JP2014214213A - 絶縁接着剤組成物ならびにそれを用いたペースト、未硬化絶縁接着剤シートおよび絶縁シート - Google Patents

絶縁接着剤組成物ならびにそれを用いたペースト、未硬化絶縁接着剤シートおよび絶縁シート Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高熱伝導性フィラーである窒化アルミニウムを含む無機充填材を樹脂中に高充填しても、優れた絶縁性、耐熱性、放熱特性、熱伝導性、耐電圧性を有する接着剤組成物を提供することを目的とする。【解決手段】(A)窒素含有樹脂を10〜35体積%、(B)無機充填材を65〜90体積%含有する絶縁接着剤組成物であって、前記(B)無機充填材が(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材、(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材および(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材を含有し、かつ前記(B)無機充填材の全量に対して窒化アルミニウムが40体積%以上であることを特徴とする絶縁接着剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、電子部品や電子材料において使用される接着剤組成物に関する。より詳しくは、放熱材料などに用いられる高熱伝導性の接着剤組成物に関する。
近年、電子機器の消費電力の省エネルギー化が求められており、高効率に電力を変換することができるパワー半導体の需要が大きくなっている。パワー半導体は消費電力の大きいエアコンなどの家電製品やハイブリッド車、電気自動車などの動力制御などに主に使用される。特にハイブリッド車や電気自動車などの車載用途のパワー半導体は大電流容量が求められており放熱性の高い冷却システムが必要とされている。パワー半導体で発生した熱は、ヒートスプレッダを介してヒートシンクに伝えられ冷却されるが、ヒートスプレッダとヒートシンクは高熱伝導性接着剤で接着される。
高熱伝導性接着剤に用いられる材料としては、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に、2種類以上の粒径の異なる高熱伝導率フィラーであるアルミナ粒子を高充填して熱伝導率を高くした樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ポリイミド樹脂を含む接着剤においても、放熱性の高い無機フィラーの添加により熱伝導性、絶縁性、耐熱性を改善した接着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに熱伝導率の高いフィラーである窒化アルミニウムを樹脂に添加することで放熱性の高めた樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、従来の組成物は樹脂への高充填をするため2種類以上の粒子径をもつ分散性の良い粒子を混合することで熱伝導率の向上を図っていたが、分散性の良い粒子がアルミナのみであるため十分な放熱特性を得ることが出来なかった。また、放熱特性を向上するためにアルミナよりも熱伝導率の高い窒化アルミニウムを用いた組成物では、樹脂へのフィラーの分散性が悪いため充填密度に限界があり、十分な放熱特性が得られなかった。また充填密度を上げていくと絶縁性が低下してしまうため、実用には不十分なものであった。
特開2007−246861号公報 特開2012−213899号公報 特開2008−7590号公報
本発明は、高熱伝導性フィラーである窒化アルミニウムを含む無機充填材を樹脂中に高充填しても、優れた絶縁性、耐熱性、放熱特性、熱伝導性、耐電圧性を有する接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明の絶縁接着剤組成物は、(A)窒素含有樹脂を10〜35体積%、(B)無機充填材を65〜90体積%含有する絶縁接着剤組成物であって、前記(B)無機充填材が(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材、(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材および(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材を含有し、かつ前記(B)無機充填材の全量に対して窒化アルミニウムが40体積%以上であることを特徴とする。
本発明の絶縁接着剤組成物は、高熱伝導性フィラーである窒化アルミニウムを含む無機充填材を樹脂中に高充填しても、優れた絶縁性、耐熱性、放熱特性、熱伝導性、耐電圧性を有する。また本発明の絶縁接着剤組成物を用いて得られる絶縁シートは優れた絶縁性、耐熱性、放熱特性、熱伝導性、耐電圧性を有する。
本発明の絶縁接着剤組成物は、(A)窒素含有樹脂を10〜35体積%、(B)無機充填材を65〜90体積%含有する絶縁接着剤組成物であって、前記(B)無機充填材が(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材、(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材および(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材を含有し、かつ前記(B)無機充填材の全量に対して窒化アルミニウムが40体積%以上であることを特徴とする。
本発明の絶縁接着剤組成物は、(A)窒素含有樹脂を10〜35体積%含有する。この窒素含有樹脂を含有させることで通常の樹脂に分散しにくい窒化アルミニウムを高充填することが可能となる。このような窒素含有樹脂として、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂および窒素原子を含有するエポキシ樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は2種類以上含んでもよい。また含有量は10〜35体積%である。窒化アルミニウムを高充填させるために(A)窒素含有樹脂は10体積%以上とする必要があり、高い熱伝導性とするために35体積%以下とする必要がある。
前記(A)窒素含有樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂および窒素原子を含有するエポキシ樹脂などが挙げられる。窒素原子を含有するエポキシ樹脂には、窒素原子を含有していないエポキシ化合物に含窒素化合物を硬化剤として用いたエポキシ樹脂も含まれる。窒素を含有しない樹脂を用いると無機充填材の分散性が低下するため、絶縁特性や放熱特性が低下する。また、(A)窒素含有樹脂の中でも耐熱性、溶媒への溶解性および分散性の観点から可溶性ポリイミド樹脂が好ましい。また、熱硬化性を付与するために可溶性ポリイミド樹脂にエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂および尿素樹脂などの熱硬化性樹脂を添加しても良い。
