JP2014206129A - タービン車室の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービン車室の支持構造において、構造の複雑化や大型化を抑制しながら支持剛性の向上を図る。【解決手段】タービン車室11は、取付フランジ部22が複数の締結ボルト25によりタービン架台23に締結され、取付フランジ部22の外側にこのタービン車室11の移動を制限する制限部材31が締結ボルト32によりタービン架台23に締結されている。【選択図】図2

Description

本発明は、蒸気を用いてロータを回転駆動することで発電を行う蒸気タービンにおいて、タービンの動翼や静翼などを収容するタービン車室の支持構造に関するものである。
一般的な蒸気タービンにて、タービン車室は、外部車室内に内部車室が設けられると共に、上部に蒸気入口部が設けられて構成され、架台上に設置されている。そして、タービン車室は、内部にロータが回転自在に支持され、このロータに動翼が複数段にわたって固定される一方、内部車室に支持された翼環リングに静翼が複数段にわたって固定されている。従って、蒸気タービンは、運転時に蒸気が蒸気入口部から内部車室に入ると、この蒸気は隔壁を介して翼環リングに支持された静翼を経て動翼に噴出することでロータが回転し、このロータに連結された発電機を駆動する。
ところで、この蒸気タービンのタービン車室は、上述したように、内部にロータなどを収容し、外周のフランジ部が架台に固定され、内部が真空に維持されている。このような蒸気タービンにおけるタービン車室の支持構造としては、下記特許文献に記載されたものがある。
特許文献1に記載された蒸気タービン車室の支持構造は、蒸気タービンの外部車室の外面に複数のリブ板を突設固定し、蒸気タービンを支持する基礎架台に取付けられたベースプレート上に摺動自在に載置されるフートプレートを外部車室の外面と間隙を持たせてリブ板に固定するものである。また、特許文献2に記載された蒸気タービン固定装置は、架台の埋込金物に取付けられたアンカーブロックと調整ライナでベースプレートを固定し、このベースプレートと外部車室とをキー接合するものである。
特許第3697130号公報 特開平01−092501号公報
蒸気タービンにて、タービン車室を支持する構造として、上述したような各種の構成が提案されている。しかし、この技術は、いずれもタービン車室を架台に固定する位置での強度の向上であり、十分な強度を確保するには構造の複雑化や大型化を招いてしまうおそれがある。
本発明は、構造の複雑化や大型化を抑制しながら支持剛性の向上を図るタービン車室の支持構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のタービン車室の支持構造は、架台に支持された蒸気タービンを上方から被覆すると共に、外周のフランジ部が前記架台に固定されるタービン車室において、前記タービン車室の移動を制限する制限部材が前記架台に配置される、ことを特徴とするものである。
従って、地震などの発生によりタービン車室が鉛直方向や水平方向に移動すると、このタービン車室が制限部材によりその移動が制限されることとなり、構造の複雑化や大型化を抑制しながら、タービン車室の支持剛性を向上することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記制限部材は、前記フランジ部の外側に位置して前記架台に固定されることを特徴としている。
従って、制限部材をフランジ部の外側に固定することで、タービン車室を架台に固定した後に制限部材を固定することとなり、この制限部材を容易に配置することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記制限部材は、前記蒸気タービンの回転軸と平行をなして配置されることを特徴としている。
従って、制限部材を蒸気タービンの回転軸と平行に配置することで、タービンロータを回転自在に支持する軸受の邪魔にならずに、制限部材を効率的に配置することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記制限部材は、前記フランジ部と所定量の隙間をもって配置されることを特徴としている。
従って、タービン車室のフランジ部と所定量の隙間をもって制限部材を配置することで、通常時は、制限部材にタービン車室の応力が作用することはなく、耐久性を向上することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記隙間にダンパが介装されることを特徴としている。
従って、タービン車室のフランジ部とダンパをもって制限部材を配置することで、タービン車室の応力がダンパで減衰されてから制限部材が受け止めることとなり、タービン車室の応力を効率的に受け止めることができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記制限部材は、前記架台の上面部に形成される溝部と、前記タービン車室の下部に固定されて前記溝部内に配置される抵抗部材と、前記溝部と前記抵抗部材との間に配置されるダンパとを有することを特徴としている。
