JP2014207297A - フレキシブルプリント回路及びその製造方法 - Google Patents

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裕史 稲谷
尚美 小松
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尚美 小松
渡邉 裕人
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裕人 渡邉
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【課題】柔軟性を損なわずに高速信号伝送特性が良好なフレキシブルプリント回路及びその製造方法を提供する。【解決手段】フレキシブルプリント回路100は、液晶ポリマーからなる第1の絶縁層11の一方の面11aに高周波信号用の信号伝送回路12が形成されると共に、他方の面11bに第1の導電層13が形成された第1の単位基板10と、液晶ポリマーからなる第2の絶縁層21の一方の面21aに第2の導電層23が形成された第2の単位基板20と、第1の単位基板10と第2の単位基板20とを第1の絶縁層11の一方の面11aと第2の絶縁層21の他方の面21bとを対向させて接着する変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層30とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、高周波信号伝送用のフレキシブルプリント回路及びその製造方法に関する。
携帯情報端末等の電子部品等に広く用いられるフレキシブルプリント回路において、高密度化等に対応するために多層構造を有する多層フレキシブルプリント回路が知られている。また、高速信号伝送の要求から、伝送損失がポリイミドよりも少ない液晶ポリマーをベース基材に用いた配線基板も製品化されている。しかし、液晶ポリマーはガラス転移温度が300℃以上であるため、300℃以上のプレス成形が必要であり、高コストのプロセスとなる。また、上述した液晶ポリマーのプレス温度であると、両面基板や片面基板の変形が起こり、厚み構造が不安定になる。これを防止するため、層間接着剤にアクリルエポキシ系の接着剤を使用すると、誘電率と誘電正接の影響で伝送線路としての特性が劣化する。
一方、多層プリント配線基板の接着剤層に上記ポリイミドよりも伝送特性が良好なポリフェニレンエーテル樹脂を用いた配線基板も知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2003−142827号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術の配線基板では、接着剤層にポリフェニレンエーテル樹脂を用いることができるが、ポリフェニレンエーテル樹脂を用いた場合は樹脂自体の溶融流動性が低いため、多層構造に採用すると配線基板全体の柔軟性が著しく損なわれるという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、柔軟性を損なわずに高速信号伝送特性が良好なフレキシブルプリント回路及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフレキシブルプリント回路は、少なくとも一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成された液晶ポリマーからなる絶縁層と、前記絶縁層に接着される変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る他のフレキシブルプリント回路は、液晶ポリマーからなる第1の絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成されると共に、他方の面に第1の導電層が形成された第1の単位基板と、液晶ポリマーからなる第2の絶縁層の一方の面に第2の導電層が形成された第2の単位基板と、前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とをそれぞれの前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて接着する変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る更に他のフレキシブルプリント回路は、液晶ポリマーからなる絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成されると共に、他方の面に第1の導電層が形成された第1の単位基板と、変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層の一方の面に第2の導電層が形成された第2の単位基板とを備え、前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記接着剤層の前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて接着したことを特徴とする。
