JP2014207755A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ティース部の基端側に整列的にコイル素線が巻き付けられた回転電機を構成する。【解決手段】ヨーク部11にティース部12を突設し、このティース部12の突出端にティースフランジ部13を形成して回転電機のコアを構成する。ティース部12の基端側でヨーク部11の近傍には、ティース部12に巻き付けられるコイル素線15のうち、第1層L1と第2層L2と第3層とにおけるティース部12の基端側の位置を規制する規制部Rを備えた。この規制部Rは、第1層L1のコイル素線15に対する規制位置を基準にして、これより上層のコイル素線15の規制位置ほどティースフランジ部13の方向に張り出す姿勢の規制面を備えている。【選択図】図8
Description
本発明は、回転電機に関し、詳しくは、複数のティース部にコイル素線を巻き付ける技術に関する。
特許文献1では、バックヨークとティースとティースフランジとで1つの分割コアを構成しており、複数の分割コアの組み合わせによりステータが構成されている。また、分割コアのステータコアに対して絶縁物としてインシュレータを取り付け、この外周に複数層(文献では複数段)にコイル素線を巻き付けている。この特許文献1では、ティースがテーパー形状であるため、ティースにコイル素線を巻き付けた場合にはバックヨークの内周面とコイル素線との間に隙間を生ずるものであり、この隙間に第2のインシュレータを詰め込みコイルの巻き崩れを防止する構成を有している。
特許文献2では、リング状のステータコアの内周側に複数のティース部を形成し、これをインシュレータに重ねて配置し、このようにインシュレータが重ねられたティース部にコイル素線を巻き付けてステータが構成されている。この特許文献2では、ティース部の突出側の端部には周方向に伸びるフランジ状部が形成されることから、ステータコアの内面と、ティース部の外面と、ティース部のフランジ状部とで取り囲まれた部位にコイルスロットが形成される。
特許文献3では、リング状のヨークの内周に複数のティース部(文献では磁極歯)が形成され、このティース部にコイル素線(文献ではマグネットワイヤ)を巻き付ける際には、重ねて巻くことにより、先に巻かれたコイル素線をティース部の基端側にスライドさせて落とし込むことにより整列的に巻き付ける形態が記載されている。
特許文献2に示される構成のステータコアのティース部に対してコイル素線を巻き付ける工程の課題を説明する。この工程で棒状となるノズルの先端からコイル素線を送り出して巻き付けを行う装置を用いるものでは、ノズルをコイルスロットの内部に送り込んだ場合に、ノズルがヨーク部の内面に接触するためコイル素線を送り込める位置に限界があった。従って、この接触位置を限界としてティース部の基端側に対してコイル素線を直接的に送り込めないものであった。
このような状況から、特許文献3に示されるように、ティース部の先に巻き付けたコイル素線に重ねるように、次の巻き付けを行うことにより、この巻き付けの圧力により先に巻き付けたコイル素線をティース部の基端側にスライドさせることも行われている。
しかしながら、先に巻き付けたコイル素線を、次に巻き付けるコイル素線の圧力によりティース部の基端側にスライドさせる手法は、第1層の巻き付けにおいては可能であるが、この第1層の巻き付け面が連続した凹凸状となるため、この上面の第2層のコイル素線の巻き付けでは、コイル素線のスライドを有効に行えないものであった。このような理由から、ティース部の基端側にはコイル素線が巻き付けられない凹状領域が作り出されることもあった。
このようにティース部の基端側に凹状領域が形成された場合には、この上層に巻き付けられるコイル素線が凹状領域に落ち込みコイルの姿勢が乱れることから、コイル素線同士の間に無駄な空間が形成され、コイルスロットでのコイル素線の巻き数が少なくなる不都合を招くものであった。また、コイル素線の姿勢が乱れた場合には、コイル素線が重なり合う部位に対して、更にその後に巻き付けられるコイル素線の圧力が強く作用するためコイル素線の切断に繋がることもあった。
本発明の目的は、ティース部の基端側にコイル素線が整列的に巻き付けられた回転電機を構成する点にある。
