JP2014217246A - 駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイル保持部材のカウンタマス機能を維持する。【解決手段】 電力供給系80を備えることにより、基板ステージからの反力を受けて移動するコイル保持部材21に追従して電力供給系80に含まれる変圧器83の2次コイル832が1次コイル831に対して移動する。これにより、コイル保持部材21のカウンタマスとしての機能を損なうことなく、基板ステージWSTの高い駆動制御精度、ウエハの高い位置決め精度を維持することが可能となる。【選択図】図4(a)

Description

本発明は、駆動装置、露光装置、及びデバイス製造方法に係り、特に、移動体を駆動する駆動装置、該駆動装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、主として、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。この種の露光装置では、照明光を、レチクル(又はマスク)及び投影光学系を介して、感光剤(レジスト)が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に投射することによって、レチクルに形成されたパターン(の縮小像)がウエハ上の複数のショット領域に順次転写される。
ウエハの位置決め精度及びスループットの向上を図るために、ウエハを保持して移動する基板ステージを定盤上で2次元方向に駆動する平面モータが開発されている(例えば、特許文献1参照)。この平面モータの1つの方式として、ベース(例えば、定盤)に設けられた複数のコイルを含むコイルユニットと、基板ステージに設けられた複数の磁石を含む磁石ユニットと、から構成されるムービングマグネット方式の平面モータが知られている。また、この方式の平面モータにおいて、ベース(定盤)が、移動可能に支持され、基板ステージの移動に伴って生じる反力を吸収するカウンタマスとして機能する構成のものも知られている。その場合、カウンタマスにはコイルユニットが配置され、その外部からコイルユニットに電力を供給する(コイルに励磁電流を供給する)ための多く(例えば数100)のケーブルが接続される。これらのケーブルの強い剛性により定盤の動きが妨げられると、カウンタマスとしての機能が損なわれ、基板ステージの駆動制御の精度、すなわちウエハの位置決め精度の低下を招いてしまう恐れがある。
米国特許第6,452,292号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたものであり、第1の観点からすると、磁石部材と複数のコイル部材とを有する駆動装置であって、ベースと、前記複数のコイル部材を有し、前記ベースに対して移動可能に支持されるコイル保持部材と、前記磁石部材を有し、前記コイル保持部材に対して移動可能な移動体と、少なくとも一部が前記コイル保持部材の移動に伴って移動するトランスを有し、該トランスを介して前記複数のコイル部材に電力を供給する供給系と、を備える駆動装置である。
これによれば、移動体からの反力を受けて移動するコイル保持部材に伴って供給系が有するトランスの少なくとも一部が移動するため、コイル保持部材のカウンタマスとしての機能を損なうことなく、移動体の高い駆動制御精度を維持することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成する露光装置であって、物体を保持して移動可能な移動体と、前記移動体を駆動する第1の観点に係る駆動装置と、を備える露光装置である。
これによれば、上記駆動装置を備えることにより移動体を高精度で駆動制御することができるため、物体の位置決め精度を向上するとともにスループットを改善することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、第2の観点に係る露光装置を用いて、物体上にパターンを形成することと、前記パターンが形成された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
第1の実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。 基板ステージ装置を示す平面図である。 図2のA−A線断面図である。 第1の実施形態に係る露光装置における電力供給系の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る露光装置における電力供給系の概略構成の変形例を示す図である。 図1の露光装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る露光装置における電力供給系の概略構成を示す図である。
《第1の実施形態》
以下、第1の実施形態を、図1〜図5を用いて説明する。
図1には、第1の実施形態に係る露光装置100の全体的な構成が概略的に示されている。露光装置100は、いわゆるステップ・アンド・スキャン露光方式の走査型露光装置である。
