JP2014213775A - 後輪操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行安定性に優れた後輪操舵装置を提供する。【解決手段】後輪操舵装置は、後輪転舵軸を軸方向移動させる転舵軸駆動装置32と、後輪転舵軸の軸方向位置を後輪の転舵角が車両を直進させる角度となる中立位置で保持可能なロック装置41と、転舵軸駆動装置32の作動を制御するECU71とを備える。ECU71のマイコン81は、後輪転舵軸の実位置Prが該後輪転舵軸の目標位置Pr*に追従するように位置フィードバック制御を実行することにより、転舵軸駆動装置32の駆動源となる転舵モータ34の作動を制御するモータ制御部82を有する。そして、モータ制御部82に設けられたゲイン設定部95は、ロック装置41により後輪転舵軸の軸方向位置が中立位置に保持されたロック状態であることを示すロック信号S_lkが入力された場合に、位置フィードバック制御に用いられる比例ゲインKp及び積分ゲインKiを高応答値に設定する。【選択図】図3

Description

本発明は、後輪操舵装置に関する。
従来、旋回性能の向上等を目的として、運転者のステアリング操作による前輪の転舵に対応して後輪を転舵する四輪操舵(4WS)車両が提案されている。こうした四輪操舵車両に搭載される後輪操舵装置としては、軸方向移動することにより後輪を転舵させる後輪転舵軸と、後輪転舵軸を軸方向移動させる転舵軸駆動装置とを備えたものが知られている。そして、後輪操舵装置には、後輪転舵軸の軸方向位置を、後輪の転舵角が車両を直進させる角度となる中立位置に保持するロック装置が設けられたものがあり、例えば中高速走行時において所謂尻振り現象の発生が防止されている。こうした後輪操舵装置として、例えば特許文献1には、後輪転舵軸に対して接離する方向に移動(ストローク)可能なロックピンを有し、該ロックピンを後輪転舵軸に形成された係合穴に係合させることにより、該後輪転舵軸の軸方向位置を保持するロック装置を備えたものが開示されている。
実開平4−62280号公報
ところが、上記特許文献1のようなロック装置では、通常、ロックピンを係合穴に対して円滑に挿入可能とするために、ロックピンの外径は係合穴の内径よりも僅かに小さく形成される。そのため、ロックピンの外周面と係合穴の内周面との間には、ロックピンが係合穴に挿入された状態で、僅かながら隙間が生じる。したがって、後輪転舵軸の軸方向位置をロック装置により中立位置に保持していても、例えば路面反力等の影響を受けて該後輪転舵軸ががたつくことがあり、その改善が求められていた。
なお、こうした問題は、後輪転舵軸を往復動可能な構成とすることで、後輪の支持剛性が二輪操舵(2WS)車両に比べて低くなることに起因するものであり、ロックピンを係合穴に係合させるロック装置に限らず、他の態様で後輪転舵軸の軸方向位置を保持するロック装置であっても同様に生じ得る。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、走行安定性に優れた後輪操舵装置を提供することにある。
上記課題を解決する後輪操舵装置は、軸方向移動することにより後輪を転舵させる後輪転舵軸と、前記後輪転舵軸を軸方向移動させる転舵軸駆動装置と、前記後輪転舵軸の軸方向位置を前記後輪の転舵角が車両を直進させる角度となる中立位置で保持可能なロック装置と、前記転舵軸駆動装置の作動を制御する制御装置とを備えたものにおいて、前記制御装置は、軸方向位置検出器により検出される前記後輪転舵軸の実位置が該後輪転舵軸の目標位置に追従するように位置フィードバック制御を実行するものであり、前記制御装置には、前記位置フィードバック制御に用いられるゲインを設定するゲイン設定部が設けられ、前記ゲイン設定部は、前記ロック装置により前記後輪転舵軸の軸方向位置を前記中立位置に保持すべき場合に、前記位置フィードバック制御の応答性が高くなるように前記ゲインを設定することを要旨とする。