本発明に係る上記フレキシブルプリント回路によれば、絶縁層に液晶ポリマーを使用し、接着剤層に変性ポリフェニレンエーテル樹脂からなる熱可塑性接着剤を使用するので、ポリイミド系の樹脂等を用いた従来のものよりも高周波特性に優れつつ柔軟性を損なわずに高速信号伝送を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態においては、前記変性ポリフェニレンエーテル樹脂は、スチレン系化合物とビニル系化合物とを共重合させることにより得られたスチレン−ビニル系化合物共重合体にポリエーテルイミドを加熱溶融ブレンドしたものである。
本発明の他の実施形態においては、前記接着剤層の厚さは、12.5μm〜50μmである。
本発明の更に他の実施形態においては、前記接着剤層の変性ポリフェニレンエーテル樹脂は、周波数2GHzにおける比誘電率が2.2〜2.6及び誘電正接が0.002〜0.01、引っ張り強度が30〜50MPa、引っ張り弾性率が300〜400MPa、ガラス転移温度が230〜250℃、及び熱膨張係数が100〜130ppm/℃の特性を備える。
本発明に係るフレキシブルプリント回路の製造方法は、液晶ポリマーからなる絶縁層の少なくとも一方の面に高周波信号伝送用の信号伝送回路を形成して単位基板を製造する工程と、前記絶縁層の少なくとも一方の面に変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る他のフレキシブルプリント回路の製造方法は、液晶ポリマーからなる第1の絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路を形成すると共に、他方の面に第1の導電層を形成して第1の単位基板を製造する工程と、液晶ポリマーからなる第2の絶縁層の一方の面に第2の導電層を形成した第2の単位基板を製造する工程と、前記第1の単位基板及び前記第2の単位基板の前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面及び前記第2の導電層側と反対側の面のいずれか一方に、変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層を形成する工程とを備え、前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを、前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて、前記接着剤層を介して熱圧着する工程を更に備えたことを特徴とする。
本発明に係る更に他のフレキシブルプリント回路の製造方法は、液晶ポリマーからなる絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路を形成すると共に、他方の面に第1の導電層を形成して第1の単位基板を製造する工程と、変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層の一方の面に第2の導電層を形成した第2の単位基板を製造する工程とを備え、前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを、前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記接着剤層の前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて、前記接着剤層を介して熱圧着する工程を更に備えたことを特徴とする。
本発明に係るフレキシブルプリント回路の製造方法によれば、上記作用効果を奏するフレキシブルプリント回路を既存の製造設備を利用して安価に製造することができる。
本発明の一実施形態においては、前記熱圧着する工程では、加熱温度が170℃〜190℃で加圧圧力が5〜20kg/cmである。
本発明によれば、柔軟性を損なわずに高速信号伝送特性が良好なフレキシブルプリント回路及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るフレキシブルプリント回路の製造工程を示す断面図である。 同フレキシブルプリント回路の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。 同フレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。 同フレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。 本発明の実施例に係るフレキシブルプリント回路に用いられる液晶ポリマーフィルムと比較例のポリイミドフィルムの物性値を示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路に用いられる液晶ポリマーと変性ポリフェニレンエーテル樹脂とのピール強度の測定結果を、比較材料の測定結果と共に示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路に適用可能な変性ポリフェニレンエーテル樹脂からなるカバーレイの電気特性の測定結果を、比較材料からなるカバーレイの電気特性の測定結果と共に示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路に適用可能な変性ポリフェニレンエーテル樹脂からなるカバーレイの伝送損失の測定結果を、比較材料からなるカバーレイの伝送損失の測定結果と共に示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路と比較例の設計例を示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路と比較例の特性インピーダンスZo=50Ω設計時の回路幅と絶縁層の厚さとの関係を示す図である。 