JP2014212673A - プロテクタの打音抑制構造及びプロテクタ - Google Patents

プロテクタの打音抑制構造及びプロテクタ Download PDF

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浩之 秋山
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Abstract

【課題】プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制することを目的とする。【解決手段】プロテクタの打音抑制構造は、プロテクタ30とその周りに設けられた部位(例えば、第2連結部材26)との接触による打音を抑制する。プロテクタの打音抑制構造は、プロテクタ30とその周りに設けられた部位とのそれぞれに設けられた一対の対向部位の一方に、一対の対向部位の他方を向くと共に、一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜する打音抑制面38が形成され、一対の対向部位の他方に、打音抑制面38に向けて突出する凸部29が形成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを保護するプロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制する技術に関する。
特許文献1は、車体に配索されるワイヤーハーネスを保護するプロテクタを開示している。プロテクタは、クランプ等を用いて車体の取付対象部位に固定される。
特許文献2は、電子部品を内蔵する第1のキャビネットと第2のキャビネットとの嵌合部を互いに線接触状に嵌合する構成とすることによって、軋み音、ビビリ音等を抑制する技術を開示している。
特開2013−42566号公報 特開2001−359022号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、プロテクタのうちクランプ等によって取付対象部位に固定された箇所以外の部分が、車体の振動によってゆれると車体に当ってしまい、打音を発生させてしまう恐れがある。
また、特許文献2に開示の技術は、第1のキャビネットと第2のキャビネットとの嵌合部に適用される技術であり、上記プロテクタの打音を抑制する技術として適用することは困難である。
そこで、本発明は、プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制するプロテクタの打音抑制構造であって、前記プロテクタとその周りに設けられた部位とのそれぞれに設けられた一対の対向部位の一方に、前記一対の対向部位の他方を向くと共に、前記一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜する打音抑制面が形成され、前記一対の対向部位の他方に、前記打音抑制面に向けて突出する凸部が形成されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係るプロテクタの打音抑制構造であって、前記プロテクタの周りに設けられた部位は、車体の金属パネル部位であり、前記金属パネル部位に、曲面を描くように突出形成された前記凸部が形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るプロテクタの打音抑制構造であって、前記金属パネル部位のうち前記凸部が突出する側の面の反対側の面に、別の金属パネルが重ね合せて配設されているものである。
第4の態様は、第1の態様に係るプロテクタの打音抑制構造であって、前記プロテクタの前記対向部位に、前記凸部が形成されているものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係るプロテクタの打音抑制構造であって、前記打音抑制面は、前記一対の対向部位の一方に凹みを形成することによって形成されているものである。
第6の態様は、第1〜第5のいずれか一つの態様に係るプロテクタの打音抑制構造であって、前記打音抑制面と前記凸部との少なくとも一方は、前記一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長い形状に形成されているものである。
第7の態様は、周りに設けられた周辺部位との接触による打音を抑制可能なプロテクタであって、ワイヤーハーネスを収容可能なプロテクタ本体を備え、前記プロテクタ本体のうち前記周りに設けられた周辺部位への対向部位に、前記周辺部位を向くと共に、前記周辺部位への対向方向に対して傾斜する打音抑制面、又は、前記周辺部位のうち前記プロテクタ本体に向く面に対して、その面の法線に対して斜め方向から接触可能な凸部が形成されているものである。
