JP2014206064A - ファン - Google Patents

ファン Download PDF

Info

Publication number
JP2014206064A
JP2014206064A JP2013082830A JP2013082830A JP2014206064A JP 2014206064 A JP2014206064 A JP 2014206064A JP 2013082830 A JP2013082830 A JP 2013082830A JP 2013082830 A JP2013082830 A JP 2013082830A JP 2014206064 A JP2014206064 A JP 2014206064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
impeller
blade
radially
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013082830A
Other languages
English (en)
Inventor
北村 順平
Junpei Kitamura
順平 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2013082830A priority Critical patent/JP2014206064A/ja
Priority to CN201310681034.7A priority patent/CN104100553B/zh
Publication of JP2014206064A publication Critical patent/JP2014206064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】樹脂製のインペラと、インペラに固定された金属製のロータホルダと、を有するファンにおいて、圧入時または圧入後における羽根部の変形または羽根支持部の割れを抑制する。
【解決手段】ロータホルダ33Aは、電機子22Aの上側に位置する蓋部71Aと、蓋部71Aの径方向内側の端部から下側へ向けて延びる内側円筒部73Aと、を有する。インペラ32Aは、蓋部71Aの上側に位置する部分を含む羽根支持部61Aと、羽根支持部61Aの径方向外側に配置される羽根部62Aと、羽根支持部51Aの中央から軸方向下側へ向けて突出した凸部63Aと、を有する。そして、内側円筒部73Aの内周面に、凸部63Aが圧入されている。これにより、ロータホルダ33Aとインペラ32Aとが、互いに固定されている。このようにすれば、圧入部を径方向内側に配置することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファンに関する。
従来、モータの駆動力を利用してインペラを回転させ、軸方向に気流を発生させる軸流式のファンが知られている。軸流式のファンは、例えば、家電製品、OA機器、輸送機器等に搭載され、電子部品の放熱や、内部気体の循環等の目的で使用される。従来のファンの構造については、例えば、実公平01−005104号公報に記載されている。
実公平01−005104号公報
実公平01−005104号公報のファンは、ハブと一体になって回転する翼支持体と、翼支持体に支持された複数の回転翼と、磁極を備えてハブに固定されたヨークとを有している。そして、ヨークの外周に設けられた段付凹部に、翼支持体の突起部が嵌め込まれて、両者が一体固定されている(実用新案登録請求の範囲(1),第2頁右欄第19〜21行)。
しかしながら、実公平01−005104号公報の構造では、翼支持体の突起部と回転翼とが、隣接している。このため、例えば、段付凹部と翼支持体とを圧入で固定したとすると、圧入により生じる応力で、回転翼が径方向外側へ変形し、回転翼がフレームに接触する虞がある。また、圧入により生じる応力で、翼支持体に割れが生じる虞もある。
本発明の目的は、ロータホルダにインペラを圧入し、かつ、圧入時または圧入後における羽根部の変形または羽根支持部の割れを抑制できるファンを提供することである。
本願の例示的な第1発明は、静止部と、上下に延びる中心軸を中心として回転可能に支持される回転部と、を有し、前記静止部は、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子と、前記電機子の径方向内側に配置された軸受機構と、を有し、前記回転部は、前記軸受機構に支持されるシャフトと、前記シャフトに固定された樹脂製のインペラと、前記インペラに固定された金属製のロータホルダと、前記電機子の径方向外側に位置し、前記ロータホルダに固定されたマグネットと、を有し、前記ロータホルダは、前記電機子の上側に位置する蓋部と、前記蓋部の径方向外側の端部から下側へ向けて延びる外側円筒部と、前記蓋部の径方向内側の端部から下側へ向けて延びる内側円筒部と、を有し、前記インペラは、前記蓋部の上側に位置する部分を含む羽根支持部と、前記羽根支持部の径方向外側に配置される羽根部と、前記羽根支持部の中央から下側へ向けて突出した凸部と、を有し、前記凸部が、前記内側円筒部の内周面に、圧入されているファンである。
