JP2014205854A - イソシアネートの連続的オリゴマー化の方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒として、非常に強力な反応性をもつ触媒、とりわけコリンなどの4級アンモニウムヒドロオキサイドを用いて、前記使用触媒の非常に強力な反応性にも関わらず容易に用いることができる、ポリイソシアネートを調製するための新規な方法を提供すること。
【解決手段】イソシアネートのオリゴマー化の方法であって、触媒存在下でイソシアネートモノマーを、カルバメート基及び/又はアロファネート基を有するポリイソシアネートへ連続的に転化する工程を含み、特定の熱交換係数が約200kW/m3/℃以上、及び好ましくは約500kW/m3/℃〜約4000kW/m3/℃である反応器中で前記転化工程が行われる、該方法。
【選択図】なし

Description

本発明の対象は、イソシアネートの連続的オリゴマー化の方法である。
ポリイソシアネートを調製するための多くの方法が知られており、様々な触媒を用いることを含む。
従って、特許出願EP 0 003 765では、イソホロンジイソシアネート(IPDI又は1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン)の部分的な環状三量体化について、非連続的方法(又はバッチ方法)を適用し、4級ヒドロキシアルキルアンモニウムのヒドロオキサイドを触媒として用いることを記載している。
特許出願DE 10 2004 060 131では、とりわけ4級アンモニウム塩から選択される触媒の使用を含むポリイソシアネートの連続的調整方法が記載されている。反応器中の温度は、40℃〜110℃の範囲にわたり特定されるものの、前記反応器中の様々な温度領域(予熱、反応及び冷却領域)が存在するために、この温度は反応器内部で均一ではない。最後に、この文献では管状反応器の使用についてしか言及していない。
特許出願EP 0 927 731では、4級アンモニウムヒドロオキサイド又はカルボキシレートの存在下で、そして40〜120℃の温度で、IPDIからのポリイソシアネートの連続的調製方法について記載しているものの、前記反応器中の様々な温度領域(予熱、反応及び冷却領域)が存在するために、この温度は反応器内部で均一ではない。最後に、この文献は、管状反応器の使用に関するものである。
一般的に、触媒、とりわけコリンなどの4級アンモニウムヒドロオキサイドに基づく触媒は、非常に強力な反応性を有しており、特に出発点となるイソシアネートが脂肪族イソシアネートの場合、三量体化反応の制御を困難なものにしている。
従って、このタイプの非常に活性のある触媒を使用する場合、反応器内部の温度を制御することが必要となる。
EP 0 003 765 DE 10 2004 060 131 EP 0 927 731
本発明の目的は、触媒として、非常に強力な反応性をもつ触媒、とりわけコリンなどの4級アンモニウムヒドロオキサイドを用いて、前記使用触媒の非常に強力な反応性にも関わらず容易に用いることができる、ポリイソシアネートを調製するための新規な方法を提供することである。
また、本発明の目的は、用いる反応器内の温度が制御された方法等を提供することである。
また、本発明の目的は、触媒として、非常に強力な反応性をもつ触媒、とりわけコリンなどの4級アンモニウムヒドロオキサイドを用いて、反応熱を除去できる反応器中でのポリイソシアネートを調製するための新規な方法を提供することである。
また、本発明の目的は、触媒とイソシアネートモノマーを同時に添加することを可能にする方法等を提供することである。
本発明は、イソシアネートのオリゴマー化の方法に関するものであって、触媒存在下でイソシアネートモノマーを、カルバメート基及び/又はアロファネート基を有するポリイソシアネートへ連続的に転化する工程を含み、前記転化工程が反応器中で行われ、前記反応器の特定の熱交換係数が、約200kW/m3/℃以上、及び好ましくは約500kW/m3/℃〜約4000kW/m3/℃である。
従って、本発明の方法は、その連続的特性、及び反応器内の所与の範囲内の温度維持によって特徴づけられる。本発明の方法を用いて、効率的で制御された熱量の移動により、反応器内部の一定で制御された温度を反応中に維持することが可能となる。
本発明の範囲で用いる反応器としては、特定の熱交換係数が約200kW/m3/℃〜約14000kW/m3/℃であることが有利である。