第1の態様によると、プロテクタが一対の対向部位を結ぶ方向に振動すると、凸部が打音抑制面に対して打音抑制面の法線に対して斜め方向から接触する。このため、プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音が抑制される。
第2の態様によると、前記金属パネル部位に、曲面を描くように突出形成された前記凸部を容易に形成できる。
第3の態様によると、金属パネルの重ね合せ箇所において、一方の金属パネルの部位に凸部を形成することで、プロテクタの打音を抑制することができる。
第5の態様によると、凸部と打音抑制面との接触自体が生じ難いようにすることができる。
第6の態様によると、前記打音抑制面と前記凸部との位置誤差、プロテクタの多方向への振動に対応して、プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制することができる。
第7の態様によると、プロテクタが周辺部位への対向方向に振動すると、周辺部位側の凸部が打音抑制面に対して打音抑制面の法線に対して斜め方向から接触し、又は、プロテクタ側の凸部が前記周辺部位のうち前記プロテクタ本体に向く面に対して、その面の法線に対して斜め方向から接触する。このため、プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音が抑制される。
実施形態に係るプロテクタが車両に組付けられた状態を示す概略図である。 プロテクタの打音抑制構造を示す部分斜視図である。 初期状態における打音抑制面と凸部との位置関係を示す図である。 打音抑制面と凸部とが接触した状態を示す図である。 凸部の形状に関する変形例を示す図である。 凸部の形状に関する他の変形例を示す図である。 打音抑制面に関する変形例を示す図である。 凸部と打音抑制面との形成対象部位に関する変形例を示す図である。 打音抑制面に関する他の変形例を示す図である。
以下、実施形態に係るプロテクタの打音抑制構造及びプロテクタについて説明する。図1はプロテクタ30が車両に組付けられた状態を示す概略図であり、図2はプロテクタ30の打音抑制構造50を示す部分斜視図である。なお、図1は、車両のドアボディ10を水平方向に沿って切断した断面における概略図である。
プロテクタ30の打音抑制構造50は、プロテクタ30とその周りに設けられた車両の所定部位との接触による打音を抑制する構造である。ここでは、プロテクタ30が、車両におけるドアボディ10に組付けられた例で説明する。
<全体構成について>
本プロテクタ30の打音抑制構造50を含む周辺部分の全体構成について説明する。
ドアボディ10は、車外側に設けられる第1ドアパネル12と、車室側に設けられる第2ドアパネル14と、第1連結部材22と、第2連結部材26とを備える。そして、第1ドアパネル12と第2ドアパネル14とが、第1連結部材22と第2連結部材26を介して、それらの間に間隔を設けた状態で平行状態に配設されている。
具体的には、第1ドアパネル12は、金属パネル等で形成された部材で有り、ドアボディ10の車外向き部分を形成する板状部材に形成されている。第2ドアパネル14は、金属パネル等で形成された部材であり、第1ドアパネル12の車内側を覆う板状部材に形成されている。
第1連結部材22は金属パネルをL字状に屈曲することにより形成された部材であり、その一端部23の外面が第1ドアパネル12のうち第2ドアパネル14側を向く面に溶接等で接合されている。これにより、第1連結部材22の他端部24は、第2ドアパネル14側に向けて第1ドアパネル12から突設された状態となっている。ここでは、第1連結部材22の他端部24は、重力方向である鉛直方向に沿った姿勢で、第1ドアパネル12から突設されている。
第2連結部材26は金属パネルをL字状に屈曲することにより形成された部材であり、その一端部27の外面が第2ドアパネル14のうち第1ドアパネル12側を向く面に溶接等で接合されている。これにより、第2連結部材26の他端部28は、第1ドアパネル12側に向けて第2ドアパネル14から突設された状態となっている。第2連結部材26の他端部28は、重力方向である鉛直方向に沿った姿勢で、第2ドアパネル14から突設されている。
上記第1連結部材22の他端部24と第2連結部材26の他端部28とは、第1ドアパネル12及び第2ドアパネル14に対して互いに対向する位置で突設されている。そして、上記第1連結部材22の他端部24と第2連結部材26の他端部28とを重ね合せ状態で接合することで、第1ドアパネル12と第2ドアパネル14とが、それらの間に間隔を設けた平行状態に維持される。なお、第1ドアパネル12と第2ドアパネル14とはその他の部位でも、互いに連結される。
上記ドアボディ10には、パワーウインドウ用のモータ及びスイッチ、ドアロック用のモータ及びスイッチ、スピーカー等の各種電気部品が組込まれる。このため、車体側よりドアボディ10内に、配線材であるワイヤーハーネスWHが導かれる。また、かかるワイヤーハーネスWHの経路規制を行うと共に当該ワイヤーハーネスWHを保護するためのプロテクタ30が組込まれる。