本願の例示的な第1発明によれば、羽根支持部の中央から突出する凸部を、ロータホルダに圧入する。これにより、圧入時または圧入後における羽根部の変形または羽根支持部の割れを抑制できる。
図1は、第1実施形態に係るファンの縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係るファンの縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係るファンの部分縦断面図である。 図4は、第2実施形態に係るインペラの下面図である。 図5は、第2実施形態に係るインペラおよびロータホルダの圧入時の様子を示す図である。 図6は、変形例に係るロータホルダの縦断面図である。 図7は、変形例に係るロータホルダの下面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、ファンの中心軸と平行な方向を「軸方向」、ファンの中心軸に直交する方向を「径方向」、ファンの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、電機子に対してロータホルダの蓋部側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るファンの製造時または使用時の向きを限定する意図はない。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るファン1Aの縦断面図である。図1に示すように、ファン1Aは、静止部2Aと回転部3Aとを有する。回転部3Aは、中心軸9Aを中心として回転可能に支持されている。
静止部2Aは、電機子22Aおよび軸受機構24Aを有する。駆動電流が供給されると、当該駆動電流に応じて、電機子22Aに磁束が発生する。軸受機構24Aは、電機子22Aの径方向内側に配置されている。
回転部3Aは、シャフト31A、インペラ32A、ロータホルダ33A、およびマグネット34Aを有する。シャフト31Aは、軸受機構24Aに支持されている。インペラ32Aは、樹脂製の部材であり、シャフト31Aに固定されている。ロータホルダ33Aは、金属製の部材であり、インペラ32Aに固定されている。マグネット34Aは、電機子22Aの径方向外側に位置する。
ロータホルダ33Aは、蓋部71A、外側円筒部72A、および内側円筒部73Aを有する。蓋部71Aは、電機子22Aの上側に位置する。外側円筒部72Aは、蓋部71Aの径方向外側の端部から、下側へ向けて延びている。内側円筒部73Aは、蓋部71Aの径方向内側の端部から、下側へ向けて延びている。マグネット34Aは、外側円筒部72Aの内周面に、固定されている。
インペラ32Aは、羽根支持部61A、羽根部62A、および凸部63Aを有する。羽根支持部61Aの少なくとも一部分は、蓋部71Aの上側に位置する。羽根部62Aは、羽根支持部61Aの径方向外側に配置される。凸部63Aは、羽根支持部61Aの中央から下側へ向けて突出している。
図1に示すように、このファン1Aでは、内側円筒部73Aの内周面に、凸部63Aが圧入されている。これにより、ロータホルダ33Aとインペラ32Aとが、互いに固定されている。このようにすれば、ロータホルダ33Aの外側円筒部72Aを利用して圧入を行う場合より、圧入部を径方向内側に配置することができる。このため、圧入により生じる応力が、羽根部62Aや羽根支持部61Aに影響を及ぼしにくい。したがって、圧入時または圧入後における羽根部62Aの変形または羽根支持部61Aの割れを抑制できる。
<2.第2実施形態>
<2−1.ファンの全体構成>
図2は、本発明の第2実施形態に係るファン1の縦断面図である。本実施形態のファン1は、例えば、家庭用の通信機器に搭載され、通信機機内の電子部品を冷却する目的で、使用される。ただし、本発明のファンは、通信機器以外の装置に搭載されるものであってもよい。例えば、本発明のファンは、パソコン、OA機器、家電製品、医療機器、または輸送機器に搭載されるものであってもよい。また、本発明のファンは、冷却以外の目的で用いられるものであってもよい。
本実施形態のファン1は、軸方向に気流を発生させる軸流式のファンである。図2に示すように、ファン1は、静止部2と回転部3とを有する。静止部2は、通信機器の枠体に固定される。回転部3は、静止部2に対して、中心軸9を中心として回転可能に支持される。
本実施形態の静止部2は、ハウジング21、電機子22、回路基板23、および軸受機構24を有する。
