JP2014206140A - 両吸込渦巻ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】楕円流路底部、上部吸込室側面のケーシングの変形を抑制し、軽量な両吸込渦巻ポンプを提供する。【解決手段】本発明の両吸込渦巻ポンプ1は、水平方向に配置される回転主軸2と、主軸貫通孔2bと、回転主軸2の軸方向の両側から作動流体をその中間部に吸い込み、径外周方向に吐き出す羽根車2aと、羽根車2aを収容し、渦巻き状のケーシング3と、ケーシング3の下部に、回転主軸2の軸方向と直交する方向に開口し、作動流体を内部に吸い込む吸込口4cおよび羽根車2aにより圧を高めた作動流体を外部に吐き出す吐出口5cと、吸込口4cと連通し、吐出口5cと連通する吐出室5を挟んで回転主軸2の軸方向両側に形成される吸込室4と、吸込口4cから吸込室4に作動流体を送るために回転主軸2の軸方向に拡がる楕円形吸込流路4dとを備え、作動流体の流路における略平面形状の箇所のケーシング3外面にリブ20、30が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、両吸込渦巻ポンプに関する。
図6(a)は、従来の両吸込渦巻ポンプの外観を示す斜め下方から見た斜視図であり、図6(b)は従来の両吸込渦巻ポンプを斜め上方から見た斜視図である。
図7は、従来の両吸込渦巻ポンプの側面図であり、図8は、図7のD−D線断面図である。
図9は、従来の両吸込渦巻ポンプの上部ケーシング103aを外した状態を上方から見た上面図である。図10は、図9のE−E線断面図である。
一般的に、図6に示す両吸込渦巻ポンプ101は、図9に示すように、流体の圧を高める羽根車102aと、羽根車102aが固定される主軸102と、羽根車102aを内包して流体の流路を形成するケーシング103とを備えている。ケーシング103は、上ケーシング103aと下ケーシング103bとを有する。
図8に示すケーシング103(103a、103b)の内部は、主軸102の軸方向(延在方向)の両側部に設けられる上・下吸込室104a,104bと、中央部に配置される上・下吐出室105a,105bとで構成されている。吐出室105(105a,105b)には、羽根車102aが収容されている。
不図示の駆動装置によって主軸102が回転駆動され、主軸102に固定される羽根車102aが回転すると、円形の吸込口104cから図6(b)の矢印α6のように吸入された液体は、主軸102の長さ方向に拡がる楕円流路104d(図10参照)を通過し、図8に示す2つの吸込室104内の渦巻き状流路104eに流れ込み、吐出室105内の羽根車102a内に、矢印α7のように流入する。そして、羽根車102a内で、圧力を高められた液体は、吐出口105cから図6(a)の矢印α8のように吐き出される。
なお、説明した吸込流路を構成する吸込室104の構造については、例えば特許文献1に記載されている。
特開2011−231777号公報
ところで、従来技術においては、吸込流路の吸込室104内にかかる液圧によって、特に主軸102(図9参照)の長さ方向に延びる楕円流路104d(図10参照)の楕円流路底部104d1が面外方向(図10の白抜き矢印β1方向)に大きく変形する。何故なら、楕円流路底部104d1は、楕円流路側部104d2に比べケーシング103の曲率が小さいため、楕円流路底部104d1に垂直に加わる吸入された液体の圧力のケーシング103への面外方向(図10の白抜き矢印β1方向)への力が大きくなるからである。
なお、楕円流路104dのケーシング103の曲率が大きい場合、例えば円形の場合には、楕円流路104dに垂直に加わる吸入された液体の圧力による力がいろいろな方向に分散されることとなる。