プロテクタ30は、樹脂等で形成された部材であり、ワイヤーハーネスWHを収容可能なプロテクタ本体32を備えている。
プロテクタ本体32は、ドアボディ10におけるワイヤーハーネスWHの経路に沿って延在する半筒形状に形成されている。より具体的には、プロテクタ本体32は、底部33の両側部に一対の側壁部34が立設された半角筒形状に形成されている。ここでは、プロテクタ本体32のうち底部33の反対側の部分は外方に開口している。もっとも、当該開口は、蓋部によって閉塞されていてもよい。
プロテクタ本体32の延在形状は、ドアボディ10におけるワイヤーハーネスWHの経路に応じて決定される。ここでは、プロテクタ本体32は、中間部32aの両端部から同一方向に向けて延出するようにして第1端部32b及び第2端部32bが形成された形状とされている。中間部32aは、第1ドアパネル12と第2ドアパネル14とを結ぶ方向に延在する半筒形状に形成されている。第1端部32bは、中間部32aの一端部から当該中間部32aに対して直交する方向に延出する半筒形状に形成され、第1ドアパネル12のうち第2ドアパネル14側の面に沿って配設可能とされている。第2端部32cは、中間部32aの他端部から当該中間部32aに対して直交する方向に延出する半筒形状に形成され、第2ドアパネル14のうち第1ドアパネル12側の面に沿って配設可能とされている。
上記プロテクタ30は、例えば、次のようにしてドアボディ10内に固定される。すなわち、上記中間部32aを第1連結部材22及び第2連結部材26の隣の位置で、第1ドアパネル12と第2ドアパネル14との間に掛渡すようにした状態で、上記第1端部32bが、クランプ構造、ボルト締構造等によって、第1ドアパネル12に取付固定されると共に、第2端部32cが、クランプ構造、ボルト締構造等によって、第2ドアパネル14に取付固定される。
そして、第2ドアパネル14に形成された開口14hを通じてドアボディ10内に導かれたワイヤーハーネスWHが、プロテクタ30のプロテクタ本体32の収容空間内に配設されて、所定の経路に沿った状態に維持される。また、ワイヤーハーネスWHの他端部が、プロテクタ本体32の第2端部32c側から当該プロテクタ本体32の外方に引出されて、ドアボディ10内の各種電気部品に接続されることになる。
上記のようなプロテクタ30は、その全体が車両に対して固定されるのではなく、少なくとも1つの部分で、車両に対して固定されている。このため、プロテクタ30のうち車両に対して取付けされた部位以外の部分は、車両の振動によって振動する恐れがある。
ここでは、プロテクタ30の第1端部32bが第1ドアパネル12に固定され、プロテクタ30の第2端部32cが第2ドアパネル14に固定されている。このため、プロテクタ30の中間部32aが、車両の振動によって振動し易い(図1及び図2の矢符P,Q参照)。
また、上記プロテクタ30の周りには、車両部位が設けられている。ここでは、プロテクタ30の中間部32aの周りに、第1連結部材22及び第2連結部材26が設けられている。このため、プロテクタ30の中間部32aが振動すると(特に図1及び図2の矢符P参照)、当該中間部32aが、第1連結部材22及び第2連結部材26(特に、中間部32a側に近い第2連結部材26)に接触してしまい、両者間で接触による打音が発生してしまう恐れがある。
本実施形態における打音抑制構造50は、上記のようなプロテクタ30とその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制するものである。
<打音抑制構造について>
以下、打音抑制構造50を中心に説明する。ここでは、上記プロテクタ30の中間部32aにおける両側壁部34のうち第1連結部材22及び第2連結部材26に近い側の一方の側壁部34と、第1連結部材22の他端部24及び第2連結部材26の他端部28のうちプロテクタ30の中間部32aに近い側の他端部28とが、互いに対向する一対の対向部位である。
本実施形態においては、一方の対向部位である一方の側壁部34に、打音抑制面38が形成されている。より具体的には、中間部32aにおける一方の側壁部34に、その外側から見て内側に凹む凹部36が形成されている。凹部36は、三角溝状に凹む形状に形成されている。凹部36の延在方向は、一対の対向部位である一方の側壁部34と第2連結部材26の他端部28とを結ぶ方向に対して直交する方向(ここでは、重力方向である鉛直方向)である。凹部36を構成するように所定の角度をなして接する一対の面が、打音抑制面38とされている。
打音抑制面38は、他方の対向部位である第2連結部材26の他端部28を向くと共に、一対の対向部位である一方の側壁部34と第2連結部材26の他端部28とを結ぶ方向に対して傾斜するように形成されている。また、打音抑制面38は、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向(ここでは、重力方向である鉛直方向)に長い形状に形成されている。これによる利点については後で説明する。