露光装置100は、照明系10、レチクル(マスク)Rを保持するレチクルステージRST、レチクルステージRSTを駆動するレチクルステージ駆動系11、投影光学系PL、基板としてのウエハWを保持する基板ステージWST及び基板ステージWSTを駆動するステージ駆動系(平面モータ)50等を含む基板ステージ装置30、ステージ駆動系(平面モータ)50に電力(励磁電流)を供給する電力供給系80、並びにこれらを制御する制御系等を備えている。
照明系10は、例えば特開平9−320956号公報に開示されるように、光源ユニット、シャッタ、2次光源形成光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等(いずれも不図示)から構成され、照度分布のほぼ均一な露光用照明光を射出する。この照明光により、レチクルR上の矩形(あるいは円弧状)の照明領域IARが均一な照度で照明される。
レチクルステージRST上にはレチクルRが、例えば真空吸着により、固定されている。また、レチクルステージRSTは、レチクルベース(不図示)上をリニアモータ等で構成されたレチクルステージ駆動系11(図5参照)により、所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRST上にはレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16からのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されており、レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置はレチクル干渉計16によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報は、主制御装置20に送られる。主制御装置20は、レチクルステージRSTの位置情報に基づいて、レチクルステージ駆動系11(図5参照)を介してレチクルステージRSTを駆動する。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの下方に配置され、その光軸AX(照明光学系の光軸IXに一致)の方向がZ軸方向とされ、ここでは両側テレセントリックな光学配置となるように光軸AX方向に沿って所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が使用されている。投影光学系PLは所定の投影倍率、例えば1/5(あるいは1/4)を有する縮小光学系である。このため、照明系10からの照明光によってレチクルRの照明領域IARが照明されると、このレチクルRを通過した照明光により、投影光学系PLを介してレチクルRの照明領域IAR内の回路パターンの縮小像(部分倒立像)が表面にフォトレジストが塗布されたウエハW上の照明領域IARに共役な露光領域IAに形成される。
基板ステージ装置30は、ステージ駆動系50の駆動により移動可能な基板ステージWSTを有する。ステージ駆動系50は、平面モータによって構成されており、以下においては、ステージ駆動系50を、便宜上、平面モータ50と呼ぶものとする。基板ステージWSTには、平面モータ50を構成する磁石部材が設置されている。基板ステージ装置30は、図1に示されるように、さらに、ベース盤12、ベース盤12上に配置され、平面モータ50を構成するコイル部材が設けられたコイル保持部材(カウンタマス)21、及びベース盤12上でコイル保持部材21を駆動するコイル保持部材駆動系(トリムモータ)68(図5参照)等を備えている。
平面モータ50は、ウエハステージWSTをXY平面内の3自由度方向(X、Y、θz)に駆動可能であるが、さらにZ方向の駆動力も発生できるようにして、ウエハステージWSTを6自由度方向(X、θx、Y、θy、Z、θz)に駆動可能としても良い。
ベース盤12は、床面F上に防振機構(不図示)を介してほぼ水平に(XY平面に平行に)支持されている。ベース盤12の上面側(コイル保持部材21との対向部)には、コイル保持部材駆動系(トリムモータ)68の一部として、XY二次元方向を行方向、列方向としてマトリックス状に配置された複数のコイルを含むコイルユニット(不図示)が収容されている。
コイル保持部材21は、ベース盤12上に、エアベアリング(不図示)および防振機構(不図示)を介して、6自由度で移動可能に支持されている。これにより、コイル保持部材21は、基板ステージWSTがステージ駆動系(平面モータ)50により駆動された際に生じる反力を吸収するカウンタマスとして機能する。コイル保持部材21の上部には、前記コイル部材として、後述するコイルユニット60が収容されている。また、コイル保持部材21の底部(ベース盤12との対向部)には、コイル保持部材駆動系(トリムモータ)68の一部として、ベース盤12の上面側に収容されたコイルユニットに対応して、XY二次元方向を行方向、列方向としてマトリックス状に配置された複数の永久磁石及びヨークから成る磁石ユニット(不図示)が収容されている。
