JP2014205738A - 水性塗料の洗浄剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】発性有機化合物を含有しない水性塗料の洗浄剤を提供することであり、更には洗浄力が高く、泡立ちが少なく、対象物を腐食しない洗浄剤を提供し、さらに、濃縮して取り扱うことができ、濃縮時の成分の変性、析出もなく、使用時には希釈して使用できる洗浄剤を提供する。【解決手段】組成物総量に対して下記の成分(A)−(D)を、(A)アルカリ剤としてアミン化合物:0.01〜40質量%(B)シリコン系界面活性剤:0.01〜6質量%(C)ノニオン性界面活性剤:0.01〜6質量%(D)腐食防止剤:1〜40質量%(E)水:残部含有し、この組成物が水性塗料の洗浄に用いられる構成の水性塗料の洗浄剤とした。【選択図】なし

Description

本発明は、塗装装置、塗装器具、塗料配管、被塗装製品等の対象物に付着した水性塗料を洗浄する洗浄剤に関する。
水性塗料を塗装する工場等においては、連続して同じ装置で同一または異なる色を塗装する必要が生じる。このような場合、次の塗料を塗装する前に、塗装器具や塗料配管内に付着した前の塗料を洗浄除去する必要がある。特に自動化された塗装工程では、塗装する対象物が連続して流れており、残った塗料を極短時間で洗浄して次色の塗料を供給しなければならない。このため、この種の洗浄剤に対しては、短時間で所定の洗浄効果が得られる洗浄能力が求められる(特許文献1:特開平11−300245号公報等)。
また、洗浄後の洗浄剤は廃水となり、浄化処理を行うにあたっては、排出される有機溶剤成分を低く抑えることが望ましく、その泡立ちも少ない方が良い(特許文献2:特開2000−8080号公報等)。
このような洗浄剤として、例えば特開2000−290544号公報(特許文献3)に記載されているような、水、親水性有機溶剤、pH調整剤としてのアミン等を主成分とする洗浄剤が従来より用いられていた。さらに、洗浄力を向上させ、親水性有機溶剤の含有量を低減するため、本出願人による特開平10−192788号公報(特許文献4)等に記載されているように、界面活性剤を添加する試みも既に行われている。このような界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が用いられていた。さらに、出願人は泡立ちを少なくして洗浄効果を高めた洗浄剤として、特開2005−272683号公報(特許文献5)等において、新たな水性塗料用洗浄剤を提案している。
ところで近年VOC(volatile organic compounds)、つまり揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物を規制する傾向が強まり、環境省等の政府機関においても工場等の固定発生源からのVOCの排出及び飛散に関し、大気汚染防止法等による排出規制、自主的取組の促進、各種検討調査などの施策が行われている。このような要請を受け、水性塗料用洗浄剤においても、VOCフリーへの取り組みが必要とされている。
特開2006−083351号公報(特許文献6)には、水性塗料の塗装プロセス等に関連して生じる水性塗料付着物(例えば塗装機の塗装ヘッド)から該水性塗料を迅速かつ適切に除去する性能に優れた洗浄液を提供することを目的として、水性塗料を洗い流すための洗浄液であって、該洗浄液全体を100質量%として以下の(A)〜(C):(A).水溶性グリコールエーテル 2.5〜25質量%;および(B).水と(C).水溶性アミンとの合計 75〜97.5質量%、ただし(C).水溶性アミンの割合は2質量%以下である;を含む水性塗料用洗浄液が開示されている。しかしこの文献で開示されている洗浄液は水性塗料に対する洗浄性能が不十分であり、VOCへの対策もなされていない。
特開平11−300245号公報 特開2000−008080号公報 特開2000−290544号公報 特開平10−192788号公報 特開2005−272683号公報 特開2006−083351号公報
解決しようとする問題点は、洗浄力が高く、泡立ちが少なく、対象物を腐食しない洗浄剤を提供することであり、さらには有害となる揮発性有機化合物を含有しなくともある程度の洗浄効果が得られる水性塗料の洗浄剤を提供することである。
また、濃縮して取り扱うことができ、濃縮時の成分の変性、析出もなく、使用時には希釈して使用できる洗浄剤を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成とした。
