JP2014204789A - 歯ブラシの位置姿勢計測方法、歯ブラシの位置姿勢伝達方法、歯ブラシの位置姿勢計測システム、および歯ブラシの位置姿勢伝達システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランスミッターにより磁界を発生させる行程と、前記磁界内に設置されたレシーバーによって、前記トランスミッターに対する歯列の相対的な位置および姿勢に関する第1情報と、前記トランスミッターに対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する第2情報と、を検出する行程と、検出した前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する第3情報を算出する行程と、を含む歯ブラシの位置姿勢計測方法。
【選択図】図1
Description
この方法によれば、第1レシーバーによって第1情報を検出することによって、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を得ることができ、第2レシーバーによって第1情報を検出することによって、下顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を得ることができる。
この方法によれば、第1レシーバーが設けられる第1位置がこめかみよりも上側であるため、第1位置と上顎歯列との相対的位置関係が精度よく保持され、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この方法によれば、第1レシーバーが設けられる第1位置が、前頭部と、頭頂部と、側頭部と、後頭部と、額と、のうち少なくとも一か所であるため、第1位置と上顎歯列との相対的位置関係がより精度よく保持され、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。また、第1レシーバーの設置が容易である。
この方法によれば、第2レシーバーが設けられる第2位置が頤部であるため、第2位置と下顎歯列との相対的位置関係がより精度よく保持され、下顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この方法によれば、第2情報を検出する第3レシーバーは、歯ブラシの把持側の端部に設けられているため、第3レシーバーが歯ブラシに設置されることによる、ブラッシングの阻害を抑制できる。そのため、歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この方法によれば、歯ブラシの把持側と逆側の端部(先端部)の位置姿勢情報を精度よく計測できる。
この方法によれば、精度よく計測された歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報の両方が伝達されるため、使用者の適切なブラッシングの実現により寄与できる。
この方法によれば、ブラッシング時にリアルタイムで、歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報が伝達されるため、使用者の適切なブラッシングの実現により寄与できる。
この構成によれば、第1レシーバーによって、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を得ることができ、第2レシーバーによって、下顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を得ることができる。
この構成によれば、第1レシーバーが設けられる第1位置がこめかみよりも上側であるため、第1位置と上顎歯列との相対的位置関係が精度よく保持され、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この構成によれば、第1レシーバーが設けられる第1位置が、前頭部と、頭頂部と、側頭部と、後頭部と、額と、のうち少なくとも一か所であるため、第1位置と上顎歯列との相対的位置関係がより精度よく保持され、上顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。また、第1レシーバーの設置が容易である。
この構成によれば、第2レシーバーが設けられる第2位置が頤部であるため、第2位置と下顎歯列との相対的位置関係がより精度よく保持され、下顎歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この構成によれば、歯ブラシの把持側の端部に第3レシーバーが設けられているため、第3レシーバーが歯ブラシに設置されることによる、ブラッシングの阻害を抑制できる。そのため、歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この構成によれば、歯ブラシの先端部における、歯列に対して相対的な位置および姿勢に関する情報を精度よく計測できる。
この構成によれば、精度よく計測された歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報の両方が伝達されるため、使用者の適切なブラッシングの実現により寄与できる。
この構成によれば、ブラッシング時にリアルタイムで、歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報が伝達されるため、使用者の適切なブラッシングの実現により寄与できる。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
図1は、本実施形態の歯ブラシの位置姿勢伝達システム1を模式的に示した概略図である。
本実施形態の歯ブラシの位置姿勢伝達システム1は、図1に示すように、歯ブラシの位置姿勢計測システム2と、表示装置(伝達装置)15と、を備えている。
