JP2014207038A - 磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法において、磁気記憶装置の製造コストの増加を抑えて、2層構造の記録層を有する磁気記録媒体に対し、保磁力の高い方の下層記録層にサーボ情報を記録することを目的とする。【解決手段】磁気ヘッドは、第1の記録素子と、第2の記録素子と、再生素子と、第1及び第2の記録素子及び再生素子が設けられたヘッドスライダを備え、第1の記録素子は、入力信号に対して第2の記録素子より高い磁界を発生する。【選択図】図3
Description
本発明は、磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法に関する。
ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置の適用範囲は増大しており、磁気記憶装置の重要性が増している。また、磁気ディスクなどの磁気記録媒体では、面記録密度(または、単位面積当たりの情報記録容量)が年々増加しており、今後も増加傾向が続くと考えられる。このような面記録密度の増加傾向に伴い、高記録密度化に適した磁気ヘッド及び磁気記録媒体の開発が進められている。
例えばHDDでは、磁気ディスクの面記録密度の向上と共に、磁気ヘッドの磁気ディスク上の目標位置までのシーク速度を高めることが求められている。磁気ディスクの表面に対して垂直方向に見た平面視において、サーボ情報が記録されている領域と、情報(以下、データとも言う)が記録再生される領域とは、互いに重ならない別々の領域に設けられている。磁気ヘッドは、再生したサーボ情報から自己の磁気ディスク上の位置を検知し、検知した位置に基づきデータが記録再生される目標位置まで磁気ヘッドを移動することで、データの記録再生を行う。このため、正確なシーク動作を行うためには、サーボ情報の耐タンパ性が求められる。
そこで、磁気ディスクに記録されたサーボ情報の耐タンパ性を向上するため、上層部と下層部を有する記録層のうち、保磁力の高い方の下層部のサーボ領域にサーボ情報を記録する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
一般に、サーボ情報は、予めサーボライタ(または、STW:Servo Track Writer)などと呼ばれる専用の書き込み装置で磁気ディスクのサーボ領域に記録され(例えば、特許文献2)、サーボ情報が記録された磁気ディスクがHDDに搭載される。しかし、既存のサーボライタの磁気ヘッドでは、磁気ディスクの記録層のうち、保磁力の高い方の下層部にサーボ情報を記録するのに十分な磁界を発生することはできない。このため、記録層の下層部にサーボ情報を記録可能な新たなサーボライタを設計、開発する必要があり、HDDの製造コストの増加を招いてしまう。
特開2003−228801号公報
特開2004−171734号公報
特開2002−367308号公報
特表2003−529869号公報
特開2006−216098号公報
従来技術では、磁気記憶装置の製造コストの増加を抑えて、2層構造の記録層を有する磁気記録媒体に対し、保磁力の高い方の下層記録層にサーボ情報を記録することは難しい。
そこで、本発明は、磁気記憶装置の製造コストの増加を抑えて、2層構造の記録層を有する磁気記録媒体に対し、保磁力の高い方の下層記録層にサーボ情報を記録することが可能な磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、第1の記録素子と、第2の記録素子と、再生素子と、前記第1及び第2の記録素子及び前記再生素子が設けられたヘッドスライダを備え、前記第1の記録素子は、入力信号に対して前記第2の記録素子より高い磁界を発生する磁気ヘッドが提供される。
本発明の他の観点によれば、上記の如き磁気ヘッドと、磁気記録層を有する磁気記録媒体と、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体上を走査させるヘッド駆動手段を備え、前記磁気記録層は、上層記録層と、前記上層記録層より高い保磁力を有すると共に前記上層記録層より前記磁気ヘッドからの距離が離れている下層記録層を含み、前記磁気ヘッドは、前記第1の記録素子により前記磁気記録媒体の前記下層記録層にサーボ情報を記録する磁気記憶装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、第1の記録素子と、第2の記録素子と、再生素子を有する磁気ヘッドにより磁気記録媒体にサーボ情報を記録する記録方法であって、外部装置から前記磁気ヘッド及び前記磁気記録媒体を有する磁気記憶装置に入力したサーボ情報記録命令に基づいて、前記磁気ヘッドを、磁気記録層が上層記録層と、前記上層記録層より高い保磁力を有すると共に前記上層記録層より前記磁気ヘッドからの距離が離れている下層記録層を含む前記磁気記録媒体上を走査するようにヘッド駆動部を制御し、前記サーボ情報記録命令に基づいて、入力信号に対して前記第2の記録素子より高い磁界を発生する前記第1の記録素子により前記磁気記録媒体の前記下層記録層にサーボ情報を記録するように前記磁気ヘッドへの信号を処理する前記磁気記憶装置の信号処理回路を制御する磁気記録方法が提供される。
磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法によれば、磁気記憶装置の製造コストの増加を抑えて、2層構造の記録層を有する磁気記録媒体に対し、保磁力の高い方の下層記録層にサーボ情報を記録することができる。
以下に、本発明の各実施形態における磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法を図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における磁気記憶装置の一例の一部を示す斜視図である。図1に示すハードディスク装置(HDD)51は、磁気記憶装置の一例である。この例では、HDD51は、磁気ディスク1に対するサーボ情報の記録再生及びデータの記録再生を行う機能を有する。
図1に示すHDD51は、ハウジング(または、筐体)52を有する。ハウジング52内には、磁気ディスク1、単数または複数の磁気ディスク1を回転駆動させる媒体駆動用モータなどを有する媒体駆動部81、サスペンションアーム85、サスペンションアーム85の先端に設けられた磁気ヘッド82、サスペンションアーム85を介して磁気ヘッド82を磁気ディスク1上を浮上して移動(または、走査)させるヘッド駆動部83及び信号処理系84を有する。HDD51に複数の磁気ディスク1が設けられている場合、磁気ディスク1の数に合わせた数のサスペンションアーム85、磁気ヘッド82及びヘッド駆動部83が設けられることは言うまでもない。
図1において、磁気ヘッド82の主走査方向は、磁気ディスク1の円周方向に相当し、磁気ヘッド82の副走査方向は、磁気ディスク1の半径方向に相当する。
図2は、磁気記録媒体の一例の一部を示す断面図である。図2における各層の膜厚は、実際の寸法に比例した縮尺で図示したものではない。図2に示す磁気ディスク1は、磁気記録媒体の一例である。
磁気ディスク1は、図2に示すように、例えば非磁性基板11の上に、軟磁性下地層12、第1の配向制御層13、第2の配向制御層14、下層記録層15−1、非磁性層16、上層記録層15−2、保護層17を順次積層し、保護層17上に潤滑膜18を設けた構造を有する。この例では、非磁性層16を挟む上層記録層15−2及び下層記録層15−1が垂直記録層15を形成する。
非磁性基板11は、CoまたはFeが主成分の軟磁性下地層12と接することで、表面の吸着ガスや、水分の影響、基板成分の拡散などにより、腐食する可能性がある。このような腐食を防止する観点からは、非磁性基板11と軟磁性下地層12の間に密着層(図示せず)を設けることが好ましい。なお、密着層は、例えばCr、Cr合金、Ti、Ti合金などで形成可能である。また、密着層の膜厚は、例えば2nm(20Å)以上であることが好ましい。
軟磁性下地層12は、磁気ヘッド82から発生する磁束の非磁性基板11の基板面に対する垂直方向成分を大きくし、情報が記録される垂直記録層15の磁化の方向をより強固に基板面と垂直な方向に固定するために設けられる。このような軟磁性下地層12の作用は、特に記録再生用の磁気ヘッド82として垂直記録用の単磁極ヘッドを用いる場合に、より顕著となる。
軟磁性下地層12は、例えばFe、または、Ni、Coなどを含む軟磁性材料で形成可能である。軟磁性材料は、例えばCoFeTaZr、CoFeZrNbなどのCoFe系合金、FeCo、FeCoVなどのFeCo系合金、FeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなどのFeNi系合金、FeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなどのFeAl系合金、FeCr、FeCrTi、FeCrCuなどのFeCr系合金、FeTa、FeTaC、FeTaNなどのFeTa系合金、FeMgOなどのFeMg系合金、FeZrNなどのFeZr系合金、FeC系合金、FeN系合金、FeSi系合金、FeP系合金、FeNb系合金、FeHf系合金、FeB系合金などを含む。
軟磁性下地層12は、例えば2層の軟磁性膜(図示せず)から構成されており、2層の軟磁性膜の間にはRu膜(図示せず)を設けることが好ましい。Ru膜の膜厚を0.4〜1.0nm、または、1.6〜2.6nmの範囲で調整することで、2層の軟磁性膜が反強磁性結合(AFC:Anti-Ferromagnetically-Coupled)構造を形成し、所謂スパイクノイズを抑制することができる。
また、第1の配向制御層13と垂直記録層15の間には、第2の配向制御層14を設けることが好ましい。一般的には、第1の配向制御層13の直上にある垂直記録層15の初期部に、結晶成長の乱れが生じることがあり、この結晶成長の乱れがノイズの原因となり得る。この場合、垂直記録層15の初期部の結晶成長が乱れる部分を予め第2の配向制御層14で修正することで、結晶成長の乱れを防ぎ、ノイズの発生を抑制できる。
第2の配向制御層14を形成する材料は特に限定されないが、六方最密充填(hcp:hexagonal close-packed)構造、面心立方格子(fcc:face-centered cubic)構造、またはアモルファス(amorphous)構造を有するものを用いることが好ましい。第2の配向制御層14は、Ru系合金、Ni系合金、Co系合金、Pt系合金、Cu系合金などで形成することが好ましく、RuまたはRuを主成分とする合金で形成することが更に好ましい。また、第2の配向制御層14の膜厚は、例えば5nm以上、且つ、30nm以下とすることが好ましい。