本発明による方法は、前述の転化工程が、約65℃〜約180℃の温度、とりわけ約65℃〜約130℃、好ましくは約80℃〜約100℃、及びより特定的には約90℃〜約95℃の温度で、維持される反応器中で連続的に行われることが有利であることを特徴とする。
従って、連続的方法を適用することにより、不連続な方法(バッチ方法)を適用するのに比べると、より優れた反応の制御、並びに転化率の制御を可能とする。
前記連続的方法をこのように適用することにより、使用する装置の容積を減少させ、生産性を得ることも可能となる。更に、前記連続的方法により、後者を行う際の安全性を向上させる。
本発明の範囲内で使用する反応器は、バッチ方法で用いる反応器と比べて、より小さい容積となる。
従って、前記プロセスが流れていく場合、前記結合反応の容積はより小さいものとなるため、安全性の点から、より簡単に前記方法を管理できる。
本発明の方法を用いて転化率を変更したり、制御したりすることが可能となる。転化率を制御することによって、より具体的には転化率を維持することによって、粘度又はNCO基のレベルなどの、得られた産物(三量体)の物理化学的な特性を制御することが可能となる。
図1は、触媒(コリン)存在下での定常状態での温度プロファイル(ひし形と実線曲線)と、如何なる触媒も存在しない定常状態での温度プロファイル(丸形と点線曲線)を示す。これらの曲線は様々なz/Lに対する温度(℃)を表し、Lは、反応器のプレートのスプライン全体の長さに相当し、z/Lは、この長さに沿った温度プローブの位置に相当する。従って、z/L=0の値は反応器の入口に相当し、及びz/L=1の値は反応器の出口に相当する。 図2は、触媒コリン存在下で、バッチ条件での温度プロファイルを示す。点線の曲線は時間(分)に対する温度(℃)の変化を示し、及び黒丸の実線曲線は、時間(分)に対するHDI(%)の転化率を示す。 図3は、触媒(TBAOH)存在下でのバッチ条件での温度プロファイルを示す。点線の曲線は、時間(分)に対する温度(℃)の変化を示し、及び黒丸の実線曲線は、時間(分)に対するHDIの転化率(%)を示す。 図4は、高濃度の加水分解可性塩素でHDIを試験したときの温度プロファイル(白丸曲線)と、低濃度の加水分解性塩素でHDIを試験をしたときの温度プロファイル(実線曲線)の重ね合わせを示す。この図は、時間(分)に対する温度ΔT(℃)の変化を示す。「B」は触媒の投入の終了を示す。
用語「オリゴマー化」とは、モノマー又はモノマーの混合物がオリゴマーに転化するプロセスを意味し、<<構成単位>>と呼ばれ、低分子量分子から誘導される、小さい番号の原子又は原子群の繰り返しによって本質的に形成されている、中間分子量の分子から成る物質である。
「特定の熱交換係数」(specific heat exchange coefficient)は、US/Vで表される。Uは熱交換係数を表し、Sは反応器の表面積を表し、そして、Vは反応器の体積を表す。
前記係数Uは、反応器の材料の熱伝導性に関連し、従って反応器の材料の特性、並びに適用される方法の種類に関連し、即ち例を挙げれば流体の攪拌及び乱流に依存したり、又は使用される流体の特性に依存したりする。
2つの流体「a」及び「b」間で、いすれかの側のプレートの厚さが「e」である、前記熱交換係数Uは、以下のような熱伝導性抵抗の合計で表される: 1/U=1/ha+e/λ+1/hb、ここでha及びhbは、各流体の対流抵抗を表し、及びλは前記流体を分離する材料の熱伝導性を表す。
それぞれ熱い流体及び冷たい流体の入口出口間での温度変化として、ΔTa=(Tae−(Tas及びΔTb=(Tbe−(Tbsと表すことによって、平均対数温度は以下のように定義される:
ΔTmI=(ΔTa−ΔTb)/Ln[((Tae−(Tbe)/((Tas−(Tbs)]
そして、熱い流体「a」から冷たい流体「b」への移動するエネルギー又は熱の移動、(Φ)は、以下の式によって表される:
Φ=USΔTm
この移動したエネルギーは、以下のものに相当する:
− 熱い流体から供給され、ΔTa分冷やすエネルギー:
W=QaCpaΔTa
− 冷たい流体が受け取り、ΔTb分加熱されたエネルギー:
W=−QbCpbΔTb
Q及びCpは、それぞれ前記プロセスにわたっての流体の熱移動及び熱容量である。
前記エネルギー保存平衡により、以下のような保存関係が成立する。
Φ=USΔTmI=QaCpaΔTa=−QbCpbΔTb
従って、プロセスの入口と出口における、両流体の温度を測定し、さらに前記交換表面積Sを測定することで、本システムの特徴となる、熱交換係数Uの測定が可能となる。