すなわち、本実施形態では、上述のベース盤12内のコイルユニット(不図示)とコイル保持部材21内の磁石ユニット(不図示)とから、例えば米国特許出願公開第2003/0085676号明細書などに開示される平面モータから成るコイル保持部材駆動系(トリムモータ)68(図5参照)が構成される。コイル保持部材駆動系68は、コイル保持部材21(以下においては、コイル保持部材を、便宜上、カウンタマスと呼ぶものとする。)を所望の位置に位置決めできるようになっており、ベース盤12上でカウンタマス21をXY平面内の3自由度方向(X、Y、θz)に駆動する。コイル保持部材駆動系(トリムモータ)68によって、カウンタマス21に対して、例えば、基板ステージWSTの移動により反力を吸収するのに望ましい位置に位置決めされたり、所定の基準位置から必要以上に離れないように基準位置に戻されたり、といった位置制御が行われる。ここで、基板ステージWSTに比べてカウンタマス21の質量(重量)は格段に大きいので、基板ステージWSTの駆動力の反力を受けてカウンタマス21が移動する量は、僅かである。
カウンタマス21の3自由度方向の位置情報は、例えば干渉計又はエンコーダから構成される位置計測系69(図5参照)によって計測される。位置計測系69の出力は、主制御装置20(図5参照)に供給される。主制御装置20は、位置計測系69の出力に基づいて、コイル保持部材駆動系68のコイルユニットを構成する各コイルに供給する電流(励磁電流)の大きさ及び方向を制御し、カウンタマス21のXY平面内の3自由度方向の位置を制御する。
図2には、基板ステージ装置30の平面図が示されている。図3には、図2のA−A線断面図が一部省略して拡大して示されている。ここで、これらの図に基づいて、基板ステージ装置30の構成各部について説明する。
基板ステージWSTは、図3に示されるように、磁石ユニット51、支持機構32a、32b、32c、及び基板テーブル18等を備えている。
基板テーブル18上には、ウエハWが、例えば真空吸着によって保持されている。また、基板テーブル18上にはウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」という)31からのレーザビームを反射する移動鏡27が固定され、外部に配置されたウエハ干渉計31により、基板テーブル18のXY面内での位置が例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ここで、基板テーブル18上には走査方向であるY軸方向に直交する反射面を有する移動鏡27Yと非走査方向であるX軸方向に直交する反射面を有する移動鏡27Xとが設けられ、ウエハ干渉計31は走査方向に1軸、非走査方向には2軸設けられているが、図1ではこれらが代表的に移動鏡27、ウエハ干渉計31として示されている。基板テーブル18の位置情報(又は速度情報)は、主制御装置20に送られる。主制御装置20は、その位置情報(又は速度情報)に基づいて平面モータ50を介して基板ステージWSTのXY面内の移動を制御する。なお、レーザ干渉計に替えて、エンコーダを用いて基板テーブル18の位置を検出しても良い。
基板テーブル18は、図2及び図3に示されるように、平面モータ50を構成する磁石ユニット51の上面(カウンタマス21に対向する面と反対側の面)にボイスコイルモータ等を含む支持機構32a、32b、32cによって異なる3点で支持されており、XY平面に対して傾斜及びZ軸方向の駆動が可能になっている。支持機構32a〜32cは、主制御装置20によって独立に制御される(図5参照)。
磁石ユニット51は、一種の空気静圧軸受け装置であるエアスライダ57と、エアスライダ57にその一部が上方から嵌合して一体化される平板状発磁体53と、平板状発磁体53に上方から係合する磁性体材料から成る磁性体部材52とを備えている。平板状発磁体53は、隣り合う磁極面の極性が互いに異なるようにマトリクス状に配列された複数の平板磁石から構成され、磁性体部材52とともに磁石ユニットを構成する。また、エアスライダ57によって、基板ステージWSTがカウンタマス21の上面上に、例えば5μm程度の隙間(ギャップ、クリアランス)を介して、浮上支持されている(図1及び図3参照)。なお、前述のように、平面モータ50が6自由度方向(X、θx、Y、θy、Z、θz)にウエハステージWSTを駆動できる構成であれば、ボイスコイルモータ等を含む支持機構32a、32b、32cを設けなくても良い。
カウンタマス21は、図3に示されるように、上面が開口した中空の本体部35と、本体部(筺体)35の開口部を閉塞するセラミック板36とを備えている。セラミック板36の磁石ユニット51に対向する面(上面)には、基板ステージWSTのガイド面(移動面)21aが形成されている。
本体部35とセラミック板36とにより形成されるカウンタマス(コイル保持部材)21の内部空間41には、移動面21aに沿ってXY2次元方向に9行9列のマトリクス状に9×9=81個の電機子コイル38が配置されている(図2参照)。電機子コイル38としては、図2に示されるように、一例として正方形状コイルが用いられている。これらの電機子コイル38から、平面モータ50のコイルユニット60が構成されている。なお、電機子コイル38それぞれに供給される電流(励磁電流)の大きさ及び方向は、後述するアンプ85を介して、主制御装置20(図5参照)によって制御される。
