JP2014206743A - 光スキャナーおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、一対の永久磁石が設けられた絶縁基板と、一対の永久磁石の間に位置するように絶縁基板に支持されたスキャナー本体とを有するアクチュエーターが開示されている。また、スキャナー本体は、枠状の支持部と、支持部の内側に設けられた枠状の外側可動板と、外側可動板の内側に設けられた内側可動板(ミラー)とを有している。また、外側可動板は、X軸方向に延在する一対の第1トーションバーを介して支持部に連結されており、内側可動板は、X軸方向と直交するY軸方向に延在する第2トーションバーを介して外側可動板に連結している。また、外側可動板および内側可動板には、それぞれコイルが設けられている。
このように、特許文献1のアクチュエーターでは、内側可動板をX軸まわりに回動させる機構と、Y軸まわりに回動させる機構とが異なっている。そのため、内側可動板をX軸およびY軸まわりに等しい条件で回動させることができない。また、特許文献1のアクチュエーターでは、外側可動板に設けられたコイルから発生する磁場と、内側可動板に設けられたコイルから発生する磁場とが干渉し、内側可動板をX軸およびY軸のそれぞれの軸まわりに独立して回動させることができない。したがって、特許文献1のアクチュエーターでは、内側可動板をX軸およびY軸のそれぞれの軸まわりに安定して回動させることができないという問題がある。
本発明の光スキャナーは、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する4つの連結部とを有し、
前記4つの連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
各前記連結部の前記軸部は、前記駆動部の回動によって、前記可動板との離間方向の途中で前記可動板の厚さ方向に屈曲変形するように構成されていることを特徴とする。
これにより、互いに直交する2つの軸のうちの一方の軸まわりの可動板の回動と、他方の軸まわりの可動板の回動とを独立して行うことができる。そのため、可動板を互いに直交する2つの軸のそれぞれの軸まわりに安定して回動させることのできる光スキャナーを提供することができる。
前記4つの連結部は、前記可動板を介してX軸方向に対向する第1の連結部および第2の連結部と、前記可動板を介してY軸方向に対向する第3の連結部および第4の連結部を有し、
前記第1の連結部および前記第2の連結部は、それぞれ、前記可動板とX軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しX軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しY軸方向に延在する第2の軸部とを有し、
前記第3の連結部および前記第4の連結部は、それぞれ、前記可動板とY軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しY軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しX軸方向に延在する第2の軸部とを有していることが好ましい。
これにより、各連結部の構成が簡単となるとともに、可動板の互いに対向する2軸のそれぞれの軸まわりの回動等をスムーズに行うことができる。
前記4つの連結部の前記第1の軸部は、それぞれ、Z軸方向の一方側に凸のV字状となるように屈曲する第1の変形と、Z軸方向の他方側に凸のV字状となるように屈曲する第2の変形とをし得ることが好ましい。
このように各第1の軸部を屈曲させることにより、可動板を効率的に変位させることができる。
前記第3の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせるとともに、前記第4の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせる状態と、前記第3の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせるとともに、前記第4の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせる状態とを交互に繰り返すことにより、前記可動板を前記X軸まわりに回動させることが好ましい。
これにより、可動板をスムーズに回動させることができる。
これにより、可動板をスムーズに振動させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記4つの連結部の前記第1の軸部は、それぞれ、前記可動板と前記駆動部の間に設けられた応力緩和部と、前記応力緩和部と前記可動板とを連結する可動板側軸部と、前記応力緩和部と前記駆動部とを連結する駆動部側軸部とを有し、前記応力緩和部で屈曲することが好ましい。
これにより、可動板側軸部が受ける応力を応力緩和部で緩和することができ、駆動部側軸部へ伝わるのを防止または抑制することができる。
これにより、4つの連結部のうちの対向する一対の連結部を軸とした可動板の回動を他の一対の連結部の可動板側軸部が捩じり変形することにより許容することができる。そのため、可動板を互いに直交する2軸のそれぞれの軸まわりにスムーズに回動させることができる。
