JP2014211118A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Abstract

【課題】ターミナルフレームの部品・配線の集約度を向上させ得る内燃機関用点火コイルを提供する。
【解決手段】本実施の形態では、電気接触部tr及びtsの間にダイオード114が架橋され(図6c参照)、其の電気的接点で溶接・半田接続等が施される。このように、本実施の形態では、点火コイルとして構成される電気的素子をターミナルフレーム170の余裕のある空間へ配置させることで、実装・配線等に係る高密度化を図り、装置全体としての小型化に成功させている。また、これら電気的素子の配線をもターミナルフレーム170へ集約させることにより、配線作業の簡素化が図られている。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関用点火コイルに関し、特に、筐体内部にターミナルフレームを具備する内燃機関用点火コイルに関する。
特開2004−019460号公報(特許文献1)では、点火コイル内部の配線を簡素化させる為、コネクタ端子又は一次コイルの端子を適宜に配線させる配線モジュール(特許請求の範囲におけるターミナルフレーム)が用いられている。また、同文献によれば、配線モジュールにイグナイタ回路を配置させる旨が説明されている。
特許文献1に係る技術は、コイルアセンブリをコイルケース内へ収容させてから、配線モジュールをコイルケース内へ配置させ、当該配線モジュールとの配線作業を行う。従って、この配線モジュールは、コイルケースの開口部近傍の高さに配置されることとなる。
特開2004−019460号公報
しかしながら、特許文献1に係る配線モジュールでは、イグナイタ回路以外の回路部品を搭載させる検討が行われおらず、配線モジュール(ターミナルフレーム)の集約度を向上させる更なる工夫の余地が残る。
また、特許文献1に係る技術では、コイルケースの開口近傍へ配線モジュールが配置されるので、高圧タワー端子(高圧ターミナル)との距離を長くさせてしまう。これによれば、二次コイルの出力端に導通される配線(高圧用配線)を配線モジュールにレイアウトさせると、高圧タワー端子との配線構造が複雑化し、構造上及び配線作業上の不具合を招いてしまう。即ち、配線モジュールに高圧用配線を配備させて其の集約度を向上させたくとも、これを阻む要因が其処に存在していることになる。
本発明は上記課題に鑑み、ターミナルフレームの部品・配線の集約度を向上させ得る内燃機関用点火コイルの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明では次のような内燃機関用点火コイルの構成とする。即ち、コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、イオン電流に比例した信号を検出するイオン電流検出回路又は当該イオン電流検出回路を構成するイオン検出用回路部品と、前記イオン電流検出回路又は前記イオン電流検出用回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置されていることとする。
また、第2の発明では次のような内燃機関用点火コイルの構成とする。即ち、コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、プレイグニッションを防止するダイオード又はイグニッションノイズを低減させる雑防抵抗のうち少なくとも何れか一方を含むコイル周辺回路部品と、前記コイル周辺回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置されていることとする。
第1の発明又は第2の発明について好ましくは、前記コイルアセンブリが前記ターミナルフレームの配線平面より低圧側に配置され、且つ、前記高圧ターミナルが前記配線平面より高圧側に配置されていることとする。
また、第3の発明では次のような内燃機関用点火コイルの構成とする。即ち、コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、前記コイルアセンブリの一次電流を制御するイグナイタ回路又は当該イグナイタを構成するイグナイタ用回路部品と、前記イグナイタ回路又は前記イグナイタ用回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置され、
前記コイルアセンブリが前記ターミナルフレームの配線平面より低圧側に配置され、且つ、前記高圧ターミナルが前記配線平面より高圧側に配置されていることとする。
上述した各発明について、前記ターミナルフレームに配される回路部品は、当該ターミナルフレームの枠内空間領域に配置されるのが好ましい。この場合、前記回路部品は、前記ターミナルフレームの配線平面に対し略平行に配置されるのが好ましい。
上述した各発明について、前記配線平面の低圧側には、コネクタ端子を保持したコネクタ部が配置されているのが好ましい。また、前記ターミナルフレームは、グランド中継端子が設けられていると更に良い。
本発明に係る内燃機関用点火コイルによると、イオン電流検出回路又はコイル周辺回路部品といった所定の回路部品がターミナルフレームに搭載されるので、当該ターミナルフレームの部品・配線の集約度が向上し、回路アセンブリ体の配線作業及び構造形成が容易となる。