(1)組成物総量に対して下記の成分(A)−(D)を、
(A)アルカリ剤としてアミン化合物:0.01〜40質量%
(B)シリコン系界面活性剤:0.01〜6質量%
(C)ノニオン性界面活性剤:0.01〜6質量%
(D)腐食防止剤:1〜40質量%
(E)水:残部
含有し、この組成物が水性塗料の洗浄に用いられる水性塗料の洗浄剤。
(2)さらに下記の成分(F),(G)をそれぞれ
(F)アルコール系溶剤:1〜40質量%
(G)極性溶媒:0.1〜20質量%
含有し、
前記成分(A)と成分(D)をそれぞれ
成分(A):0.05〜36質量%
成分(D):1〜30質量%
含有する上記(1)の水性塗料の洗浄剤。
(3)成分(A)−(D)および成分(F),(G)は293.15kにおける蒸気圧が0.01kPa以上の揮発性を示さない物質である上記(1)または(2)の水性塗料の洗浄剤。
(4)成分(B)は有機変性ポリシロキサンである上記(1)〜(3)のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
(5)成分(C)はポリオキシアルキレン型界面活性剤である上記(1)〜(4)のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
(6)前記組成物0.1〜15質量%、残部水として全体が100質量%の水溶液に希釈されて使用される上記(1)〜(5)のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
本発明によれば、洗浄力が高く、泡立ちが少なく、対象物を腐食しない洗浄剤を提供することができ、さらには有害となる揮発性有機化合物を含有しなくともある程度の洗浄効果が得られる水性塗料の洗浄剤を提供することができる。
また、濃縮して取り扱うことができ、濃縮時の成分の変性、析出もなく、使用時には希釈して使用できる洗浄剤を提供することができる。
本発明の水性塗料の洗浄剤は、組成物総量に対して下記の成分(A)−(D)を、
(A)アルカリ剤としてアミン化合物:0.01〜40質量%
(B)シリコン系界面活性剤:0.01〜6質量%
(C)ノニオン性界面活性剤:0.01〜6質量%
(D)腐食防止剤:1〜40質量%
(E)水:残部
含有し、この組成物が水性塗料の洗浄に用いられるものである。
このように、洗浄液主成分である水に対してアルカリ剤、界面活性剤、防錆剤を添加することで、水性塗料に対して良好な洗浄性能を発揮させることができる。
本発明洗浄剤の主成分である水(成分E)は、目的とする機材、器具、その他の対象物の洗浄に適したグレード、種類であれば如何なる品質、状態のものであってもよいが、特に純水や超純水、あるいはイオン交換水が好ましい。成分Eの含有量は他の成分の残部である。
成分(A)のアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の無機系塩基を用いることも可能であるが、塗料成分に対する浸透作用が劣る上、対象物に対する強い腐食性を有するため、防錆剤の添加等の腐食対策を行っても防蝕効果が乏しく、あまり好ましい材料とはいえない。
本発明では洗浄性等を考慮してアミン化合物を用いる。アミン化合物としては1〜3級のアミン化合物が挙げられる。RNH2 で表される1級アミンとしては、モノエタノールアミン(MEA)、ジグリコールアミン(DGA)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、モノイソプロパノールアミン(MIPA)、シクロヘキシルアミン、アニリン、トルイジン等が挙げられる。R’RNHで表される2級アミンとしては、ジエタノールアミン(DEA)、ジイソプロパノールアミン(DIPA)、モルホリン、N−メチルエタノールアミン、N−モノメチルトルイジン(ピラジン)等が挙げられる。R”R’RNで表される3級アミンとしては、トリエタノールアミン(TEA)、トリイソプロパノールアミン(TIPA)、トリエチルアミン、トリメチルアミン、1−メチルイミダゾール、N−メチルジエタノールアミン、N−ジエチルトルイジン等が挙げられる。さらに、3級アミンにアルキル基が結合したR'''R”R’RNで表される4級アンモニウムイオンを用いることもでき、4級アンモニウムとしては、テトラメチルアンモニウム、テトラ−N−ブチルアンモニウム、コリン類〔(CH3 )nNOH(C24OH)4-n 〕等が挙げられる。
