JP2014210921A - 不飽和ポリカーボネートジオール、そのような不飽和ポリカーボネートジオールの製造方法、及びその使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造中に二重結合を有する新規なポリカーボネートジオールを提供する。【解決手段】末端水酸基、少なくとも一種の式(Ia)の繰り返し単位、及び式(Ib)の単位及び式(II)の単位から選択される少なくとも一種の繰り返し単位を含み[R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択され、R1bは、C2〜C20非環式アルケニレン基を示し、R2は、C2〜C20非環式アルケニレン基を示す]、少なくとも一種の不飽和炭素−炭素二結合を含む、不飽和ポリカーボネートジオール(A)である。【選択図】なし
Description
本発明は、ポリマー製造の技術分野に属する。特に、本発明は、その構造中に二重結合を有する新規なポリカーボネートジオール、並びに熱可塑性ポリウレタン、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン分散物、ウレタンアクリレート、ポリカーボネートジアクリレート及び熱可塑性樹脂を製造するためのそのようなポリカーボネートジオールの製造方法を提供する。
アルキレンジオール単位を含むいくつかのポリカーボネートジオールは、技術の説明に開示されている。特に、特許文献1は、1,6−ヘキサンジオール単位及び1,5−ペンタンジオール単位又は1,4−ブタンジオール単位を含むポリカーボネートジオールを開示する。特許文献2は、1,6−ヘキサンジオール単位及び1,4−ブタンジオール単位を含むポリカーボネートジオールを開示する。特許文献3は、1,6−ヘキサンジオール単位及び1,5−ペンタンジオール単位を含むポリカーボネートジオールを開示する。これらの特許文献は、これらのポリカーボネートジオールは、低い結晶性を有することを開示する。
更に、上述の特許文献に記載されたポリカーボネートジオール(PCD:PolyCarbonate Diols)は、水酸基以外の反応性官能基を有さない。従って、これらのPCDは、より高い架橋密度を有するポリウレタンを製造するために適さない。
一方、特許文献4は、一般式
[ここで、「n」は、1〜20、好ましくは1〜15の整数を表し、「m」は、1〜10の整数を表し、「Q」は、1,4−ジメチレン−シクロヘキサン残基を表し及び「R」は、飽和又は不飽和脂肪族、又は脂環式アルケン残基、又はアリーレン残基(1,4−フェニレン残基を除く)を表す]
の大部分は水酸基末端を有するカーボネート基含有鎖状ポリエステルを開示する。その特許出願に記載されている生成物は、柔軟剤を加えていないにもかかわらず、高い弾性を示す。それらの接着性は、自動車シート金属に関して大変良好で有り、ガラスに関して満足なものである。更に、これらの生成物は、通常の塗料溶媒、例えば、アセトン、メチルエチルケトン及び酢酸エチル等に大変よく溶ける。それらの接着能力は優れる。しかし、特許文献4に記載された鎖状ポリエステルは、粘度が高いことによって特徴づけられる(比較例参照)。
の大部分は水酸基末端を有するカーボネート基含有鎖状ポリエステルを開示する。その特許出願に記載されている生成物は、柔軟剤を加えていないにもかかわらず、高い弾性を示す。それらの接着性は、自動車シート金属に関して大変良好で有り、ガラスに関して満足なものである。更に、これらの生成物は、通常の塗料溶媒、例えば、アセトン、メチルエチルケトン及び酢酸エチル等に大変よく溶ける。それらの接着能力は優れる。しかし、特許文献4に記載された鎖状ポリエステルは、粘度が高いことによって特徴づけられる(比較例参照)。
第一の要旨において、本発明は、
末端水酸基、少なくとも一種の式(Ia)の繰り返し単位、及び式(Ib)の繰り返し単位及び式(II)の繰り返し単位から選択される少なくとも一種の繰り返し単位
[ここで、
R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択され、
R1bは、C2〜C20非環式アルケニレン基を示し、及び
R2は、C2〜C20非環式のアルケニレン基を示す]を含み、
少なくとも一の不飽和炭素−炭素結合を含む、
新規な不飽和ポリカーボネートジオール(A)(本願においてPCD(A)ともいう)を提供する。
末端水酸基、少なくとも一種の式(Ia)の繰り返し単位、及び式(Ib)の繰り返し単位及び式(II)の繰り返し単位から選択される少なくとも一種の繰り返し単位
R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択され、
R1bは、C2〜C20非環式アルケニレン基を示し、及び
R2は、C2〜C20非環式のアルケニレン基を示す]を含み、
少なくとも一の不飽和炭素−炭素結合を含む、
新規な不飽和ポリカーボネートジオール(A)(本願においてPCD(A)ともいう)を提供する。
本願において、非環式アルキレン基又は非環式アルケニレン基は、置換されており、枝分かれしており、又は両方であってよいことが理解される。
本願において、C2〜C20エーテル基は、式R6−O−R7の基[ここで、R6とR7は独立してCx−Cy非環式アルキレンであり、x+yは、2〜20の数である]に対応するとして理解される。
