JP2014214952A - 冷凍空調装置 - Google Patents

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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Abstract

【課題】運転状態に応じてMOP設定値を可変とし、電子膨張弁を制御することにより吸込圧力及び蒸発温度を調整し、省エネ性の高い冷凍空調装置を提供することを目的としている。
【解決手段】圧縮機1、凝縮器2、電子膨張弁4、及び蒸発器7が直列に配管接続され、冷媒を循環させる冷媒回路10を有し、圧縮機1の吸込圧力上限値であるMOP設定値を運転状況に応じて変更し、MOP設定値を超えないように電子膨張弁4を制御して、圧縮機1の吸込圧力が高くなるように調整するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍空調装置に関し、特にこの冷凍空調装置の冷媒回路に用いられる電子膨張弁の制御に関するものである。
従来の冷凍空調装置において、圧縮機、凝縮器、電子膨張弁、及び蒸発器が順次配管接続され、圧縮機の吸込圧力(蒸発器出口側の蒸発圧力)、蒸発器入口側の温度、蒸発器出口側の温度、冷凍庫内の温度を入力としてMOP設定値>検出圧力(吸込圧力)>低圧カット設定値となるようにコントローラで弁開度を演算し、電子膨張弁を制御しているものがある(たとえば、特許文献1参照)。
なお、MOP(Maximum Operating Pressure)とは、圧縮機始動時の液戻り防止、圧縮機モータの過負荷防止をする、ハイ・リミット機能(吸込圧力上限)のことである。
また、低圧カットとは、冷凍サイクルに異常が発生して冷媒が流れなくなり、吸込圧力が低下した場合に冷凍機を保護する、ロー・リミット機能(吸込圧力下限)のことである。
特開2006−105437号公報(たとえば、[0064]、図2参照)
特許文献1に記載のような冷凍空調装置において、運転状態(圧縮機のモータ過負荷等)によらずMOP設定値は固定値となっている。そのため、圧縮機の運転限界内において、運転状態に余裕がある場合でも吸込圧力及び蒸発温度を固定値以上に調整することができず、冷蔵庫内の温度に応じた省エネ性の高い運転ができないという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、運転状態に応じてMOP設定値を可変とし、電子膨張弁を制御することにより吸込圧力及び蒸発温度を調整し、省エネ性の高い冷凍空調装置を提供することを目的としている。
本発明に係る冷凍空調装置は、圧縮機、凝縮器、電子膨張弁、及び蒸発器が直列に配管接続され、冷媒を循環させる冷媒回路を有し、前記圧縮機の吸込圧力上限値であるMOP設定値を運転状況に応じて変更し、前記MOP設定値を超えないように前記電子膨張弁を制御して、前記圧縮機の吸込圧力が高くなるように調整するものである。
本発明に係る冷凍空調装置によれば、運転状態に応じてMOP設定値を可変とし、電子膨張弁を制御することにより吸込圧力及び蒸発温度を調整することができるので、省エネ性の高い運転ができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置のF級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置のF級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置のF級/C級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置のF級/C級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置の冷媒回路構成図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置のF級/C級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の冷媒回路構成図である。
まず初めに、冷凍空調装置100の構成について説明する。
本実施の形態1に係る冷凍空調装置100は、冷媒が循環する冷媒回路10を有し、冷媒回路10は、圧縮機1、凝縮器2、電磁弁3、電子膨張弁4、蒸発器7、圧縮機モータ8が順次配管で直列に接続されている。その他、冷凍空調装置100にはコントローラ5、温度センサ6、図示省略の蒸発器始動タイマー、図示省略の制御周期タイマー、及び図示省略の圧力センサが設けられている。また、電磁弁3、電子膨張弁4、コントローラ5、温度センサ6、蒸発器7で冷蔵庫9を構成している。
圧縮機1は、低温・低圧のガス冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒とするものであり、機械式容量制御手段(スライドバルブ等)を備える。
凝縮器2は、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒を水や空気等で冷やして凝縮させ、高温・高圧の液冷媒とするものである。
電子膨張弁4は、高温・高圧の液冷媒を膨張させて減圧し、低温・低圧の気液二相冷媒とするものである。
蒸発器7は、低温・低圧の液冷媒が物体から熱を奪って(物体を冷やして)蒸発し、低温・低圧のガス冷媒とし、冷凍作用をするところである。
電磁弁3は、圧縮機1に連動して動作する弁であり、圧縮機1が運転すると開弁し、圧縮機1が停止すると閉弁する。
圧縮機モータ8は、圧縮機1を始動させるモータである。
温度センサ6は、蒸発器7の出口側に設けられており、蒸発器7の出口温度を検出するものである。
蒸発器始動タイマーは、蒸発器7が始動してからの時間を計るものである。
制御周期タイマーは、後述する冷凍空調装置100の制御フローの周期を計るものである。
圧力センサは、蒸発器7の出口側に設けられ、蒸発器7出口の蒸発圧力を検出するものである。
コントローラ5は、冷凍空調装置100の運転状態、冷蔵庫9の内部温度、及び蒸発器7の出口温度に応じて、一定の制御周期T2で電子膨張弁4のMOP設定値(圧縮機1の吸込圧力上限値)を変更するものであり、主に過熱度一定制御(定時制御)、MOP確保制御、及びMOP設定値更新制御を行う。
過熱度一定制御とは、温度センサ6で検出した蒸発器7の出口温度と蒸発圧力相当飽和温度とから、コントローラ5で演算した蒸発器7の出口冷媒過熱度が一定となるように電子膨張弁4の開度を変更する制御である。