本発明の特徴は、回転軸芯を中心に配置される環状のヨーク部と、このヨーク部から径方向に突出する複数のティース部と、前記複数のティース部の突出端において前記回転軸芯を中心とする周方向に張り出すティースフランジ部とを有するコアを備え、前記ティース部の外周にコイル素線が複数層に巻き付けられるコイル巻回領域が形成され、このコイル巻回領域のうち前記ティース部の基端側で、少なくとも最下層となる第1層と、これに隣接する上層の第2層と、更に、次に隣接する上層の第3層とのコイル素線の位置を規制する規制部が前記ヨーク部又は前記ヨーク部を覆うインシュレータに突出形成され、前記規制部は、前記第1層のコイル素線に対する規制位置を基準にして、これより上層のコイル素線の規制位置ほど前記ティースフランジ部の方向に張り出す規制面を備えており、この規制面は、前記第3層側ほど、前記ティースフランジ部との間隔が拡大する姿勢で形成されている点にある。
この構成では、特許文献3に示されるように先に巻き付けたコイル素線に次のコイル素線を重ねて巻き付けることにより、先に巻き付けられたコイル素線をティース部の基端側にスライドさせ、そのコイル素線を規制部の規制面に当接させることで第1層を密巻状態で形成することが可能となる。また、本発明の構成では、規制部の規制面が、上層のコイル素線の規制位置ほどティースフランジ部の方向に張り出す姿勢に形成される。また、第1層のコイル素線の表面に対してティースフランジ部からティース部の基端の方向にコイル素線を密巻して第2層を形成する場合に、ノズルによる巻き付け位置の限界に達した後にも巻き付けを行うことにより、この第2層において1ターン前のコイル素線に外面にガイドされる状態で、コイル素線をティース部の基端側に送り込むことができる。これにより、第2層のコイル素線を規制部材の規制面で規制される位置に配置することが可能となり、この第2層にはコイルが存在しない凹状領域を形成することがない。この後に、第2層のコイルの表面にコイル素線を巻き付けて第3層のコイルを形成する場合には、規制部の規制面の位置からティースフランジ部の方向にコイル素線を密巻することが可能となり、第2層と同様に凹状領域を形成することがない。
更に、規制部の規制面は第3層側ほどティースフランジ部との間隔が拡大する姿勢であるので、コイル素線を密巻にして第1層を形成した後に、第2層を第1層と同じ回数で巻き付けた場合には、規制面と緩く接触することになり、第2層のコイル素線を第1層より緩く巻き付けることが可能となる。これと同様に、第3層のコイル素線を第2層のコイル素線より緩く巻き付けることが可能となり、コイル素線に強い張力が作用することに起因して、下層のコイル素線の間に入り込む現象を抑制する。
このように、第2層と第3層とにはコイル素線が存在しない凹状領域が形成されず、第3層より上層のコイル素線が凹状領域の崩れ落ちる現象に起因する乱れを解消してコイルを整列して形成することが可能となる。
その結果、ティース部の基端側にコイル素線が整列的に巻き付けられた回転電機が構成された。
更に、規制部の規制面は第3層側ほどティースフランジ部との間隔が拡大する姿勢であるので、コイル素線を密巻にして第1層を形成した後に、第2層を第1層と同じ回数で巻き付けた場合には、規制面と緩く接触することになり、第2層のコイル素線を第1層より緩く巻き付けることが可能となる。これと同様に、第3層のコイル素線を第2層のコイル素線より緩く巻き付けることが可能となり、コイル素線に強い張力が作用することに起因して、下層のコイル素線の間に入り込む現象を抑制する。
このように、第2層と第3層とにはコイル素線が存在しない凹状領域が形成されず、第3層より上層のコイル素線が凹状領域の崩れ落ちる現象に起因する乱れを解消してコイルを整列して形成することが可能となる。
その結果、ティース部の基端側にコイル素線が整列的に巻き付けられた回転電機が構成された。
本発明は、下層のコイルのコイル素線同士の境界位置に前記コイル素線を巻き付けることにより上層のコイルを形成するように前記第2層と前記第3層とが形成され、前記規制面が前記第1層と第2層と第3層とのコイル素線に対応する領域にのみ形成されると共に、前記規制面が前記第3層のコイル素線の外面に対して、コイル素線の直径の値未満の隙間が形成される姿勢で形成されても良い。
これによると、第3層のコイルを形成する際に、コイル素線の張力が低下して、第3層のコイル素線に多少の緩みが作り出されても、コイルを規制部により規制することが可能となる。
本発明は、前記ティース部の、前記回転軸芯の径方向を法線とする断面が、長辺と短辺とを有する長方形に形成されると共に、前記規制部が、前記長辺となる前記ティース部の外壁面に沿う領域に形成されても良い。
