JP2014216239A - Led照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水平方向へも十分に照射することができ、しかも、簡単な構成で製造の容易なLED照明装置を提供する。【解決手段】LED基板210上の環状に分散配置された複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源211からから出射される光を、環状の反射面を有する環状のプリズム221A,221Bからなる反射板220A,220Bにより、上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射する。【選択図】 図3
Description
本発明は、平面基板上に配列された複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源によるLED照明装置に関する。
従来より、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源は、従来の白熱電球や蛍光灯などの照明光源に比べて発熱量が少なく、小消費電力と長い寿命、耐衝撃性などの長所を有していることから、各種LED照明装置が実用化されている。
LED照明装置では、点光源に近いLEDチップを面状に複数配置して照明の光源としているので、LEDチップの配置面に対する直角方向の下方(直下)に光束が集中し、LED照明の直下では照度が大きいが、横方向は暗く、照度ムラが発生するという問題があった。
従来、LED照明装置における照度ムラを改善するために、例えば、LED光源を覆うカバーに関して、
1)カバーに乳白色などの色を付けて光を散乱させる。
2)カバーを曲線状にして光を拡散させる。
3)カバーの樹脂に散乱剤を混ぜて光を散乱させる。
4)カバーの表面に梨地加工やエンボス加工を施して光を散乱させる。
5)カバー以外にLEDチップ近くに散乱用カバーを掛けて、光を散乱させる。
6)LEDチップを配置する面を複数にして直角方向以外の角度を照明器具にセットする。
等の各種方法が採用されている。
1)カバーに乳白色などの色を付けて光を散乱させる。
2)カバーを曲線状にして光を拡散させる。
3)カバーの樹脂に散乱剤を混ぜて光を散乱させる。
4)カバーの表面に梨地加工やエンボス加工を施して光を散乱させる。
5)カバー以外にLEDチップ近くに散乱用カバーを掛けて、光を散乱させる。
6)LEDチップを配置する面を複数にして直角方向以外の角度を照明器具にセットする。
等の各種方法が採用されている。
しかし、その効果は限られており、LED照明器具の水平方向への照射は十分ではない。特に、LEDチップを配置する基板の面せ域が小さい照明器具では、直下領域以外の照明の周囲の領域、すなわち部屋の壁や四隅が直下領域と比較して暗いことになる。
また、複数のLEDと、各LEDの発光面と対向して配置され、外側に位置するLEDほど当該LEDから出射される光の向きが外側を向くように配光するレンズ体とを備えたLED照明器具(例えば、特許文献1、2参照)や、基板上に配列された個々のLEDに設けられるレンズによってLEDから照射される光が広角に配光されるようにしたLED照明装置(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
しかしながら、LEDから照射される光をレンズによって広角に配光されるようにしたのでは、LED照明装置の構造が複雑で大型になってしまい、また、フレネルレンズを用いることにより薄型構造化を図ることもできるが、構造が複雑で製造が容易ではない。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の実情に鑑み、水平方向へも十分に照射することができ、しかも、簡単な構成で製造の容易なLED照明装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、平面基板上に環状に分散配置された複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源からから出射される光を、環状の反射面を有する反射板により、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射して、照度ムラをなくす。
すなわち、本発明は、LED照明装置であって、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源が平面基板上に環状に分散配置されたLED基板と、上記LED光源から出射された光を、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射する環状の反射面を有する反射板とを備えることを特徴とする。
本発明に係るLED照明装置において、上記反射板は、上記LED光源の光軸に対して傾斜した反射面を有する環状の鏡又はプリズムからなるものとすることができる。
また、本発明に係るLED照明装置において、上記反射板は、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に厚みを増した環状の導光部材に上記反射面を設けてなるものとすることができる。
また、本発明に係るLED照明装置は、上記LED基板には、上記平面基板上に上記複数のLED光源が同心の複数の環状に分散配置されており、上記反射板を少なくとも1つ備えるものとすることができる。
さらに、本発明に係るLED照明装置は、上記反射板を複数備え、各反射板は上記LED光源の光軸に対する傾斜角の異なる反射面を有するものとすることができる。
本発明では、平面基板上に環状に分散配置された複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源からから出射される光を、環状の反射面を有する反射板により、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射するので、水平方向へも十分に照射して、照度ムラをなくすことができ、しかも、簡単な構成で製造の容易なLED照明装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成のLED照明装置100に適用される。
このLED照明装置100は、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源111が平面基板上に環状に分散配置されたLED基板110と、上記LED光源111から出射された光を、上記LED光源111の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射する環状の反射面を有する反射板120を備える。
このLED照明装置100において、上記LED基板110は、同心円の各円周上に複数のLED光源111がそれぞれ環状に分散配置されており、上記反射板120は、最外周の環状に分散配置された複数のLED光源111から出射された光を、上記LED光源111の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射する位置に設けられている。
上記反射板120には、例えば図2の外観斜視図に示すように、円錐を横に切った傾斜面を有する環状の板体に蒸着シートを貼り付けるか、又は、その環状の板体を透明な樹脂でつくり、アルミニウムなどを蒸着して反射面とした環状の鏡121が用いられる。上記反射板120は、アルミ蒸着シートを糊付けした樹脂シートを型抜きすることにより低コストで生産することができる。
このLED照明装置100では、平面基板上に環状に分散配置された複数のLED光源111からから出射される光を、環状の鏡121を用いた反射板120により、上記LED光源111の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射するので、水平方向へも十分に照射して、照度ムラをなくすことができ、しかも、簡単な構成で製造の容易なものとなっている。