更に、C3〜C20エステル基は、式R6−COO−R7の基[ここで、R6とR7は、独立してCx−Cy非環式アルキレンであり、x+yは、2〜19の数である]に対応するとして理解される。
本発明は、当業者に既知の従来のものより、より低い粘度を有する新規な不飽和ポリカーボネートジオール(A)を提供する。従って、ポリウレタンの製造により適切に使用される。特に、より粘度が低いことで、より容易に、より低エネルギーコストでPCDを取り扱うことが可能になる。好ましくは、本発明の新規な不飽和PCD(A)は、20000cpsより低い粘度を有し、より好ましくは10000cpsより低い粘度を有する。
より好ましい態様において、本発明は、本出願で述べるような、不飽和PCD(A)[ここで、R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基を示し、より好ましくはC2〜C7非環式アルキレン基を示す]に言及する。より好ましい態様において、R1aは、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、2−メチルペンチレン、3−メチルペンチレン、3,3−ジメチルペンチレン及び2−ブチル−2−エチルトリメチレンからなる群から選択される。
更により好ましい態様において、本発明の不飽和PCD(A)は、一の式(I)の繰り返し単位[R1aは、ヘキサメチレンである]を含む。
他の好ましい態様において、本発明の不飽和ポリカーボネートジオール(A)は、少なくとも一種の式(II)の繰り返し単位を含む。この不飽和ポリカーボネートジオール(A)は、ポリウレタンの製造に使用すると、式(Ia)と式(Ib)の繰り返し単位のみを含む本発明の不飽和PCD(A)と比較して、より高い反応性を有する。
より好ましい態様において、本発明は、繰り返し単位(II)のカルボキシル基(又はエステル基)の炭素原子に隣接するいずれかの炭素原子が(又はいずれの炭素原子も)、二重結合に属する本願の上述の不飽和PCD(A)に言及する。更により好ましい態様において、R2は、−CH=CH−である。
本発明では、非環式構造を含むC6〜C20炭化水素基は、置換されていても、枝分かれしていても、両方でもよいと理解される。好ましくは、R3は、シクロヘキサンジアルキレンである。より好ましくは、この基は、シクロヘキサンジメチレンである。
より好ましい態様において、本発明の不飽和PCD(A)は、式(Ia)の繰り返し単位、式(II)の繰り返し単位及び式(III)の繰り返し単位を含む[ここで、R1a、R2及びR3は、上述の意味を維持する]。より好ましくは、R1aは、ヘキサメチレンであり、R2は、−CH=CH−であり、R3は、シクロヘキサンジメチレンである。
他の好ましい態様において、本発明は、式(Ia)の繰り返し単位[R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基である]及び式(Ib)の繰り返し単位[R1bは、C2〜C20非環式アルケニレン基である]を含む不飽和ポリカーボネートジオール(A)も提供する。好ましくは、不飽和PCD(A)は、2〜20繰り返し単位を含む。
より好ましい態様において、アルキレン/アルケニレン単位のモル比は、99/1〜1/99である。
更により好ましい態様において、本発明は、式(Ia)の繰り返し単位[ここで、R1aは、−(CH2)6−である]及び式(Ib)の繰り返し単位[R1bは、−CH2−CH=CH−CH2−である]を含み、99/1〜1/99のモル比を有する不飽和ポリカーボネートジオール(A)を記載する。
他の好ましい態様において、本願で記載した不飽和PCD(A)の分子量は、400〜10,000である。
第二の要旨において、本発明は、本願の第一の要旨で記載した不飽和PCD(A)の製造方法であって、少なくとも一種の式(Ia)の繰り返し単位の前駆体と、式(Ib)と式(II)の繰り返し単位から選択される少なくとも一種の繰り返し単位の前駆体を、反応させることを含む、不飽和PCD(A)の製造方法も記載する。
より好ましい態様において、本発明は、本願の第一の要旨に記載した少なくとも一種の式(II)の繰り返し単位を含む不飽和PCD(A)の製造方法であって、
少なくとも一種の式(Ia)
[ここで、R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択される]
の繰り返し単位を含むポリカーボネートジオール(B)(以下、本願では、PCD(B)ともいう)を、
式(IV)の化合物及び式(V)の化合物
[ここで、R2は、本願の第一の要旨に記載した意味を維持し、R4及びR5は、独立して、水素及びC1〜C6アルキル基からなる群から選択される]
からなる群から選択される化合物と、
反応させることを含む、製造方法(又は得るための手順)を記載する。
少なくとも一種の式(Ia)
[ここで、R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択される]
の繰り返し単位を含むポリカーボネートジオール(B)(以下、本願では、PCD(B)ともいう)を、
式(IV)の化合物及び式(V)の化合物