これにより、駆動部の回動によって生じる応力を効率よく可動板の回動に用いることができる。そのため、可動板を大きい回動角度で、しかも省電力で変位させることができる。
これにより、変形部が捩じり変形することにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
前記一対の変形部のうちの一方の前記変形部は、前記可動板側軸部に連結され、他方の前記変形部は、前記駆動部側軸部に連結されていることが好ましい。
これにより、変形部が捩じり変形することにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
これにより、各連結部において、非変形部を軸にして第1の軸部を屈曲させることができる。そのため、各連結部の第1の軸部を簡単かつ確実に屈曲させることができ、可動板を安定して変位させることができる。
これにより、可動板側軸部が受ける応力を応力緩和部で緩和することができ、駆動部側軸部へ伝わるのを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記X軸方向に延在する複数の延在部と、Y軸方向に延在する複数の延在部とを有し、前記複数の延在部は、それぞれ、中心軸まわりに捩じり変形可能であるとともに湾曲変形可能であることが好ましい。
これにより、各延在部が捩じり変形および湾曲変形の少なくとも一方の変形をすることにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
これにより、各連結部を簡単に形成することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記4つの連結部の前記非変形部、駆動部側軸部および駆動板は、それぞれ、前記第1のSi層、前記SiO2層および前記第2のSi層で構成されており、前記可動板側軸部、前記変形部および前記第2の軸部は、それぞれ、前記第2のSi層で構成されていることが好ましい。
これにより、各連結部を簡単に形成することができる。
前記変位手段は、前記4つの連結部に対応して4つ設けられていることが好ましい。
これにより、各連結部の動きを独立して制御することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記4つの変位手段は、それぞれ、前記駆動部に設けられた永久磁石と、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルとを有していることが好ましい。
これにより、変位手段の構成が簡単となる。また、電磁駆動であるため大きな力を発生することができる。
これにより、可動板を安定して変位させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記4つの変位手段の前記永久磁石は、それぞれ、前記駆動部を貫通して設けられていることが好ましい。
これにより、可動板を安定して変位させることができる。
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する4つの連結部とを有し、
前記4つの連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
各前記連結部の前記軸部は、前記駆動部の回動によって、前記可動板との離間方向の途中で前記可動板の厚さ方向に屈曲変形するように構成されている光スキャナーを備えることを特徴とする。
これにより、互いに直交する2つの軸のうちの一方の軸まわりの可動板の回動と、他方の軸まわりの可動板の回動とを独立して行うことができる。そのため、可動板を互いに直交する2つの軸のそれぞれの軸まわりに安定して回動させることのできる画像形成装置を提供することができる。
<第1実施形態>
まず、本発明の光スキャナーの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の光スキャナーの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1に示す光スキャナーの断面図(図1中A−A線断面図)、図3は、図1に示す光スキャナーが有する連結部の斜視図、図4および図5は、それぞれ、図1に示す光スキャナーが有する振動系の製造方法を説明する断面図、図6は、図1に示す光スキャナーが有する変位手段を説明する図、図7、図8、図9および図10は、それぞれ、図1に示す光スキャナーの駆動を説明する図である。
図1および図2に示す光スキャナー1は、可動板2、可動板2を支持する支持部3および可動板2と支持部3とを連結する4つの連結部4、5、6、7で構成された振動系11と、振動系11を支持する基台12と、可動板2を変位させる変位手段8とを有している。以下、光スキャナー1の各構成について順次詳細に説明する。
本実施形態では、振動系11(すなわち、可動板2、支持部3および4つの連結部4、5、6、7)は、SOI基板の不要部位をドライエッチングおよびウェットエッチング等の各種エッチング法により除去することにより一体的に形成されている。なお、振動系11の製造方法については後に詳述する。
支持部3の内側には、可動板2が設けられている。可動板2は、平板状をなし、一方の面(基台12と反対側の面)21には、光反射性を有する光反射部22が形成されている。光反射部22は、例えば、面21上に金、銀、アルミニウム等の金属膜などを蒸着等により形成することにより得られる。