本発明の絶縁接着剤組成物は、(A)窒素含有樹脂が、可溶性ポリイミド樹脂を20〜80体積%含有することが好ましい。(A)窒素含有樹脂が、可溶性ポリイミド樹脂を20体積%以上含有することにより、分散しにくい性質を有する窒化アルミニウムをより良好に分散させることができるため、より多くの窒化アルミニウムを充填させることができる。また(A)窒素含有樹脂が、可溶性ポリイミド樹脂を80体積%以下含有することにより、溶剤耐性をより向上させることができる。
本発明における可溶性ポリイミド樹脂とは、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジエチルホルムアミドなどのアミド系溶媒、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン、1,2−ジエトキシエタン、ビス(2−エトキシエチル)エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒のいずれかの有機溶媒100gに対して、25℃で1g以上溶解するものを指す。
また、本発明における可溶性ポリイミド樹脂は、主としてテトラカルボン酸二無水物とジアミンとの反応により得られる。ここで、可溶性ポリイミド樹脂のテトラカルボン酸二無水物由来の構成単位とジアミン由来の構成単位の比率(テトラカルボン酸二無水物由来の構成単位:ジアミン由来の構成単位)が、80:100〜90:100であることが好ましい。耐熱性の観点からジアミン由来の構成単位100に対してテトラカルボン酸二無水物由来の構成単位の比率が80以上であることが好ましい。また、窒化アルミニウムに対する分散特性および絶縁特性の観点から、ジアミン由来の構成単位100に対してテトラカルボン酸二無水物由来の構成単位の比率が90以下であることが好ましい。
本発明における可溶性ポリイミド樹脂は、下記一般式(1)で示される構造を有するジアミン残基を、全ジアミン残基中30モル%以上含有することが好ましい。アルキレンオキサイド骨格は柔軟性が高いため、そのような構造を有するポリイミドを用いて得られる絶縁接着剤組成物は、弾性率が低くなって基板に対する密着性が向上する。弾性率を低くする観点から、下記一般式(1)で示される構造を有するジアミン残基の含有量は、全ジアミン残基中40モル%以上であることがより好ましい。また耐熱性の観点から80モル%以下であることが好ましく、70モル%以下であることがより好ましい。
Figure 2014214213
一般式(1)中、Xは1以上10以下の整数、nは1以上20以下の整数を示す。
一般式(1)で示される構造において、C2xの具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ノニレン基などが挙げられる。また、直鎖構造である必要はなく、例えばプロピレン基の場合は、n−プロピレン基、i−プロピレン基のいずれでもよい。また、ブチレン基の場合は、n−ブチレン基、i−ブチレン基、t−ブチレン基のいずれでもよい。このことはより炭素数の大きいアルキレン基についても当てはまる。
一般式(1)で示される構造を有するジアミンとしては、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシブチレンジアミン、ビス(4−アミノフェノキシ)メタン、1、3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパン、1、4−ビス(4−アミノフェノキシ)ブタン、1、5−ビス(4−アミノフェノキシ)ペンタン、トリメチレン−ビス(4−アミノベンゾエート)、テトラメチレン−ビス(4−アミノベンゾート)、ポリテトラメチレンオキシド−ビス(4−アミノベンゾエート)、ポリ(テトラメチレン/3−メチルテトラメチレンエーテル)グリコールビス(4−アミノベンゾエート)などが挙げられる。またこれらのジアミンに対応する製品としては、BASF(株)製のD230、D400、D2000、T403、T5000、イハラケミカル(株)製のエラスマー250P、エラスマー650P、エラスマー1000P、エラスマー1000、ポレアSL−100A、CUA−4などが挙げられる。なお、本発明に用いられる一般式(1)で示される構造を有するジアミンの例は上記に限られるものではない。
本発明において、可溶性ポリイミド樹脂はさらに下記一般式(2)で示されるジアミンの残基を、全ジアミン残基中10モル%以上含有することが好ましい。かかるジアミン残基を有することによって、可溶性ポリイミド樹脂の有機溶媒に対する溶解性がより向上する。また、シロキサン結合によってポリイミド骨格に柔軟性が付与されるため、そのような構造を有するポリイミドを用いて得られる絶縁接着剤組成物の弾性率を低くすることができる。弾性率を低くする観点から、下記一般式(2)で示されるジアミン残基の含有量は、全ジアミン残基中20モル%以上であればより好ましい。また、シロキサン結合部分の疎水性による分散性を向上させる観点から50モル%以下であることが好ましく、40モル%以下であることがより好ましい。
Figure 2014214213
一般式(2)中、mは1〜30の整数を示す。RおよびRは同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜30のアルキレン基またはフェニレン基を示す。R〜Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、炭素数1〜30のアルキル基、フェニル基またはフェノキシ基を示す。炭素数1〜30のアルキル基は特に制限はないが、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好ましい。また、炭素数1〜30のアルキレン基は特に制限はないが、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が好ましい。なお、前記C2xの説明と同様、アルキル基およびアルキレン基は直鎖構造である必要はない。
