JP2014204374A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を読み取る際に発生する色ずれを抑制する。【解決手段】原稿の画像を読み取る画像読取装置において、複数の光源により原稿にそれぞれ波長の異なる光を順次照射し、1つの前記光源により前記原稿に順次照射された反射光を受光素子で受光して1列分の各光源別画像データを読み取る画像読取部と、前記複数の光源のうち基準光源とする照射時間が最も長い光源により前記原稿を読み取る1列分の各光源別画像データを基準光源画像データとし、前記基準光源以外の複数の光源により前記基準光源画像データの前後にそれぞれ読み取った光源の波長が同一の2列分の前記各光源別画像データを用いて、前記基準光源以外の複数の光源毎に前記各光源別画像データを補正し、前記基準光源画像データの位置の原稿画像データを生成する画像データ生成部とを備えた。【選択図】 図6

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来の画像読取装置は、原稿の読み取りを行う際に、白色光源を原稿に照射し、反射光を赤色(Red)用の読取センサ、緑色(Green)用の読取センサ、青色(Blue)用の読取センサで受光し、原稿の画像を3色の画像データに変換するものがあり、各色の読取センサはそれぞれ異なる位置に配置されることにより、読取センサの物理的位置ずれによる色ずれが生じるため、この色ずれを軽減させる補正処理をページ単位で行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−115560号公報
しかしながら、従来の画像読取装置において発生する原稿を読み取る3色の読取センサの物理的位置ずれによる色ずれと同様に、それぞれの波長が異なるRGB(Red、Green、Blue)3色の光源を原稿に順次照射し、1つの読取センサで反射光を受光することで3色の画像データを得るCIS(Contact Image Sensor)ユニット等を用いたとき、3色の光源を順次点灯させる間に読取センサは原稿に対して相対的に移動するので、それぞれ3色の光源を照射する原稿の位置がずれ、このずれが色ずれとなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、原稿を読み取る際に発生する色ずれを抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置において、複数の光源により原稿にそれぞれ波長の異なる光を順次照射し、1つの前記光源により前記原稿に順次照射された反射光を受光素子で受光して1列分の各光源別画像データを読み取る画像読取部と、前記複数の光源のうち基準光源とする照射時間が最も長い光源により前記原稿を読み取る1列分の各光源別画像データを基準光源画像データとし、前記基準光源以外の複数の光源により前記基準光源画像データの前後にそれぞれ読み取った光源の波長が同一の2列分の前記各光源別画像データを用いて、前記基準光源以外の複数の光源毎に前記各光源別画像データを補正し、前記基準光源画像データの位置の原稿画像データを生成する画像データ生成部とを備えることを特徴とする。
このようにした本発明は、原稿を読み取る際に発生する色ずれを抑制できるという効果が得られる。
第1の実施例におけるMFPの全体図 第1の実施例におけるスキャナ部の構造図 第1の実施例におけるプリンタ部の概略図 第1の実施例におけるスキャナ部のブロック図 第1の実施例におけるCISユニットの斜視図 第1の実施例における画像データ生成部のブロック図 第1の実施例におけるCISユニットの読み取り時のタイムチャート 第1の実施例におけるCISユニットによって読み取った画像データの説明図 第1の実施例における原稿読み取りの処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における点灯時間調整の処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における原稿読み取り動作のタイムチャート 第1の実施例における色ずれ補正処理を含む画像データ生成の処理の流れを示すフローチャート 第1の実施例における色ずれ補正処理時の画像データの説明図 第2の実施例におけるスキャナ部のブロック図 第2の実施例における原稿読み取りの処理の流れを示すフローチャート 第2の実施例における読み取り開始タイミング調整の動作の流れを示すフローチャート 第2の実施例における読み取り開始タイミング調整前後の動作のタイムチャート 第2の実施例における色ずれ補正処理時の画像データの説明図 第2の実施例における色ずれ補正処理時の各色間の比の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像読取装置および画像読取装置を用いた画像形成装置の実施例を説明する。
図1は、第1の実施例におけるMFPの全体図であり、本実施例では複合機であるMFP(Multi Function Printer)1を例に説明する。
図1において、画像形成装置としてのMFP1は、画像の読み取りを行う画像読取装置としてのスキャナ部2と、スキャナ部2により読み取られた画像データおよび外部装置から送られたデータを印刷するプリンタ部3とから構成されている。
スキャナ部2は、画像読取部101と、操作部102と、原稿セット部103と、原稿排出部104とから構成されている。
画像読取部101は、3色のLEDにより原稿にそれぞれ波長の異なる光を順次照射し、照射された反射光をライン状に配置された受光素子で受光して原稿読取ライン(原稿画像データ)を読み取ることで、原稿の画像読み取りを行う。なお、1列分の原稿読取ラインは、1色のLEDにより読み取る1列分の読取ラインを色別読取ライン(光源別画像データ)とすると、3色の色別読取ライン(それぞれ1列分)により構成されている。
