入賞口25を開放し、所定の時間または入球数が所定数に達して閉じるまでの動作を1ラウンドとして、所定数のラウンドを継続することを基本遊技としている。
尚、第2特図始動口24の普電役物は、通過ゲート22への入球に起因して普図の当否抽選が実施され、当否抽選の結果が当りであれば開放される。
また、本パチンコ機1は、大当り遊技後に、遊技状態が特別図柄の当選確率が高確率となる「確変」機能が付与された遊技状態(確変状態)や、第2特図始動口24の普電役物の開放時間が延長される「開放延長」機能が付与された遊技状態(時短状態)へと移行可能な構成である。
なお、パチンコ機1は、特定の図柄で大当りとなった際に確変状態や時短状態に移行する構成となっていても良いし、大当りとなった後に必ず確変状態等に移行する構成となっていても良い。また、大当りとなった際の図柄(当り図柄)に応じて確変状態等の継続期間が定められる構成としても良いし、当り図柄に関らず、確変状態等が所定期間にわたり継続する構成としても良い。
そして、本パチンコ機1は、演出図柄表示装置21において、遊技に応じて特図の変動に伴う演出表示を実施するとともに、遊技に使用することが可能な遊技球としての持球数の表示と、賞球数を表示する構成とされている。
[動作の説明]
以下、主制御装置40および払出制御装置41で実行される本発明に関わりの深いプログラム処理について説明する。
(1)メインルーチンについて
図5は、主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101),特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数の更新処理(S102),特図の大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103),普図の当り判定用乱数の更新処理(S104),特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S105),特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S106),入賞確認処理(S107),当否判定処理(S108),各出力処理(S109),不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をルー
プ処理する。
次に、前記の入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)および各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
(2)始動入賞確認処理について
図6に示す「始動入賞確認処理」は、前記入賞確認処理(S107)のサブルーチンで、第1特図始動口23および第2特図始動口24への入球があれば(S200:yes)、入球に対応する特図の保留記憶が満杯か確認する(S201)。本実施形態における記憶可能な保留記憶数は4個である。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して抽出した複数の乱数値(大当り決定用乱数,大当り図柄決定用乱数,リーチ判定用乱数,変動パターン決定用乱数等)を保留記憶として記憶する。また、この処理では、第1又は第2特図保留数表示装置271,272の点灯数を1つ増加させるとともに、サブ統合制御装置42へ現在の保留記憶数を送信するコマンドの送信処理を行う。その後、リターンする。
(3)当否判定処理について
図7ないし図10は、「当否判定処理」のフローチャートを示す。図7に示すように「当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S300)、大当り遊技中でなければ(S300:no)、第1、第2特図が変動中であるか否かを確認し(S301)、変動中でなければ(S301:no)、第1、第2特図の確定図柄が表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、前記役物連続作動装置が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
前記S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図8に示すように、特図の保留記憶があるか否かを確認する(S310)。保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。保留記憶があれば(S310:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
次に、S312の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が確変状態(高確率)であるか否かを確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S313)。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
続くS315の処理では、S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、S318で大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、大当り遊技の開放パターンの設定を行う。例えば、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定、および大入賞口25の開放態様の設定がなされる。更に、大当り遊技終了後の特典遊技状態として確変と時短が付与されるか否かの設定、確変の継続期間を制限する確変カウンタの設定、時短の継続期間を制限する時短カウンタ設定等の処理がなされる。