一般式(2)で表されるジアミンの具体例としては、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(4−アミノフェニル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェノキシ−1,3−ビス(4−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(4−アミノフェニル)トリシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラフェニル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(2−アミノエチル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(3−アミノプロピル)ジシロキサン、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ビス(4−アミノブチル)ジシロキサン、1,3−ジメチル−1,3−ジメトキシ−1,3−ビス(4−アミノブチル)ジシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(2−アミノエチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(4−アミノブチル)トリシロキサン、1,1,5,5−テトラメチル−3,3−ジメトキシ−1,5−ビス(5−アミノペンチル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサエチル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサン、1,1,3,3,5,5−ヘキサプロピル−1,5−ビス(3−アミノプロピル)トリシロキサンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。またこれらのジアミンに対応する製品としては、信越化学(株)製のLP7100、PAM−E、KF8010、X−22−161A、X−22−161B、KF8012、KF8008などが挙げられる。
本発明における可溶性ポリイミド樹脂は、上記ジアミン残基の他に、溶媒に対する溶解性を損なわない程度に他のジアミン残基を含有していてもよい。例えば、1,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、1,4−ジアミノ−2,5−ジハロゲノベンゼンなどのベンゼン環1個を含むジアミン類、ビス(4−アミノフェニル)エ−テル、ビス(3−アミノフェニル)エ−テル、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、o−ジアニシジン、o−トリジン、トリジンスルホン酸類などのベンゼン環2個を含むジアミン類、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェニル)ベンゼン、α,α’−ビス(4−アミノフェニル)−1,4−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−アミノフェニル)−1,3−ジイソプロピルベンゼンなどのベンゼン環3個を含むジアミン類、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、4,4’−(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、5,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセンなどのベンゼン環4個以上を含むジアミン類などのジアミン化合物の残基が挙げられる。
本発明における可溶性ポリイミド樹脂が有するテトラカルボン酸二無水物残基としては特に限定がなく、例えば、無水ピロメリット酸(PMDA)、オキシジフタル酸二無水物(ODPA)、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物(DSDA)、2,2’−ビス[(ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物(BSAA)、4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸無水物(6FDA)、1,2−エチレンビス(アンヒドロトリメリテート)(TMEG)などの酸二無水物の残基が挙げられる。
上記の中で、テトラカルボン酸二無水物の残基とジアミンの残基は、1)ベンゼン環が少ない、2)分子量が大きく嵩高い、または3)エーテル結合などの屈曲部位が多い構造が好ましい。このような構造を有することにより分子鎖間の相互作用が弱くなり、可溶性ポリイミド樹脂の有機溶媒における溶解性が向上する。
本発明における可溶性ポリイミド樹脂は、ポリイミド構造単位からなるもののみであってもよいし、ポリイミド構造単位のほかに共重合成分として他の構造も有する共重合体であってもよい。また、ポリイミド構造単位の前駆体(ポリアミック酸構造)が含まれていてもよい。またこれらの混合体であってもよい。
本発明において、可溶性ポリイミド樹脂の重量平均分子量は、5,000以上1,000,000以下であることが好ましい。可溶性ポリイミド樹脂を2種以上含有する場合、そのうちの少なくとも1種の重量平均分子量が上記範囲であればよい。重量平均分子量が5,000以上であることにより機械強度、接着強度がより十分となる。より好ましくは10,000以上である。一方、重量平均分子量が1,000,000以下であることにより樹脂組成物の粘度がより適切となり、熱伝導性フィラーの分散性がより十分となる。より好ましくは500,000以下である。なお、本発明における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC法)によって測定しポリスチレン換算で算出する。
本発明に用いられる可溶性ポリイミド樹脂の合成方法は特に限定されず、ジアミンとテトラカルボン酸二無水物を用いて、公知の方法で合成される。例えば、低温中でテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物(一部をアニリン誘導体に置換してもよい)を反応させる方法、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとの反応によりジエステルを得、その後ジアミン(一部をアニリン誘導体に置換してもよい)と縮合剤の存在下で反応させる方法、テトラカルボン酸二無水物とアルコールとの反応によりジエステルを得、その後残りの2つのカルボキシル基を酸クロリド化し、ジアミン(一部をアニリン誘導体に置換してもよい)と反応させる方法などの方法を利用して、ポリイミド前駆体を得、これを、公知のイミド化方法を利用して合成することができる。
本発明の絶縁接着剤組成物には、(B)無機充填材を65〜90体積%含有し、75〜85体積%含有することが好ましい。絶縁接着剤組成物の熱伝導性は、組成物中の無機充填材の含有率に比例して向上するが、無機充填材の含有率が65体積%未満では、十分な放熱特性を示さない。一方、含有率が90体積%より大きいと、十分に充填することができなくなる。
また(B)無機充填材は、(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材を含有する。樹脂中に無機充填材を高充填するには、異なる粒径を有する無機充填材を混合することが知られているが、平均粒径(D50)が100μmより大きい無機充填材は、無機充填材の沈降が生じるため、絶縁接着剤組成物の安定性が低下してしまう。一方、平均粒径(D50)が50μm未満の無機充填材しか含有していないと充填性が低下して、十分な絶縁特性および放熱特性が得られない。そのため(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材を含有する必要があり、50〜80μmであることが好ましい。なお平均粒径(D50)とは、無機充填材を粒径の大小によって2つに分けたとき、大きい側と小さい側の個数が等量となる直径のことである。
