JP2014206953A - レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法、レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム、及び、ラベルプリンター - Google Patents
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Abstract
【課題】特注品のオーダーがあった時に、特注品の受け渡しの誤認を防止する。【解決手段】会計処理データDに、特注品の情報が含まれている場合に、特注品を示すラベルデータ及び、ラベルデータと会計処理データDとを関連付けるための照合データを作成し、ラベルプリンター6を用いて、ラベルデータと、照合データが印刷されたラベルを発行し、レシートプリンター5を用いて、会計処理データと、ラベルプリンター6で作成されたものと同じ照合データが印刷されたレシートを発行する。【選択図】図3
Description
本発明は、レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法、レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム、及び、ラベルプリンターに関する。
ハンバーガーショップなどのファーストフード店の店内は、客室と厨房に区切られている。顧客による商品の注文は、客室に設置されている注文カウンターで受け付けられ、商品の調理は厨房で行われる。このようなファーストフード店のオーダーエントリーシステムは、注文カウンターに設置されたPOSレジスターおよびレシートプリンターと、厨房に設置されたプリンターあるいはディスプレイとを備えている。
POSレジスターには注文された商品の情報が入力される。入力情報に基づき、POSレジスターは代金の清算を行い、代金の清算が済むと、取引データである会計処理データを生成してレシートプリンターに送信する。レシートプリンターは、会計処理データを受信してレシートを印刷して発行する。また、POSレジスターは、代金の清算が済むと、入力された商品の情報に基づいて生成した調理指示情報を、厨房に設置されているプリンターあるいはディスプレイに送信する。厨房側のプリンターは、受信した調理指示情報を印刷出力し、ディスプレイは調理指示情報を画面に表示する。厨房では、調理指示情報に従って調理が行われる。出来上がった商品は包装され、厨房から客室に運ばれて顧客に渡される。
近年、ファーストフード店では、顧客の嗜好の多様化に対応するために、商品の内容物を変更する特別注文を受け付けている。例えば、ハンバーガーについて、「ピクルス抜き」、「マスタード抜き」、「レタス抜き」、「マヨネーズなし」などの特別注文を受け付けている。これら特別注文の情報は注文された商品の情報と一緒にPOSレジスターに入力されて、調理指示情報として厨房に伝えられる。厨房では、特別注文のハンバーガーの調理が通常のハンバーガーの調理と並行して行われる。
特別注文のハンバーガーと通常のハンバーガーとは外観では見分けが付かない。このため、厨房では各特別注文の情報を表示する特注品ラベルを用意し、調理した商品を包装する際に特注品ラベルを貼り付け、外観からも特注品であることが判別できるようにしている。これにより、顧客への商品の渡し間違いを防止している。
しかし、特別注文の種類が増加すると、予め準備しなければならない特注品ラベルの種類も増加する。これに伴い、多数の種類の特注品ラベルの準備、保管、在庫の確認などの管理作業に充てられる労力も増大する。
特注品ラベルの在庫管理を不要にするには、POSレジスターに特別注文の情報が入力される毎に、厨房に設置したプリンターから特注品ラベルを発行することが考えられる。すなわち、POSレジスターで特注品ラベルを発行するためのラベルデータを生成し、このラベルデータを厨房のプリンターに送信し、当該プリンターにおいて特注品ラベルを印刷して発行する。しかし、このような特注品ラベルの発行は、POSレジスター上で動作する既存のアプリケーションプログラムに変更を加える必要がある。このため、特注品ラベルを発行するための導入コストが嵩んでしまうという問題がある。
本発明者等は、特許文献1において、このような問題点を解消するための方法およびシステムを提案している。この方法およびシステムでは、POSレジスターと連携してレシートを印刷するレシートプリンターが、POSレジスターから取引データ(会計処理データ)を受信し、このデータに特別注文の情報が含まれている場合には特注品ラベルを発行するためのラベルデータを生成し、生成したラベルデータを厨房等に設置されているラベルプリンターに送信する。ラベルプリンターは、ラベルデータを受信すると、特注品ラベルを印刷して発行する。これにより、商品の注文を受けて会計処理を行う上位機器で動作しているアプリケーションプログラムに変更を加えることなく、レシート発行の際に、特別注文の情報を表示する特注品ラベルを発行することができる。