これらの有機アミン化合物の中でもモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のエタノールアミン類、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のイソプロパノールアミン類、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等のアルキルアルカノールアミン類が好ましい。さらに、洗浄性(除去性、溶解性)がより向上することから、イソプロパノールアミン類、特にモノイソプロパノールアミンがより好ましい。これらは、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらは市販されているものがあり、市場で容易に入手できるものがある。具体的には、モノイソプロパノールアミン(NANJING BAOCHUN CHEMICAL CO., LTD製)、ジイソプロパノールアミン(東京化成工業株式会社製)、トリイソプロパノールアミン(東京化成工業株式会社製)などである。
成分(A)のアミン化合物の含有量は、組成物総量に対して0.01〜40質量%、特に0.05〜36質量%が好ましい。一方、条件により洗浄剤成分の析出が生じる場合、成分(A)の含有量を減少させてもよい。この場合の好ましい含有量は組成物総量に対して0.05〜30質量%、特に0.1〜20質量%である。しかし、成分(A)の含有量が減少すると洗浄性能が低下する傾向がある。従って、洗浄効果を維持しつつ析出防止を目的とする場合には、後述する成分(F)の含有量を調整するのがよい。
成分(B)のシリコン系界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤であり、組成物の表面張力を低下させ、浸透性をい向上させ、濡れ性を向上させる。このようなシリコン系界面活性剤としては、ポリメチルシロキサン、メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等が知られているが、本発明ではシロキサンユニット(-Si-O-)の2つのメチル基のうち一方を他の化学構造に置き換えた有機変性ポリシロキサン化合物が好ましい。このような有機変性ポリシロキサンとしては、ポリエーテル変性シロキサン、ポリエステル変性ポリメチルアルキルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、アクリル基含有ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられるが、なかでもポリエーテルで置換したポリエーテル変性シロキサンが特に好ましい。
このようなポリエーテル変性シロキサンは市販されていて、例えばSH−28PA、SH8400、SH−190、同−193、SF−8428(東レ・ダウコーニング社(株)製)、KL−245、KL−270(共栄社化学(株)製)、BYK−345、BYK−346、BYK−347,BYK−348、BYK−349(ビックケミー・ジャパン(株)製)等がある。また、その他、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとしてBYK−300、BYK−301、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−337、BYK−341、BYK−344等(ビックケミー・ジャパン(株)製);ポリエステル変性ポリジメチルシロキサンとしてBYK−310、BYK−313(ビックケミー・ジャパン(株)製);ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシロキサンとしてBYK−320(ビックケミー・ジャパン(株)製)等がある。
成分(B)のシリコン系界面活性剤の含有量は、組成物総量に対して:0.01〜6質量%、好ましくは0.1〜5質量%である。シリコン系界面活性剤の含有量が少ないと洗浄性能が低下し、多すぎると添加効果が向上しないばかりか、逆に洗浄剤の性能が低下してくる。