従って、前記冷たい流体(又は「ユーティリティ」流体)、及び冷却されることを意図する熱い流体(又は「処理」流体)は共に水である場合、前記伝熱係数は、以下に示すように計算される。
試験は2つのプレート上で行われる:冷たい流体を受容する「ユーティリティ」及び熱い流体を受容する「処理」プレートである。両プレートは、熱い流体から冷たい流体へ熱移動できるように密着させる。前記「ユーティリティ」流体は、Qb=0.02867kg/sの流量、かつ(Tbe=9.8℃の入口温度で、「ユーティリティ」プレートへ送られる。前記「処理」流体は、Qa=0.00213kg/sの流量、かつ(Tae=69.6℃の入口温度で「処理」プレートへ送られる。前記「ユーティリティ」プレート出口における、前記「ユーティリティ」流体の温度は、(Tbs=11.5℃で測定される。前記「処理」プレート出口における、「処理」流体の温度は、(Tas=46℃で測定される。従って、「ユーティリティ」流体の温度変化は、ΔTb=−1.7℃となる。また、「処理」流体の温度変化は、ΔTa=23.6℃となる。前記「ユーティリティ」プレートの入口及び出口間の「ユーティリティ」流体の平均熱容量は、Cpb=4201J/kg/℃に等しくなる。前記「処理」プレートの入口及び出口間の「処理」流体の平均熱容量は、Cpa=4179J/kg/℃に等しくなる。従って、「ユーティリティ」流体が受け取った仕事率は:W=−0.02867×4201×(−1.7)=205Wである。そして、「処理」流体が失った仕事率は:W=0.00213×4179×23.6=210Wである。前記2つの算出した仕事率の差は、温度プローブと流量の測定の精度に起因する。今回の例では、2つの計算した上記の平均、即ちW=(210+205)/2=207.5Wが、交換された仕事率の値と解釈されるであろう。
平均対数温度は、上述した関係から算出され、以下のような数値になる:
ΔTmI=[23.6−(−1.7)]/Ln[(69.6−9.8)/(46−11.5)]=46℃
従って、このことから、従って次のように推測される:US=207.5/46=4.51W/℃
交換表面積「S」が分かれば、W/m2/℃で表される前記熱交換係数「U」もそこから推測できる。
本発明の方法の範囲内で、転化率の変化を制限するために、温度をコントロールすることが必要である。
本発明の範囲内で適用される反応は、一般的に発熱反応である。
本発明の方法で用いる触媒の中で、とりわけ国際公開WO02/53614又はWO01/49766で、記述される触媒等が挙げられる。
好ましい実施形態によれば、上記で定義される方法は、以下の式(I)の4級アンモニウムヒドロオキサイドから選択される触媒の使用を含む。
Figure 2014205854
(ただし、
−R1は、飽和若しくは不飽和いずれかの1〜20の炭素原子を有するアルキル基、6〜12の炭素原子を有するアリール基、5〜12の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含む5若しくは6員環の複素環系を表し、
−R2、R3及びR4は、互いに独立して、飽和又は不飽和いずれかの1〜20の炭素原子を有するアルキル基、6〜12の炭素原子を有するアリール基を表し、前記R2、R3及びR4は、任意で少なくとも1つのヒドロキシル基又は少なくとも1つのチオール基で置換されてもよい。)
これらの触媒の劣化を避けるために、熱制御という概念は、温度感受性であるこれら4級アンモニウムヒドロオキサイドの使用の範囲内で不可欠である。
反応の進行を制御できるようにするために、本発明の方法のための温度制御は不可欠である。
反応器内の温度が65℃未満の場合、反応は充分な速さで進行しない。
反応器内の温度が180℃超の時、前記反応は早すぎてしまい、従って制御不能になる。そして、反応の進行に関連する転化率の制御ももはや不可能となる。
本発明を用いることにより、速くあるべき(1〜3分)である反応速度と、触媒の劣化との妥協点を見出すことが可能となる。
有利な実施形態によれば、本発明の方法は、転化工程が、反応器−プレート交換型の反応器、又は多管バッフル反応器で行われることを特徴とする。
プレート反応器に関しては、特許出願FR 2 823 995、US 2004/0109798、FR 2 880 967、WO 02/85511、US 2006/0159600、EP 1 562 699に記述されるアルファ・ラバル社の技術や、(出願WO02/37047及びWO02/58840に記述されている)Marbond(登録商標)Hex反応器技術に関するChart及びBRHグループの技術が挙げられる。