従来のシステムでは、POSレジスター、即ちレシートプリンターが数台店舗カウンターに設置されており、厨房には1,2台のラベルプリンターが設置され、各POSレジスターで注文を受けた特注品のラベルを印刷することになる。このため、複数の特注品が複数の顧客から、同時期に注文されると、発行されるレシートと特注品ラベルの関係がわからず、特注品の受け渡しが正確に行われず、店舗で混乱が生じるおそれがあった。
また、POSレジスターだけでなく、レシートプリンターに対する変更を必要とすることなく、ラベルプリンターから特注品ラベルを発行できるようにすることが望まれる場合がある。例えば、POSレジスターおよびレシートプリンターを備えた既存のPOSシステムを用いて、簡単に、特注品ラベルを発行できるようにすることが望まれる場合がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)レシートプリンター及びラベルプリンターを用い、レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法であって、会計処理データを受信し、前記会計処理データに、所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成し、前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成し、前記ラベルプリンターを用いて、前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行し、前記ラベルが発行される場合、前記レシートプリンターを用いて、前記会計処理データと前記照合データとが印刷されたレシートを発行することを特徴とするレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。
この方法によれば、商品の注文を受けて、POSレジスターのアプリケーション上で会計処理が行われ、その会計処理データが出力される。出力された会計処理データを受信し、その会計処理データに、特注品のオーダーがあった場合に、照合データが作成され、照合データが記された特注品ラベルが、ラベルプリンターによって印刷される。このように作成された照合データは、レシートプリンターにも送信され、その特注品を含む会計処理データと共に、レシートプリンターで印刷される。
照合データは、例えば、発行ごとに増加するシリアル番号であってもよいし、いくつかの記号を準備し、繰り返し変えていくようにしてもよく、店員が特注品と、その特注品が含まれるレシートを識別できればよい。照合データがついた特注品ラベルは、制作された特注品に貼られ、POSレジスターが置かれた注文カウンターに運ばれる。既に発行されているレシートにも、その特注品に対応する照合データが印刷されており、特注品を顧客に受け渡す際の誤認を防止することができる。
(適用例2)前記ラベルプリンターが前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに前記所定の情報が含まれている場合に、前記照合データを作成し、前記照合データを、前記レシートプリンターに送信することを特徴とする上記のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。
この方法によれば、POSレジスターから出力される会計処理データは、ラベルプリンターによって受信される。その会計処理データに、特注品のオーダーがあった場合に、ラベルプリンターが照合データを作成し、照合データが記された特注品ラベルが、ラベルプリンターによって印刷される。ラベルプリンター側で照合データを作成するようにしたので、照合データを作成するために、POSレジスター上で動作する既存のアプリケーションプログラムに変更を加える必要がない。
(適用例3)前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする上記のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。
この方法によれば、POSレジスターから出力される会計処理データに、例えば、調味料の有無、増減を示す文字列があった場合に、特注品ラベルが作成されるとともに、照合データが作成される。この照合データは、特注品ラベルに印刷され、特別注文の商品を含むレシートにも印刷される。調味料の有無、増減の注文があった商品に貼られた特注品ラベルに記された照合データと、レシートに記された照合データを照合することにより、特注品を顧客に受け渡す際の誤認を防止することができる。
(適用例4)会計処理データを送信するホストと、前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成するラベルデータ作成手段と、前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成する照合データ作成手段と、前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行するラベルプリンターと、前記会計処理データと前記照合データとが印刷されたレシートを発行するレシートプリンターと、を備えたことを特徴とするレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。