S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶のハズレ図柄決定用乱数に基づいてハズレ図柄を決定し、続いて、演出図柄表示装置21に表示される特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する(S320)。続くハズレ設定処理(S321)では、遊技状態が確変,時短であれば、これらの継続期間をカウントする確変回数と時短回数を減算する。
S318又はS321の各設定処理の後、S322の処理では、特図表示装置27の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド,図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行し大当り時には大入賞口25を開放する大当り遊技が実施される。
前記図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示処理(S331)において、特図表示装置27の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43へ変動表示および演出表示を終了させるように図柄確定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図7のS302の処理で確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置27の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて、特図の図柄が大当りになる組合せであるか否かを確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S344)。次に、時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S346)。これらの処理により、大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。
S347の処理では条件装置の作動を開始させ、S348の処理では役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして、大当り開始演出処理(S349)により、サブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか否かを確認し(S350)、確変フラグが「1」であり(S350:yes)、確変カウンタ(回数)が「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S352)。
続く処理で時短フラグが「1」であり(S353:yes)、時短カウンタ(回数)が「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。
S357の処理では、今回の当否判定後の保留記憶数が「0」であるか確認し(保留記憶が有るか無いか確認)、保留記憶が無ければ(S357:yes)、サブ統合制御装置42へ向けて、次に前記特図変動開始コマンドが出力されるまで特図の図柄変動を待機するように指示する待機状態指定コマンドを送信する(S358)。その後、「特別遊技処理」に移行する。
(4)持球数加減算処理について
次に、演出図柄表示装置21の持球数の表示に関して、主制御装置40で実行されるプログラム処理について説明する。図11に示す「持球数加減算処理」は、前記「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンであり、「持球数加減算処理」では先ず、主制御装置40において遊技に使用可能な遊技球である持球情報(持球の数を示す情報)の記憶が無いか否かを確認する(S400)。持球情報が無ければ(S400:yes)、続くS401の処理において、CRユニット60へのICカード挿入時にカードに持球数の記憶がある場合にカードから読み出された持球情報、又はカードに持球数の記憶がなく遊技者により新規ないし追加により持球として遊技球の貸出しがなされた持球情報を、払出制御装置41を介して受信したか否かを確認し、持球情報の受信を待つ。
持球情報の受信があれば(S401:yes)、主制御装置40内のRAMなどの記憶媒体に受信した持球情報を保存する(S402)。
なお、主制御装置40は、持球情報の記憶の有無に関らず、球貸し等に応じた持球情報の受信があればこれを保存するか、或いは、既に保存されている持球情報が示す持球数に新たに受信した持球情報が示す持球数を加算し、該持球情報を更新する構成としても良い。
S400の処理で持球情報の記憶があれば(S400:no)、続くS403の処理において、第1,第2始動口SW503,504、左,右入賞口SW506,507、カウントSW508の検出信号により第1,第2特図始動口23,24や、大入賞口25ないし普通入賞口26への入賞があったか否かを確認する。入賞が検出されれば(S403:yes)、入賞に応じて付与される賞球の数を持球数に加算し、持球情報を更新する(S404)。次に、前記賞球数を演出図柄表示装置21に表示させる準備(処理)を行う(S405)。
前記S403の処理において入賞の検出が無ければ(S403:no)、入賞球センサ509による入賞球の検出、又はアウト球センサ510によるアウト球の検出があったか否かを確認する(S406)。入賞球又はアウト球の検出があれば(S406:yes)、持球数から1を減算して持球情報を更新する(S407)。
そして、続くS408の処理において、前記S402で記憶した持球情報、又はS407で更新された持球情報、S404での賞球数の情報がサブ統合制御装置42を介して演出図柄制御装置43へ送信され、演出図柄制御装置43の制御により現在の遊技状態の前記持球数と前記賞球数とを演出図柄表示装置21に表示させる。
図12に示すように演出図柄表示装置21の表示画面には、特図に関する擬似図柄表示(3桁の数字)210の右下部において上下二段に持球情報を表示せしめる。下部には持球数211を、上部には賞球表示212を表示せしめる。尚、該表示態様は一表示例であり、これに限らず他の表示態様でもよい。
(5)計数処理について