従って、制限部材がタービン車室の下方に配置されるため、外部に露出することはなく、制限部材の配置スペースの大型化を防止することができると共に、外観品質を向上することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記抵抗部材は、鉛直方向に沿う第1抵抗板と、水平方向に沿う第2抵抗板とを有することを特徴としている。
従って、第1抵抗板及び第2抵抗板によりタービン車室の鉛直方向及び水平方向の移動を減衰することができる。
本発明のタービン車室の支持構造では、前記制限部材は、前記タービン車室の鉛直方向の移動と水平方向の移動を制限することを特徴としている。
従って、タービン車室の移動を適正に制限することができる。
本発明のタービン車室の支持構造によれば、タービン車室の移動を制限する制限部材を架台に配置するので、構造の複雑化や大型化を抑制しながら支持剛性の向上を図ることができる。
図1は、タービン車室を表す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施例に係るタービン車室の支持構造を表す正面図である。 図3は、タービン車室の支持構造を表す平面図である。 図4は、図3のIV−IV断面図である。 図5は、本発明の第2実施例に係るタービン車室の支持構造を表す断面図である。 図6は、本発明の第3実施例に係るタービン車室の支持構造を表す断面図である。 図7は、本発明の第4実施例に係るタービン車室の支持構造を表す一部切欠正面図である。 図8は、制限部材を表す分解斜視図である。 図9は、制限部材を表す断面図である。 図10は、制限部材を表す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るタービン車室の支持構造の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、タービン車室を表す斜視図、図2は、本発明の第1実施例に係るタービン車室の支持構造を表す正面図、図3は、タービン車室の支持構造を表す平面図、図4は、図3のIV−IV断面図である。
蒸気タービンは、火力や原子力などの発電プラントに適用され、発生した蒸気によりタービンを回転駆動することで、蒸気エネルギを回転運動に変換するものであり、発生した回転力により発電機を駆動して発電を行うことができる。この蒸気タービンは、タービンがタービン架台に軸受をもって回転自在に支持され、このタービンを上方からタービン車室により被覆することで構成されている。即ち、蒸気タービンは、外部車室の内部に内部車室が配置され、この内部車室の内部にタービンロータが配置され、このタービンロータに複数の動翼が所定間隔で固定される一方、内部車室の内部に複数の静翼が各動翼の間に位置するように固定され、タービンロータの各端部が外部車室の軸受部に回転自在に支持されて構成されている。
実施例1にて、図1に示すように、タービン車室11は、図示しないタービンロータを支持する貫通孔(支持部)12を境として上部車室13と下部車室14とに分割されている。上部車室13は、湾曲形状をなす屋根部15と前後の縦壁部16により構成され、屋根部15に蒸気入口17が形成されると共に、下部の外周に連結フランジ部18が一体に形成されている。下部車室14は、前後の縦壁部19と左右の縦壁部20により構成され、上部の外周に連結フランジ部21が一体に形成されると共に、下部に取付フランジ部22が一体に形成されている。そして、上部車室13と下部車室14は、各連結フランジ部18,21が締結ボルト(図示略)により連結されている。また、下部車室14は、取付フランジ部22が締結ボルト(図示略)によりタービン架台23に締結されている。
そして、実施例1のタービン車室の支持構造は、図2及び図3に示すように、タービン車室11の移動を制限する制限部材31がタービン架台23に配置されている。制限部材31は、取付フランジ部22の外側に位置してタービン架台23に複数の締結ボルト32により固定されている。この場合、制限部材31は、蒸気タービンの回転軸Oと平行をなすようにタービン車室11の両側の取付フランジ部22に沿ってそれぞれ配置されている。
即ち、図4に示すように、タービン車室11は、下部車室14における各縦壁部19,20の下端部がタービン架台23に形成されたタービン収容部24に嵌合し、取付フランジ部22がタービン架台23の上面に設置されている。タービン車室11の取付フランジ部22は、複数の取付孔22aがその長手方向に沿って所定間隔で形成されている。そして、タービン車室11は、各締結ボルト25が各取付孔22aを上方から挿通し、タービン架台23に形成されたねじ孔23aに螺合することで、取付フランジ部22によりタービン架台23に締結される。
