JP2014204376A - 管理システム及び管理システムのスケジューリング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
スマートメータと管理システムとの大量の電文の受け渡しにおいては、通信トラフィックの逼迫を避ける必要があり、負荷平準化の考慮が不可欠である。
【解決手段】
そこで、本発明は、需要家の電力に関する情報を取得し、情報を送信する複数のスマートメータとネットワークを介して接続される送受信部と、送受信部と接続され、送受信部から送られた情報が格納される記憶部と、複数の処理を実行する前に、前記複数のスマートメータ毎に処理に応じた優先度を設定し、各処理の通信負荷と、優先度から、単位時間あたりに実行する処理をスケジューリングする演算処理部とを有する。
【選択図】図1
スマートメータと管理システムとの大量の電文の受け渡しにおいては、通信トラフィックの逼迫を避ける必要があり、負荷平準化の考慮が不可欠である。
【解決手段】
そこで、本発明は、需要家の電力に関する情報を取得し、情報を送信する複数のスマートメータとネットワークを介して接続される送受信部と、送受信部と接続され、送受信部から送られた情報が格納される記憶部と、複数の処理を実行する前に、前記複数のスマートメータ毎に処理に応じた優先度を設定し、各処理の通信負荷と、優先度から、単位時間あたりに実行する処理をスケジューリングする演算処理部とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スマートメータとの通信に関する。特にスマートメータと管理システムとの通信トラフィックの負荷分散に関する。
スマートメータの機能性については様々な機能・技術が考案されている。スマートメータの基本的な機能となる定期的な検針値の収集に関する技術については、特許文献1を始めとして、その他の通信方式など様々な技術が公開されている(特許文献1〜4)。
特に、特許文献4は、事業者側に設置されたセンタ装置にて、対象フィールドに設置された端末装置をその通信方式や設置エリア毎などの単位で分類し、分類した端末装置毎にセンタ装置から端末装置に対する制御電文送信不可時間帯を定期的に算出して保持することにより、制御電文の送信時間を的確に調整することができる技術が開示されている。
しかし、特許文献4は、スマートメータと管理システム間の通信トラフィック自体の負荷平準化は考慮されておらず、大量の電文が受け渡しされる場合にはサーバに多大な負荷がかかってしまう。
今後、スマートメータの数は、国内だけでも1000万台オーダーにのぼることが見込まれるため、その通信トラフィックは膨大なものとなる。
また、検針値の取得のみならず、電圧値の取得、開閉状態や制限電流値の設定変更など、スマートメータへの設定・要求項目は多岐に渡っており、今後、さらにスマートメータの機能が創出されていくことによって、スマートメータと管理システムとの通信が増大することは明らかである。
スマートメータと管理システムとの大量の電文の受け渡しにおいては、通信トラフィックの逼迫を避ける必要があり、負荷平準化の考慮が不可欠である。
そこで、本発明は、需要家の電力に関する情報を取得し、情報を送信する複数のスマートメータとネットワークを介して接続される送受信部と、送受信部と接続され、送受信部から送られた情報が格納される記憶部と、複数の処理を実行する前に、前記複数のスマートメータ毎に処理に応じた優先度を設定し、各処理の通信負荷と、優先度から、単位時間あたりに実行する処理をスケジューリングする演算処理部とを有する。
本発明によれば、スマートメータと管理システム間の通信トラフィックの負荷を平準化することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、管理システム101の概要を示した図である。本実施形態において、管理システム101を構成するメータデータ管理サーバ102は無線通信や光通信などのネットワーク103を介して、電力需要家宅に設置されたスマートメータ104と接続する。
スマートメータ104は、それぞれ需要家宅における30分単位に検針値を測定し、メータデータ管理サーバ102へ送信する。なお、検針値を計測する単位は30分としたが、異なる時間単位でもよい。また、スマートメータ104は管理サーバ102からの電文を一定数分蓄積することができ、電文中の処理実行開始時刻を読み取って実行できることとする。
管理サーバ102は、ネットワーク103と接続する送受信部105、メータデータ管理に関連する演算処理を行う演算処理部106、メータデータ管理に関する情報を保持する記憶部107から構成されている。
演算処理部106は、送受信部105と連携して30分検針値を契約者ごとに収集する検針値収集処理108、送受信部105から連係された30分検針値を契約者ごとに格納する検針値格納処理109、スマートメータ104ごとの開閉器設定や制限電流値を制御するスマートメータ設定制御処理110、スマートメータ104への電文の送受信時に発行する電文に対して優先度を負荷してスケジューリングするトラフィック負荷平準化処理111を備える。
メモリ118は、記憶部107に格納された情報や演算処理部106で実行される処理内容を一時的に格納されるもの揮発性又は不揮発性メモリのどちらでもよい。
記憶部107は、電力需要家宅に設置されているスマートメータ104から連係された30分検針値を保持する検針値テーブル112、発行する電文を日時でスケジュール登録する発行電文スケジューラテーブル113、トラフィック負荷平準化処理に使用するトラフィック負荷設定値テーブル114、検針値テーブル112を参照し検針値が空白として登録されているスマートメータ104の欠測情報を保持する欠測状況テーブル115、電力需要家の契約情報を保持する契約情報テーブル116、スマートメータ104の設定項目に関する情報を保持するスマートメータ情報テーブル114などにより構成されている。なお、管理サーバ102内に各テーブルを配置する構成としているが、他システムのサーバに配置して参照する方式としてもよい。
図2は、検針値テーブル112のデータ構成図を示す。本例の検針値テーブル112では、電力需給契約ごとに30分毎の時限値201に対応する検針値202が蓄積・管理される。なお、本例ではスマートメータ104が検針値データを送信する単位を「30分」とするが、スマートメータ104の設定を変更することにより、「10分」「1時間」などにも自由に設定可能である。また、検針値テーブル112は、スマートメータ104から連係される時限値に応じて変更することで対応できるとする。
図3は、発行電文スケジューラテーブル113のデータ構成図を示す。本例の発行電文スケジューラテーブル113では、本テーブルに登録された日時を表す登録日時301、スマートメータ104を一意に識別する番号を表すスマートメータ識別番号302、電文がスマートメータにて実行される日時を表すスケジュール日時303、発行する電文の種別を表す発行電文304、電文発行における優先度を表す優先度305などの情報が保持される。
なお、本例では発行電文304の種別を「制御設定」「確定検針値収集」「リトライ収集」の3種に大別する。「制御設定」はスマートメータ104の状態・設定を制御する電文全般を表し、スマートメータの開閉部を制御する「開閉状態設定」、制限電流値を設定・制御する「制限電流設定」、ファームウェアを更新する「ファームウェアバージョン更新」、デマンドレスポンスなど負荷制限を許可するか否かを設定する「デマンドレスポンス設定」、また通電開始の時刻を設定可能とする「通電開始時刻設定」などを含むこととする。「確定検針値収集」は月に一度実施される電気料金の計算時に使用する検針値を収集する電文を表す。「リトライ収集」は欠測状況テーブル115に登録された欠測データをスマートメータ104に再度問合せし、欠測していた30分値を取得する電文を表す。これら発行電文の種別は前記3種のみに限定せず、今後創出されるスマートメータ104の設定項目に関する制御・設定を包含してもよい。
また、優先度305は、本実地例においては「大」「中」「小」の3段階を設定可能とし、通常「中」を設定するものとするが、発行電文304の種別が「制御設定」であった場合、「高」として設定されるものとする。なお、優先度の設定は3段階での設定のほか5段階での設定など様々な形態を担保できる方式としてもよい。
本例では、登録日時301「201209151030」のスマートメータ識別番号を「SM01」、スケジュール日時303を「201209151100」、発行電文304を「リトライ収集」、優先度305を「高」と設定する。
図4には、トラフィック負荷設定値テーブル114のデータ構成図を示す。本例のトラフィック負荷設定値テーブル114では、スマートメータ104とメータデータ管理サーバ102との全体の通信トラフィック量を表す全体トラフィック量401、トラフィック負荷平準化処理における設定値であるトラフィック負荷上限値402、トラフィック負荷下限値403、負荷率判定繰り返し設定404の情報を保持する。
本例では、全体トラフィック量401を「100M [bps]」、トラフィック負荷上限値402を「90%」、ラフィック負荷下限値403を「30%」、負荷率判定繰り返し設定404を「+3時間まで」と設定する。
図5は、欠測状況テーブル115のデータ構成図を示す。本例の欠測状況テーブル115では、検針値テーブル112を参照し検針値が空白として登録されているスマートメータ104の欠測情報を保持しており、欠測日付501、スマートメータ識別番号302、欠測している時間帯の開始時刻である欠測時刻 自502、欠測している時間帯の終了時刻である欠測時刻 至503をもつ。
欠測日付501「2012/09/15」のスマートメータ識別番号302を「SM01」、欠測時刻 自 502を「10時00分」、欠測時刻 至 503を「10時30分」と設定される。
図6は、契約情報テーブル116のデータ構成図を示す。契約情報テーブル116は、電力需要家を一意に識別する契約者識別番号601、契約者名602、スマートメータ識別番号302や契約種別603、月に一度実施される電気料金の計算時に使用する検針値の収集日を設定する毎月確定日604、見える化サービスなどの30分値を利用したサービスに対して参加有無を表す30分検針値利用登録605などの情報が保持される。なお、30分検針値利用登録605は、30分値の利用により生じるサービス全般を指すこととし、セキュリティ見守りサービスなどを含むものとする。
契約者識別番号601を「CM01」、契約者名602を「顧客A」、スマートメータ識別番号302を「SM01」、契約種別603を「通常契約」、毎月確定日604を「18日」、30分検針値利用登録605を「あり」と設定される。
次に、管理システム101を用いたリトライ収集処理におけるトラフィック負荷平準化処理の具体例を説明する。リトライ収集処理は検針値収集処理108の一つであり、これは発行電文304の種別をリトライ収集とする例である。欠測した検針値を再収集し、最後には検針値格納処理109に連携して検針値テーブルへ格納する。
ここでは、例として、スマートメータ識別番号SM01を対象にリトライ収集するケースを想定する。
以下、図7および図8に示すフローチャートの流れに沿って説明を行う。
まず、演算処理部105は、リトライ収集処理(検針値収集処理108)を起動し、動作を開始する(S1001)。リトライ収集処理は、毎時30分に起動されるように設定される。なお、毎時30分を通信トラフィックや通信環境等に応じて、30分よりも長く設定することや、逆に短く設定することができる。演算処理部105は、30分検針値を検針値テーブル112より取得する。
次に、演算処理部105は、取得した30分検針値を対象に欠測データ確認処理を行う(S1002)。全データについて欠測データ確認処理が終了していなければ、再度、検針値テーブル112の参照を実施する。
欠測データは検針値テーブル112内に空白値として挿入されることとし、演算処理部105は、当該テーブル中の空白値を検索する。当日の検針値テーブル112を検索し、欠測データが無ければ処理を終了する(S1003)。演算処理部105は、検索で該当した欠測データを欠測状況テーブル115へ登録する(S1004)。以下、欠測データの個数分処理を実施する。
検針値テーブル112の時限値10時00分〜10時30分において空白データが挿入されているとし、結束状況テーブルには欠測日付501「2012/09/15」のスマートメータ識別番号302を「SM01」、欠測時刻 自 502を「10時00分」、欠測時刻 至 503を「10時30分」と設定される。
次に、演算処理部106は、スマートメータ識別番号302にて紐付いた契約情報、ここでは顧客Aの契約情報を契約情報テーブル116より取得する(S1005)。取得した顧客Aの「30分検針値利用登録」情報に基づき優先度305を設定する(S1006)。顧客Aの「30分検針値利用登録」情報は「あり」に設定されているため、優先度305は「高」として設定される。なお、「30分検針値利用登録」が「なし」の場合においては、優先度305は「低」として設定される。この設定により、演算処理部106は、見える化サービスなどの30分検針値を利用する新サービスに加入している契約者のみに対して優先的にリトライ収集処理が実行されるように設定する。リトライ収集処理は30分検針値を使用しない契約者にとっては重要度が低いと想定され、演算処理部106は、優先度305を「低」と設定する。
次に、発行電文スケジューラテーブル113に発行電文の情報を登録するS1007。これまでの情報から登録日時301「201209151030」、スマートメータ識別番号302「SM01」、スケジュール日時303を「201209151100」、発行電文304を「リトライ収集」、優先度305を「高」と設定する。なお、スケジュール日時の設定は発行電文スケジューラテーブル113に登録されてから30分後と設定したが、これはこの限りではなく、電文ごと若しくは業務ごとに電文送信を送るタイミングを設定可能としてもよい。
本例のように、スマートメータ104への電文発行命令は、即時実行型の命令の場合を除き、発行電文スケジューラテーブル113に順次蓄積されるものとする。
図8は、トラフィック付加平準化処理111のフローチャートである。
次に、演算処理部106は、トラフィック負荷平準化処理111を実行する。トラフィック負荷平準化処理は毎時00分に起動することとする。また、前提として全体のトラフィック量は、管理システム101の設計段階において既知とし、トラフィック負荷設定値テーブル114の全体トラフィック量401に保持しておくこととする。また、トラフィック負荷平準化処理ではトラフィックの平準化について60分周期で考慮するものとする。なお、この周期設定はこの限りとするものではなく、トラフィック負荷平準化処理の起動周期により変更可能である。
まず、演算処理部106は、定期収集トラフィック量を算定する(S1101)。定期収集処理は、30分周期でスマートメータ104からメータデータ管理サーバ102へ連携し、各スマートメータ104から30分値を収集する。この各スマートメータ104からメータデータ管理サーバ102へ送信される通信トラフィック量は一定と考えられ、各需要家宅にて稼動しているスマートメータ104の数に比例するものとし、そのトラフィックは以下のように定義できる。ここでは60分周期でのトラフィックを考慮しているため、2を乗算している。
(数1)
定期収集処理分のトラフィック量:
1件分の定期収集電文の電文長×稼動しているスマートメータの数×2÷3600秒 [bps]
次に発行電文スケジューラテーブル113において、メータデータ管理サーバ102のシステム時間+1時間までに登録されている電文を参照し、演算処理部106は、スケジュール登録されている電文のトラフィック量を60分単位で算出する(S1102)。計算式は下記のように定義できる。
(数2)
スケジュール登録分のトラフィック量:
下記の合計値
1件分の制御設定電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
1件分の確定検針値収集電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
1件分のリトライ収集電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
ここで、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113を参照する際、発行電文スケジューラテーブル113へ登録済み電文の優先度による並び替えを実施する(S1103)。まず、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113のスマートメータ104での処理実行開始時刻であるスケジュール日時303の昇順に並び替え、その後、優先度305を参照して優先度305の順番により並び替える。
(数1)
定期収集処理分のトラフィック量:
1件分の定期収集電文の電文長×稼動しているスマートメータの数×2÷3600秒 [bps]
次に発行電文スケジューラテーブル113において、メータデータ管理サーバ102のシステム時間+1時間までに登録されている電文を参照し、演算処理部106は、スケジュール登録されている電文のトラフィック量を60分単位で算出する(S1102)。計算式は下記のように定義できる。
(数2)
スケジュール登録分のトラフィック量:
下記の合計値
1件分の制御設定電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
1件分の確定検針値収集電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
1件分のリトライ収集電文 の電文長×スケジュール登録件数÷3600秒 [bps]
ここで、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113を参照する際、発行電文スケジューラテーブル113へ登録済み電文の優先度による並び替えを実施する(S1103)。まず、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113のスマートメータ104での処理実行開始時刻であるスケジュール日時303の昇順に並び替え、その後、優先度305を参照して優先度305の順番により並び替える。
次に、演算処理部106は、トラフィック負荷率を算定する(S1104)。定期収集分のトラフィック量とスケジュール登録分のトラフィック量を加算し、これを既知である全体トラフィック量401で除算したものがトラフィック負荷率となる。算出したトラフィック負荷率を用いて、演算処理部106は、この起動タイミングでの発行する電文の判定を行う(S1105)。ここで、演算処理部106は、トラフィック負荷上限値402とトラフィック負荷下限値403をトラフィック負荷設定値テーブル114より取得する。算出したトラフィック負荷率とラフィック負荷上限値402、トラフィック負荷下限値403と比較することで、演算処理部106は、次処理を決定する(S1105)。
トラフィック負荷率がトラフィック負荷上限値402より大きい場合、演算処理部106は、全体トラフィック量401とトラフィック負荷上限値402の乗算を行い、算出したトラフィック量分のみの該当時間単位のスケジュール登録されている電文を実行時間順に実行電文リストに追加する(S1106)。
一方、トラフィック負荷率がトラフィック負荷下限値403より小さい場合、再度スケジュール参照を実行し次の60分間隔にスケジュールされている電文を読み込む。全体トラフィック量を2倍し、120分単位での定期収集分のトラフィック量及びスケジュール登録分のトラフィック量を算出し、トラフィック負荷率を算出する。以降、トラフィック負荷率がトラフィック負荷下限値403を下回った場合、負荷率判定繰り返し設定404に設定分の回数まで繰り返して実行する。時間単位でのトラフィック量とトラフィック負荷率の算定も同様に行う。負荷率判定繰り返し設定404の回数まで繰り返して実行したにも関らずラフィック負荷率がトラフィック負荷下限値403より小さい場合は、負荷率判定繰り返し設定404分の該当時間単位のスケジュール登録されている電文を実行時間順に実行電文リストに追加する。
一方、トラフィック負荷率がトラフィック負荷下限値403以上かつトラフィック負荷上限値402以下の場合、当該時間単位のスケジュール登録分の電文全件を実行時間順に実行電文リストに追加する(S1107)。
最後に、演算処理部106は、実行電文リストに書き出した電文送信を実行するS1108。
本実施の形態によれば、スマートメータと管理システム間の通信トラフィックの負荷を平準化することが可能となる。また、電文ごとの優先度を変更することができるため、優先すべき電文には影響を与えずに通信トラフィックの負荷を平準化することができる。例えば、スマートメータから定期的に送信される30分検針値の受信のための通信トラフィックは優先的に確保し、緊急を要しない管理システムからスマートメータへの電文の通信トラフィックは次の時間帯区分へ振り分けるといった処理が可能となる。
また、ピーク時のサーバ負荷を低減することができるため、サーバ数を抑えることができ、電力会社他顧客のネットワーク基盤への投資金額を抑えることができる。
さらに、今後、スマートメータの機能がより多機能となった場合にも、管理システムからスマートメータへ電文を送信する際に、優先すべき電文を選別しながら通信トラフィックの負荷平準化が可能である。
実施例2は、検針値収集処理108における確定検針値収集処理を示す。これは発行電文304の種別を確定検針値収集とする例である。月次の電気料金計算に使用する検針値を収集し、最後には検針値格納処理109に連携して検針値を格納する。
以下、図9は、確定検針値収集処理のフローチャートである。
まず、演算処理部106は、確定検針値収集処理108を起動する。確定検針値収集処理は毎日00時に起動することとする。
演算処理部106は、契約情報テーブル116より毎月確定日604を参照する(S1201)
次に、演算処理部106は、毎月確定日604の判定処理を行う(S1202)。現在のシステム日付と毎月確定日の日付とを比較することで、処理を決定する。
次に、演算処理部106は、毎月確定日604の判定処理を行う(S1202)。現在のシステム日付と毎月確定日の日付とを比較することで、処理を決定する。
現在日付が毎月確定日の3日前より前日の場合、発行電文スケジューラテーブル113に発行電文を登録せず、S1205に進む。
現在日付が毎月確定日の3日前の場合、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113に発行電文の情報を登録する(S1203)。このとき、演算処理部106は、優先度305を通常設定の「中」に変更する。
現在日付が毎月確定日の2日前以内の場合、演算処理部106は、発行電文スケジューラテーブル113を参照する(S1204)。発行電文スケジューラテーブル113に該当する電文が存在しない場合、電文は発行済みと判断する。電文はスマートメータ104に蓄積されているとみなし、S1205の処理に遷移する。
一方、発行電文スケジューラテーブル113に該当する電文が存在する場合、演算処理部106は、該当する電文の優先度305を「高」に設定する。この設定により、演算処理部106は、毎月確定日が現在日付から2日以内となったスマートメータ104に対して優先的に確定検針値収集処理が実行されるように設定する。
最後に、演算処理部106は、全契約者分の確認を実施する(S1206)。演算処理部106は、未確認の契約者が残っていれば、契約情報テーブル116を参照し、全ての契約者について確認するために、S1201の処理に戻る。一方、未確認の契約者がいなければ処理を終了する。
ここでは、スマートメータ識別番号302にて紐付いた契約情報である顧客Aの契約情報の毎月確定日604が「18日」であるとし、現在のシステム日付が15日とすると、月確定日の判定処理S1202にて、現在日付が毎月確定日の3日前の場合となる。このため、発行電文の優先度305は「中」として設定される。
これまでの情報から、演算処理部106は、登録日時301「201209151030」、スマートメータ識別番号302「SM01」、スケジュール日時303を「201209151100」、発行電文304を「確定検針値収集」、優先度305を「中」と設定する。なお、実施例1と同じく、スケジュール日時の設定は発行電文スケジューラテーブル113に登録されてから30分後と設定したが、これはこの限りではなく、電文ごと若しくは業務ごとに電文送信を送るタイミングを設定できてもよい。
また、本例のように、スマートメータ104への電文発行命令は、即時実行型の命令の場合を除き、発行電文スケジューラテーブル113に順次蓄積されるものとする。
次に、演算処理部106は、トラフィック負荷平準化処理111が起動し、動作を開始する。トラフィック負荷平準化処理は実施例1と同様の処理である(S1101〜S1108)。トラフィック負荷平準化処理は毎時00分に起動するため、本実施例の確定検針値収集処理もトラフィック負荷平準化処理により、通信トラフィックの負荷が平準化される。
実施例3は、スマートメータ設定制御処理110におけるデマンドレスポンス設定処理の例を示す。これは発行電文304の種別をデマンドレスポンス設定とする例である。デマンドレスポンス設定は、制御電文の一つであり、制御電文は開閉状態の設定などメータデータ管理システムからスマートメータに対する設定制御を行う電文を指す。
図10は、スマートメータ情報テーブル117のデータ構成図を示す。スマートメータ情報テーブル117は、スマートメータ104を一意に識別する番号を表すスマートメータ識別番号302、スマートメータ104の開閉部の状態を表す開閉状態701、スマートメータ104の制限電流値を設定する制限電流設定702、スマートメータ104のファームウェアバージョンを表すファームウェアバージョン703、スマートメータ104にデマンドレスポンスなどの負荷制限設定を許可するか否かを示すデマンドレスポンス設定704などの情報が保持される。
演算処理部106は、スマートメータ識別番号302を「SM01」、開閉状態701を「開」、制限電流設定702を「20A」、ファームウェアバージョン703を「FM000001」、デマンドレスポンス設定704を「許可」と設定する。
以下、図11に示すフローチャートの流れに沿って説明を行う。
デマンドレスポンス設定処理は、管理システム101外の他システム連携や画面入力により、演算処理部106は、スマートメータ設定制御処理110を開始する。スマートメータ設定制御処理110は管理システム101外の他システム連携や画面入力などによりスマートメータの設定が実施される際に随時起動される。
演算処理部106は、制御電文の種別を判定する(S1301)。デマンドレスポンス設定704の設定変更である場合、演算処理部106は、電文の優先度を「高」に設定する(S1302)。
デマンドレスポンス設定704の設定変更でない場合、演算処理部106は、優先度305を通常の設定の「中」にする。この設定により、デマンドレスポンス設定704の設定変更である場合に優先的にデマンドレスポンス設定処理が実行される。
なお、本実施例の優先度305の設定はデマンドレスポンス設定704の設定に限定するものではなく、開閉状態701やファームウェアバージョン703の制御電文を発行する際に優先度305を「高」に設定するなど、業務の優先度に応じて区別し、随時優先度305を設定してもよい。
次に、演算処理部106は、トラフィック負荷平準化処理111を開始する。トラフィック負荷平準化処理は実施例1と同様の処理が実施される(S1101〜S1108)。トラフィック負荷平準化処理は毎時00分に起動するため、本実施例のデマンドレスポンス処理もトラフィック負荷平準化処理により、通信トラフィックの負荷が平準化される。 なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、演算処理部106がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101:管理システム、
102:メータデータ管理サーバ、
103:ネットワーク、
104:スマートメータ、
105:送受信部、
106:演算処理部、
107:記憶部、
108:検針値収集処理、
109:検針値格納処理、
110:スマートメータ設定制御処理、
111:トラフィック負荷平準化処理、
112:検針値テーブル、
113:発行電文スケジューラテーブル、
114:トラフィック負荷設定値テーブル、
115:欠測状況テーブル、
116:契約情報テーブル、
117:スマートメータ情報テーブル、
118:メモリ
102:メータデータ管理サーバ、
103:ネットワーク、
104:スマートメータ、
105:送受信部、
106:演算処理部、
107:記憶部、
108:検針値収集処理、
109:検針値格納処理、
110:スマートメータ設定制御処理、
111:トラフィック負荷平準化処理、
112:検針値テーブル、
113:発行電文スケジューラテーブル、
114:トラフィック負荷設定値テーブル、
115:欠測状況テーブル、
116:契約情報テーブル、
117:スマートメータ情報テーブル、
118:メモリ
Claims (10)
- 需要家の電力に関する情報を取得し、前記情報を送信する複数のスマートメータとネットワークを介して接続される送受信部と、
前記送受信部と接続され、前記送受信部から送られた情報が格納される記憶部と
前記送受信部と接続され、複数の処理を実行する前に、前記複数のスマートメータ毎に処理に応じた優先度を設定し、各処理の通信負荷と、優先度から、単位時間あたりに実行する処理をスケジューリングする演算処理部と、を有する管理システム。 - 請求項1に記載の管理システムであって、
前記演算処理部は、前記複数のスマートメータ毎に、以下の処理A〜Dのうち、
A:所定時間の周期で前記スマートメータから送信される定期収集処理、
B:前記スマートメータから送られる情報に欠落がある場合、前記欠落した情報を再収集するリトライ収集処理、
C:月次の電気料金計算に使用する検針値を収集する確定検針値収集処理の検針値を収集する検針値収集処理、
D:前記スマートメータの開閉器設定や制限電流値を制御するスマートメータ設定制御処理、
何れか1以上の処理に優先度を設定し、スケジューリングする管理システム。 - 請求項1に記載の管理システムであって、
前記演算処理部は、前記各処理の通信負荷が所定の上限値を超えた場合、実行する時間帯を変更する管理システム。 - 請求項1に記載の管理システムであって、
前記演算処理部は、全体の通信量、通信負荷の上限値、通信負荷の下限値の情報を前記記憶部に格納し、
前記上限値と下限値の間の通信負荷になるように、優先度に基づきスケジューリングする管理システム。 - 請求項1に記載の管理システムであって、
前記演算処理部は、顧客の契約情報における30分検針値利用登録の有無や、確定検針日の設定日付との差異に基づき優先度を設定する管理システム。 - 需要家の電力に関する情報を取得する複数のスマートメータとネットワークを介して、前記複数のスマートメータから送られる情報を受信し、
前記前記複数のスマートメータから送られる情報を記憶部に格納し、
前記記憶部から読み題した情報を処理する演算処理部により、複数の処理を実行する前に、前記複数のスマートメータ毎に処理に応じた優先度を設定し、各処理の通信負荷と、優先度から、単位時間あたりに実行する処理をスケジューリングする管理システムのスケジューリング方法。 - 請求項6に記載のスケジューリング方法であって、
前記演算処理部は、前記複数のスマートメータ毎に、以下の処理A〜Dのうち、
A:所定時間の周期で前記スマートメータから送信される定期収集処理、
B:前記スマートメータから送られる情報に欠落がある場合、前記欠落した情報を再収集するリトライ収集処理、
C:月次の電気料金計算に使用する検針値を収集する確定検針値収集処理の検針値を収集する検針値収集処理、
D:前記スマートメータの開閉器設定や制限電流値を制御するスマートメータ設定制御処理、
何れか1以上の処理に優先度を設定するスケジューリング方法。 - 請求項6に記載のスケジューリング方法であって、
前記演算処理部は、前記各処理の通信負荷が所定の上限値を超えた場合、実行する時間帯を変更するスケジューリング方法。 - 請求項6に記載のスケジューリング方法であって、
前記演算処理部は、全体の通信量、通信負荷の上限値、通信負荷の下限値の情報を前記記憶部に格納し、
前記上限値と下限値の間の通信負荷になるように、優先度に基づきスケジューリングするスケジューリング方法。 - 請求項6に記載のスケジューリング方法であって、
前記演算処理部は、顧客の契約情報における30分検針値利用登録の有無や、確定検針日の設定日付との差異に基づき優先度を設定するスケジューリング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013080911A JP2014204376A (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 管理システム及び管理システムのスケジューリング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013080911A JP2014204376A (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 管理システム及び管理システムのスケジューリング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014204376A true JP2014204376A (ja) | 2014-10-27 |
Family
ID=52354431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013080911A Pending JP2014204376A (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 管理システム及び管理システムのスケジューリング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014204376A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079268A (ja) * | 2017-10-24 | 2019-05-23 | 株式会社日立製作所 | データ収集装置及びデータ収集方法 |
CN110443723A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-11-12 | 佛山科学技术学院 | 一种用电监测可视化方法及系统 |
JP2021522716A (ja) * | 2018-04-23 | 2021-08-30 | ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッドLandis+Gyr Innovations, Inc. | 低電力装置のためのギャップデータ収集 |
-
2013
- 2013-04-09 JP JP2013080911A patent/JP2014204376A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079268A (ja) * | 2017-10-24 | 2019-05-23 | 株式会社日立製作所 | データ収集装置及びデータ収集方法 |
JP2021522716A (ja) * | 2018-04-23 | 2021-08-30 | ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッドLandis+Gyr Innovations, Inc. | 低電力装置のためのギャップデータ収集 |
JP7241093B2 (ja) | 2018-04-23 | 2023-03-16 | ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッド | 低電力装置のためのギャップデータ収集 |
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