遊技の終了は、遊技者が前記計数SW174を操作することでなされる。図13に示す「計数処理」は、遊技の終了に関して主制御装置40で実行される処理である。この処理は、先ず、計数SW174が操作され、計数信号を受信したか否かを確認する(S500)。この場合、計数SW174は払出制御装置41と接続されており、計数信号は主制御装置40へ払出制御装置41を介して送信される。
計数信号の受信があれば(S500:yes)、続くS501の待機処理において、遊技盤を流下中の遊技球があると正確な持球数の算出ができないため、全ての遊技球が回収されるのに充分な所定の時間を待機とする。
そして、S502の処理において、全ての遊技球が回収されるのに充分な時間経過後に、前記「持球数加減算処理」により更新された持球情報(持球数)を払出制御装置41へ送信する。その後、主制御装置40の持球情報をクリアする(S503)。
(6)持球情報処理について
次に、持球情報に関して払出制御装置41で実行されるプログラム処理である「持球情報処理」について、図14を用いて説明する。なお、本処理は、払出制御装置41にて定期的に実行される。
S600では、払出制御装置41は、パチンコ機1への電力供給の開始時か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S600:Yes)、S601に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S600:No)、S602に処理を移行する。
S601では、払出制御装置41は、CRユニット60に対し、例えば、後述する更新条件判定処理3によりパチンコ機1への電力供給停止時等にCRユニット60に挿入されているICカードに保存された持球情報の送信を要求し、S602に処理を移行する。
なお、後述する実施例3の更新条件判定処理3が行われない場合には、S600,S601の処理を省略しても良い。
S602では、払出制御装置41は、CRユニット60から、ICカード挿入時にICカードから読み出された持球情報や、S601での送信要求に応じて送信された持球情報を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S602:Yes)、S603に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S602:No)、S604に処理を移行する。
S603では、払出制御装置41は、主制御装置40に受信した持球情報を送信し、本処理を終了する。なお、持球情報を受信した主制御装置40では、「持球数加減算処理」のS402,S408の処理が行われる。
一方、S604では、払出制御装置41は、遊技終了時の「計数処理」のS502の処理や後述する「更新条件判定処理1〜4」により、主制御装置40から持球情報を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S604:Yes)、S605に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S604:No)、S607に処理を移行する。
S605では、払出制御装置41は、交換ルールに従い、受信した持球情報が示す持球数から払出金額を算出し、S606に処理を移行する。
パチンコ機1では、所定数の持球の払出金額を、後述する貸出ルールに従い同数の遊技球の球貸しを行った際の貸出金額よりも低くなるように算出する交換ルールが定められている。これにより、払出金額を算出する段階で、遊技者から施設使用料等の付加料金を徴収することができる。
この交換ルールの具体例としては、例えば、後述する貸出ルールにおいて、球貸しの際の遊技球1球あたりの単価が、基本単価と付加料金とを加算した金額となっている場合であれば、基本単価に持球数を乗算して得られた金額を、払出金額とすることが考えられる。
また、このほかにも、球貸し時の単価よりも低い単価を持球数に乗算して得られた金額を払出金額としても良い。また、持球数に1未満の所定の係数を乗算して得られた値や、持球数から所定値を減算して得られた値と、球貸し時の単価とを乗算して得られた金額を、払出金額としても良い。
なお、後述する実施例1,2,5のように、遊技者の持球数を減じることで付加料金を徴収するということも考えられ、このような場合には、球貸しの際と同じ単価で払出金額を算出することが考えられる。
S606では、払出制御装置41は、算出した払出金額をCRユニット60に送信すると共に、CRユニット60に対し該払出金額をICカードに保存することを指示し、本処理を終了する。なお、払出金額を受信したCRユニット60は、該払出金額を示す払出金額情報をICカードに保存し、遊技者は、例えば、該ICカードをパチンコ店の店員に提示することで、該ICカードに保存されている払出金額分の景品を取得する。
一方、S607では、払出制御装置41は、遊技を終了するために計数SW174が操作されたか否を判定し、肯定判定が得られた場合には(S607:Yes)、S608に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S607:No)、本処理を終了する。
S608では、払出制御装置41は、主制御装置40に対し、計数SW174が操作されたことを示す計数信号を送信し、本処理を終了する。なお、計数信号を受信した主制御装置40は、上述した「計数処理」により、持球情報の払出制御装置41への送信等を実行する。
(7)貸出処理について
次に、遊技球を持球として貸し出すプログラム処理である「貸出処理」について、図15を用いて説明する。なお、本処理は、払出制御装置41にて定期的に実行される。
S700では、払出制御装置41は、貸出SW171の操作の有無を判定し、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S701に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S701では、払出制御装置41は、貸出SW171の操作に対応する貸出金額(球貸しの際に遊技者が支払う金額)を特定し、CRユニット60に貸出金額を送信する。貸出金額を受信したCRユニット60は、ICカードに保存されている残高情報が示す残高から貸出金額を減額し、残高情報を更新すると共に、球貸しが可能である旨を払出制御装置41に送信する。なお、残高が貸出金額に満たない場合には、球貸しが不可能である旨を払出制御装置41に送信する。