これによると、断面が長方形となるティース部のうち、長辺となる外壁面に沿って規制部を形成することにより、例えば、短辺となる壁面に沿って規制部を形成するものと比較して、長い距離に亘ってコイルの規制を行い、良好な規制を実現する。
本発明は、前記規制部で最も突出する部分に前記コイル素線が嵌り込む状態で通過可能な溝部が形成されても良い。
これによると、ティース部に巻き付けられたコイル素線の端部をコイルから引き出す場合にも、このコイル素線を規制部に形成された溝に嵌め込むことにより、コイル素線の位置を決め、取り扱いを良くする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1に示すように、ハウジング1の内部に回転軸芯Xと同軸芯上に、その両端がハウジング1に支持される支持シャフト2を備え、この支持シャフト2に外嵌する状態で回転自在となる回転シャフト3を備え、この回転シャフト3と一体回転するロータAを備えると共に、このロータAを取り囲む領域にステータBを備えて回転電機としてのブラシレス型の電動モータが構成されている。
〔基本構成〕
図1に示すように、ハウジング1の内部に回転軸芯Xと同軸芯上に、その両端がハウジング1に支持される支持シャフト2を備え、この支持シャフト2に外嵌する状態で回転自在となる回転シャフト3を備え、この回転シャフト3と一体回転するロータAを備えると共に、このロータAを取り囲む領域にステータBを備えて回転電機としてのブラシレス型の電動モータが構成されている。
回転シャフト3は樹脂で形成され、その軸端にインペラ4が一体的に形成されている。このインペラ4をポンプハウジング5に収容することにより、この電動モータは、乗用車等の車両において、インバータに冷却水を循環させるウォータポンプに使用される。なお、本発明の電動モータは、エンジンに冷却水を循環させるウォータポンプや、エンジンにおいて潤滑油を供給する油圧ポンプや、車両のウインドウの開閉に使用されるものであっても良い。
また、回転電機としてブラシレス型の電動モータを例に挙げているが、この構成の電動モータは、三相モータと基本的に共通する構成であるため、三相モータとして構成しても良い。更に、この構成のモータは回転シャフト3を回転させることにより発電機として機能するものであり、本発明の構成を発電機に適用しても良い。
ロータAは、回転シャフト3と一体回転するバックヨーク6と、このバックヨーク6に埋め込まれた複数の永久磁石7とを備えることにより全体的に円柱状に構成されている。バックヨーク6は磁性鋼板を積層して構成され、このバックヨーク6は樹脂により回転シャフト3と一体化されている。
図1、図2に示すように、ステータBは、回転軸芯Xを中心とするリング状領域に配置されるヨーク部11と、このヨーク部11から回転軸芯Xの方向に突出する6つのティース部12と、複数のティース部12の突出端において、周方向に張り出すティースフランジ部13とを備えることでコアを構成している。これら、ヨーク部11と複数のティース部12と複数のティースフランジ部13とは磁性鋼板を積層して構成されている。
また、ヨーク部11と複数のティース部12とティースフランジ部13とに絶縁性の樹脂で成るインシュレータ14を外嵌すると共に、ティース部12を覆うインシュレータ14に対してコイル素線15を巻き付けてコイルBcが形成されている。
なお、コイル素線15は、断面形状が円形となる銅線の表面にポリウレタンやポリエステル等の絶縁性の樹脂を被覆したものが用いられており、各コイルBcに対して選択的に電力を供給することにより、回転磁界を作り出し、この回転方向にロータAを駆動回転するように構成されている。
本発明の回転電機では、インシュレータ14を必ずしも用いる必要はなく、ステータBに絶縁性の樹脂を塗布することで絶縁膜を形成し、ティース部12に形成された絶縁膜の上面に対してコイル素線15を巻き付けるように構成しても良い。また、コイル素線15が絶縁性の樹脂により被覆されているため、インシュレータ14を用いずにティース部12の外面に対してコイル素線15を直接的に巻き付けても良い。
〔ステータの詳細〕
図2〜図4に示すように、各々のティース部12は、回転軸芯Xを中心にする放射状(径方向)に伸びる姿勢の放射ラインYに沿って形成され、回転軸芯Xに沿う方向視において、放射ラインYに沿う平行姿勢となる一対の縦壁12Aと、これに直交する姿勢(回転軸芯Xにも直交する姿勢)となる一対の横壁12Bとを備えることで、前記回転軸芯Xの径方向を法線とする断面が長方形に形成されている。具体的には、縦壁12Aの寸法(回転軸芯Xに沿う方向での寸法)が、横壁12Bの寸法(回転軸芯Xに直交する方向での寸法)より長くなり、縦壁12Aが長辺で、横壁12Bが短辺となる。