ハウジング21は、筒状の外筒部41と、外筒部41の径方向内側に設けられたベース部42とを有する。外筒部41は、後述するインペラ32の径方向外側を取り囲んでいる。また、外筒部41の径方向内側には、軸方向に連通する風洞4が設けられている。電機子22、回路基板23、軸受機構24、および回転部3は、外筒部41の内部に収容されている。
ベース部42は、外筒部41の径方向内側において、電機子22および軸受機構24を支持している。ベース部42は、底板部421と内筒部422とを有する。底板部421は、風洞4の最下部において、中心軸9に対して略垂直に広がっている。底板部421と外筒部41の下端部とは、複数の連結部43で繋がっている。連結部43は、単なるリブであってもよいし、整流機能をもつ静翼であってもよい。内筒部422は、中心軸9の周囲において、底板部421から上方へ向けて、略円筒状に延びている。
ハウジング21の材料には、例えば樹脂が使用される。本実施形態では、外筒部41とベース部42とが、単一の部材であるハウジング21のそれぞれ一部分となっている。しかしながら、外筒部41とベース部とは、それぞれ別の部材であってもよい。
電機子22は、ステータコア51、インシュレータ52、およびコイル53を有する。ステータコア51は、例えば、電磁鋼板を軸方向に積層させた積層鋼板からなる。ステータコア51は、環状のコアバック511と、コアバック511から径方向外側へ向けて延びる複数のティース512とを有する。コアバック511は、内筒部422の外周面に固定されている。複数のティース512は、周方向に略等間隔に配列されている。
インシュレータ52は、絶縁材料である樹脂からなる。インシュレータ52は、絶縁部521と壁部522とを有する。絶縁部521は、ティース512の上面、下面、および周方向の両端面を覆っている。コイル53は、絶縁部521に巻かれた導線からなる。絶縁部521は、ティース512とコイル53との間に介在することによって、ティース512とコイル53とが電気的に導通することを防止する。壁部522は、コイル53より径方向内側において、絶縁部521から上方へ延びている。
回路基板23は、電機子22の下側かつ底板部421の上側に位置し、中心軸9に対して略垂直に広がっている。回路基板23は、例えば、中央に設けられた円孔の縁を、インシュレータ52に設けられた爪部に係止させることにより、固定されている。回路基板23の上面および下面には、コイル53に対して駆動電流を供給するための電子回路が搭載されている。コイル53を構成する導線の端部は、回路基板23上のランド部に半田付けされる。なお、コイル53を構成する導線は、導通ピンを介して回路基板23のランド部に接続されていてもよい。
軸受機構24は、電機子22の径方向内側において、後述するシャフト31を支持する機構である。軸受機構24は、内筒部422の径方向内側に収容されている。本実施形態の軸受機構24は、滑り軸受であり、略円筒状のスリーブ241を含む複数の部材からなる。しかしながら、滑り軸受に代えて、流体軸受やボールベアリングが使用されていてもよい。
本実施形態の回転部3は、シャフト31、インペラ32、ロータホルダ33、およびマグネット34を有する。
シャフト31は、軸方向に延びる円柱状の部材である。シャフト31の材料には、例えば、ステンレス等の金属が使用される。シャフト31の下部は、スリーブ241の内側に挿入されている。これにより、軸受機構24に対してシャフト31が、回転可能に支持されている。また、シャフト31は、スリーブ241の上面より上方へ突出した頭部311を有する。
インペラ32は、シャフト31とともに回転する樹脂製の部材である。インペラ32は、羽根支持部61、複数の羽根部62、および凸部63を有する。羽根支持部61は、後述するロータホルダ33の蓋部71の上面に沿って、広がっている。本実施形態の羽根支持部61は、平板部611および環状脚部612を有する。平板部611は、蓋部71の上面に位置し、凸部63から径方向外側へ向けて広がっている。環状脚部612は、平板部611の外周部から下側へ向けて延びている。
複数の羽根部62は、羽根支持部61およびロータホルダ33の径方向外側において、周方向に配列されている。各羽根部62は、環状脚部612の外周面から、それぞれ径方向外側および下側へ向けて広がっている。羽根部62の下端は、羽根支持部61の下端より下側に位置する。
凸部63は、羽根支持部61の中央から下側へ向けて突出している。インペラ32の成型時には、樹脂成型用の金型の内部に、予めシャフト31が配置される。そして、金型の内部に溶融樹脂を流し込んで固化させることにより、インペラ32が成型される。その際、樹脂の固化と同時に、シャフト31の頭部311が凸部63に固定される。すなわち、本実施形態のインペラ32は、シャフト31をインサート部品とするインサート成型品である。凸部63のより詳細な形状については、後述する。