S702では、払出制御装置41は、CRユニット60から、球貸しが可能である旨を受信したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S702:Yes)、S703に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S702:No)、本処理を終了する。
S703では、払出制御装置41は、貸出ルールに従い、貸出金額に応じた遊技球の数(貸球数)を算出する。具体的には、例えば、遊技球1球あたりの料金である基本単価(例えば4円)と、遊技球1球につき設定された施設使用料等の付加料金(例えば1円)とを加算した金額を単価とし、貸出金額を該単価で除算した数を貸球数としても良い。
なお、付加料金は2球以上の所定数の遊技球につき設定されていても良く、このような場合であれば、所定数の遊技球を貸し出す度に付加料金が課されることになる。
また、貸出ルールは、例えば、交換時の遊技球1球あたりの単価よりも高い単価で貸球数を算出するという内容であっても良い。
続くS704では、払出制御装置41は、主制御装置40に対し、球貸しがなされた旨と、算出した貸球数分の持球数を示す持球情報を送信し、本処理を終了する。なお、持球情報を受信した主制御装置40では、「持球数加減算処理」のS402,S408の処理が行われ、主制御装置40が保持している持球数に貸球数が加算される。
(8)更新処理について
本実施形態のパチンコ機1では、予め定められた更新条件が満たされると更新処理が行われる。この更新処理とは、遊技を中止して持球情報が示す持球数分の払出金額(持球数データそのものでも良い。)をICカードに保存するといったものや、持球数を減少させるといったものであり、これにより、パチンコ店は施設使用料等の徴収が可能となり、さらには、持たせ遊技を制限して過度な出玉を抑止すること等が可能となる。
以下では、更新処理を行う際の実施例1〜5について説明するが、本実施形態のパチンコ機1では、以下に説明する実施例のうちのいずれかを実行するか、或いは、これらの実施例のうちの全部または一部を適宜組合せて実行することが考えられる。
<実施例1>
実施例1では、パチンコ機1の遊技に関する各種状態に基づき定められた更新条件が設けられている。
まず、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理1」について、図16(a)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理1」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S800では、主制御装置40は、遊技に関する各種状態に基づき定められた更新条件が満たされたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S800:Yes)、S801に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S800:No)、本処理を終了する。
具体的には、該更新条件とは、例えば、大当り遊技が終了したという条件であっても良いし、交換図柄(予め定められた特別図柄或いは擬似図柄)が停止表示された大当りによって開始された大当り遊技が終了したという条件であっても良い。また、確変状態、時短状態、或いは、確変状態且つ時短状態である遊技状態(特典状態)が終了した(大当り遊技以外の通常の遊技中に、確変フラグや時短フラグが1から0に変化した)という条件であっても良い。
S801では、主制御装置40は、更新処理を行い、本処理を終了する。
具体的には、更新処理とは、例えば、払出制御装置41に対し、現時点の持球数を示す持球情報を送信すると共に、該持球数の精算を指示し、さらに、主制御装置40に記憶されている現在の持球情報をクリアして遊技を中止するといった内容であっても良い。なお、持球情報を受信した払出制御装置41は、上述した「持球情報処理」のS605,S606により、交換ルールに従い払出金額を算出し、CRユニット60に対し払出金額をICカードに保存することを指示する。
このほかにも、更新処理とは、例えば、持球数を予め定められた割合で減少させる、或いは、持球数から所定数の遊技球数を減算するという処理であっても良い。なお、これに加えて、主制御装置40は、払出制御装置41に対し、減少後の持球数を示す持球情報を送信すると共に、該持球数の精算を指示し、さらに、主制御装置40に記憶されている現在の持球情報をクリアして遊技を中止しても良い。
ここで、減少させる割合や、減算する所定数は、例えば、持球数や、現在の持球数から貸球の総数を減算した差分(換言すれば、遊技者の実質的な利益)に応じて設定されても良い。そして、該差分が例えば0以下の場合等には、持球数を減少させない構成としても良い。
なお、貸球の総数とは、例えば、使用中のICカードを用いて貸し出された貸球の総数であっても良い。このような場合であれば、主制御装置40は、払出制御装置41を介してCRユニット60へのICカードの挿入を検出した後、該検出から該ICカードが排出されるまでの間において、遊技球の貸し出しに応じて払出制御装置41から受信した持球情報が示す持球数の総和を、貸球の総数として算出しても良い。
また、貸球の総数とは、パチンコ機1での遊技の継続期間中に貸し出された貸球の総数であっても良いし、所定時間内に貸し出された貸球の総数であっても良い。
次に、交換図柄が停止表示された大当りによって開始された大当り遊技が終了したという更新条件が設けられている場合において、交換図柄を設定する「図柄設定処理」について、図16(b)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「図柄設定処理」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S900では、主制御装置40は、交換図柄を設定する図柄設定操作を受け付けたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S901に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。