図2〜図4に示すように、各々のティース部12は、回転軸芯Xを中心にする放射状(径方向)に伸びる姿勢の放射ラインYに沿って形成され、回転軸芯Xに沿う方向視において、放射ラインYに沿う平行姿勢となる一対の縦壁12Aと、これに直交する姿勢(回転軸芯Xにも直交する姿勢)となる一対の横壁12Bとを備えることで、前記回転軸芯Xの径方向を法線とする断面が長方形に形成されている。具体的には、縦壁12Aの寸法(回転軸芯Xに沿う方向での寸法)が、横壁12Bの寸法(回転軸芯Xに直交する方向での寸法)より長くなり、縦壁12Aが長辺で、横壁12Bが短辺となる。
ヨーク部11のうち、ティース部12が接続する部位は、回転軸芯Xに沿う方向視において、放射ラインYと直交する姿勢となるヨーク内面11Sが形成されている。この実施形態では、6つのティース部12を備えているためヨーク内面11Sが6つ形成され、ヨーク内面11Sは、正6角形の6つの辺上に配置される。
回転軸芯Xに沿う方向視において、ティース部12の突出方向(前述した放射ラインYと一致する)に直交する姿勢の基準平面を想定すると、ティースフランジ部13のうちヨーク部11に対向するフランジ内面13Sが、このティースフランジ部13の周方向への延出端ほどヨーク内面11Sから離間する所定の傾斜角で形成されている。また、このティースフランジ部13のうち、回転軸芯Xに向かうフランジ外面13Tは、ロータAの外周に沿う円弧状に成型され、複数のティースフランジ部13の隣り合うものの中間には、フランジ間隙13Uが形成されている。
この実施形態では、図4に示すように、回転軸芯Xに沿う方向視において、フランジ内面13Sとティース部12の縦壁12Aとが作り出す角度αが125度程度に設定されている。
この構成から、ティース部12の外面と、ヨーク内面11Sと、フランジ内面13Sとで取り囲まれる領域にコイルスロットが形成され、コイルBcは、コイルスロットに収容される形態となる。
特に、このステータBでは、ティース部12に対してコイル素線15を密巻で整列して巻き付けた構成を有しており、このようにコイル素線15を整列して巻き付けるための規制部Rをインシュレータ14に形成している。なお、インシュレータ14を用いない場合には、ヨーク部11のヨーク内面11Sに規制部Rを突出して形成することが合理的である。
〔規制部〕
ティース部12の外周(厳密にはインシュレータ14の外周)のコイル巻回領域にコイル素線15を複数層巻き付けてコイルBcを構成している。規制部Rは、コイルBcの最下層となる第1層L1と、この上層に接触(隣接)する第2層L2と、更にこの第2層L2の上層に接触(隣接)する第3層L3との3重層のコイル素線15の位置を規制する規制面Rsを有している。
ティース部12の外周(厳密にはインシュレータ14の外周)のコイル巻回領域にコイル素線15を複数層巻き付けてコイルBcを構成している。規制部Rは、コイルBcの最下層となる第1層L1と、この上層に接触(隣接)する第2層L2と、更にこの第2層L2の上層に接触(隣接)する第3層L3との3重層のコイル素線15の位置を規制する規制面Rsを有している。
規制面Rsは、第1層L1の側より第3層L3の側が、ティースフランジ部13のフランジ内面13Sから離間する姿勢に形成されている。具体的には、第1層L1のコイルBcに対する規制位置を基準にして張り出す角度θが30度に設定されている。一方のティースフランジ内面13Sについては、図4に示したように、角度αが125度であるから、回転軸芯Xに沿う方向視において、コイルスロットのうち規制面Rsとティースフランジ内面13Sとで挟まれる空間は、ティース部12から離れるほど空間が拡大することになる。尚、規制面Rsとティースフランジ部13のフランジ内面13Sとは平行姿勢であっても良い。
この規制部Rは、第4層L4(図10を参照)から上層のコイルBcを規制することは想定しておらず、第3層L3のコイル素線15を規制する規制面Rsより上層側ほどヨーク内面11Sに対して緩やかに接近する傾斜面Rtが形成されている。
この規制部Rは、ティース部12に巻き付けられるコイル素線15を規制するためのものであるため、ティース部の縦壁12Aの基端側と、横壁12Bの基端側との何れに近接する位置に配置しても良いが、コイル素線15に対して長い距離で規制することが可能となるように一方の縦壁12Aに近接する位置に形成されている。
