JP2014217163A - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つ高い生産性で製造可能な、整列巻線を備える高効率な電動送風機を得ること。【解決手段】ロータと、該ロータを囲み、ステータコア9に巻装された界磁巻線を備えるステータと、を有する整流子モータを備え、ステータコア9は、対向する2つのC字形状部9A,9C及び対向する2つのコの字形状部9B,9Dが開放側を内側にして2つのコの字形状部9B,9Dにより形成される対向する2つの凸部を有する環状体であり、対向する2つのC字形状部9A,9Cの間には空隙を介してロータが配置され、2つの凸部のそれぞれは、略平行な2つの直線部9Ba,9Bb(または直線部9Da,9Db)と、該2つの直線部9Ba,9Bb(または直線部9Da,9Db)を端部で架橋するブリッジ9Bc(またはブリッジ9Dc)と、により構成され、2つのコの字形状部9B,9Dのそれぞれとロータとの間に、スペース30,31が形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、電動送風機及び電気掃除機に関する。
電気掃除機等に搭載されるブロワ部とモータが一体の電動送風機は、高回転数(毎分30000〜45000回転)で使用されるため、磁極が2つで界磁巻線を備えるステータと、該ステータの内側にあって電機子巻線と整流子を備えるロータと、により構成される整流子モータが使われる。
従来の電動送風機では、外形が略正方形を成すヨークから内側に突出して、磁極角である中心角(磁極先端の円弧の両端と軸中心を結ぶ2直線のなす角度)が120°〜140°とされている。界磁巻線は該磁極の周囲に巻装されており、該磁極の左右両側の間を渡るコイルエンドを最短経路の直線で結ぶとロータに干渉してしまうため、コイルエンドは外径側に湾曲させて迂回させた構成である。
また、界磁巻線が巻かれる磁極の左右の側面は平行ではなく内径側に広がった形状であり、その外側をヨークが囲むため、巻装時には、磁極先端とヨークの間の開口部からワイヤを滑り込ませ、ワイヤの張力を利用して磁極の根元に巻き付かせる。そのため、巻線の並び方の制御ができず、巻線を規則的に整然と高密度に並べること(整列巻線)が困難であり、巻線占積率(巻線を配置するために用意されたスペースに対し、実際に巻装された巻線が占める割合)が低い。また、巻線長が長くなるため、電動送風機の電力効率の向上が妨げられている。
そこで、例えば特許文献1には、ステータコアを磁極の根元で分割した分割コアとし、ステータコアの外で予め型巻成形またはボビン巻で高密度に巻装された巻線(1つの部品状態)を、分割された単独の磁極に組み付けることにより巻線占積率を向上する技術が開示されている。
特開2010−200467号公報
しかしながら、上記従来の技術によっても、界磁巻線は依然として中心角の大きい磁極のまわりに巻装されており、磁極の左右両側の間を渡るコイルエンドは外径側に湾曲させて迂回させねばならない。
また、コイルエンドの湾曲と整列巻線を両立させるためには、まずはコイルエンドを湾曲させずに整列巻線を実施し、その後コイルエンドだけを湾曲させるよう変形させなければならない。
しかしながら、コイルエンドを変形させる際には巻線の並びが崩れ、絶縁皮膜を傷付けるリスクがある。さらには、コイルエンドを変形させた後にはワニスや自己融着線(熱融着する樹脂が予め表面に塗布されたワイヤ)を用いるなどして巻線同士を固着する必要があるため、生産性が低く、コストが高い、という問題があった。
また、家庭用の電気掃除機に搭載される電動送風機においては、ステータコアの軸方向高さが磁極の内径に対して約1/3〜1/2と短く、コイルエンドの長短が電動送風機の電力効率に大きく影響する。