同実施例におけるフレキシブルプリント回路と比較例の差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の回路幅と絶縁層の厚さとの関係を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係るフレキシブルプリント回路及びその製造方法を詳細に説明する。
[主な実施形態]
本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント回路は、少なくとも一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成された液晶ポリマーからなる絶縁層と、絶縁層に接着される変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備えて構成される。これにより、フレキシブルプリント回路は、ポリイミド系の樹脂等を用いたものよりも高周波特性に優れる。また、柔軟性を損なわずに高速信号伝送を行うことができる。詳しい構成等については以下に詳述する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフレキシブルプリント回路の製造工程を示す断面図である。図2は、フレキシブルプリント回路の製造工程を示すフローチャートである。まず、図2を参照しながら製造工程について説明する。
第1の実施形態に係るフレキシブルプリント回路(以下、「FPC」と呼ぶ。)100(図1(b)参照)は、例えば以下のように製造される。図1(a)に示すように、第1の単位基板10を形成する(ステップS100)。第1の単位基板10は、例えば厚さ25μmの液晶ポリマー(以下、「LCP」と呼ぶ。)からなる第1の絶縁層11を備える。
また、第1の単位基板10は、第1の絶縁層11の一方の面11a上に形成された高周波信号用の信号伝送回路12と、信号伝送回路12の両側に形成された配線回路14と、第1の絶縁層11の他方の面11b上に形成された第1の導電層13とを備える。これら信号伝送回路12、配線回路14及び第1の導電層13は、例えばそれぞれ厚さ12.5μmの電解銅箔からなる。すなわち、上記ステップS100では、例えば両面に銅箔が設けられた両面銅張積層板(両面CCL)の片面に信号伝送回路12及び配線回路14を形成する。
次に、図1(b)に示すように、第2の単位基板20を、第1の単位基板10に対して、第1の単位基板10の信号伝送回路12及び配線回路14側の面に接着された接着剤を介して熱圧着する(ステップS102)。第2の単位基板20は、上記第1の単位基板10と同様に、例えば厚さ25μmのLCPからなる第2の絶縁層21を備える。また、第2の単位基板20は、第2の絶縁層21の一方の面21a上に、上記第1の導電層13と同様に、例えば厚さ12.5μmの電解銅箔により形成された第2の導電層23を備える。
なお、第2の単位基板20は、片面に銅箔が設けられた片面銅張積層板(片面CCL)からなる。また、第1及び第2の単位基板10,20の間には、上述した接着剤からなる接着剤層30が形成される。この接着剤層30を構成する接着剤は、変性ポリフェニレンエーテル樹脂(以下、「m−PPE」と呼ぶ。)からなる熱可塑性接着剤であり、例えばフィルム状に成形されたものである。
ここで、m−PPEは、例えばスチレン系化合物とビニル系化合物とを共重合させて得られたスチレン−ビニル系化合物共重合体にポリエーテルイミドを加熱溶融ブレンドすることにより、溶融流動性と高耐熱性とを付与したものである。この熱可塑性接着剤のm−PPEは、例えば周波数2GHzにおける比誘電率が2.2〜2.6及び誘電正接が0.002〜0.01で、引っ張り強度が30〜50MPa及び引っ張り弾性率が300〜400MPaの物性を備える。また、m−PPEは、ガラス転移温度が230〜250℃で、熱膨張係数が100〜300ppm/℃の物性を備える。
なお、上記ステップS102においては、第1の単位基板10の面11aと第2の単位基板20の面21bとが対向するように配置し、これらの間にm−PPEの熱可塑性接着剤をフィルム状に成形したものを配置するようにして、加熱温度170〜190℃で加圧圧力5〜20kg/cmのプレス条件下で熱圧着により接着剤層30を形成した上で各単位基板10,20を接続するようにしても良い。
この熱可塑性接着剤のm−PPEの加圧硬化温度は、例えば180℃±10℃程度に設定されており、第1及び第2の単位基板10,20の第1及び第2の絶縁層11,21のガラス転移温度(例えば、300℃以上)よりも大幅に低い温度に設定される。従って、ステップS102においては、第1及び第2の絶縁層11,21の変形は最小限に抑えることができる。