MOP確保制御とは、過熱度一定制御中に圧縮機1の吸込圧力がMOP設定値に達した場合、制御周期T2において一定量だけ電子膨張弁4の開度を変更し、MOP設定値を超えないようにする制御である。
MOP設定値更新制御とは、極力、吸込圧力を高くして運転することを目的とし、運転状態により電子膨張弁4のMOP設定値の変更を行う制御である。
本実施の形態1では、冷蔵庫9の必要熱負荷に応じて圧縮機1の容量を機械式容量制御手段で適宜調整し(例えばF級運転時は100%、C級運転時は60%)、目標庫内温度(客先設定温度)を維持する。なお、C級運転時は蒸発温度が高くなり、圧縮機モータ8の過負荷になりやすい。
ここでF級及びC級とは、冷蔵庫9の保管温度の級別を表すものであり、F級は冷蔵庫9内温度が−40℃〜−20℃(一般的には冷蔵庫9内温度≦−20℃)、C級は冷蔵庫9内温度が−20℃〜+5℃(一般的には冷蔵庫9内温度−20℃〜+10℃)である。
また、圧縮機1の吐出圧力を吸入圧力で除した数値である圧縮比が小さくなることにより、圧縮機1への油戻り量が減少して圧縮機1の内部の潤滑不良に陥り、圧縮機1の破損に繋がる可能性がある。このため、C級運転時は機械式容量制御手段により強制的に圧縮機1の容量を低下させる。なお、圧縮機1の吐出圧力及び吸入圧力は、例えば図示省略の圧力センサで測定するとよい。また、圧縮機1の代わりに二段圧縮機を用いた場合は、圧縮比は吐出圧力を中間圧力で除した数値である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100のF級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフ、図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100のF級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。図3は、一定の制御周期T2で圧縮機1の運転状態に応じてF級時のMOP設定値を変更し、できるだけ吸込圧力(蒸発圧力)を高くして運転するための制御フローである。
以下、冷凍空調装置100のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9の内部温度をF級(又はC級)のみで使用する場合を図2及び図3を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。
[冷蔵庫9内温度がF級(又はC級)のみの場合]
まず初めに、圧縮機モータ8を動かして圧縮機1を始動し(S1)、蒸発器7を始動する(S2)。
次に、蒸発器7始動タイマーをリセット後スタートし(S3)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S4)。
蒸発器始動タイマーがT1(蒸発器7始動からの制御目標値更新遅延時間)を経過していれば、S6へ進み(S5)、T1を経過していなければ条件を満たすまでS5の判定を繰り返す。
ここで、制御目標値更新遅延時間とは、蒸発器7始動から冷蔵庫9の内部温度が安定するまでの設定時間を表す。
S6へ進んだら、圧縮機保護領域であるかどうかを判定する。
ここで、圧縮機保護領域とは、圧縮機1の圧縮比が図2に示す圧縮比限界を下回っている、又は、圧縮機1の運転電流が過電流である場合をいう。また、図2に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置100の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS8へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS7へ進む。
S7へ進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き下げ、S8に進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き上げ、それぞれS9へ進む。
MOP設定値と図2に示すF級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS10へ進み、小さければS11へ進む。
S10へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S13へ進む。S11へ進んだ場合は、MOP設定値と図2に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS12へ進み、大きければS13へ進む。
S12へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の下限値を設定して(丸め処理)S13へ進む。
制御周期タイマーがT2(一周期の時間)を経過していればS4へ進み、T2を経過していなければ条件を満たすまでS13の判定を繰り返す(S13)。
なお、上記制御フロー中の各パラメータは、例えばT1=15分、T2=3分、F級時のMOP設定値の上限値=−20℃、F級時のMOP設定値の下限値=−30℃とする。ここで、MOP設定値の上限値及び下限値は、圧力値を温度換算して求めている。
以上のように、MOP設定値を可変とし、運転状態に応じてMOP設定値を変更し、電子膨張弁4を制御し、できるだけ吸込圧力(蒸発圧力)及び蒸発温度を高くして運転することで、冷蔵庫9を必要以上に冷却せず効率のよい運転ができるため、省エネ性を高くすることができる。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9の内部温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100のF級/C級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフ、図5は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100のF級/C級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。図5は、一定の制御周期T2で圧縮機1の運転状態に応じてF級/C級時のMOP設定値を変更し、できるだけ蒸発圧力(低圧圧力)を高くして運転するための制御フローである。
次に、冷凍空調装置100のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9内温度をF級とC級とで用途に応じて選択して使用する場合を図4及び図5を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。