垂直記録層15を形成する下層記録層15−1及び上層記録層15−2は、例えばCoを主成分とし、酸化物を含む材料で形成可能であり、酸化物は例えばCr、Si、Ta、Al、Ti、Mg、Coなどであることが好ましい。酸化物は、TiO2、Cr2O3、SiO2などであることが更に好ましい。また、上層記録層15−2は、酸化物を2種類以上添加した複合酸化物で形成することが好ましい。上層記録層15−2は、Cr2O3−SiO2、Cr2O3−TiO2、Cr2O3−SiO2−TiO2などで形成することが更に好ましい。
垂直記録層15の便宜上非磁性層16を含む厚みは、例えば5nm〜20nmの範囲とすることが好ましい。垂直記録層15の厚みが上記範囲の下限未満であると、十分な再生出力が得られず、熱揺らぎ特性も低下する可能性がある。また、垂直記録層15の厚さが上記範囲の上限を超えると、垂直記録層15中の磁性粒子の肥大化が生じ、記録再生時におけるノイズが増大し、信号対雑音比(S/N比(Signal-to-Noise Ratio))や記録特性(OW:Over-Write特性)で表される記録再生特性が悪化する可能性がある。
また、垂直記録層15の上層記録層15−1及び下層記録層15−2間の非磁性層16は、例えばRu、Re、Cu、CoCrなどで形成可能である。
保護層17は、垂直記録層15の腐食を防ぐと共に、磁気ヘッド82(または、ヘッドスライダ820)が磁気ディスク1と接触したときに走査面の一例である媒体表面の損傷または磁気ヘッド82(または、ヘッドスライダ820)自体の損傷を防ぐために設けられ、公知の材料で形成可能である。保護層17は、例えばC、SiO2、ZrO2を含む材料で形成可能である。保護層17の膜厚は、例えば1nm〜10nmとすることが、磁気ヘッド82と磁気ディスク1との距離を小さくできるので、高記録密度を実現する観点から好ましい。
潤滑膜18は、例えばパーフルオロポリエーテル、フッ素化アルコール、フッ素化カルボン酸などの潤滑剤で形成することが好ましい。
図3は、磁気ヘッドの一例を模式的に示す平面図である。図3に示す磁気ヘッド82は、ヘッドスライダ820を有する。ヘッドスライダ820には、記録素子821、記録素子822及び再生素子823が設けられている。記録素子821は、入力信号に対して記録素子822より高い磁界を発生する。記録素子821が発生する磁界は、垂直記録層15のうち、下層記録層15−1にサーボ情報を記録するのに十分に高い磁界である。記録素子が1つしかない従来のヘッドを用いた場合には、サーボ情報を下層記録層に記録できるほど発生する磁界が強い材料を記録素子に使用しなくてはならず、データを上層記録層にのみ記録する際にも、下層記録層にまで、ノイズの増加またはサーボ情報の消去といった影響を及ぼしてしまうが、図3に示すヘッドスライダ820はサーボ情報を記録する記録素子821とデータを記録する記録素子822とを備えているので、ノイズの増加またはサーボ情報の消去といった影響を及ぼさない。記録素子821のシールド開口部は、記録素子822のシールド開口部より大きくても良い。また、記録素子821のコイルの巻き数及び/またはコイルの太さは、記録素子822のコイルの巻き数及び/またはコイルの太さより大きくても良い。こうすることで、記録素子821および記録素子822を形成する積層工程で積層素材を変えることなく、記録素子821,822が発生する磁界の強さを変えることが可能となる。一方、記録素子822が発生する磁界は、垂直記録層15のうち、上層記録層15−2にデータを記録するのに十分に高い磁界であるが、下層記録層15−1にデータを記録するには不十分な磁界である。記録素子821及び記録素子822は、ヘッドスライダ820の第1の方向X(副走査方向に相当)に沿って配置され、記録素子821の中心を通り第1の方向Xと平行な中心線(仮想線)と記録素子822の中心を通り第1の方向Xと平行な中心線(仮想線)は、好ましくは一致する。このように配置されることで、ヘッドスライダ820を製造する過程において、記録素子821と822の積層工程を同じ工程として行えるので、ヘッドスライダ820の製造工程を簡便にすることができる。また、記録素子821でサーボ情報を書き込む際には半径方向の書き込み位置により書き込み角度(Skew)が発生するが、記録素子821と記録素子822が第1の方向に沿って配置されている場合には、記録素子822でデータを書き込む際に発生するSkewと類似のSkewがかかるため、記録素子の寸法設計ならびにHDD設計が簡便になる。記録素子822及び再生素子823は、ヘッドスライダ820の第1の方向Xとは直交する第2の方向Y(主走査方向に相当)に沿って配置され、記録素子822の中心を通り第2の方向Yと平行な中心線(仮想線)と再生素子823の中心を通りの第2の方向Yと平行な中心線(仮想線)は、好ましくは一致する。
記録素子821は、磁気ディスク1の垂直記録層15のうち、下層記録層15−1にサーボ情報を記録する記録素子の一例である。記録素子822は、垂直記録層15のうち、上層記録層15−2にデータを記録する記録素子の一例である。再生素子823は、垂直記録層15のうち、下層記録層15−1からサーボ情報を再生すると共に、上層記録層15−2からデータを再生する再生素子の一例である。
