JP2014204105A - ケーブル接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーブル1を基材2にはんだ付けする接続部位6の少なくとも周辺に、自身が弾性変形するための弾性を有し、ケーブル1と基材2との間に生じる応力を弾性変形により接続部位6の周辺に分散させるための応力分散部材3を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケーブルと基材との間に生じた応力の全てが直接的に接続部位に伝達されることを防止し、接続部位の機械的強度が低下するおそれを低減するケーブル接続構造を提供することにある。
ケーブルと基材との間に生じる応力は、例えばケーブルが可動部に配設されて基材との位置関係が変化するといった動的要因によって生じることもあれば、ケーブルが屈曲した状態で配設されているといった静的要因によって生じることもある。この場合、ケーブルは、はんだ付けにより接続部位に固定されていることから、応力分散部材よりも外側、つまり、接続部位から離間するほど変化量が大きくなると予想される。
そこで、弾性を有する応力分散部材を接続部位の周辺に設けることにより、ケーブルと基材との間に生じた応力は、まず、接続部位の周辺において応力分散部材を弾性変形させるために消費される。つまり、ケーブルと基材との間に生じた応力は、応力分散部材によってまず接続部位の周辺に分散されることから、直接的に接続部位に伝達されることが防止される。
一般的に、ケーブルが接続される基材は、装置内で固定されていることが多いと考えられる。そのため、接続部位に応力が加わる場合、その応力は、多くはケーブルが基材に対して相対的に移動することにより生じると予想される。その場合、装置が固定されて使用されるのであれば応力の加わる向きが変化することは少ないと考えられるが、例えば可搬型装置や携帯型装置のように使用状態が変化するような場合には、応力の加わる向きが使用状態により変化する可能性がある。そこで、ケーブルと基材とを互いに接着することにより、応力がどのような向きで生じたとしても、その応力を弾性変形のために消費させることができる。
また、基材よりも剛性が低いものを採用することにより、基材として、例えばプリント基板等の比較的変形しにくいもの以外にも本発明を適用できるようになる。
図1(A)は、本実施形態のケーブル接続構造を模式的に示しており、ケーブル1、ケーブル1を取り付けるための基材2、および、ケーブル1と基材2との間に設けられている応力分散部材3が示されている。本実施形態では、ケーブル1としていわゆるFPCケーブルを採用しており、基材2としてガラスエポキシ製のいわゆるプリント基板を想定している。
ケーブル1は、複数本の配線パターンを例えばポリイミドフィルム等の絶縁被覆で挟み込んだ態様で形成されており、各配線パターンに対応して基材2に設けられているピン4を挿入するための貫通孔が設けられている。このケーブル1は、はんだ5により、ピン4にはんだ付けされている。このはんだ付けされている部位が接続部位6に相当する。また、ケーブル1は、応力分散部材3によって、基材2に接着されている。
この応力分散部材は、接続部位6と基材2の端部との間に設けられている構造上の遊び代7を利用して接続部位6と基材2の端部との間に配置されている。また、応力分散部材3は、基材2よりも剛性が低い例えば樹脂材料で形成され、両面テープとして機能する。このため、ケーブル1と基材2とは、互いに面接触した状態で接着されている。つまり、本実施形態の応力分散部材3は、ケーブル1(FPCケーブル)の幅のほぼ全体を接着している。なお、応力分散部材3として、弾性部材を接着テープで挟んだ層構造のものを採用してもよい。
これに対して、本実施形態のケーブル1接続構造の場合、図1(A)に示したようにケーブル1と基材2との間に応力分散部材3を設けている。そして、この応力分散部材3は、接着性と弾性とを有していることから、図1(B)に示すように、ケーブル1が例えば矢印Bに示すように基材2との相対的な位置関係が変化したとしても、ケーブル1と基材2との接着状態を維持したまま弾性変形する。つまり、生じた応力は、応力分散部材3を弾性変形させるために消費される。これにより、応力が接続部位6に直接的に伝達されることを抑制できる。
このように、応力は、応力分散部材3の外縁側で大きく消費される一方、接続部位6に近づくにつれて徐々に消費が小さくなることから、最終的に接続部位6に伝達される応力の絶対量が低下する。これにより、ネック部8等におけるクラックの発生を抑制できる等、接続部位6の機械的強度が低下するおそれを低減することができる。このとき、応力分散部材3の剛性を基材2よりも低くしているので、応力は、まず剛性の低い応力分散部材6を変形させるために消費されて接続部位6の周辺に分散されることになる。
図3(A)はその適用例の一例を示すものであり、ケーブル1は、図3(B)に示すようにコネクタ9を取り付けるための補助板である基材2にはんだ付けされている。このようにコネクタ9がはんだ付けされたケーブル1は、例えば、ロボットの回転軸において互いの回転軸を電気的に接続するための配線部材として用いられる。この場合、ロボットの回転軸は互いに相対的に回転することから、その際に生じる振動等の動的要因により、ケーブル1に振動が伝達され、ケーブル1と基材2との位置関係が変改して応力が生じる可能性がある。
