JP2014203723A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいてポンプ装置が凍結するような低温下においてもアノードガスの利用率低下を抑制する。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、カソードガス流路と、カソードガス流路に設けられたコンプレッサと、カソードオフガス流路と、アノードガス流路と、アノードオフガス循環流路と、カソードオフガス流路におけるガス流によって駆動されるタービン部と、タービン部により駆動され、アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスを圧送するポンプ部と、を有するポンプ装置と、燃料電池システムの各部を制御する制御部とを備える。制御部は、ポンプ装置が凍結していると判断したときには、アノードガスの供給を行わず、コンプレッサを駆動してカソードオフガス流路にガス流を発生させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関するものである。
燃料電池は、電解質膜の一方の表面上にアノードが設けられ他方の表面上にカソードが設けられた構成の膜電極接合体を有しており、アノードに供給されたアノードガスとしての水素とカソードに供給されたカソードガスとしての空気とを利用して電気化学反応を引き起こすことにより、物質の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。
一般に、燃料電池のアノードから排出されたガス(アノードオフガス)には未反応の水素が含まれているため、水素の利用率(燃費)を向上させるために、アノードオフガスを燃料電池のアノードに循環させるアノードオフガス循環流路が設けられることが多い。アノードオフガス循環流路には、アノードオフガスを圧送するために、モータ駆動のポンプが設けられる。あるいは、アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスを圧送するために、カソードオフガス流路上に設けられたタービン部と、アノードオフガス循環流路上に設けられたポンプ部と、が連結された構成のポンプ装置が用いられる(例えば、特許文献1等参照)。このポンプ装置では、タービン部がカソードオフガス流路におけるガス流によって駆動されることにより、タービン部に連結されたポンプ部が駆動され、アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスが圧送される。
特開2003−31244号公報 特開2008−210539号公報 特開2007−184196号公報 特開2005−129305号公報 特開2007−200733号公報 特開2004−172025号公報 特開2007−192181号公報
燃料電池システムにおいて、水素の利用率をできるだけ向上させるためには、アノードオフガス循環流路に設けられたポンプ装置が凍結するような低温下においても、アノードオフガスの循環が実現できることが好ましい。アノードオフガスの循環のために、モータ駆動のポンプを用いる場合に、ポンプが凍結するような低温下においてもアノードオフガスの循環を実現するためには、氷を砕いてポンプの凍結を解消させるのに十分な大トルクを発揮できるモータを採用する必要があり、モータの大型化やコストの増加、通常運転時のモータ効率の低下を招くといった課題があった。一方、カソードオフガス流路におけるガス流を利用して駆動されるポンプ装置を用いる場合に、ポンプ装置が凍結するような低温下においてもアノードオフガスの循環を実現するためには、氷を砕いてポンプ装置の凍結を解消させるために、燃料電池に反応ガスを供給してカソードオフガス流路にガス流を発生させる必要がある。そのため、反応ガスの供給開始からポンプ装置の凍結が解消するまでの間は、アノードオフガスが循環されずに外部に排出されることとなり、水素の利用率が低下するという課題があった。そのほか、従来の燃料電池システムにおいては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。なお、上記課題は、アノードガスとして水素を利用する場合に限らず、水素以外のガスをアノードガスとして利用する場合にも共通の課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と、カソードガスを前記燃料電池のカソードに供給するカソードガス流路と、前記カソードガス流路に設けられたコンプレッサと、前記燃料電池の前記カソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するカソードオフガス流路と、アノードガスを前記燃料電池のアノードに供給するアノードガス流路と、前記燃料電池の前記アノードから排出されたアノードオフガスを前記燃料電池の前記アノードに循環させるアノードオフガス循環流路と、前記カソードオフガス流路におけるガス流によって駆動されるタービン部と、前記タービン部により駆動され、前記アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスを圧送するポンプ部と、を有するポンプ装置と、前記燃料電池システムの各部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、アノードガスの供給を行わず、前記コンプレッサを駆動して前記カソードオフガス流路にガス流を発生させる。この形態の燃料電池システムによれば、制御部が、ポンプ装置が凍結していると判断したときには、燃料電池へのアノードガスの供給を行わず、コンプレッサを駆動することによってカソードオフガス流路にガス流を発生させるため、タービン部がカソードオフガス流路におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置が凍結していた場合でもポンプ装置の凍結が解消されてポンプ装置が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置の凍結が解消するまでの間は、燃料電池へのアノードガスの供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置が凍結して動作不能状態となっていてもアノードガスの利用率が低下することはない。従って、この形態の燃料電池システムによれば、ポンプ装置が凍結するような低温下においても、アノードガスの利用率を向上させることができる。
(2)上記形態の燃料電池システムにおいて、さらに、前記ポンプ装置の温度に相関する温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサの検出する温度に基づき、前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断する。としてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、一般に燃料電池システムに設置されている温度センサによる温度検出値を利用して、ポンプ装置が凍結しているか否かの判定を行うため、燃料電池システムの構成の簡素化、小型化、コストの低減を実現することができる。