また(B)無機充填材は、(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材を含有する。これにより充填性が保ちつつ。十分な絶縁特性を得ることができる。また平均粒径(D50)は5〜15μmであることが好ましい。
また(B)無機充填材は、(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材を含有する。平均粒径(D50)が0.1μm以上であることにより、得られる組成物の放熱特性が向上する。また3μm以下であることにより、充填性が良くなり十分な絶縁特性が得られる。また平均粒径(D50)は0.2〜2μmであることが好ましい。
また、絶縁接着剤組成物の熱伝導性を十分に向上させるためには、樹脂に添加する無機充填材のうち窒化アルミニウムが40体積%である必要がある。40体積%未満の場合、分散性が向上するものの十分な放熱特性が得られない。例えばこのような窒化アルミニウム粒子として、古河電子(株)製のFAN−f05、FAN−f30、FAN−f50、FAN−f80や(株)MARUWA製のM−30、M−50、M−80や東洋アルミニウム(株)製のTM(D50=9μm)、WJB(D50=1.5μm)などが挙げられる。
本発明の絶縁接着剤組成物は、前記(B)無機充填材の全量に対して、前記(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材が30〜60体積%、前記(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材が15〜35体積%、前記(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材が5〜40体積%であることが好ましい。
この範囲であることにより、本発明の絶縁接着剤組成物より得られる絶縁シートの空隙発生量をより抑制することができ、また絶縁性および熱伝導率がより十分となる。具体的には、(b1)の無機充填材を30体積%以上とすることで放熱特性がより十分となり、60体積%以下とすることでシート内の空隙をより減らし、より十分な絶縁特性が得ることができる。また、(b2)の無機充填材は15体積%以上とすることで放熱特性がより十分となり、35体積%以下とすることで、より十分な絶縁特性を得ることができる。(b3)の無機充填材は、5体積%以上とすることでシート内の空隙を埋めるためより十分な絶縁特性を得ることができ、40体積%以下とすることで、より十分な放熱特性を得ることができる。
無機充填材の体積含有量は、絶縁接着剤組成物に含まれる成分のそれぞれの重量含有量と比重から、各成分の体積含有量を算出することで求める。ここで、絶縁接着剤組成物およびシートにおけるフィラーの体積含有率(体積%)の算出においては、絶縁接着剤組成物およびシートが溶媒を含む場合には、その溶媒は計算に含めないものとする。すなわち、絶縁接着剤組成物またはシートに含まれる成分のうち溶媒を除いた成分の体積含有量の合計を分母として、フィラーの体積含有率を計算する。
本発明の絶縁接着剤組成物は、前記(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材および前記(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材の形状は、樹脂への分散性の点からいずれも球状であることが好ましい。本発明における球状とは、形状が球形又は球形に近いもののことであり、長径に対する短径の長さが0.8以上のものを意味する。前記(b3)は、目的によって形状を選ぶことができ、例えば放熱特性を向上させるためには鱗片状または針状を用いることができ、絶縁性や分散性を向上するためには球状を用いることができる。
本発明において、(B)無機充填材は熱伝導率が5W/(m・K)以上であることが好ましい。熱伝導率が5W/(m・K)以上の(B)無機充填材としては、例えばシリカ、アルミナ、チタニア、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化硼素および炭化珪素などが挙げられる。
本発明において(B)無機充填材は、表面処理を施してもよい。これにより、酸化、加水分解等の変質を防止することができる。また(B)無機充填材と、組成物中の他の有機成分とのぬれ性を向上させることができ、また本発明の絶縁接着剤組成物より得られる絶縁シートの物性を向上させることができる。表面処理の方法としては、具体的には、シリカ、リン酸等でのコーティングや、酸化膜付与処理、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、シラン化合物等での表面処理などが挙げられ、これらの方法を併用してもよい。
本発明のペーストは、上記絶縁接着剤組成物および溶媒を含有することを特徴とする。溶媒としては特に限定されるものではないが、(A)窒素含有樹脂の溶解性や無機充填材の分散性の観点から、N,N −ジメチルホルムアミド(以下、DMFとする。)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPとする。)、γ−ブチロラクトン等の非プロトン性極性溶媒、メチルイソブチルケトン(以下、MIBKとする。)、メチルエチルケトン(以下、MEKとする。)等のケトン類、モノグライム、ジグライム等のエーテル類、及びこれらの混合物等が挙げられる。

本発明の絶縁接着剤組成物をペースト状にする方法は特に限定されるものではないが、(A)窒素含有樹脂、(B)無機充填材および必要に応じ含まれる他の成分を上記溶媒中でプロペラ攪拌機、ホモジナイザー、混練機などを用いて混合させた後、(B)無機充填材の分散性を向上させる観点から、ビーズミル、ボールミル、3本ロールミル等で混合することが好ましい。 本発明の未硬化絶縁接着剤シートは、上記ペーストを支持体上に塗布し、乾燥することにより得ることができる。支持体へペーストを塗布する方法としては、スピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティング、スクリーン印刷、あるいは、ブレードコーター、ダイコーター、カレンダーコーター、メニスカスコーター、バーコーター、ロールコーター、コンマロールコーター、グラビアコーター、スクリーンコーター、スリットダイコーターなどを用いた塗布方法が挙げられる。

塗工機としては、ロールコーター、コンマロールコーター、グラビアコーター、スクリーンコーター、スリットダイコーターなどを用いることができるが、スリットダイコーターがコーティング時の溶媒の揮発が少なく塗布性が安定するため好ましく使用される。シート化した絶縁接着剤組成物(未硬化絶縁接着剤シート)の厚みは特に限定されるものではないが、塗工性、耐電圧などの絶縁性や放熱特性の観点から150〜400μmの範囲が好ましい。