このシステムによれば、商品の注文を受けて、POSレジスターのアプリケーション上で 会計処理が行われ、その会計処理データが出力される。出力された会計処理データを受信し、その会計処理データに、特注品のオーダーがあった場合に、照合データが作成され、照合データが記された特注品ラベルが、ラベルプリンターによって印刷される。このように作成された照合データは、レシートプリンターにも送信され、その特注品を含む会計処理データと共に、レシートプリンターで印刷される。
照合データは、例えば、発行ごとに増加するシリアル番号であってもよいし、いくつかの記号を準備し、繰り返し変えていくようにしてもよく、店員が特注品と、その特注品が含まれるレシートを識別できればよい。照合データがついた特注品ラベルは、制作された特注品に貼られ、POSレジスターが置かれた注文カウンターに運ばれる。既に発行されているレシートにも、その特注品に対応する照合データが印刷されており、特注品を顧客に受け渡す際の誤認を防止することができる。
(適用例5)前記ラベルプリンターが前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに前記所定の情報が含まれている場合に、前記照合データを作成し、前記照合データを、前記レシートプリンターに送信する送信手段を備えていることを特徴とする上記のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。
このシステムによれば、POSレジスターから出力される会計処理データは、ラベルプリンターによって受信される。その会計処理データに、特注品のオーダーがあった場合に、ラベルプリンターが照合データを作成し、照合データが記された特注品ラベルが、ラベルプリンターによって印刷される。ラベルプリンター側で照合データを作成するようにしたので、照合データを作成するために、POSレジスター上で動作する既存のアプリケーションプログラムに変更を加える必要がない。
(適用例6)前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする上記のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。
この方法によれば、POSレジスターから出力される会計処理データに、例えば、調味料の有無、増減を示す文字列があった場合に、特注品ラベルが作成されるとともに、照合データが作成される。この照合データは、特注品ラベルに印刷され、特別注文の商品を含むレシートにも印刷される。調味料の有無、増減の注文があった商品に貼られた特注品ラベルに記された照合データと、レシートに記された照合データを照合することにより、特注品を顧客に受け渡す際の誤認を防止することができる。
(適用例7)ホストから送信された会計処理データを受信し、前記会計処理データに所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成するラベルデータ作成手段と、前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成する照合データ作成手段と、前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行する印刷手段と、前記照合データを、レシートプリンターに送信する送信手段と、を備えたことを特徴とするラベルプリンター。
(適用例8)前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする上記のラベルプリンター。
これらの構成によれば、ラベルプリンターは、ホストから出力された会計処理データを受信し、その会計処理データに、特注品のオーダーがあった場合に、ラベルデータ作成手段によって、ラベルデータが作成される。また、照合データ作成手段によって、ラベルデータと、会計処理データとを関連付けるための照合データが作成される。このように作成された照合データは、レシート上に印刷するために、送信手段によって、レシートプリンターにも送信される。
送信された照合データは、会計処理データとともに、レシートプリンターで印刷されることになる。照合データがついた特注品ラベルは、制作された特注品に貼られ、レジに運ばれるが、レシートにも特注品に対応する照合データが印刷されるため、店員が特注品を顧客に受け渡す際に、容易に照合でき、商品の受け渡しにおける誤認を防止することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したデータ印刷処理システムの実施の形態を説明する。本実施の形態に係るデータ印刷処理システムは、例えば、ハンバーガーショップなどのファーストフード店におけるオーダーエントリーシステムの一部分として構成されるレシート発行システムである。本発明は、レシート発行システム以外のデータ印刷処理システムとしても同様に用いることができる。
(オーダーエントリーシステム)