なお、本プロテクタ30の一方の側壁部34は、上記凹部36が形成された箇所で内側に突出しており、ワイヤーハーネスWHの収容空間が圧迫される。そこで、プロテクタ30の他方の側壁部34のうち上記凹部36が形成された箇所に対向する部分に外向きに突出する逃げ用凸部39が形成されている。これにより、他方の側壁部34のうち逃げ用凸部39が形成された部分に、外向きの凹みが形成される。これにより、中間部32aにおける上記凹部36及び逃げ用凸部39が形成された箇所で、側壁部34間にワイヤーハーネスWHの収容空間が確保されるようになっている。なお、他方の側壁部34に逃げ用凸部39を形成することは必須ではない。
また、他方の対向部位である第2連結部材26の他端部28に、打音抑制面38に向けて突出する凸部29が形成されている。
凸部29は、曲面を描くように突出形成された形状に形成されている。ここでは、凸部29は、半円筒をなす曲面を描くような形状に形成されている。第2連結部材26の他端部28は、金属パネルによって形成されているため、尖った形状にプレス加工することは難しいところ、上記のような曲面を描く形状の凸部29であれば、そのような金属パネルによって形成された部材に対しても、プレス加工等によって比較的容易に加工できる。
また、凸部29は、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向(ここでは、重力方向である鉛直方向)に長い形状に形成されている。これによる利点については後で説明する。
なお、第2連結部材26の他端部28のうち凸部29が突出する側の面の反対側の面には、第1連結部材22の他端部24が、別の金属パネルとして重ね合せて配設されている。上記凸部29の突出方向からして、第1連結部材22の他端部24には、打音抑制用の構成を形成する必要が無い。このため、第1連結部材22の他端部24は、平坦な形状に形成されている。
上記打音抑制構造50の動作について説明する。
図3は初期状態における打音抑制面38と凸部29との位置関係を示す図であり、図4は打音抑制面38と凸部29とが接触した状態を示す図である。
図3に示すように、初期状態においては、打音抑制面38と凸部29とは互いに離れている。図3では、一対の打音抑制面38の境界線が、凸部29の幅方向中央線に対して、寸法Aずれて配設された状態を示している。
上記状態において、プロテクタ30の中間部32aが、一対の対向部位を結ぶ方向において振動し(図3の矢符P1参照)、結果、プロテクタ30の中間部32aが凸部29に向けて接近して(図4の矢符P2参照)、一方の打音抑制面38が凸部29に接触したとする。この際、凸部29は、打音抑制面38に対して打音抑制面38の法線に対して斜め方向から接触する。
ここで、物と物との接触による打音は、それらの物同士がぶつかるときの力にある程度依存すると考えられる。一対の対向部位を結ぶ方向において、一方の打音抑制面38が凸部29に接触する際において、一方の打音抑制面38が凸部29に及す力をFとすると、当該力Fは、打音抑制面38の法線方向の力F1と、打音抑制面38の表面方向の力F2とに分けられる。そして、主として力F1が打音を発生させ、力F2は、凸部29に対して打音抑制面38をその面方向に沿って移動させる力となる。このため、一対の対向部位がそれらを結ぶ方向に沿って正面からぶつかり合う場合と比べて、打音抑制面38と凸部29との接触による打音を小さくして、当該打音を抑制することができる。
なお、上記説明では、一対の打音抑制面38の境界線が、凸部29の幅方向中央線に対して、ずれて配設された例で説明したが、仮に、一対の打音抑制面38の境界線と凸部29の幅方向中央線とを同一位置に揃えて配設するように設計したとしても、取付誤差、振動方向の多様性からして、実際に、打音抑制面38の境界線と凸部29とが接触する場合には、殆どの場合、一対の打音抑制面38の境界線と凸部29の幅方向中央線とはずれた状態となる。このため、上記のような設計であったとしても、問題なく、打音抑制面38と凸部29との接触による打音を小さくすることが期待できる。
以上のように構成された打音抑制構造50及びプロテクタ30によると、プロテクタ30が一対の対向部位を結ぶ方向に振動すると、凸部29が打音抑制面38に対して当該打音抑制面38の法線に対して斜め方向から接触する。このため、プロテクタ30とその周りに設けられた部位である第2連結部材26の他端部28との接触による打音が抑制される。
なお、プロテクタとのその周りの部位との接触による打音を抑制する技術としては、プロテクタに発泡シート等を巻付けることが考えられる。しかしながら、この場合、発泡シートによる部品点数増、作業工数増、管理工数増が発生し、製品コストアップを招いてしまう。上記打音抑制構造50は、そのような発泡シートを設けなくても、打音を抑制できるという点で、利点がある。もっとも、プロテクタ30に、そのような発泡シートが巻付けられていてもよい。