なお、この規制部Rは、縦壁12Aを挟む2箇所に形成しても良く、横壁12Bに沿う位置の1箇所又は横壁12Bを挟む2箇所に形成しても良い。更に、縦壁12Aと横壁12Bとの双方に沿う位置に形成しても良い。
規制部Rは、第3層L3と第4層L4との境界位置が、ヨーク内面11Sから最も張り出す形状に形成されることにより、第4層L4より上層のコイル素線15に対して規制する機能を排除している。更に、図3、図4に示すように、この規制部Rのうち、規制面Rsから傾斜面Rtに亘って、コイル素線15の通過を可能にする溝部Rgが形成されている。
〔コイル素線の巻き付け形態〕
コイル素線15の巻き付けは、ティース部12を覆う位置のインシュレータ14に対して行われ、この巻き付け時には、ティースフランジ部13のフランジ内面13Sを覆うインシュレータ14にコイル素線15が接触する作動も行われるが、これらを、ティース部12に対する巻き付け、及び、フランジ内面13Sに対する接触として説明する。
コイル素線15の巻き付けは、ティース部12を覆う位置のインシュレータ14に対して行われ、この巻き付け時には、ティースフランジ部13のフランジ内面13Sを覆うインシュレータ14にコイル素線15が接触する作動も行われるが、これらを、ティース部12に対する巻き付け、及び、フランジ内面13Sに対する接触として説明する。
ステータBのティース部12にコイル素線15を巻き付ける場合には、専用の巻付装置を用い、この巻付装置のノズル21の先端からコイル素線15を送り出すと共に、ステータBとワイヤノズル21とを相対的移動させる作動が行われる。この巻付装置では、コイル素線15をティース部12に巻き付ける際に、ティース部12の突出方向(放射ラインYに沿う方向)での巻付位置を予め設定できるように構成されている。
また、ノズル21は、所定に厚みを有する筒状の部材であるため、このノズル21をコイルスロットに挿入した場合に、ヨーク内面11S(これを覆うインシュレータ14)に接触するため、図4〜図10に示す巻付限界位置Dよりヨーク内面11Sの方向に移動できない。従って、ティース部12の基端側とヨーク部11との境界位置(規制部Rの第1層L1に対する規制位置)に対して直接的にコイル素線15を送り込めない。
このような理由から、ティース部12に対して第1層L1のコイルBcを形成する際には図4、図5に示すように、コイル素線15の端部側を、規制面Rsの溝部Rgを通過させた状態で、ティース部12の基端側からコイル素線15の巻き付けを開始し、図6に示すように、巻付位置をティースフランジ部13の方向に移動させる。このように初期の巻き付け時には、コイル素線15は素線同士の間に隙間が形成される状態となるが、巻付位置がティースフランジ部13のフランジ内面13Sに達すると、巻付位置を僅かに回転軸芯Xの方向に変位させながら、先に巻き付けたコイル素線15の上に次のコイル素線15を重ねるように巻き付けることにより、先に巻き付けたコイル素線15に圧力を作用させ、ティース部12の基端側に移動させる。
この巻き付けを必要とする回数(ターン)だけ行うことにより、第1層L1はティース部12の基端側で規制部Rの規制面Rsに当接する位置まで送り込まれ、図7に示すように、隣接するコイル素線15の間には隙間が形成されることが無く密巻状態となる。
また、第2層L2にコイル素線15を巻き付ける場合には、密巻するに必要なピッチで、ティースフランジ部13からティース部12の基端側へ巻付位置を移動させる形態での巻き付けが行われる。コイル素線15の巻き付けで第2層L2を形成する場合には、第1層L1と同じ回数だけ巻き付けが行われる。
また、第2層L2にコイル素線15を巻き付ける際の巻付位置の移動によりノズル21の巻付限界位置Dに達した時点では、図8に示すように、直前に巻き付けたコイル素線15Pを基準に、僅かにティース部12の基端側に変位した位置に対して、この第2層L2の最後のコイル素線15Qが巻き付けられる。このような最後の巻き付けにより、最後のコイル素線15Qは、直前に巻き付けられたコイル素線15P(1ターン前のコイル素線15)の外周にガイドされることにより規制部Rの方向に滑るように移動して、規制面Rsに近接又は当接する位置に達する。
次に、第3層L3にコイル素線15を巻き付ける場合には、第2層L2の最後のコイル素線15Qと、この直前のコイル素線15Pとの中間位置の外周にコイル素線15の巻き付けを開始し、図9、図10に示すように、巻付位置を密巻するに必要なピッチでティースフランジ部13の方向に移動させる形態で巻き付けを行う。このように第3層L3を形成する場合には、第1層L1と同じ回数だけ巻き付けが行われる。
