JP2014212626A - スイッチング電源回路 - Google Patents

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昌弘 森住
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昌弘 森住
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Abstract

【課題】インダクタ電流の電流値が許容する上限値を超えず、過渡的に過電流を流さない。【解決手段】入力端子に入力される入力電圧を昇圧して出力端子より出力電圧を出力するスイッチング電源回路であって、入力端子と出力端子との間に接続された充放電を繰り返して出力電圧を生成する充放電部を備え、定電流充電モードの期間とPWM制御モードの期間との間に、ヒステリシス制御モードの期間が設けられるスイッチング電源回路を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、昇圧形スイッチング電源回路に関する。
図1は、従来のスイッチング電源回路300を示す。スイッチング電源回路300は、デジタルカメラ、携帯電話等の電源システム、および、ディスプレイ用のLED照明、カメラ用フラッシュLEDドライバーの駆動電源等に広く用いられる。
スイッチング電源回路300は、モードセレクタ160、インダクタ145、カレントレギュレータ170およびPWM信号生成回路180を備える。スイッチング電源回路300は、定電流充電モードおよびPWM(Pulse Width Modulation)制御モードを切り替えて、インダクタ145を充放電する。
スイッチング電源回路300は、出力電圧Voutが所定値より低いときに定電流制御モードでインダクタ145を充電し、出力電圧Voutが所定値より高いときにPWM制御モードで制御した電流でインダクタ145を充放電する。これにより、スイッチング電源回路300は、入力電圧Vinを昇圧した出力電圧Voutを出力しつつ、スタートアップ時の突入電流を防止する。
モードセレクタ160は、出力電圧Voutをモニターして、定電流充電モードおよびPWM制御モードのいずれかを選択する。モードセレクタ160は、定電流充電モードの場合にカレントレギュレータ170からの信号を出力して、PWM制御モードの場合にPWM信号生成回路180からの信号を出力する。
カレントレギュレータ170は、バイアス電圧を生成する。モードセレクタ160は、定電流充電モードの場合に、カレントレギュレータ170の出力でSW1のゲートをバイアスする。これにより、スイッチング電源回路300は、定電流に制御されたインダクタ電流Iinにより、定電流で出力容量190を充電する。
PWM信号生成回路180は、オシレータ200からの信号に基づいて、スイッチング信号を出力する。モードセレクタ160は、PWM制御モードの場合に、カレントレギュレータ170の出力で、SW1およびSW2のゲートを制御する。PWM制御モードにおいては、SW1のオンオフ期間のDuty比を、出力電圧Voutに応じて調整する。これにより、スイッチング電源回路300は、PWM制御でインダクタ電流Iinを変化させて昇圧を行って出力容量190を充電する。
図2は、従来のスイッチング電源回路300によるスタートアップ方法を示す。横軸は、時刻tを示し、縦軸はそれぞれインダクタ電流Iinおよび出力電圧Voutを示す。従来のスイッチング電源回路300は、スイッチング動作を行なわず定電流充電によって、出力容量190を入力電圧Vinまで充電する。その後、出力電圧Voutは、PWM制御によって、予め定められた電圧まで昇圧される。このように、制御モードを切り替えることで、スタートアップ時の突入電流を小さくしている(例えば、特許文献1)。
[特許文献1] 特開2010−685666公報
しかしながら、従来のスイッチング電源回路300では、出力電圧Voutが入力電圧Vinに達したときに、PWM制御に切り替える。このため、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近い状態でPWM制御での充放電を行うことになり、インダクタ電流Iinの傾きが緩くなる。このため、トランスファー区間においてインダクタ電流Iinが十分小さくならないうちに、次のチャージ区間が始まってしまい、インダクタ電流Iinの電流値が許容する上限の電流値Iin_limit1を超えて、過渡的に過電流が流れるという問題がある。
図3は、スイッチング電源回路300のインダクタ電流Iinの波形を示す。横軸は、時刻tを示し、縦軸はインダクタ電流Iinおよびオシレータ200のクロック信号OSCを示す。インダクタ電流Iinを示すグラフにおいて、破線は、出力電圧Voutが入力電圧Vinに対して十分に大きい状態でのインダクタ電流波形である。また、実線は、出力電圧Voutが入力電圧Vinに対して近い状態でのインダクタ電流波形である。
インダクタ電流波形は、インダクタ145を充電するチャージ区間と、充電したエネルギーを放電するトランスファー区間を有する。スイッチング電源回路300は、SW1がオンされ、SW2がオフされたトランスファー動作時において、(Vin−Vout−RON_SW1×Iin)/Lで表されるインダクタ電流Iinの傾きを有する。
インダクタ電流波形の傾きは、トランスファー時において、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近い状態よりも、出力電圧Voutが入力電圧Vinよりも十分に高い状態の方が大きくなる。そのため、インダクタ電流Iinは、クロックの1周期内において、十分に小さくならずに次の周期に突入する。