成分(C)のノニオン性界面活性剤は、成分(B)以外のノニオン系界面活性剤であって、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等、ポリオキシアルキレン誘導体:ポリ(オキシアルキレン)アルキルエーテル、ポリ(オキシアルキレン)アルキルフェニルエーテル、ポリ(オキシアルキレン)脂肪酸エステル、ポリ(オキシアルキレン)ソルビタン脂肪酸エステル等、ソルビタン脂肪酸エステル:ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタントリイソステアレート等、グリセリン脂肪酸エステル:グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート等、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル:ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート等、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド、アルキルイミダゾリン等が挙げられる。
これらの中でも、ポリオキシアルキレン誘導体であるポリオキシアルキレン型界面活性剤が好ましい。ポリオキシアルキレン誘導体のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基等が好ましい。また、これらの共重合体や混合物でもよい。本発明においては、なかでもアルキルエーテルの構造を有するノニオン系界面活性剤が好ましい。このようなオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基等が例示される。アルキル基としては、炭素数12以上のアルキル基が好ましく、炭素数12以上18以下のアルキル基が特に好ましい。
成分(C)のノニオン性界面活性剤の含有量は、組成物総量に対して:0.01〜6質量%、好ましくは0.1〜5質量%である。ノニオン性界面活性剤の含有量が少ないと洗浄性能が低下し、多すぎると添加効果が向上しないばかりか、逆に洗浄剤の性能が低下してくる。
成分(D)の腐食防止剤は、上記成分(A)等による対象物の腐食を防止するために添加される。このため、アルカリ剤による腐食を防止できる機能を有するものであれば特に限定されるものではなく、防錆剤など一般に防錆、腐食剤として用いられているものの中から用いることが可能である。しかし、本発明のアルカリ剤に対する防蝕効果が期待できるものでなければならない。例えば、無機防錆剤としてケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カルシウムなどのケイ酸塩類、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウムなどのリン酸塩類、亜硝酸ナトリウムなどの亜硝酸塩類などがある。これらの中でも水溶性のケイ酸塩類が好ましい。
水溶性ケイ酸塩は、二酸化ケイ素と金属酸化物とからなる塩であって水溶性のものである。このような水溶性ケイ酸塩としては、防蝕と剥離洗浄性の維持という観点から、金属酸化物の金属がアルカリ金属である水溶性ケイ酸塩が好ましい。このような水溶性ケイ酸塩としては、例えば、オルトケイ酸ナトリウム(2Na2O・SiO2 )、メタケイ酸ナトリウム(Na2O・SiO2 )、3号ケイ酸ナトリウム(Na2O・3SiO2 )、オルトケイ酸カリウム(2K2O・SiO2 )、メタケイ酸カリウム(K2O・SiO2 )等が挙げられ、ケイ酸カリウムを用いることが特に好ましい。
成分(D)の含有量は、その総量が組成物全量に対して1〜40質量%、好ましくは1〜36質量%、より好ましくは1〜30質量%である。成分(D)が多くなると洗浄性能が低下してくる。このため腐食が問題にならない範囲でできるだけ添加量を少なくするように努めるべきである。しかし、成分(D)は成分(A)の腐食を防止するために添加されるので、腐食防止効果を優先する場合、好ましくは成分(A)1.0質量%に対して少なくとも1.0質量%より多く、特に1.2質量%以上となるように添加することが推奨される。なお、腐食防止剤として例えば二酸化ケイ素と酸化カリウムを添加する場合、ケイ酸カリウムの水溶液として添加される。この場合、溶液中ではケイ酸カリウムのイオンとなるが、上記添加量を評価する場合にはそれぞれ二酸化ケイ素と酸化カリウム相当量を算出して、これらの総量を添加量とする。また、他の化合物も同様である。
本発明の洗浄剤は主に濃縮状態で取り扱われ、使用時に希釈される。つまり、実際に使用される洗浄剤の原液または前駆体ともいえる。特に断りのない限りこの明細書における洗浄剤組成物はこの濃縮状態での組成を表す。希釈濃度としては、洗浄に用いる水溶液全体を100質量%としたときに組成物の含有量が0.1〜15質量%、好ましくは0.6〜10質量%、残部:水である。なお、希釈に用いられる水も上記と同様である。