m−PPEは、一例として以下のような物性で構成される。
(a)キュア条件:200℃/1hr(60分)
(b)誘電率:2.4(2GHz)[空洞共振器測定]
(c)誘電正接:0.0029(2GHz)[空洞共振器測定]
(d)銅引き剥がし強さ:7(N/cm)[JIS C6471]
(e)引っ張り強さ:42(MPa)[IS C2318]
(f)延び:250(%)[JIS 2318]
(g)引っ張り係数:325(MPa)[JIS K7113]
(h)ガラス転移温度:235(℃)[DMA(Dynamic Mechanical Analysis:弾性率を検出する動的粘弾性測定) JIS 6481]
(i)熱膨張係数α1:110(ppm/℃)[TMA(Thermal Mechanical Analysis:熱膨張率を測定する熱機械分析) JIS 6481]
(j)体積抵抗:1(E15Ωcm)[JIS 2170]
(k)熱抵抗:370(℃)[TG−DTA(示差熱−熱重量同時測定)]
(l)吸水率:0.1より小(%)[JIS 2318]
(m)塩素イオン:10より小(ppm)[121℃/100%RH/20hr経過後に水分を抽出して測定]
(n)ナトリウム:5より小(ppm)[121℃/100%RH/20hr経過後に水分を抽出して測定]
(o)カリウム:5より小(ppm)[121℃/100%RH/20hr経過後に水分を抽出して測定]
また、ステップS102においては、いわゆる高温での熱プレスが不要となるため、例えばポリイミド系樹脂を絶縁層に用いる既存のFPCの製造設備にて第1の実施形態に係るFPC100を作製することができる。熱プレスに用いるプレス装置としては、例えば蒸気加熱タイプの安価なプレス装置や熱溶媒過熱油タイプの上限温度が200℃近辺の安価な装置を用いることもできるため、低コストでFPC100を製造することができる。
上記のような熱圧着により、第1の単位基板10の第1の絶縁層11と、第2の単位基板20の第2の絶縁層21との間に、信号伝送回路12が配置される。次に、ステップS102の後、第1の実施形態に係るFPC100では、図1(c)に示すように、第1及び第2の単位基板10,20を貫通すると共に、信号伝送回路12の両側に所定間隔を空けて隣設するように第1の絶縁層11の主面に沿って形成された配線回路14を貫通するスルーホール31を形成する。
その後、図1(d)に示すように、スルーホール31にめっき処理を施し、第1及び第2の導電層13,23と配線回路14とを電気的に接続して層間導通を図る(ステップS104)。そして、図示は省略するが、第1及び第2の導電層13,23に所定の回路を形成して(ステップS106)、第1の実施形態に係るFPC100が構成される。なお、これら第1及び第2の導電層13,23は、基準電位(電源電位、接地電位)が付与されているため、配線回路14も基準電位となる。
このように構成されたFPC100は、第1及び第2の絶縁層11,21がLCPからなると共に接着剤層30がm−PPEの熱可塑性接着剤からなるため、誘電率及び誘電正接が共に低く、ポリイミド系の樹脂等を用いたものよりも高周波特性に優れ、ポリフェニレンエーテル樹脂を用いたものよりも柔軟性が高い構造を実現することができる。
また、信号伝送回路12がいわゆる内層側に配置され、この信号伝送回路12がこれよりも外層側にある第1及び第2の導電層13,23に挟まれた構造を実現する。従って、EMC(電磁的両立性)やEMI(電磁干渉)を防止しつつ、伝送損失の少ない信号伝送回路12を実現することが可能となる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を示す断面図であり、図3(a)はシングルエンドストリップライン構造を示し、図3(b)は差動ストリップライン構造を示している。図3(a)及び図3(b)に示すように、第2の実施形態に係るFPC100は、第2の単位基板20が接着剤層30と第2の導電層23とからなる点が、第1の実施形態に係るFPC100と相違している。
なお、接着剤層30は、m−PPEからなる熱可塑性接着剤をフィルム状に成形したものからなる。また、信号伝送回路12と配線回路14との間など、各配線間の間隔は例えば75μmに設定されている。このような構成であっても、第1の実施形態に係るFPC100と同様の作用効果を奏することが可能となると共に、第2単位基板20をより薄くすることができるので、回路全体の薄型化を図ることができる。
[第3の実施形態]
図4A及び図4Bは、本発明の第3の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。図4A(a)に示すように、まず、LCPからなる第1及び第2の絶縁層11,21の両面にそれぞれベタパターンの導体層8が形成された両面CCLを複数準備する。
次に、図4A(b)に示すように、サブトラクティブ法などにより、第1の絶縁層11の一方の面11a側の導体層8に信号伝送回路12及び配線回路14を形成すると共に、第2の絶縁層21の他方の面21b側の導体層8に配線回路24を形成して、第1の単位基板10及び第2の単位基板20を形成する。