このような可動板2は、4つの連結部4、5、6、7によって支持部3に連結されている。4つの連結部4、5、6、7は、可動板2の平面視にて、可動板2の周方向に沿って等間隔、すなわち90度間隔で配置されている。
4つの連結部4、5、6、7は、互いに同様の構成をなしている。
各連結部4、5、6、7をこのような構成とすることにより、連結部の構成が簡単となるとともに、後述するように可動板2の回動中心軸X1、Y1まわりの回動等をスムーズに行うことができる。
このような駆動部41は、第1の軸部42によって可動板2と連結している。第1の軸部42は、全体的にX軸方向に延在するように設けられている。このような第1の軸部42は、駆動部41と可動板2との間に設けられた応力緩和部421と、応力緩和部421と可動板2とを連結する可動板側軸部422と、応力緩和部421と駆動部41とを連結する駆動部側軸部(駆動部側軸部)423とを有している。
可動板側軸部422および駆動部側軸部423は、それぞれ、X軸方向に延在する棒状をなしている。また、可動板側軸部422および駆動部側軸部423は、同軸的に設けられている。
このような可動板側軸部422および駆動部側軸部423は、応力緩和部421を介して連結している。応力緩和部421は、第1の軸部42が屈曲変形する際の節となる機能と、可動板側軸部422の捩じり変形により発生するトルクを緩和(吸収)し、前記トルクが駆動部側軸部423に伝わるのを防止または抑制する機能とを有している。
非変形部4213は、Y軸方向に延在する棒状をなしている。このような非変形部4213は、光スキャナー1の駆動時に実質的に変形しない硬さに設定されている。これにより、後述するように、非変形部4213の中心軸Y4を中心に第1の軸部42を屈曲させることができ、応力緩和部421に節としての機能を確実に発揮させることができ、光スキャナー1を安定して駆動させることができる。
このような各接続部4214、4215は、X軸方向に延在する棒状をなしている。また、各接続部4214、4215は、Z軸方向に湾曲可能でかつその中心軸まわりに捩じり変形可能となっている。
以上、振動系11の構成について具体的に説明した。
一方、前記「変形させない部位」には、可動板2、支持部3、駆動部41、51、61、71、駆動部側軸部423、523、623、723および非変形部4213、5213、6213、7213が含まれる。
まず、図4(a)に示すように、第1のSi層110と、SiO2層120と、第2のSi層130とがこの順で上側から積層してなるSOI基板(シリコン基板)100を用意する。
さらに、図5(c)に示すように、可動板2の上面21に金属膜を形成し、光反射部22を形成する。金属膜(光反射部22)の形成方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。
このようにして振動系11が得られる。
図2に示すように、基台12は、平板状の基部121と、基部121の縁部に沿って設けられた枠部122とを有しており、箱状(枡状)をなしている。このような基台12は、枠部122にて振動系11の支持部3の下面と接合されている。これにより、基台12によって振動系11が支持される。このような基台12は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。なお、基台12と支持部3の接合方法としては、特に限定されず、例えば接着剤を用いて接合してもよく、陽極接合等の各種接合方法を用いてもよい。
図1に示すように、変位手段8は、永久磁石811、コイル812および電源813を有する第1の変位手段81と、永久磁石821、コイル822および電源823を有する第2の変位手段82と、永久磁石831、コイル832および電源833を有する第3の変位手段83と、永久磁石841、コイル842および電源843を有する第4の変位手段84とを有している。
このような構成によれば、変位手段8の構成が簡単となる。また、変位手段8を電磁駆動とすることにより、比較的大きな力を発生させることができ、可動板2をより確実に回動させることができる。また、各連結部4、5、6、7に1つの変位手段が設けられているため、各連結部4、5、6、7を独立して変形させることができる。そのため、後述するように、可動板2を様々な態様で変位させることができる。
このような永久磁石811としては、特に限定されず、例えば、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、ボンド磁石などの、硬磁性体を着磁したものを好適に用いることができる。
次いで、光スキャナーの作動について説明する。
上述のような構成の光スキャナー1では、可動板2を回動させるパターンと、可動板2を振動させるパターンと、可動板2を所定位置で静止させるパターンとを選択することができるようになっている。このように、光スキャナー1が種々のパターンで駆動することができるのは、後述するように、各連結部4、5、6、7の第1の軸部42、52、62、72を屈曲変形させることにより得られる効果である。
以下、これら3つのパターンについて順次説明する。なお、以下では、説明の便宜上、永久磁石811、821、831、841が全てN極を上側にして配置された構成について代表して説明する。
<Y軸まわりの回動>