また、ターミナルフレームは、コイルアセンブリ及び高圧ターミナルの中核構造となる位置に配置されるので、各部品に設けられた端子からのアプローチが容易となり、回路アセンブリ体の配線作業及び構造形成が容易となる。
実施の形態に係る内燃機関用点火コイルの構造を示す図。 実施の形態に係る内燃機関用点火コイルの回路構成を示す図。 実施の形態に係るコイル部を説明する図。 実施の形態に係るコイルアセンブリを説明する図。 ターミナルフレームに形成される回路領域を説明する図。 実施の形態に係るターミナルフレームを説明する図。 実施の形態に係る筐体の成形方法を示す図。 実施例1に係る内燃機関用点火コイルの回路構成を示す図。 実施例1に係るターミナルフレームを説明する図。 実施例2に係る内燃機関用点火コイルの回路構成を示す図。 実施例2に係るターミナルフレームを説明する図。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る内燃機関用点火コイルの構成が説明されている。このうち、図1(a)は内燃機関用点火コイルの外観が示されており、図1(b)は其の内部構造が一部描かれている。内燃機関用点火コイル100(以下、点火コイル100と呼ぶ)は、熱可塑性樹脂(絶縁性樹脂)によって筐体部が形成される。かかる筐体部は、コネクタ部120と、コイル収容部140と、固定フランジ150と、高圧出力部160とが一体成形されている。
コネクタ部120は、殻状体内部に複数のコネクタ端子が配備され、ハーネス(図示なし)を介してECU(Engine
Control Unit)といった車載電子機器に接続される。これにより、コネクタ部120は、車載電子機器との配線がなされ、点火信号・電源電力等が印加されることとなる。
尚、本実施の形態に係る点火コイル100は、コイルアセンブリ110を収容させる筐体がプラグホールPHの開口端EHを塞ぐように配置される。従って、この筐体に設けられるコネクタ部120は、接続相手のハーネスとの着脱作業が容易に行われるよう、作業スペースを確保させた高さに設けられる。このように、本実施の形態にかかる点火コイル100にあっては、開口端直上配置方式とされるところ、プラグホールの開口端面から所定のスペースを設けた高さにコネクタ部120が配置されることとなる。この点で、点火コイル100は、プラグホール開口端との間に高圧ケーブルを設ける形式の点火コイルとは全く異なるものである。
ここで、特許請求の範囲における「開口端近傍」とは、コイルアセンブリ110がプラグホール直上に配置される態様も含まれるが、これに限らず、点火コイルからプラグホール開口端への高圧ケーブルが不要な程度に双方が接近している態様も含まれる。
高圧出力部160は、高圧ターミナル(図示なし)が内蔵され、これを周囲から絶縁するよう熱可塑性樹脂が覆われている。但し、高圧出力部160の下部には、高圧ターミナルとの電路が確保され、この高圧ターミナルを介して点火プラグへ電気的に接続される。また、高圧ターミナルの他端には、二次コイルの高圧出力用の端子に導通されるよう適宜配線されている。
コイル収容部140は、コイルアセンブリ(一次コイル,二次コイル,及び,コイル鉄心,が主な構成)の全表面を覆うように、熱可塑性樹脂が形成されている。コイルアセンブリの構成は、互いに絶縁されており、鉄心の軸心を基準軸として、一次コイル用のワイヤー線及び二次コイル用のワイヤー線が巻回されている。コイル収容部140は、熱可塑性樹脂によって、コイルアセンブリから高電圧が発生する際も電気的絶縁が保たれる。
本実施の形態に係るコイル収容部140は、イグナイタ130の内蔵基板を縦型に配置させている。このイグナイタ130は、複数の端子を備えており、当該端子がコネクタ端子またはターミナルフレーム170等に配線される。尚、点火コイル内の配線については、追って詳述することとする。
このコイル収容部140には、コイルアセンブリ110と高圧ターミナルとの間に、ターミナルフレーム170が配置される。当該ターミナルフレーム170は、絶縁樹脂から成る枠状形成体に複数の電気接触部が配備されており、コネクタ端子及びコイル端子及び高圧ターミナル等がこの電気接触部へ電気的に接続される。尚、ターミナルフレーム170の詳細については、追って詳述することとする。
固定フランジ150は、コイル収容部140に隣接する位置へ、当該コイル収容部と一体的に成形される。固定フランジ150は、舌片状の形体を呈しており、所定箇所にアルミ材等の金属ブッシュ151を埋設させている。この金属ブッシュ151は、固定ボルトの挿通が可能な中空管が好ましく、当該固定ボルトによってエンジンブロック(図示なし)へ固定される。また、金属ブッシュ151は、コイル鉄心113と電気的に接続されている。従って、「コイル鉄心113→ブッシュ151→エンジンブロック」といったアース経路,又は,「コイル鉄心113→ブッシュ151→固定ボルト→エンジンブロック」といったアース経路が形成されることとなる。
以下、プラグホールPHの中心軸について、点火プラグが設けられる方向を高圧側と呼び、其の反対方向を低圧側と呼ぶ。また、本実施の形態では、コネクタ部120,コイル収容部140,及び,フランジ部150が略一直線状に配置されるところ、当該中心線からフランジ部150に向かう方向をフランジ側と呼び、当該中心線からコネクタ部120に向かう方向をコネクタ側と呼ぶ。