なお、図柄設定操作とは、例えば、主制御装置40に接続された図示しないディップスイッチ等の操作部を介して行われる操作であっても良い。また、図柄設定操作は、パチンコ機1が設置されたパチンコ店の店員により行われることが想定され、このような操作部は、パチンコ機1の内部に配置することが考えられる。
S901では、主制御装置40は、図柄設定操作に対応する図柄を交換図柄として設定し、本処理を終了する。
なお、パチンコ機1は、「図柄設定処理」を行わず、常に予め定められた図柄を交換図柄として用いても良い。
尚、交換図柄による大当たり時に、ICカードに出力する持球数データは、更新処理を行わず、払出制御装置41からそのままのデータを出力する構成でも良い。
この場合、ICカードに書き込まれた持球数データに基づき一定の割合で景品交換される。
更に、交換図柄に起因するICカードへの更新処理を行わない持球数データの書き込みは、払出制御装置41を介して主制御装置40から交換図柄に起因する持球数データであることを示すフラグ(データ)を添付して出力するよう構成しても良い。これにより、ICカードに書き込まれた持球数データは、通常の持球数データの場合は、持球数データを出力した同遊技機又は他の遊技機でも当該持球数データに従って遊技を続行可能とし、交換図柄に起因する持球数データの場合は、遊技続行不可能とするよう構成しても良い。これにより、交換図柄に起因する遊技終了の場合は、ホールのカウンタ等で景品交換する必要が生じる。
<実施例2>
実施例2では、通常状態(特典状態でない遊技状態)中に持球数や、現在の持球数から貸球の総数を減算した差分が上限値に達したこと等を更新条件としている。
まず、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理2」について、図17(a)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理2」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S810では、主制御装置40は、持球数が上限値に達したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S810:Yes)、S811に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S810:No)、本処理を終了する。
なお、主制御装置40は、S810において、現在の持球数から貸球の総数を減算して差分を算出し、持球数に替えて、該差分が上限値に達したか否かを判定しても良い。
S811では、主制御装置40は、確変フラグや時短フラグの状態に基づき特典状態が終了したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S811:Yes)、S812に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S811:No)、本処理を終了する。
なお、主制御装置40は、特典状態中に大当りとなり、大当り遊技が開始された場合は、該大当り遊技中は特典状態が継続しているものとみなしても良い。このとき、該大当り遊技の終了後も特典状態が継続するという可能性もあり、このような場合には、大当りを跨いで特典状態が継続することになる。
また、S811の処理を省略し、遊技状態に関らず、持球数や上記差分が上限値に達した際にS812の処理が実行される構成としても良い。
S812では、主制御装置40は、実施例1と同様の更新処理を行い、本処理を終了する。この更新処理の変形例として次の構成が考えられる。
更新処理では、持球数データをそのままCRユニット60に出力した後に持球数データを零クリアし、CRユニット60はカードに残高の他、入力した持球数データを書き込む構成でも良い。
この際、差分が上限値に達したからといって直ちに零クリアすると、遊技者が驚くことになる。
そこで、演出図柄表示装置21の画面上に持球数及び/又は差分数、上限値を表示し、持球数又は差分数が上限値に近くなれば、表示を赤点滅表示、赤点灯表示し、上限値以上になれば、「打止です!」のメッセージを表示し持球数データを零クリアする構成が好適である。
貸球の総数は、同一遊技者による遊技と判断される場合、貸球数の合計とする。
例えば、持球数が零でない状態で貸球数データがCRユニット60から出力されれば、同一遊技者による遊技が続行されていると看做す。持球数が少なくなって零に近くなったときの貸球操作は、同一遊技者による操作と看做しても問題ないからである。
また、持球数が零になってから所定時間内に貸球数データがCRユニット60から出力されれば、同一遊技者による遊技が続行されていると看做す。所定時間とは、遊技者が財布から金銭を取り出し、CRカードユニットに投入し、球貸操作に要する時間に若干の余裕時間を加算した時間が好適である。この場合、遊技機に近い椅子等に遊技者が離れたか否か検知するカメラ等のセンサにより同一遊技者が貸球操作を行うか否かを判断する構成を付加すれば、確認の効果を一層高めることが可能となる。
更に、強制的に零クリアされた後、カード返却の操作信号がCRユニット60から入力されれば、同一遊技者による遊技が終了したものと看做しても良い。但し、カードの残高が零であればカード返却の操作を行わないと考えられる。そこで、強制的に零クリアした際に、演出図柄表示装置21の画面上又は残高表示装置173の画面上に「遊技を続行する場合は、所定時間(例えば、手続に必要な時間+α)内に球貸操作を行って下さい。所定時間内に操作がなければ遊技を終了したものと看做します。」のメッセージを表示し、所定時間経過後の遊技は同一遊技者でない遊技とする制御を行うことも考えられる。