上記構成によれば、ロック装置により後輪転舵軸の軸方向位置を中立位置に保持すべき場合(保持することが必要な場合)には、ゲインが変更されて位置フィードバック制御の応答性が高くなる。そのため、路面反力等の影響を受けて後輪転舵軸が中立位置から変位しようとしても、転舵軸駆動装置の作動により即座に中立位置に戻されるようになる。したがって、後輪転舵軸の軸方向位置が中立位置からずれ難くなり、後輪転舵軸が中立位置でしっかりと保持されるため、後輪転舵軸ががたつくことを抑制できる。一方、後輪転舵軸の軸方向位置を中立位置で保持しない場合には、位置フィードバック制御は標準的な応答性を示すため、ステアリング操作に対する後輪転舵軸の動作が過敏になることを抑制できる。
本発明によれば、車両の走行安定性を向上させることができる。
四輪操舵車両の概略構成図。 ロック装置近傍の断面図。 後輪操舵装置のブロック図。
以下、後輪操舵装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、前輪2Fを転舵する前輪操舵装置3と、後輪2Rを転舵する後輪操舵装置4とが搭載されている。すなわち、車両1は、運転者のステアリング操作による前輪2Fの転舵に対応して後輪2Rを転舵する四輪操舵(4WS)車両として構成されており、その旋回性能の向上等が図られている。
先ず、前輪操舵装置の構成について説明する。
前輪操舵装置3は、ステアリングホイール11が固定されるステアリングシャフト12と、ステアリングシャフト12の回転に応じて軸方向移動することにより前輪2Fの転舵角を変更する前輪転舵軸(ラック軸)13とを備えている。なお、ステアリングシャフト12は、ステアリングホイール11側から順にコラム軸14、中間軸15、及びピニオン軸16を連結してなる。また、前輪操舵装置3は、前輪転舵軸13が往復動可能に挿通される略円筒状の前輪側ハウジング17を備えている。
詳しくは、前輪転舵軸13とピニオン軸16とは、前輪側ハウジング17内に所定の交叉角をもって配置されており、前輪転舵軸13に形成されたラック歯13aとピニオン軸16に形成されたピニオン歯16aとが噛合されることでラックアンドピニオン機構21が構成されている。また、前輪転舵軸13の両端は、タイロッド23を介して前輪2Fが組み付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、前輪操舵装置3では、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト12の回転がラックアンドピニオン機構21により前輪転舵軸13の軸方向移動に変換され、この軸方向移動がタイロッド23を介してナックルに伝達されることにより、前輪2Fの転舵角が変更される。
なお、前輪操舵装置3は、アシストモータ25を駆動源としてコラム軸14を回転駆動する所謂コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置として構成されている。具体的には、アシストモータ25は、ウォームアンドホイール等からなる減速機構26を介してコラム軸14に駆動連結されている。そして、アシストモータ25の回転を減速機構26により減速してコラム軸14に伝達することによって、そのモータトルクをアシスト力としてステアリングシャフト12に付与する構成になっている。
次に、後輪操舵装置の構成について説明する。
後輪操舵装置4は、軸方向移動することにより後輪2Rの転舵角を変更する後輪転舵軸(ラック軸)31と、後輪転舵軸31を軸方向移動させる転舵軸駆動装置32とを備えている。また、後輪操舵装置4は、後輪転舵軸31が往復動可能に挿通される略円筒状の後輪側ハウジング33を備えている。
詳しくは、転舵軸駆動装置32は、その駆動源となる転舵モータ34と、転舵モータ34にウォームアンドホイール等の減速機構35を介して駆動連結されるピニオン軸36とを備えている。後輪転舵軸31とピニオン軸36とは、後輪側ハウジング33内に所定の交叉角をもって配置されており、後輪転舵軸31に形成されたラック歯31aとピニオン軸36に形成されたピニオン歯36aとが噛合されることで変換機構としてのラックアンドピニオン機構37が構成されている。また、後輪転舵軸31の両端は、タイロッド39を介して後輪2Rが組み付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、後輪操舵装置4では、転舵軸駆動装置32の駆動に伴うピニオン軸36の回転がラックアンドピニオン機構37により後輪転舵軸31の軸方向移動に変換され、この軸方向移動がタイロッド39を介してナックルに伝達されることにより、後輪2Rの転舵角が変更される。