以下、図2を参照し、本実施の形態に係る点火コイルの回路構成を説明する。図示の如く、上述したコネクタ部120は、バッテリー端子tb1と、グランド用端子tg1と、信号用端子ts1とを配備させている。これらの端子は、ハーネスを介して車載電子機器(自動車に搭載された装置)に接続され、これにより、電源及び信号が供給され、車載電子機器のグランド電極と点火コイル100のグランド電極とが導通される。
また、イグナイタ130は、制御基板131とパワートランジスタ132とを具備し、バッテリー端子tb2,信号用端子ts2,一次電流入力端子tc,及び,一次電流出力端子tg2を配備させている。制御基板131は、端子tb2を介してバッテリー端子tb1に接続され、制御基板用の電源がレギュレータREGによって制御される(例えば,5V電源)。また、制御基板131は、端子ts2を介して信号用端子ts1に接続され、制御回路Csgに点火信号が入力される。この制御回路Csgは、適宜の回路を具備し、点火信号の再成形,セルフシャット機能,ソフトシャット機能等を実現させる。そして、パワートランジスタ132では、制御回路Csgを介して点火信号が入力されると、端子tcから端子tg2へ向けて電流を通過させる。
当該パワートランジスタ132は、其の入力側が一次コイル111を介してバッテリー端子tb1に接続され、出力側が端子tg2を介して鉄心113に接続されている。従って、パワートランジスタ132の通過電流は、コイルアセンブリの一次コイル111を流れる一次電流に相当し、これが点火信号によって制御されることとなる。尚、この一次電流は、数μsecオーダーにてオン/オフ動作がエンジン回転数に応じて繰り返し制御される。
コイルアセンブリ110は、その一部に一次コイル111及び二次コイル112が巻回され、一次電流の変化が起きると、双方のコイルが電磁的に結合される。従って、コイルアセンブリ110は、一次電流が急変動すると、これに応じて二次巻線112が励起され、数百Vの高電圧を発生させる。このとき、点火プラグPGでは、この高電圧を受けて、プラグギャップを放電させる。
尚、本実施の形態では、点火プラグPGと二次コイル112の出力端との間に雑防抵抗115を直列接続させ、イグニッションノイズを低減させている。また、当該二次コイル112の入力端と一次コイル111の入力端との間にダイオード114を直列接続させ、プレイグニッションを防止させている。以下、雑防抵抗115及びダイオード114は、図示の如くコイル周辺に設けられるところ、これら双方又は何れか一方を、コイル周辺回路部品と呼ぶことがある。
図示の如く、コイル鉄心113は、電極または電路との電気的接点j2〜j3を有している。但し、この電気的接点とは、配線端点との接点を指すものに限らず、ハンダ層による接触面、リードフレームによる接触面、その他の導電性材料を介した接点等もこれに含まれる。
先ず、コイル鉄心113は、配線Lg1〜Lgx及び電気的接点j2を介して、コネクタ部のグランド用端子tg1に接続される。また、コイル鉄心113は、配線Lg2,Lgx及び電気的接触点j2を介して、イグナイタ130の一次電流出力端子tg2に接続される。更に、当該コイル鉄心113は、配線Lg3及び電気的接点j3を介してグランド中継端子tg3に導通され、このグランド中継端子tg3は、自動車に搭載されたエンジンブロックとの接触部を有することで、自動車の基準電位と同電位にされる。尚、エンジンブロックは、車両のシャーシへ電気的に接続されており、当該シャーシと同電位とされている。
尚、同図において、電気的接点j3及び配線Lg3及び中継端子tg3は、かかる形態に限られるものではない。例えば、これらがハンダ層のみによって構成される場合もあり得るし、リードフレームのみによって構成される場合もあり得る。
本実施の形態によると、コイルアセンブリを流れる一次電流は、「バッテリーVb(12V〜24V)→一次コイル111→パワートランジスタ132」という電流入力経路を辿り、その後、「パワートランジスタ132→コイル鉄心113→グランド中継端子tg3→エンジンブロック」というグランド電流経路(Ig2→Igx)を辿る。一方、ノイズに伴う電圧成分がグランド用端子tg1へ印加されると、これによる電流経路Ig1は、接点jxで電流経路Ig2と合流しアース側へ導かれる。以下、電流経路Ig1,Ig2,Igxに流れる電流をアース電流と飛ぶこととする。
図3では、コイル成形体の構成及び其の製造工程が示されている。先ず、コイルボビン10とコイルカバー30とが準備される(STEP1)。このうち、コイルボビン10は、略矩形の中空筒構造を呈し、鍔部11と鍔部12とが一体形成されている。鍔部11では、外部へ突出する方向へコイル端子11a及び11bが配備され、ボビン筒部に巻回された一次コイル111の端点が当該コイル端子11a及び11bへ各々接続される。また、鍔部12では、コイル端子12a及び12bが設けられ、二次コイル112の両端がコイル端子12a及び12bへ各々接続される。二次コイル112は、一次コイル111の外周側に巻回されており、一次コイル111との間に絶縁材を配置させる等して互いの絶縁状態が保たれている。