また、金属パネルによって形成された第2連結部材26の他端部28には、曲面を描くように突出形成された凸部29を形成しているため、当該凸部29をプレス加工等によって容易に形成できる。
また、第2連結部材26の他端部28と第1連結部材22の他端部24とが重ね合されているところ、第2連結部材26の他端部28に、凸部29を形成しているため、第1連結部材22の他端部24には、打音抑制用の加工を施さなくてもよい。このため、第1連結部材22の他端部28に重ね合される第2連結部材26の他端部28を平板状のまま用いることができ、その構成の複雑化を抑制できる。
また、凹部36を形成し、その凹む側の面を打音抑制面38としている。このため、プロテクタ30の中間部32aと第2連結部材26の他端部28との距離に拘らず、凸部29を凹部36内に配設することにより、凸部29と打音抑制面38とをなるべく遠くに離して配設することができる。これにより、凸部29と打音抑制面38との接触自体を抑制して、打音の発生自体を抑制できる。
また、打音抑制面38は、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長く形成され、凸部29も一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長く形成されている。このため、プロテクタ30の取付誤差、或は、プロテクタ30が一対の対向部位を結ぶ方向以外の方向に振動することによって、打音抑制面38と凸部29とが、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に位置ずれしたとしても(図2の矢符Q参照)、凸部29が打音抑制面38に対して接触し得る状態が維持され易い。このため、打音抑制面38と凸部29との位置誤差、プロテクタ30の多方向への振動に対応して、プロテクタ30とその周りに設けられた部位との接触による打音をより確実に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、打音抑制面38及び凸部29の双方を、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長く形成したが、その一方のみ、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長く形成されていれば、上記利点を得ることができる。
もっとも、打音抑制面38及び凸部29の少なくとも一方が、一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長く形成されていることは必須ではない。例えば、打音抑制面は、正方形の面に形成されていてもよいし、また、凸部は、円錐状、角錐状又は半球状の突起形状に形成されていてもよい。
{変形例}
上記実施形態では、凸部29が外面側で曲面を描くように突出形成された例で説明したが、必ずしもそのような構成である必要はない。
例えば、図5に示すように、凸部29に対応する凸部129が、半角筒をなすように突出形成され、凸部129の外面が角柱の3つの側面をなすような形状を呈していてもよい。
また、図6に示すように、凸部29に対応する凸部229が、細長い板状をなすように突出形成された形状であってもよい。
また、上記実施形態では、三角溝状に凹む凹部36を形成し、その凹む側の面を打音抑制面38としたが、打音抑制面は必ずしもそのような構成である必要はない。
例えば、図7に示すように、凹部36に対応する凹部336として、断面半円弧状をなすように凹む凹部336を形成し、その凹む側の面のうち幅方向中央を除く両側部分を、打音抑制面38に対応する打音抑制面338としてもよい。かかる打音抑制面338は、円柱の外周面をなすように湾曲しており、そのいずれの部分に着目しても、他方の対向部位を向くと共に、一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜している。このため、上記凸部29が打音抑制面338のいずれかの部分に接触すると、上記実施形態と同様の作用によって、打音を抑制することができる。
このように打音抑制面は、平面、曲面を問わず、他方の対向部位を向くと共に、一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜している面であればよい。
また、上記実施形態では、プロテクタ30側に打音抑制面38が形成され、その周りの対向部位である第2連結部材26の他端部28に凸部29を形成した例で説明したが、打音抑制面38及び凸部29の形成部位が逆であってもよい。
図8に示す例では、プロテクタ30側に、凸部29に対応する凸部429を形成し、その周りの対向部位である第2連結部材26の他端部28に、打音抑制面38に対応する打音抑制面438を形成した例を示している。