また、図8に示す左右の吸込室104a,104b内の主軸102を中心に渦巻く渦巻状流路104eにおいても、渦巻状流路104eの内部は、高さ方向(図8の上下方向)に長く幅(図8の左右方向)が短いことから、曲率が大きな上部吸込室側面104a1のケーシング103aが特に面外方向(図8の白抜き矢印β2方向)への液圧による力が大きくなり、面外方向(図8の白抜き矢印β2方向)に大きく変形する。
加えて、上部吸込室側面104a1の変形によって、主軸102も変形し、軸シールされる軸封部102cからの液体の漏えいや、主軸102と不図示の駆動装置とのカップリング部(接続部)の中心の狂い(心ズレ)による(強制)振動の増加と、これに伴うカップリングの破損などが生じる場合がある。
また、上部吸込室側面104a1を形成するケーシング103aの変形によって、ケーシングフランジ106a、106b(図6参照)の接合面間が離間する、いわゆる口開きが生じる場合がある。そのため、上部吸込室側面104a1の変形(図8の白抜き矢印β2方向の変形)を一定以下にするための剛性がケーシング103に要求されることとなる。
ところで、両吸込渦巻ポンプ101のケーシング103は形状が複雑であるため、一般的に鋳造で製作されている。渦巻き形状の渦巻状流路104e(図6、図8参照)のように面を構成する部分において板厚を変更すると、鋳型製作時の湯流れが不均一となり欠陥(湯まわり不良)が生じやすい。
そのため、変形量の大きい部位である楕円流路底部104d1(図10参照)や上部吸込室側面104a1(図8参照)の剛性を確保するのに必要な肉厚で、ケーシング103全体の肉厚が決定されている。これにより、両吸込渦巻ポンプ101のケーシング103の重量が増加してしまうという課題(問題)がある。
そこで、本発明は、楕円流路底部および上部吸込室側面のケーシングの変形を抑制でき、軽量な両吸込渦巻ポンプを提供することを目的とする。
上記目的は、本発明の両吸込渦巻ポンプが、水平方向に配置される回転主軸と、前記回転主軸が貫通する主軸貫通孔と、前記回転主軸の軸方向両側から作動流体をその中間部に吸い込み、当該中間部から径外周方向に吐き出す両吸込遠心型の羽根車を収容した渦巻き状のケーシングを備え、下部前記ケーシングには前記回転主軸の軸方向と直交する方向に開口する吸込口および吐出口が、互いに相反する方向を向いて形成され、前記吸込口と連通する吸込室が前記吐出口と連通する吐出室を挟んで前記回転主軸の軸方向両側に形成され、前記吸込口から前記吸込室に作動流体を送るために前記回転主軸の軸方向に拡がる楕円形吸込流路を備え、前記作動流体が流れる流路における平面形状または平面形状に近い箇所のケーシング外面にリブが備えられることにより達成される。
本発明によれば、楕円流路底部および上部吸込室側面のケーシングの変形を抑制でき、軽量な両吸込渦巻ポンプを実現できる。
(a)は本発明に係る実施形態の両吸込渦巻ポンプの外観を示す斜め下方から見た斜視図、(b)は実施形態の両吸込渦巻ポンプを斜め上方から見た斜視図。 実施形態の両吸込渦巻ポンプの外観を示す側面図の図1(b)のA方向矢視図。 図2のB−B線断面図。 実施形態の両吸込渦巻ポンプの上部ケーシングを外した状態を上方から見た図。 図4のC−C線断面図。 (a)は従来の両吸込渦巻ポンプの外観を示す斜め下方から見た斜視図、(b)は従来の両吸込渦巻ポンプを斜め上方から見た斜視図。 従来の両吸込渦巻ポンプの側面図。 図7のD−D線断面図。 従来の両吸込渦巻ポンプの上部ケーシングを外した状態を上方から見た上面図。 図9のE−E線断面図。
以下、本発明に係る両吸込渦巻ポンプ1の構造について、図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明に係る実施形態の両吸込渦巻ポンプの外観を示す斜め下方から見た斜視図、図1(b)は、両吸込渦巻ポンプを斜め上方から見た斜視図である。
図2は、実施形態の両吸込渦巻ポンプの外観を示す側面図である図1(b)のA方向矢視図、図3は、図2のB−B線断面図、図4は実施形態の両吸込渦巻ポンプの上部ケーシングを外した状態を上方から見た図、図5は図4のC−C線断面図である。