図1は、本発明を適用したレシート発行システムが組み込まれたオーダーエントリーシステムの概略構成図である。オーダーエントリーシステム1は、商品の注文を受けて代金の清算を行うPOSレジスター2と、このPOSレジスター2に、それぞれ、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)ケーブル3、4で並列に接続された第1プリンターとしてのレシートプリンター5および第2プリンターとしてのラベルプリンター6を備えている。また、オーダーエントリーシステム1は、POSレジスター2にケーブル7で接続されたディスプレイ8を備えている。
図1は、本発明を適用したレシート発行システムが組み込まれたオーダーエントリーシステムの概略構成図である。オーダーエントリーシステム1は、商品の注文を受けて代金の清算を行うPOSレジスター2と、このPOSレジスター2に、それぞれ、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)ケーブル3、4で並列に接続された第1プリンターとしてのレシートプリンター5および第2プリンターとしてのラベルプリンター6を備えている。また、オーダーエントリーシステム1は、POSレジスター2にケーブル7で接続されたディスプレイ8を備えている。
レシートプリンター5は、代金の清算の際に、POSレジスター2によって生成された会計処理データDを受信し、会計処理データに基づきレシートAを発行する。ラベルプリンター6は、代金の清算の際に、POSレジスター2によって生成された会計処理データDを受信し、会計処理データに特別注文の情報が含まれている場合に、特注品ラベルBを発行する。
POSレジスター2およびレシートプリンター5は、例えば、ハンバーガーショップの客室9Aに設けられている注文カウンターに設置される。ディスプレイ8およびラベルプリンター6は、例えば、ハンバーガーショップの厨房9Bに設けられたカウンターに設置される。レシートプリンター5およびラベルプリンター6は、レシート発行処理システム10の構成部分である。
POSレジスター2は、商品の注文を受け付けて会計処理を行うアプリケーションプログラムが動作しているコンピューターである。POSレジスター2は、タッチパネル21からなる表示・操作部と、顧客に情報を表示するための表示部22と、代金の清算を行うための金銭処理部23を備えている。注文カウンターで顧客が商品の注文を行うと、従業員によってタッチパネル21が操作され、注文された商品の情報がPOSレジスター2に入力される。
以下に、オーダーエントリーシステム1の動作の概要を説明する。タッチパネル21には、例えば、「ハンバーガー」、「チーズバーガー」、「ポテト」、「サラダ」、「コーヒー」などの商品の一覧が表示されている。従業員は、顧客の注文を確認しながら、注文された商品のアイコンにタッチして、商品の情報を入力する。商品のアイコンをタッチすると、タッチパネル21には、各商品について内容物を変更する特別注文の一覧が表示される。例えば、「ハンバーガー」や「チーズバーガー」が注文されると、タッチパネル21には、「ピクルス抜き」、「マスタード抜き」、「レタス抜き」、「マヨネーズなし」、「マヨネーズ増量」、「マヨネーズ減量」、などを示すアイコンが表示される。商品の注文に引き続いて、顧客がこれらの特別注文を行った場合には、従業員は該当するアイコンにタッチして特別注文の情報を入力する。ここでは、例えば、「チーズバーガー1個」、「ピクルス抜き」、「ハンバーガー1個」、「コーヒー1個」という情報が入力される。
顧客が商品の代金を清算し、従業員がタッチパネル21の清算キーにタッチすると、POSレジスター2は、入力された商品の情報に基づいて会計処理データDを生成し、この会計処理データを、レシートプリンター5およびラベルプリンター6の双方に送信する。POSレジスター2によって生成された会計処理データDには、注文された商品の商品名、個数などの商品に関する情報と、清算された合計金額とが含まれている。また、特別注文が受け付けられている場合には、その特別注文の情報が、会計処理データDに含まれている。
また、POSレジスター2は、入力された商品の情報および特別注文の情報に基づいて調理指示データを生成し、この調理指示データを厨房9Bに設置されているディスプレイ8に出力する。ディスプレイ8には、商品として、「チーズバーガー1個」が表示され、特別注文の情報として、「ピクルス抜き」が表示される。また、その他に調理が必要な商品として「ハンバーガー1個」情報が表示される。厨房9Bを担当する従業員はディスプレイ8の表示に従って調理を行い、商品を準備する。なお、コーヒーは注文カウンターに設置されているコーヒーサーバーを利用して客室側で準備される。
レシートプリンター5は、POSレジスター2から会計処理データDを受信すると、会計処理データに基づいて、レシートAを発行する。レシートAには、注文された商品名、その商品の個数、その商品について行われた特別注文の情報a1、および、合計金額が印刷される。また、特別注文があった場合に作成される照合データa2もレシートA上に印刷される。
ラベルプリンター6は、POSレジスター2から特別注文の情報を含む会計処理データDを受信すると、特注品ラベルBを発行するためのラベルデータを生成し、生成したラベルデータが印刷された特注品ラベルBを発行する。ここでは、「ピクルス抜き」と印刷された特注品ラベルBを発行するためのラベルデータが生成され、「ピクルス抜き」と印刷された特注品ラベルBが発行される。特注品ラベルBには、特別注文の情報b1が印刷される。