[ここで、R2は、本願の第一の要旨に記載した意味を維持し、R4及びR5は、独立して、水素及びC1〜C6アルキル基からなる群から選択される]
からなる群から選択される化合物と、
反応させることを含む、製造方法(又は得るための手順)を記載する。
好ましい態様において、本願は、PCD(B)が式(Ia)の二種の異なる繰り返し単位の混合物である本発明の不飽和PCD(A)の製造方法を記載する。
他の好ましい態様において、不飽和PCD(A)の製造方法は、少なくとも一種の、好ましくは二種の、式(Ia)の繰り返し単位[ここで、R1aは、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、2−メチルペンチレン、3−メチルペンチレン、3,3−ジメチルペンチレン及び2−ブチル−2−エチルトリメチレンからなる群から選択される]を含むポリカーボネートジオール(B)を、式(IV)の化合物[ここで、R2は、−CH=CH−である]と反応させることを含む。
他の好ましい態様において、不飽和PCD(A)の製造方法は、式HO−R1a−OHの一種又はそれ以上のジオールモノマー[ここで、R1aは、PCD(B)に含まれる式(1a)の繰り返し単位と同じである]の存在下、ポリカーボネートジオール(B)を、上述した式(IV)又は(V)の化合物と反応させることを含む。
他の好ましい態様において、本願は、PCD(B)は、上述した式(Ia)の繰り返し単位と、式(III)の繰り返し単位[ここで、R3は、本願の第一の要旨に記載した意味を保持する]を含む、本発明の不飽和PCD(A)の製造方法も記載する。
より好ましい態様において、不飽和PCD(A)の製造方法は、式(Ia)の一の繰り返し単位[ここで、R1aは、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、2−メチルペンチレン、3−メチルペンチレン、3,3−ジメチルペンチレン及び2−ブチル−2−エチルトリメチレンからなる群から選択される]及び式(III)の更なる繰り返し単位[ここで、R3は、枝分かれしたシクロヘキサンである]を含むポリカーボネートジオール(B)を、式(IV)の化合物[ここで、R2は、−CH=CH−である]と反応させることを含む。
他の好ましい態様において、不飽和PCD(A)の製造方法は、式HO−R1a−OH及びHO−R3−OHのジオールモノマー[ここで、R1a及びR3は、PCD(B)に含まれる式(I)の繰り返し単位と同じである]の存在下、ポリカーボネートジオール(B)を、上述の式(IV)又は(V)の化合物と反応させることを含む。
本願で上述したように、PCDの主な用途の一つは、ポリウレタンの製造である。PCDの分子量は、最終的に製造されるポリウレタンの性質に著しく影響する。本発明の方法は、出発物質として要求される分子量を有するポリカーボネートジオール(B)使用することで、望ましい分子量を有する不飽和PCD(A)の製造を可能にする。
従って、本願で使用される「要求される分子量」との表現は、本発明の第一の要旨において記載した不飽和ポリカーボネートジオール(A)を得るために要求される分子量、好ましくは400〜10,000、として理解されるべきである。より好ましい態様において、PCD(B)の分子量は、500〜4,000である。
他の好ましい態様において、本発明は、ポリカーボネートジオール(B)を得るために、一又はそれ以上の式(VI)
HO−R1a−OH (VI)
[ここで、R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択される]
のジオールを、カーボネートと重合することによって、要求される分子量、好ましくは400〜10,000の分子量を有するポリカーボネートジオール(B)を供給することを更に含む、本願に記載した不飽和PCD(A)の製造方法に言及する。
HO−R1a−OH (VI)
[ここで、R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基、C2〜C20エーテル基及びC3〜C20エステル基からなる群から選択される]
のジオールを、カーボネートと重合することによって、要求される分子量、好ましくは400〜10,000の分子量を有するポリカーボネートジオール(B)を供給することを更に含む、本願に記載した不飽和PCD(A)の製造方法に言及する。
カーボネートのいずれのソース(又は供給源)も、本発明に基づくポリカーボネートジオールの製造のために使用することができる。適するカーボネートの例は、ジアルキルカーボネート[例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート及びジブチルカーボネートなど];ジアリールカーボネート[例えば、ジフェニルカーボネートなど]及びアルキレンカーボネート[例えば、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、1,3−ブチレンカーボネート及び1,2−ペンチレンカーボネートなど]であり得るが、これらに限定されるものではない。好ましいカーボネートは、ジメチルカーボネート及びエチレンカーボネートである。