図7に基づいて、可動板2のY軸まわりの回動について説明する。なお、図7は、図1中A−A線断面図に対応する断面図である。
まず、コイル812の永久磁石811側がN極、コイル832の永久磁石831側がS極となる第1の状態と、コイル812の永久磁石811側がS極、コイル832の永久磁石831側がN極となる第2の状態とが交互にかつ周期的に切り替わるように、電源813、833からコイル812、832に交番電圧を印加する。電源813、833からコイル812、832に印加される交番電圧は、互いに同じ波形(強さおよび周波数が同じ)であるのが好ましい。
そして、駆動部側軸部423、623の可動板2側の端同士がZ軸方向にずれることによって、変形部4211、4212、6211、6212をその中心軸まわりに捩じり変形させるとともに各接続部4214、4215、6214、6215を湾曲変形させながら、可動板側軸部422、622および可動板2が一体的に図7(a)中反時計回りに傾斜する。
なお、コイル812、832に印加する交番電圧の周波数としては特に限定されず、可動板2および連結部4、5、6、7で構成される振動系の共振周波数と等しくても異なっていてもよいが、前記共振周波数と異なっているのが好ましい。すなわち、光スキャナー1を非共振で駆動するのが好ましい。これにより、光スキャナー1のより安定した駆動が可能となる。
次いで、図8に基づいて、可動板2のX軸まわりの回動について説明する。なお、図8は、図1中B−B線断面図に対応する断面図である。
まず、コイル822の永久磁石821側がN極、コイル842の永久磁石841側がS極となる第1の状態と、コイル822の永久磁石821側がS極、コイル842の永久磁石841側がN極となる第2の状態とが交互にかつ周期的に切り替わるように、電源823、843からコイル822、842に交番電圧を印加する。電源823、843からコイル822、842に印加される交番電圧は、互いに同じ波形であるのが好ましい。
このような第1の状態と、第2の状態とを交互にかつ周期的に切り替えることによって、可動板2を回動中心軸X1まわりに回動させることができる。なお、可動板2の回動中心軸X1まわりの回動は、連結部4、6が有する可動板側軸部422、622がその中心軸まわりに捩じり変形することにより許容される。
前述したようなX軸まわりの回動と、Y軸まわりの回動とを同時に行うことにより、可動板2を回動中心軸Y1および回動中心軸X1のそれぞれの軸まわりに2次元的に回動させることができる。前述したように、可動板2の回動中心軸Y1まわりの回動は、可動板側軸部522、722がその中心軸まわりに捩じり変形することによって許容され、可動板2の回動中心軸X1まわりの回動は、可動板側軸部422、622がその中心軸まわりに捩じり変形することにより許容される。
コイル812、822、832、842のS極引き付け強さがN極引き付け強さよりも大きい場合には、通常状態と比較して、駆動部41、51、61、71の回動の上死点および下死点(回動方向が切り替わる点)が上側に移動する。その結果、図9に示すように、可動板2の回動中心軸X1、Y1が通常状態に比べて上側に移動する。逆に、コイル812、822、832、842のS極引き付け強さがN極引き付け強さよりも弱い場合には、通常状態と比較して、駆動部41、51、61、71の回動の上死点および下死点がそれぞれ下側に移動するため、可動板2の回動中心軸X1、Y1が通常状態に比べて下側に移動する。
まず、コイル812、822、832、842の永久磁石811、821、831、841側がそれぞれN極となる第1の状態と、コイル812、822、832、842の永久磁石811、821、831、841側がそれぞれS極となる第2の状態とが、交互にかつ周期的に切り替わるように、電源813、823、833、843からコイル812、822、832、842に交番電圧を印加する。電源813、823、833、843からコイル812、822、832、842に印加される交番電圧は、互いに同じ波形であるのが好ましい。
なお、コイル812、822、832、842に印加する交番電圧の周波数としては特に限定されず、可動板2および連結部4、5、6、7で構成される振動系の共振周波数と等しくても異なっていてもよいが、前記共振周波数と等しいのが好ましい。すなわち、光スキャナー1を共振で駆動するのが好ましい。これにより、光スキャナー1のより安定した駆動が可能となる。
このような振動パターンでも、前述した回動パターンと同様に、コイル812、822、832、842に印加する交番電圧にオフセット電圧を重畳させることにより、自然状態からZ軸方向にシフトして可動板2を振動させることができる。
例えば、コイル812、822、832、842の永久磁石811、821、831、841側がそれぞれN極となる状態となるように電源813、823、833、843からコイル812、822、832、842に直流電圧を印加する。電源813、823、833、843からコイル812、822、832、842に印加される直流電圧は、互いに同じ強さであるのが好ましい。このような電圧をコイル812、822、832、842に印加すると図10(a)に示すような状態で可動板2が静止する。
このように、可動板2を自然状態とは異なる位置に維持することができる。このような駆動によれば、例えば光反射部22で反射した光の光路を自然状態のときに対してずらすことができるため、例えば、光スキャナー1を光スイッチとして利用するときに特に有効である。