乾燥には、オーブン、ホットプレート、赤外線などを使用することができる。乾燥温度および乾燥時間は、有機溶媒を揮発させることが可能な範囲であればよく、未硬化絶縁接着剤シートが未硬化または半硬化状態(Bステージ状態)となるような範囲を適宜設定することが好ましい。具体的には、40℃から120℃の範囲で1分間から数十分間保持することが好ましい。また、これらの温度を組み合わせて段階的に昇温してもよく、例えば、70℃、80℃、90℃で各1分間ずつ熱処理してもよい。
支持体は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリイミドフィルムなど、通常市販されている各種のフィルムが使用可能である。
支持体の絶縁接着剤組成物との接合面は、密着性と剥離性を向上させるために、シリコーン、シランカップリング剤、アルミキレート剤、ポリ尿素などの表面処理が施されていてもよい。また、支持体の厚みは特に限定されないが、作業性の観点から、10〜100μmの範囲であることが好ましい。
本発明の絶縁シートは、上記未硬化絶縁接着剤シートを加熱加圧して得ることができる。加熱温度としては、使用する樹脂の種類により異なるものであり、一概に言えるものではないが、例えば、100〜200℃であることが好ましく、120〜180℃であることがより好ましい。この範囲内であることにより、未硬化絶縁接着剤シート中の樹脂が分解することがより抑制され、また添加剤等が揮発することをより抑制することができるため、シートがより発泡しにくくなる。また温度は樹脂のガラス転移温度以上であることが好ましい。ガラス転移温度以上であることにより、(B)無機充填材の充填密度をより向上させることができるため、加熱加圧処理後の絶縁シートの強度や熱伝導性を、より好適にすることができる。また、前記加熱処理の時間としては、例えば、10〜180分間であることが好ましい。さらに、加圧においては、0.1〜10MPa程度の圧力をかけることがより好ましい。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、各実施例において略号で示した原料の詳細を以下に示す。
<ポリイミドの原料>
ODPA:4,4’−オキシジフタル酸二無水物(マナック(株)製)
MBAA:5,5’−ビス(2−アミノ安息香酸)(和歌山精化工業(株)製)
SiDA:ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(LP7100、信越化学(株)製)
エラスマー1000:ポリテトラメチレンオキシド−ジ−パラ−アミノベンゾエート(イハラケミカル工業(株)製)
<エポキシ樹脂>
JER828:ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(三菱化学(株)製)
HP4032D:ナフタレン骨格を有するエポキシ樹脂(DIC(株)製)
<熱伝導性フィラー>
M80:窒化アルミニウム粒子(平均粒径:80μm、熱伝導率:200W/m・K)(MARUWA(株)製)
FAN−f50:窒化アルミニウム粒子(平均粒径:50μm、熱伝導率:170W/m・K)(古河電子(株)製)
M30:窒化アルミニウム粒子(平均粒径:30μm、熱伝導率:200W/m・K)(MARUWA(株)製)
AO820:アルミナ粒子(平均粒径:20μm、熱伝導率:20W/m・K)(アドマテックス(株)製:商標名アドマテックス)
MGP:窒化ホウ素(平均粒径:12μm、熱伝導率:40W/m・K)(電機化学工業(株)製)
AO509:アルミナ粒子(平均粒径:9μm、熱伝導率:20W/m・K)(アドマテックス(株)製:商標名アドマテックス)
DAW−07:アルミナ粒子(平均粒径:7μm、熱伝導率:26W/m・K)(電気化学工業(株)製)
FAN−f05:窒化アルミニウム粒子(平均粒径:5μm、熱伝導率:170W/m・K)(古河電子(株)製)
AA−1.5:アルミナ粒子(平均粒径:1.5μm、熱伝導率:20W/m・K)(住友化学(株)製)
ToH:窒化アルミニウム粒子(平均粒径:1μm、熱伝導率:170W/m・K)((株)トクヤマ製:Hグレード)
MBN−010T:窒化ホウ素(平均粒径:0.9μm、熱伝導率:40W/m・K)(三井化学(株)製)。
AO802:アルミナ粒子(平均粒径:0.7μm、熱伝導率:20W/m・K)(アドマテックス(株)製:商標名アドマテックス)
ASFP−20:アルミナ粒子(平均粒径:0.4μm、熱伝導率:26W/m・K)(電機化学工業(株)製)
AA−04:アルミナ粒子(平均粒径:1.5μm、熱伝導率:20W/m・K)(住友化学(株)製)
これらフィラーの平均粒径は、シーラス(株)製レーザー回折式粒度分布測定装置CILAS 920で測定した。
<硬化剤>
2P4MZ:2−フェニル−4−メチルイミダゾール
THPA:1,2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸
<溶媒>
γ−BL:γ−ブチロラクトン
各実施例・比較例における評価方法を次に示す。
<合成したポリイミドの重量平均分子量>
ポリイミドをNMPに溶解した固形分濃度0.1重量%の溶液を用い、下に示す構成のGPC装置Waters2690(Waters(株)製)によりポリスチレン換算の重量平均分子量を算出した。GPC測定条件は、移動層をLiClとリン酸をそれぞれ濃度0.05モル/lで溶解したNMPとし、展開速度を0.4ml/分とした。
検出器:Waters996
システムコントローラー:Waters2690
カラムオーブン:Waters HTR−B
サーモコントローラー:Waters TCM
カラム:TOSOH grard comn
カラム:THSOH TSK−GEL α−4000
カラム:TOSOH TSK−GEL α−2500
<合成したポリイミドのイミド化率>
まず、ポリマーの赤外吸収スペクトルを測定し、ポリイミドに起因するイミド構造の吸収ピーク(1780cm−1付近、1377cm−1付近)の存在を確認した。次に、そのポリマーについて、350℃で1時間熱処理した後、再度、赤外吸収スペクトルを測定し、熱処理前と熱処理後の1377cm−1付近のピーク強度を比較した。熱処理後のポリマーのイミド化率を100%として、熱処理前のポリマーのイミド化率を求めた。
<熱伝導率>
ネッチ(株)製のレーザーフラッシュ法熱拡散率測定装置LFA447で絶縁シートの熱拡散率を測定した。またアルキメデス法で絶縁シートの比重を測定し、DSC法で絶縁シートの比熱を測定して、熱拡散率×比重×比熱で熱伝導率を算出した。
<耐電圧>
絶縁シートについて、菊水電子工業(株)製の耐電圧試験器TOS5101で温度23℃、湿度50%RHにおける耐電圧を測定した。測定は、交流で昇圧速度5.0kV/秒で実施して、0.2mA以上の電流が流れた時の電圧を耐電圧とした。
各実施例および比較例で用いたポリイミドは以下の製造例により合成した。
製造例1
300mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、窒素導入管および滴下ロートを設置して、窒素雰囲気下、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン 144.43g、ODPA 13.65g(0.044モル)を仕込み、60℃で撹拌溶解させた。その後、60℃で撹拌しながらエラスマー1000 44.26g(0.036モル)、SiDA 4.10g(0.016モル)、MBAA 0.79g(0.003モル)を添加して1時間撹拌した。