(3)上記形態の燃料電池システムにおいて、さらに、前記ポンプ装置の回転数を検出する回転センサを備え、前記制御部は、前記回転センサの検出する回転数に基づき、前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断するとしてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、ポンプ装置の凍結判定を温度に基づき行う場合と比較して正確に実行することができるため、ポンプ装置の凍結を見落としてアノードガスの供給を開始することによりアノードガスの利用率が低下してしまうといった事態の発生を防止することができる。
(4)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、所定の複数のタイミングで前記回転センサの検出する回転数に基づき前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断し、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、前記コンプレッサの出力を増加させるとしてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、コンプレッサの出力が過大となって電力が浪費されたり、燃料電池に供給されるカソードガスの流量が過大となって燃料電池が過度に乾燥したりすることを防止することができる。
(5)上記形態の燃料電池システムにおいて、さらに、前記ポンプ装置を駆動するモータを備え、前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していないと判断したときには、前記モータに前記ポンプ装置を駆動させるとしてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、ポンプ装置を駆動するためのモータの小型化、コストの低減を実現することができると共に、モータとして、ポンプ装置が凍結していない通常状態において高効率で運転できる機種を選定することができ、燃料電池システムの消費電力の低下を実現することができる。
(6)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記カソードオフガス流路は、前記タービン部をバイパスするカソードオフガスバイパス流路と、前記カソードオフガス流路におけるガスの経路を、前記タービン部を経由する第1の経路と前記カソードオフガスバイパス流路を経由する第2の経路との間で切り換えるカソードオフガス切り換え弁と、を有し、前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していないと判断したときには、前記カソードオフガス切り換え弁を前記第2の経路側に切り換えるとしてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、ポンプ装置が凍結していないと判断したときにもカソードオフガスがタービン部を通過する場合と比較して、タービン部における圧力損失によるエネルギーロスの発生(コンプレッサの消費電力増加)を回避することができる。
(7)上記形態の燃料電池システムにおいて、前記制御部は、前記燃料電池に対する要求出力に基づき、前記カソードオフガス切り換え弁が前記第1の経路側に切り換えられた状態と前記第2の経路側に切り換えられた状態とのそれぞれについて、前記コンプレッサの消費電力と前記モータの消費電力との合計値を算出し、前記カソードオフガス切り換え弁を前記合計値が小さい経路側に切り換える、としてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、コンプレッサの消費電力とモータの消費電力との合計が小さくなるようにカソードオフガス切り換え弁の切り替え制御が行われるため、燃料電池システム全体の消費電力を低減することができる。
(8)上記形態の燃料電池システムにおいて、さらに、前記カソードガス流路と前記カソードオフガス流路とを前記燃料電池を経由することなく接続するカソードガスバイパス流路と、カソードガスの経路を、前記燃料電池を経由して前記カソードオフガス流路に至る第3の経路と前記カソードガスバイパス流路を経由して前記カソードオフガス流路に至る第4の経路との間で切り換えるカソードガス切り換え弁と、を備え、前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、前記カソードガス切り換え弁を前記第4の経路側に切り換えるとしてもよい。この形態の燃料電池システムによれば、アノードガスの利用率低下を抑制しつつ、燃料電池の過度の乾燥や触媒の劣化、酸化皮膜の形成等による耐久性や発電性能の低下を抑制することができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、燃料電池以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、本発明は、燃料電池システム、燃料電池システムを備える移動体、これらの制御方法等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第1実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。 第1実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。 第2実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第3実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。 第3実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第4実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。 第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。 第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。 第5実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第5実施形態における燃料電池システム100の発電処理の流れを示す説明図である。 第6実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。 第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。 第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。 第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.燃料電池システムの構成:
図1は本発明の第1実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。燃料電池システム100は、車両に搭載され、車両からの出力要求に応じて、車両の駆動力として用いられる電力を出力する。燃料電池システム100は、燃料電池10と、制御部20と、カソードガス供給部30と、カソードオフガス排出部40と、アノードガス供給部50と、アノードオフガス循環排出部60とを備える。
燃料電池10は、アノードガスとしての水素とカソードガスとしての空気とを利用して発電を行う固体高分子型燃料電池である。燃料電池10は、複数の単セル11が積層されたスタック構造を有する。各単セル11の構成は、図示しないが、電解質膜の一方の表面上にアノードが設けられ他方の表面上にカソードが設けられた膜電極接合体を有する発電モジュールが一対のセパレータによって狭持された構成である。
アノードガス供給部50は、水素を貯蔵するための水素タンク52と、水素タンク52と燃料電池10に設けられた図示しないアノードガス供給マニホールドとの間を接続するアノードガス配管51と、アノードガス配管51上に設けられた開閉弁53およびレギュレータ54とを備える。水素タンク52から放出された水素は、アノードガス流路としてのアノードガス配管51を介して燃料電池10のアノードガス供給マニホールドに供給され、アノードガス供給マニホールドを介して各単セル11のアノードに供給される。開閉弁53は、アノードガス流路を開閉する。レギュレータ54は、水素の供給圧力を調整する。
アノードオフガス循環排出部60は、燃料電池10に設けられた図示しないアノードガス排出マニホールドとアノードガス配管51におけるレギュレータ54より下流側の部分との間を接続するアノードオフガス循環配管61と、アノードオフガス循環配管61上に設けられた気液分離部62と、気液分離部62と希釈器45(後述)とを接続するアノード排水配管65と、アノード排水配管65上に設けられたパージ弁66とを備える。各単セル11のアノードからアノードガス排出マニホールドを介して燃料電池10の外部に排出されたアノードオフガスは、アノードオフガス循環流路としてのアノードオフガス循環配管61を介して気液分離部62に導かれ、気液分離部62において気体成分と水分とに分離される。このうち、気体成分については、アノードオフガス循環配管61を介してアノードガス配管51に循環され、燃料電池10に再供給される。パージ弁66は、アノード排水配管65を開閉する弁であり、パージ弁66が開状態となると、アノードオフガスおよび分離された水分は、気液分離部62からアノード排水配管65を介して希釈器45へと誘導される。
カソードガス供給部30は、燃料電池10に設けられた図示しないカソードガス供給マニホールドに接続されたカソードガス配管31と、カソードガス配管31上に設けられたエアコンプレッサ32とを備える。エアコンプレッサ32は、外部から取り込んだ空気を圧縮して出力する。これにより、空気は、カソードガス流路としてのカソードガス配管31を介して燃料電池10のカソードガス供給マニホールドに供給され、カソードガス供給マニホールドを介して各単セル11のカソードに供給される。
カソードオフガス排出部40は、燃料電池10に設けられた図示しないカソードガス排出マニホールドと希釈器45との間を接続するカソードオフガス配管41と、カソードオフガス配管41上に設けられたシャット弁49とを備える。各単セル11のカソードからカソードガス排出マニホールドを介して燃料電池10の外部に排出されたカソードオフガスは、カソードオフガス流路としてのカソードオフガス配管41を介して希釈器45に導かれる。希釈器45では、カソードオフガスとアノードオフガスとが混合されて燃料電池システム100の外部へと排出される。シャット弁49は、カソードオフガス流路を開閉する。
本実施形態の燃料電池システム100は、アノードオフガス循環配管61においてアノードオフガスを圧送するためのポンプ装置64を備えている。ポンプ装置64は、タービン部68とポンプ部67とが軸部69によって連結された構成を有しており、タービン部68が軸部69を中心に回転すると、ポンプ部67も軸部69を中心に回転する。タービン部68は、カソードオフガス配管41上の希釈器45より上流側に配置され、ポンプ部67は、アノードオフガス循環配管61上の気液分離部62より下流側に配置されている。カソードオフガス配管41におけるガス流(ガス圧)によってタービン部68が駆動されると、タービン部68によってポンプ部67が駆動される。ポンプ部67は、アノードオフガス循環配管61においてアノードオフガスを圧送する。
また、燃料電池システム100は、ポンプ装置64の回転数を検出する回転センサ71と、外気温を検出する温度センサ80とを備える。本実施形態では、ポンプ装置64の位置における気温は外気温と略同一であると想定し、後述するように、温度センサ80が検出した外気温に基づきポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行っている。
制御部20は、CPUとメモリとを備えるマイクロコンピュータによって構成されており、燃料電池システム100の各部を制御する。例えば、制御部20は、回転センサ71や温度センサ80から検出値を取得すると共に、車両からの出力要求を取得して、エアコンプレッサ32やシャット弁49、開閉弁53、レギュレータ54、パージ弁66等の動作を制御する。
A−2.燃料電池システムの制御:
図2は、第1実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。また、図3および図4は、第1実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。図3および図4には、燃料電池システム100の一部の構成を抜粋して示すと共に、反応ガス(空気および水素)の流れを破線で示している。燃料電池システム100の制御処理は、燃料電池システム100の運転開始指示があったときに(例えば図示しないイグニションキーがオン状態とされたときに)開始される。
最初に、制御部20は、温度センサ80が検出した外気温が摂氏0度より高いか否かを判定する(ステップS120)。外気温が摂氏0度以下である場合には、ポンプ装置64が凍結して動作不能状態となっている可能性がある。ポンプ装置64が凍結して動作不能状態となっているときに燃料電池10への水素の供給を開始すると、燃料電池10からアノードオフガス循環配管61を介して排出されたアノードオフガスをアノードガス配管51に循環することができないため、アノードオフガスを気液分離部62およびアノード排水配管65を介してシステムの外部に排出せねばならず、水素利用率が低下してしまう。そのため、本実施形態では、外気温が摂氏0度以下であると判定された場合には、制御部20は、燃料電池10への水素の供給を開始することなく、エアコンプレッサ32を始動する(ステップS130)。エアコンプレッサ32が始動されると、図3に示すように、燃料電池10に空気が供給され、燃料電池10から排出されたカソードオフガスがカソードオフガス配管41を流れるため、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流(ガス圧)にさらされる。ここで、ステップS130におけるエアコンプレッサ32の始動時の出力は、カソードオフガス配管41におけるガス圧がポンプ装置64の凍結を解消するのに十分な大きさとなるような値に、予め設定されている。このような値は、事前に実験的に求められ、制御部20に記憶される。そのため、ポンプ装置64が凍結していた場合であっても、エアコンプレッサ32を始動してカソードオフガス配管41にガス圧を発生させることにより、ポンプ装置64の凍結が確実に解消される。