多管バッフル反応器については、BHRグループからのFlexReactor型の強化型反応器が挙げられる。
また、本発明は、上述したような方法に関するものであり、前記転化工程は反応器中1時間未満、好ましくは30分未満、及びさらに好ましくは10分未満、及び優先的には約3分間の滞留時間で行われる。
この短くなった滞留時間は、連続的方法にバッチ型の方法を採用するために重要であり、この理由としては、除去されるべき大量の熱がある。もし前記滞留時間が非常に大きい場合には、前記連続的方法を行う利点は失われる。
前記触媒は、滞留時間を制限するために、充分量無ければならない。
生産性の観点からいうと、例えば、バッチ方法と比較して、約20倍も増加する。
有利な実施形態によると、前記発明の方法は、イソシアネートモノマー及び触媒を反応器に同時に添加することを特徴としている。
好ましくは、前記本発明の方法は、前記イソシアネートモノマーが、脂肪族、脂環式の、及び芳香族のイソシアネートから成る群から選択されることを特徴としている。
上記定義した方法の特に有利な実施形態によれば、前記イソシアネートモノマーが、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、1,12−ドデカンジイソシアネート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3及び/若しくは1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート−IPDI)、イソシアナトメチルオクシレンジ−イソシアネート(TTI)、ジシクロヘキシル−メタン−4,4’−ジイソシアネート、トルエンジイソシアネート(TDI)、メチレンビス−フェニルイソシアネート(MDI)、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、2,4−及び/若しくは2,6−ヘキサヒドロトルイレンジ−イソシアネート(H6TDI)、2,4−及び/若しくは2,6−トルイレンジイソシアネート、ヘキサヒドロ−1,3及び/若しくは1,4−フェニレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタメチレンジイソシアネート(MPDI)、1,3−及び/若しくは1,4−フェニレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、リシンジイソシアネート、並びにリシンジ−若しくはリシントリ−イソシアネート(LDI若しくはLTI)のエステル、ジフェニルメタン−2,4’及び/若しくは4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ペルヒドロ2,4’及び/若しくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(H12MDI)、及び一般的には、芳香族アミノ前駆体若しくはペルヒドロゲネートカルバメート、ビス−イソシアナトメチルシクロ−ヘキサン(BIC)、とりわけ1,3−BIC及び1,4−BIC、ビス−イソシアナトメチル−ノルボルナン(NBDI)及びMDI若しくはTDIのオリゴマーから成る群から選択される
また、本発明は、上記定義される方法に関するものであり、前記触媒が、テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイド(TBAOH)及びN,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムヒドロオキサイド(コリンヒドロオキサイド)から成る群から選択される。
有利な実施形態によると、本発明の方法は、用いられる前記触媒の量が、モノマー重量に対して、約0.01重量%〜約0.5重量%であることを特徴とする。
また、本発明は、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体(HDT)を調製するための、上記定義される方法に関するものであり、N,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム存在下での1,6−ヘキサメレンジイソシアネート(HDI)の転化工程を含む。