尚、上限値に起因するICカードへの更新処理を行わない持球数データの書き込みは、払出制御装置41を介して主制御装置40から上限値に起因する持球数データであることを示すフラグ(データ)を添付して出力するよう構成しても良い。これにより、ICカードに書き込まれた持球数データは、通常の持球数データの場合は、持球数データを出力した同遊技機又は他の遊技機でも当該持球数データに従って遊技を続行可能とし、上限値に起因する持球数データの場合は、遊技続行不可能とするよう構成しても良い。これにより、上限値に起因する遊技終了の場合は、ホールのカウンタ等で景品交換する必要が生じる。
次に、上限値を設定する「上限値設定処理」について、図17(b)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「上限値設定処理」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S910では、主制御装置40は、上限値を設定する上限値設定操作を受け付けたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S910:Yes)、S911に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S910:No)、本処理を終了する。
なお、上限値設定操作とは、例えば、主制御装置40に接続された図示しないディップスイッチ等の操作部を介して上限値を段階的に設定する操作であっても良い(無論、上限値を直接入力する操作であっても良い)。また、図柄設定操作は、パチンコ機1が設置されたパチンコ店の店員により行われることが想定され、このような操作部は、パチンコ機1の内部に配置することが考えられる。
S911では、主制御装置40は、上限値設定操作に応じて上限値を設定し、本処理を終了する。
<実施例3>
実施例3では、パチンコ機1への電力供給が停止したことを更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理3」について、図18に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理3」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S820では、主制御装置40は、電源基板からの信号に基づき、パチンコ機1への電力供給が停止したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S820:Yes)、S821に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S820:No)、本処理を終了する。
S821では、主制御装置40は、電力供給の停止から予め定められた待機時間が経過したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S821:Yes)、S822に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S821:No)、本処理を終了する。
なお、上述したように、電源基板には、電力供給停止後、一定期間にわたり各部位に電力を供給する補助電源が設けられているが、上記待機時間とは、補助電源による電力供給が可能な時間未満に設定することが考えられる。具体的には、例えば、補助電源による電力供給が可能な時間が、およそ30秒程度であると考えられる場合であれば、上記待機時間を15秒程度とすることが考えられる。
S822では、主制御装置40は、更新処理を行い、S823に処理を移行する。
具体的には、更新処理とは、例えば、払出制御装置41に対し、現時点の持球数を示す持球情報を送信すると共に、該持球数の精算を指示し、さらに、主制御装置40に記憶されている現在の持球情報をクリアして遊技を中止するといった内容であっても良い。なお、持球情報を受信した払出制御装置41は、上述した「持球情報処理」のS605,S606により、交換ルールに従い払出金額を算出し、CRユニット60に対し払出金額をICカードに保存することを指示する。
尚、実施例2と同様、払出制御装置41は現在の持球情報(持球数データ)をそのままCRユニット60に出力する構成でも良い。
S823では、主制御装置40は、払出制御装置41に対し、S822にて送信した持球情報をICカードに保存することを指示し、持球情報をICカードに退避させた後に本処理を終了する。なお、本指示を受け取った払出制御装置41は、先に受信した持球情報をCRユニット60に送信し、該持球情報をICカードに保存することを指示する。
その後、パチンコ機1への電力供給が再開された場合には、払出制御装置41は、上述した「持球情報処理」のS601,S603にて、CRユニット60から退避させた持球情報を取得し、該持球情報を主制御装置40に送信する。そして、主制御装置40は、退避させた持球情報により遊技を再開する。
この際、更新した情報又は持球数情報に停電により出力した情報であることを示すフラグ(データ)を付加する構成でも良い。
この構成により、所定時間内に停電から復帰した場合には、停電発生時の持球数により遊技を再開可能な構成とすることができる。この結果、遊技者の利益は損なわれない。ICカードに書き込まれた情報なので、データが化けることも少ない。更に、所定時間内に停電復旧しなくとも、ICカードに書き込まれた情報は、停電の発生による遊技終了であることが容易に判別できる。この結果、通常の景品交換と相違し、遊技者の損失を補填する景品交換が可能となる。尚、停電時に持球数データを零クリアすることなく、停電復帰時にICカードから読みだす情報と比較する構成も考えられる。一致すれば、記憶している持球数データに従って遊技を再開し、一致しなければICカードから読み出した情報を優先する構成が好ましい。
なお、更新条件判定処理3にて持球情報の退避を行わない構成としても良い。
<実施例4>
