JP2014207380A - 可変抵抗素子を用いたメモリセル - Google Patents

可変抵抗素子を用いたメモリセル Download PDF

Info

Publication number
JP2014207380A
JP2014207380A JP2013085061A JP2013085061A JP2014207380A JP 2014207380 A JP2014207380 A JP 2014207380A JP 2013085061 A JP2013085061 A JP 2013085061A JP 2013085061 A JP2013085061 A JP 2013085061A JP 2014207380 A JP2014207380 A JP 2014207380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
memory cell
layer
variable resistance
bulk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013085061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6092696B2 (ja
Inventor
幸夫 玉井
Yukio Tamai
幸夫 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013085061A priority Critical patent/JP6092696B2/ja
Publication of JP2014207380A publication Critical patent/JP2014207380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6092696B2 publication Critical patent/JP6092696B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】 可変抵抗素子を情報の記憶に用いるメモリセルにおいて、1T1R型の構造を採用しつつ、大きな書き込み電流と高集積化の両立が可能なセル構造を実現する。【解決手段】ソース層105、ドレイン層103、及び、ソース層105とドレイン層103の間に挟まれたバルク部112が、基板と垂直方向に積層された構造を有するAccumulation型の縦型トランジスタ20のドレイン層103と、第1電極101と第2電極103の間に金属酸化物膜102が挟持されてなる可変抵抗素子10の第2電極103とを接続したメモリセルであって、ソース層105、ドレイン層103、及び、バルク部112が共にn型シリコンからなり、ゲート電極107、及び、ソース層105とドレイン層103間に電圧が印加されない状態で、バルク部112が完全空乏化している。【選択図】 図3

Description

本発明は、第1電極、第2電極、及び、かかる両電極間に金属酸化物膜を可変抵抗体として挟持し構成される不揮発性の可変抵抗素子と選択トランジスタからなるメモリセルに関する。
近年、フラッシュメモリに代わる高速動作可能な次世代不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:Nonvolatile Random Access Memory)として、FeRAM(Ferroelectric RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、PRAM(Phase Change RAM)等の様々なデバイス構造が提案され、高性能化、高信頼性化、低コスト化、及び、プロセス整合性という観点から、激しい開発競争が行われている。
これら既存技術に対して、電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗が変化する可変抵抗素子を用いた抵抗性不揮発性メモリRRAM(Resistive Random Access Memory:登録商標)が提案されている。この構成の一例を図10に示す。
図10に示されるように、従来構成の可変抵抗素子10は、下部電極103と可変抵抗体102と上部電極101とが順に積層された構造となっており、上部電極101及び下部電極103間に電圧パルスを印加することにより、抵抗値を可逆的に変化させることができる性質を有する。この可逆的な抵抗変化動作(以下では「スイッチング動作」と称する)によって変化する抵抗値を読み出すことによって、新規な不揮発性記憶装置が実現できる構成である。
この不揮発性記憶装置は、可変抵抗素子を備える複数のメモリセル夫々を行方向及び列方向にマトリクス状に配列してメモリセルアレイを形成するとともに、このメモリセルアレイの各メモリセルに対するデータの書き込み、消去、及び読み出し動作を制御する周辺回路を配置して構成される。そして、このメモリセルとしては、その構成要素の違いから、1つのメモリセルが1つの選択トランジスタTと1つの可変抵抗素子Rとから構成される(「1T1R型」と称される)メモリセルや、1つの可変抵抗素子Rのみから構成される(「1R型」と称される)メモリセル等が存在する。このうち、1T1R型メモリセルの構成例を図11に示す。
図11は1T1R型のメモリセルを用いたメモリセルアレイ200の一構成例を示す等価回路図である。各メモリセルの選択トランジスタTのゲートはワード線(WL1〜WLn)に接続されており、各メモリセルの選択トランジスタTのソースはソース線(SL1〜SLn)に接続されている(nは自然数)。また、各メモリセル毎の可変抵抗素子Rの一方の電極は選択トランジスタTのドレインに接続されており、可変抵抗素子Rの他方の電極はビット線(BL1〜BLm)に接続されている(mは自然数)。又、各ワード線WL1〜WLnはそれぞれワード線デコーダ201に接続され、各ソース線SL1〜SLnはそれぞれソース線デコーダ203に接続され、各ビット線BL1〜BLmはそれぞれビット線デコーダ202に接続されている。そして、アドレス入力(図示せず)に応じてメモリセルアレイ200内の特定のメモリセルへの書込み、消去及び読み出し動作のための特定のビット線、ワード線及びソース線が選択される構成である。
このように選択トランジスタTと可変抵抗素子Rとが直列に配置される構成により、ワード線の電位変化によって選択されたメモリセルのトランジスタがオン状態となり、更にビット線の電位変化によって選択されたメモリセルの可変抵抗素子Rのみに選択的に書込、或いは消去することができる構成となっている。