なお、サブトラクティブ法によるエッチングの際には、第1の絶縁層11の他方の面11b側の第1の導電層13及び第2の絶縁層21の一方の面21a側の第2の導電層23は、それぞれ図示しないレジストフィルムで覆って全体を面11b,21a上に残すように処理される。
そして、図4A(c)に示すように、m−PPEからなる熱可塑性接着剤のフィルム30aを第1の単位基板10の信号伝送回路12及び配線回路14上にラミネートする。ラミネートの際には、例えば真空ラミネータを用い、気泡を極力抜いた状態で100〜130℃程度の加熱温度により加圧する。
その後、図4A(d)に示すように、フィルム30a上に、第2の単位基板20を、配線回路24側が対向するように配置した上で再度ラミネートする。こうして、第1及び第2の単位基板10,20間にフィルム30aを配置したら、図4A(e)に示すように、例えば真空プレス装置を用いて真空環境下にて熱圧着を行う。
熱圧着は、加熱温度170〜190℃程度で加圧圧力5〜20kg/cmにて、30〜60分間プレスすることにより行われる。これにより、単位基板10,20間のフィルム30aが、m−PPEの高分子がアロイ化して高耐熱性を備えた軟らかい特性を有する接着剤層30となる。
そして、例えば図4B(f)に示すように、層間導通を行うためのスルーホール31やLVH32を形成し、図4B(g)に示すように、スルーホール31及びLVH32に例えば銅めっき処理を施して層間接続を行う。スルーホール31やLVH32は、ドリル加工による穴開け工法の他、炭酸ガスレーザやUV−YAGレーザ等を用いたレーザ加工法(コンフォーマル工法、ダイレクト工法)等により形成される。銅めっき処理は、ダイレクトプレーティングプロセス(DPP)によりカーボンやパラジウムの導電性被膜を樹脂部分に形成して、電解めっき法により銅層をめっきすることにより行われる。
そして、図4B(h)に示すように、エッチング等により外層回路19,29を形成し、最後に、図4B(i)に示すように、各外層回路上にカバーレイ18,28を形成する。このようにして、第3の実施形態に係るFPC100が製造される。なお、カバーレイ18,28は、例えばポリイミドフィルムにエポキシ系の接着剤を付加したような従来構成のものでも良いし、LCPにm−PPEを付加した本発明に係る構成であっても良い。この第3の実施形態に係るFPC100も、第1の実施形態に係るFPC100と同様の作用効果を奏することができる。
[第4の実施形態]
図5A及び図5Bは、本発明の第4の実施形態に係るフレキシブルプリント回路を製造工程毎に示す断面図である。図5A(a)に示すように、まず、LCPからなる第1の絶縁層11の両面に導体層8が形成された両面CCLを準備すると共に、図5A(b)に示すように、LCPからなる第2の絶縁層21の片面に導体層8が形成された片面CCLを準備する。
次に、図5A(c)に示すように、サブトラクティブ法などにより、第1の絶縁層11の一方の面11a側の導体層8に信号伝送回路12及び配線回路14を形成して第1の単位基板10を形成する。そして、図5A(d)に示すように、例えば配線回路14の一部を露出させるような状態で、m−PPEからなる熱可塑性接着剤のフィルム30aを第1の単位基板10の信号伝送回路12及び配線回路14上にラミネートし、図5A(e)に示すように、フィルム30a上にクッション材3を配置して加熱温度180℃で一時間加熱してキュアを実行する。
その後、クッション材3を除去してから、図5A(f)に示すように、キュアされたフィルム30a上に更にm−PPEのフィルム30b及び第2の単位基板を第2の絶縁層21の面21b側がフィルム30b側となるように配置した上でラミネートし、図5A(g)に示すように、加熱温度180℃で一時間加熱してキュアを実行する。
そして、例えば図5B(h)に示すように、層間導通を行うためのスルーホール31やLVH32を形成し、図5B(i)に示すように、スルーホール31及びLVH32に銅めっき処理を施して層間接続を行う。更に、図5B(j)に示すように、エッチング等により外層回路19,29を形成し、図5B(k)に示すように、各外層回路上にカバーレイ18,28を形成する。
最後に、図5B(l)に示すように、第1の単位基板10の配線回路14の一部が露出するように、第2の単位基板20及びカバーレイ28の不要部分を除去することで、いわゆるフライングテール構造の端子として作用する配線回路14を有する第4の実施形態に係るFPC100が製造される。この第4の実施形態に係るFPC100も、第1の実施形態に係るFPC100と同様の作用効果を奏することができる。
以下、実施例によりFPC100について具体的に説明する。図6は、本発明の実施例に係るFPC100に用いられるLCPフィルムと比較例のPIフィルムの物性値を示す図である。図6に示すように、実施例のFPC100の第1及び第2の絶縁層11,21等に用いられるLCPフィルムは、例えば引っ張り強度が240(MPa)、破断伸度が2(%)、引っ張り弾性率が2(GPa)、熱膨張係数が18(10−6/℃)の物性を備えている。また、LCPフィルムは、例えば融点が280(℃)、誘電率が2.9(周波数2GHzにおいて)、誘電正接が0.002(周波数2GHzにおいて)、給水率が0.04(%)の物性を備えている。