従来のスイッチング電源回路300は、インダクタ145に充電したエネルギーを放電しきる前に、次のスイッチングサイクルが始まり、再びインダクタ145の電流が増加するので、インダクタ電流Iinは上限値Iin_limit1を超える。したがって、従来のスイッチング電源回路300には、過電流が発生する。
出力容量190が大きい場合、従来のスイッチング電源回路300は、充電時に出力電圧Voutが入力電圧Vinに近くなる状態が長くなり、インダクタ電流Iinが、許容する上限値Iin_limit1を超える時間が長くなる。これにより、入力電圧Vinを生成する電源を共通に使用している他のシステムへの電力供給量が不足したり、インダクタ145およびスイッチSW1、SW2が破壊されたりすることがある。
本発明の第1の態様においては、入力端子に入力される入力電圧を昇圧して出力端子より出力電圧を出力するスイッチング電源回路であって、入力端子と出力端子との間に接続された充放電を繰り返して出力電圧を生成する充放電部を備え、充放電部における充放電を制御するモードとして、定電流充電モードと、PWM制御モードと、ヒステリシス制御モードとを有し、定電流充電モードの期間とPWM制御モードの期間との間に、ヒステリシス制御モードの期間が設けられるスイッチング電源回路を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
従来のスイッチング電源回路300を示す。 従来のスイッチング電源回路300によるスタートアップ方法を示す。 スイッチング電源回路300のインダクタ電流の波形を示す。 本実施形態に係るスタートアップ方法を示す。 本実施形態に係るスイッチング電源回路100の概要を示す。 モードセレクタ160の構成の一例を示す。 ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。 ヒステリシス昇圧充電時におけるゲート信号のタイミング図を示す。 定電流充電モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。 PWM制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。 ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。 ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の回路図を示す。 モードセレクタ160の構成の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図4は、本実施形態に係るスタートアップ方法を示す。横軸は、時刻tを示し、縦軸はそれぞれインダクタ電流Iinおよび出力電圧Voutを示す。本実施形態に係るスタートアップ方法では、定電流充電モードの期間とPWM制御モードの期間との間に、ヒステリシス制御モードの期間を有する。
本実施形態に係るスタートアップ方法は、出力電圧Voutが入力電圧Vinの値となるまで、定電流充電を行う。その後、出力電圧Voutは、ヒステリシス制御モードによって、入力電圧Vinに対して十分に大きな値Ref1になるまでヒステリシス昇圧充電される。
ヒステリシス制御モードは、インダクタ電流Iinをモニターして、インダクタ電流Iinのピーク値が上限値Iin_limit1および下限値Iin_limit2になったときに、スイッチのオン、オフを制御するモードである。つまり、ヒステリシス制御モードでは、放電時におけるインダクタ電流Iinが下限値Iin_limit2になるまで、充電を開始しない。つまり、インダクタ電流Iinの時間変化の傾きが小さくても、インダクタ電流Iinが十分小さくなってから充電期間が始まる。通常、ヒステリシス制御モードにおける1回の放電期間(トランスファー区間)は、PWM制御モードにおける1回の放電期間(トランスファー区間)よりも長くなる。また、充電時におけるインダクタ電流Iinが上限値Iin_limit1に達すると、放電を開始する。このため、図3に示したような過電流を抑制できる。
その後、出力電圧Voutが入力電圧Vinに対して十分に大きな値まで昇圧されると、インダクタ145は、PWM制御モードによってPWM昇圧充電される。PWM制御モードでは、出力電圧Voutに応じたDuty比で充放電期間を切り替え、インダクタ電流Iinが十分小さくなったかを直接は検出しない。しかし、PWM制御モードの期間における出力電圧Voutは、入力電圧Vinに対して十分に高い。このため、インダクタ電流Iinの時間変化量は十分大きく、定められた放電期間内でインダクタ電流Iinを十分小さくすることができる。これにより、本実施形態に係るスタートアップ方法は、上限値Iin_limit1を超える過電流を防止できる。
図5は、本実施形態に係るスイッチング電源回路100の概要を示す。スイッチング電源回路100は、電源130、充放電部140、SW1、SW2、モードセレクタ160、カレントレギュレータ170、PWM信号生成回路180、オシレータ200、ヒステリシス信号生成回路210、第1の電流検出部220および第2の電流検出部225を備える。スイッチング電源回路100は、ヒステリシス信号生成回路210、第1の電流検出部220および第2の電流検出部225を備える点で従来のスイッチング電源回路300と異なる。
スイッチング電源回路100は、入力端子110に入力される入力電圧Vinを昇圧して出力端子120より出力電圧Voutを出力する。また、スイッチング電源回路100は、出力電圧Voutの値に応じて、定電流充電モード、ヒステリシス制御モードおよびPWM制御モードを選択する。
入力端子110には、電源130から入力電圧Vinが入力される。充放電部140は、入力端子110と出力端子120との間に接続され、充放電を繰り返して出力電圧Voutを生成する。充放電部140は、インダクタ145を備える。