外気温が摂氏0度より高いと判定された場合に、および、エアコンプレッサ32を始動してポンプ装置64の凍結を解消した後に、制御部20は、アノードガス供給部50を制御して燃料電池10への水素の供給を開始する(ステップS140)。これにより、図4に示すように、燃料電池10に空気と共に水素が供給される状態となり、燃料電池10による発電が開始される(ステップS150)。このとき、アノードオフガスは、アノードオフガス循環配管61上で動作するポンプ部67によって、アノードガス配管51へと循環される。以降は、燃料電池システム100の運転停止指示があるまで(例えば図示しないイグニションキーがオフ状態とされるまで)、燃料電池10による発電が継続され、運転停止指示があると(ステップS160:YES)、制御部20は、燃料電池10への空気および水素の供給を停止して燃料電池システム100の運転を停止する(ステップS170)。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させる。これにより、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置64が凍結して動作不能状態となっていても水素の利用率が低下することはない。従って、本実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。
また、第1実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64がカソードオフガス配管41におけるガス流を利用して駆動されるため、ポンプ装置64を駆動するためのモータが不要となり、ポンプ装置64の構成の簡素化、小型化、コストの低減を実現することができる。また、第1実施形態の燃料電池システム100では、一般に車両に設置されている外気温検出のための温度センサ80による温度検出値を利用して、ポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行うため、燃料電池システム100の構成の簡素化、小型化、コストの低減を実現することができる。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。図5に示した第2実施形態における燃料電池システム100の制御処理は、主として、ポンプ装置64の凍結判定の方法が、図2に示した第1実施形態と異なっている。なお、第2実施形態における燃料電池システム100の構成は、図1に示した第1実施形態と同じである。
最初に制御部20は、燃料電池10への水素の供給を開始することなく、エアコンプレッサ32を始動する(ステップS130)。エアコンプレッサ32が始動されると、図3に示すように、燃料電池10に空気が供給され、燃料電池10から排出されたカソードオフガスがカソードオフガス配管41を流れるため、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流(ガス圧)にさらされる。ここで、第2実施形態では、エアコンプレッサ32の始動時の出力は、ポンプ装置64が凍結していない通常状態においてポンプ装置64を駆動させるために必要な最小流量のガスがカソードオフガス配管41に流れるような値に、予め設定されている。このような値は、事前に実験的に求められ、制御部20に記憶される。そのため、ポンプ装置64が凍結している場合には、エアコンプレッサ32を始動してもポンプ装置64の凍結が解消されるとは限らない。
次に、制御部20は、回転センサ71が検出したポンプ装置64の回転数に基づき、ポンプ装置64が回転しているか否かを判定する(ステップS132)。制御部20は、ポンプ装置64の回転数がゼロである場合には、ポンプ装置64が凍結していて回転していないと判定して(ステップS132:NO)、エアコンプレッサ32の出力を増加させる(ステップS134)。例えば、制御部20は、エアコンプレッサ32の出力を、初期値より10%増加させる。
エアコンプレッサ32の出力を増加させてから所定時間経過後、制御部20は、再度、回転センサ71が検出したポンプ装置64の回転数に基づきポンプ装置64が回転しているか否かを判定し(ステップS132)、ポンプ装置64が回転していないと判定した場合には(ステップS132:NO)、エアコンプレッサ32の出力を再増加させる(ステップS134)。このように、第2実施形態では、ポンプ装置64の回転数に基づくポンプ装置64の回転の有無(凍結の有無)の判定と、エアコンプレッサ32の出力増加とが、ポンプ装置64が回転している(凍結していない)と判定されるまで繰り返し実行される。
回転センサ71の検出値に基づきポンプ装置64が回転している(凍結していない)と判定された場合には(ステップS132:YES)、制御部20は、アノードガス供給部50を制御して燃料電池10への水素の供給を開始する(ステップS140)。これにより、図4に示すように、燃料電池10に空気と共に水素が供給される状態となり、燃料電池10による発電が開始される(ステップS150)。このとき、アノードオフガスは、アノードオフガス循環配管61上で動作するポンプ部67によって、アノードガス配管51へと循環される。以降の処理は、図2に示した第1実施形態と同様である。
以上説明したように、第2実施形態の燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させる。これにより、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置64が凍結して動作不能状態となっていても水素の利用率が低下することはない。従って、第2実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。
また、第2実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64がカソードオフガス配管41におけるガス流を利用して駆動されるため、ポンプ装置64を駆動するためのモータが不要となり、ポンプ装置64の構成の簡素化、小型化、コストの低減を実現することができる。
さらに、第2実施形態の燃料電池システム100では、回転センサ71が検出したポンプ装置64の回転数に基づきポンプ装置64の凍結判定を行うため、外気温に基づき凍結判定を行う場合と比較して、凍結判定を正確に実行することができる。例えば、外気温が比較的高くても、ポンプ装置64付近が雪や氷の付着等によって局所的に低温となって、ポンプ装置64が凍結している場合も考えられる。第2実施形態の燃料電池システム100では、このような場合でもポンプ装置64の凍結を検出することができるため、ポンプ装置64の凍結を見落として水素の供給を開始することにより水素の利用率が低下してしまうといった事態の発生を防止することができる。