また、本発明は、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体(HDT)を調製するための、上記定義される方法に関するものであり、テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイド存在下での1,6−ヘキサメレンジイソシアネート(HDI)の転化工程を含む。
別の有利な実施形態によると、本発明の方法は、前記イソシアネートモノマーが、30ppm超の加水分解性塩素を含む、上記定義される方法である。
これらの範囲の加水分解性塩素は、不連続の方法と比べて、更なる連続的な方法の利点となる。
実際バッチ方法の範囲内では、前記触媒の一部は、前記「加水分解性塩素」タイプの種で、消費されてしまう。「加水分解性塩素」とは、塩素が共有結合するための分子であり、そこから、Cl-として、放出されることを意味する。加水分解性塩素レベルの分析を、水/メタノール混合物(2時間、還流)を関連するモノマーに作用させ、そして、適切な手段でCl-の濃度を決定することによって行った。「加水分解性塩素」タイプの種による、前記部分的な触媒の消費が、反応開始の遅れや、約120ppm(以降、実施例3参照)のCl濃度を含有するイソシアネートの産物の低下となって表れる。
今や、前記連続的方法により、こうした違いが解消できる。従って、本発明による方法の範囲内では、用いる原材料に応じて、操作条件を調整する必要がない。
実施例1:プレート反応器中の連続的試験
1− 反応器の特徴:
使用するプレート反応器は、ラボスケールのステンレス鋼反応器であり、200ml/h〜10l/hまでの流量を扱うことができる。3つのプレートから構成され、その構造(プレート中約2mmカットの直径のスプライン)は、そこを通過して最適な熱移動特性を提供する流体の乱流を促進するためにデザインされる。この反応器に関しての特性は、5000W/m3/℃の熱交換係数Uで表される。前記係数Uは、流体として水を用いることによる上述した通りに測定する。直列に位置する3つのプレートが、全体として37.01cm3の容積、及び0.074 m2の交換表面積を持つ。従って、前記特定の熱交換係数(US/V)は、8020kW/m3/℃である。
各これらプレートは、前記熱移動流体が熱量を除去するために流れる、他の2つのプレートの間に位置する。いくつかの温度プローブは、試験中の反応器中の温度プロファイルを測定するために、前記「処理」プレート(反応混合物を受け取るプレート)に沿って位置する。
2− 4級アンモニウムを用いた触媒作用による、HDIの三量体化の連続的試験:
前記試験は、プレート反応器に、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI,Rhodia)と触媒(45%コリンのメタノール溶液又は40%テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイドのメタノール溶液,Aldrich)を、エチルヘキサノール(Aldrich)溶液に共投与することから成る。
プレート反応器は、対応するプレート中の熱移動流体が循環することによって、所望の効果の温度をもたらす。そして、熱移動流体(とりわけ、予め90℃に加熱されたシリコンオイル)の流れの順方向又は逆方向のいずれかで、隣接する処理プレートを通して、試薬を投与する。以降に記述する試験の範囲内では、前記試薬は前記流れと逆方向に投与される。HDT中のHDIの転化は、プレートのミクロ構造中で発生し、転化したHDIの18kcal/molに相当する熱を放出する。この熱放出こそが、化学的特性を制御し、かつ生産性を最適化するために、効率的かつ迅速に除去されるべきものである。
a. コリン触媒作用によるHDIの三量体化の連続的試験
プレート反応器の熱特性の評価は、2段階で行う。まず最初に、触媒的溶液なしで、純粋なHDIを投与し、安定後に反応器に沿った熱プロファイルを測定する。この第一段階では、反応がない状態での参考温度プロファイルを得ることができる。その後、前記触媒溶液(触媒1.3重量%のエチルヘキサノール溶液)を共投与する。反応器中の全体の流量、従って滞留時間は、転化率が20〜50%のHDIが得られるように調整される。前記反応が落ち着いて、安定した操作条件(反応器の出口での産物の安定濃度)になった後、同一のプロファイルが計測された。両プロファイルは、図1で比較される。