ロータホルダ33は、インペラ32に固定された金属製の部材である。ロータホルダ33は、例えば、磁性体である亜鉛めっき鋼板を、プレス加工することにより得られる。ロータホルダ33は、蓋部71、外側円筒部72、および内側円筒部73を有する。蓋部71は、電機子22の上側において、環状に広がっている。外側円筒部72は、蓋部71の径方向外側の端部から、下側へ向けて略円筒状に延びている。内側円筒部73は、蓋部71の径方向内側の端部から、下側へ向けて略円筒状に延びている。
本実施形態の蓋部71は、平蓋部711と、傾斜部712とを含んでいる。平蓋部711は、インペラ32の平板部611の下面に沿って、略円板状に広がっている。平板部611の下面と、平蓋部711の上面とは、互いに接触している。これにより、インペラ32に対してロータホルダ33が、軸方向に位置決めされている。また、平板部611と平蓋部711とを接触させることにより、ロータホルダ33およびインペラ32の全体としての剛性が高まる。その結果、インペラ32の振動が抑制される。傾斜部712は、インペラ32の環状脚部612の内周面に沿って、環状に広がっている。傾斜部712の高さは、径方向外側へ向かうにつれて低下する。また、傾斜部712の内端部は、ティース512の径方向外側の端部より径方向内側に位置している。
このファン1では、ロータホルダ33の蓋部71をこのような形状とすることにより、蓋部71の下側に電機子22を配置するスペースを確保しながら、蓋部71の外周部付近の高さを抑えている。また、環状脚部612および傾斜部712の径は、下方へ向かうにつれて拡大している。これにより、環状脚部612の上端部付近の径方向外側に、気体の流れる空間が、より広く確保される。その結果、ファン1の上方空間から風洞4への吸気効率が高まる。
マグネット34は、電機子22の径方向外側に位置する。マグネット34は、外側円筒部72の内周面に、例えば接着剤で固定されている。本実施形態のマグネット34は、円環状に配置されている。マグネット34の内周面は、複数のティース512の径方向外側の端面と、径方向に対向する。また、マグネット34の内周面には、N極とS極とが、周方向に交互に着磁されている。ロータホルダ33の外側円筒部72は、マグネット34のバックヨークとして機能する。
なお、円環状のマグネット34に代えて、複数のマグネットが使用されていてもよい。複数のマグネットを使用する場合には、N極とS極とが交互に並ぶように、複数のマグネットを周方向に配列すればよい。
外部電源から回路基板23を介してコイル53に駆動電流を供給すると、ステータコア51の複数のティース512に、駆動電流に応じた磁束が発生する。そして、ティース512とマグネット34との間の磁束の作用によって、周方向のトルクが生じる。その結果、中心軸9を中心として回転部3が回転する。また、インペラ32が回転すると、風洞4内の空気が羽根部62により下向きに加速される。それにより、風洞4内に、上から下へ向かう気流5が発生する。
<2−2.インペラおよびロータホルダの固定構造について>
続いて、上述したインペラ32およびロータホルダ33の固定構造について、さらに説明する。
図3は、凸部63の近傍におけるファン1の部分縦断面図である。図4は、インペラ32の下面図である。図2におけるインペラ32の断面は、図4中のA−A断面に相当する。図3および図4に示すように、本実施形態の凸部63は、上凸部631と、上凸部631より下側に位置する下凸部632とを有する。上凸部631は、羽根支持部61の中央から、軸方向下側へ突出している。下凸部632は、上凸部631からさらに軸方向下側へ突出している。下凸部632の最外径は、上凸部631の最外径より小さい。
上凸部631は、径方向外側へ向けて突出する複数のリブ81を有する。複数のリブ81は、周方向に略等間隔に配列されている。ファン1の製造時には、図5のように、内側円筒部73の内周面に、リブ81が圧入される。これにより、ロータホルダ33とインペラ32とが、互いに固定される。このように、このファン1では、羽根支持部61の中央から突出する凸部63が、内側円筒部73に圧入されている。このため、凸部63は、内側円筒部73に対して、径方向、軸方向、および回転方向において変形しにくい。また、カップ状のインペラの内側にロータホルダを圧入する場合と比較して、圧入部が径方向内側に配置される。当該構造では、圧入により生じる応力が、羽根部62や羽根支持部61に影響を及ぼしにくい。したがって、圧入時または圧入後における羽根部62の変形または羽根支持部61の割れを抑制できる。
また、図2および図3に示すように、内側円筒部73の内径は、シャフト31の外径より大きい。ロータホルダ33に凸部63を圧入するときには、まず、内側円筒部73の内側にシャフト31を挿入した後、内側円筒部73に対して上凸部631を圧入する。このため、圧入時にシャフト31を傷つけることがない。