図12は、1R型のメモリセルを用いたメモリセルアレイ204の一構成例を示す等価回路図である。各メモリセルは可変抵抗素子Rのみから構成されており、可変抵抗素子Rの一方の電極はワード線(WL1〜WLn)に、他方の電極はビット線(BL1〜BLm)に接続されている。また、各ワード線WL1〜WLnはそれぞれワード線デコーダ205に接続され、各ビット線BL1〜BLmはそれぞれビット線デコーダ206に接続されている。そして、アドレス入力(図示せず)に応じてメモリセルアレイ204内の特定のメモリセルへの書込み、消去及び読み出し動作のための特定のビット線及びワード線が選択される構成である。
図12に示す1R型のメモリセルは、最小加工寸法をFとすると、メモリセルサイズを4Fと小さくできる利点を持つが、非選択セルにも電流が流れてしまうという欠点がある。
一方、図11に示す1T1R型のメモリセルは、選択セルにのみ電流を流せるという利点を持つが、メモリセルサイズが一般に大きくなってしまうという欠点がある。
1T1R型のメモリセルであっても高集積化を可能とする方法として、縦型のMOSトランジスタを用いる方法が、特許文献1に開示されている。なお、特許文献1では、記憶素子としてDRAM又は相変化メモリが用いられている。この場合、最小加工寸法をFとして、4Fのメモリセルサイズが理論上は可能となる。
上記の可変抵抗素子Rにおいて、可変抵抗体として用いられる可変抵抗材料としては、米国ヒューストン大のShangquing LiuやAlex Ignatiev等によって、超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料に電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗を変化させる方法が下記の特許文献2及び非特許文献1に開示されている。この方法は超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料を用いながらも、磁場の印加なしに室温においても数桁にわたる抵抗変化が現れる。尚、特許文献2に例示する素子構造では、可変抵抗体の材料としてはペロブスカイト型酸化物であるプラセオジウム・カルシウム・マンガン酸化物Pr1−xCaMnO(PCMO)膜が用いられている。
又、他の可変抵抗体材料としては、チタン酸化(TiO)膜、ニッケル酸化(NiO)膜、酸化亜鉛(ZnO)膜、酸化ニオブ(Nb)膜などの遷移金属元素の酸化物についても、可逆的な抵抗変化を示すことが非特許文献2及び非特許文献3などから知られている。
特開2008−311641号公報 米国特許第6204139号明細書
Liu, S.Q.他、"Electric-pulse-induced reversible Resistance change effect in magnetoresistive films", Appl. Phys. Lett., Vol. 76, pp. 2749-2751, 2000年 Baek, I.G.他, "Highly Scalable Non-volatile Resistive Memory using Simple Binary Oxide Driven by Asymmetric Unipolar Voltage Pulses" IEDM2004, pp.587-590, 2004年 H.Pagnia他, "Bistable Switching in Electroformed Metal-Insulator-Metal Devices" Phys. Stat. Sol.(a), Vol.108, pp.11-65, 1988年
非特許文献2に示されるような遷移金属酸化物を可変抵抗体とする可変抵抗素子では、抵抗スイッチングが可能な状態とするために、所謂フォーミングと呼ばれるソフトブレークダウン処理を行う必要が生じる。かかるソフトブレークダウンの結果として、金属酸化物中にフィラメント状に形成された酸素欠陥による導電パス(以降、適宜「フィラメントパス」と称す)が生成され、かかるフィラメントパスの開閉によって、抵抗変化が生じるといわれている。
したがって、フィラメントパスをいかにして形成するかが、その後の抵抗スイッチング特性に大きく影響すると考えられる。
ここで、記憶素子として上記可変抵抗素子を用いる場合であっても、特許文献1を適用すれば、縦型のMOSトランジスタを選択素子にしたメモリセルを用いることにより高集積メモリアレイが可能とも考えられる。
しかしながら、上記の可変抵抗素子は、一般に、書き込み電流を小さくすると、その低抵抗化動作(セット書き込み)において書き込み不良を起こし易くなることが明らかになっている。この問題の解決策としては、先ず、小さな書き込み電流でも安定動作する素子を開発することが望まれる。あるいは、電流を多く流してでも安定な書き込み動作を行うことが必要とされる。
ところが、後者の方法を採用し、電流を多く流そうとした場合、選択トランジスタの電流駆動能力を大きくしなくてはならない。一般に、所望の耐圧性能等を保ったままトランジスタの電流駆動能力を大きくするには、チャネル幅を大きくする必要がある。チャネル幅を大きくすることで、トランジスタの占有面積が大きくなってしまい、高集積化の妨げとなってしまう。
この事情は、選択トランジスタとして特許文献1に示す縦型MOSトランジスタを採用した場合も同様であり、トランジスタの占有面積がボトルネックになって、一定以上に微細化することが困難となる。
さらに、縦型MOSトランジスタを選択素子とするようなメモリセルは、微細な加工寸法領域で製造されることが想定され、可変抵抗素子の寸法も当然微細なものとなる。素子が微細になれば、加工に伴う素子端面へのダメージ等も考慮し、形成されるフィラメントパスの特性を制御可能な形でメモリセルを構成する必要がある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、可変抵抗素子に選択トランジスタを直列に接続した1T1R型のメモリセルにおいて、大きな書き込み電流と高集積化の両立が可能なメモリセルの構造を提供することを第1の目的とする。
さらに、本発明は、微細な素子寸法であっても、フィラメントパス形成が制御可能な、選択トランジスタと可変抵抗素子からなるメモリセルを提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るメモリセルは、第1電極と第2電極の間に金属酸化物膜が挟持され、前記両電極間への電気的ストレスの印加に応じて、前記両電極間の電気抵抗で規定される抵抗状態が可逆的に変化する可変抵抗素子と、セル選択用の選択トランジスタを備え、前記可変抵抗素子の前記第2電極と前記選択トランジスタのドレイン領域が接続されたメモリセルであって、