以上、光スキャナー1の駆動について詳細に説明した。
また、光スキャナー1では、連結部4において、前述のように捩じり変形する可動板側軸部422と変形させたくない駆動部側軸部423との間に応力緩和部421を設けている。そのため、前述の捩じり変形により生じた応力は、応力緩和部421の変形部4211、4212や接続部4214、4215が変形することにより吸収・緩和され、駆動部側軸部423に伝わらない。すなわち、応力緩和部421を設けることにより、可動板2の回動中に駆動部側軸部423がその中心軸まわりに捩じり変形してしまうのを確実に防止することができる。このことは、連結部4以外の他の連結部5、6、7についても同様である。そのため、可動板2を回動中心軸Y1、X1のそれぞれの軸まわりにスムーズに回動させることができる。
また、L1<L2の場合には、L1>L2の場合とは逆に、変形部4211が変形部4212よりも捩じり変形し易くなるように構成するのが好ましい。このことは、連結部6についても同様である。
このように、光スキャナー1では、L1、L2、L3、L4の長さや関係を変化させることにより、異なる効果を発揮することができる。そのため、光スキャナー1は、優れた利便性を有している。Lなお、1、L2、L3、L4の長さや関係は、光スキャナー1の使用用途(求められる特性)に基づいて適宜設定すればよい。
次に、本発明の光スキャナーの第2実施形態について説明する。
図11は、本発明の光スキャナーの第2実施形態を示す平面図である。
以下、第2実施形態の光スキャナーについて、前述した実施形態の光スキャナーとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の光スキャナーは、コイル固定部の構成が異なる以外は、第1実施形態の光スキャナー1とほぼ同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
なお、コイル822、832、842を固定する図示しないコイル固定部についても、コイル固定部85Aと同様の構成である。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の光スキャナーの第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の光スキャナーの第3実施形態を示す平面図である。
以下、第3実施形態の光スキャナーについて、前述した実施形態の光スキャナーとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の光スキャナーの第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の光スキャナーの第4実施形態を示す斜視図である。
以下、第4実施形態の光スキャナーについて、前述した実施形態の光スキャナーとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の光スキャナーの第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の光スキャナーの第5実施形態を示す断面図である。
以下、第5実施形態の光スキャナーについて、前述した実施形態の光スキャナーとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態では、振動系11の向きが前述した実施形態に対して逆になっている。すなわち、前述した実施形態で基台12側に位置していた面が基台12と反対側に位置し、基台12と反対側に位置していた面が基台12側に位置するように設けられている。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
次に、本発明の光スキャナーの第6実施形態について説明する。
図15は、本発明の光スキャナーの第6実施形態を示す平面図、図16は、図15に示す光スキャナーが有する連結部の拡大斜視図である。
以下、第6実施形態の光スキャナーについて、前述した実施形態の光スキャナーとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第6実施形態の光スキャナーは、応力緩和部の構成が異なる以外は、前述した光スキャナーとほぼ同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
このような応力緩和部421Eでは、各延在部4211E〜4217Eが捩じり変形および湾曲変形の少なくとも一方の変形をすることにより、第4の延在部4214Eを軸にして第1の軸部42を屈曲させることができ、また、可動板側軸部422の捩じり変形により生じる応力を緩和することができる。
以上、応力緩和部421Eについて説明した。
このような第6実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
具体的に、図17に示すようなプロジェクター200について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSの長手方向を「横方向」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向」という。
プロジェクター200は、レーザーなどの光を照出する光源装置210と、複数のダイクロイックミラー220、220、220と、光スキャナー1とを有している。