これらコイル端子は、図2におけるコイルアセンブリ110の配線の一部を形成する。即ち、コイル端子11aは、一次コイル111の出力端に設けられ、イグナイタ130の端子tcに導通される。コイル端子11bは、一次コイル111の入力端に設けられ、バッテリーVbから電力供給される。コイル端子12bは、二次コイル112の一方の端点に設けられ、ダイオード114を介してコネクタ端子tb1へ接続される。また、コイル端子12aは、二次コイル112の出力端に設けられ、雑防抵抗115を介して点火プラグPGへ導通される。即ち、コイル端子112aは、二次コイルで励起された昇圧電圧を出力する端子である。
また、STEP1で準備されるコイルカバー30は、一弦を開口させた矩形断面をなしており、この断面の板厚方向がコイルボビンの軸方向長さに略一致する。このコイルカバー30は、コイルボビン10と供に絶縁体とされ、鍔部11及び12を介して組付けられる(STEP2)。かかるコイル部110aは、二次コイル112の表面とコイルカバー30との間に空間が形成され、当該空間がエポキシ樹脂等によって二次コイルの表面を絶縁させる(STEP3)。本実施の形態に係るコイル部110aは、コイル端子の全てが同一面且つ同一方向に設けられることで、ターミナルフレーム170に配備された電気接触部との接続作業を容易なものとしている。
その後、STEP4では、コイルボビン10の巻線内部を貫通するように、コイル鉄心113が組付けられ、コイルアセンブリ110が完成する(図4参照)。コイル鉄心113は、コイルボビン10を貫通するI型鉄心と、当該I型鉄心の両端に接合されるC型鉄心によって、図示の如く閉磁路を形成させている。尚、本実施の形態では、かかるコイル鉄心113の殆どを、PBT等の絶縁材料で被覆させている。
その後、STEP5では、コイルアセンブリ110にターミナルフレーム170が組合わされる。この工程では、コイルアセンブリ110のコイル端子とターミナルフレーム170の電気接触部とが適宜に接触するように、互いの位置が正しく配置される。
その後、STEP6では、コイル端子と電気接触部との接触部について、スポット溶接またはハンダ付け等の適宜の導通処理が施される。この工程では、コイルアセンブリ110とターミナルフレーム170とについて、電気的な配線とアセンブリ体の構造形成とが一挙に行われることとなる。
図5に示す如く、本実施の形態では、ターミナルフレーム170に配線領域TF1及びTF2の配線パターンが形成される。配線領域TF1は、一次コイル111及び二次コイル112からコネクタ端子tb1へ導通する配線区間と、一次コイル111からイグナイタ130の端子tcへ導通する配線区間と、二次コイル112から点火プラグPGへ導通する配線区間と、の各々が形成される。そして、当該配線領域TF1の端点は、ターミナルフレーム170の電気接触部t1〜t7,として設けられる。
具体的に説明すると、電気接触部t1は、一方でコネクタ端子tb1に導通され他方で接点j1に導通される。電気接触部t2は、イグナイタ130の端子tcに接続される。電気接触部t3は、一次コイル111の入力端(コイル端子11a)に導通される。電気接触部t4は、一次コイル111の出力端(コイル端子11b)に導通される。電気接触部t5は、二次コイル112の一方の端点(コイル端子12a)に導通される。電気接触部t6は、二次コイル112の出力端(コイル端子12b)に導通される。また、電気接触部t7は、点火プラグPGへ導通される。
図6(a)は、配線区間TF1の内部配線に関するイメージ図が示されている。このイメージ図は、ターミナルフレーム170の枠状形成体(点線部で図示)に、配線区間TFの内部配線を引き回したものである。そして、図6(b)は、これを具現化させた配線パターンが示されている。図示の如く、パターンP1は、電気接触部t2から枠状形成体171を辿って電気接触部t4へ導通させている。パターンP2は、電気接触部t3から枠状形成体171を辿って電気接触部t1へ導通させている。当該パターンP2は、電気接触部trへも導通させている。パターンP3は、電気接触部t5と電気接触部tsとを配線させている。また、パターンP6は、グランド中継端子tg3に相当するものである。
また、パターンP4は、枠状形成体171に支持されつつ、電気接触部t6,tpを形成させている。同様に、パターンP5は、枠状形成体171に支持されつつ、電気接触部tq,t7を形成させている。パターンP4及びP5は、昇圧電圧が印加されるところ、高圧用配線と呼ぶことがある。また、これに属さないパターンP1〜P3,P6は、低圧用配線と呼ぶことがある。
これら配線パターンは、銅材またはアルミ材等の導電性材料が用いられる。一方、枠状形成体171は、絶縁性材料であって、配線パターンの外周面を被覆させている。尚、図6(b)に示される断面は、配線パターンが現れるような枠状形成体の枠厚保方向の位置でターミナルフレームを切断した断面であって、以後、これを配線平面と呼ぶ。
また、ターミナルフレーム170には、他の電気接触部として、部品用電気接触部tr,ts,tp,及び,tqが設けられる(図6b参照)。このうち、部品用電気接触部trは、配線パターンP2に属しここから分枝したものである。部品用電気接触部tsは、配線パターンP3の端点に形成されるものである。また、部品用電気接触部tpは配線パターンP4の端点に形成され、部品用電気接触部tqは配線パターンP5の端点に形成される。図示の如く、部品用電気接触部tr及びtsは互いに対抗して間隙が形成されている。同様に、部品用電気接触部tp及びtqは互いに対抗して間隙が形成されている。