[冷蔵庫9内温度がF級/C級の場合]
まず初めに、設定する冷蔵庫9内温度がF級であるかC級であるかを冷凍空調装置100に装備した図示省略のスイッチで選択する(S1)。
S1でF級を選択した場合は、MOP設定値にF級時のMOP初期値を代入し(S2)、S1でC級を選択した場合は、MOP設定値にC級時のMOP初期値を代入し(S3)、それぞれS4へ進む。
S4へ進んだら、圧縮機モータ8を動かして圧縮機1を始動し(S4)、蒸発器7を始動する(S5)。
次に、蒸発器始動タイマーをリセット後スタートし(S6)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S7)。
蒸発器始動タイマーがT1(蒸発器7始動からの制御目標値更新遅延時間)を経過していれば、S9へ進み(S8)、T1を経過していなければ条件を満たすまでS8の判定を繰り返す。
S9へ進んだら、圧縮機保護領域であるかどうかを判定する。
なお、図4に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置100のF級及びC級の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS11へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS10へ進む。
S10へ進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き下げ、S11に進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き上げ、それぞれS12へ進む。
S12へ進んだら、F級とC級のどちらが選択されているかを判定し、F級が選択されていればS13へ、C級が選択されていればS17へそれぞれ進む。
S13へ進んだら、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS14へ進み、大きくなければS15へ進む。
S14へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。S15へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS16へ進み、小さくなければS21へ進む。
S16へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の下限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。
S17へ進んだら、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS18へ進み、大きくなければS19へ進む。
S18へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。S19へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS20へ進み、小さくなければS21へ進む。
S20へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の下限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。
制御周期タイマーがT2(一周期の時間)を経過していればS7へ進み、T2を経過していなければ条件を満たすまでS21の判定を繰り返す(S21)。
なお、上記制御フロー中の各パラメータは、例えばT1=15分、T2=3分、F級時のMOP設定値の上限値=−20℃、F級時のMOP設定値の下限値=−30℃、C級時のMOP設定値の上限値=−10℃、C級時のMOP設定値の下限値=−20℃とする。
以上のように、MOP設定値を可変とし、運転状態に応じてMOP設定値を変更し、電子膨張弁4を制御し、できるだけ吸込圧力(蒸発圧力)を高くして運転することで、冷蔵庫9を必要以上に冷却せず効率のよい運転ができるため、省エネ性を高くすることができる。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9内温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置101の冷媒回路構成図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、本実施の形態1と重複するものについては省略する。なお、図4について、本実施の形態2に係る冷凍空調装置101のF級/C級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフとして用いる。
本実施の形態2では、電磁弁3a、3b及び電子膨張弁4a、4bをそれぞれ2つ有し、電磁弁3a、電子膨張弁4aと電磁弁3b、電子膨張弁4bとが配管で互いに並列に接続された冷媒回路11を有している。
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置101のF級/C級時のMOP設定値変更手順を示す制御フローである。図7は、一定の制御周期T2で圧縮機1の運転状態に応じてF級/C級時のMOP設定値を変更し、できるだけ吸込圧力(蒸発圧力)を高くして運転するための制御フローである。本実施の形態1と異なる点は、冷蔵庫9内温度に応じてF級とC級とで異なる2つの膨張弁容量を選定し、F級運転とC級運転とで2つの電磁弁3a、3b及び2つの電子膨張弁4a、4bを切り替えて使用する点である。
次に、冷凍空調装置101のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9内温度をF級とC級で用途に応じて選択して使用する場合を図4及び図7を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。また、電磁弁3a、電子膨張弁4aをF級側、電磁弁3b、電子膨張弁4bをC級側とする。
[冷蔵庫9内温度がF級/C級の場合]
まず初めに、設定する冷蔵庫9内温度がF級であるかC級であるかを冷凍空調装置101に装備した図示省略のスイッチで選択する(S1)。
S1でF級を選択した場合は、C級側の電磁弁3bを閉、F級側の電磁弁3aを開とし(S2)、MOP設定値にF級時のMOP初期値を代入し(S4)、S6へ進む。