また、ラベルデータが生成される際に、ラベルプリンター6によって、照合データも生成される。照合データは、例えば、発行ごとに増加するシリアル番号であってもよいし、いくつかの記号を準備し、繰り返し変えていくようにしてもよく、店員が特注品と、その特注品が含まれるレシートとを照合できればよい。特注品ラベルBには、このように作成された照合データb2も、印刷される。
ラベルプリンター6によって生成された照合データは、レシートプリンター5に送信される。照合データは、POSレジスター2、USBケーブル3,4を介して送信されてもよいし、これらを介さずに、無線通信手段によって、ラベルプリンター6から直接レシートプリンター5に送信されるようにしてよい。照合データを受信したレシートプリンター5は、POSレジスター2から受信した注文された商品名、その商品の個数、その商品について行われた特別注文の情報a1、および、合計金額とともに、照合データa2もレシートA上に印刷する。
厨房9Bを担当する従業員は、調理された特別注文の商品を包装する際に、この特注品ラベルBを貼り付ける。これにより、包装された商品の外観からでも、その商品が特注品であることを判別できる。次に、調理指示された商品の準備が全て整うと、これらは注文カウンターに運ばれる。そして、会計、商品の受け渡しを担当する従業員は、特注品を注文カウンターにおいて準備されていたコーヒー等特注品以外に注文された商品とレシートと一緒に、顧客に渡し、代金が顧客から渡される。特注品には、照合データがついた特注品ラベルBが貼られ、発行されているレシートAにも、その特注品に対応する照合データが印刷されており、特注品を顧客に受け渡す際の誤認を防止することができる。
(レシート発行処理システム)
図2はレシート発行処理システム10の制御系を示す概略ブロック図である。レシート発行処理システム10は、レシートプリンター5およびラベルプリンター6を備えている。
図2はレシート発行処理システム10の制御系を示す概略ブロック図である。レシート発行処理システム10は、レシートプリンター5およびラベルプリンター6を備えている。
レシートプリンター5は、ロール紙から繰り出される長尺状の記録紙P1(図1参照)に印刷を行うラインサーマルプリンターである。レシートプリンター5の制御系は、CPU、ROM、RAMを備えた制御部50を中心に構成されている。制御部50には、通信インターフェイス51を介して、POSレジスター2から会計処理データDが供給される。POSレジスター2から会計処理データDを受信するデータ受信部は、通信インターフェイス51および制御部50によって構成される。制御部50の出力側には、ヘッドドライバー52、モータードライバー53を介して、ライン型サーマルヘッド54、紙送りモーター55が接続されている。会計処理データD及び後述する照合データを受信すると、制御部50は、これらを駆動制御してレシートA(図1参照)を発行する。
ラベルプリンター6は記録紙P2(図1参照)に印刷を行う。本例のラベルプリンター6は、所謂、スティキーラベルプリンターと呼ばれるプリンターであり、ロール紙から繰り出される裏面が粘着面となっている長尺状の記録紙に印刷を行い、印刷ジョブの終了毎に記録紙を切断し、切断後の記録紙片を特注品ラベルBとして発行する。
ラベルプリンター6の制御系は、CPU、ROM、RAMを備えた制御部60を中心に構成されている。制御部60には、通信インターフェイス61を介して、POSレジスター2から会計処理データDが供給される。通信インターフェイス61および制御部60によって、POSレジスター2から会計処理データDを受信するデータ受信部が構成される。制御部60は、受信した会計処理データDの中に、所定の情報である特別注文の情報が含まれているか否かを判別する所定情報判別部としての特別注文判別部63と、特別注文の情報を表示する特注品ラベルB(図1参照)を作成するためのラベルデータを生成するラベルデータ生成部64とを備えている。更に制御部60には、会計処理データDの中に、所定の情報である特別注文の情報が含まれている場合に、照合データを生成する照合データ生成部72を備えている。
制御部60には、不揮発性メモリー65が接続されている。不揮発性メモリー65には、会計処理データDの中に含まれている特別注文の情報を識別するための複数のキーコードが予め記憶保持されている。キーコードは、例えば「ケチャップ有り」、「ピクルス抜き」、「マスタード抜き」、「レタス抜き」、「マヨネーズなし」、「マヨネーズ増量」、「マヨネーズ減量」などの特別注文の情報を示す文字列に対応するコードである。特別注文判別部63は、受信した会計処理データDの中に、これらのキーコードに一致する文字列を検出すると、受信した会計処理データDの中に特別注文の情報が含まれていると判別する。
会計処理データDが特別注文の情報を含む会計処理データであると判別された場合には、ラベルデータ生成部64は、会計処理データに含まれている特別注文の情報から、キーコードを含む文字列を抽出して、ラベルデータを生成する。