両温度プロファイルは完全に重なることが明らかとなった。このことは、反応中に発生した熱が、プレート反応器によって完全に除去されたことを示唆している。無論、このことはこの技術から期待されることであるが、コリン触媒作用の場合に特に重要である。実際、コリンは熱劣化する特性を有している。固定された経過時間中の所望の転化率に到達するべく、充分な反応速度を有するための最小限の温度が必要となる。しかし、前記温度は高すぎるべきではない。急速に触媒が劣化する危険性があり、反応がこの転化率に到達する前に触媒が不活性になってしまう;従って、前記プレート反応器の利点として、反応によって発生する熱量を完全に除去する間、適切な温度を課すことができる。
以下の表で、前記試薬の温度に対する影響、及び上述した効果を実際に示す。
Figure 2014205854
従って、ここで示されるように、温度が上昇すれば、転化率は減少する。そして、この原因は、触媒の過剰な劣化によるものである。従って、温度制御は、転化率の制御に関わる。
b. テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイド(TBAOH)の触媒作用によるHDIの三量体化の連続的試験
この同一のプレート反応器について、テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイド(TBAOH)を触媒として用いて、HDIの三量体化ための試験を行った。この試験で用いる触媒溶液は、TBAOH触媒1.3重量%のエチルヘキサノール溶液を含有する。この触媒は、HDIからHDTを合成するためのコリンと同一の触媒特性を有する。一方で、コリンよりも温度的に安定である。結果的に、前記TBAOHの触媒活性はより大きく、三量体化のためのキネティクスは上昇する。
このタイプの触媒は、バッチ又はセミバッチ反応器中の熱暴走しやすい反応を制御することが難しい。
前記プレート反応器中では、完全に制御される。以下の表で、82℃において反応器中の滞留時間による転化率の影響を表す。
Figure 2014205854
滞留時間を抑えた場合、転化率もまた触媒投与で制御できる。以下の表は、触媒投与に対する連続的に行われた化学反応の影響を示す:
Figure 2014205854
実施例2:バッチ反応器中での比較試験
比較例として、これらの反応系(コリン/TBAOH)の両方について、攪拌されたジャケットガラス反応器中で試験を行った。前記反応は、バッチ条件下で行われ、試薬は反応器中へ投入され、前記ジャケットと交差する熱移動流体は徐々に室温から85℃にまでの温度勾配をもたらす。その後、試験が終了するまでジャケットの温度を85℃に維持した。
1− 反応器の特性:
ジャケットガラス反応器は、内側直径が0.08m(8cm)である。この反応器に添加した試薬の容量は、約0.3l(300 ml)であり、壁を含めた接触表面積が約0.03m2である。有機溶液に接触しているガラスの伝熱係数は、従来約180W.m-2.℃-1である。従って、前記反応器の特定の熱交換係数(US/V)は、約18kW/m3/℃である。
2− バッチ反応中の特性:
Figure 2014205854
図2及び図3のグラフは、反応媒質及びHDI転化の温度プロファイルを示す。
これらの両試験を考慮すると、2つの異なる温度の動きが得られる。
コリンを用いた試験:前記反応は約70℃で開始して加速する。発生した熱は、効率的に除去されず、反応混合物中に蓄積する。このことにより、自身で再度反応を加速させる媒質の温度上昇の効果をもたらす。温度を急速に約135℃まで上昇させる熱暴走の存在下である。この温度では、触媒は完全に熱破壊され(転化が急激に停止し)、前記反応媒質は、ジャケットを経由して徐々にその熱量を除去することによって、徐々に冷却する。
TBAOHを用いた試験:コリンと同じ現象で、反応約70℃で開始する。熱暴走で温度は急速に約230℃にまで達する。この温度では、触媒はなおも活性を有するが、HDI転化は完了する。この完全な転化は、1〜2分かかり、前記反応媒質は、ジャケットを経由して徐々にその熱量を除去することによって、徐々に冷却する。ここで前記反応媒質は、非常に粘性が高い。
これらの両実施例は、前記選択した装置(ここでは、攪拌された反応器)で制御不能な熱暴走を示している。たとえ、TBAOH触媒作用の場合では不可能でなかったとしても、この技術を外挿すれば、非常に扱いにくいものであることに変わりはないであろう。
従って、完全に熱を監視制御することができるツール及び装置があると有利である。監視制御は、その特性として特定の熱係数の高い値で定量化される。プレート反応器はこの特性を備えている。