その後180℃まで昇温させて3時間撹拌した後、室温まで冷却してポリイミド溶液(固形分濃度30.0重量%)を得た。ポリイミドの重量平均分子量を測定した結果、48,200であり、イミド化率を測定した結果、99%であった。
またテトラカルボン酸二無水物としてODPAを0.044モル用いており、またジアミンとしてエラスマー1000を0.036モル、SiDAを0.016モル、MBAAを0.003モル用いておりその合計は0.055モルとなるため、得られたポリイミドの(テトラカルボン酸二無水物由来の構成単位:ジアミン由来の構成単位)は80:100となる。
製造例2
300mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、窒素導入管および滴下ロートを設置して、窒素雰囲気下、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン 142.47g、ODPA 12.80g(0.041モル)を仕込み、60℃で撹拌溶解させた。その後、60℃で撹拌しながらエラスマー1000 44.26g(0.036モル)、SiDA 4.10g(0.016モル)、MBAA 0.79g(0.003モル)を添加して1時間撹拌した。
その後180℃まで昇温させて3時間撹拌した後、室温まで冷却してポリイミド溶液(固形分濃度30.0重量%)を得た。ポリイミドの重量平均分子量を測定した結果、36,400であり、イミド化率を測定した結果、99%であった。
またテトラカルボン酸二無水物としてODPAを0.041モル用いており、またジアミンとしてエラスマー1000を0.036モル、SiDAを0.016モル、MBAAを0.003モル用いておりその合計は0.055モルとなるため、得られたポリイミドの(テトラカルボン酸二無水物由来の構成単位:ジアミン由来の構成単位)は75:100となる。
製造例3
300mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、窒素導入管および滴下ロートを設置して、窒素雰囲気下、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン 148.35g、ODPA 15.36g(0.0495モル)を仕込み、60℃で撹拌溶解させた。その後、60℃で撹拌しながらエラスマー1000 44.26g(0.036モル)、SiDA 4.10g(0.016モル)、MBAA 0.79g(0.003モル)を添加して1時間撹拌した。その後180℃まで昇温させて3時間撹拌した後、室温まで冷却してポリイミド溶液(固形分濃度30.0重量%)を得た。ポリイミドの重量平均分子量を測定した結果、68,300であり、イミド化率を測定した結果、99%であった。
またテトラカルボン酸二無水物としてODPAを0.0495モル用いており、またジアミンとしてエラスマー1000を0.036モル、SiDAを0.016モル、MBAAを0.003モル用いておりその合計は0.055モルとなるため、得られたポリイミドの(テトラカルボン酸二無水物由来の構成単位:ジアミン由来の構成単位)は95:100となる。
実施例1
100mlクリーンボトルに製造例1で得られた30重量%ポリイミド溶液6.67g(ポリイミドの重量は2.0g)、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して、樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を7.74g得た。このようにして得られた樹脂溶液4.14gにM80を13.2g(4.0cm)、AO509を10.0g(2.5cm)およびMBN−010Tを2.2g(1.0cm)添加し、自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで、絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
得られた絶縁接着剤組成物の溶液を38μm厚みのPETフィルムの上に、キャスト厚み450μmでバーコートし、これを100℃の熱風循環式オーブンで30分間乾燥することで未硬化絶縁接着剤シートとなった絶縁接着剤組成物を得た。
ここで得られた絶縁接着剤組成物中、ポリイミドは2.0×4.14/6.67=1.07(g)となる。同様にHP4032Dは1.0×4.14/6.67=0.53(g)、2P4MZは0.07×4.14/6.67=0.04(g)となる。ポリイミドの密度は1.40g/cm、HP4032および2P4MZの密度をいずれも1.20g/cmとすると得られた絶縁接着剤組成物の溶液中のポリイミド含有樹脂の体積は、1.07/1.40+(0.53+0.04)/1.20=1.24cmとなる。また得られた絶縁接着剤組成物、すなわち窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は((1.07/1.40)/1.24)×100=61.6(体積%)となる。
また無機充填材の合計体積は4.0+2.5+1.0=7.5cmである。
そのため絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂、すなわちポリイミド含有樹脂の体積比率は(1.24/(1.24+7.5))×100=14.2(体積%)となり、絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積比率は(7.5/(1.24+7.5))×100=85.8(体積%)となる。なおこれらの数値を表1に示した。
この未硬化絶縁接着剤シート状の絶縁接着剤組成物側の面を銅箔と合わせて、熱板プレス機を用いて、プレス温度100℃、圧力1MPa、加圧時間5分でプレスした。さらに38μm厚みのPETフィルムを剥がした後、38μm厚みのPETフィルムを剥がした面と銅箔を合わせて、プレス温度180℃、圧力2MPa、加圧時間10分でプレスした。その後180℃の熱風循環型乾燥機で1時間かけて熱硬化した。
このようにして得られた積層体の銅箔を全て第二塩化鉄水溶液でエッチング除去し、厚みが200μmの絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例2
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、JER828を1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.14gにM80を13.2g、AO509を10.0gおよびMBN−010Tを2.2g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。なお上記計算において、JER828の密度は1.20g/cmとして計算した。また実施例3〜21、比較例1〜3においてJER828を用いたものも同様に、JER828の密度は1.20g/cmとして計算した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例3