前記選択トランジスタが、縦型トランジスタであり、
前記縦型トランジスタは、
ソース層、ドレイン層、及び、前記ソース層と前記ドレイン層の間に挟まれたバルク部が、基板と垂直方向に積層された構造を有し、
前記ソース層、前記ドレイン層、及び、前記バルク部がn型シリコンからなり、前記バルク部のドーパント濃度が1×1017〜5×1018cm−3の範囲にあり、
前記ゲート電極が、前記バルク部の側壁面を覆う絶縁膜上を、前記バルク部を挟むように、対向して配置され、
前記ゲート電極、及び、前記ソース層と前記ドレイン層間に電圧が印加されない状態で、前記バルク部が完全空乏化していることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記バルク部の誘電率をεs、前記ドーパント濃度をNd、前記絶縁膜の単位面積当たりのキャパシタンスをCi、前記ゲート電極の仕事関数から前記バルク部のフェルミ準位と真空準位との間のエネルギー差を引いたものをφms、素電荷をq、及び、前記ゲート電極が対向する方向の前記バルク部の寸法をRとしたとき、


の関係を満たすことを第2の特徴とする。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記ゲート電極が、前記バルク部の側壁面を覆う絶縁膜上を、前記バルク部の全側壁面を覆うように配置されていることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記可変抵抗素子は、前記第1電極、前記金属酸化物膜、及び、前記第2電極が、前記基板と垂直方向に積層されていることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記バルク部の中心が、前記基板に垂直方向から見て、前記金属酸化物膜の形成領域の内側にあるように配置されており、
前記金属酸化物膜の前記基板に平行な少なくとも一方向の特定方向の線幅が、前記バルク部の前記特定方向の線幅以下である構成とすることができる。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、前記金属酸化物膜の前記第1方向の線幅、及び、前記バルク部の前記第1方向の線幅が、共に50nm以下であることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記第2電極が、前記ドレイン層に接し、
前記ドレイン層と前記第2電極を併せた高さの、基板に平行な一の断面方向の前記第2電極の線幅に対する比が、0.9以下であることが好ましい。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係るメモリセルは、更に、
前記可変抵抗素子は、フォーミング処理を施すことにより、前記両電極間の抵抗状態が前記フォーミング処理前の初期高抵抗状態から可変抵抗状態に変化し、
前記可変抵抗状態において、前記両電極間に前記電気的ストレスを印加することにより、前記抵抗状態が二以上の異なる状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いることが好ましい。
本発明に依れば、選択トランジスタを縦型のAccumulation型トランジスタ(蓄積型トランジスタ)で構成することにより、大きな書き込み電流と高集積化の両立が可能なメモリセルを実現できる。さらに、かかるトランジスタのバルク部のドーパント濃度(キャリア濃度)を適切に設定することで、書き込みに必要な大きな電流駆動能力を維持して、かつ、ノーマリオフ動作が可能となるため、メモリセルアレイを構成した場合の高集積化を可能とし、最小加工寸法をFとして4Fのメモリセル構成が容易となる。
また、電流はバルク部の中心を基板に垂直方向に流れるため、かかるバルク部の中心が、基板に垂直方向から見て、可変抵抗体である金属酸化物膜の形成領域の内側にあるように配置することで、フィラメントパスは、バルク部の電流が流れる部分を基板に垂直方向に延長した金属酸化膜内部の領域に主として形成される。つまり、可変抵抗体素子端面の加工に伴うダメージの影響を受けず、形成されるフィラメントパスの特性の制御が可能となる。
縦型トランジスタを備えた従来構成の1T1R型のメモリセルの構成を模式的に示す構造断面図 縦型トランジスタを備えた従来構成の1T1R型のメモリセルの構成を模式的に示す構造断面図 本発明の一実施形態に係る1T1R型のメモリセルの構成を模式的に示す構造断面図 Accumulation型の縦型トランジスタの動作を説明するための、ゲート電極の電圧印加に伴うバルク部の電子状態変化を示すバンド図 金属−絶縁膜−n型半導体を接触させた場合の熱平衡状態におけるエネルギーバンド図 Accumulation型の縦型トランジスタにおいて、完全空乏化に必要なn型層の直径Rとそのドーパント濃度(キャリア濃度)Ndとの関係を示すグラフ Accumulation型の縦型トランジスタにおいて、n型層の直径Rと、そのフラットバンド状態におけるバルク抵抗との関係を示すグラフ Accumulation型の縦型トランジスタにおいて、n型層の中心部とn+層の接点を模した微小接点近傍での放射状の電流を模式的に示した図 電極から微小接点へ流れ込む電流の、n層/電極界面における電流密度の分布を示す図 従来構成の可変抵抗素子の例を模式的に示す構造断面図 1T1R型のメモリセルを備えたメモリセルアレイの構成例を示す回路図 1R型のメモリセルを備えたメモリセルアレイの構成例を示す回路図
〈第1実施形態〉
以下において、本発明に係るメモリセルの一実施形態について、従来構成のメモリセルと比較しながら、図面を参照して説明する。
先ず、従来構成のメモリセルについて、図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2は、従来の縦型トランジスタと可変抵抗素子を直列に接続した1T1R型のメモリセルについて、その断面構造を模式的に示す図である。
《Inversion型MOSトランジスタを用いた従来構成》
一般に、スイッチとして用いられるトランジスタは、Inversion型のものである。
Inversion型トランジスタは、ソース/ドレインとチャネル部の導電型が異なった構成である。例えば、ソース/ドレインをn型とし、チャネルを形成する領域をp型とする。ゲートにオン電圧を加えると、ゲート絶縁膜とp型チャネル層の界面に電子が誘起されソース/ドレイン間が導通する。