制限部材31は、水平方向に沿ってタービン架台23の上面に密着する取付部33と、この取付部33から鉛直方向に屈曲する縦壁部34と、この縦壁部34から水平方向に屈曲する横壁部35とを有している。制限部材31の取付部33は、複数の取付孔33aがその長手方向に沿って所定間隔で形成されている。そして、制限部材31は、各締結ボルト32が各取付孔33aを上方から挿通し、タービン架台23に形成されたねじ孔23bに螺合することで、取付部33によりタービン架台23に締結される。
この場合、制限部材31の縦壁部34は、タービン車室11の取付フランジ部22と所定量の水平方向隙間S1をもって配置されている。また、制限部材31の横壁部35は、タービン車室11の取付フランジ部22と所定量の鉛直隙間S2をもって配置されている。そのため、タービン車室11は、水平方向隙間S1及び鉛直隙間S2だけ制限部材31に接触することなく移動することができ、制限部材31は、タービン車室11の水平方向隙間S1及び鉛直隙間S2以上の移動を制限することができる。
なお、制限部材31は、縦壁部34と横壁部35がタービン車室11の取付フランジ部22における蒸気タービンの回転軸Oと平行をなす辺の全てと蒸気タービンの回転軸Oと直交する辺の一部にわたって配置されることで、タービン車室11における水平方向に交差(直交)する2方向X,Y(図3参照)の移動を制限できる。
このように実施例1のタービン車室の支持構造にあっては、タービン車室11は、取付フランジ部22が複数の締結ボルト25によりタービン架台23に締結され、取付フランジ部22の外側にこのタービン車室11の移動を制限する制限部材31が締結ボルト32によりタービン架台23に締結されている。
従って、例えば、地震発生時に、タービン車室11が鉛直方向や水平方向の応力を受けると、この応力は、複数の締結ボルト25を介してタービン架台23に支持される。そして、この締結ボルト25が応力を支持できなくなり、タービン車室11が鉛直方向や水平方向に移動すると、このタービン車室11は、制限部材31によりその移動が制限されることとなる。そのため、タービン車室11は、地震などによる移動が適正に抑制されることとなり、安全性を向上することができる。
この場合、タービン車室11の外側のタービン架台23に制限部材31を締結するだけでよく、構造の複雑化や大型化を抑制することができると共に、タービン車室11の支持剛性を向上することができる。
実施例1のタービン車室の支持構造では、制限部材31をタービン車室11の取付フランジ部22の外側に位置してタービン架台23に固定している。タービン車室11をタービン架台23に固定した後に、制限部材31をタービン架台23固定することとなり、この制限部材31を容易に配置することができる。
実施例1のタービン車室の支持構造では、制限部材31を蒸気タービンの回転軸Oと平行をなして配置している。従って、タービンロータを回転自在に支持する軸受の邪魔にならずに、制限部材31を効率的に配置することができる。
実施例1のタービン車室の支持構造では、制限部材31をタービン車室11の取付フランジ部22と所定量の隙間S1,S2をもって配置している。従って、タービン車室11が地震の発生により鉛直方向や水平方向の応力を受けると、この応力は、まず、複数の締結ボルト25を介してタービン架台23に支持され、この締結ボルト25が応力を支持できなくなると、タービン車室11が制限部材31により支持されることとなる。即ち、地震の発生による応力を各締結ボルト25が支持できれば、制限部材31に応力が作用することはなく、耐久性を向上することができる。
実施例1のタービン車室の支持構造では、制限部材31をタービン車室11の鉛直方向の移動と水平方向の移動を制限している。従って、タービン車室11の移動を適正に制限することができる。
図5は、本発明の第2実施例に係るタービン車室の支持構造を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2のタービン車室の支持構造は、図5に示すように、タービン車室11の移動を制限する制限部材31がタービン架台23に配置されている。制限部材31は、取付フランジ部22の外側に位置してタービン架台23に複数の締結ボルト32により固定されている。即ち、タービン車室11は、下端部がタービン架台23に形成されたタービン収容部24に嵌合し、取付フランジ部22がタービン架台23の上面に設置され複数の締結ボルト(図示略)によりタービン架台23に締結されている。
制限部材31は、取付部33と縦壁部34と横壁部35とを有し、複数の締結ボルト32によりタービン架台23に締結されている。
そして、制限部材31は、タービン車室11の取付フランジ部22との間に所定の隙間が設けられており、この隙間にダンパ36が介装されている。このダンパ36は、例えば、ゴムや樹脂などの弾性部材、オイルなどにより構成される。そのため、ダンパ36は、制限部材31により支持されることで、タービン車室11の水平方向の応力及び鉛直方向の応力を受け止めて減衰することができる。