実施例4では、パチンコ機1が設置されたパチンコ店の閉店時刻の到来を更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理4」について、図19に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理4」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S830では、主制御装置40は、時計機能により現在の時刻を特定し、S831に処理を移行する。
S831では、主制御装置40は、パチンコ店の閉店時刻(或いは、閉店時刻の例えば10分前の時刻)が到来したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S831:Yes)、S832に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S831:No)、本処理を終了する。
S832では、主制御装置40は、実施例3と同様の更新処理を行い、本処理を終了する。
<実施例5>
実施例5では、球貸しが行われたことを更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理5」について、図20に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理5」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S840では、主制御装置40は、払出制御装置41から球貸しがなされた旨の通知を受け取ったか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S840:Yes)、S841に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S840:No)、本処理を終了する。
S841では、主制御装置40は、更新処理を行い、本処理を終了する。
ここで、更新処理とは、例えば、持球数を予め定められた割合で減少させる、或いは、持球数から所定数の遊技球数を減算するという処理であっても良い。
ここで、減少させる割合や、減算する所定数は、例えば、持球数や、現在の持球数から貸球の総数を減算した差分(換言すれば、遊技者の実質的な利益)に応じて設定されても良い。そして、該差分が例えば0以下の場合等には、持球数を減少させない構成としても良い。
[効果]
本実施形態のパチンコ機1によれば、ICカードに保存された残高情報に基づき球貸しがなされると共に、更新条件が成立すると、その時点の持球数に応じた払出金額が算出されてICカードに保存され、該ICカードに保存された払出金額により景品との交換がなされる。
また、この払出金額は、例えば、遊技球1球あたりの単価が球貸しの際の1球あたりの単価よりも低くなるように算出されたり、持球数を減じた後に算出されるため、パチンコ店は、払出金額を算出する段階で施設使用料等の付加料金を徴収することができる。このため、仮にパチンコ機1の出玉率を100%以上にしたとしても、パチンコ店の経営上必要となる料金を確実に徴収することができる。
さらに、更新条件が満たされると、持球が精算されて払出金額がICカードに保存され、遊技が終了される構成となっており、実施例1〜5や貸出処理において実行される更新処理を適宜実行することで、持たせ遊技に制限を課すことや、停電等のトラブルから遊技者の持球を保護すること等が可能となる。
これにより、パチンコ店に不利益が生じることを回避しつつ出玉率を向上させることや、遊技者の手持遊技媒体を確実に保護して出玉感が損なわれることを回避することができ、遊技者に十分な出玉感を与えることが可能となる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態ではパチンコ機1を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、封入式として構成されていないカード式のパチンコ機にも適用できる。
本発明が適用されたパチンコ機は、本実施形態のパチンコ機1と同様に主制御装置40や払出制御装置41等を備え、パチンコ機1と同様にして貸球数や持球情報が管理されるものの、球貸しの際には島設備から供給される遊技球を上皿等に払い出し、該遊技球を用いて遊技が行われる構成とすることが考えられる。
ただし、該パチンコ機は、外部から遊技球を投入できないよう上皿等が密封された構造となっているのが好ましい。このような場合、該パチンコ機は、島設備から供給された遊技球が用いられるという点で、1台のパチンコ機内に遊技球が封入された封入式と相違することになる。
すなわち、払出制御装置41は、「貸出処理」を実行し、貸出SW171が操作された場合には、貸出ルールに従い貸出金額に応じた遊技球の数(貸球数)を算出し、島設備から供給される遊技球のうち、貸球数分の遊技球を上皿に排出する。
一方、主制御装置40は、「持球数加減算処理」のS403〜S407と同様にして、各種入賞口への入賞や、入賞球センサ509やアウト球センサ510からの信号により持球数をカウントし、持球情報を随時更新する。また、主制御装置40は、「計数処理」を実行し、計数SW174が操作された場合には、持球情報を払出制御装置41に送信する。
また、払出制御装置41は、主制御装置40から持球情報を受信すると、「持球情報処理」のS605,S606と同様にして払出金額を算出してCRユニット60に送信し、ICカードにこれを保存させる。
さらに、パチンコ機は、実施例1〜5のうちのいずれかを実行するか、或いは、これらの実施例のうちの全部または一部を適宜組合せて実行する。
なお、実施例1〜5の更新条件判定処理1〜5における更新処理(S801,S812,S822,S832)において、主制御装置40は、例えば、入賞を無効にする、或いは、払出制御装置41を介して発射装置31の発射モータ314を停止させる等といった遊技を不可能とする処理を行うのが望ましい。