本発明の洗浄剤は主に濃縮状態で取り扱われるので、条件により液中に成分が析出する場合がある。このような析出を防止するには、以下の成分(F)の添加が有効である。また、その場合成分(F)は洗浄効果を有するかまたは補助する機能を有することから、成分(A)の含有量を減少することが可能な場合もある。
成分(F)であるアルコール系溶媒としては、1価または2価のアルコール系溶剤が挙げられるが何れの場合にもVOC規制へ適合させるためには芳香族系は避けるべきである。1価のアルコール系溶剤としては、炭素数1〜4のメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールなどの脂肪族アルコールである。2価のアルコール系溶剤としては、モノ、ジ、あるいはトリエチレングリコール、及びそれらのメチル、エチル、プロピル、及びブチルエーテルの群から選ばれる少なくとも一つを含むものであり。具体的には、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソアミルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリメチレングリコール、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラメチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールなどが挙げられる。これらの中でも、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルが好ましい。
上記アルコール系溶剤は1種または2種以上併用してもかまわない。好ましくは安価で各種塗料による塗膜も剥離することのできるジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノイソアミルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテルが好ましい。
成分(F)のアルコール系溶剤の含有量は、組成物総量に対して好ましくは0.1〜40質量%、より好ましくは5〜40質量%、特に成分(A)による洗浄効果を優先する場合5〜20質量%である。添加量が少ないと析出防止効果が得難くなり、多すぎると成分(A)の効果を阻害するようになってくる。
成分(F)を10質量%より多く添加した場合の成分(A)の好ましい含有量は組成物全量に対して0.005〜36質量%、より好ましくは0.01〜26質量%である。一方、成分(A)が減少したことで成分(D)の含有量を減らすことができる。この場合成分(D)の含有量は、組成物総量に対して好ましくは1〜30質量%、より好ましくは1〜25質量%である。
上記成分(F)を添加した場合、条件によっては成分(F)が組成物から分離することがある。このような分離現象を防止するためには、以下の極性溶媒(G)を添加するとよい。
成分(G)である極性溶媒としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、およびこれらのエーテル、1,3−ブチレンブリコールなどが挙げられる。プロピレングリコールのエーテルとしては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルが挙げられ、ジプロピレングリコールのエーテルとしては、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられ、トリプロピレングリコールのエーテルとしては、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル等が挙げられる。これらの中でもトリプロピレングリコールが好ましい。これらは単独でも複数を組み合わせて用いてもよい。
成分(F)の極性溶媒の含有量は、組成物総量に対して好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜12質量%である。添加量が少ないと分離防止効果が得難くなり、多すぎると洗浄性能の低下を招く。