Inversion型の縦型MOSFETと可変抵抗素子を積層した構造の一例を、図1に示す。第1電極101と第2電極103の間に可変抵抗体としての金属酸化物膜102が狭持された可変抵抗素子10の第2電極103が、より下層に設けられた縦型MOSFET11のn層104(ドレイン層)と電気的に接続して、メモリセルが構成されている。縦型MOSFET11は、n層104(ドレイン層)、n層105(ソース層)、チャネルが形成されるp型層106、及び、チャネルを制御するゲート電極107を有して構成される。ゲート電極107は、p型層106の側壁面を覆う絶縁膜108上を、p型層106の全側壁面を囲むように形成されている。第1電極101は、紙面の横方向(第1方向)に延伸するビット線110と接続し、ビット線110が第1方向に隣接するメモリセル同士を接続する。一方、ゲート電極107は、紙面に垂直な方向(第2方向)に延伸し、第2方向に延伸するワード線111となって、第2方向に隣接するメモリセル同士を接続する。n層105は、全メモリセルで共通の共通線109と接続している。ビット線110及びワード線111により、複数のメモリセル同士が2次元的に接続され、メモリセルアレイが構成されている。ワード線111に所定のオン電圧を印加し、縦型MOSFET11をオン状態にして、ビット線110と共通線109の間に書き込み電圧を印加することにより、可変抵抗素子10の抵抗状態が可逆的に変化し、このとき、可変抵抗素子10に書き込み電流が流れる。
可変抵抗素子10は、製造直後は初期高抵抗状態にあり、初期高抵抗状態では、可変抵抗素子は単なるキャパシタとして動作する。フォーミングと呼ばれる電圧印加処理を施すことにより、金属酸化物膜102中にフィラメントパスが形成され、電気的ストレスの印加に応じて、第1電極101と第2電極103間の電気抵抗で規定される抵抗状態が可逆的に遷移可能な可変抵抗状態に変化する。
ところで、可変抵抗素子10を製造する際、エッチング等によるダメージが素子端部にどうしても生じてしまう。このため、素子端部のダメージ領域は狙い通りの膜質と異なってしまう。図1において、金属酸化物膜102中のかかるダメージ領域を領域120(黒色で表示)で示している。したがって、このダメージ領域120にフィラメントパスが形成されないようにしなければならない。
しかしながら、Inversion型トランジスタでは、チャネルが絶縁膜108とp型層106の界面またはその近傍に生じるため、図1に示すように、チャネルから近いダメージ領域に電流が流れようとして、ダメージ領域120或いはその近傍にフィラメントパス121が形成されてしまう可能性がある。この結果として、抵抗スイッチング特性の劣化を招くこととなってしまう。
これを解決する方法として、例えば、図2に示されるように、可変抵抗素子10部分の基板に平行な方向の線幅を縦型MOSFET11のp型層106の線幅よりも広くとる方法が挙げられるが、可変抵抗素子10の占有面積が増加するため、高集積化の妨げとなる問題がある。
さらに、高集積化に伴い、トランジスタ11のサイズを小型化すると、それに伴って電流駆動能力も当然低下することとなる。Inversion型トランジスタ11では、チャネルが絶縁膜108とp型層106の界面またはその近傍に生じることにより、その微細化に伴って、可変抵抗素子10の書き込みを安定して行うだけの電流を供給できなくなる虞がある。
《Accumulation型トランジスタを用いた構成》
これに対し、Accumulation型トランジスタを用いた本発明の一実施形態に係るメモリセルの構成の一例を図3に示す。図3は、Accumulation型の縦型MOSトランジスタ20と可変抵抗素子10を直列に接続した1T1R型のメモリセルについて、その断面構造を模式的に示す図である。
Accumulation型MOSトランジスタ20は、図1及び図2に示すInversion型MOSトランジスタ11と異なり、チャネル領域の導電型がソース/ドレイン領域と同じである。図3において、第1電極101と第2電極103の間に可変抵抗体としての金属酸化物膜102が狭持された可変抵抗素子10の第2電極103が、縦型MOSFETのn層104(ドレイン層)と電気的に接続して、メモリセルが構成されている。可変抵抗素子は、n層104上に、前記第1電極101、金属酸化物膜102、及び、第2電極103が、基板と垂直方向に積層されてなる。可変抵抗素子の構成は、図1と同様である。
一方、Accumulation型MOSトランジスタ20は、n層104(ドレイン層)、n層105(ソース層)、チャネルが形成されるn型層112(バルク部)が、基板に垂直な方向に積層された積層構造を有し、かかるn型層112の側壁面を覆う絶縁膜108上を、n型層112の全側壁面を囲むように、ゲート電極107が配置されている。したがって、ゲート電極107は、絶縁膜108上を、n型層112を挟むように、対向して配置されている。
上記図1及び図2に示した従来構成のメモリセルと同様、第1電極101は、紙面の横方向(第1方向)に延伸するビット線110と接続し、ビット線110が第1方向に隣接するメモリセル同士を接続する。一方、ゲート電極107は、紙面に垂直な方向(第2方向)に延伸し、第2方向に延伸するワード線111となって、第2方向に隣接するメモリセル同士を接続する。n層105は、全メモリセルで共通の共通線109と接続している。ビット線110及びワード線111により、複数のメモリセル同士が2次元的に接続され、メモリセルアレイが構成されている。ワード線111に所定のオン電圧を印加し、縦型MOSFET20をオン状態にして、ビット線110と共通線109の間に書き込み電圧を印加することにより、可変抵抗素子10の抵抗状態が可逆的に変化し、このとき、可変抵抗素子10に書き込み電流が流れる。
ここで、n層104、n型層112、及びn層105の3層を単に接続しただけでは、常に導通状態となってしまうが、n型層112のチャネルに垂直な方向(すなわち、基板に平行な方向)の厚みを薄くし、n型層112を完全空乏化させることによりオフ状態を実現できる。
図4に示すn型層112の電子状態を示すバンド図を用いて、Accumulation型MOSトランジスタ20の動作を説明する。ゲート電極107として、孤立状態のn型層112(バルク部)のフェルミレベルよりも仕事関数の大きな材料を用いることで、ゲート電極107と絶縁膜108の界面、絶縁膜108とn型層112の界面で図4(a)のようにバンドが曲がる。この結果、ゲート電極107、及び、n層104と105の間に電圧が印加されない状態では、n型層112は完全空乏化し、オフ状態となっている。
このとき、n層105(ソース層)に対して正の電圧をゲート電極107に印加していくと、ゲート電極107、絶縁膜108、及び、n型層112の電子状態は、図4(b)に示すように、フラットバンド状態に移行する。このとき、n型層112に電子が誘起され、バルク伝導電流が流れる。