言い換えると、画像読取部101は、3色のLEDにより原稿にそれぞれ波長の異なる光を順次照射し、1色のLEDにより原稿に順次照射された反射光を受光素子で受光して1列分の各色別読取ラインを読み取るものである。
また、画像読取部101は、原稿の給紙も行う。
操作部102は、画像読取部101の操作を行うものであり、使用者への指示および情報を出力するための表示部105と、使用者が動作の指定を行う各種ボタンおよび装置状態を報知するためのランプを有する。
表示部105は、液晶ディスプレイまたはLEDディスプレイ等の表示装置である。
原稿セット部103は、読み取り原稿をセットする部分である。
原稿排出部104は、読み取られた原稿が排出される部分である。
なお、プリンタ部3については後述により詳細に説明する。
図2は、第1の実施例におけるスキャナ部の構造図である。
図2において、画像読取部101は、自動原稿給紙部201と、原稿台読み取り部202とから構成されており、原稿台読み取り部202の上部(図中矢印方向)に、自動原稿給紙部201が開閉自在に配置されている。
自動原稿給紙部201は、原稿をセットする原稿トレイ219と、給紙ローラ203と、搬送ローラ204と、排紙ローラ205と、原稿検出センサ206と、読み取り位置センサ207と、ステッピングモータ208と、原稿押圧板216とから構成されている。
ステッピングモータ208の駆動は、図示しないギア構造により給紙ローラ203、搬送ローラ204および排紙ローラ205に伝達される。
原稿検出センサ206は、原稿トレイ219に原稿が置かれると動作し、原稿の有無を検出できる。
給紙ローラ203は、ステッピングモータ208の駆動に伴って回転し、原稿トレイ219におかれた原稿束から1枚を分離し、搬送ローラ204に原稿を搬送する。
搬送ローラ204は、ステッピングモータ208の駆動に伴って回転し、給紙ローラ203から搬送された原稿を排紙ローラ205に搬送する。
原稿押圧板216は、白色であり、搬送ローラ204により搬送された原稿を後述する原稿台ガラス215に押さえつける。
読み取り位置センサ207は、搬送ローラ204により搬送された原稿の先端が原稿読み取り位置に近接したことを検出する。
排紙ローラ205は、原稿押圧板216の下(図中矢印逆方向)を通過した原稿を、自動原稿給紙部201外である原稿排出部104に排出する。
原稿台読み取り部202は、原稿台ガラス211および215と、ステッピングモータ213と、駆動ベルト212と、CIS(Contact Image Sensor)ユニット220と、プーリー218と、白色補正板(白色板)217と、ホームセンサ210と、原稿圧板214と、白色シート209とから構成されている。
ステッピングモータ213は、駆動ベルト212と接続されており、ステッピングモータ213の回転は、駆動ベルト212に伝達される。
駆動ベルト212は、CISユニット220に固定されており、プーリー218とともにCISユニット220を原稿台ガラス211に沿って移動させる。
ホームセンサ210は、CISユニット220が所定の位置(ホームポジション)に移動したことを検出する。
CISユニット220は、本実施例におけるラインイメージセンサであり、原稿台ガラス211および215の上(図中矢印方向)の原稿に光を当て、その反射光により原稿の情報を読み取るものである。
CISとは、Contact Image Sensor(密着イメージセンサ)のことであり、等倍光学方式で読み取り面の情報がセンサ上で等倍に結像するロッドレンズと、原稿と同じ幅にライン状に並べて配置した複数個の受光センサIC(Integrated Circuit)とから構成されるラインイメージセンサのことである。
CISユニット220は、ステッピングモータ213の回転に伴って動作する駆動ベルト212により原稿台に沿って移動し、原稿台ガラス211上の原稿を走査して原稿全面を読み取る。なお、CISユニット220については、後述によりさらに詳細に説明する。
白色補正板217は、CISユニット220の受光センサIC感度およびロッドレンズによる出力バラツキを平滑化するためのシェーディング補正処理時に、基準となるセンサ出力データを取得する際に読み取られるもので、原稿台の原稿読み取り範囲外に配置されている。
図3は、第1の実施例におけるプリンタ部の概略図である。
図3において、プリンタ部3は、感光ドラム301と、帯電部302と、露光部303と、現像部304と、転写部305と、定着部ヒートローラ306と、レジストローラ307と、ホッピングローラ308と、用紙カセット309とから構成されている。
プリンタ部3では印刷する際に、まず用紙が用紙カセット309からホッピングローラ308により搬出され、さらにレジストローラ307によって搬送される。
次に、帯電部302によって感光ドラム301の表面が一様に帯電された後、露光部303から光が照射され、静電潜像が感光ドラム301上に作られる。
感光ドラム301上の静電潜像は、現像部304により感光ドラム301にトナーが供給されることで、トナー像として可視像化される。
感光ドラム301上の可視像化されたトナー像は、転写部305により搬送された用紙に転写される。
用紙上に転写されたトナーは、定着部ヒートローラ306により暖められ溶融し、用紙に定着する。これによりトナーが定着した用紙は、印刷物となる。
図4は、第1の実施例におけるスキャナ部のブロック図であり、MFP1におけるスキャナ部2の機能について図4に基づいて説明する。
スキャナ部2は、図2で示した構成のほかに、スキャナ主制御部401と、ROM(Read Only Memory)402と、RAM(Random Access Memory)403と、画像データ生成部404と、光源点灯制御部405と、点灯時間判定部406と、I/F(Interface)制御部410とから構成されている。