記録素子821は、サーボ情報を下層記録層15−1の特定のサーボ領域、即ち、断続的に記録しても良い。記録素子821は、サーボ情報を下層記録層15−1に連続的に記録することが、記録されるサーボ情報の量を多くして記録されたサーボ情報が確実、且つ、正しく再生される確率を向上できるという点で好ましい。また、記録素子821は、サーボ情報を下層記録層15−1の略全面に連続的に記録することが更に好ましい。
なお、記録素子821は、少なくとも1つ設けられていれば良く、例えば2つ設けられていても良い。記録素子821が1つの場合、記録素子821は図3において記録素子822の右側ではなく左側に設けられていても良い。
図4は、磁気ヘッドの他の例を模式的に示す平面図である。図4中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図4に示す磁気ヘッド82のヘッドスライダ820には、2つの記録素子821、記録素子822及び再生素子823が設けられている。2つの記録素子821は、ヘッドスライダ820の第1の方向Xに沿って、記録素子822が2つの記録素子821の間に配置される位置に設けられている。2つの記録素子821は、同じ構成を有し、入力信号に対して記録素子822より高い磁界を発生する。記録素子821及び記録素子822は、ヘッドスライダ820の第1の方向Xに沿って配置され、記録素子822及び再生素子823は、ヘッドスライダ820の第1の方向Xとは直交する第2の方向Yに沿って配置されている。この構成を採用することで、前述の通り、磁気ヘッド82の移動方向上、再生素子823が記録素子821より先行するように使用する記録素子821を切り換えることによって、サーボ情報の記録時に磁気ヘッド82が磁気ディスク1の内周側から外周側へ移動する場合でも、外周側から内周側に移動する場合でも、1つの磁気ヘッドで対応することができる。1つの記録素子821で内周から外周へと連続してサーボ情報の書き込みを行う場合には、前述のSkewの影響が生じやすい。これに対して、ヘッドスライダ820の第1の方向Xに沿って、記録素子822が2つの記録素子821の間に配置される位置に設けられている図4の場合には、1つの記録素子821で内周から中周に連続してサーボ情報を書き込み、別の(2つ目の)記録素子821で中周から外周へと連続してサーボ情報を記録することもでき、Skewの影響を小さくすることができる。そのため、サーボ情報の品質(「再現性位置決め特性」と「非再現性位置決め特性」)を良くすることができる。このようにサーボ情報を連続して書き込む際に、内周側・外周側の記録素子821を切り替えることで、HDD51単体でより品質の良いサーボ情報を記録することができる。
図5は、磁気ヘッドのさらに他の例を模式的に示す平面図である。図5中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図5では、1つの記録素子821が記録素子822の一方の側(この例では右側)に設けられており、且つ、記録素子821は、記録素子822に対して第2の方向Yに沿って距離dだけオフセットされた位置に設けられている。この場合、距離dを調整することで、記録素子821と記録素子822を製造する際に、異なる素材を用いることができ、使用する素材の特性によって、記録素子が発生する磁界の強さを変えることができる。即ち、素材を積層させてヘッドスライダ820を製造する過程において、記録素子821と記録素子822を距離dだけオフセットさせるため、記録素子821を形成する積層工程と、記録素子822を形成する積層工程とで、積層素材を変えることが可能となる。その結果、素材の違いにより、記録素子821,822が発生する磁界の強さを変えることが可能となる。
またこの場合、距離dだけオフセットされた位置に配置されていることにより、既に記録素子821によって書き込まれたサーボ情報を利用し、再生素子823でこのサーボ情報を追従しながら、同時に次のサーボ情報を記録素子821で書き込むことができる。つまりHDD51単体で効率的にサーボライトを完遂することが可能となる。
上記第1の方向Xが磁気ディスク1の半径方向に相当し、上記第2の方向Yが磁気ディスク1の円周方向に相当し、記録素子821と記録素子822が図3及び図4に示すように第1の方向Xに沿って一直線上に配置されている場合、図5に示すように第2の方向に沿ったオフセットがある場合と比較すると、磁気ヘッド82の製造工程の段階で記録素子のアライメントが容易となり、製造コストを抑えることができる。
なお、上記第1の方向Xが磁気ディスク1の円周方向に相当し、上記第2の方向Yが磁気ディスク1の半径方向に相当しても良い。
磁気ヘッド82が磁気ディスク1を走査する際、下層記録層15−1は、上層記録層15−2より磁気ヘッド82からの距離が離れている。つまり、磁気ヘッド82は、磁気ディスク1の下層記録層15−1よりも上層記録層15−2の方に近い配置を有する。
図1に示すヘッド駆動部83は、磁気ヘッド82を磁気ディスク1の外周と内周間で移動するヘッド駆動用ボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)、アクチュエータなどのヘッド移動機構を含む。このようなヘッド駆動部83自体は周知であるため、ヘッド駆動部83の構造の図示及び説明は省略する。