また、本実施形態では、外側円筒部72の外周面が、羽根支持部61から露出している。この場合、外側円筒部72の外周面と羽根部62とが、他の部材を間に挟むことなく、隙間を介して直接径方向に対向する。これにより、ロータホルダ33の径方向外側に、気体の流れる空間が、より広く確保される。仮に、外側円筒部を利用して羽根支持部にロータホルダを圧入し、かつ、外側円筒部の外周面の一部分を羽根支持部から露出させようとすると、当該羽根支持部の一部分に切り欠きを設ける必要がある。そうすると、圧入の強度が低下する。また、圧入時または圧入後における羽根部の変形または羽根支持部の割れの虞が増す。これに対し、本実施形態のファン1では、外側円筒部72を圧入に利用していないので、このような問題が生じない。
特に、本実施形態では、上凸部631に設けられた複数のリブ81が、内側円筒部73に圧入されている。このようにすれば、上凸部631の外周面と内側円筒部73の内周面とを全周に亘って接触させる場合より、圧入が容易となる。また、上凸部631に要求される成型精度を抑えながら、圧入を実現することができる。
本実施形態のリブ81は、羽根支持部61の下面から、内側円筒部73の下端部より下側の位置まで、延びている。リブ81の外端面の少なくとも一部分は、内側円筒部73の内周面に接触する。特に、本実施形態では、リブ81の外端面の下端部が、内側円筒部73の下端部より下側に位置する。このため、リブ81の外端面が、内側円筒部73の内周面の下端部まで接触する。これにより、圧入面積が広く確保されている。また、内側円筒部73の下端部が、上凸部631の下端部より上側に位置する。これにより、内側円筒部73と電機子22との接触が防止されている。
また、本実施形態では、内側円筒部73の内周面が、コイル53の径方向内側の端部より、径方向内側に位置する。このため、仮にコイル53の巻数を増加させたとしても、コイル53と凸部63とが接触することはない。また、コイル53より径方向内側の位置において圧入を行うことで、羽根部62の変形または羽根支持部61の割れを、より抑制できる。
また、本実施形態のインペラ32は、羽根支持部61の上面に、凹部64を有する。凹部64は、羽根支持部61の上面の中央から、軸方向下側へ向けて窪んでいる。当該形状により、凸部63の付近における樹脂の厚みのばらつきが、抑制される。そうすると、インペラ32の成型時に、冷却固化に伴う凸部63の変形を抑制できる。凸部63の変形が抑制されれば、内側円筒部73に対して凸部63を、より安定的に圧入できる。
また、本実施形態では、インペラ32を成型するときに、樹脂の流入口となるゲートが、凹部64内に設けられる。これにより、当該ゲートの痕が、平板部611の上面より上方に突出することが、防止されている。
また、図3に示すように、本実施形態では、上凸部631に内側円筒部73が固定され、下凸部632にシャフト31が固定されている。すなわち、内側円筒部73の固定位置と、シャフト31の固定位置とが、軸方向にずれている。このようにすれば、圧入により凸部63に生じる応力が、シャフト31の周囲において集中することを、抑制できる。したがって、圧入時または圧入後における凸部63の割れを、より抑制できる。
また、本実施形態の下凸部632は、径方向外側へ突出した鍔部82を有する。鍔部82は、インシュレータ52の壁部522の上端部より下側に位置する。また、鍔部82の最外径は、上凸部631の最外径より小さい。一方、壁部522は、径方向内側へ突出した爪部523を有する。爪部523は、鍔部82より上側に位置する。また、鍔部82の一部分と爪部523の一部分とは、軸方向に重なっている。仮に、シャフト31が上方へ移動しようとすると、鍔部82の上面と、爪部523の下面とが接触する。これにより、回転部3の上方への抜けが、防止される。
下凸部632の最外径は、上凸部631の最外径より小さい。このため、下凸部632の径方向外側かつ上凸部631の下側に、スペースが生じる。本実施形態では、当該スペースに、鍔部82および爪部523が配置されている。これにより、ファン1の大型化を抑制しながら、抜け止め機構を設けることが、実現されている。なお、鍔部82および爪部523は、平面視において円形であってもよく、楕円形であってもよい。また、鍔部82および爪部523の一方が、環状に繋がっていなくてもよい。