さらにゲート電極107に印加する電圧を大きくしていくと、図4(c)に示すように、絶縁膜108とn型層112の界面に電子の蓄積層が誘起され、伝導度が増していく(蓄積状態)。
したがって、オフ状態からゲート電極107に印加する電圧を大きくしていくと、n型層112の中央部分にまず電子が誘起され、バルク伝導電流が流れ始める。
この特徴を利用すると、Inversion型トランジスタを用いた場合のフィラメントパス形成の問題を回避できる。Accumulation型トランジスタ20では、まずn型層112の中央部分に電流が流れようとするので、図3に示すように、可変抵抗素子部のフィラメントパス121は、素子端部のダメージ領域120から離れた素子中央領域に生成される。したがって、加工ダメージが少なく、意図したとおりの組成/膜質となっている箇所にフィラメントパスを形成できるため、フィラメントパス形成後の抵抗スイッチングを、ばらつきなく、かつ、信頼性も高く行うことができる。
つまり、フラットバンド状態においてチャネルが形成されるn型層112(バルク部)の中心位置が、基板に垂直方向から見て、金属酸化物膜102の形成領域の内側にあるように配置されているため、ダメージ領域120にフィラメントパスが形成されるのを避けることができる。この場合、図2のように、金属酸化物膜102を含む可変抵抗素子部分の線幅をn型層112の線幅より広げる必要はない。金属酸化物膜102の線幅をn型層112の線幅と同じか、或いは、基板に平行なある特定方向において、n型層112の線幅よりも狭く構成することができる。このため、高集積化の妨げとならない。
n型層112は、ゲート電圧の無印加時に完全空乏化させなければならないので、その基板と平行方向の幅を、そのキャリア濃度に応じた所定値以下に設定しなければならない。
以下に、完全空乏化の条件について説明する。図5に、金属−絶縁膜−n型半導体を接触させた場合の熱平衡状態におけるエネルギーバンド図を示す。絶縁膜に誘起される電圧をVi、絶縁膜の単位面積当たりのキャパシタンスをCiとすると、金属/絶縁体界面に誘起される単位面積当たりの電荷量Qiは、下記の数1で表される。ここで、εiは絶縁膜の誘電率、diは絶縁膜の膜厚である。
一方、素電荷をq、空乏層幅をW、n型半導体のドーパント濃度をNd、空乏層に印加される電圧をVs、半導体の誘電率をεsとすると、n型半導体の空乏層に誘起される単位面積当たりの電荷量Qsは、下記の数2で表される。なお、ここでのドーパント濃度は、電気的に活性な正味のドナー濃度、つまり、電気的に活性なドナー濃度から電気的に活性なアクセプタ濃度を引いたものである。
フラットバンド電圧をVFBとし、金属の仕事関数からn型半導体のフェルミ準位Efと真空準位との間のエネルギー差を引いたものをφms、単位面積あたりの界面固定電荷や界面準位起因のトラップ電荷密度をQssとすると、下記の数3及び数4を満足する。これより、空乏層幅Wは、数1〜数4から、下記に示す数5で与えられる。


なお、数4でQss/Ciを無視しているのは、数10nm世代のトランジスタにおいては、絶縁膜のSiO換算膜厚が1nm〜数nmとなることから、Ciが1〜数μF/cm程度となり、製品レベルのトランジスタにおいては、Qssはq×1011/cm程度に制御されることから、Qss/Ciは10〜50mV程度となり、φmsが支配的になるためである。
数5で求めた空乏層幅は、n型半導体と金属を一つの界面で絶縁膜を介して接合させた場合のものであるが、縦型MOSFETの場合、柱状のn型層112は、対向するように配置されたゲート電極107に挟まれている。この場合、熱平衡状態(ゲート電圧無印化時)でn型層112が完全空乏化するためには、対向するゲート電極の両部分で空乏層が形成されるため、n型層112の、ゲート電極が対向する方向の寸法が数5で導出した空乏層幅Rの2倍以下であればよい。とくに、n型層112の側壁面の全面が、絶縁膜108を介してゲート電極107で覆われる構成の場合には、n型層112の側壁面の全面に空乏層が形成されるので、縦型MOSFETのチャネル方向(基板に垂直な方向)から見たn型層112の断面の短辺(概長方形または概正方形の場合)の寸法あるいは短軸方向の寸法(概円形または概楕円形の場合)が、数5で表されるWの2倍以下となっていれば、余裕をもって完全空乏化させることができる。
図6は、n型層が柱状の場合に、完全空乏化に必要なn型層112の直径Rとn型層112のドーパント濃度(キャリア濃度)Ndとの関係を、絶縁膜108のSiO換算膜厚を変えて計算したものである。ここでは、シリコンのバンドギャップのほぼ中央にゲート電極のフェルミ準位が位置する条件である、φms=0.5eVとして計算している。高集積メモリの場合、n型層112の基板と平行方向の線幅は50nm以下(20〜50nm程度が好ましい)が想定されるため、n型層112のドーパント濃度(キャリア濃度)Ndは5×1018cm−3程度以下とするのが好ましい。
一方、可変抵抗素子10の書き込みを安定して行うために、Accumulation型MOSトランジスタ20は書き込みに必要な電圧を印加し、十分な電流を流せる駆動能力が必要である。可変抵抗素子の低抵抗状態の抵抗値は、10〜100kΩの範囲が適しているが、この範囲の抵抗の素子に電圧/電流を十分供給するためには、n型層112のフラットバンド状態の抵抗値は、可変抵抗素子の低抵抗状態の抵抗値と同程度以下とする必要がある。
図7は、n型層112の直径Rに対して、フラットバンド状態におけるバルク抵抗を計算したものである。なお、図6は、n型層112のチャネル方向(すなわち、基板に垂直な方向)の厚みが50nmの場合の結果である。高集積メモリの場合、n型層112の基板に平行方向の線幅は50nm以下(20〜50nm程度が好ましい)が想定されるため、可変抵抗素子の低抵抗状態の抵抗値として50kΩ程度を想定すると、図7から、n型層112のドーパント濃度(キャリア濃度)Ndは1×1017cm−3程度以上とするのが好ましい。
以上から、n型層112のドーパント濃度(キャリア濃度)Ndを1×1017〜5×1018cm−3の範囲に設定することで、ノーマリオフ動作をし、且つ、電流駆動能力に優れたMOSトランジスタを実現できる。
さらに、Accumulation型MOSトランジスタ20のバルク伝導をフィラメントパス形成に利用するためには、n層104と第2電極103を併せた高さの基板に平行な断面方向のn層104と第2電極103夫々の線幅に対するアスペクト比(高さ寸法/横寸法)を小さくすることが好ましい。アスペクト比が大きいと、n型層112中央部を流れる電流が、n層104と第2電極103を流れるうちに直径方向に広がってしまうからである。かかるアスペクト比は、好ましくは、n層104と第2電極103を併せた高さの、第2電極103の基板に平行な少なくとも一の断面方向の線幅に対する比を、0.9以下とするとよい。