スキャナ主制御部401は、CPU(Central Processing Unit)等で制御手段により構成され、不揮発性記憶装置であるROM402に格納されている制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて、スキャナ部2全体の制御を行う。
画像読取部101は、スキャナ主制御部401により制御され、原稿の画像読み取り、読み取った画像データを画像データ生成部404に送信する。
画像データ生成部404は、入力された画像データから色ずれ補正を実行し、スキャナ主制御部401に送信する。なお、画像データ生成部404については後述により詳細に説明する。
操作部102は、装置の使用者からの動作の指示および状態の表示などを行う。操作部102は、表示部105を含み、スキャナ主制御部401に制御され使用者への指示および情報を表示する。
RAM403は、画像データおよび制御データの一時格納に用いられる記憶部である。
光源点灯制御部405は、読み取り時に原稿を照射する複数の光を発する光源の点灯制御を行う。光源点灯制御部405は、3色のLEDにより基準となる白色補正板217をそれぞれ読み取り、3色のLEDで画像読取部101の出力を同じ階調にするように各点灯時間(原稿への照射時間)を変化させ、点灯時間判定部406により判定した点灯時間が最も長いLEDを基準光源と決定する。
また、基準光源は、複数の光源による光の照射で画像読取部101が原稿の読み取りを順次行う周期(後述の原稿読取ライン周期)での先頭の光源となる。
点灯時間判定部406は、光源点灯制御部405が変化させた原稿を読み取る光源の点灯時間の長さを比較(判定)し、順位をつける。
I/F制御部410は、プリンタ部3と、データ通信バス412を介した外部装置411とに接続され、プリンタ部3および外部装置411に画像データを送信する役割を果たす。
外部装置411は、例えば、サーバおよびパーソナルコンピュータである。
データ通信バス412は、例えば、USB(Universal Serial Bus)およびLAN(Local Area Network)である。
図5は、第1の実施例におけるCISユニットの斜視図である。
図5において、CISユニット220は、原稿503に光を照射するための光源501と、原稿503から反射された光を集めるロッドレンズ502と、ロッドレンズ502で集光した光を光電変換し、画像に応じた電圧を発生する受光センサ(図示していない)とから構成されており、原稿503の読み取りを行う。
光源501は、赤色(以下、「R色」という。)の光を発するLEDR504と、緑色(以下、「G色」という。)の光を発するLEDG505と、青色(以下、「B色」という。)の光を発するLEDB506と、これら3色のLEDの光を原稿に向けて照射するための導光体509とから構成されている。また、これら3色のLEDは、独立に点灯させることが可能である。
なお、図5において光源501は1つのみであるが、ロッドレンズ502を挟むように光源501をもう1つ配置してもよい。また、光源501は、導光体509を配置せず、LEDR504、LEDG505およびLEDB506を図中矢印に示す主走査方向に一様に複数個並ぶ構成としてもよい。
図6は、第1の実施例における画像データ生成部のブロック図である。
図6において、画像データ生成部404は、画像データ切り替え部601と、色別読取ライン(前)バッファA602と、色別読取ライン(現)バッファA603と、色別読取ライン(前)バッファB604と、色別読取ライン(現)バッファB605と、色ずれ補正部606とから構成されている。
画像データ生成部404は、3色のLEDのうち基準光源とする照射時間が最も長いLEDによって読み取る1列分の色別読取ラインを基準の色別読取ラインとし、この基準光源以外の2色のLEDにより基準の色別読取ラインの前後にそれぞれ読み取った2列分の色別読取ラインを用いて、基準光源以外の2色のLED毎に各色別読取ラインを補正し、基準の色別読取ラインの位置の原稿読取ラインを生成する。
画像データ切り替え部601は、スキャナ主制御部401から取得した何色の光源で読み取ったかの情報(以下、「色情報」という)に基づき、画像読取部101から受け取った画像データの送信先を切り替える。
色別読取ライン(前)バッファA602および色別読取ライン(前)バッファB604は、色ずれ補正処理を行う際に用いる画像データ(基準の色別読取ラインを読み取る前に採取した基準光源以外のそれぞれ1列分の色別読取ライン、すなわち色別読取ライン(前))をそれぞれ格納しておくバッファである。
色別読取ライン(現)バッファA603および色別読取ライン(現)バッファB605は、色ずれ補正処理を行う際に用いる画像データ(基準の色別読取ラインを読み取った後に採取した基準光源以外のそれぞれ1列分の色別読取ライン、すなわち色別読取ライン(後))をそれぞれ格納しておき、色ずれ補正処理に用いる際は色ずれ補正部606に送信すると同時に、色別読取ライン(前)バッファA602および色別読取ライン(前)バッファB604にも送信する。
色ずれ補正部606は、バッファから受けた色別読取ライン(前)および色別読取ライン(現)の2列分の画像データから各色の色ずれ補正処理を行い、生成した補正画像データをスキャナ主制御部401に送信する。または、取得した画像データの色情報が画像データ切り替え部601に記憶した基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判定したとき、色ずれ補正部606は、色ずれ補正処理をせずに画像データ切り替え部601から送信された画像データをそのままスキャナ主制御部401に送信する。
上述した構成の作用について説明する。