また、本実施形態のロータホルダ33は、蓋部71の上面と内側円筒部73の内周面との間に、案内面74を有する。案内面74は、径方向内側へ向かうにつれて高さが低下する環状の曲面である。蓋部71の上面と内側円筒部73の内周面とは、案内面74によって、滑らかに繋がれている。図5のように、内側円筒部73の内周面に、凸部63を圧入するときには、案内面74に沿ってリブ81を移動させる。それにより、内側円筒部73と凸部63とを、略同軸に位置決めする。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図6は、一変形例に係るロータホルダ33Bの縦断面図である。図7は、当該ロータホルダ33Bの下面図である。図6および図7の例では、ロータホルダ33Bの内側円筒部73Bに、複数の切り欠き部731Bが設けられている。各切り欠き部731Bは、内側円筒部73Bを、その下端部から上方へ向けて切り欠いている。また、複数の切り欠き部731Bは、周方向に略等間隔に、配列されている。このようにすれば、インペラの凸部の外周面と内側円筒部の内周面とを全周に亘って接触させる場合より、圧入が容易となる。また、内側円筒部73Bに要求される加工精度を抑えながら、圧入を実現することができる。
ただし、インペラの凸部の外周面と、内側円筒部の内周面とを、全周に亘って接触させてもよい。
また、上記の実施形態では、インペラとロータホルダとが、圧入のみで固定されていたが、圧入と他の固定手段とを併用して、インペラとロータホルダとを固定してもよい。例えば、インペラとロータホルダとの間に、接着剤が介在していてもよい。また、インペラの凸部に、径方向外側へ向けて突出するフック部を設け、内側円筒部の内側に凸部を軽圧入するとともに、内側円筒部の下端部にフック部を係止させることで、インペラとロータホルダとが、互いに固定されていてもよい。
また、インペラの環状脚部を省略し、羽根支持部が平板部のみで構成されていてもよい。
また、本発明のファンは、上記の実施形態のように、上方から吸引した気体を下方へ向けて送り出す軸流式のファンであってもよく、上方から吸引した気体を径方向外側へ向けて送り出す遠心式のファンであってもよい。
また、ファンの細部の形状は、本願の各図に示された形状と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、ファンに利用できる。
1,1A ファン
2,2A 静止部
3,3A 回転部
4 風洞
5 気流
9,9A 中心軸
21 ハウジング
22,22A 電機子
23 回路基板
24,24A 軸受機構
31,31A シャフト
32,32A インペラ
33,33A,33B ロータホルダ
34,34A マグネット
41 外筒部
42 ベース部
51 ステータコア
52 インシュレータ
53 コイル
61,61A 羽根支持部
62,62A 羽根部
63,63A 凸部
64 凹部
71,71A 蓋部
72,72A 外側円筒部
73,73A,73B 内側円筒部
74 案内面
81 リブ
82 鍔部
511 コアバック
512 ティース
521 絶縁部
522 壁部
523 爪部
611 平板部
612 環状脚部
631 上凸部
632 下凸部
711 平蓋部
712 傾斜部

Claims (16)

  1. 静止部と、
    上下に延びる中心軸を中心として回転可能に支持される回転部と、
    を有し、
    前記静止部は、
    駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子と、
    前記電機子の径方向内側に配置された軸受機構と、
    を有し、
    前記回転部は、
    前記軸受機構に支持されるシャフトと、
    前記シャフトに固定された樹脂製のインペラと、
    前記インペラに固定された金属製のロータホルダと、
    前記電機子の径方向外側に位置し、前記ロータホルダに固定されたマグネットと、
    を有し、
    前記ロータホルダは、
    前記電機子の上側に位置する蓋部と、
    前記蓋部の径方向外側の端部から下側へ向けて延びる外側円筒部と、
    前記蓋部の径方向内側の端部から下側へ向けて延びる内側円筒部と、
    を有し、
    前記インペラは、
    前記蓋部の上側に位置する部分を含む羽根支持部と、
    前記羽根支持部の径方向外側に配置される羽根部と、
    前記羽根支持部の中央から下側へ向けて突出した凸部と、
    を有し、
    前記凸部が、前記内側円筒部の内周面に、圧入されているファン。
  2. 請求項1に記載のファンにおいて、
    前記羽根部の下端が、前記羽根支持部の下端より下方に位置し、
    前記羽根部と前記外側円筒部とが、隙間を介して直接対向しているファン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のファンにおいて、
    前記電機子は、
    径方向に延びる複数のティースをもつステータコアと、
    前記ティースの上面、下面、および周方向の両端面を覆う絶縁部と、
    前記絶縁部に巻かれた導線からなるコイルと、
    を有し、
    前記内側円筒部の内周面は、前記コイルの径方向内側の端部より、径方向内側に位置するファン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記凸部は、前記内側円筒部の内周面に接触する部分を含む外端面を有し、