図8に、第2電極103及びn層104からn型層112の中央部へ電流が流れ込んでくる(n型層112の中央部からn層104及び第2電極103へ電子が流れ出していく)様子を模式的に示す。n型層112中央部とn層104との接点部では、n型層112に向かって放射状に電流が流れ込む。この電流の流れ込み方がどのようなものであるかを理解することで、電極形状をどのように構成すべきかの知見が得られる。
かかる微小接点からn層104及び第2電極103に向かう電界を考える。単純化して考えるため、n層104と第2電極103を一つの電極として扱い、図8に示すように、その膜厚をdとし、n型層112中央部とかかる電極との微小接点の位置が座標(0,−d)にあるとする。かかる電極のn型層112と接しない側の端部境界において電位が等しい、すなわちXY平面(Z=0)が等電位面になっているという理想的な状況を考える。かかる境界条件を課す場合、電極中に発生する電界は、n型層112中央部と電極との微小接点(0,−d)に配置した点電荷−Qにより誘起される電界と、座標(0,+d)に配置した鏡像電荷+Qにより誘起される電界との和になる。電極のn型層112と接しない反対側の境界(Z=0)では、電界はZ方向の成分Eのみとなり、微小接点からの距離をxとして、下記の数6で表される。ただし、図8の−Z方向を電界の正の向きとする。εを電極の誘電率とする。
したがって、XY平面(Z=0)における電流密度分布は、電極の抵抗率をρとして、下記の数7で表される。
図9に、電極の膜厚をd、微小接点からの距離をrとして、電流密度J(r)の分布を、r=0における電流密度を1として規格化したものを実線で示す。
数7から、電流密度がピーク値の90%以内となる範囲は、r/d≦0.27となる。上記範囲が電極の線幅に対して半分以下の領域を占めていれば、電極を流れる電流は局在しているということができる。この場合、r/d≧0.27×2=0.54となるように電極の寸法を設定してやればよい。このとき、電極のアスペクト比(高さ寸法/横寸法)は、d/2r≦0.93という条件となる。つまり、アスペクト比をおよそ0.9以下にすればよい。
なお、可変抵抗体を構成する金属酸化物膜102の材料としては、Al、Hf、Ni、Co、Ta、Zr、W、Ti、Cu、V、Zn、Nbの各酸化物もしくは酸窒化物、又はチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等を用いることができる。又は、これらの積層構造を用いてもよい。本発明は、特に、フォーミング処理によりフィラメントが形成されるフィラメント型の可変抵抗素子に適用可能であり、可変抵抗素子を構成する可変抵抗体や電極の材料、或いは素子のサイズ等により制限されるものではない。また、可変抵抗素子の構造としては、図3に示す第1電極101、金属酸化物膜102、及び、第2電極103を順に基板と垂直方向に積層された構造に限定されるものではない。
なお、ゲート電極107を構成する材料としては、窒化チタン、窒化タンタル等の窒化物、Co、Ni、W、Moやこれらのシリサイド等の仕事関数が大きい(4.5eV程度以上)材料が好適である。また、高濃度にp型ドープしたシリコンを用いてもかまわない。
また、第2電極103は、複数の導電体層の積層で構成されていても良い。
上述のAccumulation型MOSトランジスタ20を備えたメモリセルを行及び列のうち少なくとも一方向に配列し、メモリセルアレイを構成することができる。そして、かかるメモリセルアレイに、制御回路およびデコーダ回路(図11のワード線デコーダ201、ビット線デコーダ202、及び、ソース線デコーダ203に相当)等の周辺回路を接続することで、不揮発性の記憶装置が構成される。なお、制御回路およびデコーダの構成については、公知の構成を利用できるため、詳細な説明を割愛する。
また、上述のAccumulation型MOSトランジスタ20の製造方法についても、従来構成のInversion型の縦型MOSFET11の製造において、p型層106の形成工程をn型層112の形成工程で置き換えればよく、公知の方法で製造可能であるため、詳細な説明を割愛する。
以上、本発明に依れば、可変抵抗素子10にAccumulation型の縦型トランジスタ20を直列に接続した1T1R型のメモリセル構造により、大きな書き込み電流と高集積化の両立が可能となり、最小加工寸法をFとして4Fのメモリセル構成が容易となる。さらに、微細な素子寸法であっても、可変抵抗体素子端面の加工に伴うダメージの影響を受けることなく、フィラメントパスの特性を制御できる。
本発明は、可変抵抗素子を用いて情報を記憶する不揮発性の記憶装置に利用可能である。
10: 可変抵抗素子
11: 従来構成の縦型の選択トランジスタ
20: 本発明の一実施形態に係る縦型の選択トランジスタ
101: 第1電極(上部電極)
102: 可変抵抗体(金属酸化物膜)
103: 第2電極(下部電極)
104: n層(ドレイン層)
105: n層(ソース層)
106: p型層(チャネル領域)
107: ゲート電極
108: 絶縁膜
109: 共通線
110: ビット線
111: ワード線
112: n型層(バルク部)
120: ダメージ領域
121: フィラメントパス
200、204: メモリセルアレイ
201、205: ワード線デコーダ
202、206: ビット線デコーダ
203: ソース線デコーダ
R: 可変抵抗素子
T: 選択トランジスタ
BL1〜BLm: ビット線
SL1〜SLn: ソース線
WL1〜WLn: ワード線

Claims (8)

  1. 第1電極と第2電極の間に金属酸化物膜が挟持され、前記両電極間への電気的ストレスの印加に応じて、前記両電極間の電気抵抗で規定される抵抗状態が可逆的に変化する可変抵抗素子と、セル選択用の選択トランジスタを備え、前記可変抵抗素子の前記第2電極と前記選択トランジスタのドレイン領域が接続されたメモリセルであって、
    前記選択トランジスタが、縦型トランジスタであり、
    前記縦型トランジスタは、
    ソース層、ドレイン層、及び、前記ソース層と前記ドレイン層の間に挟まれたバルク部が、基板と垂直方向に積層された構造を有し、
    前記ソース層、前記ドレイン層、及び、前記バルク部がn型シリコンからなり、前記バルク部のドーパント濃度が1×1017〜5×1018cm−3の範囲にあり、
    前記ゲート電極が、前記バルク部の側壁面を覆う絶縁膜上を、前記バルク部を挟むように、対向して配置され、