歯ブラシの位置姿勢計測システム2は、トランスミッター10と、制御装置11と、ブラッシング装置13と、上顎歯列情報検出装置14と、下顎歯列情報検出装置17と、演算装置18と、を備えている。
レシーバーは、内部にコイルが備えられており、レシーバーがトランスミッター10の発生する磁界内に入ることによってコイルに誘導電流が発生する。この発生した誘導電流を検知することによって、トランスミッター10の中心を原点Oとした、レシーバーのXYZ座標、およびそれぞれの軸回りの回転角度θX,θY,θZを検出できる。
図3は、使用者の頭部および下顎部におけるレシーバーの設置位置を示した説明図である。図3では、説明のため、頭蓋骨を示している。なお、本明細書において、頭部とは、頭蓋骨の下顎骨を除く部分に対応する部分を意味し、下顎部とは、下顎骨に対応する部分を意味する。
サポーター17aは、使用者の下顎部32に装着される、装着具である。サポーター17aは、内側に軟質樹脂を備えている。これにより、サポーター17aがずれることによる、サポーター17aと使用者の下顎部32との相対的な位置関係が変化することを抑制できる。
レシーバー12Uと、レシーバー12Lと、によって、トランスミッター10に対する歯列の相対的な位置および姿勢に関する情報(第1情報)が検出される。
ブラッシング装置13は、図4に示すように、歯ブラシ41と、取付具40と、レシーバー(第3レシーバー)12Tと、を備えている。
歯ブラシ41は、特に限定されず、いかなる公知の歯ブラシであってもよい。
基部40aには、レシーバー12Tが設置されている。基部40aの形状は、レシーバー12Tが設置できる範囲内において、特に限定されない(図では立方体形状)。基部40aの大きさは、ブラッシングの際、邪魔にならないように小さい方が好ましい。
円筒部40bの穴部には、歯ブラシ41の把持する側の端部が挿入され、着脱可能とされている。円筒部40bの穴部の形状および大きさは、歯ブラシ41を着脱可能に設けられる範囲内において特に限定されない。
レシーバー12Tによって、トランスミッター10に対する歯ブラシ41の相対的な位置および姿勢に関する情報(第2情報)が検出される。
制御装置11は、トランスミッター10を制御して、磁界の発生を制御している。制御装置11には、各レシーバー12U,12L,12T内のコイルに磁界によって発生した誘導電流の情報が入力される。制御装置11は、入力された誘導電療の情報を、トランスミッター10に対する各レシーバー12U,12L,12Tの相対的な位置および姿勢の情報に変換して、演算装置18に出力している。
なお、制御装置11と、各レシーバー12U,12L,12Tと、の接続は、有線による接続であっても、無線による接続であってもよい。
演算装置18には、レシーバー12Uの設置位置と上顎歯列の基準位置との相対的な位置関係情報、レシーバー12Lの設置位置と下顎歯列の基準位置との相対的な位置関係情報、およびレシーバー12Tの設置位置と歯ブラシ41の基準位置(たとえば、先端部)との相対的な位置関係情報が入力されている。
演算装置18は、制御装置11から入力された、各レシーバー12U,12L,12Tの位置および姿勢の情報に基づいて、使用者の歯列に対する歯ブラシ41の相対的な位置および姿勢に関する情報(第3情報)を算出する。
本実施形態の歯ブラシの位置姿勢伝達方法は、トランスミッター10によって磁界を発生させる磁界発生行程と、各レシーバーの位置姿勢情報を検出する検出行程と、各レシーバーによって得られた情報に基づいて、歯列に対する歯ブラシ41の位置および姿勢に関する情報を算出する算出行程と、算出した情報を表示する表示行程と、を有する。
そして、制御装置11によって、トランスミッター10に信号を送り、磁界を発生させる(磁界発生行程)。磁界が発生した状態において、使用者にブラッシング装置13を用いてブラッシングを行わせる。
磁界内に各レシーバー12U,12L,12Tが配置されていることにより、各レシーバー12U,12L,12T内のコイルに誘導電流が生じる。この誘導電流に基づいて、図3に示す、レシーバー12Uの設置された位置PUの位置姿勢パラメータ(XU,YU,ZU,θXU,θYU,θZU)、レシーバー12Lの設置された位置PLの位置姿勢パラメータ(XL,YL,ZL,θXL,θYL,θZL)、および図4に示す、レシーバー12Tが設置された位置PTの位置姿勢パラメータ(XT,YT,ZT,θXT,θYT,θZT)が得られる(検出行程)。得られた各位置姿勢情報は、制御装置11から演算装置18に出力される。
また、レシーバー12Tに対する歯ブラシ41の基準となる位置は、歯ブラシ41上のどの位置としてもよい。たとえば、歯ブラシ41の先端部の位置PT1(図4参照)とできる。
そして、これらの位置姿勢パラメータを用いて、上顎歯列および下顎歯列に対する歯ブラシ41の先端位置PT1の相対的な位置および姿勢に関する情報を算出する(算出行程)。
また、側頭部を位置PUとする場合には、本実施形態のヘッドホン14aのような装着具を介して、レシーバー12Uの設置ができ、簡便である。
使用者の1回分のブラッシングにおける、使用者の歯列に対する歯ブラシの相対的な位置および姿勢の計測および表示を行った。
図5は、その計測結果の表示画像16を示した図である。
図5には、1回分のブラッシングにおける、上顎歯列Tに対する歯ブラシ位置の軌跡PC1が、XY平面上に示されている。これより、上顎歯列Tに対する歯ブラシの相対的な位置が計測でき、表示できることが確かめられた。
また、上顎歯列情報検出装置14は、レシーバー12Uのみから構成されていてもよい。この場合においては、レシーバー12Uは、直接使用者の頭部31にテープ等により取り付けることができる。
また、視覚的、聴覚的、触覚的、な伝達方法のうちいずれか2つ以上の伝達方法を組み合わせて、歯列に対する歯ブラシ41の相対的な位置および姿勢に関する情報を伝達する構成としてもよい。