インダクタ145は、入力端子110に一端が接続される。インダクタ145の他端は、SW1を介して出力端子120に接続される。また、インダクタ145の他端は、SW2を介してグラウンドに接地される。インダクタ145には、入力電圧VinおよびSW1、SW2の状態に応じたインダクタ電流Iinが流れる。
出力容量190は、一端が出力端子120に接続され、他端がグラウンドに接地される。出力容量190は、インダクタ電流Iinにより充電される。出力容量190に充電されたエネルギーは、LED照明等の電気機器に放電されて、電気機器を動作させる。
モードセレクタ160は、入力電圧Vinおよび出力電圧Voutの値を検出して、定電流充電モード、ヒステリシス制御モードおよびPWM制御モードのいずれかのモードを選択する。具体的には、モードセレクタ160は、出力電圧Voutが入力電圧Vin以下のとき、定電流充電モードを選択する。また、出力電圧Voutが入力電圧Vinより大きく、入力電圧Vinより十分大きい電圧Ref1以下のとき、ヒステリシス制御モードを選択する。また、出力電圧Voutが電圧Ref1より大きいとき、PWM制御モードを選択する。モードセレクタ160は、3つのモードに対応するゲート制御信号GATE_Current Regulator、GATE_HYSおよびGATE_PWMのいずれかのゲート制御信号を選択してSW1およびSW2のゲートに入力する。
SW1およびSW2は、一方がオンのときに他方がオフに制御される。本例では、SW1は、モードセレクタ160の出力信号を反転してオンとオフを切り替えられる。つまり、SW1は、正の信号が入力された場合にオフされる。SW2は、モードセレクタ160の出力信号を反転せずに、スイッチをオンとオフを切り替えられる。つまり、SW2は、正の信号が入力された場合にオンされる。モードセレクタ160は、SW1およびSW2に同一の信号を入力する。
まず、定電流充電モードを説明する。カレントレギュレータ170は、定電流充電モード時に、モードセレクタ160を介して、ゲート制御信号GATE_Current RegulatorをSW1のゲートに出力する。これにより、インダクタ145には、定電流に制御されたインダクタ電流Iinが流れる。
次に、ヒステリシス制御モードを説明する。第1の電流検出部220は、SW2のドレイン端の電流を検出して、測定した電流値に対応する電圧値をPWM信号生成回路180およびヒステリシス信号生成回路210に出力する。一例では、第1の電流検出部220は、SW2に流れる電流と同一の電流を生成するカレントミラー回路を有し、当該カレントミラー回路に流れる電流を電圧に変換して検出する。
第2の電流検出部225は、SW1のドレイン端およびソース端の電流を検出して、電流値に対応する電圧値をヒステリシス信号生成回路210に出力する。一例では、第2の電流検出部225は、SW1に流れる電流と同一の電流を生成するカレントミラー回路を有する。
ヒステリシス信号生成回路210は、第1の電流検出部220が検出した電流および第2の電流検出部225が検出した電流に基づいて、SW1およびSW2を制御する。第1の電流検出部220が検出した電流が、充電期間におけるインダクタ電流Iinに対応し、第2の電流検出部225が検出した電流が、放電期間におけるインダクタ電流Iinに対応する。ヒステリシス信号生成回路210は、第1の電流検出部220が検出した電流が、上限値Iin_limit1に達した場合に、SW1をオンしてSW2をオフするゲート制御信号GATE_HYSを生成する。また、ヒステリシス信号生成回路210は、第2の電流検出部225が検出した電流が、下限値Iin_limit2に達した場合に、SW1をオフしてSW2をオンするゲート制御信号GATE_HYSを生成する。ヒステリシス信号生成回路210は、ヒステリシス制御モード時に、モードセレクタ160を介して、ゲート制御信号GATE_HYSをSW1およびSW2に出力する。
モードセレクタ160は、ヒステリシス制御モードにおいて、ヒステリシス信号生成回路210からのゲート制御信号GATE_HYSを選択して、SW1およびSW2に入力する。これにより、モードセレクタ160は、インダクタ電流IinがIin_limit2に達してからIin_limit1に増加するまでの期間、SW1をオフして、かつ、SW2をオンする。
また、モードセレクタ160は、インダクタ電流IinがIin_limit1に達してからIin_limit2に減少するまでの期間、SW1をオンして、かつ、SW2をオフする。
モードセレクタ160は、出力電圧Voutが電圧Ref1に達するまで、ヒステリシス信号生成回路210からのゲート制御信号GATE_HYSを選択する。このため、出力電圧Voutが電圧Ref1に達するまで、出力電圧Voutは、ヒステリシス制御で昇圧される。つまり、インダクタ電流Iinは上限値Iin_limit1および下限値Iin_limit2の間を往復する。
次に、PWM制御モードを説明する。第2のコンパレータ235は、正側入力端子に接続された電源Ref5の電圧と、負側入力端子に入力された出力電圧Voutとの差分を取り、差分信号ERROUTを生成する。生成された差分信号ERROUTは、PWM信号生成回路180に入力される。
オシレータ200は、一定の周期を有するパルス信号を生成する。生成されたパルス信号はPWM信号生成回路180に入力される。当該周期は、PWM制御における充電期間および放電期間の長さの和を規定する。
PWM信号生成回路180は、入力された第1の電流検出部220、オシレータ200および第2のコンパレータ235の出力信号に基づいて、ゲート制御信号GATE_PWMを生成する。PWM信号生成回路180は、PWM制御モード時に、モードセレクタ160を介して、ゲート制御信号GATE_PWMをSW1およびSW2のゲートに出力する。これにより、スイッチング電源回路100は、出力電圧VoutをPWM昇圧する。