ターミナルフレーム170の外観は、図6(c)に示す如く、枠状形成体171の内部の配線パターンにおける表面が覆われ、枠状形成体171に覆われない部分が電気接触部(t1〜t7,tp,tq,tr,ts,及び,tg3)として、適宜の空間に現れる。また、ターミナルフレーム170は、枠状形成体171によって囲われている枠内空間領域DR1〜DR3と、当該枠内領域に属さない枠外空間領域DRx(即ち、領域DR1〜DR3の枠外に属する領域DRx)とを形成させている。
一般に、ダイオード114及び雑防抵抗115といったコイル周辺回路部品は、コイルボビンに一体形成された回路素子用ホルダーを設けて此処に収容させることがある。しかし、このようにすると、コイルボビンは、回路素子用ホルダー及び此処での端子部を設けなければならず、当該コイルボビンの大型化及び複雑化を招いてしまう。
一方、本実施の形態では、電気接触部tr及びtsの間にダイオード114が架橋され(図6c参照)、其の電気的接点で溶接・半田接続等が施される。このように、本実施の形態では、点火コイルとして構成される電気的素子をターミナルフレーム170の余裕のある空間へ配置させることで、実装・配線等に係る高密度化を図り、装置全体としての小型化に成功させている。また、これら電気的素子の配線をもターミナルフレーム170へ集約させることにより、配線作業の簡素化が図られている。
また、本実施の形態では、電気接触部tp及びtqの間に雑防抵抗115が架橋され(図6c参照)、其の電気的接点で溶接・半田接続等が施される。ここでも、ターミナルフレーム170は、実装・配線等に係る高密度化が図られ、且つ、配線の集約が図られている。特に、本実施の形態では、ダイオード114及び雑防抵抗115の双方がターミナルフレーム170に設けられているので、より効果的に、配線等に係る集約度が向上する。
図6(c)に示す如く、本実施の形態に係るターミナルフレーム170は、枠状形成体171から延在して設けられるか、枠状形成体171の間に橋架して設けられるので、上述した電気接触部を形成する導電構造が配線平面に現れることとなる。このため、全ての電気的接触部は、当該配線平面と略同じ面内に形成されることとなり、ターミナルフレーム170は、プラグホールの中心軸方向について、電気接続個所の統一が図られる。これによると、ステップ6では、溶接ターゲットが同一平面内に集約されるので、溶接装置等の操作(プログラムも含む)が簡素化され其の精度も向上することとなる。また、電気接触部を介して構造形成させる本実施の形態では、このような接続面を設けることで構造の簡素化が図られ、その構造形成を行う加工作業が容易となる。
特に、電気接続部t1等(第1の電気接続部)は、配線平面の枠外空間領域DRxに現れるよう、当該電気接続部の導電構造が形成される。このため、電気接続部t1は、コネクタ側へ固定させることが可能となり、コネクタ端子tb1との接続作業が容易となる。また、本実施の形態によると、イグナイタ130がコネクタ部120とコイルアセンブリ110との間に配置されているので、電気接続部t1は、イグナイタ130に配備された端子tb2との接続も容易に行い得る。
また、電気接続部t7(第2の電気接続部)は、配線平面の枠内空間領域DR3に現れるよう、当該電気接続部の導電構造が形成される。このため、電気接続部t7は、高圧ターミナルと対面するような位置関係となることで、互いの距離が短縮され高圧ターミナルとの導通が容易となる。
また、本実施の形態では、コイル端子は枠内空間領域DR1〜DR3に配置されるので、これに導通される電気接触部t3〜t6(第1の電気接触部)も枠内空間領域DR1〜DR3に配置される。このように、本実施の形態に係るターミナルフレーム170には、低圧用配線の他、電気接触部t6〜t7を含む高圧用配線が形成されている。かかるターミナルフレーム170は、特許文献1と比較して配線・電気接触部の集約度が向上されており、これにコイル周辺回路部品を搭載させることで、当該小型トランスの配線作業を簡素化させることとなる。
また、本実施の形態では、部品用電気接触部(tr,ts)が枠内空間領域DR2に配置されるので、この両端に連架されるダイオード114も同じ枠内空間領域DR2に配置される。このため、小型トランスを構成する回路アセンブリ体は、ターミナルフレーム170の枠外に回路部品を配置させずに済み、装置全体としての大型化を回避できる。また、ダイオード114に係る配線がターミナルフレーム170に集約されるので、回路アセンブリ体を製造する際の配線作業が簡素化される。
同様に、本実施の形態では、部品用電気接触部(tp,tq)が枠内空間領域DR3に配置されるので、この両端に連架される雑防抵抗115も同じ枠内空間領域DR3に配置される。このため、小型トランスを構成する回路アセンブリ体は、装置全体としての大型化が回避され、且つ、回路アセンブリ体を製造する際の配線作業が簡素化される。
