JP2014213642A - ステアリング装置 - Google Patents

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常太郎 鈴木
Tsunetaro Suzuki
常太郎 鈴木
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
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Abstract

【課題】キーロックカラーとステアリングシャフトとの間に作用するすべりトルクを所定の値に設定することが容易なステアリング装置を提供する。
【解決手段】キーロックカラー7の内周面71は、ステアリングシャフト3の縮径部32との間が、非接触の非接触部を形成している。すなわち、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL3とL4の範囲だけが、ステアリングシャフト3の外周面31と互いに弾性変形して接触する弾性接触面を少なく構成している。そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルクの変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置、特に、イグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、自動車の盗難防止のため、ステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置を有するステアリング装置に関する。
ステアリングロック装置を有するステアリング装置においては、イグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックキーがステアリングシャフトの軸心側に向かって突出する。その結果、ステアリングシャフトの外周に圧入されたキーロックカラーのキーロック孔に、ロックキーの先端が係合して、ステアリングシャフトをアウターコラムに対して固定して、ステアリングシャフトの回転を阻止するようにしている。
しかし、ステアリングシャフトがロックされている状態で、力の強い者がステアリングホイールを無理に回転させると、ロックキーが破壊されてステアリングロック装置の機能が喪失し、盗難防止装置としての機能が損なわれる可能性がある。
盗難防止装置としての機能を維持するためには、ステアリングシャフトに大きなトルクが加えられた場合に、キーロックカラーがステアリングシャフトに対してすべって回転するようにして、ロックキーが破壊しないようにする必要がある。すなわち、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルク(摩擦力)が、ロックキーを破壊するのには不足するが、自動車の運行に必要なステアリング操作を行なえない程度の大きさを有するように設定する必要がある。
特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトの外周面に外嵌されるキーロックカラーの内周面を非円形とし、キーロックカラーの自由状態における内周面の内接円の直径を、ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さく形成して圧入している。また、ステアリングシャフト、または、ステアリングシャフトとキーロックカラーの両方に焼き入れを施している。これによって、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクを安定させている。
特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部の軸方向の全長に渡って、キーロックカラーの内周面をステアリングシャフトの外周面に弾性変形させて接触させている。そのため、所定のすべりトルクを得るためには、ステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部の軸方向の全長に渡って所定の締代になるように、キーロックカラーやステアリングシャフトを精度良く製造することが必要となる。
しかし、キーロックカラーやステアリングシャフトに製造誤差があって、嵌合部の軸方向の全長に渡って均一な所定の締代が得られないと、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクが変動し、所定のすべりトルクを得ることが難しくなる。また、安定したすべりトルクを得るためには、キーロックカラーとステアリングシャフトを精度良く製造する必要があるため、製造コストが上昇する恐れがあった。
特開2006−335165号公報
本発明は、キーロックカラーとステアリングシャフトとの間に作用するすべりトルクを所定の値に設定することが容易なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、本願発明は、コラムに回転可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能な中空円筒状のステアリングシャフト、上記ステアリングシャフトの外周面に外嵌される内周面を有し、機械構造用炭素鋼鋼管で弾性を有する金属材料にキーロック孔が形成された断面円筒形状の内径に軸方向へ4箇所等配に溝を加工し、上記溝にグリースを挿入しているキーロックカラー、上記コラムに設けられ、イグニションキーの操作によってその先端部が上記キーロック孔に係合可能なロックキーを備え、上記キーロックカラーの自由状態における内周面の直径を、上記ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さくして、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が弾性変形して接触する弾性接触面を有するステアリング装置において、上記ステアリングシャフトの外周面と上記キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、上記キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成したことを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、ステアリングシャフトの外周面、または、キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成している。従って、ステアリングシャフトやキーロックカラーの製造誤差があっても、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクの変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。また、キーロックカラーとステアリングシャフトの製造誤差があっても、安定したすべりトルクが得られるため、製造コストを削減することが可能となる。