このようなプロジェクター200は、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて、光源装置210(赤色光源装置211、青色光源装置212、緑色光源装置213)から照出された光をダイクロイックミラー220で合成し、この合成された光が光スキャナー1によって2次元走査され、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
光スキャナー1による光の走査は、前述のようなラスタースキャンによって行ってもよしい、ベクタースキャンによって行ってもよい。特に、光スキャナー1は、その構成上、ベクタースキャンに適しているため、ベクタースキャンによって光を走査するのが好ましい。
なお、図17中では、ダイクロイックミラー220で合成された光を光スキャナー1によって2次元的に走査した後、その光を固定ミラー250で反射させてからスクリーンSに画像を形成するように構成されているが、固定ミラー250を省略し、光スキャナー1によって2次元的に走査された光を直接スクリーンSに照射してもよい。
また、前述した実施形態では、各連結部の第1の軸部が応力緩和部を有する構成について説明したが、これに限定されず、応力緩和部を省略してもよい。すなわち、各連結部の第1の軸部は、可動板側軸部と駆動部側軸部とが直接接続されていてもよい。
また、前述した実施形態では、SOI基板の厚さを異ならせることにより各連結部の変形させる部位(第2の軸部、可動板側軸部、変形部および接続部)と変形させない部位(駆動部、駆動部側軸部および非変形部)とを作り分けているが、これに限定させず、例えば、幅を異ならせることにより、変形させる部位と変形させない部位とを作り分けてもよい。
本発明の光スキャナーは、光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する連結部とを有し、
前記連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
前記軸部は、前記駆動部と前記可動板との間に設けられた応力緩和部と、前記応力緩和部と前記可動板とを連結する可動板側軸部と、前記応力緩和部と前記駆動部とを連結する駆動部側軸部とを備え、
前記可動板側軸部は、前記駆動部側軸部と比較して捩じり剛性が低いことを特徴とする。
これにより、互いに直交する2つの軸のうちの一方の軸まわりの可動板の回動と、他方の軸まわりの可動板の回動とを独立して行うことができる。そのため、可動板を互いに直交する2つの軸のそれぞれの軸まわりに安定して回動させることのできる光スキャナーを提供することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記駆動部側軸部は、変形しないことが好ましい。
これにより、駆動部の回動によって生じる応力を効率よく可動板の回動に用いることができる。そのため、可動板を大きい回動角度で、しかも省電力で変位させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記駆動部側軸部の厚さは、前記可動板の側面視にて、前記可動板側軸部の厚さより厚いことが好ましい。
本発明の光スキャナーでは、前記軸部は、前記駆動部の回動によって、前記応力緩和部で前記可動板の厚さ方向に屈曲変形するように構成されていることが好ましい。
前記連結部は、前記可動板を介してX軸方向に対向する第1の連結部および第2の連結部と、前記可動板を介してY軸方向に対向する第3の連結部および第4の連結部を有し、
前記第1の連結部および前記第2の連結部は、それぞれ、前記可動板とX軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しX軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しY軸方向に延在する第2の軸部とを有し、
前記第3の連結部および前記第4の連結部は、それぞれ、前記可動板とY軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しY軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しX軸方向に延在する第2の軸部とを有していることが好ましい。
これにより、各連結部の構成が簡単となるとともに、可動板の互いに対向する2軸のそれぞれの軸まわりの回動等をスムーズに行うことができる。
前記第1の軸部は、Z軸方向の一方側に凸のV字状となるように屈曲する第1の変形と、Z軸方向の他方側に凸のV字状となるように屈曲する第2の変形とをし得ることが好ましい。
このように各第1の軸部を屈曲させることにより、可動板を効率的に変位させることができる。
前記可動板が前記X軸周りに回動しているとき、前記第1の連結部および前記第2連結部のそれぞれの前記可動板側軸部が前記可動板側軸部の中心軸まわりに捩じり変形することが好ましい。
これにより、変形部が捩じり変形することにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
前記一対の変形部のうちの一方の前記変形部は、前記可動板側軸部に連結され、他方の前記変形部は、前記駆動部側軸部に連結されていることが好ましい。