さらに、第2実施形態の燃料電池システム100では、エアコンプレッサ32の始動時の出力が、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において、ポンプ装置64を駆動させるために必要な最小流量のガスがカソードオフガス配管41に流れるような値に設定されており、ポンプ装置64が凍結していると判定された場合にエアコンプレッサ32の出力が徐々に増加されるため、電力の浪費を抑制することができる。例えば、始動時にポンプ装置64が凍結していない場合には、エアコンプレッサ32の出力は上記最小流量のガスがカソードオフガス配管41に流れるような値となるため、エアコンプレッサ32の出力が過大となって電力が浪費されることはない。また、第2実施形態の燃料電池システム100では、燃料電池10に供給される空気の流量が過大となることを防止することができ、燃料電池10の乾燥を抑制することができる。
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。第3実施形態の燃料電池システム100は、ポンプ装置64が、ポンプ装置64を駆動するための小型モータ72を有している点が、図1に示した第1実施形態の燃料電池システム100と異なっている。第3実施形態の燃料電池システム100のその他の構成は、第1実施形態と同じである。
ポンプ装置64は、小型モータ72を有しているため、小型モータ72によっても駆動されることができるし、第1実施形態と同様にカソードオフガス配管41におけるガス流によっても駆動されることができる。小型モータ72としては、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において、ポンプ装置64を駆動するのに必要十分な能力を有するモータが採用される。すなわち、小型モータ72が、氷を砕いてポンプ装置64の凍結を解消させるのに十分な大トルクを発揮できる必要はない。そのため、小型モータ72としては、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において高効率で運転できる機種が選定される。
図7は、第3実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。図7に示した第3実施形態における燃料電池システム100の制御処理は、主として、ポンプ装置64が凍結していないと判定された後のポンプ装置64の駆動方法が、図5に示した第2実施形態と異なっている。
最初に、制御部20は、ポンプ装置64が凍結しているか否かについての初期判定を行う(ステップS122)。ポンプ装置64の凍結についての初期判定は、第1実施形態のように温度センサ80が検出した外気温に基づいて実行されてもよいし、第2実施形態のように回転センサ71が検出したポンプ装置64の回転数に基づいて実行されてもよい。
制御部20は、ポンプ装置64が凍結していると判定した場合には(ステップS122:YES)、燃料電池10への水素の供給を開始することなく、エアコンプレッサ32を始動する(ステップS130)。これにより、燃料電池10に空気が供給され、燃料電池10から排出されたカソードオフガスがカソードオフガス配管41を流れるため、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされる。第3実施形態では、エアコンプレッサ32の始動時の出力は、任意の値に設定される。その後、第2実施形態と同様に、ポンプ装置64の回転数に基づくポンプ装置64の回転の有無(凍結の有無)の判定(ステップS132)と、エアコンプレッサ32の出力増加(ステップS134)とが、ポンプ装置64が回転している(凍結していない)と判定されるまで繰り返し実行される。
ポンプ装置64の凍結についての初期判定(ステップS122)またはその後の判定(ステップS132)において、ポンプ装置64が凍結していないと判定された場合には、制御部20は、アノードガス供給部50を制御して燃料電池10への水素の供給を開始すると共に、小型モータ72を起動して小型モータ72によるポンプ装置64の駆動を開始する(ステップS142)。これにより、燃料電池10に空気と共に水素が供給される状態となり、燃料電池10による発電が開始される(ステップS150)。また、アノードオフガスは、小型モータ72により駆動されるポンプ装置64によって、アノードガス配管51へと循環される。以降の処理は、図2に示した第1実施形態と同様である。
以上説明したように、第3実施形態における燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってタービン部68を回転動作させる。これにより、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生しないため、ポンプ装置64が凍結していても水素の利用率が低下することはない。従って、第3実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。
また、第3実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していた場合のポンプ装置64の凍結解消を、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させることにより実現するため、ポンプ装置64の小型モータ72は、ポンプ装置64が凍結していない通常状態においてポンプ装置64を駆動するのに必要十分な能力を有すればよく、小型モータ72の小型化、コストの低減を実現することができる。また、小型モータ72はポンプ装置64の凍結を解消する能力を有する必要がないため、小型モータ72として、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において高効率で運転できる機種を選定することができ、燃料電池システム100の消費電力の低下を実現することができる。
D.第4実施形態:
図8は、第4実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。第4実施形態の燃料電池システム100は、カソードオフガス配管41に接続されポンプ装置64のタービン部68をバイパスするカソードオフガスバイパス配管44と、カソードオフガスの経路を、タービン部68を経由する経路(以下「第1の経路」と呼ぶ)とタービン部68を経由せずにカソードオフガスバイパス配管44を経由する経路(以下「第2の経路」と呼ぶ)との間で切り換えるカソードオフガス切り換え弁43と、を備える点が、図6に示した第3実施形態の燃料電池システム100と異なっている。カソードオフガス切り換え弁43は、制御部20の制御指令に従い切り換えられる。第4実施形態の燃料電池システム100のその他の構成は、第3実施形態と同じである。
図9は、第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。また、図10および図11は、第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。図10および図11には、燃料電池システム100の一部の構成を抜粋して示すと共に、反応ガス(空気および水素)の流れを破線で示している。図9に示した第4実施形態における燃料電池システム100の制御処理は、主として、カソードオフガス切り換え弁43によるガスの経路の切り換えが行われる点が、図7に示した第3実施形態と異なっている。