すなわち、コイルエンドを外径側に湾曲させて迂回させると、コイルエンドが長くなり、電力効率が低下する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、低コスト且つ高い生産性で製造することが可能であり、整列された界磁巻線を備える高効率な電動送風機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ロータと、該ロータを囲み、ステータコアに巻装された界磁巻線を備えるステータと、を有する整流子モータを備える電動送風機であって、前記ステータコアは、対向する2つのC字形状部及び対向する2つのコの字形状部(U字形状部)が開放側を内側にして並ぶことで、前記コの字形状部により形成される対向する2つの凸部を有する環状体であり、対向する前記2つのC字形状部の間には空隙を介して前記ロータが配置され、前記2つのコの字形状部により形成される前記2つの凸部のそれぞれは、略平行な2つの直線部と、該2つの直線部を端部で架橋するブリッジと、により構成され、前記2つのコの字形状部のそれぞれと前記ロータとの間に、巻装された前記界磁巻線が配されていることを特徴とする。
本発明によれば、低コスト且つ高い生産性で製造することが可能であり、整列された界磁巻線を備える高効率な電動送風機を得ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係る電動送風機の構造の概略を示す縦断面図である。 図2は、実施の形態に係る整流子モータの主要部を説明する図である。 図3は、実施の形態に係るステータコアを示す図である。 図4は、実施の形態に係るステータコアと界磁巻線の断面図であって、図2の点線矩形領域を拡大した図である。 図5は、実施の形態に係るステータコアの直線部と比較例の直線部を比較する断面図である。 図6は、実施の形態に係る界磁巻線の1層目を配する面に突起または溝が設けられている形態を示す図である。 図7は、実施の形態に係るステータコアを示す図であって、直線部とC字形状部の境界近傍に分割位置を有するステータコアを示す図である。 図8は、実施の形態に係るステータコアを示す図であって、直線部とブリッジの境界近傍に分割位置を有するステータコアを示す図である。 図9は、実施の形態に係る巻装として、スピンドル巻線方式を説明する模式図である。 図10は、実施の形態に係る整流子モータの主要部における電磁界解析による磁束線を示す図である。
以下に、本発明に係る電動送風機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る電動送風機の構造の概略を示す縦断面図である。図1に示す電動送風機1は、例えば電気掃除機に適用することができ、吸い込む力を生むブロワ部2と、ブロワ部2を駆動する整流子モータ3と、により構成される。
ブロワ部2は、ファン4及びファンガイド5を備える。ファン4は、複数の翼を備える。ファンガイド5は、ファン4を覆い、ファン4の回転に伴って通流する空気を整流子モータ3の内部に導く。なお、このファン4の回転に伴って通流する空気は、ファンガイド5によって誘導されて、運転により発熱した整流子モータ3を冷却し、整流子モータ3のフレーム6に設けられた開口部(図示せず)から排出される。
整流子モータ3は、ステータ7とロータ8を備える。ステータ7は、筒状のフレーム6の内側に固定されて界磁として機能する。ロータ8は、ステータ7の内側に空隙20を介して対向して配置されており、回転自在に支持されて電機子として機能する。
ステータ7は、ステータコア9と界磁巻線10を備える。ステータコア9は、電磁鋼板が複数枚積層して固着された構成である。界磁巻線10は、ステータコア9に絶縁部材(図2の絶縁部材24)を介して巻装されており、界磁巻線10に電流が流れると、ステータ7の内側に磁界が発生する。
ロータ8は、シャフト11と、ロータコア12と、電機子巻線17と、セグメント18と、整流子13と、を備える。シャフト11は、ロータ8の中心に配置されている。ロータコア12は、シャフト11の周りに固定されており、電磁鋼板が複数枚積層して固着された環状の構造である。電機子巻線17は、ロータコア12に絶縁部材(図2の絶縁部材22)を介して巻装されており、ウェッジ23(図2を参照)により固定されている。セグメント18は、整流子13に備えられている。整流子13は、ロータコア12と離隔して配置されており、シャフト11の周りに固定されている。ロータ8は、シャフト11及びベアリング14,15を介してフレーム6に回転自在に支持されている。