セラミック板36の移動面21aと反対側(下面側)には、図3に示されるように、所定間隔で断面円形の多数の突起部36aが形成されている。突起部36aは、図2に示されるように、セラミック板36を本体部35に組み付けた場合に、隣接する4つの電機子コイル38相互間の空間に対応する位置に8×8=64個それぞれ設けられている。
図4(a)には、電力供給系80の概略構成が示されている。電力供給系80は、前述のステージ駆動系(平面モータ)50を構成するコイルユニット60(電機子コイル38)に電力(励磁電流)を供給する系であり、変圧器(絶縁トランス)83、アンプ85を含んで構成される。なお、露光装置100の外部に配置された電源81から、例えば周波数50Hz又は60Hzの交流電圧400V及び電流24Aの電力が供給される。
変圧器(絶縁トランス)83は、コア(ラウンドネスコア)83、1次コイル83、及び2次コイル83を含む。ラウンドネスコア83と1次コイル83は、支持部材(不図示)等を用いてカウンタマス21の外部、例えばベース盤12(又は床面F)に固定されている(図1参照)。2次コイル83は、コイルユニット60(電機子コイル38)とともに、カウンタマス21の内部に配置され、支持部材(不図示)等を用いてカウンタマス21に固定されている。
ラウンドネスコア83は、矩形状を有し、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ケイ素鋼、アモルファス合金等の磁束漏れが少ない磁性体を用いて構成されている。なお、後述するようにラウンドネスコア83に対して2次コイル83が可動であるため、また2次コイル83の接触による損傷を避けるため、例えばフッ素樹脂等の摩擦の小さい絶縁部材を用いてラウンドネスコア83の外表面をカバーすることとする。
1次コイル83は、ラウンドネスコア83の1長辺に間隙なく巻回することで固定されている。1次コイル83は、例えば銅を用いて構成されている。
2次コイル83は、1次コイル83が巻回された長辺に対向するラウンドネスコア83の別の長辺に巻回されている。2次コイル83は、1次コイル83と同様に銅を用いて構成されている。2次コイル83は、1次コイル83に対して、XY平面内の3自由度方向(例えば、X、Y、θz方向とする)に移動可能になっている。そのため、2次コイル83の内表面とラウンドネスコア83の外表面との間には、2次コイル83の内径とラウンドネスコア83の直径との差に相当するサイズeの間隙が設けられている。これにより、2次コイル83は、それが巻回されたラウンドネスコア83の長辺に対して垂直な方向(例えば、X軸方向とする)に距離eのストロークで移動することができる。
また、2次コイル83の長手方向(例えば、Y軸方向とする)のサイズに対してそれが巻回されたラウンドネスコア83の長辺は、ほぼ長さeだけ長い。これにより、2次コイル83は、それが巻回されたラウンドネスコア83の長辺に対して平行方向にほぼ距離eのストロークで移動することができる。ただし、距離e,eはそれぞれカウンタマス21のそれぞれの方向の移動ストロークより長く定められている。また、前記間隙により、例えば、θzの動きも許容できるようになっている。なお、図4(a)中の両矢印e、eは、ストロークe、eを概念的に示すものである。
カウンタマス21の移動ストロークは、ウエハステージWSTとカウンタマスとの質量比やウエハステージWSTの移動量(移動シーケンス)等に基づいて求まるので、そのストロークに応じて間隙の寸法や形状を設定すれば良い。
ここで、実際には、カウンタマス21の本体部(筺体)35の底面には、ラウンドネスコア83の長手方向の長さよりもY軸方向に長く、その直径よりX軸方向の幅が広い開口(不図示)が形成されている。そして、図1に示されるように、ベース盤12に設置されたラウンドネスコア83の上半部が、前記開口を介して、コイル保持部材21の本体部(筺体)35の内部に挿入されている。そして、この本体部(筺体)35の内部に位置するラウンドネスコア83の+Z側の長辺に所定の隙間を介して2次コイル83が巻回されている。2次コイル83の両端にそれぞれ接続された一対の送電ケーブルが、カウンタマス21の筐体の内部に固定された後述するアンプ85に接続されている。すなわち、本実施形態では、2次コイル83は、アンプ85等を内部に収納したカウンタマス21と一体的に、あるいはカウンタマス21に僅かに遅れて追従して、Y軸方向及びX軸方向に移動できるような構成になっている。
本実施形態に係る変圧器83では、電源81からの交流電力(例えば電圧400V及び電流24A)が1次コイル83に印加され、2次コイル83からは降圧された交流電力(例えば電圧150V及び電流64A)が出力される。
アンプ85は、カウンタマス21内に配置されている。アンプ85は、変圧器83から出力される電力により、主制御装置20(図5参照)の制御の下、コイルユニット60(電機子コイル38)に電力(励磁電流)を供給する。それにより、電機子コイル38が励磁され、コイルユニット60のコイルと磁石ユニット51の磁石との間の電磁相互作用により、カウンタマス21に対して基板ステージWSTを駆動する駆動力(電磁力、ローレンツ力)が発生する。