また、上述したコイル周辺回路部品は、部品用電気接触部に導通される合理的な範囲において、ターミナルフレーム170の配線平面に対し略平行に配置される。即ち、コイル周辺回路部品は、其の多くの部分が枠内の空間に収容されることになり、枠内空間の有効活用に好適な配置が行われる。
更に、本実施の形態では、ターミナルフレーム170にグランド中継端子tg3(第2の電気接触部)が設けられている。このグランド中継端子tg3は、一方がコイル鉄心113に導通され、他方の環状端がフランジ部150の金属ブッシュ151に接触する。従って、ターミナルフレーム170は、アース電流の中継を容易にし得て、且つ、配線・電気接触部の集約度を更に向上させる。本実施の形態では、かかる配線を可能とするため、グランド中継端子tg3(第4の電気接続部)を配線平面の枠外空間領域DRxに配置させ、当該グランド中継端子の導電構造が形成される。このため、グランド中継端子tg3は、環状端が金属ブッシュ151に達し、ここでの導通接続が容易に行われる。尚、グランド中継端子tg3は、ターミナルフレーム170に形成される電気接触部の一形態である。
先に説明したSTEP6では、図7に示す如く、小型トランスを構成する回路アセンブリ体ASM1を完成させる(STEP6’参照)。回路アセンブリ体ASM1は、リードフレームf1を介してコネクタ端子tb1と電気接続部t1とが接続されている。また、この他のコネクタ端子tg1,ts1についても、図5の回路図となるようイグナイタ130の端子と適宜に接続される。また、ターミナルフレーム170の高圧側では、リードフレームf2を介して高圧ターミナル161と電気的接触部t7とが接続される。
このように、本実施の形態に係る点火コイル100によれば、高圧ターミナル161が配線平面の高圧側へ配置される一方、コネクタ端子tb1〜ts1及びコイルアセンブリ110が配線平面より低圧側に配置され、回路アセンブリ体ASM1が形成される。従って、ターミナルフレーム170は、各構成部の中核的位置に配置されることになるから、一の構成部品から著しく遠い距離に配置されることも起こり得ない。このため、当該ターミナルフレーム170は、各部品に設けられた端子からのアプローチが容易となり、回路アセンブリ体の配線作業及び構造形成も容易になる。
特に、コイル周辺回路部品は、ダイオード114又は雑防抵抗115の何れかを含む構成であるところ、高圧ターミナル161及びコイルアセンブリ110の双方から近い空間へ配置されるのが好ましい。そこで、本実施の形態では、ターミナルフレーム170にコイル周辺回路部品を搭載させることで、高圧ターミナル161からもコイル端子t3〜t6からも電気的な接続構造のアプローチが容易となる。
また、本実施の形態に係るターミナルフレーム170は、電気接触端子を表面裏面の何れからも露出するように、枠内に空間が形成されている。このため、ターミナルフレーム170は、コイルアセンブリ110と位置合わせされた後、其の逆の面から容易に溶接等の作業が行われる。また、かかるアセンブリに高圧ターミナル161を溶接する際、高圧ターミナル161又はリードフレームf2は其のサイズが限られるので、高圧側から溶接作業を容易に行うことができる。
更に、本実施の形態に係るターミナルフレーム170は、コネクタ端子に接続される電気接触部t1はコネクタ側へ配置され、グランド中継端子tg3はフランジ側へ配置されるよう、配線パターンの検討が行われている。即ち、ターミナルフレーム170では、水平方向(コネクタ側−フランジ側)における各部端子からのアプローチも容易とさせており、回路アセンブリ体の配線作業及び構造形成について更なる容易化が図られている。
このように、一体構造とされた回路アセンブリ体ASM1は、射出成形用の金型内部に投入され(STEP7)、当該金型内に熱可塑性樹脂が充填・硬化されることにより、回路アセンブリ体ASM1の周囲がモールドされ、点火コイル100の筐体形成が完了する(STEP8)。これにより、高圧端子161の高圧側は一部の面が外部に露出し、金属ブッシュ151もエンジンブロックとの導通面が形成され、コネクタ部120ではコネクタ端子の端片が殻状体の内部で露出することとなる。
本実施例では、ターミナルフレーム170の変更例を説明する。尚、実施の形態にて既に説明された構成については、同一符号を引用して其の説明を省略することとする。
図8に示す如く、本実施例に係るターミナルフレーム170は、イグナイタ130に内蔵される回路(以下、イグナイタ回路と呼ぶ)が搭載されることに伴い、配線領域の変更が行われている。当該配線領域TF10は、電気接触部ta及びtbが変更点とされている。
即ち、電気接触部taは、一方がコネクタ端子tb1へ電気的に接続され、他方が接点j1を介してダイオード114のカソード側に配線されている。また、電気接触部tbは、一方が配線Lvを介してイグナイタ端子tb2に接続され、他方が接点jzに接続されている。更に、これらの電気接触部ta及びtbは、配線領域TF10において、接点j1及びjzを介して電気的に接続されている。
ターミナルフレーム170では、図9(a)に示す如く、内部空間領域DR1にイグナイタ回路が配備される。イグナイタ回路は、制御基板131及びパワートランジスタ132から構成されるものであって、その各々については、イグナイタ用回路部品と呼ぶことがある。