PWM信号生成回路180は、第2のコンパレータ235の出力信号に基づいて、充電期間および放電期間のDuty比を制御する。例えば、出力電圧Voutがより低い場合には、充電期間をより長くするようなゲート制御信号GATE_PWMを生成する。ただし、PWM信号生成回路180は、充電期間において第1の電流検出部220が検出するインダクタ電流Iinが、上限値Iin_limit1等の予め定められた電流値に達した場合に、強制的にSW2をオフして、SW1をオンするゲート制御信号GATE_PWMを生成する。
強制的にSW2をオフした場合、PWM信号生成回路180は、オシレータ200からのパルス信号が入力された場合に、再びSW2をオンして、SW1をオフする。このような動作を繰り返し、インダクタ145に流れる電流が上限値を超えないように制御しつつ、PWM制御を行う。
スイッチング電源回路100は、PWM信号生成回路180によるスイッチング動作により、出力電圧VoutをPWM昇圧する。スイッチング電源回路100は、インダクタ145に流れる電流を制御しつつ、PWM昇圧充電を行う。
本例のスイッチング電源回路100によれば、定電流充電モードの後、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近い場合にはヒステリシス制御を行う。このため、放電期間においてインダクタ電流Iinを十分小さくしてから、次の充電期間を開始することができ、過電流を防ぐことができる。また、出力電圧Voutが十分高くなった場合には、PWM制御に切り替える。PWM制御時は下限値Iin_limit2の検出は行わないため、第2の電流検出部225を停止させることができる。このため、第2の電流検出部225における消費電流を抑制することができる。
また、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近い状態でPWM制御を行う場合において、インダクタ電流Iinが上限値Iin_limit1に達した場合に強制的にSW2をオフにする制御を追加すると、インダクタ電流IinがIin_limit1からほとんど変動しなくなってしまい、昇圧動作を行うことができなくなる。これに対して、本例のスイッチング電源回路100によれば、出力電圧Voutが十分高くなった状態でPWM制御を行うので、放電期間においてインダクタ電流Iinを十分小さくすることができる。このため、インダクタ電流Iinが上限値に達した場合に、強制的にSW2をオフにする制御を行っても、インダクタ電流Iinを変動させることができ、スイッチング動作による昇圧を生じさせることができる。従って、PWM制御においても、インダクタ電流Iinが上限値Iin_limit1を超えないように制御しつつ、昇圧することができる。
図6は、モードセレクタ160の構成の一例を示す。モードセレクタ160は、第1のコンパレータ回路161、第2のコンパレータ回路162、AND回路163、NOR回路164、OR回路165、NOT回路166およびSW3、SW4、SW5、SW6およびSW7を備える。
モードセレクタ160は、入力電圧Vinおよび出力電圧Voutに応じて、GATE_Current Regulator、GATE_HYSおよびGATE_PWMのいずれかのゲート制御信号、若しくは接地電位をSW1のゲートおよびSW2のゲートに出力する。
第1のコンパレータ回路161は、正側入力端子に入力された出力電圧Voutおよび負側入力端子に入力されたRef1を比較して、比較結果に応じた信号を出力する。出力電圧VoutがRef1以上の場合、ハイが出力され、出力電圧VoutがRef1以下の場合、ローが出力される。
第2のコンパレータ回路162は、正側入力端子に入力された出力電圧Voutおよび負側入力端子に入力されたRef1を比較して、比較結果に応じた信号を出力する。出力電圧Voutが入力電圧Vin以上の場合、ハイが出力され、出力電圧Voutが入力電圧Vin以下の場合、ローが出力される。
NOT回路166は、第2のコンパレータ回路162の出力信号の反転信号をSW3およびSW6に出力する。つまり、出力電圧Voutが入力電圧Vinよりも大きい場合にSW3およびSW6がオフされる。また、出力電圧Voutが入力電圧Vin以下の場合にSW3およびSW6がオンされる。
NOR回路164は、第1のコンパレータ回路161およびNOT回路166の出力信号の否定論理和をSW4に出力する。つまり、出力電圧Voutが入力電圧Vin以上、内部基準電圧Ref1以下の場合、SW4がオンされる。
AND回路163は、第1のコンパレータ回路161および第2のコンパレータ回路162からの入力信号の論理積をSW5に出力する。つまり、出力電圧Voutが、Ref1および入力電圧Vinのいずれよりも大きい場合、SW5がオンされる。
OR回路165は、AND回路163およびNOR回路164の出力信号の論理和をSW7に出力する。つまり、出力電圧Voutが、Ref1および入力電圧Vinの少なくとも一方よりも大きい場合、SW7がオンされる。
SW3は、カレントレギュレータ170とSW1のゲートとを接続する。また、SW3は、SW7を介してカレントレギュレータ170とSW2のゲートとを接続する。SW6は、グラウンドとSW2のゲートとを接続する。
出力電圧Voutが入力電圧Vinよりも低い場合に、SW3およびSW6はオンされて、SW4、SW5、SW7がオフされる。つまり、SW1のゲートにはゲート制御信号GATE_Current Regulatorが入力され、SW2のゲートにはローが入力される。
SW4は、ヒステリシス信号生成回路210とSW1のゲートとを接続する。また、SW4は、SW7を介してヒステリシス信号生成回路210とSW2のゲートとを接続する。