上記成分(A)−(D)および成分(F),(G)は人体への悪影響を防止し、環境負荷を低下させ、VOC(揮発性有機化合物)規制に適合させるため揮発性を示さない物質であることが必要である。この場合、100%揮発性を示さない有機物質である必要はなく、ある程度の蒸気圧以下の揮発性であれば許容される。具体的には、特定の活動及び設備における有機溶剤の使用によるVOC放出の抑制のための理事会指令(Gothenburg議定書、1999/13/EC)に規定される「293.15Kで0.01kPa以上の蒸気圧を持つ有機化合物又は特定の使用条件下で同等の揮発性を有する有機化合物。クレオソートの分画で293.15Kにおいてこの値以上の蒸気圧を有するものは、VOCとみなされる。」として規定されているVOCに該当しなければよい。
本発明の組成物は、水性塗料の洗浄に用いられる。具体的には、例えば水性塗料の塗装工程において生じる水性塗料の付着した対象物を洗浄する用途に用いられる。このような対象物としては例えば全自動または半自動の塗装ロボットなどの塗装機およびその部品が挙げられ、さらに塗装機に塗料を供給したり補充するための設備・器具等が挙げられる。また、塗装作業を行う工場設備やこれに付随する設備、備品等である。その他水性塗料を洗浄する対象物であれば前記例に限定されることなく広く使用することができる。
特に、塗装機の塗装ヘッドや塗料供給路等に付着した水性塗料を除去するための洗浄液として好ましく使用することができる。特に、複数の塗料に対して共通に使用される塗装機において、付着した水性塗料を除去するための洗浄液として好適である。例えば、同一設備において下塗り後に上塗りを行う場合や、塗膜を複数層に分けて構成する塗装工程において、塗料の変更作業に要する時間を短縮し、塗装工程の時間短縮に寄与することができる。
洗浄対象となる水性塗料の種類は特に限定されないが、使用する塗料の種類、色すなわち含まれる顔料・染料の種類等により、洗浄性能に差違が生じる場合があるため、適宜濃度や組成を上位範囲内で調整して良好な効果が得られるようにすべきである。
以下の組成の洗浄剤組成物サンプル1およびサンプル2を調整した。なお、何れの材料もVOC規制に適合する材料である。
Figure 2014205738
二酸化ケイ素・酸化カリウムは、二酸化ケイ素・酸化カリウム相当の総量1−6質量%含有の水溶液を用いた。
得られたサンプル1,2の組成物を、10セット作成し12時間放置して観察したところ、サンプル2では析出したサンプルが3セット確認されたが、サンプル1では析出したものは確認できなかった。
得られたサンプル1,2の組成物をそれぞれ最終組成物に対して3質量%の水溶液となるように純水で希釈し、最終洗浄液を調整した(以下希釈済のものをサンプル1,2とする)。また、比較サンプルとしてこの種の塗料の洗浄に従来から用いられている洗浄用シンナーを用意した。試料片となるSPC鋼板に種類の異なる塗料を塗布し、完全には乾燥しない程度で5分間乾燥させて各試料片とした。なお、試料1は赤色系塗料、試料2は白色系塗料、試料3は水色系塗料、試料4は暗白色系塗料である。調整した最終各洗浄液に試料片1−4を10秒間浸漬し、30秒間放置するという操作を繰り返した。また、試料引き上げ時には目視により塗膜の溶出・剥離状態を評価し、これを表2に示す回数繰り返し、経過を観察した。評価基準は、次の通りである:◎:殆ど剥離して90%以上地肌が露出している、○:50%以上溶出・剥離して地肌が一部露出している、△:30%以上溶出・剥離して地肌が透けて見える部分がある、×:溶出・剥離および地肌の露出は殆ど確認できない。
結果を表2に示す。
Figure 2014205738
上記表2からサンプル1,2共、比較サンプルである洗浄用シンナーと同等の性能を有していることがわかる。また、試料1−4共に4回目以降に剥離効果が表れていた。
上記サンプル1,2に加えて下記表3に示すサンプル3を用意した。得られたサンプル3の洗浄剤組成物について、実施例1と同様にして析出状況を確認したところ析出したサンプルは確認できなかった。次に、得られた洗浄剤組成物を上記サンプル1,2同様に希釈して最終組成物サンプル3とした(以下希釈済のものをサンプル3とする)。試料片であるSPC鋼板表面に、試料No.11〜15の塗料をスプレー塗装し、膜厚5〜10マイクロメートル(μm)で表面がダスト状になるように塗膜を形成し、これを4時間放置して完全に乾燥させた。なお、試料11は黄色系、試料12は赤色系、試料13は白色系、試料14は暗白色系、試料15は水色系の塗料である。
Figure 2014205738
得られた塗膜を有する各試験片を各サンプル洗浄液に浸漬して、1分、5分、10分、15分、20分毎に時間経過による塗膜の溶出剥離状況を実施例1と同様にして確認し評価した。結果を表4に示す。