第1の実施例の動作の説明の前に、まずCISユニット220が画像を読み取るときの動作を、図7に基づき図5を参照しながら説明する。
図7は、第1の実施例におけるCISユニットの読み取り時のタイムチャートである。
図7において、CISユニット220は、点灯させるLEDを切り替えながら、原稿に対し副走査方向に移動し、原稿を読み取る。
なお、CISユニット220を移動させずに、原稿を副走査方向に移動させながらCISユニット220が読み取る方法としてもよい。
CISユニット220は、図7に示すように各色LEDの点灯を順次変えながら読み取るため、異なるLEDで同時に同じ位置を読み取ることはできない。よって、各色LEDが切り替わる毎に原稿を読み取る位置がずれる。
例えば、3色のLEDがそれぞれ主走査方向の1列の原稿の読み取りを完了する原稿読取ライン周期では、副走査方向にCISユニット220が距離dだけ移動し、3色のLEDで読み取る期間を1つの原稿読取ライン周期の3等分とすると、R色とG色で読み取る原稿の位置関係は(1/3)×dずれる。
また、図7では読み取り開始タイミングでどれか1つのLEDの点灯を開始し、次のLEDの点灯開始タイミングで消灯している。
図8は、第1の実施例におけるCISユニットによって読み取った画像データの説明図であり、図7のタイムチャートにより読み取った画像データの説明図である。
各色LEDが切り替わる毎にCISユニット220が副走査方向に進んでいるので、同じ位置の画像データを取得することはできず、図8のように(1/3)×dずつずれることになり、色ずれの要因となる。
次に、第1の実施例において、図2に示す原稿台読み取り部202により原稿を読み取るとき、スキャナ部2が行う原稿読み取りの処理を、図9の第1の実施例における原稿読み取りの処理の流れを示すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって図2、図4および図5を参照しながら説明する。
なお、本実施例では、原稿台読み取り部202を用いた読み取りをFB(FlatBet)読み取りと呼ぶこととする。
S901:操作部102により使用者から任意の原稿サイズのFB読み取り指示があると、スキャナ主制御部401は、CISユニット220を白色補正板217の真下(図中矢印逆方向)の位置に移動させ、光源点灯制御部405に点灯時間調整を実行させる。
光源点灯制御部405は、図2に示す白色補正板217をRGBの1色毎に読み取らせ、図5に示すLEDR504、LEDG505およびLEDB506の点灯時間を決定する点灯時間調整動作を実行する。
点灯時間調整動作を実行する理由は、3色のLEDには輝度バラツキがあるため、同じ点灯時間で原稿を読み取ったとき、カラーバランスの低下が問題になるためである。
よって、基準となる白色を読み取ったときの出力が3色すべてで同じになるように点灯時間を調整する必要があり、これを実行することで画像品質を向上させる。つまり、この点灯時間調整動作を実行することにより3色のLEDの点灯時間には差が発生する。
ここで、光源点灯制御部405が行うS901での点灯時間調整動作の処理を、図10の第1の実施例における点灯時間調整の処理の流れを示すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって、図2および図4を参照しながら説明する。
なお、図10に示すフローチャートは、ある1色のLEDの点灯時間を調整する工程を示しているが、開始から終了までを3色のLEDすべてにおいて実行する。
S1001:図4に示す光源点灯制御部405は、点灯時間調整を開始する。
S1002:図2に示すCISユニット220は、あらかじめ決められていた初期点灯時間により白色補正板217を読み取る。
S1003:光源点灯制御部405は、読み取った白色補正板217の出力値が期待される範囲内にあるか否かを判定する。光源点灯制御部405は、出力値が期待される範囲内にあると判定したときは処理をS1004に移行し、出力値が期待される範囲内にないと判定したときは処理をS1005に移行する。
また、本実施例での出力値とは、CISユニット220が出力する値であり、主走査方向の画像データ中の任意の画素の階調データである(例えば、8bit階調なら0〜255の数値)。
S1004:出力値が期待される範囲内にあると判定した光源点灯制御部405は、初期点灯時間もしくは再設定した点灯時間を原稿読み取り時の点灯時間として用いることを決定し、本処理を終了する。
S1005:CISユニット220は、点灯時間を再設定して、再度白色補正板217を読み取り、出力値を確認し、処理をS1003に戻す。
また、点灯時間の再設定は、下記に示す式により再設定時間を算出するのが一般的である。
LEDTime´=LEDTime×VPT/VPD
なお、LEDTime´は再設定するために算出した点灯時間、LEDTimeは現在の点灯時間、VPTは期待される出力範囲の代表値(例えば、出力範囲内の中間値)、VPDは現在の出力値である。
実際に、期待される出力範囲の代表値である期待値と比較する出力値は、上記の主走査方向全画素の画像データ中の最大値または全画素の平均値が考えられる。
以上の処理を、図9のS901においてRGB3色すべてで行い、光源点灯制御部405は、原稿の読み取り時の各色LEDの点灯時間を決定する。
次に、図9のフローチャートに戻り、S902から説明する。
S902:各色のLEDの点灯時間を決定した後、光源点灯制御部405は、3色のLEDの点灯時間を点灯時間判定部406に送信する。
点灯時間判定部406は、どの色の点灯時間が最も長いか判定し、判定結果をスキャナ主制御部401および光源点灯制御部405に送信する。
一般的には、G色のLEDの輝度が低いため、本調整を実行するとG色の点灯時間が長くなることが多い。本実施例においては、LEDR504<LEDB506<LEDG505の順で点灯時間が長くなっているとする。