出力電圧Voutが入力電圧Vin以上、内部基準電圧Ref1で判定される出力電圧以下に充電されている場合に、SW4およびSW7がオンされて、SW3、SW5、SW6はオフされる。つまり、SW1のゲートおよびSW2のゲートには、ゲート制御信号GATE_HYSが入力される。
SW5は、PWM信号生成回路180とSW1のゲートとを接続する。また、SW5は、SW7を介してPWM信号生成回路180とSW2のゲートとを接続する。
出力電圧Voutが内部の基準電圧Ref1で判定される出力電圧以上に充電された場合に、SW5およびSW7がオンされて、SW3、SW4、SW6はオフされる。つまり、SW1のゲートおよびSW2のゲートには、ゲート制御信号GATE_PWMが入力される。
図7は、ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。ただし、図7では、ヒステリシス信号生成回路210に入出力される信号に関係する回路のみを示す。
第1の電流検出部220は、SW2に流れる電流をモニターする。第1の電流検出部220は、SW2のドレイン端に接続されて、SW2に入力される電流をミラーする。第1の電流検出部220は、SW2に流れる電流に応じた電圧Vsense1を生成する。
第2の電流検出部225は、SW1に流れる電流をモニターする。第2の電流検出部225は、SW1のドレイン端に接続されてSW1に入力される電流をミラーする。第2の電流検出部225は、SW1に流れる電流に応じた電圧Vsense2を生成する。
第1のコンパレータ230は、Vsense1が正側入力端子に入力され、Ref2が負側入力端子に入力される。第1のコンパレータ230は、Vsense1とインダクタ電流の上限値に対応するRef2とを比較して、Vsense1がRef2に達したかどうかを示す第1の判定信号を出力する。
第2のコンパレータ235は、正側入力端子にVsense2が入力され、負側入力端子にRef3が入力される。第2のコンパレータ235は、Vsense2とインダクタ電流Iinの下限値に対応するRef3とを比較して、Vsense2がRef3に達したかどうかを示す第2の判定信号を出力する。
ラッチ回路250には、第1の判定信号および第2の判定信号が入力される。ラッチ回路250は、第1の判定信号と第2の判定信号とをラッチしてパルス信号を出力する。
ラッチ回路250は、NOR回路167、NOR回路168およびNOT回路166を有する。NOR回路167には、第1の判定信号およびNOR回路168の出力が入力される。NOR回路168には、第2の判定信号およびNOR回路167の出力が入力される。
NOT回路166には、NOR回路168の出力信号が入力される。NOT回路166は、NOR回路168の出力信号の反転信号を、ヒステリシス信号生成回路210のゲート制御信号GATE_HYSとして出力する。
モードセレクタ160は、入力されたゲート制御信号GATE_HYSを、SW1のゲートおよびSW2のゲートに入力する。ゲート制御信号GATE_HYSがハイの時、SW2はオンされ、SW1はオフされる。
スイッチング電源回路100は、第1の電流検出部220で変換された電圧がインダクタ電流Iinのピーク上限値Iin_limit1に相当する基準電圧Ref2まで達するのを判定し、ゲート制御信号GATE_HYSをハイからローにする。これにより、SW2はオフされて、SW1はオンされる。
スイッチング電源回路100は、第2の電流検出部225で変換された電圧が、インダクタ電流Iinの下限値Iin_limit2に相当する基準電圧Ref3まで達するのを判定して、ゲート制御信号GATE_HYSをローからハイにする。これにより、SW2はオンされて、SW1はオフされる。
本例のスイッチング電源回路100は、スイッチング動作を繰り返し行うことで出力電圧Voutの昇圧を行う。本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、SW1およびSW2を制御することにより、インダクタ電流Iinを上限値Iin_limit1および下限値Iin_limit2の間に制限しながら充放電することができる。
図8は、ヒステリシス昇圧充電時におけるゲート信号のタイミング図を示す。横軸は、時刻tを示し、縦軸はインダクタ電流Iinおよびゲート制御信号GATE_HYSを示す。
ゲート制御信号GATE_HYSがハイの場合、インダクタ電流Iinが線形的に増加する。インダクタ電流IinがIin_limit1に達すると、ゲート制御信号GATE_HYSがローに切り替えられる。
ゲート制御信号GATE_HYSがローの場合インダクタ電流Iinが線形的に減少する。インダクタ電流IinがIin_limit2に達すると、再びゲート制御信号GATE_HYSがハイに切り替えられる。
スイッチング電源回路100は、インダクタ電流Iinの上限値Iin_limit1および下限値Iin_limit2に応じてスイッチング制御する。つまり、オシレータ200の周期に関係なくスイッチングするので、出力電圧Voutが入力電圧Vin付近でインダクタ電流の傾きが緩くなっている場合でも、確実にインダクタ電流Iinを放電できる。
本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、特に出力電圧Voutが入力電圧Vin付近でインダクタ電流の傾きが緩くなっている場合でも、過電流を防止する。スイッチング電源回路100は、過電流を防止するためにSW1のオン抵抗を大きくする必要がなくなるので、充電効率が向上する。
図9は、定電流充電モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。ただし、図9では、カレントレギュレータ170に入出力される信号に関係する回路のみを示す。カレントレギュレータ170は、AMP1、AMP2、MOS1、MOS2およびバイアス電流源135を備える。カレントレギュレータ170は、バイアス生成回路として動作する。なお、バイアス電流源135の替わりに、抵抗素子を用いてもよい。