制御部60の出力側には、ヘッドドライバー66、モータードライバー67、カッタードライバー68を介して、ライン型サーマルヘッド69、紙送りモーター70、記録紙カッター71が接続されている。制御部60は、これらを駆動制御して、生成したラベルデータ及び照合データを記録紙に印刷し、印刷後の記録紙を切断して、特注品ラベルBを発行する。
照合データ生成部72によって生成された照合データは、通信インターフェイス61を介してPOSレジスター2を介して、レシートプリンター5に送信される。レシートプリンター5の通信インターフェイス51が、照合データを受信すると、制御部50が、ヘッドドライバー52、モータードライバー53を介して、ライン型サーマルヘッド54、紙送りモーター55を駆動し、事前に受信していた会計処理データDと、照合データを長尺状の記録紙P1上に印刷し、レシートA(図1参照)が発行される。
このように、本実施例では、レシートの発行は、照合データの受信をトリガーに、事前に受信した会計処理データDと照合データを印刷している。会計処理データD内に、特別注文が含まれていない場合は、照合データが作成されない。このような場合であっても、レシートプリンター5のレシート発行のトリガーとするために、ダミーの照合データ(空データ)をラベルプリンター6からレシートプリンター5に送信するようにすれば、特別注文の有り無しに関わらず、レシートが、所定のタイミングで発行される。
(レシート発行処理動作)
図3はレシート発行処理システム10のレシート発行処理動作を示すフローチャートである。図2および図3を参照して、レシート発行処理システム10により行われるレシート発行処理動作を説明する。
図3はレシート発行処理システム10のレシート発行処理動作を示すフローチャートである。図2および図3を参照して、レシート発行処理システム10により行われるレシート発行処理動作を説明する。
レシート発行処理システム10におけるラベルプリンター6の不揮発性メモリー65には、特別注文の情報を識別するための複数のキーコードが記憶保持される。例えば「ケチャップ有り」、「ピクルス抜き」、「マスタード抜き」、「レタス抜き」、「マヨネーズなし」、「マヨネーズ増量」、「マヨネーズ減量」などの文字列を示すコードがキーコードとして記憶保持される。
オーダーエントリーシステム1(図1参照)が稼動すると、レシートプリンター5はデータ待ち状態になり、POSレジスター2から会計処理データDが送信されてくるのを待つ。ラベルプリンター6もデータ待ち状態になり、同様に、POSレジスター2から会計処理データDが送信されてくるのを待つ。
顧客によって商品の代金が清算されると、POSレジスター2では会計処理データDが生成される。生成された会計処理データDは、POSレジスター2からレシートプリンター5およびラベルプリンター6のそれぞれに送信される。また、図1に示される例では、会計処理データDには、「チーズバーガー1個」、「ピクルス抜き」、「ハンバーガー1個」、「コーヒー1個」、「計 480円」などの文字列の情報、改行やデータの終わりを示す制御コードなどが含まれている。
レシートプリンター5が、通信インターフェイス51を介して、会計処理データDを受信すると(図3:ステップST1)、会計処理データは、レシートプリンター5の制御部50内の不図示のバッファー(制御部50のRAMの一部分)に、印刷されるまでの間、一時的に保持される。
一方、ラベルプリンター6の制御部60は、USBケーブル4を介して、会計処理データDを受信する(図3:ステップST11)。特別注文判別部63は、制御部60のRAMに一時的に記憶保持される会計処理データDを検索して、不揮発性メモリー65に記憶保持されている各キーコードを含む文字列が含まれているか否かを検出する(図3:ステップST12)。ここでは、キーコードを含む文字列として、「ピクルス抜き」が検出される。
特別注文判別部63において、会計処理データDが、キーコードを含む文字列を含むデータ、すなわち、特別注文の情報を含む会計処理データであると判別されると、当該会計処理データは、ラベルデータ生成部64に引き渡される。ラベルデータ生成部64は、会計処理データDからキーコードを含む文字列を抽出して、ラベルデータを生成する(図3:ステップST13)。すなわち、会計処理データDから「ピクルス抜き」が抽出されるとともに、この文字列にデータの終わりを示す制御コード、例えば、記録紙P2の切断を指示するカットコマンドが付与されて、ラベルデータが生成される。
特別注文判別部63において、会計処理データDが、キーコードを含む文字列を含むデータであると判別されると、更に、照合データ生成部72は、照合データを生成する(図3:ステップST14)。ここでは、発行ごとに増加するシリアル番号が生成される。
ラベルデータ及び照合データが生成されると、制御部60は、ヘッドドライバー66、モータードライバー67、カッタードライバー68を駆動制御して、生成したラベルデータ及び照合データを記録紙P2に印刷し、印刷後の記録紙P2を切断する。切断された印刷後の記録紙片が、特注品ラベルBとして発行される。(図3:ステップST15)。本例の場合、ラベルプリンター6からは、「ピクルス抜き」(特別注文を表す情報b1)及びシリアル番号(照合データb2)が印刷された特注品ラベルBが発行される。