図1に示す実施形態の両吸込渦巻ポンプ1は、水などの作動流体を吸込口4cから吸込室4に吸い込み(図1(b)の矢印α1)、後記の羽根車2aで加圧して、吐出口5cから吐出する(図1(a)の矢印α4)ポンプである。
両吸込渦巻ポンプ1の外装を形成するケーシング3は、羽根車2a(図4参照)の回転中心となる主軸2の中心を通る水平面で上下方向(図2の上下方向)に分割される上部ケーシング3aと下部ケーシング3bとを有している。
主軸2は、上部・下部ケーシング3a、3b間の軸封部2c(図3参照)により軸シールされている。
図1(b)に示すように、上部ケーシング3aの下部ケーシング3bとの接合面には外方に広がる上部フランジ6aが形成されている。また、下部ケーシング3bの上部ケーシング3aとの接合面には外方に広がる下部フランジ6bが形成されている。上部ケーシング3aと下部ケーシング3bとは、ボルト10aを上部ケーシング3aの上部フランジ6aを挿通させて、下部ケーシング3bの下部フランジ6bの雌ねじ穴10c(図1(a)参照)に螺着し締結されている。
上部・下部ケーシング3a、3bの合わせ面にはシール部材9(図4参照)が配設され、上部・下部ケーシング3a、3b間からの作動流体の漏れを防止している。
図3に示す上・下ケーシング3a,3bの内部に構成される上吸込室4aおよび下吸込室4bと、上吐出室5aおよび下吐出室5bも、ケーシング3と同様、主軸2の中心を通る水平面で上下方向に分割されている。
つまり、吸込室4は上部吸込室4aと下部吸込室4bとを有しており、吐出室5は上部吐出室5aと下部吐出室5bとを有している。
図4に示すように、両吸込渦巻ポンプ1の中央部には、円盤状の羽根車2aが主軸2に固定されており、羽根車2aは、主軸2により回転駆動される。羽根車2aは、複数枚の羽根2a1を有しており、回転することにより、吸込口4cから吸い込んだ作動流体を羽根2a1と遠心力との働きで加圧する。
図1に示すように、下部ケーシング3bには、主軸2の軸方向と直交する方向(吸込吐出方向)に開口して作動流体を吸い込む吸込口4cおよび加圧した作動流体を吐き出す吐出口5cが形成されている。吸込口4cと吐出口5cは主軸2を基準として相反する方向を向いて、すなわち、主軸2と直交する方向に互いに反対方向を向いて開口されている。
なお、図1から図5では、吸込口4c、吐出口5cがそれぞれ開口している方向を吸込吐出方向、主軸2の軸方向(延在方向)を主軸2方向、上部ケーシング3aの側を上方、下部ケーシング3bの側を下方とした方向を高さ方向として示している。
<両吸込渦巻ポンプ1の動作>
図1の矢印α1に示すように、円形の吸込口4cから吸入された作動流体は、図5に示す主軸2の軸方向(延在方向)(図5の左右方向)に拡がる楕円流路4dを経て、図3に示す主軸2の軸方向に配置される2つの渦巻き状流路4eに流れ込む。そして、作動流体は、2つの上吸込室4aを通過して、図3の矢印α2のように、吐出室5内の羽根車2a内に、その中央部から流入する。
作動流体は、羽根車2aの回転により、羽根2a1と遠心力との働きにより加圧されて、羽根車2aの外周外方の上吐出室5a、下吐出室5bに吐き出される。そして、加圧された作動流体は、上・下吐出室5a、5bの内部を図2の矢印α3のように流れ、図1、図2の矢印α4のように、吐出口5cから吐き出される。
実施形態(本発明)の両吸込渦巻ポンプ1の特徴は以下である。
<楕円流路底部リブ20>
図5に示す楕円流路4dは、主軸2の長さ方向に断面楕円形状の左右に長い形状に形成されている。楕円流路底部4d1の曲率は小さい、換言すれば楕円流路底部4d1が平面形状または平面形状に近い形状なので、前記の[発明が解決しようとする課題]で説明したように、吸入された作動流体の圧力は、楕円流路底部4d1に垂直方向に加わるため、白抜き矢印β1方向の力が大きくなる。