なお、図4に示すように、ヨーク内面11Sとティースフランジ内面13Sとに挟まれる空間が、ティース部12から離れるほど拡大しており、しかも、規制面Rsとティースフランジ内面13Sとで挟まれる空間がティース部12から離れるほど拡大している。従って、第2層L2のコイル素線15と第3層L3のコイル素線15とが第1層L1のコイル素線15と同じ回数で巻き付けられるため、上層ほど緩く巻き付けられる。
これにより、この第3層L3の巻き付けは適正に終了することになり、この第3層L3のコイル素線15のうちティース部12の基端側のコイルは、規制部Rの規制面Rsに近接又は接触する位置に配置される。
このように第1層L1から第3層L3までの巻き付けを行うことにより、ノズル21による直接的な巻き付けが不能となる領域には、コイル素線15が存在しない凹状領域を形成することがない。従って、例えば、凹状領域に対して、第3層L3より上層に巻き付けたコイル素線15が崩れ落ちることに起因する乱れを解消して、コイル素線15を、密巻状態で、かつ、整列する状態で巻き付けることを実現する。
この第3層L3の巻き付けが終了した後には、この第3層L3より上層にコイル素線15を巻き付けることになり、この巻き付けを行う場合には、密巻を行うピッチでティースフランジ部13からティース部12の基端側へ巻付位置を移動させながら巻き付けを行い、ノズル21が巻付限界位置Dに達した場合に、この層の巻き付けを終了する。この後には、密巻を行うピッチでティース部12の基端側からティースフランジ部13の方向に巻付位置を移動させながら巻き付けを行うことになる。
このような巻き付けを反復して行うことにより、コイルスロットに対して整列した状態のコイルBcが形成され、例えば、コイル素線15が巻き付けられない凹状領域が第2層L2や第3層L3に形成されるものと比較して整列状態が維持され、コイルスロットの空間に対してコイル素線15を必要とする回数だけ巻き付けることが可能になるだけではなく、コイル素線15の切断を招く不都合も解消される。しかも、密巻となる整列状態でコイル素線15の巻き付けが行われるので、コイル素線15の巻き数が少なくなる不都合を解消する。
なお、図4に示すように、ヨーク内面11Sとティースフランジ内面13Sとに挟まれる空間が、ティース部12から離れるほど拡大しており、しかも、規制面Rsとティースフランジ内面13Sとで挟まれる空間がティース部12から離れるほど拡大している。第2層L2のコイル素線15と第3層L3のコイル素線15とが第1層L1のコイル素線15と同じ回数で巻き付けられるため、上層ほど緩く巻き付けられることになる。
これにより、上層のコイル素線15ほど隣接するコイル素線15どうしの間隔が広くなる。よって、当該上層のコイル素線15どうしは、ある程度の移動が許容される。第4層L4以降の上層に対しては特に規制面Rsを設けていないため、第4層L4以降のコイル素線15の巻き状態はある程度乱れが生じる。そもそもコイル素線15を規則正しく整列させた状態で巻き回せるのはおよそ3層目ぐらいまでであり、それ以降の層では巻き状態の乱れを完全に阻止することはできない。
ただし、第4層L4以降の層である程度乱れが生じる場合でも、それらのコイル素線15は、既に巻かれた下層のコイル素線15を押圧する。このとき、第2層L2および第3層L3におけるコイル素線15どうしの隣接間隔を徐々に広げておくことで、第4層以降のコイル素線15が下層のコイル素線15を局部的に押圧した場合でも、下層のコイル素線15は適度に移動し、第4層以降のコイル素線15の圧力を拡散させることができる。これにより、特に断線が生じ易い第1層L1乃至第3層L3のコイル素線15を確実に保護することができる。
この種のステータBでは、コイルスロットに樹脂を充填することでコイルBcの絶縁性を向上させ、コイルBcのコイル素線15の位置を固定することも行われている。このように樹脂を充填する場合でも、前述したようにコイル素線15が重なり合う状態や、凹状領域に落ち込む状況にないため、充填圧によりコイル素線15に圧力が作用した場合でも、コイル素線15が切断することはない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)規制部Rは、実施形態で規制面Rsと傾斜面Rtとを形成していたが、傾斜面Rtを備えなくても良い。また、図11に示すように、規制面Rsは第2層L2のコイル素線15との間に隙間が形成されるものでも良く、第3層L3のコイル素線15との間に隙間Nが形成され、この隙間Nの値が、コイル素線15の直径より小さい値であれば、コイル素線15が整列する状態で巻き付けることが可能となる。