AMP1は、正側入力端子にバイアス電流源135の入力側の電圧が入力されて、負側入力端子にRef4が入力される。AMP1は、入力された電圧を差動増幅して、増幅したバイアス電圧をMOS1のゲートに入力する。また、AMP1は、増幅したバイアス電圧を、モードセレクタ160を介して、SW1のゲートにも入力する。定電流充電モード時に、モードセレクタ160は、SW2をオフしてAMP1が増幅したバイアス電圧をSW1のゲートに入力する。
MOS1には、ミラー先のSW1に流れる電流の元となる電流が流れる。MOS1のドレイン端は、SW1のドレイン端に接続される。MOS1には、バイアス電流源135によって一定の電流が流れており、この一定の電流が流れるようにゲート電圧がAMP1によってフィードバック制御される。つまり、MOS1に流れる電流がバイアス電流源135に流れる電流と同じになるように、バイアス電流源135の入力側の電圧が決まり安定化する。このように、MOS1には、バイアス電流源135とRef4によって一定の電流が流れている。
AMP2は、MOS1とSW1のソース−ドレイン間電圧を等しくするように、MOS2のゲートを制御する。AMP2は、正側入力端子に出力電圧Voutが入力され、負側入力端子にMOS1のソース端の電圧が入力される。AMP2は、入力された電圧を差動増幅して、MOS2のゲートに入力する。これにより、MOS1とSW1のゲート電圧およびソース−ドレイン間電圧は等しくなり、SW1にはMOS1で流れている電流のミラー倍された電流が流れる。
MOS2は、ドレイン端がMOS1のソース端に接続されて、ソース端がバイアス電流源135に接続される。MOS2には、AMP2からゲートに入力されたバイアスに応じた電流が流れる。
バイアス電流源135は、MOS2のソース端とグラウンドとの間に接続される。バイアス電流源135は、MOS2から入力される電流にかかわらず、一定の電流が流れる。
カレントレギュレータ170は、定電流充電モードにおいて、SW1に予め定められた電流が流れるようなバイアス電圧を生成し、SW1のゲートに入力する。
スイッチング電源回路100は、出力電圧Voutが上昇した場合、SW1のゲート電圧を制御しないとSW1に流れる電流が減少する。この場合、本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、ゲート制御信号GATE_Current RegulatorによりSW1に流れる電流を制限して、一定の電流を流す。
スイッチング電源回路100は、出力電圧Voutが減少した場合、SW1のゲート電圧を制御しないとSW1に流れる電流が増加する。この場合、本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、ゲート制御信号GATE_Current RegulatorによりSW1に流れる電流を制御して、一定の電流を流す。
図10は、PWM制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。ただし、図10では、PWM信号生成回路180に入出力される信号に関係する回路のみを示す。PWM信号生成回路180は、第1のコンパレータ230および第2のコンパレータ235を備える。PWM信号生成回路180は、ゲート制御信号GATE_PWM信号を生成し、PWM制御モードにおいて、SW1およびSW2のゲートに入力する。
第1の電流検出部220は、SW2がオンで、かつ、SW1がオフの時のインダクタ電流Iinを電圧Vsense1に変換する。一方、本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、第2の電流検出部225を使用しない。
第2のコンパレータ235は、出力電圧Voutが入力され、負側入力端子にRef5が入力される。第2のコンパレータ235は、出力電圧Voutと下限値を示すRef5とを比較し、出力電圧VoutがRef5に達したかどうかを示すERROUT信号を出力する。
第1のコンパレータ230は、第1の電流検出部220からのVsense1が正側入力端子に入力され、ERROUTが負側入力端子に入力される。第1のコンパレータ230は、Vsense1とERROUTとを比較し、Vsense1がERROUTと等しいか否かを示す第4の判定信号を出力する。
ラッチ回路250には、第4の判定信号およびオシレータ200のパルス信号が入力される。ラッチ回路250は、第4の判定信号とオシレータ200のパルス信号とをラッチしてゲート制御信号GATE_PWMを出力する。
ラッチ回路250は、NOR回路167、NOR回路168およびNOT回路166を有する。NOR回路167には、第3の判定信号およびNOR回路168の出力が入力される。NOR回路168には、オシレータ200のパルス信号およびNOR回路167の出力が入力される。
NOT回路166には、NOR回路168の出力信号が入力される。NOT回路166は、NOR回路168の出力信号の反転信号を、PWM信号生成回路180のゲート制御信号GATE_PWMとして出力する。
モードセレクタ160は、入力されたゲート制御信号GATE_PWMを、SW1のゲートおよびSW2のゲートに入力する。ゲート制御信号GATE_PWMがハイの時、SW2がオンされ、SW1がオフされる。ゲート制御信号GATE_PWMがローのとき、SW2がオフされ、SW1がオンされる。
本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、Vsense1とERROUTとが等しくなった時にSW2をオフして、SW1をオンする。スイッチング電源回路100は、オシレータ200からのパルス信号に応じてSW1をオフして、SW2をオンに切り替える。スイッチング電源回路100は、スイッチング操作を交互に行うことでPWM制御を行う。
