JP2014214952A - 冷凍空調装置 - Google Patents
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- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B1/00—Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
Abstract
【解決手段】圧縮機1、凝縮器2、電子膨張弁4、及び蒸発器7が直列に配管接続され、冷媒を循環させる冷媒回路10を有し、圧縮機1の吸込圧力上限値であるMOP設定値を運転状況に応じて変更し、MOP設定値を超えないように電子膨張弁4を制御して、圧縮機1の吸込圧力が高くなるように調整するものである。
【選択図】図1
Description
また、低圧カットとは、冷凍サイクルに異常が発生して冷媒が流れなくなり、吸込圧力が低下した場合に冷凍機を保護する、ロー・リミット機能(吸込圧力下限)のことである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍空調装置100の冷媒回路構成図である。
まず初めに、冷凍空調装置100の構成について説明する。
凝縮器2は、圧縮機1から吐出された高温・高圧のガス冷媒を水や空気等で冷やして凝縮させ、高温・高圧の液冷媒とするものである。
電子膨張弁4は、高温・高圧の液冷媒を膨張させて減圧し、低温・低圧の気液二相冷媒とするものである。
蒸発器7は、低温・低圧の液冷媒が物体から熱を奪って(物体を冷やして)蒸発し、低温・低圧のガス冷媒とし、冷凍作用をするところである。
圧縮機モータ8は、圧縮機1を始動させるモータである。
温度センサ6は、蒸発器7の出口側に設けられており、蒸発器7の出口温度を検出するものである。
蒸発器始動タイマーは、蒸発器7が始動してからの時間を計るものである。
制御周期タイマーは、後述する冷凍空調装置100の制御フローの周期を計るものである。
圧力センサは、蒸発器7の出口側に設けられ、蒸発器7出口の蒸発圧力を検出するものである。
過熱度一定制御とは、温度センサ6で検出した蒸発器7の出口温度と蒸発圧力相当飽和温度とから、コントローラ5で演算した蒸発器7の出口冷媒過熱度が一定となるように電子膨張弁4の開度を変更する制御である。
MOP確保制御とは、過熱度一定制御中に圧縮機1の吸込圧力がMOP設定値に達した場合、制御周期T2において一定量だけ電子膨張弁4の開度を変更し、MOP設定値を超えないようにする制御である。
MOP設定値更新制御とは、極力、吸込圧力を高くして運転することを目的とし、運転状態により電子膨張弁4のMOP設定値の変更を行う制御である。
ここでF級及びC級とは、冷蔵庫9の保管温度の級別を表すものであり、F級は冷蔵庫9内温度が−40℃〜−20℃(一般的には冷蔵庫9内温度≦−20℃)、C級は冷蔵庫9内温度が−20℃〜+5℃(一般的には冷蔵庫9内温度−20℃〜+10℃)である。
以下、冷凍空調装置100のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9の内部温度をF級(又はC級)のみで使用する場合を図2及び図3を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。
まず初めに、圧縮機モータ8を動かして圧縮機1を始動し(S1)、蒸発器7を始動する(S2)。
次に、蒸発器7始動タイマーをリセット後スタートし(S3)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S4)。
ここで、制御目標値更新遅延時間とは、蒸発器7始動から冷蔵庫9の内部温度が安定するまでの設定時間を表す。
ここで、圧縮機保護領域とは、圧縮機1の圧縮比が図2に示す圧縮比限界を下回っている、又は、圧縮機1の運転電流が過電流である場合をいう。また、図2に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置100の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS8へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS7へ進む。
S10へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S13へ進む。S11へ進んだ場合は、MOP設定値と図2に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS12へ進み、大きければS13へ進む。
制御周期タイマーがT2(一周期の時間)を経過していればS4へ進み、T2を経過していなければ条件を満たすまでS13の判定を繰り返す(S13)。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9の内部温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
次に、冷凍空調装置100のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9内温度をF級とC級とで用途に応じて選択して使用する場合を図4及び図5を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。
まず初めに、設定する冷蔵庫9内温度がF級であるかC級であるかを冷凍空調装置100に装備した図示省略のスイッチで選択する(S1)。
S1でF級を選択した場合は、MOP設定値にF級時のMOP初期値を代入し(S2)、S1でC級を選択した場合は、MOP設定値にC級時のMOP初期値を代入し(S3)、それぞれS4へ進む。
次に、蒸発器始動タイマーをリセット後スタートし(S6)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S7)。
なお、図4に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置100のF級及びC級の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS11へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS10へ進む。