一方、PIフィルムは、例えば引っ張り強度が350(MPa)、破断伸度が85(%)、引っ張り弾性率が3.50(GPa)、熱膨張係数が27(10−6/℃)の物性を備えている。また、PIフィルムは、融点がなく、例えば誘電率が3.3(周波数2GHzにおいて)、誘電正接が0.001(周波数2GHzにおいて)、給水率が2.9(%)の物性を備えている。
図7は、実施例におけるFPC100に用いられるLCPとm−PPEとのピール強度の測定結果を、比較材料の測定結果と共に示す図である。ここでのLCPの物性は、例えば上記図6に示したものと同様の特性を示しているとする。また、m−PPEの物性は、上記第1の実施形態にて説明したものと同様の特性を示している。
図7において、縦軸はピール強度(N/cm)を表し、横軸は各種材料の垂直方向(TD)及び流れ方向(MD)の引き剥がし一次試験、二次試験のデータを表している。比較材料としては、ポリイミド、銅箔A、銅箔B、銅箔Cが挙げられている。接着条件は、加熱温度170〜190℃で加圧圧力5〜20kg/cmのプレス条件下で60分間加熱加圧した。
図7に示すように、m−PPEとポリイミドの場合、一次二次試験におけるピール強度は、TDで5.5,5.0、MDで5.6,5.3となった。m−PPEと銅箔Aの場合、一次二次試験におけるピール強度は、TDで7.1,8.1、MDで5.4,9.8となった。また、m−PPEと銅箔Bの場合、一次二次試験におけるピール強度は、TDで9.5,12.0、MDで10.2,12.3となった。更に、m−PPEと銅箔Cの場合、一次二次試験におけるピール強度は、TDで11.0,11.2、MDで11.2,12.0となった。
これらに対し、m−PPEとLCPの場合は、一次二次試験におけるピール強度はTD,MD共に全て15.0を上回ることとなった。このような結果から、m−PPEとLCPを接着させた場合のピール強度は、m−PPEと比較材料とを接着させた場合のピール強度よりも大幅に高いことが判明した。
図8は、実施例におけるFPC100に適用可能なm−PPEからなるカバーレイの電気特性の測定結果を、比較材料からなるカバーレイの電気特性の測定結果と共に示す図である。図8において、縦軸は特性インピーダンスZo(Ω)の値を表し、横軸は回路幅(μm)を表している。
測定に際しては、第1の絶縁層11にLCPを用いて信号伝送回路12等を形成した基板に対し、実施例、比較例a及び比較例bのカバーレイを形成した。これに基づき信号伝送回路12の回路幅毎の特性インピーダンスZoの値を測定した。そして、測定結果をプロットして、演算により実施例、比較例a及び比較例bの近似曲線を算出した。
なお、実施例のカバーレイは、m−PPEからなり、比較例aのカバーレイはポリイミドにエポキシ系接着剤を付加したもので、比較例bのカバーレイはPTFEにエポキシ系接着剤を付加したものである。これらのカバーレイを信号伝送回路12上に貼り付けた上で、測定はシングルエンド伝送について行った。
図8に示すように、例えば特性インピーダンスZo値が50Ωであるときは、実施例のカバーレイを用いた場合の信号伝送回路12の回路幅は60μmとなった。一方、比較例aのカバーレイを用いた場合の回路幅は48μmとなり、比較例bのカバーレイを用いた場合の回路幅は51μmとなった。これにより、実施例のm−PPEからなるカバーレイを用いれば、特性インピーダンスZo値が50Ωの際の回路幅の設計値を最も広くとることが可能であることが判明した。また、実施例、比較例a及び比較例bの各近似曲線からも明らかなように、実施例のm−PPEからなるカバーレイを用いると、比較例a及び比較例bのカバーレイを用いたときよりも所定の特性インピーダンスZoにおける回路幅の設計値を広くとることが可能である。
図9は、実施例におけるFPC100に適用可能なm−PPEからなるカバーレイの伝送損失の測定結果を、比較材料からなるカバーレイの伝送損失の測定結果と共に示す図である。上記図8に示した場合の条件下にて伝送損失の測定が行われた。なお、図9において、縦軸は特性インピーダンスZo=50Ω設計時の回路の伝送損失S21(db/50mm)の値を表し、横軸は周波数(GHz)を表している。ここでは、カバーレイがない場合を比較例cとして更に追加した。
図9に示すように、実施例のm−PPEからなるカバーレイを用いると、比較例a及び比較例bのカバーレイを用いた場合よりも、ほぼ周波数の全域にわたって伝送損失が少ないことが判明した。なお、カバーレイがない場合の比較例cは、実施例よりも伝送損失が少なくなるが、現実的にはカバーレイを付加してFPC100を構成することを考えると、選択肢としては不適切である。
図10は、実施例におけるFPC100と比較例の設計例を示す図である。図11は、実施例におけるFPC100と比較例の特性インピーダンスZo=50Ω設計時の回路幅と絶縁層の厚さとの関係を示す図である。図12は、実施例におけるFPC100と比較例の差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の回路幅と絶縁層の厚さとの関係を示す図である。
図10に示すように、実施例は接着剤にm−PPEを用い、絶縁材料にLCPを用いて構成した。また、比較例Aは接着剤にアクリル−エポキシを用い、絶縁材料にLCPを用いて構成した。また、比較例Bは接着剤にアクリル−エポキシを用い、絶縁材料にPIを用いて構成した。
