JP2014211280A - グロープラグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グロープラグは、絶縁部と該絶縁部内に形成された導電部とを備え、少なくとも第1の電位側の端部が後端部において露出するヒータ素子と、導電性材料により形成された中軸と、前記ヒータ素子の後端部と前記中軸の先端部とが内部に嵌め込まれるリングと、を備える。グロープラグは、さらに、前記リングの内部に配置される絶縁体であって、前記ヒータ素子の後端部と前記中軸の先端部とに接触して前記導電部の前記第1の電位側の端部と前記中軸とを離間させる絶縁体を備える。
【選択図】図1
Description
この形態のグロープラグによれば、絶縁体を設けることにより、第1の電位側の端部と中軸の間の短絡を抑えることができる。そのため、リングの軸線方向の長さを抑えても、リングとヒータ素子の間を固定する力、およびリングと中軸の間を固定する力を、より大きく確保することができる。また、リングの軸線方向の長さを抑えることができるため、ヒータ素子および中軸をリング内に圧入する際の圧入荷重を低減することができる。さらに、中軸をリング内に嵌め込む際に、特別な位置制御を行なう必要がないため、グロープラグの組付けを容易化することができる。
この形態のグロープラグによれば、第1の電位側の端部と中軸との間の短絡を抑える効果を高めることができる。
この形態のグロープラグによれば、リング内への中軸の嵌め込み位置を規定するための特別な構造を設ける必要がないため、グロープラグの製造工程を簡素化することができる。
この形態のグロープラグによれば、導電部の第1の電位側の端部と中軸との間の短絡を抑える効果を高めることができる。
この形態のグロープラグによれば、リング内に中軸を挿入する動作に起因する絶縁体の損傷を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態としてのグロープラグ10の概略構成を表わす断面模式図である。本実施形態のグロープラグ10は、ディーゼルエンジンを始めとする内燃機関に取り付けられて、内燃機関の始動時における点火を補助する熱源として機能する。グロープラグ10は、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)の再活性バーナーシステムにおいて用いることもできる。図1に示すように、グロープラグ10は、主な構成要素として、主体金具20と、外筒30と、ヒータ素子40と、中軸50と、リング60と、絶縁体65と、を備えている。なお、本明細書では、図1におけるグロープラグ10の軸線O方向の下方側をグロープラグ10の「先端側」と呼び、上方側を「後端側」と呼んで説明する。
図4は、第2の実施形態のグロープラグ110の概略構成を表わす断面模式図である。第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第2の実施形態のグロープラグ110は、絶縁体65に代えて絶縁体165を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図4では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸50の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図5は、第3の実施形態のグロープラグ210の概略構成を表わす断面模式図である。第3の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第3の実施形態のグロープラグ210は、絶縁体65に代えて絶縁体265を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図5では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸50の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図6は、第4の実施形態のグロープラグ310の概略構成を表わす断面模式図である。第4の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第4の実施形態のグロープラグ310は、絶縁体65に代えて絶縁体365を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図6では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸50の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図7は、第5の実施形態のグロープラグ410の概略構成を表わす断面模式図である。第5の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第5の実施形態のグロープラグ410は、絶縁体65に代えて絶縁体465を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図7では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸50の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図8は、第6の実施形態のグロープラグ510の概略構成を表わす断面模式図である。第6の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第6の実施形態のグロープラグ510は、絶縁体65に代えて絶縁体565を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図8では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸50の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図9は、第7の実施形態のグロープラグ610の概略構成を表わす断面模式図である。第7の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第7の実施形態のグロープラグ610は、ヒータ素子40に代えてヒータ素子640を備え、中軸50に代えて中軸650を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図9では、図2と同様にして、ヒータ素子640の後端部と中軸650の先端部とを含む領域のみを拡大して示している。
図10は、第8の実施形態のグロープラグ610の概略構成を表わす断面模式図である。第8の実施形態において、第1の実施形態と共通する部分には同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。第8の実施形態のグロープラグ610は、中軸50に代えて中軸750を備えること以外は、第1の実施形態のグロープラグ10と同様の構成を有している。図10では、図2と同様にして、ヒータ素子40の後端部と中軸750の先端部とが接する部位を含む領域のみを拡大して示している。
・変形例1(プラス側端部の位置関係の変形):
上記各実施形態では、ヒータ素子40の後端部において、第1の電位側の端部(マイナス側端部)43と共に第2の電位側の端部(プラス側端部)44も露出することとしたが、第2の電位側の端部(プラス側端部)44は設けないこととしてもよい。第1の電位側の端部43が後端部で露出するヒータ素子を用いるならば、本発明を適用することにより、各実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記各実施形態では、中軸50の先端部をリング60の後端部に圧入した後に、中軸50の先端部とリング60の後端部とを溶接したが、異なる構成としてもよい。例えば、中軸50の先端部をリング60の後端部に圧入した後に、溶接を行なわないこととしてもよい。あるいは、中軸50の先端部の外径をリング60の後端部の内径よりも小さく形成し、中軸50の先端部をリング60内に単に挿入することによって、リング60への中軸の嵌め込みを行ない、その後両者を溶接してもよい。また、中軸50の先端部をリング60内に挿入した後に、リング60の外側から加締めることによって、中軸50とリング60とを固定してもよい。
20…主体金具
21…軸孔
22…雄ネジ部
30…外筒
31…軸孔
40,640…ヒータ素子
41…絶縁部
42…導電部
43…端部
45…第1の電位側の接続端子
46…第2の電位側の接続端子
50,650,750…中軸
60…リング
65,165,265,365,465,565…絶縁体
70…端子金具
72…絶縁部材
74…封止部材
755…段差部
Claims (5)
- 絶縁部と該絶縁部内に形成された導電部とを備えて前記導電部に通電することにより発熱し、軸線方向に延出する形状を有するヒータ素子であって、前記導電部の第1の電位側の端部と第2の電位側の端部のうち、少なくとも第1の電位側の端部が前記ヒータ素子の後端部において露出するヒータ素子と、導電性材料により形成された中軸と、前記ヒータ素子の後端部と前記中軸の先端部とが内部に嵌め込まれて、前記ヒータ素子の後端部の側面を介して前記導電部の前記第2の電位側の接続端子と前記中軸とを電気的に接続させるリングと、を備えるグロープラグにおいて、さらに、
前記リングの内部に配置される絶縁体であって、前記ヒータ素子の後端部と前記中軸の先端部とに接触して前記導電部の前記第1の電位側の端部と前記中軸とを離間させる絶縁体を備えることを特徴とする
グロープラグ。 - 請求項1に記載のグロープラグであって、
前記絶縁体は、前記ヒータ素子の後端部であって、少なくとも前記導電部の前記第1の電位側の端部の露出部を含む領域と、前記中軸の先端部との間に配置されていることを特徴とする
グロープラグ。 - 請求項1または2に記載のグロープラグであって、
前記リングの後端から前記絶縁体の後端面が配置される位置までの軸線方向の距離を嵌め込み可能長さとしたときに、前記中軸は、該中軸の先端の位置から、該中軸の先端からの距離が前記嵌め込み可能長さとなる位置までにわたって、横断面の径が前記リングの後端の内径以下に形成されていることを特徴とする
グロープラグ。 - 請求項1から3までのいずれか1項に記載のグロープラグであって、
前記絶縁体は、軸線方向の厚みが1μm以上であることを特徴とする
グロープラグ。 - 請求項4に記載のグロープラグであって、
前記絶縁体は、軸線方向の厚みが10μm以上であることを特徴とする
グロープラグ。
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