そこで、実施形態の両吸込渦巻ポンプ1は、図1(a)に示すように、楕円流路底部4d1の下部ケーシング3bの外面に沿って、補強用の楕円流路底部リブ20(20a、20b)を形成している。
図1(a)では、作動流体が吸込口4cから吸込室4に吸い込まれる方向の吸込吐出方向に沿う主軸2に直交する方向に設けられる吸込吐出方向リブ20aと、主軸2の軸方向に沿う方向に設けられる主軸方向リブ20bの2つのリブが、楕円流路底部4d1の下部ケーシング3bに直交するよう形成された構成を示している。
吸込吐出方向リブ20aが、主軸2に直交する方向、つまり作動流体が吸込口4cから吸込室4に吸い込まれる方向に設けられることで、作動流体の吸い込み方向の吸い込み圧に対して効果的な剛性(強度)を得ることができる。
一方、主軸方向リブ20bが、主軸2の軸方向に形成されることで、主軸2の軸方向の作動流体圧に効果的な剛性(強度)を得ることができる。
このように、吸込吐出方向リブ20aと主軸方向リブ20bとが、直交する方向に設けられることで、主軸2の軸方向および主軸2に直交する方向以外の強度も高めることができる。
吸込吐出方向リブ20aは、肉厚が厚く強度が高い吸込口フランジ4c1(図1(a)参照)に接続して形成されている。このように、吸込吐出方向リブ20aが、吸込吐出方向リブ20aが形成される下部ケーシング3bの箇所より肉厚が厚くより強度が高い吸込口フランジ4c1に接続して形成されることで、より強度を高めることができる。
また、主軸方向リブ20bは、楕円流路4dの両側部の下部ケーシング3bに形成される一対のポンプ取り付け足3tに接続して形成されている(図5参照)。
ポンプ取り付け足3tは、図1に示すように、断面L字状を有して形成されるので、その強度は、主軸方向リブ20bが形成される下部ケーシング3bの箇所より高い。そのため、主軸方向リブ20bは、その両端部で一対のポンプ取り付け足3tにそれぞれ接続して形成されることにより、より大きな強度をもつことができる。
楕円流路底部リブ20(20a、20b)によって、作動流体圧の負荷に起因するケーシング3bの外面方向(図5の矢印β1方向)への変形を低減することができる。
なお、楕円流路底部リブ20を設置する数、楕円流路底部リブ20を形成する位置と方向は、図1(a)に示す箇所に限定されないが、ケーシング3bの内面に一様にかかる作動流体圧による変形を抑えるため、図1(a)に示すように少なくとも2本設けるのがよい。
楕円流路底部リブ20を2箇所以上設ける場合、図1(a)に示すように、複数の楕円流路底部リブ20が楕円流路底部4d1のケーシング3bの外面で互いに接続または交差するよう形成すれば、楕円流路底部リブ20の強度がより高くなり、楕円流路底部リブ20を設けた楕円流路底部4d1の強度が高くなる。これにより、楕円流路底部4d1のケーシング3bの面外変形(図5の矢印β1方向の変形)を好適に低減することができる。
楕円流路底部リブ20を形成する位置と方向については、吸込室4a,4bを構成するケーシング3と吐出室5a,5bを構成するケーシング3とが接続する接続部の底部8(図1(a)参照)で発生する面外方向(図2の白抜き矢印β1方向)への変形による応力集中を緩和するため、図1(a)に示すように、吸込吐出方向に楕円流路底部リブ20aを形成する場合は、接続部の底部8を亘って下部吐出室底部5b1まで延伸して設置することが好ましい。
これにより、吸込室4のケーシング3と吐出室5のケーシング3とが接続する接続部の底部8の応力集中を緩和することができる。
このように、応力集中を緩和することで、接続部の底部8の応力を低減できるため、吸込室4と吐出室5とを形成するケーシング3bの板厚を薄くすることが可能である。
<上部吸込室リブ30>
図1から図3に示すように、上部吸込室4aの側面4a1で、かつ主軸貫通孔2bの上部に上部吸込室リブ30(30a、30b)が形成されている。