実施例3:加水分解性塩素の影響の試験
比較として、異なる加水分解性塩素量(塩素として表すと、約25及び120ppm)を有する2つのHDIモノマーを用いて、攪拌されたジャケットガラス反応器中で、前記コリンヒドロオキサイド触媒系について試験した。前記反応はバッチ条件下で行い、前記モノマーは、反応器中に投与され、ジャケットと交差する熱移動流体は85℃まで上昇する。その後、試験が終了するまでジャケットの温度を85℃に維持された。前記触媒溶液(1.3重量%コリンヒドロオキサイドの2エチルヘキサノール溶液)は、シリンジポンプを経由して徐々に反応媒質に投入する。
使用される前記反応器は、実施例2で用いたものと同一である。この反応器に添加した試薬の容量は、約0.8〜1l(1000ml)であり、壁を含めた接触表面積が0.04〜0.05m2である。有機溶液と接触しているガラスの伝熱係数は、従来約180W.m-2.℃-1である。従って、反応器の特定の熱交換係数(US/V)は、約8〜9kW/m3/℃である。
Figure 2014205854
低い加水分解性塩素量を用いたHDIに関する試験:前記反応は触媒添加を開始した後約10分後に開始する。初期部分で発生した熱は、完全に除去されず、媒体温度を上昇させる。低温恒温装置が補正を行い、温度上昇する前に反応媒質温度の低下は直線状となり、反応媒質中の触媒が蓄積し、反応が進行していることを示している。触媒のフロー停止後、前記反応は徐々に停止する。
高い加水分解性塩素量を用いたHDIに関する試験:前記反応は低塩素量のHDIと比べて、約6分の時間シフトを伴って開始する。この間の発熱量は非常に低く、温度は徐々にそして滑らかに上昇していく。
2つの温度プロファイルを重ね合わせると(図4)、反応開始後すぐ、<<低い塩素含有HDI>>試験のより顕著な触媒活性が示され、そのことは、より大きな転化率(CR)で確認できる(53%に対する63%)。両方の試験(低い加水分解性塩素量を含有するHDI又は高い加水分解性塩素量を含有するHDI)は、同一条件同一装置下で行われたことが理解される。
本発明の範囲内として、HDIモノマー及び触媒を共投与することによって、短い滞留時間に関連するオリゴマー化に最適な割合で操作することが可能となり、加水分解性塩素の影響を消去することができる。従って、連続的反応器、そしてより特定的には上述した反応器の使用によって、原材料の質に対してより柔軟性を持たせることが可能となる。

Claims (12)

  1. イソシアネートのオリゴマー化の方法であって、触媒存在下でイソシアネートモノマーを、カルバメート基及び/又はアロファネート基を有するポリイソシアネートへ連続的に転化する工程を含み、特定の熱交換係数が約200kW/m3/℃以上、及び好ましくは約500kW/m3/℃〜約4000kW/m3/℃である反応器中で前記転化工程が行われる、該方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記触媒が、4級アンモニウムヒドロオキサイドである以下の式(I)から選択されることを特徴とする方法:
    Figure 2014205854
    (ただし:
    −R1は、飽和若しくは不飽和いずれかの1〜20の炭素原子を有するアルキル基、6〜12の炭素原子を有するアリール基、5〜12の炭素原子を有するシクロアルキル基、又は窒素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含む5若しくはは6員環の複素環系を表し、
    −R2、R3及びR4は、互いに独立して、飽和又は不飽和いずれかの1〜20の炭素原子を有するアルキル基、6〜12の炭素原子を有するアリール基を表し、前記R2、R3及びR4基は、任意で少なくとも1つのヒドロキシル基又は少なくとも1つのチオール基で置換されてもよい。)