信号処理系84は、記録信号処理回路と再生信号処理回路を有する。記録信号処理回路は、外部から入力されたデータを磁気ディスク1を記録するのに適した信号に処理した記録信号を磁気ヘッド82に供給する。一方、再生信号処理回路は、磁気ヘッド82が磁気ディスク1から再生した信号(即ち、データ及びサーボ情報)をヘッドアンプ部を介して入力し、データを外部に出力するのに適した信号に処理した再生信号を外部へ出力する。ヘッドアンプ部は、磁気ヘッド82が磁気ディスク1から再生した信号をデータ及びサーボ情報に分離する分離手段の一例である。
図6は、磁気記憶装置の一部の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、HDD51は、磁気ヘッド82、ヘッドアンプ部183、ヘッド駆動用VCM184、信号処理部84、媒体駆動用モータ188、制御回路187及びインタフェース(I/F)部189を有する。ヘッドアンプ部183は、第1のヘッドアンプの一例であるサーボ情報用ヘッドアンプ183−1と、第2のヘッドアンプの一例であるデータ用ヘッドアンプ183−2を有する。図1に示すヘッド駆動部83は、ヘッド駆動用VCM184を含み、図1に示す媒体駆動部81は、媒体駆動用モータ188を含む。図1に示す信号処理部84は、再生信号処理回路185及び記録信号処理回路186を有する。再生信号処理回路185は、ヘッドアンプ部183を介して得られる磁気ヘッド82の再生素子823からの信号を処理する。一方、記録信号処理回路186は、磁気ヘッド82の記録素子821,822への信号を処理する。I/F部189は、HDD51と各種外部装置との接続を可能にするインタフェースの一例であり、例えば接続端子、コネクタなどを含む。
データは、下層記録層15−1と比べて保磁力の低い方の上層記録層15−2に対して磁気ヘッド82の記録素子822により記録され、磁気ヘッド82の再生素子823により再生される。後述するように、サーボ情報は、上層記録層15−2と比べて保磁力の高い方の下層記録層15−1に対して磁気ヘッド82の記録素子821により記録される。
サーボ情報とデータは、記録周波数が互いに異なるように記録されている。このため、下層記録層15−1に記録されたサーボ情報と上層記録層15−2に記録されたデータは、磁気ディスク1の平面図上で重なった場合でも、再生素子823が磁気ディスク1から再生した信号からサーボ情報とデータを分離手段で分離することができる。図6に示す例では、ヘッドアンプ部183が分離手段の一例を形成している。ヘッドアンプ部183は、信号処理を施す周波数帯域が互いに異なるサーボ情報用ヘッドアンプ183−1及びデータ用ヘッドアンプ183−2を有する。従って、再生素子823が磁気ディスク1から再生した信号を並行してサーボ情報用ヘッドアンプ183−1及びデータ用ヘッドアンプ183−2で処理することで、サーボ情報とデータの周波数帯域が互いに異なることから再生信号から分離されたサーボ情報をサーボ情報用ヘッドアンプ183−1から出力し、再生信号から分離されたデータをデータ用ヘッドアンプ183−2から出力することができる。
分離手段の一例であるヘッドアンプ部は、再生素子823が磁気ディスク1から再生した信号が入力される単一のヘッドアンプと、サーボ情報とデータの互いに異なる周波数帯域を利用して、このヘッドアンプの出力をサーボ情報とデータに分離するフィルタを有する構成を有しても良い。この場合、ヘッドアンプ部は、フィルタが出力するサーボ情報を増幅する第1のアンプと、フィルタが出力するデータを増幅する第2のアンプを更に有する構成を有しても良い。
図6の説明に戻るに、サーボ情報ヘッドアンプ183−1から出力されるサーボ情報は、制御回路187に供給される。制御回路187は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサで形成可能である。制御回路187は、I/F部189が受信する外部からの命令と、サーボ情報用ヘッドアンプ183−1からのサーボ情報とに基づいて、磁気ヘッド82の目標アドレスへのシークや磁気ヘッド82の目的トラックへの位置決め(以下、「トラッキング」とも言う)を行わせるための制御信号を生成し、ヘッド駆動用VCM184に供給する機能を有する。制御回路187が生成する制御信号には、制御回路187が再生されたサーボ情報から検知した磁気ヘッド82の磁気ディスク1上の位置に基づき生成する、ヘッド駆動用VCM184により磁気ヘッド82を磁気ディスク1上の目標アドレスまでシークさせる制御信号と、媒体駆動モータ188により磁気ディスク1を回転させる回転速度を制御する制御信号などが含まれる。磁気ディスク1上の磁気ヘッド82の半径方向の位置及び/または円周方向の位置は、再生されたサーボ情報から上記の如き方法で検知可能である。ヘッド駆動用VCM184は、図1に示すヘッド駆動部83に含まれる。ヘッド駆動部83は、制御回路187からの制御信号に基づいて磁気ヘッド82を駆動して移動することで、シーク動作やトラッキング動作を行うヘッド駆動手段の一例である。なお、ヘッド駆動手段自体は周知であるため、シーク動作やトラッキング動作を実現するために磁気ヘッド82を駆動する個々の機構などの図示及び説明は省略する。