図3に示す上部吸込室4aは、下部吸込室4bとともに、上下に長い形状を有し、上部吸込室4aの側面4a1は曲率が低く平面形状または平面形状に近い形状に形成されている。そのため、前記したように、作動流体圧が上部吸込室4aの側面4a1に垂直に加わることから、図3の白抜き矢印β2方向の力が大きくなり、白抜き矢印β2方向に変形し易い。
そこで、上部吸込室4aの側面4a1に、補強用の上部吸込室リブ30(30a、30b)(図1(b)参照)を設けることで強度を高め、図3の白抜き矢印β2方向の変形を抑制している。
図1から図3では、主軸方向リブ30aを、主軸貫通孔2bが形成される上部ケーシング3aの軸支持部3b1から上部ケーシング3aの外面に沿って主軸2の方向に向け、上部吐出室5aの側面5a1まで延設し形成されている。
このように、主軸方向リブ30aが、主軸方向リブ30aが形成される上部ケーシング3aの箇所より強度が高い軸支持部3b1と剛性の高い側面5a1とに接続されることで、主軸方向リブ30aの強度を高めることができる。
また、図2に示すように、渦巻方向リブ30bを、上部ケーシングフランジ6aから、上部ケーシング3aの外面に沿って吸込室4の上部吸込室側面4a1に渦巻方向に向けて形成している。つまり、渦巻方向リブ30bを、上部吸込室側面4a1(図1(b)参照)に亘って、上部ケーシングフランジ6aを始点として、渦巻状に形成し、主軸貫通孔2bに対して反対側の位置の上部ケーシングフランジ6aに接続して形成している。
渦巻方向リブ30bを、上部ケーシング3aの外面に沿って上部吸込室4aの渦巻方向に向けて設けることで、上部吸込室4aの上部吸込室側面4a1の強度を高めることができる。
そして、渦巻方向リブ30bを、渦巻方向リブ30bが形成される上部ケーシング3aの箇所より強度が高い上部ケーシングフランジ6aに接続することで、渦巻方向リブ30bの強度をより高めることができる。
こうして、上部吸込室側面4a1の上部ケーシング3aの強度が、上部吸込室リブ30(30a、30b)を設けることにより高くなることから、水圧に対するケーシング3の面外方向(図3の白抜き矢印β2方向)への変形を低減することができる。これにより、上部吸込室側面4a1の応力を低減することができ、吸込室4a,4bのケーシング3の板厚を薄くすることも可能である。
また、上部吸込室側面4a1の変形量の低減により、主軸2の変形(曲げ変形やねじり変形など)を低減できる。
そのため、軸封部2cからの作動流体の漏えいや、主軸2と不図示の駆動装置とのカップリング部の心狂いによる(強制)振動の増加に伴うカップリング部の破損、破壊などを抑制することができる。主軸2と駆動装置とのカップリング部は、駆動装置の軸部と主軸2とを凹凸形状により嵌合させ、それぞれに形成したキー溝にキーを嵌入して駆動装置の軸部と主軸2とを係止し、駆動装置の回転駆動力を、カップリング部を介して、主軸2に伝達している。
さらに、ケーシングフランジ6a、6bの変形を抑制できることから、ケーシングフランジ6a、6b間の口開きを抑制することが可能である。
なお、上部吸込室リブ30(30a、30b)の設置数およびこれを形成する方向は、図1から図3に示す例に限定されないが、ケーシング3の内面に一様に加わる作動流体圧による変形を抑えるため、図1から図3に示すように、少なくとも2箇所設けるのが好ましい。
上部吸込室リブ30を2箇所以上設ける場合には、上部吸込室側面4a1で複数の上部吸込室リブ30が接続または交差するよう形成すれば、上部吸込室リブ30の強度がより高まり、上部吸込室側面4a1の面外変形(図3の白抜き矢印β2方向の変形)を好適に低減することができる。