また、後輪操舵装置4は、後輪転舵軸31の軸方向位置を後輪2Rの転舵角が車両1を直進させる角度となる中立位置で保持する(後輪転舵軸31の軸方向移動を規制する)ロック装置41を備えている。
図2に示すように、ロック装置41は、後輪側ハウジング33に対して後輪転舵軸31の軸線X方向と直交する方向に突出する態様で固定されるロックハウジング42を備えている。ロックハウジング42は、ソレノイド43が収容される有底円筒状のソレノイド収容部44、及びソレノイド収容部44の底部から後輪転舵軸31と反対側に突出する有底円筒状の付勢部材収容部45を有している。一方、後輪側ハウジング33には、その内外周に貫通した貫通孔46が形成されている。そして、ロックハウジング42は、貫通孔46と同軸上に配置されるようにソレノイド収容部44の開口端が後輪側ハウジング33に固定されている。
ソレノイド43は、ソレノイド収容部44内に固定される円環状の固定鉄心51及びソレノイドコイル52と、これら固定鉄心51及びソレノイドコイル52の内周側に収容される可動鉄心53とを備えている。可動鉄心53は、軸状に形成されており、可動鉄心53の後輪転舵軸31側の端部には、貫通孔46を介して後輪側ハウジング33内に挿入される係合凸部54が形成されている。
一方、後輪転舵軸31の外周面には、係合凸部54が挿入可能な係合凹部55が形成されている。係合凹部55は、後輪転舵軸31が中立位置にある状態で、貫通孔46(可動鉄心53)と対向する位置に形成されている。また、係合凸部54は、円柱状に形成され、係合凹部55は、係合凸部54の外径よりも僅かに大きな内径を有する丸孔状に形成されている。これにより、係合凸部54は、係合凹部55内に円滑に挿入可能となっている。なお、貫通孔46の内周面には、係合凸部54を可動鉄心53の軸線Y方向に往復動可能に支持するブッシュ(滑り軸受)56が設けられている。そして、可動鉄心53は、係合凸部54が係合凹部55に係合するロック位置と、係合凸部54が係合凹部55から離脱するアンロック位置との間で、後輪転舵軸31の軸線Xと直交する方向、すなわち後輪転舵軸31に対して接離する方向(可動鉄心53の軸線Y方向)に往復動(ストローク)可能となっている。なお、説明の便宜上、図2の左半分には可動鉄心53がロック位置にある状態を示し、図2の右半分には可動鉄心53がアンロック位置にある状態を示している。
可動鉄心53には、後輪転舵軸31と反対側に突出してその一部が付勢部材収容部45内に収容される円柱状の延出部57が形成されている。延出部57の先端には、フランジ部59を有する受け部材60が固定されている。付勢部材収容部45内には、その底部に配設されるロードセル等の荷重センサ61と、荷重センサ61と受け部材60との間で自然長から圧縮された状態で配置されるコイルバネ等の付勢部材62とが収容されている。そして、荷重センサ61は、可動鉄心53のストローク位置に応じて変化する付勢部材62の付勢力を検出する。なお、荷重センサ61は、後述するECU71に接続されており、ECU71は、荷重センサ61により検出される荷重Wに基づいて、可動鉄心53のストローク位置を検出する。
したがって、ロック装置41は、付勢部材62の付勢力によって可動鉄心53がロック位置に移動し、係合凸部54が係合凹部55に係合することで、後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持する。これに対し、ロック装置41は、ソレノイドコイル52への通電により可動鉄心53が固定鉄心51に吸引されてアンロック位置に移動し、係合凸部54が係合凹部55から離脱することで、後輪転舵軸31の軸方向位置の保持を解除する。つまり、本実施形態では、可動鉄心53がロック部材として機能し、ソレノイド43がアクチュエータとして機能する。
次に、後輪操舵装置の電気的構成について説明する。