これにより、変形部が捩じり変形することにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
これにより、各連結部において、非変形部を軸にして第1の軸部を屈曲させることができる。そのため、各連結部の第1の軸部を簡単かつ確実に屈曲させることができ、可動板を安定して変位させることができる。
これにより、可動板側軸部が受ける応力を応力緩和部で緩和することができ、駆動部側軸部へ伝わるのを防止または抑制することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記応力緩和部は、前記X軸方向に延在する複数の延在部と、Y軸方向に延在する複数の延在部とを有し、前記複数の延在部は、それぞれ、中心軸まわりに捩じり変形可能であるとともに湾曲変形可能であることが好ましい。
これにより、各延在部が捩じり変形および湾曲変形の少なくとも一方の変形をすることにより第1の軸部に加わる応力を効果的に緩和することができる。
これにより、各連結部を簡単に形成することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記非変形部、前記駆動部側軸部および前記駆動部は、それぞれ、前記第1のSi層、前記SiO2層および前記第2のSi層で構成されており、前記可動板側軸部、前記変形部および前記第2の軸部は、それぞれ、前記第2のSi層で構成されていることが好ましい。
これにより、各連結部を簡単に形成することができる。
これにより、各連結部の動きを独立して制御することができる。
本発明の光スキャナーでは、前記変位手段は、前記駆動部に設けられた永久磁石と、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルとを有していることが好ましい。
これにより、変位手段の構成が簡単となる。また、電磁駆動であるため大きな力を発生することができる。
これにより、可動板を安定して変位させることができる。
本発明の光スキャナーでは、前記永久磁石は、前記駆動部を貫通して設けられていることが好ましい。
これにより、可動板を安定して変位させることができる。
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する連結部とを有し、
前記連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
前記軸部は、前記駆動部と前記可動板との間に設けられた応力緩和部と、前記応力緩和部と前記可動板とを連結する可動板側軸部と、前記応力緩和部と前記駆動部とを連結する駆動部側軸部とを備え、
前記可動板側軸部は、前記駆動部側軸部と比較して捩じり剛性が低い光スキャナーを備えることを特徴とする。
これにより、互いに直交する2つの軸のうちの一方の軸まわりの可動板の回動と、他方の軸まわりの可動板の回動とを独立して行うことができる。そのため、可動板を互いに直交する2つの軸のそれぞれの軸まわりに安定して回動させることのできる画像形成装置を提供することができる。
Claims (20)
- 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する4つの連結部とを有し、
前記4つの連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
各前記連結部の前記軸部は、前記駆動部の回動によって、前記可動板との離間方向の途中で前記可動板の厚さ方向に屈曲変形するように構成されていることを特徴とする光スキャナー。 - 前記可動板の平面視にて直交する2軸をX軸およびY軸としたとき、
前記4つの連結部は、前記可動板を介してX軸方向に対向する第1の連結部および第2の連結部と、前記可動板を介してY軸方向に対向する第3の連結部および第4の連結部を有し、
前記第1の連結部および前記第2の連結部は、それぞれ、前記可動板とX軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しX軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しY軸方向に延在する第2の軸部とを有し、
前記第3の連結部および前記第4の連結部は、それぞれ、前記可動板とY軸方向に離間配置された前記駆動部と、前記可動板と前記駆動部とを連結しY軸方向に延在する前記軸部である第1の軸部と、前記駆動部と前記支持部とを連結しX軸方向に延在する第2の軸部とを有している請求項1に記載の光スキャナー。 - 前記X軸および前記Y軸に直交する軸をZ軸としたとき、
前記4つの連結部の前記第1の軸部は、それぞれ、Z軸方向の一方側に凸のV字状となるように屈曲する第1の変形と、Z軸方向の他方側に凸のV字状となるように屈曲する第2の変形とをし得る請求項2に記載の光スキャナー。 - 前記第1の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせるとともに、前記第2の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせる状態と、前記第1の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせるとともに、前記第2の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせる状態とを交互に繰り返すことにより、前記可動板を前記Y軸まわりに回動させ、