再生信号処理回路185は、データ用ヘッドアンプ183−2から出力されるデータに処理を施してI/F部189を介して外部へ出力する。再生信号処理回路185がデータに施す処理は、例えばホスト装置(図示せず)での信号処理に適した再生信号に変換する処理を含んでも良い。一方、記録信号処理回路186は、外部から入力された記録するべき信号に処理を施して、磁気ヘッド82の記録素子822に供給する。記録信号処理回路186が外部から入力された信号に施す処理は、例えば磁気ディスク1に記録するのに適した記録信号に変換する処理を含んでも良い。
次に、サーボ情報を記録する磁気記録方法について説明する。本実施形態では、サーボライタなどの専用の書き込み装置を用いることなく、最終的には製品として出荷されるHDD51を利用してサーボ情報を記録可能である。このため、本実施形態におけるサーボ情報の記録方法を用いたHDD51の製造方法は、サーボライタなどの専用の書き込み装置を用いないため、HDD51の製造コストの増加を抑えることができる。サーボ情報を磁気ディスク1に記録する際には、図6に示す外部装置80をI/F部189を介してHDD51に接続する。外部装置80は、CPU、DSP(Digital Signal Processor)などを含むプログラム可能なコンピュータで形成可能であるが、HDD51にサーボ情報記録処理を実行させる機能を有する装置であれば、特に限定されない。
外部装置80が発行したサーボ情報記録命令及びサーボ情報がI/F部189に入力されると、サーボ情報記録命令は制御回路187及び記録信号処理回路186に供給され、サーボ情報は記録信号処理回路186に供給される。制御回路187は、サーボ情報記録命令に基づいて、後述するサーボ情報記録処理を指定された磁気ディスク1の回転速度で実行するように媒体駆動用モータ188を制御すると共に、サーボ情報記録処理を指定された磁気ヘッド82の移動速度、移動範囲及び移動方向で実行するようにヘッド駆動用VCM184を制御する。また、この制御回路187の処理と並行して、記録信号処理回路186はサーボ情報を、サーボ情報を記録するための信号に変換して磁気ヘッド82の記録素子821に供給する。一方、サーボ情報が予めHDD51内(例えば、記録信号処理回路186内のメモリ)に格納されている場合には、記録信号処理回路186はサーボ情報記録命令に基づいて格納されているサーボ情報を、サーボ情報を記録するための信号に変換した後に磁気ヘッド82の記録素子821に供給しても良い。また、サーボ情報を記録するための信号(変換済みの信号)が予めHDD51内(例えば、記録信号処理回路186内のメモリ)に格納されている場合には、記録信号処理回路186はサーボ情報記録命令に基づいて格納されているサーボ情報を記録するための信号をそのまま磁気ヘッド82の記録素子821に供給する。
外部装置80は、例えばプログラム可能なコンピュータで形成可能であるため、垂直記録層15の下層記録層15−1にサーボ情報を記録するためのサーボライタなどの専用の書き込み装置を新たに設計、開発する必要はなく、HDD51の製造コストの増加を抑えることができる。
なお、外部装置80からサーボ情報記録命令と共にサーボ情報を記録するための信号がI/F部189に入力される場合には、サーボ情報を記録するための信号をI/F部189から直接磁気ヘッド82に供給する信号線(図示せず)を設け、サーボ情報を記録するための信号を記録信号処理回路186を介さずに直接磁気ヘッド82の記録素子821に供給するようにしても良い。
図7は、サーボ情報記録処理の一例を説明するフローチャートである。図7において、ステップS1では、制御回路187がサーボ情報記録命令に基づいて、媒体駆動用モータ188を駆動して指定された回転速度で磁気ディスク1を回転すると共に、サーボ情報記録命令に基づいてヘッド駆動用VCM184を駆動して磁気ヘッド82を磁気ディスク1上のトラック位置(例えば、磁気ディスク1上の最外周位置または最内周位置)へ移動し、記録信号処理回路186がサーボ情報記録命令に基づいて、磁気ヘッド82の記録素子821にサーボ情報を記録するための信号を供給し、磁気ディスク1の下層記録層15−1にサーボ情報を記録する。ステップS2では、制御回路187がヘッド駆動用VCM184を駆動して磁気ヘッド82を磁気ディスク1上の次のトラック位置へ1トラックピッチ分だけ半径方向(例えば、内周方向または外周方向)へ移動する。ステップS3では、記録信号処理回路186が磁気ヘッド82の記録素子821にサーボ情報を記録するための信号を供給し、磁気ヘッド82が移動した磁気ディスク1上の次のトラック位置で下層記録層15−1にサーボ情報を記録する。ステップS4では、制御回路187がサーボ情報を記録するべき全てのトラックにサーボ情報が記録されたか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS2へ戻る。サーボ情報を記録するべき全てのトラックにサーボ情報が記録されたか否かは、例えば磁気ヘッド82の1トラックピッチ分の移動が全てのトラック数に相当する回数だけ行われたか、または、磁気ヘッド82が磁気ディスク1上の最内周側から最外周側まで移動したか、または、磁気ヘッド82が磁気ディスク1上の最外周側から最内周側まで移動したかなどの情報に基づいて判定可能である。ステップS4の判定結果がYESであると、処理は終了する。