図1に示すように、後輪操舵装置4は、転舵軸駆動装置32及びロック装置41の作動を制御する制御装置としてのECU71を備えている。ECU71には、車両1の車速SPDを検出する車速センサ72、及びステアリングホイール11の操舵角θsを360°を超える範囲の絶対角で検出するステアリングセンサ73が接続されている。また、ECU71には、転舵モータ34のモータ角θmを360°の範囲内の相対角(電気角)で検出するレゾルバ74、及びロック装置41の荷重センサ61が接続されている。そして、ECU71は、これら各センサにより検出される状態量に基づいて転舵軸駆動装置32及びロック装置41の作動を制御する。
詳述すると、図3に示すように、ECU71のマイコン81には、モータ制御信号を出力するモータ制御部82、及びソレノイド制御信号を出力するソレノイド制御部83が設けられている。また、ECU71は、モータ制御信号に基づいて転舵モータ34に三相の駆動電力を供給するモータ駆動回路84と、ソレノイド制御信号に基づいてロック装置41のソレノイド43に駆動電力を供給するソレノイド駆動回路85とを備えている。
なお、モータ駆動回路84は、直列に接続された一対のスイッチング素子(例えば、FET等)を基本単位とし、これらを並列に接続してなる周知のPWMインバータが採用されており、モータ制御信号は、各スイッチング素子のオンオフ状態(オンDUTY比)を規定するものとなっている。そして、モータ駆動回路84は、入力されるモータ制御信号に示されるオンDUTY比に基づく駆動電力を転舵モータ34に供給する。また、ソレノイド駆動回路85は、スイッチング素子により構成されており、ソレノイド制御信号は、該スイッチング素子のオンオフ状態を規定するものとなっている。そして、ソレノイド駆動回路85は、入力されるソレノイド制御信号に基づく駆動電力をソレノイド43に供給する。
モータ制御部82は、ロック装置41により後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置で保持されたロック状態であるか否かを判定するロック判定部86と、後輪転舵軸31の軸方向位置の目標値である目標位置Pr*を演算する目標位置演算部87と、目標位置Pr*に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力部88とを備えている。
ロック判定部86には、荷重センサ61により検出される荷重Wが入力される。ロック判定部86は、付勢部材62の付勢力が可動鉄心53のストローク位置がロック位置に近づくほど小さくなることを踏まえ(図2参照)、荷重Wが予め設定された所定荷重未満の場合には、可動鉄心53がロック位置にあり、荷重Wが所定荷重値以上の場合には、可動鉄心53がアンロック位置にあると判定する。そして、ロック判定部86は、入力される荷重Wに応じて後輪転舵軸31がロック状態であるか否かを示すロック信号S_lkを目標位置演算部87及び後述するゲイン設定部95に出力する。
目標位置演算部87には、車速SPD、操舵角θs及びロック信号S_lkが入力される。そして、目標位置演算部87は、これら車速SPD、操舵角θs及びロック信号S_lkに基づいて目標位置Pr*を演算する。具体的には、車速SPDが所定車速未満の低速走行時(例えば、車庫入れ時等)には、前輪2Fの転舵方向と同方向(同相)又は逆方向(逆相)に後輪2Rが転舵するように後輪転舵軸31の目標位置Pr*を演算する。一方、目標位置演算部87は、車速SPDが所定車速以上の中高速走行時には、目標位置Pr*を中立位置とする。なお、目標位置演算部87は、車速SPDが所定車速未満であっても、後輪転舵軸31がロック状態である旨のロック信号S_lkが入力される場合には、目標位置Pr*を中立位置とする。
モータ制御信号出力部88には、目標位置Pr*、及びレゾルバ74により検出されたモータ角θmが入力される。そして、モータ制御信号出力部88は、後輪転舵軸31の実際の軸方向位置である実位置Prが目標位置Pr*に追従するように(後輪2Rの実転舵角が目標転舵角に追従するように)、位置フィードバック制御を実行することによりモータ制御信号を生成し、上記モータ駆動回路84に出力する。