Claims (20)
- トランスミッターにより磁界を発生させる行程と、
前記磁界内に設置されたレシーバーによって、前記トランスミッターに対する歯列の相対的な位置および姿勢に関する第1情報と、前記トランスミッターに対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する第2情報と、を検出する行程と、
検出した前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する第3情報を算出する行程と、
を含む歯ブラシの位置姿勢計測方法。 - 前記第1情報は、上顎歯列と所定の相対的位置関係を保持する第1位置に設けた第1レシーバーと、下顎歯列と所定の相対的位置関係を保持する第2位置に設けた第2レシーバーと、の少なくとも一方で検出する、請求項1に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 前記第1位置は、こめかみよりも上側である、請求項2に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 前記第1位置は、前頭部と、頭頂部と、側頭部と、後頭部と、額と、のうち少なくとも一か所である、請求項3に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 前記第2位置は、頤部である、請求項2から4のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 前記第2情報は、前記歯ブラシの把持側の端部に設けた第3レシーバーで検出する、請求項1から5のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 前記第3情報は、前記歯ブラシの前記把持側と逆側の端部における、前記歯列に対する相対的な位置および姿勢を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測方法によって、前記第3情報を計測する行程と、
前記第3情報のうち少なくとも前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置に関する情報を伝達する行程と、
を含む歯ブラシの位置姿勢伝達方法。 - 前記伝達する行程において、前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な姿勢に関する情報を伝達する、請求項8に記載の歯ブラシの位置姿勢伝達方法。
- 前記伝達する行程は、前記計測する行程に対してリアルタイムに行われる、請求項8または9に記載の歯ブラシの位置姿勢伝達方法。
- 歯ブラシと、
磁界を発生させるトランスミッターと、
歯列と所定の相対的位置関係を保持する位置と、前記歯ブラシと、に設けられ、前記磁界内において、前記トランスミッターに対する相対的な位置および姿勢に関する情報を検出可能なレシーバーと、
前記レシーバーによって検出した情報に基づいて、前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報を算出する演算装置と、
を備える歯ブラシの位置姿勢計測システム。 - 前記歯列と所定の相対的位置関係を保持する位置に設けられる前記レシーバーは、上顎歯列と所定の相対的位置関係を保持する第1位置に設けた第1レシーバーと、下顎歯列と所定の相対的位置関係を保持する第2位置に設けた第2レシーバーと、のうち少なくとも一方を備える、請求項11に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 前記第1位置は、こめかみよりも上側である、請求項12に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 前記第1位置は、前頭部と、頭頂部と、側頭部と、後頭部と、額と、のうち少なくとも一か所である、請求項13に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 前記第2位置は、頤部である、請求項12から14のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 前記歯ブラシに設けられる前記レシーバーは、前記歯ブラシの把持側の端部に設けられた第3レシーバーである、請求項11から15のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 前記演算装置によって算出される、前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置および姿勢に関する情報は、前記歯ブラシの前記把持側と逆側の端部における、前記歯列に対する相対的な位置および姿勢を含む、請求項11から16のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システム。
- 請求項11から16のいずれか1項に記載の歯ブラシの位置姿勢計測システムと、
前記演算装置に接続され、少なくとも前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な位置に関する情報を伝達する伝達装置と、
を備える歯ブラシの位置姿勢伝達システム。 - 前記伝達装置は、前記歯列に対する前記歯ブラシの相対的な姿勢に関する情報を伝達する、請求項18に記載の歯ブラシの位置姿勢伝達システム。
- 前記伝達装置は、前記歯ブラシの位置姿勢計測システムによって計測された情報をリアルタイムに伝達する、請求項18または19に記載の歯ブラシの位置姿勢伝達システム。
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