制御基板131に実装された回路Csgは、接点ts3を介して電気接触部ts2へ導通され、これが信号経路とされる。また、レギュレータREGは、接点tb及び接点jzを介して電気接触部taへ導通され、これが電源経路とされる。また、パワートランジスタ132は、信号入力端が制御回路Csgに配線され、一次電流の入力端が接点td及びt4を介して一次コイル111に導通され、一次電流の出力端が接点jxに導通される。また、当該接点jxは、制御回路Csg及びレギュレータREGのアース線とも接続されており、コイル鉄心113(図示なし)を介してアース中継端子tg3の接点jyに導通されている。すなわち、接点jxでは、様々な経路でのアース電流を結合させ、これをアース中継端子tg3へ与える。
尚、接点ts3,接点tb,接点td,及び,接点jxについては、イグナイタ用部品回路に接続されるところ、これらを部品用電気接触部と呼ぶこととする。図9(b)に示す如く、部品用電気接触部は、配線パターンP11〜P13の一部を形成する導電材であって、一端が枠状形成体171に支持され固定される。これら配線パターンは、図9(a)での配線部を具現化させている。
具体的に説明すると、部品用電気接触端ts3は、配線パターンP11の端部に形成され、他端の電気接触部ts2に導通される。部品用電気接触部tdは、配線パターンP12の端部に形成され、他端の電気接触部ts4に導通される。部品用電気接触部tbは、配線パターンP13から分枝するパターン形成部であって、端部t1,t3,trへ導通される。部品用電気接触部jxは、領域DR1に形成された突型の枠状形成体に固定されている。
そして、部品用電気接触端(ts3,tb,td,jx)は、図9(c)に示す如く、ヒートシンクHSに制御基板131及びパワートランジスタ132が実装され、端子またはワイヤー線等を介して適宜に配線される。
本実施例に係る点火コイル100では、ターミナルフレーム170の内部にイグナイタを収容させているので、部品・配線の集約度を向上させ、且つ、装置の小型化が図られる。また、イグナイタ130は、ターミナルフレーム170に搭載させているので、コイル端子と配線させるのに好都合となる。
本実施例では、ターミナルフレーム170の更なる変更例を説明する。先と同様、実施の形態にて既に説明された構成については、同一符号を引用して其の説明を省略することとする。
図10に示す如く、本実施例に係るターミナルフレーム170は、イオン電流検出回路190が搭載される。これに伴い、配線領域TF20は、電気接触部tw2及びtg4と、イオン電流検出回路190の回路構成とが追加されている。
即ち、電気接触部tw2は、一方がコネクタ端子tw1へ電気的に接続され、他方がイオン電流検出回路190の信号出力部に接続される。また、電気接触部tg4は、一方がイオン電流検出回路190の接点jbに接続され、他方がアース電位GNDへ導通されている。このイオン電流検出回路190は、抵抗Ra及びコンデンサCaから成る第1の直列回と、ダイオードDa及びツェナーダイオードDzから成る第2の直列回路とから構成され、双方の直列回路が接点ja及び接点jbの間で並列接続される。また、双方の直列回路は、ブリッジ回路を形成しており、各々の中点が信号出力部とされている。
イオン電流検出回路190は、一次電流の導通期間にコンデンサCaがチャージされ、一次電流が瞬断され点火動作が行われた後に、其のチャージ電荷が放電され、このときのイオン電流に比例する信号(イオン電流検出信号)を出力させる。
ターミナルフレーム170では、図11(a)に示す如く、内部空間領域DR2にイオン電流検出回路190が配備される。上述したように、イオン電流回路190は、複数の電子素子から構成されるものであって、その各々については、イオン電流検出用回路部品と呼ぶことがある。また、同図におけるイオン電流検出回路190の回路構成は、代表的な一例を示したものに過ぎず、オペアンプ等を追加させた回路構成としても良い。
図9(b)に示す如く、本実施例に係るターミナルフレーム170は、配線パターンP1,P21〜P25が形成されている。このうち、配線パターンP21は、高圧用配線であって、電気接触部t6,t7を形成する。また、配線パターンP22は、電気接触部t1とt3とを導通させている。配線パターンP23〜P25は、イオン電流検出回路190を形成する配線パターンであり、互いの配線パターン端部による間隙を形成させている。この間隙部を形成する電気接触部は、部品用電気接触部と呼び換えることとする。
図9(c)に示す如く、配線パターンP23〜P25は、部品用電気接触部の間隙にイオン電流検出用回路部品を橋架させ、イオン電流検出回路190を形成している。また、イオン電流検出回路190を通過したアース電流は、電気接触部tg4からコイル鉄心113(図示なし)を介してアース中継端子tg3に導かれる。
本実施例に係る点火コイル100では、ターミナルフレーム170の内部にイオン電流検出回路190を収容させているので、部品・配線の集約度が向上され、且つ、装置の小型化が図られる。また、イオン電流検出回路190は、ターミナルフレーム170に搭載させているので、コイル端子及びコイル鉄心113との配線が容易となり、その構造についても簡素化されることとなる。