詳しくは、モータ制御信号出力部88には、モータ角θmに基づいて実位置Prを演算する実位置演算部91が設けられており、モータ角θmは実位置演算部91に入力される。実位置演算部91は、後輪転舵軸31が中立位置にある状態(ロック状態)でのモータ角θmの値を基準として、相対角で検出されるモータ角θmが何周期変化したかをカウントすることにより、転舵モータ34のモータ角を中立位置を基準とした絶対角で検出する。そして、実位置演算部91は、この絶対角で示されるモータ角に所定の換算係数を乗算して得られる値を後輪転舵軸31の実位置Prとして演算している。つまり、本実施形態では、レゾルバ74及び実位置演算部91(マイコン81)によって軸方向位置検出器が構成されている。なお、所定の換算係数は、減速機構35の減速比、及び後輪転舵軸31のラック歯31aとピニオン軸36のピニオン歯36aとのギヤ比等に基づいて決まる値であり、予め実験等により求められている。そして、このように実位置演算部91により演算された実位置Prは、目標位置Pr*とともに減算器92に入力される。
減算器92は、目標位置Pr*から実位置Prを減算することにより位置偏差ΔPrを演算し、F/B(フィードバック)制御部93に出力する。そして、F/B制御部93は、目標位置Pr*に実位置Prを追従させるべく、PI(比例積分)制御演算を実行することにより、電圧指令値V*を演算し、PWM制御部94に出力する。より詳しくは、F/B制御部93は、位置偏差ΔPrに比例ゲインKpを乗ずることにより得られる比例成分、及び位置偏差ΔPrの積分値に積分ゲインKiを乗ずることにより得られる積分成分を演算する。そして、これら比例成分と積分成分とを加算することにより、電圧指令値V*を演算し、PWM制御部94に出力する。なお、本実施形態では、比例ゲインKp及び積分ゲインKiが位置フィードバック制御に用いられるゲインに相当する。
PWM制御部94は、電圧指令値V*に基づくDUTY指令値を演算するとともに、そのDUTY指令値に示されるオンDUTY比を有するモータ制御信号を生成し、上記モータ駆動回路84に出力する。これにより、モータ制御信号に応じた駆動電力が転舵モータ34に出力され、後輪転舵軸31の軸方向位置が制御される。
ソレノイド制御部83には、車速SPDが入力される。ソレノイド制御部83は、車速SPDが所定車速未満の場合には、後輪転舵軸31の軸方向移動を許容すべく、ロック装置41により後輪転舵軸31の軸方向位置が保持されないアンロック状態となるようにソレノイド制御信号を出力する。これにより、ソレノイド43に駆動電力が供給され、可動鉄心53がアンロック位置に移動する。一方、車速SPDが所定車速以上の場合には、ロック装置41により後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置で保持されるロック状態となるようにソレノイド制御信号を出力する。これにより、ソレノイド43への駆動電力の供給が停止され、可動鉄心53がロック位置に移動する。
したがって、このように構成された後輪操舵装置4は、車速SPDが所定車速未満の低速走行時には、ステアリング操作(前輪2Fの転舵)に対応して後輪2Rを転舵することにより、例えば車両1の旋回性能を向上させる。一方、後輪操舵装置4は、車速SPDが所定車速以上の中高速走行時には、ロック装置41によって後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持することにより、例えば直進時の走行安定性を向上させる。
ここで、図2において拡大して示すように、可動鉄心53の係合凸部54の外径は係合凹部55の内径よりも小さく設定されていることから、係合凸部54が係合凹部55に挿入された状態でこれらの間には僅かながら隙間が生じる。したがって、後輪転舵軸31が路面反力等の影響を受けてがたつく虞がある。この点を踏まえ、本実施形態のマイコン81は、後輪転舵軸31のロック状態で、位置フィードバック制御で用いるゲイン(比例ゲインKp及び積分ゲインKi)を変更することで、該位置フィードバック制御の応答性が高くなるようにしている。