本実施形態によれば、サーボライタなどの専用の書き込み装置を用いることなく2層構造の記録層を有する磁気記録媒体の下層記録層にサーボ情報を記録することが可能となる。
図8は、変形例における磁気記憶装置の一部の構成の一例を示すブロック図である。図8中、図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。外部装置80は、プロセッサの一例であるCPU801と、ヘッド駆動部802を有する。ヘッド駆動部802は、例えばヘッド駆動部83のアクチュエータと同様の構成を有しても良い。ヘッド駆動部802は、CPU801からの制御信号に基づいてサスペンションアーム85を駆動して磁気ヘッド82を移動するヘッド駆動手段の一例である。外部装置80がHDD51に接続される際には、CPU801がI/F部189に電気的に接続され、ヘッド駆動部802がサスペンションアーム85と機械的に接続される。
図8に示す例では、図6のようにヘッド駆動部83(または、ヘッド駆動用VCM184)が磁気ヘッド82を駆動するのではなく、CPU801の制御下でヘッド駆動部802が直接サスペンションアーム85を駆動することで磁気ヘッド82を移動する。その他の動作は、図6の場合と同様である。本変形例によれば、外部装置80を形成するヘッド駆動部802により磁気ヘッド82を駆動するので、個々のHDD51に設けられたヘッド駆動部83(または、ヘッド駆動用VCM184)の個体差の影響を受けることなく、サーボ情報を磁気ディスク1上の位置に正確に記録することができる。
なお、外部装置80のCPU801が媒体駆動用モータ188及び磁気ヘッド82に直接信号を供給する場合には、磁気ヘッド82の記録素子821により磁気ディスク1の下層記録層15−1にサーボ情報を記録する処理を実行する際、HDD51にはヘッド駆動部83、信号処理系84、ヘッドアンプ部183、制御回路187、及びI/F部189の少なくとも一部が搭載されていない状態であっても良い。
なお、図7及び図8のサーボ情報記録処理を開始するタイミングは、外部装置80がHDD51に接続された後であれば特に限定されない。
また、図7及び図8のサーボ情報記録処理において、HDD51側で実行する信号処理の一部を外部装置80側で実行しても良く、これとは逆に、外部装置80側で実行する信号処理の一部をHDD側で実行しても良い。外部装置80側で実行する信号処理が多ければ、サーボ情報記録処理のためにHDD51側に設ける機能を減らすことができる。一方、HDD51側で実行する信号処理が多ければ、サーボ情報記録処理のために外部装置80側に設ける機能を減らすことができる。
なお、サーボ情報記録処理において、磁気ヘッド82の磁気ディスク1上の最外周位置への移動を最内周位置への移動に変え、磁気ヘッド82の磁気ディスク1上の最内周位置への移動を最外周位置への移動に変えても良い。
以上、磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1 磁気ディスク
15 垂直記録層
15−1 下層記録層
15−2 上層記録層
51 HDD
80 外部装置
81 媒体駆動部
82 磁気ヘッド
83 ヘッド駆動部
84 信号処理系
85 サスペンションアーム
185 再生信号処理回路
186 記録信号処理回路
187 制御回路
189 I/F部
801 CPU
802 ヘッド駆動部
820 ヘッドスライダ
821,822 記録素子
823 再生素子
15 垂直記録層
15−1 下層記録層
15−2 上層記録層
51 HDD
80 外部装置
81 媒体駆動部
82 磁気ヘッド
83 ヘッド駆動部
84 信号処理系
85 サスペンションアーム
185 再生信号処理回路
186 記録信号処理回路
187 制御回路
189 I/F部
801 CPU
802 ヘッド駆動部
820 ヘッドスライダ
821,822 記録素子
823 再生素子
Claims (16)
- 第1の記録素子と、
第2の記録素子と、
再生素子と、
前記第1及び第2の記録素子及び前記再生素子が設けられたヘッドスライダを備え、
前記第1の記録素子は、入力信号に対して前記第2の記録素子より高い磁界を発生することを特徴とする、磁気ヘッド。 - 前記第1及び第2の記録素子は、前記ヘッドスライダの第1の方向に沿って配置され、
前記第2の記録素子及び前記再生素子は、前記ヘッドスライダの前記第1の方向とは直交する第2の方向に沿って配置されていることを特徴とする、請求項1記載の磁気ヘッド。 - 前記第1の記録素子は、前記第2の記録素子に対して前記第2の方向にオフセットされた位置に配置されていることを特徴とする、請求項1または2記載の磁気ヘッド。
- 前記第1の方向は、前記磁気ヘッドの副走査方向に相当し、
前記第2の方向は、前記磁気ヘッドの主走査方向に相当することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項記載の磁気ヘッド。 - 前記第1の記録素子と同じ構成を有し、且つ、前記入力信号に対して前記第1の記録素子と同じく前記第2の記録素子より高い磁界を発生する第3の記録素子を更に備え、