S903:光源点灯制御部405は、点灯時間判定部406の判定結果に基づいてスキャナ主制御部401が画像読取部101に出力する読み取り制御用の図11に示す原稿読取ライン周期信号および読み取り開始タイミングの信号に同期させて、RGB3色のLEDの点灯制御を行う。
具体的には、原稿読取ライン周期信号の出力直後の読み取り開始タイミングにより点灯開始させるLEDを、点灯時間が最も長かったLEDG505とし、続いて2番目に長かったLEDB506、最後にLEDR504と決定する。
図11は、第1の実施例における原稿読み取り動作のタイムチャートであり、上述の点灯開始させるLEDを点灯時間が最も長かったLEDG505とし、続いて2番目に長かったLEDB506、最後にLEDR504とするときの動作タイムチャートである。
図11において、本実施例では、読み取り制御用の原稿読取ライン周期信号は、図2に示すステッピングモータ213の相変化信号と同期させて出力される。各色の読み取り開始タイミングは、原稿読取ライン周期の信号の1/3となるように制御される。
ここで、原稿読取ライン周期信号の出力直後の読み取りタイミングによって読み取る色の画像データを「基準の色別読取ライン」とし、基準の色別読取ラインの位置をその他2色で読み取ったラインの色ずれを補正する際の基準位置として用いる。
光源点灯制御部405は、何色で読み取った画像データが基準の色別読取ラインであるかの情報(以下、「基準の色別読取ライン情報」という。)を、スキャナ主制御部401を経由して画像データ生成部404に送信する。
基準の色別読取ライン情報は、画像データ生成部404の画像データ切り替え部601に格納し記憶される。
本実施例の場合、G色の画像データが基準の色別読取ラインとなるので、基準の色別読取ライン情報として“G色ライン”という情報が、光源点灯制御部405からスキャナ主制御部401を経由して画像データ生成部404に送信される。
基準の色別読取ラインとして用いられるG色の画像データは何も補正せずに出力するため、補正なしでも精度の高いデータであることが望まれるが、G色は点灯時間が最も長く、副走査方向に移動する原稿の移動変化を最も良く読み取っているので、基準の色別読取ラインに最も適している。
また、一般的にステッピングモータ213は、相変化信号の入力直後の動きが最も大きいので、副走査方向に移動する原稿の移動変化を良く読み取ることができるように、基準とするG色を相変化信号の出力直後に点灯するように制御する。
S904:スキャナ主制御部401および光源点灯制御部405は、図11のタイムチャートのように画像読取部101が有するCISユニット220を制御し、副走査方向に移動させながら原稿の画像データの採取を開始する。
S905:画像読取部101により採取した各色の画像データは、1列の色別読取ラインずつ画像データ生成部404に送信される。また同時に、スキャナ主制御部401は、読み取った画像データがどの色のLEDで読み取られたかの色情報を画像データ生成部404に送信する。
S906:画像データ生成部404は、色情報および画像データから最終的な出力画像データを生成し、出力画像データをスキャナ主制御部401に送信する。本ステップの画像データ生成部404による画像データ生成方法は、後述により詳細に説明する。
S907:スキャナ主制御部401は、画像データ生成部404から出力画像データを受け取ると、使用者が所望する出力先に出力画像データを送信する。例えば、スキャナ主制御部401は、出力画像データをスキャナ部2内のRAM403に格納し、外部装置411およびプリンタ部3に送信する。
S908:画像読取部101は、上述の処理を原稿の最終ラインまで実行完了したか否か判定し、原稿の最終ラインまで実行完了したと判定したときは処理をS909に移行し、原稿の最終ラインまで実行完了していないと判定したときは処理をS905に戻す。
S909:スキャナ主制御部401は、原稿の画像データの採取を終了させ、本処理を終了する。
ここまでが、読み取り動作全体の説明である。
続いて、画像データ生成部404が行う画像データ生成の処理(図9に示すS906)を、図12の第1の実施例における色ずれ補正処理を含む画像データ生成の処理の流れを示すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって、図4および図6を参照しながら説明する。
S1201:画像データ生成部404は、スキャナ主制御部401から色情報を取得し、画像読取部101から画像データを取得する。
S1202:画像データ生成部404は、取得した画像データの色情報が画像データ切り替え部601に記憶した基準の色別読取ライン情報にある色と同じであるか否か判定し、基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判定したときは処理をS1203に移行し、基準の色別読取ライン情報にある色と同じではないと判定したときは処理をS1204に移行する。
S1203:画像データの色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判定した画像データ生成部404は、図6に示す画像データを色ずれ補正部606に送信する。
S1204:画像データの色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じではないと判定した画像データ生成部404は、画像データを色別読取ライン(現)バッファA603に格納し、色別読取ライン(現)バッファA603に格納した画像データの色情報を色ずれ補正部606に送信する。
S1205:画像データ生成部404は、取得した画像データの処理が確定した後、次の色別読取ラインの色情報および画像データを取得する。