S1でC級を選択した場合は、F級側の電磁弁3aを閉、C級側の電磁弁3bを開とし(S3)、MOP設定値にC級時のMOP初期値を代入し(S5)、S6へ進む。
S6へ進んだら、圧縮機モータ8を動かして圧縮機1を始動し(S6)、蒸発器7を始動する(S7)。
次に、蒸発器7始動タイマーをリセット後スタートし(S8)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S9)。
蒸発器始動タイマーがT1(蒸発器7始動からの制御目標値更新遅延時間)を経過していれば、S11へ進み(S10)、T1を経過していなければ条件を満たすまでS10の判定を繰り返す。
S11へ進んだら、圧縮機保護領域であるかどうかを判定する。
なお、図4に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置101のF級及びC級の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS13へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS12へ進む。
S12へ進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き下げ、S13に進んだ場合は、MOP設定値を現在のMOP設定値からMOP値変化量分だけ引き上げ、それぞれS14へ進む。
S14へ進んだら、F級とC級のどちらが選択されているかを判定し、F級が選択されていればS15へ、C級が選択されていればS19へそれぞれ進む。
S15へ進んだら、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS16へ進み、大きくなければS17へ進む。
S16へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。S17へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS18へ進み、小さくなければS23へ進む。
S18へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の下限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。
S19へ進んだら、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS20へ進み、大きくなければS21へ進む。
S20へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。S21へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS22へ進み、小さくなければS23へ進む。
S22へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の下限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。
制御周期タイマーがT2(一周期の時間)を経過していればS9へ進み、T2を経過していなければ条件を満たすまでS23の判定を繰り返す(S23)。
なお、上記制御フロー中の各パラメータは、例えばT1=15分、T2=3分、F級時のMOP設定値の上限値=−20℃、F級時のMOP設定値の下限値=−30℃、C級時のMOP設定値の上限値=−10℃、C級時のMOP設定値の下限値=−20℃とする。
以上のように、MOP設定値を可変とし、運転状態に応じてMOP設定値を変更し、電子膨張弁4を制御し、できるだけ吸込圧力(蒸発圧力)を高くして運転することで、冷蔵庫9を必要以上に冷却せず効率のよい運転ができるため、省エネ性を高くすることができる。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9内温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
1 圧縮機、2 凝縮器、3 電磁弁、3a 電磁弁、3b 電磁弁、4 電子膨張弁、4a 電子膨張弁、4b 電子膨張弁、5 コントローラ、6 温度センサ、7 蒸発器、8 圧縮機モータ、9 冷蔵庫、10 冷媒回路、11 冷媒回路、100 冷凍空調装置、101 冷凍空調装置。

Claims (6)

  1. 圧縮機、凝縮器、電子膨張弁、及び蒸発器が直列に配管接続され、冷媒を循環させる冷媒回路を有し、
    前記圧縮機の吸込圧力上限値であるMOP設定値を運転状況に応じて変更し、
    前記MOP設定値を超えないように前記電子膨張弁を制御して、前記圧縮機の吸込圧力が高くなるように調整する
    ことを特徴とする冷凍空調装置。
  2. 前記圧縮機は、
    負荷に応じて容量を調整可能な機械式容量制御手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。
  3. 前記MOP設定値の変更時において、
    前記圧縮機の圧縮比が圧縮比限界を下回っていない、かつ、運転電流が過電流でない場合は、前記MOP設定値を増加させ、
    前記圧縮機の圧縮比が圧縮比限界を下回っている、あるいは、運転電流が過電流である場合は、前記MOP設定値を減少させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍空調装置。
  4. 前記MOP設定値の変更時において、
    変更後の前記MOP設定値が前記MOP設定値の上限値を上回りそうな場合は、
    前記MOP設定値に前記上限値を設定して前記上限値を上回らないようにする
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
  5. 前記MOP設定値の変更時において、
    変更後の前記MOP設定値が前記MOP設定値の下限値を下回りそうな場合は、
    前記MOP設定値に前記下限値を設定して前記下限値を下回らないようにする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
  6. 一定周期毎に前記MOP設定値を変更する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
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