また、実施例3の更新条件判定処理3に関して、パチンコ機が封入式でない場合には、電力供給停止時に持球情報をICカードに退避させる必要性は低いと考えられるため、S823を省略しても良い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)さらに、本発明は、本実施形態と同様に、ICカードに保存された残高情報に基づき遊技メダルの貸し出しを行うと共に、遊技者の遊技メダルの枚数から払出金額を算出して該ICカードに保存するカード式の回胴式遊技機にも適用することができる。このような場合、パチンコ機1の主制御装置40や払出制御装置41に替わって、回胴式遊技機を統括制御する主制御基板が各種処理を行うことになる。
主制御基板は、本実施形態と同様の「貸出処理」を実行し、遊技者からの指示に応じて、「貸出処理」と同様の貸出ルールに従い貸出金額に応じた遊技メダルの枚数(貸出枚数)を算出する。具体例を挙げると、遊技メダル1球あたりの料金である基本単価(例えば20円)と、遊技メダル1枚につき設定された施設使用料等の付加料金(例えば5円)とを加算した金額を単価とし、貸出金額を該単価で除算した数を貸球枚数としても良い。
そして、貸出枚数の遊技メダルを上皿に排出するか、或いは、貸出枚数をクレジット数(遊技に用いることができる遊技メダルの枚数)に加算し、該クレジット数をクレジット情報として保存する。
なお、本発明が適用された回胴式遊技機では、遊技者の手元にある遊技メダルの枚数(遊技者が遊技に用いることができる遊技メダルの枚数)を、全てクレジット数として管理するのが好適であると考えられる。このため、一般的な回胴式遊技機はクレジット数の上限が50となっているが、本発明が適用された回胴式遊技機では、遊技者による獲得が想定される遊技メダルの最大枚数を考慮してクレジット数の上限を設定するのが好適であると考えられる。
また、主制御基板は、遊技メダルのベットや入賞役の成立等に応じてクレジット数をカウントすると共に、クレジット情報を更新する。さらに、遊技者からの指示に応じて、「持球情報処理」と同様の交換ルールに従い、クレジット情報が示すクレジット数に応じた払出金額を算出し、ICカードにこれを保存する。
さらに、回胴式遊技機は、実施例1〜5のうちのいずれかを実行するか、或いは、これらの実施例のうちの全部または一部を適宜組合せて実行する。
なお、本発明を回胴式遊技機に適用した場合においては、遊技球が遊技メダルに、貸球が貸しメダル(回胴式遊技機により貸し出された遊技メダル)に、持球数がクレジット数に、持球情報がクレジット情報に、大当り遊技がボーナスゲームに、確変状態或いは時短状態がATやRT等に相当する。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)本実施形態のパチンコ機1では、遊技中に計数SW174が押されると、持球から払出金額が算出され、該払出金額がCRユニット60に挿入されているICカードに保存される。しかし、持球のICカードへの保存を指示する持球保存SWをさらに設け、主制御装置40は、遊技中に持球保存SWが押されると、その時点の持球情報を払出制御装置41に送信すると共に、該持球情報をクリアしてもよい。そして、持球情報を受信した払出制御装置41は、CRユニット60に該持球情報を送信し、ICカードに該持球情報を保存させても良い。
さらに、持球保存SWの操作信号をCRユニット60にも送信する構成とし、CRユニット60は、持球保存SWの操作を検出すると、払出制御装置41からの指示に応じて持球情報をICカードに保存した後、該ICカードを排出しても良い。
こうすることにより、遊技で獲得した持球を用いて他のパチンコ機で遊技を行うことが可能となる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機1が封入式遊技機に、CRユニット60がカードユニットに相当する。
1…パチンコ機、2…遊技盤、14…発射ハンドル、15…遊技ボタン、16…ジョグダイヤル、20…遊技領域、21…演出図柄表示装置、22…通過ゲート、23…第1特
図始動口、24…第2特図始動口、25…大入賞口、26…普通入賞口、27…特図表示装置、271…特図保留数表示装置、28…普通図柄表示装置、281…普図保留数表示装置、29…アウト口、31…発射装置、33…揚送装置、40…主制御装置、41…払出制御装置、42…サブ統合制御装置、43…演出図柄制御装置、45…研磨装置、60…CRユニット、171…貸出SW、172…返却SW、173…残高表示装置、174…計数SW。

Claims (5)

  1. 投入された金額に対応する金額データを記憶媒体に記憶し、該記憶された金額データの範囲内で貸出金額の設定を受け付ける隣接カードユニットから出力される貸出金額に対応するデータを持球数データとして新たに記憶又は加算して記憶し、遊技終了操作に伴って該持球数データを前記カードユニットに出力する持球数データ入出力手段と、
    封入された遊技球の発射に従って前記持球数データを減算し、発射された封入遊技球に起因する入賞に応じた賞球数を前記持球数データに加算する持球数データ演算手段と、を備えた封入式遊技機であって、
    前記カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、該データに従って遊技球を発射できないことを特徴とする封入式遊技機。
  2. 請求項1に記載の封入式遊技機において、
    前記特定データは、交換図柄に起因して前記カードユニットに出力された持球数データであることを特徴とする封入式遊技機。
  3. 請求項1に記載の封入式遊技機において、
    前記特定データは、持球数が上限値に達したことに起因して前記カードユニットに出力された持球数データであることを特徴とする封入式遊技機。
  4. 請求項1又は2に記載の封入式遊技機において、
    前記特定データが停電の発生に起因して前記カードユニットに出力された持球数データの場合は、該データに従って遊技球を発射できることを特徴とする封入式遊技機。
  5. 請求項1乃至4に記載の封入式遊技機において、
    前記カードユニットから入力される持球数データが特定のデータである場合には、持球数データとして新たに記憶又は加算して記憶しないことを特徴とする封入式遊技機。
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