JP2014206133A - 電動ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成によれば、詰め栓を回転(螺進退)させることで、該詰め栓の調整穴内での位置を容易に変更できる。
上記構成によれば、調整孔に詰め栓を1つだけ挿入する場合に比べ、連通孔における作動油が流通可能な範囲の鉛直方向上端位置及び開口面積を幅広く変更できるため、電動ポンプ装置の特性をきめ細かく調整できる。
上記構成によれば、第1詰め栓の形状と第2詰め栓の形状とが異なる場合に比べ、例えば製造コストの低減を図ることができる。
上記構成によれば、調整穴の両端側が外部に開口するように形成される場合に比べ、作動油が外部に漏れることを抑制できる。
上記構成によれば、隔壁部及び詰め栓の熱膨張係数が互いに略等しくなるため、例えば長時間に亘ってモータが作動することにより電動ポンプ装置の温度が高くなっても、調整穴と詰め栓との間に隙間が生じることを抑制できる。
以下、電動ポンプ装置の第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す電動ポンプ装置1は、例えばアイドルストップ機能を備えた車両に搭載され、アイドルストップ時におけるトランスミッション等への油圧供給を確保するために用いられる。同図に示すように、電動ポンプ装置1は、円筒形状に形成されたハウジング2を備えている。ハウジング2内には、油圧を発生させるポンプ3、ポンプ3を駆動するモータ4、及びモータ4の作動を制御する制御装置としての制御基板5が一体的に収容されている。
上述のように電動ポンプ装置1の特性は、連通孔23のモータ室16内での相対的な鉛直方向位置(連通孔23における鉛直方向上端位置)や、連通孔23のポンプ室15及びモータ室16に対する開口面積に応じて変化する。具体的には、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の鉛直方向上端位置に応じて、モータ室16内における作動油Oと空気の比であるオイル割合が変化し、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の開口面積に応じてポンプ3の流量(吐出圧)が変化する。したがって、ポンプ3の流量及び吐出圧に対し、適切な開口面積も設定される。
オイル割合の小さな電動ポンプ装置1を製造する場合には、例えば図2に示すような軸方向長さ(軸長)が長い第1詰め栓52を調整穴51に挿入し、第1詰め栓52によって連通孔23の鉛直方向上端から下端近傍までの範囲を閉塞する。これにより、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の鉛直方向上端位置が低くなり、図1に示すように、オイル割合の小さな電動ポンプ装置1を製造できる。なお、第1詰め栓52の調整穴51内の位置を変更することで、オイル割合が小さな範囲で僅かに異なる電動ポンプ装置1を製造できる。また、図2に示す状態から、第2詰め栓53の調整穴51内の位置を変更することで、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の開口面積が変化するため、オイル割合を小さく保ちつつ、ポンプ3の吐出圧が異なる電動ポンプ装置1を製造できる。
(1)調整穴51内での第1及び第2詰め栓52,53の位置を変更することで、連通孔23における作動油が流通可能な範囲の鉛直方向上端位置及び開口面積を調整するようにした。そのため、特性の異なる電動ポンプ製作のために形状の異なる複数種のハウジングを用意せずとも、第1及び第2詰め栓52,53の調整穴51内での位置を変更することで容易に電動ポンプ装置1の特性を調整できる。また、調整穴51内には、該調整穴51内での位置を独立して変更可能な第1及び第2詰め栓52,53が挿入されているため、調整穴51に詰め栓を1つだけ挿入する場合に比べ、連通孔23における作動油が流通可能な範囲の鉛直方向上端位置及び開口面積を幅広く変更でき、電動ポンプ装置1の特性をきめ細かく調整できる。
(4)調整穴51をその一端側のみがハウジング2の外部に開口するように形成したため、調整穴51の両端側がハウジング2の外部に開口する場合に比べ、作動油Oがハウジング2の外部に漏れることを抑制できる。
次に、電動ポンプ装置の第2実施形態を図面に従って説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との主たる相違点は、第1及び第2詰め栓の構成のみである。このため、説明の便宜上、同一の構成については上記第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
オイル割合の小さな電動ポンプ装置1を製造する場合には、例えば図5に示すような底部61bの軸長が長い第1詰め栓61を調整穴51に挿入し、第1詰め栓61の底部61bによって連通孔23の鉛直方向上端から下端近傍までの範囲を閉塞する。これにより、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の鉛直方向上端位置が低くなり、オイル割合の小さな電動ポンプ装置1を製造できる(図1参照)。また、図5に示す状態から、第2詰め栓65によって閉塞される貫通孔64、すなわち連通孔23の範囲を変更することで、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の開口面積が変化するため、オイル割合を小さく保ちつつ、ポンプ3の吐出圧が異なる電動ポンプ装置1を製造できる。なお、第1詰め栓61の調整穴51内の位置を変更することで、オイル割合が小さな範囲で僅かに異なる電動ポンプ装置1を製造できる。
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
図7(a)に示す例では、詰め栓71は、軸状に形成されており、詰め栓71の外周には、調整穴51のネジ溝54に螺合するネジ山72が形成されている。この構成では、調整穴51内での詰め栓71の位置を変更することで、連通孔23における作動油Oが流通可能な範囲の開口面積のみが変化する。
・上記各実施形態では、調整穴51を一端側のみがポンプケース11の外周に開口するように形成したが、調整穴51の両端側がポンプケース11の外周に開口するように形成してもよい。
・上記各実施形態において、ポンプ3にベーンポンプ等の他のポンプを採用してもよく、またモータ4にブラシレスモータ以外の他のモータを採用してもよい。
(イ)前記第1詰め栓は、有底筒状に形成されるとともに、該第1詰め栓の筒状部には、前記連通孔を介して該筒状部の内部と前記モータ室及び前記ポンプ室とを連通する貫通孔が形成され、前記第2詰め栓は、前記第1詰め栓の筒状部に挿入される軸状に形成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。
Claims (6)
- 油圧を発生させるポンプと、前記ポンプを駆動するモータと、前記ポンプ及び前記モータを一体的に収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングには、該ハウジング内を前記ポンプが収容されるポンプ室と前記モータが収容されるモータ室とに区画する隔壁部が設けられるとともに、前記隔壁部には、前記ポンプ室と前記モータ室とを連通する連通孔が設けられ、
作動油は、前記モータ室に開口した吸入流路から前記モータ室及び前記連通孔を介して前記ポンプ室に吸入され、前記ポンプ室に開口した吐出流路から吐出される電動ポンプ装置において、
前記隔壁部には、前記連通孔と交差する調整穴が形成されるとともに、前記調整穴には、詰め栓が挿入され、
前記詰め栓は、前記連通孔における該詰め栓が挿入された範囲での作動油の流通を遮断可能に形成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1に記載の電動ポンプ装置において、
前記調整穴の内周には、ネジ溝が形成されるとともに、前記詰め栓の外周には、ネジ山が形成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1又は2に記載の電動ポンプ装置において、
前記詰め栓は、前記調整穴内での位置を独立して変更可能な第1詰め栓と第2詰め栓とを含むことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項3に記載の電動ポンプ装置において、
前記第1及び第2詰め栓は、それぞれ軸状に形成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動ポンプ装置において、
前記調整穴は、該調整穴の一端側のみが外部に開口するように形成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動ポンプ装置において、
前記詰め栓は、前記隔壁部と同一材料により構成されたことを特徴とする電動ポンプ装置。
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