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.71gにM80を13.2g、AO509を8.0g、ToHを6.6g、ASFP−20を2.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例4
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、JER828を1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.71gにM80を13.2g、AO509を8.0g、ToHを6.6gおよびASFP−20を2.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例5
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、AO509を8.0gおよびAA−1.5を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例6
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、AO509を8.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例7
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07gを投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.71gにM80を13.2g、AO509を8.0g、ToHを6.6gおよびAA−04を2.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例8
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を13.2g、AO509を12.0gおよびMBN−010Tを2.2g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表1に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表1に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表1に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例9
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を13.2g、FAN−f05を9.9gおよびToHを6.6gを添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例10
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を16.5g、AO509を12.0gおよびToHを6.6g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例11
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、JER828を1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を16.5g、AO509を12.0gおよびToHを6.6g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例12
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を16.5g、AO509を12.0gおよびAO802を4.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例13
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を13.2g、DAW−07を16.0gおよびASFP−20を6.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例14
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を19.8g、AO509を12.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例15
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.14gにM80を6.6g、AO820を12.0gおよびToHを6.6g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例16
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.92gにFAN−f50を16.5g、AO509を8.0gおよびMBN−010Tを2.2g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表2に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表2に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表2に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例17
100mlクリーンボトルに製造例1で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、MGPを4.4gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例18
100mlクリーンボトルにγ−BLを2.27g、製造例1で得られたポリイミド溶液3.33g(ポリイミドの重量は1.0g)、JER828を2.0gおよび2P4MZを0.14g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、MGPを4.4gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例19
100mlクリーンボトルにγ−BLを3.11g、JER828を1.0g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.18gにM80を13.2g、AO509を8.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例20