米国特許出願番号US2011/077352A1に記載されているように、ポリカーボネートジオール(B)を得ることができる。特に、好ましくはカーボネート化合物(VII)に関して過剰モル量のポリオール(VI)を使用して、PCD(B)を得ることができる。反応は、160〜200℃の温度、50mmHgの圧力に5〜6時間保ち、その後200〜220℃の温度、100mmHg又はそれ以下の圧力に約4時間保つことで、行うことができる。生成するアルコールを除去しながら反応を行うことが好ましい。しかし、もし共沸蒸留によってカーボネート化合物もアルコールと一緒に除去されるならば、過剰量のカーボネート化合物(VII)を加えても良い。上述の反応では、例えば、テトラブトキシチタン等の触媒を使用することもできる。
第三の要旨において、本発明は、ポリウレタンポリエステルエラストマー、ポリウレタン分散物、ウレタンアクリレート、ポリカーボネートジアクリレート及び熱可塑性樹脂を製造するために、本発明の第一の要旨で記載した式(A)の不飽和PCDの使用にも言及する。
例1:ホモポリマー1,6ヘキサンジオールポリカーボネートを無水マレイン酸と反応させることによる不飽和ポリカーボネートジオールの合成
攪拌機と温度計を備える反応器内に、1,6−ヘキサンジオールをジメチルカーボネートと反応させることで得られる、OH価58.5mgKOH/gを有するポリカーボネートジオールのホモポリマ−477g(UBE Corporation Europe, S.A.製のUH200Nとして既知の製品)を、480gの1,6−ヘキサンジオール及び301gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
10時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価118mgKOH/g、75℃で粘度330cps及び酸価0.29mgKOH/gを有する生成物を得た。
攪拌機と温度計を備える反応器内に、1,6−ヘキサンジオールをジメチルカーボネートと反応させることで得られる、OH価58.5mgKOH/gを有するポリカーボネートジオールのホモポリマ−477g(UBE Corporation Europe, S.A.製のUH200Nとして既知の製品)を、480gの1,6−ヘキサンジオール及び301gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
10時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価118mgKOH/g、75℃で粘度330cps及び酸価0.29mgKOH/gを有する生成物を得た。
ポリカーボネートジオール及びポリカーボネートジオールコポリマーの物性の測定は、下記のように行った。
(1)水酸基価(OH価)
水酸基価は、JIS K 1557の indicator titration method (指示薬を用いる滴定法)に基づいて測定した。試料を無水フタル酸ピリジン溶液を用いてエステル化した。過剰の試薬を水酸化カリウム溶液で滴定した。PCDのエステル化は、イミダゾールで促進した。
計算方法:水酸基価は、次式のように計算した。
水酸基価=(B−A)×f×56.1/S+酸価
ここで、
B:ブランクを滴定するために要する0.5mol/L KOH溶液の体積(mL)
A:試料を滴定するために要する0.5mol/L KOH溶液の体積(mL)
f:KOH溶液の規定度
S:試料の重量(g)。
(1)水酸基価(OH価)
水酸基価は、JIS K 1557の indicator titration method (指示薬を用いる滴定法)に基づいて測定した。試料を無水フタル酸ピリジン溶液を用いてエステル化した。過剰の試薬を水酸化カリウム溶液で滴定した。PCDのエステル化は、イミダゾールで促進した。
計算方法:水酸基価は、次式のように計算した。
水酸基価=(B−A)×f×56.1/S+酸価
ここで、
B:ブランクを滴定するために要する0.5mol/L KOH溶液の体積(mL)
A:試料を滴定するために要する0.5mol/L KOH溶液の体積(mL)
f:KOH溶液の規定度
S:試料の重量(g)。
(2)酸価
酸価は、JIS K 1557の indicator titration method に基づいて測定した。
エタノール−トルエン混合物に溶かした試料を、KOHエタノール溶液で滴定した。酸価は、下記のように計算した。
酸価=(B−A)×f×56.1/S
ここで、
B:ブランクを滴定するために要する0.1mol/L KOH溶液の体積(mL)
A:試料を滴定するために要する0.1mol/L KOH溶液の体積(mL)
f:KOH体積標準エタノール溶液の規定度
S:試料の重量(g)。
酸価は、JIS K 1557の indicator titration method に基づいて測定した。
エタノール−トルエン混合物に溶かした試料を、KOHエタノール溶液で滴定した。酸価は、下記のように計算した。
酸価=(B−A)×f×56.1/S
ここで、
B:ブランクを滴定するために要する0.1mol/L KOH溶液の体積(mL)
A:試料を滴定するために要する0.1mol/L KOH溶液の体積(mL)
f:KOH体積標準エタノール溶液の規定度
S:試料の重量(g)。
(3)粘度
粘度は、E型粘度計を用いて、75℃で測定した。