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、前記転化工程をプレート交換−反応器型の反応器、又は多管バッフル反応器中で行うことを特徴とする、該方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法であって、前記転化工程を反応器中1時間未満、好ましくは30分未満、及びさらに好ましくは10分未満、及び優先的には約3分間の滞留時間中に行うことを特徴とする、該方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法であって、前記イソシアネートモノマー及び前記触媒を反応器に同時に添加することを特徴とする、該方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法であって、前記イソシアネートモノマーが、脂肪族の、脂環式の、及び芳香族のイソシアネートから成る群から選択されることを特徴とする、該方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法であって、前記イソシアネートモノマーが、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3及び/若しくは1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン、イソシアナトメチルオクチレン−ジイソシアネート、ジシクロヘキシル−メタン−4,4’−ジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、メチレンビス−フェニルイソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4−及び/若しくは2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、2,4−及び/若しくは2,6−トルイレンジイソシアネート、ヘキサヒドロ−1,3及び/若しくは1,4−フェニレンジイソシアネート、2−メチル−ペンタメチレンジイソシアネート、1,3−及び/若しくは1,4−フェニレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、リシンジイソシアネート、並びにリシンジ−若しくはリシントリ−イソシアネートのエステル、ジフェニルメタン−2,4’及び/若しくは4,4’−ジイソシアネート、ペルヒドロ2,4’−及び/若しくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、及び一般的には、芳香族アミノ前駆体若しくはペルヒドロゲネートカルバメート、ビス−イソシアナトメチルシクロ−ヘキサン、とりわけ1,3−BIC及び1,4−BIC、ビス−イソシアナト−−メチル−ノルボルナン及びMDI若しくはTDIのオリゴマーから成る群から選択されることを特徴とする、該方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、前記触媒が、テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイド及びN,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムヒドロオキサイドから成る群から選択されることを特徴とする、該方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法であって、用いられる前記触媒の量が、モノマー重量に対して、約0.01重量%〜約0.5重量%であることを特徴とする、該方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法であって、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体を調製するための方法であり、N,N,N−トリメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム存在下で、1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを転化する工程を含む、該方法。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法であって、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体を調製するための方法であり、テトラブチルアンモニウムヒドロオキサイドの存在下で、1,6ヘキサメチレンジイソシアネートを転化する工程を含む、該方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法であって、前記イソシアネートモノマーが、30ppm超の加水分解性塩素を含む、該方法。
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