ベアリング14は、ブロワ部2側に配置され、フレーム6の開口部を横断して架橋するように設けられたブラケット21に収納されている。ベアリング15は、ブロワ部2の反対側に配置され、フレーム6の底(ブロワ部2側からみて奥側)に収納されている。
シャフト11のブロワ部2側のシャフト端部16にはファン4が固定されており、ロータ8が回転すると、ファン4が回転駆動される。
電機子巻線17を構成する複数のコイルの始端(巻き始め)と終端(巻き終わり)は、整流子13のセグメント18に電気的に接続されている。複数のコイルの始端(巻き始め)及び終端(巻き終わり)と、セグメント18との接続は、例えば、ヒュージング(熱かしめ)等により行えばよい。
一対のブラシ19は、フレーム6に保持されており、バネで整流子13に押し付けられて摺動接触し、電源(図示せず)に接続されている。一対のブラシ19が接触する整流子13のセグメント18が順次切り替わることで、通電電流を切り替えつつ電機子巻線17に電流(電機子電流)を供給する。
図1に示す構成では、ステータ7が発生する磁界と電機子電流により、ロータ8に回転トルクが発生する。電機子巻線17とセグメント18は、ロータ8の回転方向を一定にするため、ロータ8の位相に合わせて電機子電流の流れるコイルが切り替わるように接続されている。
図2は、本実施の形態に係る整流子モータ3の主要部を説明する図である。図2は、ブロワ部2側(シャフト端部16側)の軸方向から整流子モータ主要部を観察したものであって、フレーム6,ロータ8,界磁巻線10の一部については断面を示している(例えば、図2中左下のハッチ部)。なお、観察方向は、図1に矢印にて示されている。そして、図3は、本実施の形態に係るステータコア9を示す図である。
ステータコア9は、2つのC字形状部9A,9C及び2つのコの字形状部9B,9Dにより構成されている。2つのC字形状部9A,9C及び2つのコの字形状部9B,9Dは、開放部を内側にしてこの順に環状に並べられており、C字形状部9A,9Cのそれぞれの端が隣接するコの字形状部9B,9Dに接続され、環状体が形成されている。対向するC字形状部9A,9Cの内側には、所定の空隙20を介してロータ8が対向して配置されている。なお、2つのC字形状部9A,9C及び2つのコの字形状部9B,9Dは、磁路幅、コア長及び空隙長などによって決まる最適な磁極角に応じた形状とすればよく、例えば、磁極角は125°以上145°以下とすればよい。最適な磁極角に応じた形状とすることで、電力効率が向上する。
コの字形状部9B及びコの字形状部9Dは、外側に突き出した形状である。コの字形状部9Bでは、内側から外側に向かって延びる略平行な2つの直線部9Baと直線部9Bbが、ブリッジ9Bcによって繋がれている。同様に、コの字形状部9Dでは、内側から外側に向かって延びる略平行な2つの直線部9Daと直線部9Dbが、ブリッジ9Dcによって繋がれている。なお、略平行については、後に説明する。
コの字形状部9Bの内側とロータ8の外周の間にはスペース30があり、コの字形状部9Dの内側とロータ8の外周の間にはスペース31があり、直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbには、界磁巻線10が、絶縁部材24を介してトロイダル巻にて巻装されている。スペース30,31には、巻装された界磁巻線10が配される。
したがって、図3に示すステータコア9は、スペース30,31と、直線部9Baを軸としてスペース30と線対称の位置にあるスペース32と、直線部9Bbを軸としてスペース30と線対称の位置にあるスペース33と、直線部9Daを軸としてスペース31と線対称の位置にあるスペース34と、直線部9Dbを軸としてスペース31と線対称の位置にあるスペース35と、を巻線配置領域とする。
また、図3において、スペース30の電流の方向とスペース31の電流の方向は逆向きであり、スペース30の電流の方向とスペース32及びスペース33の電流の方向は逆向きであり、スペース31の電流の方向とスペース34及びスペース35の電流の方向は逆向きである。