図11は、ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の一例を示す。本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、第1の電流検出部220および第2の電流検出部225を有さない点で、図5のスイッチング電源回路100と異なる。
第1のコンパレータ230は、SW1およびSW2の接点電圧とRef6とを比較して、接点電圧がRef6に達したかどうかを示す。第1のコンパレータ230は、正側入力端子にはSW2に流れる電流に応じた電圧が入力され、Ref6は、上限値Iin_limit1を示す。接点電圧とは、SW1およびSW2のドレイン端の電圧を示す。
第2のコンパレータ235は、接点電圧から下限値Iin_limit2を示す第2の基準電圧を引いた差電圧と出力電圧Voutとを比較し、差電圧が出力電圧Voutに達したかどうかを示す第2の判定信号を出力する。第2のコンパレータ235は、VoutとVout+RSW1ON×Iin−Ref7とを比較する。Vout≧Vout+RSW1ON×Iin−Ref7、つまりRef7≧RSW1ON×Iinとなったら、ワンショットパルス信号生成回路240にローを出力する。
ワンショットパルス信号生成回路240は、第2の判定信号に応じて、ワンショットパルス信号を出力する。ワンショットパルス信号生成回路240は、ハイからローへの遷移(ネガティブエッジ)をトリガとして、一定期間ハイとなるパルスであるワンショットパルスをラッチ回路250に出力する。ワンショットパルス信号生成回路240は、第2のコンパレータ235の出力信号が入力される。
本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、インダクタ電流Iinの上限ピーク値のモニターとしてSW2のドレイン端の電圧を入力として、この電圧が上限値Iin_limit1を示す基準電圧Ref6に達したら、SW2をオフして、SW1をオンする。
スイッチング電源回路100は、SW1がオンの時はインダクタ電流Iinの下限ピーク値のモニターとしてSW1の両端の電圧をそれぞれ入力とし、SW1のドレイン端に接続されている端子電圧にある基準電圧のRef7のオフセットを入れている。出力電圧VoutがSW1のインダクタ側の電圧に、下限値Iin_limit2に対応する基準電圧Ref7を加えた電圧に達したらワンショットのパルスを一回出力し、再びSW1をオフして、SW2をオンさせる構成となっている。
ラッチ回路250は、第1の判定信号とワンショットパルス信号とをラッチしてパルス信号を出力する。ラッチ回路250は、ハイを出力して、SW2をオン、SW1をオフする。この形態は、第1の電流検出部220および第2の電流検出部225が不要なので、回路規模を小さくできる。
図12は、ヒステリシス制御モード時のスイッチング電源回路100の回路図を示す。ただし、図12では、ヒステリシス信号生成回路210に入出力される信号に関係する回路のみを示す。本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、周波数変換器260を有する点で図7に係るスイッチング電源回路100と異なる。
周波数変換器260は、NOT回路166の出力であるゲート制御信号GATE_HYSを入力として、ヒステリシス制御モード時のスイッチング周波数を電圧に変換したFREQ_HYSを生成する。周波数変換器260は、生成したFREQ_HYSをモードセレクタ160に入力する。
モードセレクタ160は、入力されたFREQ_HYSに応じて、定電流充電モード、ヒステリシス制御モードおよびPWM制御モードを切り替える。出力電圧FREQ_HYSは、ヒステリシス制御のスイッチング周波数が速くなると、電圧が高くなる極性を持つ。
図13は、モードセレクタ160の構成の一例を示す。第1のコンパレータ回路161の正側入力端子に、FREQ_HYSが入力され、負側入力端子に、Ref2が入力される点で、図6に係るモードセレクタ160と異なる。
出力電圧Voutが入力電圧Vinよりも低い場合に、SW3およびSW6はオンされて、SW4、SW5、SW7がオフされる。つまり、SW1のゲートにはゲート制御信号GATE_Current Regulatorが入力され、SW2のゲートにはローが入力される。
出力電圧Voutが入力電圧Vin以上、かつ、FREQ_HYSが内部基準電圧Ref2で判定される出力電圧以下の場合、つまり内部で判定される周波数以下の場合に、SW4およびSW7がオンされて、SW3、SW5、SW6はオフされる。SW1のゲートおよびSW2のゲートには、ゲート制御信号GATE_HYSが入力される。
FREQ_HYSが内部の基準電圧Ref2で判定される出力電圧以上の場合、つまり内部で判定される周波数以上になった場合、SW5およびSW7がオンされて、SW3、SW4、SW6がオフされる。つまり、SW1のゲートおよびSW2のゲートには、ゲート制御信号GATE_PWMが入力される。
本実施形態に係るスイッチング電源回路100は、ヒステリシス制御モード時のスイッチング周波数に応じて、充電モードを切り替えることができる。ここで、ヒステリシス制御モードのスイッチング周波数が低い場合とは、インダクタ電流Iinの傾きが緩やかな場合である。つまり、スイッチング電源回路100は、出力電圧Voutの値にかかわらず、インダクタ電流Iinの傾きが緩やかな場合に、ヒステリシス制御モードを選択することができる。