実施例、比較例A及び比較例Bにおいては、それぞれ第1及び第2の導電層13,23の厚さを12μmとし、接着剤層30の厚さを50μmとした。そして、それぞれの第1の絶縁層11の厚さを12.5μm、25μm、50μmと3段階に変更した上で、特性インピーダンスZo及び差動インピーダンスZdiffの測定を行い、特性インピーダンスZo=50Ω設計時及び差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅を算出した。
実施例においては、特性インピーダンスZo=50Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは17μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは32μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは50μmとなった。
また、差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは21μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは38μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは57μmとなった。
比較例Aにおいては、特性インピーダンスZo=50Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは11μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは21μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは32μmとなった。
また、差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは14μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは26μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは37μmとなった。
比較例Bにおいては、特性インピーダンスZo=50Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは10μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは20μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは31μmとなった。
また、差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時の信号伝送回路12の回路幅は、第1の絶縁層11の厚さが12.5μmのときは13μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが25μmのときは25μmとなり、第1の絶縁層11の厚さが50μmのときは36μmとなった。これらの測定結果プロットすると、図11及び図12に示すようになる。
図11及び図12に示すように、特性インピーダンスZo=50Ω設計時及び差動インピーダンスZdiff=90Ω設計時のいずれにおいても、実施例のFPC100は、比較例A及び比較例Bよりも、第1の絶縁層11の厚さを同じにした場合の信号伝送回路12の回路幅を大きくとることが可能である。
このように、接着剤層30の接着剤をm−PPEとすれば、同一インピーダンス設計時の信号伝送回路12の設計時の回路幅をより太くすることができる。なお、設計時の回路幅は、20μm以下であると製造が困難であり、30μm程度であると製造管理が繁雑となり、40μm以上であると製造が容易となるが、いずれの回路幅の場合であっても、実施例の方が比較例A及び比較例Bよりも同一の回路幅に対する第1の絶縁層11の厚さを薄くすることができるので、柔軟性を損なわずに高速信号伝送特性が良好なFPC100を製造することができる。
10 第1の単位基板
11 第1の絶縁層
12 信号伝送回路
13 第1の導電層
14 配線回路
20 第2の単位基板
21 第2の絶縁層
23 第2の導電層
24 配線回路
30 接着剤層
30a,30b フィルム
100 フレキシブルプリント回路

Claims (10)

  1. 少なくとも一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成された液晶ポリマーからなる絶縁層と、
    前記絶縁層に接着される変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備えた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路。
  2. 液晶ポリマーからなる第1の絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成されると共に、他方の面に第1の導電層が形成された第1の単位基板と、