なお、図3では、スペース30の界磁巻線10の電流の方向は紙面裏側から紙面表側に向かう方向であり、スペース31の界磁巻線10の電流の方向は紙面表側から紙面裏側に向かう方向であるが、本発明はこれに限定されない。スペース30の界磁巻線10の電流の方向が紙面表側から紙面裏側に向かう方向であり、スペース31の界磁巻線10の電流の方向は紙面裏側から紙面表側に向かう方向であってもよい。
このように、図3に示す構成では、ロータ8との干渉を回避するために界磁巻線10のコイルエンドを湾曲させる必要がない。
さらには、本実施の形態においては、界磁巻線10が巻装されて対向する2つの直線部が略平行であるため、整列巻線を容易に行うことができ、省スペース化が可能である。
ここで、界磁巻線10が巻装される部分について詳細に説明する。図4は、図2の点線矩形領域を拡大した、ステータコア9と界磁巻線10の断面図である。
通常、一般に用いられる円断面のワイヤを高密度に配置する場合には、線径dのワイヤを1層目としてほぼ隙間無く並べる。1層目の配置を終えて1段上の層(2層目)に移行する時には1ターン前のワイヤに交差しつつワイヤの方向を変えるという制御が必要である。
本実施の形態においては、図4に示すように、絶縁部材24が壁面24a,24bを備え、ワイヤが壁面24a,24bの間に収納される形態であるため、この制御を容易に行うことができる。
そして、2層目以降では、1段下の層のワイヤ間に形成される凹部にワイヤを乗せて俵積みすることで、位置ずれを防止しつつ整列巻線を容易に行うことができる。
したがって、1層目を置く面は、ワイヤが並ぶ方向に沿って直線状であるとよい。
また、例えばスペース30では直線部9Baに巻装される巻線と直線部9Bbに巻装される巻線が隣接しているが、この両者の隙間が小さいほど巻線占積率が高くなり、高効率となる。
本実施の形態にて説明したように直線部9Baと直線部9Bbが略平行であると、この隙間を小さくすることができる。
図5は、本実施の形態のステータコア9の直線部と比較例の直線部を比較する断面図である。図5(a)は、直線部9Baと直線部9Bbが略平行である形態(本実施の形態)の断面図を示し、図5(b)は、直線部9Baと直線部9Bbが略平行ではない形態(比較例)の断面図を示す。
図5(a)では、直線部9Baと直線部9Bbが略平行であるため、単純にワイヤを俵積みしていくことで最上層同士も略平行となり、最上層間の隙間36を小さくすることが容易である。
しかしながら、図5(b)では、直線部9Baと直線部9Bbが略平行ではないため、単純にワイヤを俵積みしていくと最上層同士も略平行にならない。そのため、ブリッジ9Bc近傍ではワイヤの巻数を減らし、且つ配置を調整することを要する。したがって、最上層間の隙間36を小さくすることが困難である。
すなわち、本明細書においては、1つのコの字形状部の2つの直線部間のワイヤの巻数が同数であって、ワイヤの巻数が図5(b)中の点線丸のようにもう1層増加させると最上層のワイヤ同士が接してしまう上限であって、2つの直線部に巻装した界磁巻線のワイヤの巻数(層の数)が該直線部の全領域で等しくなるとき、2つの直線部が略平行であるとする。
なお、上記の説明ではスペース30を例示して説明したが、スペース31についても同様であり、直線部9Daと直線部9Dbを略平行にすると最上層間の隙間を小さくすることができる。
上記説明したように、直線部9Baと直線部9Bbを略平行にし、直線部9Daと直線部9Dbを略平行にすると、隣接する巻線間のスペースを小さくすることができる。
ところで、図4では、界磁巻線10の1層目を配する面が平坦である形態を説明したが、本発明はこれに限定されない。
図6は、界磁巻線10の1層目を配する面に突起または溝が設けられている形態を示す図である。図6に示す形態では、1層目を配する面には、1段下の層のワイヤ同士の間の凹部に代えて、絶縁部材24にワイヤの並びに沿った突起37(または溝)が設けられている。図6に示す形態とすることで、界磁巻線10の位置ずれを防止することができる。
なお、図6に示す形態では、突起37(または溝)の間隔はワイヤの線径dでなくてもよく、1層あたりの巻数が巻線配置領域の寸法に適合するように隣接するワイヤ間の間隔sを調整して設計することもできる。