    前記ゲート電極、及び、前記ソース層と前記ドレイン層間に電圧が印加されない状態で、前記バルク部が完全空乏化していることを特徴とするメモリセル。
  2. 前記バルク部の誘電率をεs、前記ドーパント濃度をNd、前記絶縁膜の単位面積当たりのキャパシタンスをCi、前記ゲート電極の仕事関数から前記バルク部のフェルミ準位と真空準位との間のエネルギー差を引いたものをφms、素電荷をq、及び、前記ゲート電極が対向する方向の前記バルク部の寸法をRとしたとき、


    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のメモリセル。
  3. 前記ゲート電極が、前記バルク部の側壁面を覆う絶縁膜上を、前記バルク部の全側壁面を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリセル。
  4. 前記可変抵抗素子は、
    前記第1電極、前記金属酸化物膜、及び、前記第2電極が、前記基板と垂直方向に積層されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のメモリセル。
  5. 前記バルク部の中心が、前記基板に垂直方向から見て、前記金属酸化物膜の形成領域の内側にあるように配置されており、
    前記金属酸化物膜の前記基板に平行な少なくとも一方向の特定方向の線幅が、前記バルク部の前記特定方向の線幅以下であることを特徴とする請求項4に記載のメモリセル。
  6. 前記金属酸化物膜の前記第1方向の線幅、及び、前記バルク部の前記第1方向の線幅が、共に50nm以下であることを特徴とする請求項5に記載のメモリセル。
  7. 前記第2電極が、前記ドレイン層に接し、
    前記ドレイン層と前記第2電極を併せた高さの、基板に平行な一の断面方向の前記第2電極の線幅に対する比が、0.9以下であることを特徴とする、請求項4〜6の何れか一項に記載のメモリセル。
  8. 前記可変抵抗素子は、
    フォーミング処理を施すことにより、前記両電極間の抵抗状態が前記フォーミング処理前の初期高抵抗状態から可変抵抗状態に変化し、
    前記可変抵抗状態において、前記両電極間に前記電気的ストレスを印加することにより、前記抵抗状態が二以上の異なる状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のメモリセル。
JP2013085061A 2013-04-15 2013-04-15 可変抵抗素子を用いたメモリセル Expired - Fee Related JP6092696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085061A JP6092696B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 可変抵抗素子を用いたメモリセル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013085061A JP6092696B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 可変抵抗素子を用いたメモリセル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014207380A true JP2014207380A (ja) 2014-10-30
JP6092696B2 JP6092696B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=52120709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013085061A Expired - Fee Related JP6092696B2 (ja) 2013-04-15 2013-04-15 可変抵抗素子を用いたメモリセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6092696B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190060251A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 삼성전자주식회사 반도체 메모리 소자
WO2023272536A1 (zh) * 2021-06-29 2023-01-05 华为技术有限公司 铁电存储器及其形成方法、电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007180473A (ja) * 2005-12-02 2007-07-12 Sharp Corp 可変抵抗素子及びその製造方法
JP2008283200A (ja) * 2002-02-01 2008-11-20 Hitachi Ltd 記憶装置
JP2009505424A (ja) * 2005-08-15 2009-02-05 マイクロン テクノロジー, インク. 再生可能可変抵抗絶縁メモリ装置およびその形成方法
WO2011114725A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 パナソニック株式会社 不揮発性記憶素子、その製造方法、その設計支援方法および不揮発性記憶装置
JP2011248953A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Sharp Corp 半導体記憶装置
JP2012243372A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Sharp Corp 可変抵抗素子のフォーミング処理方法および不揮発性半導体記憶装置
JP2013038279A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2013046603A1 (ja) * 2011-09-27 2013-04-04 パナソニック株式会社 不揮発性記憶素子、不揮発性記憶装置及びそれらの製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283200A (ja) * 2002-02-01 2008-11-20 Hitachi Ltd 記憶装置
JP2009505424A (ja) * 2005-08-15 2009-02-05 マイクロン テクノロジー, インク. 再生可能可変抵抗絶縁メモリ装置およびその形成方法