最初に、制御部20は、ポンプ装置64が凍結しているか否かについての初期判定を行い(ステップS122)、ポンプ装置64が凍結していると判定した場合には(ステップS122:YES)、カソードオフガスがタービン部68側に流れるように(カソードオフガスの経路が第1の経路となるように)、カソードオフガス切り換え弁43の切り換え制御を行った上で(ステップS124)、燃料電池10への水素の供給を開始することなく、エアコンプレッサ32を始動する(ステップS130)。エアコンプレッサ32が始動されると、図10に示すように、燃料電池10に空気が供給され、燃料電池10から排出されたカソードオフガスがカソードオフガス配管41からタービン部68に至り、タービン部68がガス流にさらされる。その後、第3実施形態と同様に、ポンプ装置64の回転数に基づくポンプ装置64の回転有無(凍結有無)の判定(ステップS132)と、エアコンプレッサ32の出力増加(ステップS134)とが、ポンプ装置64が回転している(凍結していない)と判定されるまで繰り返し実行される。
ポンプ装置64の凍結についての初期判定(ステップS122)またはその後の判定(ステップS132)において、ポンプ装置64が凍結していないと判定された場合には、制御部20は、カソードオフガスがカソードオフガスバイパス配管44側に流れるように(カソードオフガスの経路が第2の経路となるように)、カソードオフガス切り換え弁43の切り換え制御を行った上で(ステップS136)、アノードガス供給部50を制御して燃料電池10への水素の供給を開始すると共に、小型モータ72を起動して小型モータ72によるポンプ装置64の駆動を開始する(ステップS142)。これにより、図11に示すように、燃料電池10に空気と共に水素が供給される状態となり、燃料電池10による発電が開始される(ステップS150)。この状態では、カソードオフガスはタービン部68をバイパスするカソードオフガスバイパス配管44を通るため、カソードオフガスがタービン部68を通過する場合のようにタービン部68において生ずる圧力損失分だけエアコンプレッサ32の出力を増加させる必要はない。また、アノードオフガスは、小型モータ72により駆動されるポンプ装置64によって、アノードガス配管51へと循環される。一方、カソードオフガスは、タービン部68をバイパスするカソードオフガスバイパス配管44を通って、外部へと排出される。以降の処理は、図7に示した第3実施形態と同様である。
以上説明したように、第4実施形態における燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させる。これにより、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置64が凍結して動作不能状態となっていても水素の利用率が低下することはない。従って、第4実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。
また、第4実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していた場合のポンプ装置64の凍結解消を、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させることにより実現するため、ポンプ装置64の小型モータ72は、ポンプ装置64が凍結していない通常状態においてポンプ装置64を駆動するのに必要十分な能力を有すればよく、小型モータ72の小型化、コストの低減を実現することができる。また、小型モータ72はポンプ装置64の凍結を解消する能力を有する必要がないため、小型モータ72として、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において高効率で運転できる機種を選定することができ、燃料電池システム100の消費電力の低下を実現することができる。
さらに、第4実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していない通常状態における発電の際に、カソードオフガスがタービン部68をバイパスするカソードオフガスバイパス配管44を通るため、通常状態においてもカソードオフガスがタービン部68を通過する場合と比較して、タービン部68における圧力損失によるエネルギーロスの発生(エアコンプレッサ32の消費電力増加)を回避することができる。
E.第5実施形態:
図12は、第5実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。図12に示した第5実施形態における燃料電池システム100の制御処理は、主として、ポンプ装置64が凍結していないと判定された後の発電処理の内容が、図9に示した第4実施形態と異なっている。なお、第5実施形態における燃料電池システム100の構成は、図8に示した第4実施形態と同じである。
第5実施形態における燃料電池システム100の制御処理において、処理の開始から水素の供給開始まで(ステップS142まで)の処理内容は、図9に示した第4実施形態と同じである。水素の供給が開始されると、燃料電池10による発電が開始される(ステップS152)。
図13は、第5実施形態における燃料電池システム100の発電処理の流れを示す説明図である。第5実施形態の発電処理では、以下に説明するように、燃料電池システム100全体で最も効率の良い運転を行うために、要求出力に応じたエアコンプレッサ32および小型モータ72の消費電力に基づき、カソードオフガス切り換え弁43の切り替え制御が行われる。
はじめに制御部20は、車両からの要求出力を取得し(ステップS310)、要求出力に基づき空気必要量と水素必要量とを算出する(ステップS320およびS350)。次に、制御部20は、算出された水素必要量に基づき、ポンプ装置64の要求出力を算出すると共に(ステップS360)、算出された空気必要量に基づき、カソードオフガスの経路がタービン部68を経由する経路(第1の経路)である場合とカソードオフガスバイパス配管44を経由する経路(第2の経路)である場合とのそれぞれについて、エアコンプレッサ32の消費電力を算出する(ステップS330)。カソードオフガスの経路がタービン部68を経由する第1の経路である場合は、第2の経路である場合と比較して、タービン部68における圧力損失の分だけ消費電力が大きくなる。また、制御部20は、算出された空気必要量に基づき、カソードオフガスの経路が第1の経路である場合におけるタービン部68による動力回収量の見込み値を算出する(ステップS340)。タービン部68による動力回収量の見込み値を算出は、下記の式(1)に従って行われる。なお、カソードオフガスの経路が第2の経路である場合には、タービン部68による動力回収は行われない。
Pt=Cp×Va×(Ti−To)×Et×10-5・・・(1)
ただし、
Pt:タービン部68による動力回収量(J/sec)
Cp:定圧比熱(J/mol×K)
Va:タービン部68の入口空気量(mol/sec)
Ti:タービン部68の入口空気温度(℃)
To:タービン部68の出口空気温度(℃)
Et:タービン部68の効率(%)