Figure 2014205738
表の4の結果から各試料片、つまり塗膜の種類により洗浄効果に差が認められたが、全体を通してサンプル1の洗浄性能が低いことがわかった。その理由として、洗浄剤組成物全体に対してアミン成分の含有量が少ないことが推測される。
また、試料13ではサンプル1〜3とも20分経過後も僅かに塗膜が残存した。これは、洗浄剤の最終組成を3%希釈としたことが原因と考えられた。そこで、サンプル1〜3の希釈率を10%に調整した洗浄剤に試料13を浸漬したところ。サンプル1〜3の洗浄剤全てで5分後には◎評価の状態にまで洗浄可能なことがわかった。
実施例1において、サンプル1,2の希釈率を、1,3,5,10,20%に変更したサンプルをそれぞれサンプル1についてサンプル11(1%),サンプル12(3%),サンプル13(5%),サンプル14(10%),サンプル15(20%)、サンプル2についてサンプル21(1%),サンプル22(3%),サンプル23(5%),サンプル24(10%),サンプル25(20%)として用意した。また、実施例1と同様にして塗膜を形成した試料片31〜33を用意した。ここで、試料31はプライマーに用いられる用いられる塗料、試料32は白色系塗料、試料33は黄色系塗料である。これら各試料片31〜33を用い、サンプル11〜15およびサンプル21〜25に対して実施例1と同様の操作を表5、表6に示す回数繰り返して塗膜の溶出・剥離状態を評価した。評価基準は実施例1と同様である。結果を表5、表6に示す。
Figure 2014205738
Figure 2014205738
表5および表6の結果から、サンプル1,2の組成とも希釈率を濃くしたサンプルで洗浄性能の低下が確認できる。しかし、希釈率1〜10%の間では殆ど洗浄性能に差異が見られないことがわかった。
実施例1において、サンプル2の組成中、二酸化ケイ素・酸化カリウム溶液の含有量を、0質量%(なし)としたサンプル41、変更しない33.33質量%のサンプル42、倍の66.66質量%のサンプル42を作成した。また、実施例1と同様にしてプライマー系塗料と白色系塗料をそれぞれ塗布した試料片41(プライマー),42(白色:実施例1の塗料とは異なる)を作成した。これら各試料片41,42を用い、サンプル41〜サンプル43に対して実施例1と同様の操作を5回繰り返して塗膜の溶出・剥離状態を評価した。
その結果、試料片41,42とも、僅かではあるが成分Dの含有による洗浄性能の低下が確認された。特に、試料片42で明瞭に表れ、含有量に比例して洗浄性能が低下することがわかった。
本発明の水性塗料洗浄剤は、水性塗料の洗浄、剥離を要する工程で広く使用することができる。また、VOCフリーとすることで、人体、環境への影響も少なく、作業環境が規制されないのでより自由な使用が可能である。

Claims (6)

  1. 組成物総量に対して下記の成分(A)−(D)を、
    (A)アルカリ剤としてアミン化合物:0.01〜40質量%
    (B)シリコン系界面活性剤:0.01〜6質量%
    (C)ノニオン性界面活性剤:0.01〜6質量%
    (D)腐食防止剤:1〜40質量%
    (E)水:残部
    含有し、この組成物が水性塗料の洗浄に用いられる水性塗料の洗浄剤。
  2. さらに下記の成分(F),(G)をそれぞれ
    (F)アルコール系溶剤:1〜40質量%
    (G)極性溶媒:0.1〜20質量%
    含有し、
    前記成分(A)と成分(D)をそれぞれ
    成分(A):0.05〜36質量%
    成分(D):1〜30質量%
    含有する請求項1の水性塗料の洗浄剤。
  3. 成分(A)−(D)および成分(F),(G)は293.15kにおける蒸気圧が0.01kPa以上の揮発性を示さない物質である請求項1または2の水性塗料の洗浄剤。
  4. 成分(B)は有機変性ポリシロキサンである請求項1〜3のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
  5. 成分(C)はポリオキシアルキレン型界面活性剤である請求項1〜4のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
  6. 前記組成物0.1〜15質量%、残部水として全体が100質量%の水溶液に希釈されて使用される請求項1〜5のいずれかの水性塗料の洗浄剤。
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