以上のように、本発明の実施形態のスイッチング電源回路100は、定電流充電モードとPWM制御モードとの間に、ヒステリシス制御モードの期間を設けることで、インダクタ電流Iinの電流値が許容する上限値Iin_limit1を超えず、過渡的に過電流が流れない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100・・・スイッチング電源回路、110・・・入力端子、120・・・出力端子、130・・・電源、135・・・バイアス電流源、140・・・充放電部、145・・・インダクタ、160・・・モードセレクタ、161・・・第1のコンパレータ回路、162・・・第2のコンパレータ回路、163・・・AND回路、164・・・NOR回路、165・・・OR回路、166・・・NOT回路、167・・・NOR回路、168・・・NOR回路、170・・・カレントレギュレータ、180・・・PWM信号生成回路、190・・・出力容量、200・・・オシレータ、210・・・ヒステリシス信号生成回路、220・・・第1の電流検出部、225・・・第2の電流検出部、230・・・第1のコンパレータ、235・・・第2のコンパレータ、240・・・ワンショットパルス信号生成回路、250・・・ラッチ回路、260・・・周波数変換器、300・・・スイッチング電源回路

Claims (10)

  1. 入力端子に入力される入力電圧を昇圧して出力端子より出力電圧を出力するスイッチング電源回路であって、
    前記入力端子と前記出力端子との間に接続され、充放電を繰り返して前記出力電圧を生成する充放電部を備え、
    前記充放電部における充放電を制御するモードとして、定電流充電モードと、PWM制御モードと、ヒステリシス制御モードとを有し、
    前記定電流充電モードの期間と前記PWM制御モードの期間との間に、前記ヒステリシス制御モードの期間が設けられるスイッチング電源回路。
  2. 前記出力電圧が第1の電圧よりも低いときに、前記入力端子から前記出力端子に予め定められた電流を流し、前記出力電圧が前記第1の電圧よりも高く前記第1の電圧よりも高い第2の電圧よりも低いときに、ヒステリシス制御で昇圧し、前記出力電圧が前記第2の電圧よりも高いときに、PWM制御で昇圧する請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 前記入力端子に一端が接続されたインダクタと、
    前記インダクタの他端とグラウンドとの間に配置された第1のスイッチと、
    前記インダクタの他端と前記出力端子との間に配置された第2のスイッチと、
    前記インダクタに流れる電流が予め定められた下限値になった場合に、前記第1のスイッチをオフからオンに切り替え、前記第2のスイッチをオンからオフに切り替えるパルス信号を出力するヒステリシス制御回路と、
    を備えた請求項2に記載のスイッチング電源回路。
  4. 前記ヒステリシス制御回路は、
    前記インダクタに流れる電流が前記下限値に達してから上限値に達するまで前記第1のスイッチをオンして、かつ、前記第2のスイッチをオフし、前記インダクタに流れる電流が前記上限値に達してから前記下限値に達するまで前記第1のスイッチをオフして、かつ、前記第2のスイッチをオンする前記パルス信号を出力する請求項3に記載のスイッチング電源回路。
  5. 前記ヒステリシス制御回路は、
    前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチの接点電圧と前記上限値を示す第1の基準電圧とを比較し、前記接点電圧が前記第1の基準電圧に達したかどうかを示す第1の判定信号を出力する第1のコンパレータと、
    前記接点電圧から前記下限値を示す第2の基準電圧を引いた差電圧と前記出力電圧とを比較し、前記差電圧が前記出力電圧に達したかどうかを示す第2の判定信号を出力する第2のコンパレータと、
    前記第2の判定信号に応じて、ワンショットパルス信号を出力するワンショットパルス信号生成回路と、
    前記第1の判定信号と前記ワンショットパルス信号とをラッチして前記パルス信号を出力するラッチ回路と、
    で構成される請求項4に記載のスイッチング電源回路。
  6. 前記第1のスイッチに流れる電流に応じた第3の電圧を生成する第1の電流検出部と、
    前記第2のスイッチに流れる電流に応じた第4の電圧を生成する第2の電流検出部と、
    を備え、
    前記第3の電圧と前記上限値を示す第1の基準電圧とを比較し、前記第3の電圧が前記第1の基準電圧に達したかどうかを示す第1の判定信号を出力する第1のコンパレータと、
    前記第4の電圧と前記下限値を示す第2の基準電圧とを比較し、前記第4の電圧が前記第2の基準電圧に達したかどうかを示す第2の判定信号を出力する第2のコンパレータと、
    前記第1の判定信号と前記第2の判定信号とをラッチして前記パルス信号を出力するラッチ回路と、
    で構成される請求項4に記載のスイッチング電源回路。
  7. 前記予め定められた電流が流れるようなバイアス電圧を生成し、前記定電流充電モードにおいて、前記第2のスイッチの制御端子に供給するバイアス生成回路を備える請求項3から6のいずれか1項に記載のスイッチング電源回路。
  8. PWM信号を生成し、前記PWM制御モードにおいて、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチの制御端子に供給するPWM信号生成回路を備える請求項7に記載のスイッチング電源回路。
  9. 前記第1の電圧、前記第2の電圧、および前記出力電圧に基づいて、前記バイアス電圧、前記パルス信号、および前記PWM信号のいずれかを選択して前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチの制御端子に出力する選択回路を備える請求項8に記載のスイッチング電源回路。
  10. 前記第1の電圧は、前記入力電圧である請求項2から9のいずれか1項に記載のスイッチング電源回路。
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