詳しくは、モータ制御信号出力部88には、比例ゲインKp及び積分ゲインKiを設定するゲイン設定部95が設けられている。ゲイン設定部95には、上記ロック判定部86から出力されるロック信号S_lkが入力される。そして、ゲイン設定部95は、後輪転舵軸31がアンロック状態である旨のロック信号S_lkが入力された場合には、比例ゲインKp及び積分ゲインKiの値をそれぞれ後輪操舵装置として標準的な応答性を発揮する基準応答値Kp1,Ki1に設定する。一方、後輪転舵軸31がロック状態である旨のロック信号S_lkが入力された場合には、比例ゲインKp及び積分ゲインKiの値をそれぞれ基準応答値Kp1,Ki1よりも大きな高応答値Kp2,Ki2に設定する。これにより、後輪転舵軸31のロック状態では(後輪転舵軸31が中立位置で保持されている間は)、位置偏差ΔPr(の絶対値)に対する電圧指令値V*の値が大きくなり、位置フィードバック制御の応答性が高くなる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば車両1が発車し、車速SPDが所定車速以上となると、後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置となるように転舵軸駆動装置32が作動し、ロック装置41によって該後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置で保持される。このようにロック状態にある間、後輪操舵装置4では、位置フィードバック制御の応答性が高くなるため、路面反力等の影響を受けて後輪転舵軸31が中立位置から変位しようとしても、転舵軸駆動装置32の作動により即座に中立位置に戻される。詳しくは、位置フィードバック制御の応答性が高い状態では、位置偏差ΔPr(の絶対値)が僅かでも発生すると、転舵モータ34に大きな電圧が印加されて後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置に戻される。したがって、後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置からずれ難くなり、可動鉄心53の係合凸部54と後輪転舵軸31の係合凹部55との間に隙間が存在しても、後輪転舵軸31の軸方向位置が中立位置でしっかりと保持される。
一方、運転者が車両1を車庫に入れる場合等、車速SPDが所定車速未満になると、ロック装置41による後輪転舵軸31の軸方向位置の保持が解除され、転舵軸駆動装置32の作動によりステアリング操作(前輪2Fの転舵)に対応して後輪2Rが転舵する。このとき、位置フィードバック制御は標準的な応答性を示すため、運転者のステアリング操作に対する後輪転舵軸31の動作が過敏になることが抑制される。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)ゲイン設定部95は、後輪転舵軸31のロック状態で比例ゲインKp及び積分ゲインKiを高応答値Kp2,Ki2に変更するため、同状態で位置フィードバック制御の応答性が高くなり、転舵軸駆動装置32の作動によって後輪転舵軸31ががたつくことを抑制できる。一方、後輪転舵軸31のアンロック状態で比例ゲインKp及び積分ゲインKiを基準応答値Kp1,Ki1に変更するため、ステアリング操作に対する後輪転舵軸31の動作が過敏になることを抑制できる。これにより、車両1の走行安定性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、ゲイン設定部95は、後輪転舵軸31がロック状態である旨のロック信号S_lkが入力された場合に比例ゲインKp及び積分ゲインKiの値を高応答値Kp2,Ki2とすることで、係合凸部54が係合凹部55に係合し、後輪転舵軸31がロック状態となってから位置フィードバック制御の応答性が高くなるようにした。しかし、これに限らず、例えばゲイン設定部95に車速SPDを入力し、車速SPDが所定車速以上となった場合に即座に比例ゲインKp及び積分ゲインKiの値を高応答値Kp2,Ki2とするようにしてもよい。つまり、後輪転舵軸31がロック状態となったか否かに関わらず、後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持すべき場合に、すなわち後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持する(ロック状態とする)ことが必要な状態となったことを条件に、位置フィードバック制御の応答性を高くしてもよい。