実施例2のタービン車室の支持構造にあっては、タービン車室11は、取付フランジ部22が複数の締結ボルトによりタービン架台23に締結され、取付フランジ部22の外側にこのタービン車室11の移動を制限する制限部材31が締結ボルト32によりタービン架台23に締結され、取付フランジ部22と制限部材31との隙間にダンパ36が介装されている。
従って、例えば、地震発生時に、タービン車室11が鉛直方向や水平方向の応力を受けると、この応力は、複数の締結ボルト32を介してタービン架台23に支持される。そして、この締結ボルト32が応力を支持できなくなり、タービン車室11が鉛直方向や水平方向に移動すると、このタービン車室11は、ダンパ36により応力が減衰されると共に、制限部材31によりその移動が制限されることとなる。そのため、タービン車室11は、地震などによる移動が適正に抑制されることとなり、安全性を向上することができる。この場合、タービン車室11の応力がダンパ36により減衰されることで、制限部材31がタービン車室11の応力を効率的に受け止めることができ、耐久性を向上することができる。
図6は、本発明の第3実施例に係るタービン車室の支持構造を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3のタービン車室の支持構造は、図6に示すように、タービン車室11の移動を制限する制限部材41がタービン架台23に配置されている。制限部材41は、取付フランジ部22の外側に位置してタービン架台23に複数の締結ボルト42により固定されている。
タービン車室11は、下端部がタービン架台23に形成されたタービン収容部24に嵌合し、取付フランジ部22がタービン架台23の上面に設置され、複数の締結ボルト42が各取付孔42aを上方から挿通し、タービン架台23に形成されたねじ孔23aに螺合することで、タービン架台23に締結されている。
制限部材41は、水平方向に沿ってタービン架台23の上面に密着する取付部43と、この取付部43から鉛直方向に屈曲する縦壁部44と、この縦壁部44から水平方向に屈曲する横壁部45とを有している。制限部材41は、複数の締結ボルト42が各取付孔43aを上方から挿通し、タービン架台23に形成されたねじ孔23aに螺合することで、タービン架台23に締結される。
この場合、制限部材41は、縦壁部44がタービン車室11の取付フランジ部22の端面に密着し、横壁部45がタービン車室11の取付フランジ部22の上面に密着している。そのため、制限部材41は、タービン車室11の水平方向の移動及び鉛直方向の移動を制限することができる。
このように実施例3のタービン車室の支持構造にあっては、タービン車室11は、取付フランジ部22が複数の締結ボルト42によりタービン架台23に締結され、取付フランジ部22の外側にこのタービン車室11の移動を制限する制限部材41が締結ボルト42によりタービン架台23に締結されている。
従って、例えば、地震発生時に、タービン車室11が鉛直方向や水平方向の応力を受けると、この応力は、複数の締結ボルト42を介してタービン架台23に支持されると共に、制限部材41によりその移動が制限されることとなる。そのため、タービン車室11は、地震などによる移動が適正に抑制されることとなり、安全性を向上することができる。
この場合、タービン車室11の外側のタービン架台23に制限部材41を締結するだけでよく、構造の複雑化や大型化を抑制することができると共に、タービン車室11の支持剛性を向上することができる。
図7は、本発明の第4実施例に係るタービン車室の支持構造を表す一部切欠正面図、図8は、制限部材を表す分解斜視図、図9は、制限部材を表す断面図、図10は、制限部材を表す断面図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例4のタービン車室の支持構造は、図7に示すように、タービン車室11の移動を制限する制限部材51がタービン架台23に配置されている。制限部材51は、タービン車室11の下方に配置されている。
即ち、図7及び図8に示すように、タービン架台23は、タービン車室11の両側の下方に位置して一対の溝部52が上面部に形成されている。この一対の溝部52は、蒸気タービンの回転軸Oに平行をなすように配置され、底面52aと左右の側面52bと前後の端面52cとから構成され、上方が開口している。一方、タービン車室11は、下部にタービン架台23側に突出する抵抗部材53が固定されている。この抵抗部材53は、上端がタービン車室11の下面に固定されて鉛直方向に沿う第1抵抗板54と、水平方向に沿って幅方向の中間部が第1抵抗板54の下端に固定される第2抵抗板55とを有している。