図1(b)〜図3に示す上部吸込室リブ30aの形成方向については、主軸貫通孔2bの形成箇所の軸支持部3b1から主軸2の方向に沿って上部吐出室5aの側面5a1まで延伸して設けた方が、上部吸込室4aだけでなく、上部吐出室5aの高さ方向、つまり上方への変形を上部吸込室リブ30aにより抑制できる。結果として、ケーシング3全体の変形が小さくなるため、主軸2の変形やケーシングフランジ6a、6b間の口開きを好適に抑制することができる。
また、図2、図3に示す上部吸込室側面4a1で最も変形が大きい位置は、渦巻状流路4e内部の高さ方向の幅が最も長くなる、上部吸込室最上部4a2を通る断面(図2のB−B線での断面)となる。
従って、上部吸込室リブ30aは、図2に示すように、上部吸込室最上部4a2に亘って設けた方が、上部吸込室側面4a1の面外変形(図3の白抜き矢印β2方向の変形)をより効果的に抑制できる。
一方、渦巻方向に設けられる上部吸込室リブ30bについても、上部ケーシング3bの板厚に比べて厚肉で剛性の高いケーシングフランジ6aと接続して形成することで強度がより高まり、上部吸込室リブ30bの変形が低減される。
結果として、上部吸込室リブ30bにより、上部吐出室側面5a1の面外変形を好適かつ効果的に低減できる。
本実施形態によれば、楕円流路底部4d1に楕円流路底部リブ20を設け、また、上部吸込室4aの側面4a1に上部吸込室リブ30を設けることで、楕円流路底部4d1および上部吸込室4aの側面4a1が高剛性化され、両吸込渦巻ポンプ1のケーシング3の変形を抑制することができる。
楕円流路底部4d1および上部吸込室4aの側面4a1の強度の向上によって、ケーシングフランジ6や主軸2の変形に起因する軸封部2cの液漏れ、ケーシングフランジ6a、6bの変形に伴うケーシングフランジ6a、6b間の口開きの防止や、主軸2のカップリングの信頼性を確保できる。
そのため、ケーシング3全体の薄肉化が可能となり、軽量の両吸込渦巻ポンプ1を提供することができる。
<<その他の実施形態>>
1.前記実施形態では、楕円流路底部4d1に楕円流路底部リブ20を設け、また、上部吸込室側面4a1に上部吸込室リブ30を設ける場合を例示したが、楕円流路底部リブ20と上部吸込室リブ30との何れか一方を設ける構成としてもよい。
2.本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。例えば、前記した実施形態は本発明を分り易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、実施形態のある構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
例えば、実施形態では、ケーシング3が主軸2の中心を通る面で上下方向に分割される水平分割構成としたが、吸込口4cと吐出口5cの中心同士を通る垂直面で分割される垂直分割構成であってもよい。
3.なお、作動流体は、水、油などの液体や、液体以外のガスであってもよい。
4.この他、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能であり、本発明の範囲内で様々な修正と変更が可能である。すなわち、本発明の具体的形態は、発明の趣旨を変更しない範囲において適宜、任意に変更可能である。
例えば、図1に示すように、楕円流路底部リブ20と上部吸込室リブ30がケーシング3に鋳物で一体成形される構成としたが、溶接など他の固定方法で固定される構成であってもよい。
1 両吸込渦巻ポンプ
2 主軸(回転主軸)
2a 羽根車
2b 主軸貫通孔(主軸の貫通孔)
3 ケーシング
3a 上部ケーシング(ケーシング)
3b 下部ケーシング(ケーシング)
3b1 軸支持部(強度が高い前記ケーシングの箇所、主軸の貫通孔が形成される箇所)
3t ポンプ取り付け足(強度が高い前記ケーシングの箇所)
4 吸込室
4a 上部吸込室(吸込室)
4a2 上部吸込室最上部(上部吸込室の最上部)
4b 下部吸込室(吸込室)
4c 吸込口
4c1 吸込口フランジ(強度が高い前記ケーシングの箇所、吸込口が形成される箇所)