この場合であっても、振動等によってプロテクタ30が第2連結部材26の他端部28に近づくと、凸部429が打音抑制面438に対してその法線方向に対して斜め方向から接触する。このため、上記実施形態の同様の作用によって、打音を抑制することができる。また、このように、プロテクタ30における対向部位に、他方の対向部位に向けて突出する凸部が形成された構成とすると、プロテクタ30の収容空間なるべく圧迫しないようにすることができる。
また、上記実施形態では、打音抑制面38が凹部36の凹む側の面に形成した例で説明したが、必ずしもそのような構成である必要はない。
図9に示す例では、図9に示す例において、第2連結部材26の他端部28に、プロテクタ30側に突出する三角形状の細長突起形状を形成し、その外向きの2つの面を打音抑制面538としている。かかる打音抑制面538は、他方の対向部位(プロテクタ30)を向くと共に、一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜している。このため、上記凸部429が打音抑制面538のいずれかの部分に接触すると、上記実施形態と同様の作用によって、打音を抑制することができる。
なお、プロテクタ30の周りに設けられる車両の所定部位としては、上記ドアボディ10の他、車両本体側のボディの所定部位、車両に組付けられた各種部品の所定部位等が想定され、これらの所定部位に、凸部29又は打音抑制面38に対応する構成を組込むことで、プロテクタ30とのその周りの部位との接触による打音を抑制することができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ドアボディ
12 第1ドアパネル
14 第2ドアパネル
22 第1連結部材
26 第2連結部材
28 他端部
29、129、229、439 凸部
30 プロテクタ
32 プロテクタ本体
33 底部
34 側壁部
36、336 凹部
38、338、438、538 打音抑制面
50 打音抑制構造
WH ワイヤーハーネス

Claims (7)

  1. プロテクタとその周りに設けられた部位との接触による打音を抑制するプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記プロテクタとその周りに設けられた部位とのそれぞれに設けられた一対の対向部位の一方に、前記一対の対向部位の他方を向くと共に、前記一対の対向部位を結ぶ方向に対して傾斜する打音抑制面が形成され、
    前記一対の対向部位の他方に、前記打音抑制面に向けて突出する凸部が形成されている、プロテクタの打音抑制構造。
  2. 請求項1記載のプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記プロテクタの周りに設けられた部位は、車体の金属パネル部位であり、
    前記金属パネル部位に、曲面を描くように突出形成された前記凸部が形成されている、プロテクタの打音抑制構造。
  3. 請求項2記載のプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記金属パネル部位のうち前記凸部が突出する側の面の反対側の面に、別の金属パネルが重ね合せて配設されている、プロテクタの打音抑制構造。
  4. 請求項1記載のプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記プロテクタの前記対向部位に、前記凸部が形成されている、プロテクタの打音抑制構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載のプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記打音抑制面は、前記一対の対向部位の一方に凹みを形成することによって形成されている、プロテクタの打音抑制構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のプロテクタの打音抑制構造であって、
    前記打音抑制面と前記凸部との少なくとも一方は、前記一対の対向部位を結ぶ方向に対して直交する方向に長い形状に形成されている、プロテクタの打音抑制構造。
  7. 周りに設けられた周辺部位との接触による打音を抑制可能なプロテクタであって、
    ワイヤーハーネスを収容可能なプロテクタ本体を備え、
    前記プロテクタ本体のうち前記周りに設けられた周辺部位への対向部位に、
    前記周辺部位を向くと共に、前記周辺部位への対向方向に対して傾斜する打音抑制面、又は、前記周辺部位のうち前記プロテクタ本体に向く面に対して、その面の法線に対して斜め方向から接触可能な凸部が形成されている、プロテクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110549962A (zh) * 2018-06-04 2019-12-10 住友电装株式会社 保护器

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