    液晶ポリマーからなる第2の絶縁層の一方の面に第2の導電層が形成された第2の単位基板と、
    前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とをそれぞれの前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて接着する変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層とを備えた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路。
  3. 液晶ポリマーからなる絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路が形成されると共に、他方の面に第1の導電層が形成された第1の単位基板と、
    変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層の一方の面に第2の導電層が形成された第2の単位基板とを備え、
    前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記接着剤層の前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて接着した
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路。
  4. 前記変性ポリフェニレンエーテル樹脂は、スチレン系化合物とビニル系化合物とを共重合させることにより得られたスチレン−ビニル系化合物共重合体にポリエーテルイミドを加熱溶融ブレンドしたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のフレキシブルプリント回路。
  5. 前記接着剤層の厚さは、12.5μm〜50μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のフレキシブルプリント回路。
  6. 前記接着剤層の変性ポリフェニレンエーテル樹脂は、周波数2GHzにおける比誘電率が2.2〜2.6及び誘電正接が0.002〜0.01、引っ張り強度が30〜50MPa、引っ張り弾性率が300〜400MPa、ガラス転移温度が230〜250℃、及び熱膨張係数が100〜130ppm/℃の特性を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のフレキシブルプリント回路。
  7. 液晶ポリマーからなる絶縁層の少なくとも一方の面に高周波信号用の信号伝送回路を形成して単位基板を製造する工程と、
    前記絶縁層の少なくとも一方の面に変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層を形成する工程とを備えた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路の製造方法。
  8. 液晶ポリマーからなる第1の絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路を形成すると共に、他方の面に第1の導電層を形成して第1の単位基板を製造する工程と、
    液晶ポリマーからなる第2の絶縁層の一方の面に第2の導電層を形成した第2の単位基板を製造する工程と、
    前記第1の単位基板及び前記第2の単位基板の前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面及び前記第2の導電層側と反対側の面のいずれか一方に、変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層を形成する工程とを備え、
    前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを、前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて、前記接着剤層を介して熱圧着する工程を更に備えた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路の製造方法。
  9. 液晶ポリマーからなる絶縁層の一方の面に高周波信号用の信号伝送回路を形成すると共に、他方の面に第1の導電層を形成して第1の単位基板を製造する工程と、
    変性ポリフェニレンエーテル樹脂の熱可塑性接着剤からなる接着剤層の一方の面に第2の導電層を形成した第2の単位基板を製造する工程とを備え、
    前記第1の単位基板と前記第2の単位基板とを、前記絶縁層の前記信号伝送回路側の面と前記接着剤層の前記第2の導電層側と反対側の面とを対向させて、前記接着剤層を介して熱圧着する工程を更に備えた
    ことを特徴とするフレキシブルプリント回路の製造方法。
  10. 前記熱圧着する工程では、加熱温度が170℃〜190℃で加圧圧力が5〜20kg/cmであることを特徴とする請求項8又は9記載のフレキシブルプリント回路の製造方法。
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