粘度は、E型粘度計を用いて、75℃で測定した。
例2:コポリマー1,6ヘキサンジオール−シクロヘキサンジメタノールポリカーボネートを無水マレイン酸と反応させることによる不飽和ポリカーボネートジオールの合成
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、1,6−ヘキサンジオールとシクロヘキサンジメタノールのジメチルカーボネートとのOH価123.6mgKOH/gを有するコポリマー(UM90として既知の製品)755gを、202gの1,6−ヘキサンジオール、492gのシクロヘキサンジメタノール及び417gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、180℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
7時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価104.9mgKOH/g、酸価0.79mgKOH/g、75℃で671cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、1,6−ヘキサンジオールとシクロヘキサンジメタノールのジメチルカーボネートとのOH価123.6mgKOH/gを有するコポリマー(UM90として既知の製品)755gを、202gの1,6−ヘキサンジオール、492gのシクロヘキサンジメタノール及び417gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、180℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
7時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価104.9mgKOH/g、酸価0.79mgKOH/g、75℃で671cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
例3:ホモポリマー1,6ヘキサンジオールポリカーボネートをブテンジオールと反応させることによる不飽和ポリカーボネートジオールの合成
攪拌機、温度計と分留塔を備えた反応器内に、406gのジメチルカーボネート、300gの1,6−ヘキサンジオール、96gの1,4−ブテンジオールと0.05gのテトラ−n−ブトキシチタンを加えた。生成したメタノールとジメチルカーボネートに共沸蒸留を行いながら、95℃〜170℃で混合物を反応させた。実質的にメタノールの蒸留を終えた後、混合物を100mmbar以下に減圧し、更に4時間反応させた。尚、反応は、窒素雰囲気下で行った。反応の完了後、反応混合物を冷却して、102mgKOH/gの水酸基価と75℃で570cpsの粘度を有する固体を得た。
攪拌機、温度計と分留塔を備えた反応器内に、406gのジメチルカーボネート、300gの1,6−ヘキサンジオール、96gの1,4−ブテンジオールと0.05gのテトラ−n−ブトキシチタンを加えた。生成したメタノールとジメチルカーボネートに共沸蒸留を行いながら、95℃〜170℃で混合物を反応させた。実質的にメタノールの蒸留を終えた後、混合物を100mmbar以下に減圧し、更に4時間反応させた。尚、反応は、窒素雰囲気下で行った。反応の完了後、反応混合物を冷却して、102mgKOH/gの水酸基価と75℃で570cpsの粘度を有する固体を得た。
例4:コポリマー1,6ヘキサンジオール−1,5ペンタンジオールポリカーボネートを無水マレイン酸と反応させることによる不飽和ポリカーボネートジオールの合成
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、1,6−ヘキサンジオールと1,5−ペンタンジオールのジメチルカーボネートとのOH価56.9mgKOH/gを有するコポリマー(PHとして既知の製品)475gを、250gの1,6−ヘキサンジオール、220gの1,5−ペンタンジオール及び320gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
4時間後、200mmbarに減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価90.5mgKOH/g、酸価0.56mgKOH/g、75℃で674cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、1,6−ヘキサンジオールと1,5−ペンタンジオールのジメチルカーボネートとのOH価56.9mgKOH/gを有するコポリマー(PHとして既知の製品)475gを、250gの1,6−ヘキサンジオール、220gの1,5−ペンタンジオール及び320gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
4時間後、200mmbarに減圧して、残量の反応水を除去した。その結果、OH価90.5mgKOH/g、酸価0.56mgKOH/g、75℃で674cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