(b)規制部Rの規制面Rsの形状は直線に限るものではなく、図12に示すように、緩やかな円弧となるように設定しても良い。このように構成したものでは、別実施形態(a)で説明したように第3層L3のコイル素線15との間に形成される隙間Nの値が、コイル素線15の直径より小さいが形値であれば良い。なお、規制面Rsの形状を、緩やかな波面にすることや、階段状に形成するものでも良い。
(c)図13に示すように、環状のヨーク部11の外周位置から外方に向けて複数のティース部12を形成し、これらのティース部12の突出側の端部にティースフランジ部13を形成した構造のステータBに本発明の規制部Rを形成する。
この別実施形態(c)では、磁界を作用させるロータAがリング状に形成されるものを想定しており、このように構成される電動モータでも、規制部Rを形成することにより、コイル素線15を整列的に巻き付けることが可能となる。
本発明は、ヨーク部に突設したティース部にコイル素線を巻き付けた構成を有する回転電機に利用することができる。
11 ヨーク部
12 ティース部
13 ティースフランジ部
15 コイル素線
14 インシュレータ
L1 第1層
L2 第2層
L3 第3層
N 隙間
R 規制部
Rg 溝部
Rs 規制面
X 回転軸芯
12 ティース部
13 ティースフランジ部
15 コイル素線
14 インシュレータ
L1 第1層
L2 第2層
L3 第3層
N 隙間
R 規制部
Rg 溝部
Rs 規制面
X 回転軸芯
Claims (4)
- 回転軸芯を中心に配置される環状のヨーク部と、このヨーク部から径方向に突出する複数のティース部と、前記複数のティース部の突出端において前記回転軸芯を中心とする周方向に張り出すティースフランジ部とを有するコアを備え、
前記ティース部の外周にコイル素線が複数層に巻き付けられるコイル巻回領域が形成され、このコイル巻回領域のうち前記ティース部の基端側で、少なくとも最下層となる第1層と、これに隣接する上層の第2層と、更に、次に隣接する上層の第3層とのコイル素線の位置を規制する規制部が前記ヨーク部又は前記ヨーク部を覆うインシュレータに突出形成され、
前記規制部は、前記第1層のコイル素線に対する規制位置を基準にして、これより上層のコイル素線の規制位置ほど前記ティースフランジ部の方向に張り出す規制面を備えており、この規制面は、前記第3層側ほど、前記ティースフランジ部との間隔が拡大する姿勢で形成されている回転電機。 - 下層のコイルのコイル素線同士の境界位置に前記コイル素線を巻き付けることにより上層のコイルを形成するように前記第2層と前記第3層とが形成され、前記規制面が前記第1層と第2層と第3層とのコイル素線に対応する領域にのみ形成されると共に、
前記規制面が前記第3層のコイル素線の外面に対して、コイル素線の直径の値未満の隙間が形成される姿勢で形成されている請求項1記載の回転電機。 - 前記ティース部の、前記回転軸芯の径方向を法線とする断面が、長辺と短辺とを有する長方形に形成されると共に、前記規制部が、前記長辺となる前記ティース部の外壁面に沿う領域に形成されている請求項1又は2記載の回転電機。
- 前記規制部で最も突出する部分に前記コイル素線が嵌り込む状態で通過可能な溝部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013083190A JP2014207755A (ja) | 2013-04-11 | 2013-04-11 | 回転電機 |
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JP2013083190A JP2014207755A (ja) | 2013-04-11 | 2013-04-11 | 回転電機 |
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-
2013
- 2013-04-11 JP JP2013083190A patent/JP2014207755A/ja active Pending
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