前記第3の記録素子は、前記ヘッドスライダの前記第1の方向に沿って、前記第2の記録素子が前記第1及び第3の記録素子の間の位置に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項記載の磁気ヘッド。 - 前記第1の記録素子のシールド開口部は、前記第2の記録素子のシールド開口部より大きいことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項記載の磁気ヘッド。
- 請求項1乃至6のいずれか1項記載の磁気ヘッドと、
磁気記録層を有する磁気記録媒体と、
前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体上を走査させるヘッド駆動手段を備え、
前記磁気記録層は、上層記録層と、前記上層記録層より高い保磁力を有すると共に前記上層記録層より前記磁気ヘッドからの距離が離れている下層記録層を含み、
前記磁気ヘッドは、前記第1の記録素子により前記磁気記録媒体の前記下層記録層にサーボ情報を記録することを特徴とする、磁気記憶装置。 - 前記磁気ヘッドは、
前記第2の記録素子により前記磁気記録媒体の前記上層記録層にデータを記録し、
前記再生素子により前記磁気記録媒体の前記下層記録層に記録された前記サーボ情報と、前記上層記録層に記録されたデータを再生することを特徴とする、請求項7記載の磁気記憶装置。 - 前記第1及び第2の記録素子は、前記ヘッドスライダの第1の方向に沿って配置され、
前記第2の記録素子により前記データが記録されるトラックは、前記第1の方向と直交する第2の方向に相当する方向に沿って形成されることを特徴とする、請求項7または8記載の磁気記憶装置。 - 前記磁気記録媒体は磁気ディスクであり、前記第1の方向に相当する方向は前記磁気ディスクの半径方向であることを特徴とする、請求項9記載の磁気記憶装置。
- サーボ情報記録命令に基づいて前記ヘッド駆動手段を制御する制御回路と、
前記サーボ情報記録命令に基づいて前記磁気ヘッドの前記第1の記録素子に前記サーボ情報を記録するための信号を供給する記録信号処理回路を更に備えたことを特徴とする、請求項7乃至10のいずれか1項記載の磁気記憶装置。 - 前記サーボ情報記録命令を前記磁気記憶装置の外部から受信するインタフェースを更に備え、
前記サーボ情報は、前記サーボ情報記録命令と共に前記インタフェースを介して前記記録信号処理回路に供給されることを特徴とする、請求項11記載の磁気記憶装置。 - 第1の記録素子と、第2の記録素子と、再生素子を有する磁気ヘッドにより磁気記録媒体にサーボ情報を記録する記録方法であって、
外部装置から前記磁気ヘッド及び前記磁気記録媒体を有する磁気記憶装置に入力したサーボ情報記録命令に基づいて、前記磁気ヘッドを、磁気記録層が上層記録層と、前記上層記録層より高い保磁力を有すると共に前記上層記録層より前記磁気ヘッドからの距離が離れている下層記録層を含む前記磁気記録媒体上を走査するようにヘッド駆動手段を制御し、
前記サーボ情報記録命令に基づいて、入力信号に対して前記第2の記録素子より高い磁界を発生する前記第1の記録素子により前記磁気記録媒体の前記下層記録層にサーボ情報を記録するように前記磁気ヘッドへの入力信号を処理する前記磁気記憶装置の記録信号処理回路を制御することを特徴とする、磁気記録方法。 - 前記磁気記憶装置のヘッド駆動手段、または、前記外部装置のヘッド駆動手段により前記磁気ヘッドを移動することを特徴とする、請求項13記載の磁気記録方法。
- 前記磁気記録媒体は磁気ディスクであり、
前記第1の記録素子により前記サーボ情報を一定のトラックピッチで前記下層記録層に前記磁気ディスクの内周方向から外周方向へ、或いは、外周方向から内周方向へ記録することを特徴とする、請求項13または14記載の磁気記録方法。 - 前記第1の記録素子により、前記サーボ情報を前記下層記録層に連続的に記録することを特徴とする、請求項13乃至15のいずれか1項記載の磁気記録方法。
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JP2013084283A JP2014207038A (ja) | 2013-04-12 | 2013-04-12 | 磁気ヘッド、磁気記憶装置及び磁気記録方法 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS61202388A (ja) * | 1985-03-04 | 1986-09-08 | Nec Corp | ベリ−ドサ−ボ方式用磁気2重層デイスク |
JP2005353131A (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 熱アシスト記録ヘッドおよびそれを備えた磁気記録装置 |
JP2006018949A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 磁気記録媒体及びその製造方法、並びに磁気信号再生手段及び磁気信号再生方法 |
-
2013
- 2013-04-12 JP JP2013084283A patent/JP2014207038A/ja active Pending
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