なお、1次コイル83に対して2次コイル83が可動であれば、コアの形状は矩形に限らず、円形、楕円形、多角形等、任意の形状であっても良い。また、コアに対して互いに異なる方向に独立に可動な2次コイル83を複数、(コアの周方向に)並列して設けることとしても良い。この他、例えば1次側、2次側が、個別にコアを有し、それぞれのコアに1次コイル、2次コイルが巻きつけられて1次側コイル体と2次側コイル体とを構成し、当該両者がギャップを介して対向する、いわゆるギャップ付き変圧器を、採用しても良い。かかる場合には、2次側コイル体をカウンタマス21の内部に収納し、カウンタマス21の外部に1次側コイル体を近接させて配置し、カウンタマス21と1次側コイル体とが相対移動可能な構成とすることができる。あるいは、例えば、露光が行われる投影光学系PLの近傍の露光領域とアライメント計測が行われるアライメント検出系AS近傍の計測領域とが、離れて設定される露光装置などでは、露光領域と計測領域とのそれぞれに対応してカウンタマス(コイル保持部材)21の内部に、コイルユニット60及び該コイルユニット60に電力(励磁電流)を供給するアンプ85の組を配置し、2次コイル83の1つからは露光領域側のアンプ85に、2次コイル83の別の1つからは計測領域側のアンプ85に、それぞれ電力を供給することとしても良い。
平面モータ50の駆動力、すなわち電磁力(ローレンツ力)はコイルユニット60(電機子コイル38)に供給される電流量に比例するため、大きな駆動力を発生するために大きな電流をアンプ85に供給する必要があり、そのため、太いケーブルを用いて、カウンタマス21の外部からカウンタマス21側に送電する必要がある。しかるに、本実施形態では、1次コイル83に対して2次コイル83が可動な変圧器83を介してカウンタマス21内部のアンプ85等に送電するので、2次コイル83とアンプ85とを接続する送電(給電)用のケーブルの剛性によってカウンタマス21の動きが妨げられることがない。従って、カウンタマス21は、カウンタマスとしての機能を精度良く果たすことが可能になる。なお、図1に簡略化して示されるように、アンプ85と複数のコイル38との間に、コイル選択スイッチ200を設けても良い。
また、複数の基板ステージ(ウエハステージ)を備えたマルチステージ型の露光装置であって、一方のウエハステージ(WST1とする)の露光処理と、他方のウエハステージ(WST2とする)の計測処理とが並行して行われる露光装置に適用する場合、1つのコイル保持部材(カウンタマス)に対して、2つのウエハステージWST1、WST2を配置すると、露光処理のために励磁するコイルと計測処理のために励磁するコイルとを区別して電流を供給する必要が生じる。そこで、一方のウエハステージWST1の駆動のための電流制御に用いる第1のアンプと他方のウエハステージWST2の電流制御に用いる第2のアンプとを設けて、それぞれ2次コイル83から給電されるようにしても良い。さらに、平面モータ50の各コイル38が第1のアンプから給電を受けるのと第2のアンプから給電を受けるのとを選択できるように、図4(b)に示されるように、アンプ選択スイッチ210を設けても良い。各アンプ選択スイッチ210の接点が実線で示される位置にあるとき、各コイル38は、第1のアンプを介して給電され、各アンプ選択スイッチ210の接点が二点鎖線で示される位置にあるとき、各コイル38は、第2のアンプを介して給電される。
図5には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。制御系は、装置全体を統括制御するマイクロコンピュータ(あるいはワークステーション)などを含む主制御装置20を中心として構成されている。
次に、前述した基板ステージ装置30を含む露光装置100における露光動作の流れについて簡単に説明する。
まず、主制御装置20の管理の下、レチクルローダ及びウエハローダ(いずれも不図示)によってそれぞれレチクルロード及びウエハロードが行われ、また、レチクルアライメント検出系13、基板テーブル18上の基準マーク板(不図示)、アライメント検出系ASを用いてレチクルアライメント、ベースライン計測等の準備作業が所定の手順に従って行われる。
その後、主制御装置20により、アライメント検出系ASを用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)等のアライメント計測が実行される。