    前記外端面の下端部は、前記内側円筒部の下端部より下側に位置するファン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記凸部は、
    前記内側円筒部の内周面に圧入される上凸部と、
    前記上凸部より下側に位置し、前記シャフトが固定される下凸部と、
    を有し、
    前記下凸部の最外径は前記上凸部の最外径より小さいファン。
  6. 請求項5に記載のファンにおいて、
    前記インペラは、
    前記羽根支持部の上面の中央から軸方向下側へ向けて窪む凹部
    をさらに有するファン。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記電機子は、
    前記絶縁部と、
    前記コイルの径方向内側において、前記絶縁部から上方へ延びる壁部と、
    を含む樹脂製のインシュレータを有し、
    前記凸部は、前記壁部の上端部より下側において、径方向外側へ突出した鍔部を有し、
    前記壁部は、前記鍔部の上側において径方向内側へ突出した爪部を有し、
    前記鍔部と前記爪部とが、軸方向に重なっているファン。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記羽根支持部の下面と、前記蓋部の上面とが、接触しているファン。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記凸部は、
    径方向外側へ向けて突出する複数のリブ
    を有し、
    前記リブが、前記内側円筒部の内周面に、圧入されているファン。
  10. 請求項9に記載のファンにおいて、
    前記リブは、前記羽根支持部の下面から下側へ延び、
    前記リブの下端部は、前記内側円筒部の下端部より下側に位置するファン。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記内側円筒部は、
    下側から切り欠かれている切り欠き部
    を有するファン。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記ロータホルダは、
    前記蓋部の上面と前記内側円筒部の内周面とを繋ぎ、径方向内側へ向かうにつれて高さが下がる案内面
    をさらに有するファン。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記蓋部は、
    前記電機子の径方向外側の端部より径方向内側の位置から、径方向外側へ向かうにつれて高さが下がる傾斜部
    を有するファン。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記羽根支持部は、
    前記凸部から径方向外側へ向けて広がる平板部と、
    前記平板部の外周部から下側へ向けて延びる環状脚部と、
    を有し、
    前記羽根部は、前記環状脚部から径方向外側へ向けて広がっているファン。
  15. 請求項14に記載のファンにおいて、
    前記環状脚部の径は、下方へ向かうにつれて拡大するファン。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれかに記載のファンにおいて、
    前記インペラの径方向外側を取り囲む筒状のハウジング
    をさらに有し、
    前記ハウジングの径方向内側に、軸方向に連通する風洞が設けられている軸流式のファン。
JP2013082830A 2013-04-11 2013-04-11 ファン Pending JP2014206064A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013082830A JP2014206064A (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ファン
CN201310681034.7A CN104100553B (zh) 2013-04-11 2013-12-12 风扇

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013082830A JP2014206064A (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ファン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014206064A true JP2014206064A (ja) 2014-10-30

Family