S1206:画像データ生成部404は、次の色別読取ラインの画像データ取得後、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じか否か判定し、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判断したときは処理をS1203に移行し、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と異なると判断したときは処理をS1207に移行する。
S1207:色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と異なると判断した画像データ生成部404は、画像データを色別読取ライン(現)バッファB605に送信し、色情報を色ずれ補正部606に送信する。
S1208:画像データ生成部404は、色別読取ライン(現)バッファA603および色別読取ライン(現)バッファB605の各色別読取ライン(現)バッファに画像データが格納されたときは、各色別読取ライン(現)バッファの画像データを色別読取ライン(前)バッファA602および色別読取ライン(前)バッファB604にそれぞれ移動させる。
S1209:画像データ生成部404は、スキャナ主制御部401から次のラインの色情報を取得し、画像読取部101から次の色別読取ラインの画像データを取得する。
S1210:画像データ生成部404は、取得した画像データの色情報が画像データ切り替え部601に記憶した基準の色別読取ライン情報にある色と同じであるか否か判定し、基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判定したときは処理をS1203に移行し、基準の色別読取ライン情報にある色と同じではないと判定したときは処理をS1211に移行する。
S1211:画像データ生成部404は、画像データを色別読取ライン(現)バッファA603に格納し、色別読取ライン(現)バッファA603に格納した画像データの色情報を色ずれ補正部606に送信する。
S1212:画像データ生成部404は、取得した画像データの処理が確定した後、次の色別読取ラインの色情報および画像データを取得する。
S1213:画像データ生成部404は、画像データ取得後、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じか否か判定し、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と同じであると判断したときは処理をS1203に移行し、色情報が基準の色別読取ライン情報にある色と異なると判断したときは処理をS1214に移行する。
S1214:画像データ生成部404は、画像データを色別読取ライン(現)バッファB605に格納し、色別読取ライン(現)バッファB605に格納した画像データの色情報を色ずれ補正部606に送信する。
このように、すべてのラインバッファに画像データが格納された後は、色ずれ補正部606は、後述のように色別読取ライン(現)バッファA603および色別読取ライン(前)バッファA602、色別読取ライン(現)バッファB605および色別読取ライン(前)バッファB604の画像データを用いて色ずれ補正を行う。
S1215:画像データ生成部404は、色別読取ライン(前)バッファA602および色別読取ライン(前)バッファB604から色ずれ補正部606に画像データを送信する。
S1216:画像データ生成部404は、色別読取ライン(現)バッファA603および色別読取ライン(現)バッファB605から色ずれ補正部606に画像データをコピーする。
S1217:色ずれ補正部606は、色ずれ補正を実行し、補正データを生成する。
図13は、第1の実施例における色ずれ補正処理時の画像データの説明図であり、図12のS1217における色ずれ補正処理の内容を図13に基づきながら説明する。
図13において、本実施例では基準の色別読取ラインをG色の色別読取ラインとして、色ずれ補正部606は、R色およびB色の色別読取ラインにおけるNライン目の原稿読取ラインの出力値R(N)およびB(N)と、N−1ライン目の原稿読取ラインの出力値R(N−1)およびB(N−1)とを用いて、補正データR(N)´およびB(N)´を生成する。
また、1つの原稿読取ライン周期間にCISユニット220が移動する距離をdとすると、本実施例では各色の読み取りタイミングを原稿読取ライン周期の1/3ずつにしているため、下記の式においてR色およびB色の補正データR(N)´およびB(N)´を算出(線形補間)することが可能である。
R(N)´=R(N−1)+{R(N)−R(N−1)}×(1/3)×d (N>=1)
B(N)´=B(N−1)+{B(N)−B(N−1)}×(2/3)×d (N>=1)
続いて図12のフローチャートに戻り、S1218から説明をする。
S1218:R色およびB色の補正データを算出した後、画像データ生成部404は、色別読取ライン(現)バッファA603および色別読取ライン(現)バッファB605の画像データを、色別読取ライン(前)バッファA602および色別読取ライン(前)バッファB604に移動させる。
S1219:画像データ生成部404は、色ずれ補正部606に送信された基準の色別読取ラインとなったG色の画像データと、R色およびG色の画像データと、R色およびG色の補正データとをスキャナ主制御部401に出力し、Nライン目の色ずれ補正処理は終了とし、本処理を終了とする。
S1220:本実施例では、色ずれ補正の対象としている色別読取ライン(現)と、一つ前の色別読取ライン(前)の画像データとを使用し、色別読取ライン(現)の画像データを生成するため、原稿の先頭ライン(N=0)は色ずれ補正データを出力することができない。
したがって、画像データ生成部404は、色ずれ補正部606に送信された画像データが0ライン目か否かを判定する。画像データ生成部404は、画像データが0ライン目であると判定したときは処理をS1221に移行し、画像データが0ライン目でないと判定したときは処理をS1219に移行する。
S1221:画像データが0ライン目であると判定した画像データ生成部404は、色ずれ補正を行わない基準の色別読取ラインとなった画像データを出力することはできるが、その他2色の画像データが存在しないため3色の色別読取ラインの画像データが揃わず、1列の原稿読取ラインとして補正ができないことから先頭ラインの画像データを廃棄し、本処理を終了とする。
このように、第1の実施例によれば、CISユニット220を用いて原稿を読み取る際においても、点灯時間が最も長いG色を基準とし、G色以外の2色について、色別読取ライン(前)の画像データおよび色別読取ライン(現)の画像データを用いて、基準の色別読取ラインの位置での色ずれを補正することで、画像品質の低下を防ぐことができる。
以上説明したように、第1の実施例では、カラーバランス調整後に3色のLEDのうち点灯時間が最も長くなった光源を基準光源とし、基準光源により読み取った色別読取ラインの前後で、基準光源以外の2色の光源によるそれぞれの画像データに基づいて基準の色別読取ラインの位置での2色の色ずれを補正することで、原稿を読み取る際に発生する色ずれを抑制できるという効果が得られる。
第2の実施例におけるMFP1の全体図、スキャナ部2の構造図、プリンタ3の概略図、CISユニット220の斜視図および画像データ生成部404のブロック図は、第1の実施例の図1、図2、図3、図5、図6と同様であるため、説明は省略する。
図14は、第2の実施例におけるスキャナ部のブロック図である。
なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例におけるスキャナ部のブロック図は、第1の実施例におけるスキャナ部のブロック図に加えて、読み取り開始タイミング調整部1401が追加されている。
読み取り開始タイミング調整部1401は、原稿読取ライン周期内の3色のLEDの点灯タイミングをLED毎に可変可能とすることができる。
上述した構成の作用について説明する。
図15は、第2の実施例における原稿読み取りの処理の流れを示すフローチャートである。
第2の実施例において、原稿台読み取り部202により原稿を読み取るとき、図14に示すスキャナ主制御部401が行う原稿読み取りの処理を、図15の第2の実施例における原稿読み取りの処理の流れを示すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって図14を参照しながら説明する。
S1501:使用者からの任意の原稿サイズのFB読み取り指示があると、第1の実施例と同様に光源点灯制御部405は、点灯時間調整を実行する。
S1502:各色の点灯時間の決定後、光源点灯制御部405は、3色のLEDの点灯時間を点灯時間判定部406に送信する。
点灯時間判定部406は、3色のLEDの点灯時間の比較を行い、どの色の点灯時間が最も長いか判定し、判定結果をスキャナ主制御部401および光源点灯制御部405に送信する。
S1503:光源点灯制御部405は、点灯時間判定部406の判定結果に基づいてスキャナ主制御部401が画像読取部101に出力する読み取り制御用の図17に示す原稿読取ライン周期の信号および読み取り開始タイミングの信号に同期させて、RGB3色のLEDの点灯制御を行う。
S1504:第2の実施例では、読み取り開始タイミング調整部1401により読み取り開始時間のタイミングを調整する処理を行う。これは、1つの原稿読取ライン周期の間で各色が点灯開始するタイミングを決定する処理である。
ここで、読み取り開始タイミング調整部1401が行う読み取り開始タイミング調整の処理を、図16の第2の実施例における読み取り開始タイミング調整の動作の流れを示すフローチャートの図中Sで示すステップにしたがって、図14を参照しながら説明する。
第2の実施例では、具体例として、原稿読取ライン周期を90μs、各色の点灯時間調整後の点灯時間をR色は10μs、G色は25μs、B色は10μsとして説明する。
S1601:読み取り開始タイミング調整部1401は、光源点灯制御部405から各色の点灯時間を取得する。
S1602:読み取り開始タイミング調整部1401は、取得した各色の点灯時間の比を算出する。この場合は、R色の点灯時間:G色の点灯時間:B色の点灯時間=10μs:25μs:10μs=2:5:2となる。
S1603:原稿読取ライン周期の(1/3)から各色の点灯時間を減算し、原稿読取ライン周期の未使用期間T1を算出する。
R色は、(90μs/3)−10μs=20μsとなる。
G色は、(90μs/3)−25μs=5μsとなる。
B色は、(90μs/3)−10μs=20μsとなる。
よって、未使用期間T1は、
T1=20μs+5μs+20μs=45μsとなる。
S1604:算出した未使用期間T1をS1602で算出した点灯時間の比率で、各色の点灯時間に分配する。比率で分配する理由は、調整したカラーバランスを崩さないようにするためである。
S1605:分配した点灯時間を、各色の点灯時間に加算する。よって、この場合、S1604およびS1605の処理によって以下のようになる。
R色は、(45μs/9)×2+10μs=20μsとなる。
G色は、(45μs/9)×5+25μs=50μsとなる。
B色は、(45μs/9)×2+10μs=20μsとなる。
S1606:未使用期間T1の分配を加算した点灯時間で読み取るように、読み取り開始タイミングをスキャナ主制御部401に、各色の点灯時間を光源点灯制御部405にそれぞれ送信し、読み取り開始タイミング調整を終了とする。
なお、図17は、第2の実施例における読み取り開始タイミング調整前後の動作のタイムチャートであり、上述の結果を図示したものである。
このように、読み取り開始タイミングを調整し、最も長く点灯するG色の点灯時間をさらに延ばすことにより、原稿の変化量をより正確に読み取ることで、補正を行わないG色の色別読取ラインにおける画像データの画像品質を向上させることができる。
S1505〜S1510:読み取り開始タイミング調整の終了後は、第1の実施例の図9におけるS904〜S909と同様の処理であるため説明を省略する。
第1の実施例と同様に、以上の処理を原稿の最終ラインまで実行完了したとき、原稿の画像データの採取を終了し、本処理を終了する。
ここまでが、読み取り動作全体の説明である。
図18は、第2の実施例における色ずれ補正処理時の画像データの説明図であり、第2の実施例では図17のタイムチャートのように読み取り動作を行うため、採取した画像データの各色間の距離が図18のようになる。
よって、基準の色別読取ラインであるG(N)の位置にR色およびB色の画像データR(N)´、B(N)´を生成する式は下記のようになる。
R(N)´=R(N−1)+{R(N)−R(N−1)}×(2/9)×d (N>=1)
B(N)´=B(N−1)+{B(N)−B(N−1)}×(4/9)×d (N>=1)
R色およびB色は、点灯時の原稿の移動量が変化したため、G色の基準の色別読取ラインまでの距離が変わり、生成式もdに乗算する係数の部分が変わった。
この係数は、図19の第2の実施例における色ずれ補正処理時の各色間の比の説明図に示すように、原稿読取ライン周期間の読み取り開始タイミングの比率からスキャナ主制御部401が生成し、画像データ生成部404の色ずれ補正部606に設定される。
このように、第2の実施例においても第1の実施例と同様に基準の色別読取ラインの位置に補正データを生成可能であり、どのLEDも原稿に光を照射していない未使用時間を、各色のLEDの点灯時間の比に基づいて各色のLEDの点灯時間に割り当てるようにしたことにより、点灯時間が最も長いG色の照射時間がさらに長くなることで補正精度が上がるため、色ずれ補正の精度が向上し、色ずれによる画像品質の低下を防ぐことができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、読み取り開始タイミングを調整し、最も長く点灯するG色の基準の色別読取ラインを読み取る光源の点灯時間をさらに延ばすことにより、より正確に出力値の変化量を読み取れることになり、補正を行わない基準の色別読取ラインの画像データの画像品質が向上するという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、画像読取装置および画像読取装置を備えた画像形成装置をMFPとして説明したが、それに限られることなく、画像の読み取り機能を有するスキャナ装置やファクシミリ装置等としても良い。
1 MFP
2 スキャナ部
3 プリンタ部
101 画像読取部
102 操作部
202 原稿台読み取り部
208、213 ステッピングモータ
211、215 原稿台ガラス
212 駆動ベルト
216 原稿押圧板
217 白色補正板
220 CISユニット
401 スキャナ主制御部
404 画像データ生成部
405 光源点灯制御部
406 点灯時間判定部
410 I/F制御部
501 光源
502 ロッドレンズ
503 原稿
504 LEDR
505 LEGG
506 LEDB
509 導光体
601 画像データ切り替え部
602 色別読取ライン(前)バッファA
603 色別読取ライン(現)バッファA
604 色別読取ライン(前)バッファB
605 色別読取ライン(現)バッファB
606 色ずれ補正部
1401 読み取り開始タイミング調整部

Claims (6)

  1. 原稿の画像を読み取る画像読取装置において、
    複数の光源により原稿にそれぞれ波長の異なる光を順次照射し、1つの前記光源により前記原稿に順次照射された反射光を受光素子で受光して1列分の各光源別画像データを読み取る画像読取部と、
    前記複数の光源のうち基準光源とする照射時間が最も長い光源により前記原稿を読み取る1列分の各光源別画像データを基準光源画像データとし、前記基準光源以外の複数の光源により前記基準光源画像データの前後にそれぞれ読み取った光源の波長が同一の2列分の前記各光源別画像データを用いて、前記基準光源以外の複数の光源毎に前記各光源別画像データを補正し、前記基準光源画像データの位置の原稿画像データを生成する画像データ生成部とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記複数の光源により基準となる白色板をそれぞれ読み取り、前記複数の光源で前記画像読取部の出力を同じ階調にするように各照射時間を変化させる光源点灯制御部と、
    前記光源点灯制御部が変化させた前記照射時間が最も長い光源を判定する点灯時間判定部とを有し、
    前記光源点灯制御部は、前記点灯時間判定部により判定した前記照射時間が最も長い光源を前記基準光源と決定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記基準光源は、前記複数の光源による光の照射で前記画像読取部が原稿の読み取りを順次行う周期での先頭の光源とすることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置において、
    前記複数の光源は、赤色、緑色および青色とすることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置において、
    前記周期内で前記複数の光源によって前記原稿を読み取る時間は、光源毎に可変可能とすることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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