以上説明したように、本実施の形態の電動送風機では、ロータとの干渉を回避するための界磁巻線のコイルエンドを湾曲させる必要がなく、界磁巻線を巻装する部分が略平行な2つの直線部であることで、整列巻線が容易で無駄なスペースを減らすことができ、小型化が可能となる。
なお、ステータコア9は、上記構成に限定されず、分割コアであってもよい。ステータコア9が分割コアである場合には、分割位置は、図7及び図8に示すように、直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbの端部近傍にあるとよい。
図7は、直線部9Ba,9DaとC字形状部9Aの境界近傍と、直線部9Bb,9DbとC字形状部9Cの境界近傍に分割位置38a〜38dを有するステータコア9を示す図である。
図8は、直線部9Ba,9Bbとブリッジ9Bcの境界近傍と、直線部9Da,9Dbとブリッジ9Dcの境界近傍に分割位置38a〜38dを有するステータコア9を示す図である。
なお、ステータコア9が分割コアである場合には、複数の分割コアを組んで固定する手段は特定のものに限定されない。複数の分割コアを組んで固定する手段としては、例えば、嵌合部を設けることによる圧入または溶接などが挙げられる。図7及び図8においては、直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbに嵌合部の凸部が設けられているが、これに限定されず、直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbに嵌合部の凸部が設けられていてもよい。
図7及び図8に示すように、ステータコア9を分割コアとすると、界磁巻線10が巻装された絶縁部材24を直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbに嵌め込んで、ステータコア9に界磁巻線10を巻装することが可能となる。
または、直線部9Ba,9Bb,9Da,9Dbに絶縁部材24を装着して界磁巻線10を巻装してもよい。
このように、ステータコア9として分割コアを採用すると、別途、巻線工程を行った後に、巻線された複数の分割コアを組んで固定すればよいため、巻線工程が行いやすく、生産性を高くすることができる。
また、ステータコア9として分割コアを採用すると、スピンドル巻線方式による巻装も可能となる。そのため、ワイヤに平角線を用いた場合であっても、整列巻線を容易に行うことができる。
なお、図示していないが、ステータコア9が、図7に示す分割位置と図8に示す分割位置の双方に分割位置を備えていてもよい。
図9は、スピンドル巻線方式を説明する模式図である。図9に示すように、スピンドル巻線方式では、巻枠(ボビン)となる絶縁部材24が取り付けられた回転軸39を回転させつつ、ノズル及びローラガイドなどのワイヤ位置ガイド40を制御しつつ左右に動かすことで、ワイヤ41を絶縁部材24に巻き付けていく。回転軸39を回転させつつ、ワイヤ位置ガイド40の位置をサーボモータ等により高速及び高精度に制御することで、短時間で整列巻線を行うことが可能となる。
なお、図6に示すように、巻枠(ボビン)となる絶縁部材24の底に突起または溝が設けられていると、ワイヤの位置ずれを防止することができる。
ところで、図3に示すステータコア9では、ブリッジ9Bc,9Dcにおける磁路の方向が他の部分(直線部等)における磁路の方向に対してほぼ直角であるため、ブリッジ9Bc,9Dcとその他の部分の磁化容易方向を一致させることが困難である。
しかしながら、図8に示すように、ステータコア9として分割コアを採用すると、ステータコア9の磁化容易方向を分割部位ごとに磁路の方向に合わせることができるため、電動送風機の電力効率向上を図ることができる。なお、ステータコア9は方向性電磁鋼板により形成してもよいし、無方向性電磁鋼板により形成してもよいが、方向性電磁鋼板により形成すると圧延方向を磁化容易方向とすることができる。
上記説明したように、ステータコア9として分割コアを採用すると、電動送風機1の生産性を向上させ、電力効率を向上させることができる。
なお、ステータコア9は、図1に示すように、コの字形状部9B,9Dのそれぞれのブリッジ9Bc,9Dcの外側の少なくとも一部をフレーム6の内周に沿って円弧状にし、フレーム6に固定すればよい。ステータコア9をフレーム6に固定する手段としては、例えば、圧入、溶接または焼き嵌めなどが挙げられる。