アライメント計測の終了後、以下のようにしてステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われる。露光動作にあたって、まず、ウエハWのXY位置が、ウエハW上の最初のショット領域(ファースト・ショット)の露光のための走査開始位置となるように、基板テーブル18が移動される。同時に、レチクルRのXY位置が、走査開始位置となるように、レチクルステージRSTが移動される。そして、主制御装置20が、レチクル干渉計16によって計測されたレチクルRのXY位置情報、ウエハ干渉計31によって計測されたウエハWのXY位置情報に基づき、レチクル駆動部(不図示)及び平面モータ50を介してレチクルRとウエハWとを同期移動させることにより、走査露光が行われる。このウエハWの移動は、主制御装置20により、電機子コイル38に供給する電流値及び電流方向の少なくとも一方を制御することにより行われる。
このようにして、1つのショット領域に対するレチクルパターンの転写が終了すると、基板テーブル18が1ショット領域分だけステッピングされて、次のショット領域に対する走査露光が行われる。このようにして、ステッピングと走査露光とが順次繰り返され、ウエハW上に必要なショット数のパターンが転写される。
以上説明したように、本実施形態に係る露光装置100によると、電力供給系80を備えることにより、基板ステージWSTの駆動力の反力を受けて移動するコイル保持部材(カウンタマス)21と一体的に(あるいは僅かに遅れてコイル保持部材21に追従して)電力供給系80が有する変圧器83の2次コイル83が1次コイル83に対して移動するため、コイル保持部材21のカウンタマスとしての機能を損なうことなく、基板ステージWSTの高い駆動制御精度、ウエハ(基板)の高い位置決め精度を維持することが可能となる。
なお、本実施形態の場合、カウンタマス21は、ベース盤12に対して、XY平面内の3自由度方向(X軸、Y軸、θz)に移動可能であるので、カウンタマス21と共に動く2次コイル83は、ベース盤12に設置されたラウンドネスコア83(または1次コイル83)対して3自由度方向(X、Y、θz)に移動可能になっている。そのため、2次コイル83とラウンドネスコア83との間隙の寸法や形状は、その移動を許容するように設定されている。また、カウンタマス21が、ベース盤12に対して、6自由度方向(X、Y、θz)に移動可能に構成する場合は、2次コイル83とラウンドネスコアコイル83との間隙の寸法や形状は、その6自由度方向の移動を許容するように設定すれば良い。なお、ステップ・アンド・スキャン露光方式の走査型露光装置において基板ステージWSTはY軸方向に長ストロークで移動することから、2次コイル83が1次コイル83に対してY軸方向にのみ可動な変圧器83を採用してコイル保持部材21のY軸方向の動きにのみ追従する構成を採用することもできる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態を、図6に基づいて説明する。本第2の実施形態に係る露光装置は、電力供給系を除き、前述の第1の実施形態と同様に構成されている。以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
図6には、本第2の実施形態に係る電力供給系80’の構成が概略的に示されている。電力供給系80’は、変圧器(絶縁トランス)83、駆動系84、位置測定器82、アンプ85を含んで構成される。なお、露光装置100の外部に配置された電源81から、例えば周波数50Hz又は60Hzの交流電圧400V及び電流24Aの電力が供給される。
変圧器(絶縁トランス)83は、第1実施形態と同様、コア(ラウンドネスコア)83、1次コイル83、及び2次コイル83を含む。ただし、2次コイル83は、可動部材83の内部に設けられ、ラウンドネスコア83及び1次コイル83と独立に支持されている。
変圧器(絶縁トランス)83は、電源81から供給される交流電力(例えば電圧400V及び電流24A)を交流電力(例えば電圧150V及び電流64A)に降圧して出力する。出力される電力は、例えば変圧器83(2次コイル83)とカウンタマス21との間に架設された送電ケーブルを介して、カウンタマス21(カウンタマス21内のアンプ85)に送電される。
駆動系84は、可動部材83をY軸方向に駆動する第1モータ84及び第1モータ84をX軸方向に駆動する一対の第2モータ84を含む。これら第1及び第2モータ84,84は、カウンタマス21の外部、例えば床面F上に配置されている。
第1モータ84は、可動部材83の内部の+X側端部近傍に設けられた可動子と、可動部材83と係合するY軸方向を長手方向とする固定子と、を含む。この第1モータ84により、可動部材83が、固定子に沿ってストロークeの範囲内でY軸方向に駆動される。
一対の第2モータ84は、第1モータ(本体)84の+Y端及び−Y端にそれぞれ設けられた2つの可動子と、+Y端及び−Y端のそれぞれに係合するX軸方向を長手とする2つの固定子と、を含む。この一対の第2モータ84により、第1モータ84及び可動部材83が、それぞれの固定子に沿ってストロークeの範囲内でX軸方向に駆動される。
位置測定器82は、例えば干渉計(又はエンコーダ)を含み、可動部材83のY軸及びX軸方向の位置を測定する。その測定結果は主制御装置20に送信される。主制御装置20は、位置測定器82の測定結果と位置計測系69の測定結果とからカウンタマス21に対する可動部材83の相対位置を求め、この結果に基づいて駆動系84の第1モータ84、一対の第2モータ84を制御することで、カウンタマス21に追従して、可動部材83をY軸及びX軸方向に駆動する。
アンプ85は、カウンタマス21に配置されている。アンプ85は、変圧器83から出力される電力により、主制御装置20(図5参照)の制御の下、コイルユニット60(電機子コイル38)に電力(励磁電流)を供給する。それにより、電機子コイル38が励磁され、コイルユニット60のコイルと磁石ユニット51の磁石との間の電磁相互作用により、カウンタマス21に対して基板ステージWSTを駆動する駆動力(電磁力、ローレンツ力)が発生する。
以上説明したように、本第2の実施形態に係る露光装置によると、電力供給系80’を備えることにより、基板ステージWSTからの反力を受けて移動するカウンタマス21の動きに追従して電力供給系80に含まれる可動部材83、すなわち変圧器83の2次コイル83が移動するため、カウンタマス21のカウンタマスとしての機能を損なうことなく、基板ステージWSTの高い駆動制御精度、ウエハの高い位置決め精度を維持することが可能となる。
なお、可動部材83を、Y軸及びX軸方向だけでなく、Z軸方向を含む3自由度方向、さらにθx、θy、及びθz方向を含む6自由度方向に駆動する構成を採用しても良い。また、ステップ・アンド・スキャン露光方式の走査型露光装置において基板ステージWSTはY軸方向に長ストロークで移動することから、2次コイル83が1次コイル83に対してY軸方向にのみ可動な変圧器83を採用してカウンタマス21のY軸方向の動きにのみ追従する構成を採用することもできる。
また、可動部材83の駆動装置としてカウンタマス21の外部に配置された第1及び第2モータ84,84を含む駆動系84を採用したが、コイル保持部材駆動系68(図5参照)と同様に、可動部材83内に磁石ユニットを設け、これとベース盤12内のコイルユニット(不図示)とを含む駆動系を採用しても良い。かかる場合には、可動部材83を、ベース盤12上で3自由度方向(X、Y、θz)に駆動することが可能になる。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、アンプ85をカウンタマス21内に配置する構成を採用したが、カウンタマス21の外部に配置する構成を採用しても良い。かかる場合には、アンプ85から出力される電力を変圧器83を介してコイルユニット60(電機子コイル38)に供給する。
また、上記第1及び第2の実施形態では、交流送電を採用したが直流送電を採用しても良い。かかる場合には、例えば、電源81から供給される直流電力をインバータを用いて交流変換し、その上で変圧器83を介してカウンタマス21側に送電し、コンバータを用いて直流変換した上でアンプ85を介してコイルユニット60(電機子コイル38)に供給することとなる。
また、上記第1及び第2の各実施形態に係る露光装置ではムービングマグネット方式の平面モータ50を採用した。しかし、カウンタマス(コイル保持部材)21に設けられた複数の磁石を含む磁石ユニットと、基板ステージに設けられた複数のコイルを含むコイルユニットと、を含むムービングコイル方式の平面モータを採用する場合にも、ある条件の下では、上記第1又は第2の実施形態に係る電力供給系を採用することができる。例えばコイル保持部材21を介して基板ステージに設けられた複数のコイルに電力を供給する構成を採用する場合などである。このような場合、送電ケーブルの強い剛性によりコイル保持部材の動きが妨げられ、カウンタマスとしての機能が損なわれる問題が生じることが考えられるからである。
なお、上述の各実施形態では、本発明が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置に適用された場合について説明したが、これに限らず、例えば国際公開第99/49504号、欧州特許出願公開第1,420,298号明細書、国際公開第2004/055803号、米国特許第6,952,253号明細書などに開示されているように、投影光学系とウエハとの間に照明光の光路を含む液浸空間を形成し、投影光学系及び液浸空間の液体を介して照明光でウエハを露光する露光装置にも本発明を適用することができる。また、例えば国際公開第2007/097379号(対応米国特許出願公開第2008/0088843号明細書)に開示される、液浸露光装置などにも、本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明は適用することができる。さらに、例えば米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されているように、複数の基板ステージ(ウエハステージ)を備えたマルチステージ型の露光装置にも本発明を適用できる。また、例えば国際公開第2005/074014号などに開示されているように、ウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置にも本発明は適用が可能である。
また、上記各実施形態に係る露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。また、前述の照明領域及び露光領域はその形状が矩形であるものとしたが、これに限らず、例えば円弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い。
なお、上記各実施形態に係る露光装置の光源は、ArFエキシマレーザに限らず、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)、F2レーザ(出力波長157nm)、Ar2レーザ(出力波長126nm)、Kr2レーザ(出力波長146nm)などのパルスレーザ光源、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプなどを用いることも可能である。また、YAGレーザの高調波発生装置などを用いることもできる。この他、例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記各実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置に本発明を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記各実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した各実施形態に係る露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記各実施形態に係る露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
12…ベース盤、20…主制御装置、21…コイル保持部材、30…基板ステージ装置、38…電機子コイル、41…内部空間、50…ステージ駆動系(平面モータ)、80…電力供給系、82…位置測定器、83…変圧器、83…コア、83…1次コイル、83…2次コイル、83…可動部材、84…駆動系、85…アンプ、100…露光装置、WST…基板ステージ、W…ウエハ。

Claims (10)

  1. 磁石部材と複数のコイル部材とを有する駆動装置であって、
    ベースと、
    前記複数のコイル部材を有し、前記ベースに対して移動可能に支持されるコイル保持部材と、
    前記磁石部材を有し、前記コイル保持部材に対して移動可能な移動体と、
    少なくとも一部が前記コイル保持部材の移動に伴って移動するトランスを有し、該トランスを介して前記複数のコイル部材に電力を供給する供給系と、
    を備える駆動装置。
  2. 前記トランスは、前記ベースに設けられた1次コイルと、前記コイル保持部材に設けられ、前記1次コイルに対して前記移動体の移動方向のうちの少なくとも1自由度方向に移動可動な2次コイルとを有する請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記コイル保持部材は、前記移動体が移動する際の反力によって前記ベースに対して移動する請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記2次コイルは、前記1次コイルに対して互いに異なる方向に移動可能に複数設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記供給系は、前記コイル保持部材に設けられ、前記トランスから送られた電力を前記複数のコイル部材に供給するアンプを有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記移動体は、前記コイル保持部材に対して互いに独立して移動可能に複数設けられ、
    前記供給系は、前記複数の移動体に応じた複数のアンプと、前記複数のコイル部材のうちの少なくとも一部のコイル部材が前記複数のアンプのいずれから電力の供給を受けるかを選択する選択装置と、を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  7. 前記供給系は、前記コイル保持部材と独立に支持されて該コイル保持部材に追従して移動可動な可動部材を有し、該可動部材が前記トランスの少なくとも一部を支持している請求項1〜6のいずれか一項に記載の駆動装置。
  8. 前記コイル保持部材に対する前記可動部材の位置を測定する測定器と、
    前記可動部材を駆動するモータと、
    前記測定器の計測結果を用いて前記モータを制御する制御装置と、をさらに備える請求項7に記載の駆動装置。
  9. エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    物体を保持して移動可能な移動体と、
    前記移動体を駆動する請求項1〜8のいずれか一項に記載の駆動装置と、
    を備える露光装置。
  10. 請求項9に記載の露光装置を用いて、物体上にパターンを形成することと、
    前記パターンが形成された前記物体を現像することと、
    を含むデバイス製造方法。
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