JP2007180473A (ja) * 2005-12-02 2007-07-12 Sharp Corp 可変抵抗素子及びその製造方法
WO2011114725A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 パナソニック株式会社 不揮発性記憶素子、その製造方法、その設計支援方法および不揮発性記憶装置
JP2011248953A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Sharp Corp 半導体記憶装置
JP2012243372A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Sharp Corp 可変抵抗素子のフォーミング処理方法および不揮発性半導体記憶装置
JP2013038279A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Renesas Electronics Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2013046603A1 (ja) * 2011-09-27 2013-04-04 パナソニック株式会社 不揮発性記憶素子、不揮発性記憶装置及びそれらの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190060251A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 삼성전자주식회사 반도체 메모리 소자
KR102524614B1 (ko) 2017-11-24 2023-04-24 삼성전자주식회사 반도체 메모리 소자
US11844212B2 (en) 2017-11-24 2023-12-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor memory devices
WO2023272536A1 (zh) * 2021-06-29 2023-01-05 华为技术有限公司 铁电存储器及其形成方法、电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6092696B2 (ja) 2017-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9029187B1 (en) Using multi-layer MIMCAPs with defective barrier layers as selector element for a cross bar memory array
JP5156060B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP5028011B2 (ja) 二種の抵抗体を含む不揮発性メモリ素子
TW589753B (en) Resistance random access memory and method for fabricating the same
US9397141B2 (en) Current selector for non-volatile memory in a cross bar array based on defect and band engineering metal-dielectric-metal stacks
JP5154138B2 (ja) n+界面層を備えた可変抵抗ランダムアクセスメモリ素子
US8742507B2 (en) Variable resistive element, method for producing the same, and nonvolatile semiconductor memory device including the variable resistive element
JP4981302B2 (ja) 不揮発性メモリ素子、不揮発性メモリ素子アレイ、及び不揮発性メモリ素子アレイの動作方法
JP5157448B2 (ja) 抵抗記憶素子及び不揮発性半導体記憶装置
KR20070043444A (ko) 나노 도트를 포함하는 저항성 메모리 소자 및 그 제조 방법
US8023318B2 (en) Resistance memory element, phase change memory element, resistance random access memory device, information reading method thereof, phase change random access memory device, and information reading method thereof
KR20120034119A (ko) 개선된 스위칭을 갖는 pcmo 비휘발성의 저항성 메모리
JP2013157469A (ja) 可変抵抗素子、及び、不揮発性半導体記憶装置
JPWO2007023569A1 (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法
JP2006324447A (ja) 不揮発性記憶素子及びその製造方法
JP5270809B2 (ja) 不揮発性記憶素子、及び不揮発性記憶装置
US9978941B2 (en) Self-rectifying resistive random access memory cell structure
US20150137062A1 (en) Mimcaps with quantum wells as selector elements for crossbar memory arrays
US9112132B2 (en) Resistance-variable memory device
KR100976424B1 (ko) 저항변화기록소자에 이용되는 스위칭 다이오드 및 이를이용한 저항변화기록소자와 저항변화 랜덤 액세스 메모리
JP6092696B2 (ja) 可変抵抗素子を用いたメモリセル
JP5369071B2 (ja) 可変抵抗素子のフォーミング処理方法、及び、不揮発性半導体記憶装置
JP2014063549A (ja) 半導体記憶装置
JP5680927B2 (ja) 可変抵抗素子、及び、不揮発性半導体記憶装置
JP2013197504A (ja) 可変抵抗素子、及び、不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6092696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees