JP2014204578A - 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機 - Google Patents

圧縮機の駆動制御装置および空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014204578A
JP2014204578A JP2013079931A JP2013079931A JP2014204578A JP 2014204578 A JP2014204578 A JP 2014204578A JP 2013079931 A JP2013079931 A JP 2013079931A JP 2013079931 A JP2013079931 A JP 2013079931A JP 2014204578 A JP2014204578 A JP 2014204578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
position detection
section
zero
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013079931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6225457B2 (ja
Inventor
雄馬 西村
Yuma Nishimura
雄馬 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2013079931A priority Critical patent/JP6225457B2/ja
Publication of JP2014204578A publication Critical patent/JP2014204578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225457B2 publication Critical patent/JP6225457B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】圧縮機の負荷トルクがほとんど発生しない区間でPWMデューティを0にしてもその後の位置検出が行える低コストな圧縮機の駆動制御装置および空気調和機を提供する。【解決手段】圧縮機の駆動を制御する駆動制御装置において、圧縮機の運転工程中の所定の通電区間に対して位置検出から所定の期間はPWMデューティを0にしてチョッピングを行なわず、所定の期間が経過した後はPWMデューティを最小にしてチョッピングを行い、位置検出を可能にする。【選択図】図6

Description

本発明は、空気調和機などに備わる圧縮機の駆動制御装置およびこの駆動制御装置を備えた空気調和機に関し、特に、矩形波通電方式のセンサレス直流ブラシレスモータ(以下、ブラシレスDCモータという。)によって駆動制御される圧縮機の駆動制御装置および空気調和機に関するものである。
従来、空気調和機などに用いられる冷凍システムにおいて、ロータリ圧縮機が広く使用され、ブラシレスDCモータの回転運動をローラの回転運動に変化させてシリンダ内の冷媒を圧縮するものが知られている。以下、図面を参照しながら、従来の圧縮機の駆動制御装置について説明する。
図1は、圧縮機を矩形波通電方式(120度通電方式)の3相4極ブラシレスDCモータでセンサレス駆動させる駆動制御装置の構成図、図2は位置検出回路の詳細図である。
図1に示すように、圧縮機の駆動制御装置は、商用電源Eの交流電源を直流電源に変換するAC/DC変換回路12(整流回路)と、インバータ14と、位置検出回路16と、マイコン18とを有しており、ブラシレスDCモータMを備える圧縮機20を駆動制御するものである。
インバータ14は、半導体スイッチング素子(トランジスタ)14a〜14fが3相(U相、V相、W相)ブリッジ接続されており、かつ、各々のトランジスタに並列にダイオード14g〜14lが接続されている。ブラシレスDCモータMは固定子であるステータと回転子であるロータを有し、インバータ14の出力により駆動され、圧縮機20はブラシレスDCモータMにより駆動される。
位置検出回路16は、ブラシレスDCモータMの誘起電圧からロータ(不図示)の回転位置を検出するもので、図2に示すように、抵抗16b〜16gおよびコンパレータ16aを備えている。抵抗16b〜16dの一端は、モータMのステータの各相に接続され、各抵抗16b〜16dの他端が互いに接続されている。抵抗16b〜16dの接続点とグランドとの間には抵抗16gが接続され、抵抗16b〜16dと抵抗16gの接続点がコンパレータ16aの非反転入力端子に接続されている。以下、抵抗16b〜16dと抵抗16g接続点の電圧を、仮想中性点電圧という。また、AC/DC変換回路12の正極側Vdcとグランドとの間に抵抗16eおよび抵抗16fが直列に接続され、抵抗16eおよび抵抗16fの接続点の電圧が基準電圧として、コンパレータ16aの反転入力端子に供給される。この基準電圧は、印加電圧Vdcの1/2になるように設定される。コンパレータ16aは、仮想中性点電圧と基準電圧とを比較することにより、仮想中性点電圧のゼロクロス点(すなわち、誘起電圧のゼロクロス点)を検出し、モータMのロータの位置を検出(以下、単に「位置検出」という)するための位置検出信号を出力するようになっている。
マイコン18は、図1に示すように、位置検出回路16からの位置検出信号に基づいてインバータ駆動信号を生成してインバータ14に出力する。インバータ14のU相上アーム、V相上アーム、W相上アーム、U相下アーム、V相下アーム、W相下アームはこのインバータ駆動信号に基づいて駆動される。
図3は、マイコンによる圧縮機駆動制御のタイミングチャートであり、上から順に、位置検出回路の仮想中性点におけるモータMの誘起電圧の波形、位置検出タイミング、通電相切換処理タイミング、インバータの上下アーム切換処理タイミング、U相上アーム、V相上アーム、W相上アーム、U相下アーム、V相下アーム、W相下アームの各駆動信号の波形がそれぞれ示してある。
図3に示す位置検出回路の仮想中性点におけるモータMの誘起電圧の波形の電圧値は、各相の電圧の和を3で割った値となる。従って、3相のうち1相はVdc、1相はゼロボルト、残り1相は誘起電圧が発生し、その電圧範囲はゼロからVdcまでとなるため、最大電圧は2Vdc/3、最小電圧はVdc/3となる。また、還流区間とは、通電相を切り替えた際に発生する逆起電力によってダイオード(図1の14g〜14l)に還流電流が流れる区間をいう。そして、上記のように構成した圧縮機の駆動制御装置においては、誘起電圧のゼロクロスタイミング(電圧Vdc/2を横切るタイミング)でブラシレスDCモータMの通電相を切り換える。また、ここで、立上りの誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出するときは下側アームで、立下りの誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出するときは上側アームで、チョッピングしていなければ、誘起電圧のゼロクロスタイミング以外に、チョッピングによっても位置検出回路16の出力信号が反転してしまうため、正しいゼロクロスタイミングを検出することができない。そこで、誘起電圧のゼロクロを検出してから次の誘起電圧のゼロクロスタイミングが来る前に、チョッピングする相の上側アーム(図1の14a、14c、14e相をスイッチング)と下側アーム(図1の14b、14d、14f相をスイッチング)を切り替えることで、立上り、立下りの誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出可能にする。ここで、誘起電圧のゼロクロスタイミングからアーム切り替えるまでの時間Tarmは、実機検証等で予め定めることができる。
ところで、圧縮機の1回転の動作は、冷媒ガスの吸入工程と圧縮工程とに分かれている。図4は、圧縮機の1回転当たりの負荷特性の一例を示したものである。横軸は回転角(機械角)である。図4で示す区間とは、位置検出したタイミングから次の位置検出をするまでを1区間とし、圧縮機を駆動するモータの極数が4極の三相モータの場合、1回転で12区間となり、12回の通電相の切り替えが行なわれる。図4に示すように、圧縮機の吸入工程の中には負荷トルクがゼロの期間を含み区間中で負荷トルクがほとんど発生しない区間(図4の例では回転角0〜30°の区間。以下、負荷トルクゼロ区間ともいう)が存在する。この区間では、モータは慣性で回転を維持できるが、駆動電圧がかかるとモータの回転速度が加速してしまう。また、運転効率の向上および消費電力の抑制の観点からもモータの駆動電力が必要のない区間ではインバータのPWM(パルス幅変調)デューティは0(ゼロ)にしてインバータ14に駆動電力を供給しないようにすることが望ましい。
しかしながら、図2の位置検出回路16のように、仮想中性点電圧と印加電圧Vdcを1/2に分圧した基準電圧とを比較することで誘起電圧のゼロクロスタイミングを位置検出信号として出力する方式の場合には、図5(圧縮機の負荷トルクゼロ区間を含む区間を抜粋)に示すように、この負荷トルクがほとんど発生しない区間でPWMデューティを0にすると、その後の位置検出ができなくなってしまうという問題がある。
より具体的には、PWMデューティを0にするとチョッピングが行なわれないため、仮想中性点電圧は、上アームがONしているときは基準電圧より高い電圧である2Vdc/3に固定され、下アームがONしているときは基準電圧より低い電圧であるVdc/3に固定されてしまう。したがって、仮想中性点電圧から、誘起電圧のゼロクロスを検出することができなくなるため次回から位置検出が行われなくなる。その結果、位置検出と同期して行われる通電相切換処理と上下アーム切換処理も行われなくなり、圧縮機の駆動制御が正常に行えなくなる。
こうした問題に対処した従来の技術として、例えば、特許文献1〜3が知られている。特許文献1、2は、PWMデューティが0でない区間から、位置検出タイミングを推定するものである。また、特許文献3は、位置検出回路が3個のコンパレータを備えた構成となっており、PWMデューティを0にしても位置検出できるようになっている。
特開平8−312538号公報 特開2012−65412号公報 国際公開第2004/042912号
しかしながら、上記の特許文献1、2の技術では、位置検出タイミングの推定が合わずに実際のタイミングが大きくずれてしまうと、最悪の場合、脱調してしまうおそれがある。また、上記の特許文献3の技術では、位置検出回路に3個のコンパレータを設ける必要があるため、コストや実装面積が増大してしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圧縮機の負荷トルクゼロ区間でPWMデューティを0にしてもその後の位置検出が行える低コストな圧縮機の駆動制御装置および空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置は、交流電源を直流電源に変換する整流回路と、スイッチング素子を介して前記直流電源により圧縮機の駆動源であるブラシレスDCモータをインバータ制御するインバータと、前記ブラシレスDCモータのロータの位置を検出するとともに位置検出信号を発生する位置検出回路と、前記位置検出回路からの出力をもとに前記インバータのスイッチング素子の駆動信号を生成する制御手段とを備え、前記インバータをPWM制御して前記ブラシレスDCモータの回転を制御することで前記圧縮機の駆動を制御する駆動制御装置において、前記制御手段は、前記圧縮機の運転工程中の所定の通電区間に対して位置検出から所定の期間はPWMデューティを0にしてチョッピングを行なわず、所定の期間が経過した後はPWMデューティを最小にしてチョッピングを行なうことを特徴とする。
また、本発明に係る他の圧縮機の駆動制御装置は、上述した発明において、前記制御手段は、前記圧縮機の運転工程中の負荷トルクゼロ区間を前記所定の区間として特定することを特徴とする。
また、本発明に係る空気調和機は、上述した圧縮機の駆動制御装置を備えた空気調和機である。
本発明によれば、圧縮機の負荷トルクがゼロとなる区間でPWMデューティを0にしてもその後の位置検出が行える低コストな圧縮機の駆動制御装置および空気調和機を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置の構成図である。 図2は、図1の位置検出回路の詳細図である。 図3は、従来の制御手段による圧縮機駆動制御のタイミングチャートの一例を示す図である。 図4は、圧縮機の1回転当たりの負荷特性の一例を示した図である。 図5は、従来の制御手段による圧縮機駆動制御のタイミングチャートであり、位置検出が不能となる場合の一例を説明した図である。 図6は、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置の制御手段による圧縮機駆動制御のタイミングチャートである。 図7は、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置を備える空気調和機の構成図である。 図8は、本発明のマイコンの構成図である。
以下に、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置および空気調和機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の基本的な構成は、上述した従来のものとほぼ同様であり、従来と同一構成のものについては、同一符号を付すものとする。また、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図7で示すように、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置10は、空気調和機の室外機30に備わるもので、圧縮機20を駆動制御するものである。圧縮機20は、四方弁34、室外熱交換器32、膨張弁36、室内機40、室内熱交換器42およびこれらを接続する冷媒配管38とともに冷媒回路を構成する。図1および図2は、本発明に係る圧縮機の駆動制御装置10の構成図で、商用電源Eの交流電源を直流電源に変換するためのAC/DC変換回路12(整流回路)と、インバータ14と、位置検出回路16と、マイコン18(制御手段)とを有しており、ブラシレスDCモータMを備える圧縮機20を駆動制御するものである。
インバータ14は、半導体スイッチング素子(トランジスタ)14a〜14fが3相(U相、V相、W相)ブリッジ接続されており、かつ、各々のトランジスタに並列にダイオード14g〜14lが接続されている。ブラシレスDCモータMはインバータ14のPWM制御により駆動され、圧縮機20はブラシレスDCモータMにより駆動される。
図2に示す位置検出回路16は、ブラシレスDCモータMの誘起電圧からロータ(不図示)の回転位置を検出するもので、抵抗16b〜16gおよびコンパレータ16aを備えている。各抵抗16b〜16dの一端は、モータMのステータの各相に接続され、各抵抗16b〜16dの他端が互いに接続されている。各抵抗16b〜16dの接続点とグランドとの間には抵抗16gが接続され、抵抗16b〜16dと抵抗16gの接続点がコンパレータ16aの非反転入力端子に接続されている。以下、この各抵抗16b〜16dと抵抗16g接続点の電圧を、仮想中性点電圧という。また、AC/DC変換回路12の正極側Vdcとグランドとの間に抵抗16eおよび抵抗16fが直列に接続され、抵抗16eおよび抵抗16fの接続点の電圧が基準電圧として、コンパレータ16aの反転入力端子に供給される。この基準電圧は、印加電圧Vdcの1/2になるように設定される。コンパレータ16aは、仮想中性点電圧と基準電圧とを比較することにより、仮想中性点電圧のゼロクロス点(すなわち、誘起電圧のゼロクロス点)を検出し、モータMのロータの位置検出するための位置検出信号を出力するようになっている。
制御手段としてのマイコン18は、図8に示すように、駆動信号生成手段18aと、負荷トルクゼロ区間判定手段18bと、デューティ0処理手段18cとから構成されている。従来技術のマイコン18は、これら18a〜18cのうち18aのみを有しており、18b、18cを備え、それらによる制御を行なうことが、本発明の特徴である。駆動信号生成手段18aは図1に示すように、位置検出回路16からの位置検出信号に基づいてインバータ駆動信号を生成してインバータ14に出力する。インバータ14のU相上アーム、V相上アーム、W相上アーム、U相下アーム、V相下アーム、W相下アームはこのインバータ駆動信号に基づいて駆動される。負荷トルクゼロ区間判定手段18bは、圧縮機の負荷トルクがゼロになる通電区間を判定する。デューティ0処理手段18cは、負荷トルクがゼロになる通電区間において、PWMデューティを0にし、所定の時間後にPWMデューティを最小にしてチョッピングを行なうものである。
ここで、上記のように構成した本発明に係る圧縮機の駆動制御装置10のマイコン18の負荷トルクゼロ区間判定手段18bは、まず前処理として、圧縮機20の運転工程中の負荷トルクゼロ区間を判定する処理を行う。この場合、予め回転数が安定するまで通常の運転をしておき、安定した状態で負荷トルクゼロ区間を判定することで、この区間を所定の区間として特定する。そのために、位置検出回路16からの位置検出信号により各区間時間を求め、最も区間時間の短い区間を負荷トルクゼロ区間と判定する。または、区間時間の変化が、減少方向に最も大きく変化している区間を最も回転速度が加速している区間と見なして、その区間を負荷トルクゼロ区間と判定してもよい。なお、一度、負荷トルクゼロ区間を判定すると、同区間は変わらないので、運転を継続する間は再度判定する必要はない。
そして、負荷トルクゼロ区間判定手段18bで特定した負荷トルクゼロ区間に対して、デューティ0処理手段18cは、負荷トルクゼロ区間開始の位置検出から次の位置検出をする前まで所定の期間はPWMデューティを0にしてチョッピングを行なわず、所定の期間が経過した後はPWMデューティを最小にしてチョッピングを行なうことで位置検出できるように制御する。
この制御の内容について、図6を参照しながらより具体的に説明する。
図6は、上記の圧縮機の負荷トルクゼロ区間を含む区間を抜粋した本発明による圧縮機駆動制御のタイミングチャートであり、上から順に、圧縮機の負荷トルク特性、位置検出回路により検出される誘起電圧の波形、位置検出タイミング、通電相切換処理タイミング、インバータの上下アーム切換処理タイミング、U相上アーム、V相上アーム、W相上アーム、U相下アーム、V相下アーム、W相下アームの各駆動信号の波形がそれぞれ示してある。
図6に示すように、まず、負荷トルクゼロ区間の一つ前の通電相で誘起電圧のゼロクロスを検出して通電相を切り換えて負荷トルクゼロ区間に入ると、誘起電圧のゼロクロスタイミングからアームを切り替えるまでの時間をTarmとし、誘起電圧のゼロクロスタイミングからの時間Tarmで、チョッピングするアームを切り換える。こうすることで、次回の誘起電圧のゼロクロスタイミングが検出可能になる。ここで、時間Tarmは、実機検証等で位置検出を取りこぼさない範囲で時間を設定する(例えば、電気角45°相当の時間)。
そして、負荷トルクゼロ区間の開始のゼロクロスタイミングから電気角(60−α)°(ただし、α>0)相当の時間である所定の期間T1が経過するまで、PWMデューティを0にする。そして、T1が経過したら、位置検出するためのPWMデューティを最小に設定して出力する。より具体的には、前回までの誘起電圧ゼロクロスによる位置検出タイミングに基づいて次回のゼロクロスによる位置検出タイミングを予測しておき、この次回の位置検出タイミングに到達する僅か前に、PWMデューティを0の状態から位置検出可能な最小のPWMデューティに設定し、位置検出後はPWMデューティを通常のPWM制御に戻す。なお、T1とTarmの関係は、T1≧Tarmとなるが、実際には、PWMデューティの0状態を少しでも長くするためには、T1>Tarmの方が望ましい。
ここで、位置検出可能な最小のデューティとは、位置検出回路16におけるコンパレータ16aの入力側の時定数や、マイコン18の入力ポートの検出可能なパルス幅から決定することができる。また、T1は電気角(60−α)°(ただし、α>0)相当の時間であり、モータ1回転前の位置検出区間時間から求めることができる。ここで、αは、実機検証等で位置検出が取りこぼさない範囲で出来るだけ小さい値となるように決定する。従って、位置検出タイミングからT1後にPWMデューティを最小に設定し、前記位置検出回路から位置検出信号を受けるまでチョッピング信号を発生させる。これによって、コンパレータが1個の位置検出回路16を使用しても、圧縮機の負荷トルクがほとんど発生しない区間においてPWMデューティを0にすることができる、従って、ブラシレスDCモータの位置検出回路に3個のコンパレータを設けないで位置検出が可能になるので、コストや実装面積が抑えられる。さらに電力消費を抑え、無駄な加速による回転ムラの防止となる。
特に、空気調和機の運転を考えた場合、運転開始後ある程度温度が安定した時点で圧縮機の回転数を下げて定常運転に入るが、空気調和機の運転ではこの定常運転の時間が比較的長い。したがって、本発明のように圧縮機の工程中にPWMデューティを0にして消費電力をゼロにする区間を設けると、長期的には空気調和機の消費電力を低減できるので、省エネルギーを図る上で好ましいものとなる。
なお、上記の実施の形態においてはブラシレスDCモータの極数が4極である場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、2極モータや6極モータなど任意の極数のブラシレスDCモータに対して適用可能である。また、モータ1回転中に負荷トルクゼロ区間が複数存在する場合は、それぞれの負荷トルクゼロ区間に対して本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、圧縮機の負荷トルクがほとんど発生しない区間でPWMデューティを0にしてもその後の位置検出が行える低コストな圧縮機の駆動制御装置および空気調和機を提供することができる。
10 圧縮機の駆動制御装置
12 AC/DC変換回路(整流回路)
14 インバータ
14a〜14f スイッチング素子(トランジスタ)
14g〜14l ダイオード
16 位置検出回路
16a コンパレータ
16b〜16g 抵抗
18 マイコン(制御手段)
18a 駆動信号生成手段
18b 負荷トルクゼロ区間判定手段
18c デューティ0処理手段
20 圧縮機
30 室外機
32 室外熱交換器
34 四方弁
36 膨張弁
40 室内機
42 室内熱交換器
M ブラシレスDCモータ
E 商用電源

Claims (3)

  1. 交流電源を直流電源に変換する整流回路と、スイッチング素子を介して前記直流電源により圧縮機の駆動源であるブラシレスDCモータをインバータ制御するインバータと、前記ブラシレスDCモータのロータの位置を検出するとともに位置検出信号を発生する位置検出回路と、前記位置検出回路からの出力をもとに前記インバータのスイッチング素子の駆動信号を生成する制御手段とを備え、前記インバータをPWM制御して前記ブラシレスDCモータの回転を制御することで前記圧縮機の駆動を制御する駆動制御装置において、
    前記制御手段は、前記圧縮機の運転工程中の所定の通電区間に対して位置検出から所定の期間はPWMデューティを0にしてチョッピングを行なわず、所定の期間が経過した後はPWMデューティを最小にしてチョッピングを行なうことを特徴とする圧縮機の駆動制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記圧縮機の運転工程中の負荷トルクゼロ区間を前記所定の区間として特定することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機の駆動制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮機の駆動制御装置を備えた空気調和機。
JP2013079931A 2013-04-05 2013-04-05 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機 Active JP6225457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013079931A JP6225457B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013079931A JP6225457B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014204578A true JP2014204578A (ja) 2014-10-27
JP6225457B2 JP6225457B2 (ja) 2017-11-08

Family

ID=52354576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013079931A Active JP6225457B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6225457B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031460A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 ローム株式会社 モータドライバ装置及び半導体装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08312538A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Matsushita Refrig Co Ltd 圧縮機の運転制御装置
JP2000316294A (ja) * 1999-04-27 2000-11-14 Hitachi Ltd 直流ブラシレスモータ駆動装置及びこれを用いた空気調和機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08312538A (ja) * 1995-05-16 1996-11-26 Matsushita Refrig Co Ltd 圧縮機の運転制御装置
JP2000316294A (ja) * 1999-04-27 2000-11-14 Hitachi Ltd 直流ブラシレスモータ駆動装置及びこれを用いた空気調和機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031460A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 ローム株式会社 モータドライバ装置及び半導体装置
JP7169816B2 (ja) 2018-08-20 2022-11-11 ローム株式会社 モータドライバ装置及び半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6225457B2 (ja) 2017-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5310568B2 (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器
KR100702913B1 (ko) 브러시리스 dc 모터의 구동 방법 및 그 장치
JP4341266B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動方法及びその装置
JP2013179833A (ja) 電動圧縮機および家庭用電気機器
JP2010166655A (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置並びにこれを用いた冷蔵庫及び空気調和機
KR101364226B1 (ko) 모터 구동 제어 장치 및 공조 기기
JP2009278788A (ja) モータ駆動制御装置
JP2013034364A (ja) インバータ制御装置およびこれを用いた電動圧縮機、並びに電気機器
JP2008160950A (ja) モータ駆動装置およびこれを具備した冷蔵庫
WO2012053148A1 (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器
KR102362995B1 (ko) 모터 구동 장치 및 시스템
JP4226224B2 (ja) インバータ装置
JP5903551B2 (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器
JP2007330011A (ja) ブラシレスdcモータの駆動方法及び駆動装置
JP2010187522A (ja) モータ駆動方法ならびに駆動装置およびこれを用いた電気機器
JP6225457B2 (ja) 圧縮機の駆動制御装置および空気調和機
CN108075690B (zh) 马达驱动系统及其运转回复方法
JP4197974B2 (ja) モータ制御装置及びモータの制御方法
JP5975830B2 (ja) モータ制御装置、およびそれを用いた冷凍機器
JP2009011014A (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および家庭用電気機器
JP6375758B2 (ja) モータ制御装置およびそれを用いた空気調和機
EP2704308A1 (en) Brushless motor control device and brushless motor control method
JP2013102656A (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器
JP2012186876A (ja) 圧縮機の駆動装置およびこれを用いた冷蔵庫
JP5326948B2 (ja) インバータ制御装置と電動圧縮機および電気機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170925

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6225457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151