例5:ホモポリマーネオペンチルグリコールポリカーボネートを無水マレイン酸と反応させることによる不飽和ポリカーボネートジオールの合成
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、50.2mgKOH/gの水酸基価を有するネオペンチルグリコールのホモポリマー413gを、329gのネオペンチルグリコール及び240gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、180℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
8時間後、OH価258mgKOH/g、75℃で1306cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
攪拌機と温度計を備えた反応器内に、50.2mgKOH/gの水酸基価を有するネオペンチルグリコールのホモポリマー413gを、329gのネオペンチルグリコール及び240gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、180℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
8時間後、OH価258mgKOH/g、75℃で1306cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
比較例:DE1568342の例1の再製造
攪拌機と温度計を備えた反応器内で、シクロヘキサンジメタノールとジメチルカーボネートのホモポリマー(UCとして既知の製品)308gを、477gのシクロヘキサンジメタノール及び241gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
8時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。OH価96.8mgKOH/g、酸価0.6mgKOH/g及び75℃で77808cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
攪拌機と温度計を備えた反応器内で、シクロヘキサンジメタノールとジメチルカーボネートのホモポリマー(UCとして既知の製品)308gを、477gのシクロヘキサンジメタノール及び241gの無水マレイン酸と、150℃で混合した。その後、窒素気流下、190℃まで温度を上げた。反応の間、蒸留によって、反応混合物から水を除去した。
8時間後、減圧して、残量の反応水を除去した。OH価96.8mgKOH/g、酸価0.6mgKOH/g及び75℃で77808cpsの粘度を有する黄色生成物を得た。
Claims (12)
- R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基である、請求項1に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- R1aは、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチルプロピレン、2,2−ジメチルプロピレン、2−メチルペンチレン、3−メチルペンチレン、3,3−ジメチルペンチレン及び2−ブチル−2−エチルトリメチレンからなる群から選択される、請求項2に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- 少なくとも一種の式(II)の繰り返し単位を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- 繰り返し単位(II)のカルボキシル基の炭素原子に隣接するいずれかの炭素原子が二重結合に属する、請求項4に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- R2は、−CH=CH−である、請求項5に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- R3は、シクロヘキサンジアルキレン基である、請求項7に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- 式(Ia)の繰り返し単位[R1aは、C2〜C20非環式アルキレン基である]と、式(Ib)の繰り返し単位[R1bは、C2〜C20非環式アルケニレン基である]を含む、請求項2、3、7又は8に記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- 分子量が400〜10,000である、請求項1〜9のいずれかに記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)。
- 少なくとも一種の式(Ia)の繰り返し単位の前駆体を、式(Ib)と式(II)の繰り返し単位から選択される少なくとも一種の繰り返し単位の前駆体と、反応させることを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の不飽和ポリカーボネートジオール(A)の製造方法。
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