・上記実施形態では、F/B制御部93は、PI制御演算を行うことで電圧指令値V*を演算したが、これに限らず、例えばPID(比例積分微分)制御演算を行うことで電圧指令値V*を演算してもよい。
・上記実施形態では、ラックアンドピニオン機構37を用いて転舵モータ34の回転を後輪転舵軸31の軸方向移動に変換したが、これに限らず、例えばボール螺子機構等の他の変換機構を用いてもよい。また、ロック装置41は、後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持できれば、その態様は適宜変更可能である。
・上記実施形態では、転舵モータ34のモータ角θmに基づいて後輪転舵軸31の実際の軸方向位置である実位置Prを演算(推定)したが、これに限らず、例えば左右の後輪2Rの車輪速差に基づいて後輪転舵軸31の実位置Prを演算してもよい。また、位置センサ等によって後輪転舵軸31の実位置Prを直接検出してもよい。
・上記実施形態では、車速SPDが所定車速以上の場合に、後輪転舵軸31の軸方向位置を中立位置で保持するようにしたが、これ以外の条件が成立した場合に中立位置で保持するようにしてもよい。また、車速SPDが所定車速以上の場合であっても、例えば操舵速度が所定操舵速度以上となる場合(緊急操舵時等)には、後輪転舵軸31のロック状態を解除する等、後輪操舵装置4の制御態様は適宜変更可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記ロック装置は、前記後輪転舵軸に形成された係合凹部に係合可能な係合凸部を有するロック部材と、前記ロック部材を往復動させて前記係合凸部を前記係合凹部に係脱させるアクチュエータとを備えたことを特徴とする後輪操舵装置。
(ロ)転舵軸駆動装置は、駆動源となるモータを備え、前記モータの回転を変換機構によって前記後輪転舵軸の軸方向移動に変換するものであり、前記制御装置は、前記モータに対する駆動電力の供給を通じて前記転舵軸駆動装置の作動を制御するものであり、前記位置フィードバック制御では、前記目標位置と前記実位置との偏差及び前記ゲインに基づく電圧を前記モータに印加することにより、前記実位置を前記目標位置に追従させることを特徴とする後輪操舵装置。
1…車両、2F…前輪、2R…後輪、3…前輪操舵装置、4…後輪操舵装置、31…後輪転舵軸、32…転舵軸駆動装置、41…ロック装置、43…ソレノイド、51…固定鉄心、52…ソレノイドコイル、53…可動鉄心、54…係合凸部、55…係合凹部、71…ECU、81…マイコン、82…モータ制御部、95…ゲイン設定部、Ki…積分ゲイン、Kp…比例ゲイン、Pr…実位置、Pr*…目標位置。

Claims (1)

  1. 軸方向移動することにより後輪を転舵させる後輪転舵軸と、前記後輪転舵軸を軸方向移動させる転舵軸駆動装置と、前記後輪転舵軸の軸方向位置を前記後輪の転舵角が車両を直進させる角度となる中立位置で保持可能なロック装置と、前記転舵軸駆動装置の作動を制御する制御装置とを備えた後輪操舵装置において、
    前記制御装置は、軸方向位置検出器により検出される前記後輪転舵軸の実位置が該後輪転舵軸の目標位置に追従するように位置フィードバック制御を実行するものであり、
    前記制御装置には、前記位置フィードバック制御に用いられるゲインを設定するゲイン設定部が設けられ、
    前記ゲイン設定部は、前記ロック装置により前記後輪転舵軸の軸方向位置を前記中立位置に保持すべき場合に、前記位置フィードバック制御の応答性が高くなるように前記ゲインを設定することを特徴とする後輪操舵装置。
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