そのような場合であっても、応力分散部材3を設けることにより、接続部位6に加わる応力を分散および緩和することができる。このとき、例えば振動等が繰り返し加えられ、定常的に応力が発生するような環境となったとしても、応力分散部材3によりその応力を分散させることにより、いわゆる金属疲労により接続部位6の機械的強度が低下するおそれを低減することもできる。なお、例えばいわゆるケーブルベア(登録商標)に収容されて動作時にケーブル1自体が変形するもの等も想定される。
接続部位6の少なくとも周辺に自身が弾性変形するための弾性を有し、ケーブル1と基材2との間に生じる応力を弾性変形により接続部位6の周辺に分散させるための応力分散部材3を設けているので、ケーブル1と基材2との間に生じた応力は、まず、接続部位6の周辺において応力分散部材3を弾性変形させるために消費される。これにより、ケーブル1と基材2との間に生じる応力の全てが直接的に接続部位6に伝達されることを防止することができる。
また、応力分散部材3は、接着性を有することから、ケーブル1と基材2との接着状態を維持したまま弾性変形する。具体的には、図1(B)に示すような図示上方へケーブル1が移動した場合には応力分散部材3を伸長させるために応力が消費され、図示下方へケーブル1が移動した場合には応力分散部材3を圧縮させるために応力が消費される。このように、応力分散部材3に接着性を持たせたことにより、応力がどのような向きで生じたとしても、その応力を弾性変形のために消費させることができる。したがって、ケーブル1を収容した装置がどのような使用状態であったとしても、また、ケーブル1がどのような状態で装置内(筐体内)に配置されたとしても、応力を分散させることができる。
応力分散部材3は、基材2よりも剛性が低い部材にて形成されているので、応力が発生した場合にその応力はまず剛性の低い応力分散部材6を変形させるために消費される。したがって、ケーブル1と基材2との間に生じる応力を接続部位6の周辺に分散させることができる。すなわち、接続部位6に伝達される応力を低減することができる。
応力分散部材3によって動的要因による応力および静的要因による応力のいずれも分散および緩和させることができるため、例えば図3に示したようにコネクタ9を取り付けた状態で狭いスペースにケーブル1を挿入するような組み立て時にも応力を緩和させることができ、製品の品質を向上させることができる。
もちろん、動作時における接続部位6への応力を緩和することができる。この場合、装置の動作時にケーブル1が可動状態となり、応力の発生と消失とが繰り返されるような使用状態であっても、応力分散部材3により応力を分散させることで、はんだ付けした接続部位6に金属疲労が発生することを抑制できる。したがって、接続部位6のいわゆる寿命を延ばすことができ、ひいては製品の寿命を延ばすことも可能となる。
本発明は、各実施形態にて例示したものに限定されることなく、例えば以下のように変形あるいは拡張することができる。
一実施形態では接続部位6も含めて応力分散部材3を設けたが、図4(A)に示すように、接続部位6を含まない位置に応力分散部材3を設けてもよい。なお、図4(A)では説明のために応力分散部材3にある程度の厚みを持たせているが、ケーブル1の変形を少なくするために薄いものを採用してもよい。
一実施形態ではケーブル1の端部を接続する態様を例示したが、図4(B)に示すようにケーブル1の中間部を接続する場合に応力分散部材3を設けてもよい。また、基材2の端部側(図示右方)ではなく、基材2の内側(図示左方)に伸びるケーブル1の端部をはんだ付けするものであってもよい。
一実施形態では基材2としてガラスエポキシ基板を例示したが、それ以外の材質のものであってもよい。また、基材2が変形可能な弾性を有するものであってもよい。その場合、応力分散部材3を基材2よりも剛性の低いもの(弾性が大きいもの)とすることで、一実施形態と同様の効果を得ることができる。
応力分散部材の大きさは、ケーブルの種類や想定される応力等に応じてその大きさを設定すればよい。例えば、応力分散部材の接着面積を大きくすれば、それだけ大きな応力に対応することができる。なお、接着面積が大きくなると基材2の大きさも大きくなることから、製造コストをも考慮して設定してもよい。
実施形態ではケーブル1の接続構造を例示したが、ケーブル1ではなく、例えば表面実装型のコネクタ等を対象としてもよい。
Claims (4)
- ケーブルを基材にはんだ付けにより接続する際のケーブル接続構造であって、
前記ケーブルを前記基材にはんだ付けする接続部位の少なくとも周辺に、自身が弾性変形するための弾性を有し、前記ケーブルと前記基材との間に生じる応力を弾性変形により前記接続部位の周辺に分散させるための応力分散部材を設けたことを特徴とするケーブル接続構造。 - 前記応力分散部材は、前記ケーブルと前記基材とを互いに接着するための接着性を有し、その接着状態を維持したまま弾性変形することを特徴とする請求項1記載のケーブル接続構造。
- 前記応力分散部材は、前記基材よりも剛性が低い材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のケーブル接続構造。
- 前記応力分散部材は、前記接続部位と前記基材の端部との間に位置する遊び代に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のケーブル接続構造。
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