ID=51669003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013082830A Pending JP2014206064A (ja) 2013-04-11 2013-04-11 ファン

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2014206064A (ja)
CN (1) CN104100553B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2557958B (en) * 2016-12-20 2020-05-13 Dyson Technology Ltd A motor and a handheld product having a motor
CN106812720B (zh) * 2017-01-21 2019-07-05 奇鋐科技股份有限公司 风扇转子机构
US10138895B2 (en) 2017-03-09 2018-11-27 Asia Vital Components Co., Ltd. Fan rotor mechanism

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007032933B4 (de) * 2007-07-14 2015-02-19 Atlas Copco Energas Gmbh Turbomaschine
JP5636788B2 (ja) * 2009-08-03 2014-12-10 日本電産株式会社 送風ファン
JP2011047347A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Nidec Servo Corp 送風ファン
JP2011174385A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Nippon Densan Corp インペラ及び遠心ファン
JP5630143B2 (ja) * 2010-08-20 2014-11-26 日本電産株式会社 遠心ファンおよび遠心ファンを搭載した自走式ロボット
JP2012147615A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 Nippon Densan Corp モータおよび送風ファンの低速回転構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN104100553B (zh) 2017-01-11
CN104100553A (zh) 2014-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5360473B2 (ja) モータおよびそれを用いた送風ファン
US9404502B2 (en) Centrifugal fan device
US9350207B2 (en) Motor and method of manufacturing motor
KR20160094328A (ko) 전기 모터
JPWO2013054811A1 (ja) 回転電機
JP2006322451A (ja) 軸流ファン
JP2013066314A (ja) モータおよびモータの製造方法
JP2014099971A (ja) モータ
US10107304B2 (en) Thin fan with axial airgap
US11336143B2 (en) Stator assembly of a blowing device having terminal PIN secured to a circuit board
JP2016144394A (ja) 電気モータ
US20190128280A1 (en) Centrifugal fan
CN104728133B (zh) 风扇
US9416785B2 (en) Fan motor
TW201220649A (en) capable of improving the driving force of the motor stator
JP2014206064A (ja) ファン
JP2013039011A (ja) モータ
US11353032B2 (en) Air blower
JP2012139058A (ja) モータ、ファンおよびモータの製造方法
JP2018178802A (ja) ファンモータ
JP2013072324A (ja) ポンプ
US11009032B2 (en) Centrifugal fan
CN111608957B (zh) 轴流风扇
US11489391B2 (en) Stator, motor, and blowing device
US10734849B2 (en) Stator of motor having upper and lower insulator