制御部20は、算出されたポンプ装置64の要求出力とタービン部68による動力回収量の見込み値とに基づき、カソードオフガスの経路がタービン部68を経由する第1の経路である場合とタービン部68を経由しない第2の経路である場合とのそれぞれについて、ポンプ装置64を駆動するための小型モータ72の消費電力を算出する(ステップS370)。カソードオフガスの経路が第2の経路である場合は、小型モータ72はポンプ装置64の要求出力のすべてをまかなうこととなる。一方、カソードオフガスの経路が第1の経路である場合は、小型モータ72はポンプ装置64の要求出力からタービン部68による動力回収量を除いた分のみをまかなえばよいため、小型モータ72の消費電力は小さくなる。
次に、制御部20は、カソードオフガスの経路が第1の経路である場合と第2の経路である場合とのそれぞれについて、エアコンプレッサ32の消費電力と小型モータ72の消費電力との合計(以下「消費電力合計値」と呼ぶ)を算出し(ステップS380)、カソードオフガスの経路が第1の経路である場合の消費電力合計値(以下「消費電力合計値A」と呼ぶ)が、カソードオフガスの経路が第2の経路である場合の消費電力合計値(以下「消費電力合計値B」と呼ぶ)以上である場合には(ステップS390:YES)、カソードオフガスがカソードオフガスバイパス配管44側に流れるように(カソードオフガスの経路がタービン部68を経由しない第2の経路となるように)、カソードオフガス切り換え弁43の切り換え制御を行う(ステップS400)。一方、消費電力合計値Aが消費電力合計値Bより小さい場合には(ステップS390:NO)、制御部20は、カソードオフガスがタービン部68側に流れるように(カソードオフガスの経路がタービン部68を経由する第1の経路となるように)、カソードオフガス切り換え弁43の切り換え制御を行う(ステップS410)。このように、第5実施形態の発電処理では、要求出力に対して、カソードオフガスの経路をタービン部68を経由する第1の経路とタービン部68をバイパスする第2の経路とのいずれとした方がエアコンプレッサ32の消費電力と小型モータ72の消費電力との合計が小さくなるかを考慮して、カソードオフガスバイパス配管44の切り替え制御が行われる。以降の処理は、図9に示した第4実施形態と同様である。
以上説明したように、第5実施形態における燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させる。これにより、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置64が凍結していても水素の利用率が低下することはない。従って、第5実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。
また、第5実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していた場合のポンプ装置64の凍結解消を、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させることにより実現するため、ポンプ装置64の小型モータ72は、ポンプ装置64が凍結していない通常状態においてポンプ装置64を駆動するのに必要十分な能力を有すればよく、小型モータ72の小型化、コストの低減を実現することができる。また、小型モータ72はポンプ装置64の凍結を解消する能力を有する必要がないため、小型モータ72として、ポンプ装置64が凍結していない通常状態において高効率で運転できる機種を選定することができ、燃料電池システム100の消費電力の低下を実現することができる。
さらに、第5実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していない通常状態における発電の際に、エアコンプレッサ32の消費電力と小型モータ72の消費電力との合計が小さくなるようにカソードオフガスバイパス配管44の切り替え制御が行われるため、燃料電池システム100全体の消費電力を低減することができる。
F.第6実施形態:
図14は、第6実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す説明図である。第6実施形態の燃料電池システム100は、カソードガス配管31とカソードオフガス配管41とを燃料電池10を経由することなく接続するカソードガスバイパス配管37と、カソードガスの経路を、燃料電池10を経由する経路(以下「第3の経路」と呼ぶ)と燃料電池10を経由せずにカソードガスバイパス配管37を通ってカソードオフガス配管41に至る経路(以下「第4の経路」と呼ぶ)との間で切り換えるカソードガス切り換え弁36と、を備える点が、図1に示した第1実施形態の燃料電池システム100と異なっている。第6実施形態の燃料電池システム100のその他の構成は、第1実施形態と同じである。
図15は、第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理の流れを示す説明図である。また、図16および図17は、第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理の概要を示す説明図である。図16および図17には、燃料電池システム100の一部の構成を抜粋して示すと共に、反応ガス(空気および水素)の流れを破線で示している。図15に示した第6実施形態における燃料電池システム100の制御処理は、主として、カソードガス切り換え弁36によるカソードガスの経路切り換えが行われる点が、図2に示した第1実施形態と異なっている。
最初に、制御部20は、ポンプ装置64が凍結しているか否かについての初期判定を行う(ステップS122)。制御部20は、ポンプ装置64が凍結していると判定した場合には(ステップS122:YES)、カソードガスが燃料電池10を経由せずにカソードガスバイパス配管37側に流れるように(カソードガスの経路が第4の経路となるように)、カソードガス切り換え弁36の切り換え制御を行った上で(ステップS126)、燃料電池10への水素の供給を開始することなく、エアコンプレッサ32を始動する(ステップS130)。エアコンプレッサ32が始動されると、図16に示すように、空気は燃料電池10を経由することなくカソードガス配管31からカソードガスバイパス配管37を経てカソードオフガス配管41に至る。そのため、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされる。なお、本明細書では、燃料電池10を経ずにカソードオフガス配管41に至る空気も、便宜上、カソードオフガスと呼ぶ。その後、第2実施形態と同様に、ポンプ装置64の回転数に基づくポンプ装置64の回転有無(凍結有無)の判定(ステップS132)と、エアコンプレッサ32の出力増加(ステップS134)とが、ポンプ装置64が回転している(凍結していない)と判定されるまで繰り返し実行される。
ポンプ装置64の凍結についての初期判定(ステップS122)またはその後の判定(ステップS132)において、ポンプ装置64が凍結していないと判定された場合には、制御部20は、カソードガスがカソードガスバイパス配管37側ではなく燃料電池10側に流れるように(カソードガスの経路が第3の経路となるように)、カソードガス切り換え弁36の切り換え制御を行った上で(ステップS138)、アノードガス供給部50を制御して燃料電池10への水素の供給を開始する(ステップS140)。これにより、図17に示すように、燃料電池10に空気と共に水素が供給される状態となり、燃料電池10による発電が開始される(ステップS150)。また、アノードオフガスは、ポンプ装置64によって、アノードガス配管51へと循環される。以降の処理は、図2に示した第1実施形態と同様である。