本発明の実施例のステアリング装置の全体を示す側面図である。 図1の要部の縦断面図である。 本発明の実施例のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。 本発明の実施例のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示すB−B断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例のステアリング装置の全体を示す側面図である。図2は図1の要部の縦断面図である。図3は本発明の実施例のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。図1及び図2に示すように、コラム1には、車体後方側にステアリングホイール2を装着したステアリングシャフト3が回転可能に軸支されている。ステアリングシャフト3の車体前方側には、上自在継手41を介して、伸縮自在な中間シャフト42が連結されている。
この中間シャフト42の下端には、下自在継手43を介して、ラック・ピニオン式等の図示しないステアリングギヤが連結され、ステアリングギヤには、タイロッドを介して車輪が連結されている。これにより、ステアリングホイール2を手で操作すると、車輪を操舵することができる。
コラム1の軸方向の略中間位置には、車体(図示せず)に固定されたアッパーブラケット5と、このアッパーブラケット5に対してコラム1をチルト調整するチルト調整機構6が取付けられている。
図2に示すように、中空円筒状のステアリングシャフト3の車体後方側は、コラム1の内周に、軸受11によって回転可能に軸支されている。ステアリングシャフト3の外周面31には、キーロックカラー7が圧入して固定されている。
キーロックカラー7には、キーロック孔72が形成されており、図示しないイグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックキー8がステアリングシャフト3の軸心側に向かって突出する。その結果、キーロックカラー7のキーロック孔72に、ロックキー8の先端が係合して、ステアリングシャフト3をコラム1に対して固定して、ステアリングシャフト3の回転を阻止するようにしている。
図4に示すように、本発明の実施例では、キーロックカラー7を、機械構造用炭素鋼鋼管等の弾性を有する金属材料により、断面円筒形状に形成しさらに軸方向に4箇所の溝9を内径に加工し、径方向にスキマSを4箇所設けるとともに、グリースを挿入している。そして、図3に示すように、キーロックカラー7の軸方向の中間位置に、軸方向に長い長孔であるキーロック孔72を形成している。キーロックカラー7の内周面71は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。
この構成によって、ステアリングシャフト3の外周面31と、キーロックカラー7の内周面71とは、互いに弾性変形して接触する弾性接触面を構成している。ステアリングシャフト3の外周面31には、外周面31の軸方向の一部に、逃げ部としての縮径部32が形成されている。縮径部32の直径(外径)d2は、キーロックカラー7の自由状態において、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1よりも小さく形成している。
また、縮径部32の軸方向の長さL2は、キーロックカラー7の軸方向の長さL1よりも若干短く形成されている。
また、縮径部32の左端と外周面31との間には、テーパ33が形成されている。キーロックカラー7は、図3の右側から左側に向かって(矢印81方向)、ステアリングシャフト3の外周面31に圧入する。テーパ33は、キーロックカラーの圧入方向に向かって徐々に拡径している。ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、キーロックカラー7の圧入方向の位置ずれがあっても、テーパ33がキーロックカラー7を案内するため、ステアリングシャフト3に引っ掛からずにキーロックカラー7を円滑に圧入することができる。
また、ステアリングシャフト3の外周面31に縮径部32を形成し、この縮径部32の直径d2を、キーロックカラー7の内周面71の直径D1よりも小さく形成しているため、キーロックカラー7の内周面71は、ステアリングシャフト3の縮径部32との間が、非接触の非接触部を形成している。すなわち、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL3とL4の範囲だけを、ステアリングシャフト3の外周面31との弾性力を弱める事が容易となるので、締代の幅を大きくする事ができる。
そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルク(摩擦力)の変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、L3、L4の長さを変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ステアリングシャフト3の外周面31に縮径部32が形成されているため、ロックキー8の先端をステアリングシャフト3の軸心側に向かって深く挿入することができる。従って、ロックキー8をキーロック孔72から外れにくくすることが可能となる。
1 コラム
11 軸受
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
31 外周面
32 縮径部
33 テーパ
5 アッパーブラケット
6 チルト調整機構
7 キーロックカラー
71 内周面
72 キーロック孔
8 ロックキー
9 軸方向溝
81 矢印

Claims (1)

  1. コラムに回転可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能な中空円筒状のステアリングシャフト、
    上記ステアリングシャフトの外周面に外嵌される内周面を有し、機械構造用炭素鋼鋼管で弾性を有する金属材料にキーロック孔が形成された断面円筒形状の内径に軸方向へ4箇所等配に溝を加工し、上記溝にグリースを挿入しているキーロックカラー、
    上記コラムに設けられ、イグニションキーの操作によってその先端部が上記キーロック孔に係合可能なロックキーを備え、
    上記キーロックカラーの自由状態における内周面の直径を、上記ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さくして、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が弾性変形して接触する弾性接触面を有するステアリング装置において、
    上記ステアリングシャフトの外周面、または、上記キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、上記キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成したことを特徴とするステアリング装置。
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