S13へ進んだら、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS14へ進み、大きくなければS15へ進む。
S14へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。S15へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS16へ進み、小さくなければS21へ進む。
S18へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S21へ進む。S19へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS20へ進み、小さくなければS21へ進む。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9内温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷凍空調装置101の冷媒回路構成図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、本実施の形態1と重複するものについては省略する。なお、図4について、本実施の形態2に係る冷凍空調装置101のF級/C級時のMOP設定値と蒸発温度及び凝縮温度との関係を示すグラフとして用いる。
本実施の形態2では、電磁弁3a、3b及び電子膨張弁4a、4bをそれぞれ2つ有し、電磁弁3a、電子膨張弁4aと電磁弁3b、電子膨張弁4bとが配管で互いに並列に接続された冷媒回路11を有している。
次に、冷凍空調装置101のMOP設定値変更手順について、冷蔵庫9内温度をF級とC級で用途に応じて選択して使用する場合を図4及び図7を用いて説明する。なお、以下に説明する制御判定は図1に示すコントローラ5が行う。また、電磁弁3a、電子膨張弁4aをF級側、電磁弁3b、電子膨張弁4bをC級側とする。
まず初めに、設定する冷蔵庫9内温度がF級であるかC級であるかを冷凍空調装置101に装備した図示省略のスイッチで選択する(S1)。
S1でF級を選択した場合は、C級側の電磁弁3bを閉、F級側の電磁弁3aを開とし(S2)、MOP設定値にF級時のMOP初期値を代入し(S4)、S6へ進む。
S1でC級を選択した場合は、F級側の電磁弁3aを閉、C級側の電磁弁3bを開とし(S3)、MOP設定値にC級時のMOP初期値を代入し(S5)、S6へ進む。
次に、蒸発器7始動タイマーをリセット後スタートし(S8)、制御周期タイマーをリセット後スタートする(S9)。
なお、図4に示す圧縮比限界の直線は、冷凍空調装置101のF級及びC級の蒸発温度ごとにおける圧縮機1への油戻り量を確保するための限界値を表している。
圧縮機保護領域でない場合は、圧縮機1の運転領域に余裕があると判断してS13へ進み、圧縮機保護領域である場合は、圧縮機1の運転領域に余裕がないと判断してS12へ進む。
S15へ進んだら、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の上限値とを比較し、MOP設定値がその上限値より大きければS16へ進み、大きくなければS17へ進む。
S16へ進んだ場合は、MOP設定値にF級のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。S17へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すF級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS18へ進み、小さくなければS23へ進む。
S20へ進んだ場合は、MOP設定値にC級時のMOP設定値の上限値を設定して(丸め処理)S23へ進む。S21へ進んだ場合は、MOP設定値と図4に示すC級時のMOP設定値の下限値とを比較し、MOP設定値がその下限値より小さければS22へ進み、小さくなければS23へ進む。
また、蒸発温度をできるだけ高くして運転することにより、冷蔵庫9内温度と蒸発温度との差を可能な限り小さくすることができ、蒸発器7への着霜進行速度が遅くなり、除霜運転回数を低減できる。そのため、冷蔵庫9の周囲温度が高い条件(特に夏場)では除霜運転時の冷却運転停止による冷蔵庫9内の温度上昇による被冷却物(食品等)の品質低下を抑制することができる。
Claims (6)
- 圧縮機、凝縮器、電子膨張弁、及び蒸発器が直列に配管接続され、冷媒を循環させる冷媒回路を有し、
前記圧縮機の吸込圧力上限値であるMOP設定値を運転状況に応じて変更し、
前記MOP設定値を超えないように前記電子膨張弁を制御して、前記圧縮機の吸込圧力が高くなるように調整する
ことを特徴とする冷凍空調装置。 - 前記圧縮機は、
負荷に応じて容量を調整可能な機械式容量制御手段を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍空調装置。 - 前記MOP設定値の変更時において、
前記圧縮機の圧縮比が圧縮比限界を下回っていない、かつ、運転電流が過電流でない場合は、前記MOP設定値を増加させ、
前記圧縮機の圧縮比が圧縮比限界を下回っている、あるいは、運転電流が過電流である場合は、前記MOP設定値を減少させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍空調装置。 - 前記MOP設定値の変更時において、
変更後の前記MOP設定値が前記MOP設定値の上限値を上回りそうな場合は、
前記MOP設定値に前記上限値を設定して前記上限値を上回らないようにする
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。 - 前記MOP設定値の変更時において、
変更後の前記MOP設定値が前記MOP設定値の下限値を下回りそうな場合は、
前記MOP設定値に前記下限値を設定して前記下限値を下回らないようにする
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。 - 一定周期毎に前記MOP設定値を変更する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷凍空調装置。
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