特注品ラベルBのためのラベルデータの生成が終了すると、もしくはラベルデータの生成と同時に、制御部60は、生成されたシリアル番号を通信インターフェイス61、POSレジスター2を介して、レシートプリンター5に送信する(図3:ステップST16)。
レシートプリンター5の制御部50は、通信インターフェイス51を介してシリアル番号を受信すると、ライン型サーマルヘッド54および紙送りモーター55を駆動制御して、これより、一時的にバッファーに保持されている会計処理データDと、シリアル番号が記録紙P1上に印刷され、レシートAが発行される(図3:ステップST3)。発行されたレシートAには、図1に示すように、「チーズバーガー1個」、「ピクルス抜き」(特別注文を表す情報a1)、「ハンバーガー1個」、「コーヒー1個」、「計 480円」及びシリアル番号(照合データb2)が印刷される。
一方、ラベルプリンター6において、受信した会計処理データDの中にキーコードを含む文字列が検出されなかった場合には、特注品ラベルBの発行動作は行われない。しかし、このような場合であっても、レシートプリンター5のレシート発行のトリガーとするために、ダミーの照合データ(空データ)が、ラベルプリンター6からレシートプリンター5に送信される(図3:ステップST16)。レシートプリンター5は、このダミーの照合データの受信(図3:ステップST2)をトリガーに、レシートの発行を行う(図3:ステップST3)が、この場合、レシートA上には、会計処理データDのみが印刷され、シリアル番号(照合データb2)は印刷されない。
レシートAの発行および特注品ラベルBの発行が終了すると、レシートプリンター5およびラベルプリンター6は、夫々データ待ち状態に戻る。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、ラベルデータ生成部64は会計処理データDからキーコードを含む文字列を抽出してラベルデータとして生成しているが、会計処理データDの全てをラベルデータとして生成することもできる。
上記の実施の形態では、ラベルデータ生成部64は会計処理データDからキーコードを含む文字列を抽出してラベルデータとして生成しているが、会計処理データDの全てをラベルデータとして生成することもできる。
また、会計処理データDから合計金額を除いた部分を抽出してラベルデータとして生成することもできる。このようなラベル生成データに基づいて発行された特注品ラベルBには、注文されている全ての商品の情報と特別注文の情報とが表示されている。したがって、例えば、注文された商品が全て詰め込まれたテイクアウト用の袋に貼り付けられることにより、その袋の中に特別注文の商品が含まれていることを示すことができる。よって、テイクアウト用の袋を顧客に渡す際に、商品の渡し間違いを防止することができる。
特別注文の情報は内容物の変更に限られるものではなく、「チーズ追加」などのエクストラ注文の情報であってもよいし、顧客が要望すると考えられる「常温」など温度に関する情報または等分の情報を示す「カット」などの情報であってもよい。
上記のオーダーエントリーシステム1はファーストフード店におけるオーダーエントリーシステムの一つの構成例である。本発明のレシート発行処理システム10と連携可能なオーダーエントリーシステム1は、このオーダーエントリーシステムに限られるものではない。本発明のレシート発行処理システム10は、上位機器からの会計処理データDを受信してレシートを発行するレシートプリンター5に換えて、導入可能である。
一方、「ケチャップ有り」、「ピクルス抜き」、「マスタード抜き」、「レタス抜き」、「マヨネーズなし」、「マヨネーズ増量」、「マヨネーズ減量」などの特別注文の情報を示す文字列の中に含まれる、「有り」、「抜き」、「なし」、「増量」、「減量」をキーコードとすることも可能である。つまり、「抜き」、「増量」などのキーコードと「ピクルス」、「マスタード」、「レタス」などの内容物とセットで特別注文の情報を表す。この場合には、特別注文判別部63は、受信した会計処理データDの中にこれらのキーコードを含む文字列を検出すると、受信した会計処理データの中に特別注文の情報が含まれていると判別する。
また、レシートプリンター5で、発行されるものは、会計処理データDが印刷されたレシートに限らず、例えば、オーダーされた特注品等の引換券であってもよい。特に特注品に作成に時間がかかる場合は、レシートとは別に、照合データが印刷された引換券を発行するように構成することも可能である。これにより、引換券と照合データが印刷された特注品と交換することにより、特注品の受け渡しにおける誤認を防止できる。
1…オーダーエントリーシステム、2…POSレジスター、3,4…USBケーブル、5…レシートプリンター、6…ラベルプリンター、7…ケーブル、8…ディスプレイ、9A…客室、9B…厨房、10…レシート発行処理システム、50…制御部、51…通信インターフェイス、52,53…ドライバー、54…ライン型サーマルヘッド、55…紙送りモーター、60…制御部、61…通信インターフェイス、63…特別注文判別部、64ラベルデータ生成部、65…キーコード記憶保持部としての不揮発性メモリー、66,67,68…ドライバー、69…ライン型サーマルヘッド、70…紙送りモーター、71…記録紙カッター、72…照合データ生成部、A…レシート、B…特注品ラベル、D…会計処理データ、a1…印刷された特別注文の情報、a2…印刷された照合データ、b1…印刷された特別注文の情報、b2…印刷された照合データ。