尚、本実施例では、ターミナルフレーム170にイオン電流検出回路の構成素子を全て搭載させているが、当該イオン電流検出回路の一部の素子(イオン電流検出用回路部品)をターミナルフレーム170へ搭載させるようにしても良い。これによれば、ターミナルフレームの余剰空間を最大限に利用でき、且つ、回路素子の過剰搭載に伴う装置の大型化をも回避できる。
100 内燃機関用点火コイル, 110 コイルアセンブリ, 113 コイル鉄心, 120 コネクタ部, tb1〜ts1 コネクタ端子, 130 イグナイタ, 140 コイル収容部, 150 フランジ部, 160 高圧出力部, 161 高圧ターミナル, 170 ターミナルフレーム, 190 イオン電流検出回路, t3〜t6 第1の電気接触部, t7 第2の電気接触部, tr〜ts 部品用電気接触部, tb 部品用電気接触部, td 部品用電気接触部, ts3 部品用電気接触部。

Claims (12)

  1. コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
    前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、イオン電流に比例した信号を検出するイオン電流検出回路又は当該イオン電流検出回路を構成するイオン検出用回路部品と、前記イオン電流検出回路又は前記イオン電流検出用回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 前記イオン電流検出回路又は前記イオン電流検出用回路部品は、前記ターミナルフレームの枠内空間領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 前記イオン電流検出回路又は前記イオン電流検出用回路部品は、前記ターミナルフレームの配線平面に対し略平行に配置されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用点火コイル。
  4. コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
    前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、プレイグニッションを防止するダイオード又はイグニッションノイズを低減させる雑防抵抗のうち少なくとも何れか一方を含むコイル周辺回路部品と、前記コイル周辺回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  5. 前記コイル周辺回路部品は、前記ターミナルフレームの枠内空間領域に配置されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用点火コイル。
  6. 前記コイル周辺回路部品は、前記ターミナルフレームの配線平面に対し略平行に配置されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関用点火コイル。
  7. 前記コイルアセンブリが前記ターミナルフレームの配線平面より低圧側に配置され、且つ、前記高圧ターミナルが前記配線平面より高圧側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の内燃機関用点火コイル。
  8. コイル端子が配備されたコイルアセンブリと、前記コイル端子のうち昇圧電圧を出力する端子へ電気的に接続された高圧ターミナルと、枠状形成体に複数の電気接触部が配備されたターミナルフレームと、を備え、
    前記ターミナルフレームは、前記コイル端子へ電気的に接続された第1の電気接触部と、前記高圧ターミナルへ電気的に接続された第2の電気接触部と、前記コイルアセンブリの一次電流を制御するイグナイタ回路又は当該イグナイタを構成するイグナイタ用回路部品と、前記イグナイタ回路又は前記イグナイタ用回路部品へ電気的に接続された部品用電気接触部と、が配置され、
    前記コイルアセンブリが前記ターミナルフレームの配線平面より低圧側に配置され、且つ、前記高圧ターミナルが前記配線平面より高圧側に配置されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  9. 前記イグナイタ回路又は前記イグナイタ用回路部品は、前記ターミナルフレームの枠内空間領域に配置されることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関用点火コイル。
  10. 前記イグナイタ回路又は前記イグナイタ用回路部品は、前記ターミナルフレームの配線平面に対し略平行に配置されることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関用点火コイル。
  11. 前記配線平面の低圧側には、コネクタ端子を保持したコネクタ部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の内燃機関用点火コイル。
  12. 前記ターミナルフレームは、グランド中継端子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか一項に記載の内燃機関用点火コイル。
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