上記説明したような構成とすると、界磁巻線10が冷却風路に曝され、界磁巻線10は冷却風の流れに沿った方向に並ぶことになる。そのため、界磁巻線10の冷却を効率的に行うことができ、巻線抵抗の上昇を抑制し、電動送風機1の電力効率向上を図ることができる。
なお、上記説明した図においては、ステータコア9の各部の幅(磁路幅)はほぼ均一なものとしているが、本発明はこれに限定されず、ステータコア9の各部の幅(磁路幅)は均一にしなくてもよい。
図10は、整流子モータ3の主要部における電磁界解析による磁束線を示す図である。図10に示すように、磁束はロータ8のコア(シャフト11及びロータコア12)からステータコア9に入って左右に分かれ、磁極の背面に磁束密度の低い部分42a,42bが形成されている。磁束密度の低い部分42a,42bでは、磁路幅を狭くしてもモータの電力効率への影響は小さいため、この部分の磁路幅を狭くすることでモータの電力効率の低下を抑制しつつ、ステータコア9の軽量化を図ることが可能となる。
なお、磁路幅を狭くする部分はこれに限定されず、例えば、C字形状部9A,9Cの中央部を狭くしてもよい。C字形状部9A,9Cの中央部を狭くすることで、ステータコア9の小型化及び軽量化が可能となる。
以上のように、本発明に係る電動送風機は電気掃除機に有用である。
1 電動送風機、2 ブロワ部、3 整流子モータ、4 ファン、5 ファンガイド、6 フレーム、7 ステータ、8 ロータ、9 ステータコア、9A,9C C字形状部、9B,9D コの字形状部、9Ba,9Bb,9Da,9Db 直線部、9Bc,9Dc ブリッジ、10 界磁巻線、11 シャフト、12 ロータコア、13 整流子、14,15 ベアリング、16 シャフト端部、17 電機子巻線、18 セグメント、19 ブラシ、20 空隙、21 ブラケット、22,24 絶縁部材、23 ウェッジ、24a,24b 壁面、30〜35 スペース、36 隙間、37 突起、38a〜38d 分割位置、39 回転軸、40 ワイヤ位置ガイド、41 ワイヤ、42a,42b 磁束密度の低い部分。

Claims (5)

  1. ロータと、該ロータを囲み、ステータコアに巻装された界磁巻線を備えるステータと、を有する整流子モータを備える電動送風機であって、
    前記ステータコアは、
    対向する2つのC字形状部及び対向する2つのコの字形状部が開放側を内側にして並ぶことで、前記コの字形状部により形成される対向する2つの凸部を有する環状体であり、
    対向する前記2つのC字形状部の間には空隙を介して前記ロータが配置され、
    前記2つのコの字形状部により形成される前記2つの凸部のそれぞれは、略平行な2つの直線部と、該2つの直線部を端部で架橋するブリッジと、により構成され、
    前記2つのコの字形状部のそれぞれと前記ロータとの間に、巻装された前記界磁巻線が配されていることを特徴とする電動送風機。
  2. 前記2つのコの字形状部の略平行な前記2つの直線部のそれぞれには、トロイダル巻にて界磁巻線が巻装されていることを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記2つのコの字形状部の略平行な前記2つの直線部のそれぞれに巻装された界磁巻線に流れる電流の向きは、前記ロータの回転軸を対称点として点対称な位置では互いに逆向きであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動送風機。
  4. 前記ステータコアは、前記2つのコの字形状部の略平行な前記2つの直線部の端部に分割位置を有する分割コアであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の電動送風機。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の電動送風機が搭載された電気掃除機。
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