Claims (8)
- レシートプリンター及びラベルプリンターを用い、レシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法であって、
会計処理データを受信し、
前記会計処理データに、所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成し、
前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成し、
前記ラベルプリンターを用いて、前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行し、
前記ラベルが発行される場合、前記レシートプリンターを用いて、前記会計処理データと前記照合データとが印刷されたレシートを発行することを特徴とするレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。 - 前記ラベルプリンターが前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに前記所定の情報が含まれている場合に、前記照合データを作成し、
前記照合データを、前記レシートプリンターに送信することを特徴とする請求項1に記載のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。 - 前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、
前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする請求項1または2に記載のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行方法。 - 会計処理データを送信するホストと、
前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成するラベルデータ作成手段と、
前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成する照合データ作成手段と、
前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行するラベルプリンターと、
前記会計処理データと前記照合データとが印刷されたレシートを発行するレシートプリンターと、を備えたことを特徴とするレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。 - 前記ラベルプリンターが前記会計処理データを受信し、前記会計処理データに前記所定の情報が含まれている場合に、
前記照合データを作成し、前記照合データを、前記レシートプリンターに送信する送信手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。 - 前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、
前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする請求項4または5に記載のレシート及び前記レシートに関連したラベルの発行システム。 - ホストから送信された会計処理データを受信し、前記会計処理データに所定の情報が含まれている場合に、前記所定の情報に基づきラベルデータを作成するラベルデータ作成手段と、
前記ラベルデータと、前記会計処理データとを関連付けるための照合データを作成する照合データ作成手段と、
前記ラベルデータと前記照合データとが印刷されたラベルを発行する印刷手段と、
前記照合データを、レシートプリンターに送信する送信手段と、を備えたことを特徴とするラベルプリンター。 - 前記所定の情報は、商品の内容物の有無または増減に関する文字列であり、
前記ラベルは、前記商品が特別注文を表す特注品ラベルであることを特徴とする請求項7に記載のラベルプリンター。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016079963A1 (ja) * | 2014-11-18 | 2016-05-26 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷データ処理装置、印刷データ処理方法、プログラム、及び、印刷システム |
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2013
- 2013-04-16 JP JP2013085524A patent/JP2014206953A/ja active Pending
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