なお、このLED照明装置100では、上記LED基板110の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源111から出射された光を1枚の反射板120で反射して外側に向けるようにしたが、さらに、上記LED基板110の最外周から2番目の円周上の環状に分散配置された複数のLED光源111から出射された光を上記LED光源111の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射する位置にも反射板120を設けて、上記LED基板110の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源111から出射された光を2枚の反射板120で反射して外側に向けるようにしてもよい。この場合、各反射板120は、上記LED光源111の光軸に対する傾斜角の異なる反射面を有するものとすることができる。
また、上記LED照明装置100では、複数のLED光源111から出射された光を1枚の上記環状の鏡121を用いた反射板120により反射するようにしたが、本発明は、上記実施の形態のみに限定されるものでなく、例えば図3に示すLED照明装置200のように、環状のプリズム221A,221Bからなる反射板220A,220Bにより、複数のLED光源211から出射された光を反射するようにすることもできる。
図3に示すLED照明装置200において、複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源211が平面基板上に環状に分散配置されたLED基板210には、同心円の各円周上に複数のLED光源211がそれぞれ環状に分散配置されている。
また、このLED照明装置200において、上記LED基板210の外周側に2つの反射板220A,220Bが設けられている。
2つの反射板220A,220Bは、それぞれ上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射する上記LED光源211の光軸に対して傾斜した反射面を有する環状のプリズム221A,221Bからなる。
一方の反射板220Aは、上記LED基板210の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射する。
他方の反射板221Bは、上記LED基板210の最外周から2番目の円周上の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射する。
このLED照明装置200において、上記反射板220A,220Bを構成するプリズム221A,221Bは、図4に拡大して示すように、上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に厚みを増した環状の導光部材に反射面を設けてなるホーン型の断面形状を有するものとなっている。上記プリズム221A,221Bは、ホーン型の断面形状を有することにより、なるべく多くの光束を捕まえて方向を転換するようになっている。
ここで、上記反射板220A,220Bの各光路を図5に拡大して示す。
すなわち、一方の反射板220Aは、上記LED基板210の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に略直角に反射する反射面を有するプリズム221Aからなり、他方の反射板220Bは、上記LED基板210の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側斜め方向に反射する反射面を有するプリズム221Aからなる。
このような構造のLED照明装置200では、平面基板上に環状に分散配置された複数のLED光源211からから出射される光を、環状のプリズム221を用いた反射板220により、上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に効率よく反射することができ、上記LED光源211による出射光を水平方向へも十分に照射して、照度ムラをなくすことができ、しかも、簡単な構成で製造の容易なものとなっている。
上記LED照明装置200は、例えば図6に示すように、頂部中央に取付孔10を有する上ハーフ20Aと、この上ハーフ20Aの下側開口部を覆う下ハーフ20Bからなる円形状の合成樹脂製のセード20内に収納設置され、図示しない天井にコード30により吊下げられるコードペンダント型照明器具として用いられる。
なお、本実施形態では、上記LED照明装置200を天井から吊り下げたペンダント型照明器具としたが、天井直付のシーリング型照明器具であってもよいことは言うまでもない。
なお、このLED照明装置200では、それぞれ環状のプリズム221A,221Bにて構成される2枚の反射板220A,220Bを上記LED基板210上に設け、一方の反射板220Aにより、上記LED基板210の最外周の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射し、他方の反射板221Bにより、上記LED基板210の最外周から2番目の円周上の環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射するようにしたが、2枚の反射板220A,220Bの一方のみを設けるようにしても、上記LED光源211による出射光を水平方向へも照射して、照度ムラをなくすことができる。
また、上記LED照明装置100,200では、反射板120,220A,220Bにより、上記LED基板210上の中心から離れた外周側において環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を上記LED光源211の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射するようにしたが、例えば、図7に示すLED照明装置300のように、中心に近い内周側において環状に分散配置された複数のLED光源311から出射された光を上記LED光源311の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射する構造としても、上記LED光源311による出射光を水平方向へも照射して、照度ムラをなくすことができる。
このLED照明装置300は、上記LED照明装置200と同様に、それぞれ環状の2枚の反射板320A,320BをLED基板310上に備えるものであるが、上記LED照明装置200に備えられた反射板220A,220Bよりも径の小さな上記2枚の反射板320A,320Bにより、中心に近い内周側において環状に分散配置された複数のLED光源311から出射された光を上記LED光源311の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる外側方向に反射するようになっている。
このように、中心に近い内周側において環状に分散配置された複数のLED光源211から出射された光を反射板320A,320Bにより反射する構造とすることにより、上記反射板320A,320Bの径を小さくすることができ、鏡やプリズムで構成される上記反射板320A,320Bを製造する際に必要な金型代や部品の材料費を抑えることができる。
100,200,300 LED照明装置、110,210,310 LED基板、111,211,311 LED光源、120,220,220A,220B,320 反射板、121 鏡、221,221A,221B プリズム
Claims (5)
- 複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)光源が平面基板上に環状に分散配置されたLED基板と、
上記LED光源から出射された光を、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に反射する環状の反射面を有する反射板と
を備えるLED照明装置。 - 上記反射板は、上記LED光源の光軸に対して傾斜した反射面を有する環状の鏡又はプリズムからなる請求項1記載のLED照明装置。
- 上記反射板は、上記LED光源の光軸と平行な方向に対して上記光軸から離れる側に厚みを増した環状の導光部材に上記反射面を設けてなる請求項2記載のLED照明装置。
- 上記LED基板には、上記平面基板上に上記複数のLED光源が同心の複数の環状に分散配置されており、
上記反射板を少なくとも1つ備える請求項3記載のLED照明装置。 - 上記反射板を複数備え、各反射板は上記LED光源の光軸に対する傾斜角の異なる反射面を有する請求項4記載のLED照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-04-26 JP JP2013093962A patent/JP2014216239A/ja active Pending
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