4d 楕円流路(楕円形吸込流路)
4d1 楕円流路底部(楕円流路の底部)
5 吐出室
5a 上部吐出室(吐出室)
5b 下部吐出室(吐出室)
5b1 下部吐出室底部(吐出室の底部)
5c 吐出口
6 ケーシングフランジ
6a 上部ケーシングフランジ(強度が高い前記ケーシングの箇所)
6b 下部ケーシングフランジ(強度が高い前記ケーシングの箇所)
8 接続部底部(接続部の底部)
20 楕円流路底部リブ(リブ)
20a 吸込吐出方向リブ(リブ)
20b 主軸方向リブ(リブ)
30 上部吸込室リブ(リブ)
30a 主軸方向リブ(リブ)
30b 渦巻方向リブ(リブ)

Claims (9)

  1. 水平方向に配置される回転主軸と、
    前記回転主軸が貫通する主軸貫通孔と、
    前記回転主軸の軸方向の両側から作動流体をその中間部に吸い込み、当該中間部から径外周方向に吐き出す両吸込遠心型の羽根車と、
    前記羽根車を収容し、渦巻き形状をもつケーシングと、
    前記ケーシングの下部に、互いに相反する方向を向いて形成され前記回転主軸の軸方向と直交する方向に開口し、前記作動流体を内部に吸い込む吸込口および前記羽根車により圧を高めた前記作動流体を外部に吐き出す吐出口と、
    前記吸込口と連通するとともに、前記吐出口と連通する吐出室を挟んで前記回転主軸の軸方向両側に形成される吸込室と、
    前記吸込口から前記吸込室に作動流体を送るために前記回転主軸の軸方向に拡がる楕円形吸込流路とを備え、
    前記作動流体が流れる流路における平面形状または平面形状に近い箇所のケーシング外面にリブが設けられる
    ことを特徴とする両吸込渦巻ポンプ。
  2. 前記リブは、当該リブが形成される前記ケーシングの箇所より強度が高い前記ケーシングの箇所に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  3. 前記リブは、前記楕円流路の底部の前記ケーシング外面に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  4. 前記リブは、前記吸込口が形成される箇所から前記ケーシング外面に沿って前記回転主軸の軸方向と直交する方向に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  5. 前記リブは、前記吸込口が形成される箇所から前記ケーシング外面に沿って前記回転主軸の軸方向と直交する方向に向け、前記吸込室と前記吐出室のそれぞれの前記ケーシングが接続する接続部の底部を亘って、前記吐出室の底部まで延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  6. 前記リブは、前記ケーシング外面に沿って前記回転主軸の軸方向に向けて形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  7. 前記リブは、上部前記吸込室の前記ケーシング外面に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  8. 前記リブは、前記回転主軸の貫通孔が形成される箇所から前記ケーシング外面に沿って前記回転主軸の軸方向に向け、前記上部吸込室の最上部を亘って前記吐出室のケーシング外面まで延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の両吸込渦巻ポンプ。
  9. 前記リブは、ケーシング外面に沿って前記吸込室のケーシング外面の渦巻方向に向けて形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の両吸込渦巻ポンプ。
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