100mlクリーンボトルに製造例2で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、AO509を8.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。なお上記計算において、本ポリイミドの密度は1.40g/cmとして計算した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
実施例21
100mlクリーンボトルに製造例3で得られたポリイミド溶液6.67g、HP4032Dを1.0gおよび2P4MZを0.07g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液5.04gにM80を13.2g、AO509を8.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで絶縁接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。なお上記計算において、本ポリイミドの密度は1.40g/cmとして計算した。
得られた絶縁接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化絶縁接着剤シート状となった絶縁接着剤組成物、および絶縁シートを得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
比較例1
100mlクリーンボトルにγ−BLを2.50g、JER828を0.48g、HP4032Dを0.48gおよびTHPAを0.68g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.14gにM80を13.2gおよびAO509を10.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。なお上記計算において、THPAの密度は1.20g/cmとして計算した。また比較例2、3においても同様に、THPAの密度は1.20g/cmとして計算した。
得られた接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化接着剤シート状となった接着剤組成物および硬化物を得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
比較例2
100mlクリーンボトルにγ−BLを2.50g、JER828を0.48g、HP4032Dを0.48gおよびTHPAを0.68g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.14gにM80を3.3g、AO820を16.0gおよびAO802を8.0g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。
得られた接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化接着剤シート状となった接着剤組成物および硬化物を得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
比較例3
100mlクリーンボトルにγ−BLを2.87g、JER828を0.57g、HP4032Dを0.57gおよびTHPAを0.70g投入してマゼルスター(クラボウ(株)製)で15分間攪拌して樹脂固形分が40重量%の樹脂溶液を得た。このようにして得られた樹脂溶液4.71gにM80を13.2g、M30を6.6gおよびToHを6.6g添加し自公転ミキサーにて10分間撹拌脱泡することで接着剤組成物の溶液を得た。
なお得られた絶縁接着剤組成物の樹脂溶液中の樹脂成分の重量、窒素含有樹脂の体積および窒素含有樹脂中の可溶性ポリイミド樹脂の体積%は、実施例1と同様にして計算し表3に示した。また用いた各無機充填材の体積、無機充填材全量に対する窒化アルミニウムの体積%および無機充填材全量に対する体積比も表3に示した。さらに絶縁接着剤組成物中の窒素含有樹脂の体積%および絶縁接着剤組成物中の無機充填材の体積%も表3に示した。
得られた接着剤組成物から、実施例1と同様に未硬化接着剤シート状となった接着剤組成物および硬化物を得た。得られた絶縁シートについて、上記の方法で、熱伝導率および耐電圧について測定した。
各実施例、比較例の結果を表1〜3に示す。
Figure 2014214213
Figure 2014214213
Figure 2014214213

Claims (8)

  1. (A)窒素含有樹脂を10〜35体積%、(B)無機充填材を65〜90体積%含有する絶縁接着剤組成物であって、前記(B)無機充填材が(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材、(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材および(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材を含有し、かつ前記(B)無機充填材の全量に対して窒化アルミニウムが40体積%以上であることを特徴とする絶縁接着剤組成物。
  2. 前記(B)無機充填材の全量に対して、前記(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材が30〜60体積%、前記(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材が15〜35体積%、前記(b3)平均粒径(D50)が0.1〜3μmの無機充填材が5〜40体積%であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁接着剤組成物。
  3. 前記(b1)平均粒径(D50)が50〜100μmの無機充填材および前記(b2)平均粒径(D50)が5〜25μmの無機充填材が、いずれも球状であることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁接着剤組成物。
  4. 前記(A)窒素含有樹脂が、可溶性ポリイミド樹脂を20〜80体積%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の絶縁接着剤組成物。
  5. 前記可溶性ポリイミド樹脂のテトラカルボン酸二無水物由来の構成単位とジアミン由来の構成単位の比率(テトラカルボン酸二無水物由来の構成単位:ジアミン由来の構成単位)が、80:100〜90:100であることを特徴とする請求項4に記載の絶縁接着剤組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の絶縁接着剤組成物および溶媒を含有することを特徴とするペースト。
  7. 請求項6に記載のペーストを支持体上に塗布し、乾燥して得られる未硬化絶縁接着剤シート。
  8. 請求項7に記載の絶縁接着剤シートを加熱加圧して得られる絶縁シート。
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