抵抗部材53は、図9及び図10に示すように、第1抵抗板54と第2抵抗板55により逆T字形をなし、タービン架台23の溝部52内に配置されるが、底面52a、側面52b、端面52cとは接触せずに所定の隙間が確保されている。そして、この溝部52内に油(ダンパ)56が充填されることで、溝部52と抵抗部材53との間に油が介在することとなる。なお、ダンパとしては、油に限らず、ゴムや樹脂などを用いてもよい。
この実施例4では、制限部材51が、溝部52と抵抗部材53と油(ダンパ)56により構成される。
なお、抵抗部材53を第1抵抗板54と第2抵抗板55により構成したが、図10に示すように、第1抵抗板54及び第2抵抗板55と直交する第2抵抗板57を複数設けてもよい。
このように実施例4のタービン車室の支持構造にあっては、タービン車室11は、取付フランジ部22が複数の締結ボルト25によりタービン架台23に締結されると共に、制限部材51により移動が制限され、この制限部材51として、タービン架台23の上面部に形成される溝部52と、タービン車室11の下部に固定されて溝部52内に配置される抵抗部材53と、溝部52と抵抗部材53との間に配置されるダンパとして油56とを設けている。
従って、例えば、地震発生時に、タービン車室11が鉛直方向や水平方向の応力を受けると、この応力は、複数の締結ボルト25を介してタービン架台23に支持される。そして、この締結ボルト25が応力を支持できなくなり、タービン車室11が鉛直方向や水平方向に移動すると、このタービン車室11は、制限部材51によりその移動が制限されることとなる。そのため、タービン車室11は、地震などによる移動が適正に抑制されることとなり、安全性を向上することができる。
即ち、タービン車室11が鉛直方向や水平方向に移動すると、このタービン車室11の下部に固定された抵抗部材53が溝部52内で同方向に移動する。ここで、溝部52は、内部に油56が充填されていることから、抵抗部材53が油56内で移動するとき、その移動(応力)が減衰される。そのため、制限部材51は、タービン車室11の移動が制限することができる。
この場合、制限部材51がタービン車室11の下方に配置されるため、タービン車室11の外側におけるタービン架台23の上部に制限部材51の配置スペースを確保する必要がなく、制限部材51の配置スペースの大型化を防止することができる。また、制限部材51が外部に露出することはなく、外観品質を向上することができる。
実施例4のタービン車室の支持構造では、抵抗部材53として、鉛直方向に沿う第1抵抗板54と、水平方向に沿う第2抵抗板55を設けている。従って、第1抵抗板54及び第2抵抗板55によりタービン車室11の鉛直方向及び水平方向の移動を減衰することができる。
なお、上述した実施例では、制限部材31,41,51をタービン車室11における蒸気タービンの回転軸Oと平行をなす方向に沿って設けたが、蒸気タービンの回転軸Oと交差する方向に沿って設けたり、所定の方向に沿って断続的に、つまり、複数の制限部材を所定間隔で設けたりしてもよい。
11 タービン車室
22 取付フランジ部
23 タービン架台
25 締結ボルト
31,41 制限部材
32,42 締結ボルト
33,43 取付部
34,44 縦壁部
35,45 横壁部
36 ダンパ
51 制限部材
52 溝部
53 抵抗部材
54 第1抵抗板
55 第2抵抗板
56 油(ダンパ)

Claims (8)

  1. 架台に支持された蒸気タービンを上方から被覆すると共に、外周のフランジ部が前記架台に固定されるタービン車室において、
    前記タービン車室の移動を制限する制限部材が前記架台に配置される、
    ことを特徴とするタービン車室の支持構造。
  2. 前記制限部材は、前記フランジ部の外側に位置して前記架台に固定されることを特徴とする請求項1に記載のタービン車室の支持構造。
  3. 前記制限部材は、前記蒸気タービンの回転軸と平行をなして配置されることを特徴とする請求項2に記載のタービン車室の支持構造。
  4. 前記制限部材は、前記フランジ部と所定量の隙間をもって配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタービン車室の支持構造。
  5. 前記隙間にダンパが介装されることを特徴とする請求項4に記載のタービン車室の支持構造。
  6. 前記制限部材は、前記架台の上面部に形成される溝部と、前記タービン車室の下部に固定されて前記溝部内に配置される抵抗部材と、前記溝部と前記抵抗部材との間に配置されるダンパとを有することを特徴とする請求項1に記載のタービン車室の支持構造。
  7. 前記抵抗部材は、鉛直方向に沿う第1抵抗板と、水平方向に沿う第2抵抗板とを有することを特徴とする請求項6に記載のタービン車室の支持構造。
  8. 前記制限部材は、前記タービン車室の鉛直方向の移動と水平方向の移動を制限することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のタービン車室の支持構造。
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