前記第3の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせるとともに、前記第4の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせる状態と、前記第3の連結部の前記第1の軸部に前記第2の変形をさせるとともに、前記第4の連結部の前記第1の軸部に前記第1の変形をさせる状態とを交互に繰り返すことにより、前記可動板を前記X軸まわりに回動させる請求項3に記載の光スキャナー。 - 各前記連結部が有する前記第1の軸部に前記第1の変形をさせた状態と、各前記連結部が有する前記第1の軸部に前記第2の変形をさせた状態とを交互に繰り返すことにより、前記可動板を前記Z軸方向へ振動させる請求項3に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記第1の軸部は、それぞれ、前記可動板と前記駆動部の間に設けられた応力緩和部と、前記応力緩和部と前記可動板とを連結する可動板側軸部と、前記応力緩和部と前記駆動部とを連結する駆動部側軸部とを有し、前記応力緩和部で屈曲する請求項2ないし6のいずれかに記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記可動板側軸部は、それぞれ、該可動板側軸部の中心軸まわりに捩じり変形する請求項6に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記駆動部側軸部は、それぞれ、変形しない請求項6または7に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記可動板の平面視にて、可動板側軸部および駆動部側軸部の延在方向に直交する方向に延在し、中心軸まわりに捩じり変形する変形部を有している請求項6ないし8のいずれかに記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記変形部を一対有し、
前記一対の変形部のうちの一方の前記変形部は、前記可動板側軸部に連結され、他方の前記変形部は、前記駆動部側軸部に連結されている請求項9に記載の光スキャナー。 - 前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記一対の変形部の間に設けられ、前記変形部の延在方向と平行な方向に延在し、中心軸まわりに捩じり変形しない非変形部を有している請求項10に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記X軸方向および前記Y軸方向に交互に延在して蛇行する部位を有している請求項6ないし8のいずれかに記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記応力緩和部は、それぞれ、前記X軸方向に延在する複数の延在部と、Y軸方向に延在する複数の延在部とを有し、前記複数の延在部は、それぞれ、中心軸まわりに捩じり変形可能であるとともに湾曲変形可能である請求項12に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部は、それぞれ、第1のSi層、SiO2層および第2のSi層をこの順で積層してなるSOI基板から形成されている請求項11に記載の光スキャナー。
- 前記4つの連結部の前記非変形部、駆動部側軸部および駆動部は、それぞれ、前記第1のSi層、前記SiO2層および前記第2のSi層で構成されており、前記可動板側軸部、前記変形部および前記第2の軸部は、それぞれ、前記第2のSi層で構成されている請求項9に記載の光スキャナー。
- 前記可動板を前記支持部に対して変位させる変位手段を有し、
前記変位手段は、前記4つの連結部に対応して4つ設けられている請求項1ないし15のいずれかに記載の光スキャナー。 - 前記4つの変位手段は、それぞれ、前記駆動部に設けられた永久磁石と、前記永久磁石に作用する磁界を発生するコイルとを有している請求項16に記載の光スキャナー。
- 前記4つの変位手段において、前記永久磁石は、前記可動板の厚さ方向に両極が対向するように設けられており、前記コイルは、前記可動板の厚さ方向に直交する方向の磁界を発生させるように設けられている請求項17に記載の光スキャナー。
- 前記4つの変位手段の前記永久磁石は、それぞれ、前記駆動部を貫通して設けられている請求項17または18に記載の光スキャナー。
- 光反射性を有する光反射部を備える可動板と、
前記可動板を支持する支持部と、
前記可動板と前記支持部とを連結する4つの連結部とを有し、
前記4つの連結部は、前記可動板の平面視にて、前記可動板の外周に、周方向に沿って90度間隔で設けられており、
各前記連結部は、前記可動板と離間配置され前記支持部に対して回動可能な駆動部と、前記可動板および前記駆動部を連結する軸部とを有し、
各前記連結部の前記軸部は、前記駆動部の回動によって、前記可動板との離間方向の途中で前記可動板の厚さ方向に屈曲変形するように構成されている光スキャナーを備えることを特徴とする画像形成装置。
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