以上説明したように、第6実施形態における燃料電池システム100では、制御部20が、ポンプ装置64が凍結していると判断したときには、燃料電池10への水素の供給を行わず、エアコンプレッサ32を駆動することによってカソードオフガス配管41にガス流を発生させる。これにより、タービン部68がカソードオフガス配管41におけるガス流にさらされることとなり、ポンプ装置64が凍結していた場合でも、ポンプ装置64の凍結が解消されてポンプ装置64が動作可能な状態となる。また、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間は、燃料電池10への水素の供給が行われないことからアノードオフガスは発生せず、ポンプ装置64が凍結していても水素の利用率が低下することはない。従って、第6実施形態の燃料電池システム100によれば、ポンプ装置64が凍結するような低温下においても、水素の利用率を向上させることができる。また、第6実施形態の燃料電池システム100では、ポンプ装置64がカソードオフガスを利用して駆動されるため、ポンプ装置64を駆動するためのモータが不要となり、ポンプ装置64の構成の簡素化、小型化、コストの低減を実現することができる。
さらに、第6実施形態における燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していると判定されてエアコンプレッサ32が始動される際に、カソードガスが燃料電池10をバイパスするようにカソードガス切り換え弁36の切り替え制御が行われる。ポンプ装置64の凍結解消前に(すなわち、燃料電池10への水素の供給前に)カソードガスが燃料電池10に供給されると、燃料電池10が過度の乾燥状態となる恐れがある。この過度の乾燥を防ぐためにカソードガス供給部30に加湿器を設けると、燃料電池システム100の構成の複雑化やコストの増大を招く。また、燃料電池10の発電開始前にカソードガスが燃料電池10に供給されると、カソードが酸素雰囲気下にさらされるため、触媒の劣化や酸化皮膜の形成といった問題を招く恐れがある。これらの結果、燃料電池10の耐久性や発電性能が低下する恐れがある。他方、これらの問題を回避するために、ポンプ装置64の凍結解消前に燃料電池10への水素の供給を開始して燃料電池10の発電を開始すると、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間、アノードオフガスの循環を行うことができずアノードオフガスを外部へと排出することになるため、水素の利用率が低下してしまう。しかし、第6実施形態における燃料電池システム100では、ポンプ装置64が凍結していると判定された場合には、ポンプ装置64の凍結が解消するまでの間、燃料電池10に空気が供給されることはないため、水素の利用率低下を抑制しつつ、燃料電池10の耐久性や発電性能の低下を抑制することができる。
G.その他の変形例:
上記各実施形態における燃料電池システム100の構成はあくまで一例であり、燃料電池システム100の構成は種々変更可能である。例えば、上記各実施形態では、燃料電池10は固体高分子型の燃料電池であるとしているが、燃料電池10は固体高分子型以外のタイプの燃料電池であってもよい。また、上記各実施形態では、アノードガスとして水素が用いられカソードガスとして空気が用いられているが、アノードガスおよびカソードガスとして他のガスが用いられてもよい。また、上記各実施形態では、燃料電池システム100は車両に搭載されて使用されるとしているが、燃料電池システム100は必ずしも車両に搭載される必要はなく、車両以外の移動体に搭載されてもよいし、地面や建物といった固定物上に設置されてもよい。
また、上記各実施形態における燃料電池システム100の制御処理の内容はあくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、上記各実施形態では、温度センサ80が検出した外気温が摂氏0度より高いか否かによってポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行っているが、より余裕を見て、閾値の温度を摂氏0度より高い温度に設定してもよい。あるいは、ポンプ装置64の位置における気温と外気温との差を予め想定し、想定された差を考慮して閾値の温度を設定してもよい。例えば、ポンプ装置64の位置における気温は外気温より1度高いと想定し、温度センサ80が検出した外気温が摂氏マイナス1度より高いか否かによってポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、温度センサ80が検出した外気温に基づきポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行っているが、外気温ではなく、ポンプ装置64の温度に相関する他の温度(例えばカソードオフガス配管41におけるタービン部68より下流側の位置の温度)を検出する温度センサを設けて、該温度センサにより検出された温度に基づきポンプ装置64が凍結しているか否かの判定を行ってもよい。また、上記各実施形態では、ポンプ装置64の回転数がゼロである場合に、ポンプ装置64が凍結していると判定しているが、ポンプ装置64の回転数がゼロではないが極めて低い値である場合にも、ポンプ装置64が凍結していると判定してもよい。また、上記各実施形態において、温度センサ80が検出した温度に基づくポンプ装置64の凍結判定と回転センサ71が検出した回転数に基づくポンプ装置64の凍結判定とを、適宜入れ替えたり組み合わせたりすることも可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池
11…単セル
20…制御部
30…カソードガス供給部
31…カソードガス配管
32…エアコンプレッサ
36…カソードガス切り換え弁
37…カソードガスバイパス配管
40…カソードオフガス排出部
41…カソードオフガス配管
43…カソードオフガス切り換え弁
44…カソードオフガスバイパス配管
45…希釈器
49…シャット弁
50…アノードガス供給部
51…アノードガス配管
52…水素タンク
53…開閉弁
54…レギュレータ
60…アノードオフガス循環排出部
61…アノードオフガス循環配管
62…気液分離部
64…ポンプ装置
65…アノード排水配管
66…パージ弁
67…ポンプ部
68…タービン部
69…軸部
71…回転センサ
72…小型モータ
80…温度センサ
100…燃料電池システム

Claims (9)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    カソードガスを前記燃料電池のカソードに供給するカソードガス流路と、
    前記カソードガス流路に設けられたコンプレッサと、
    前記燃料電池の前記カソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するカソードオフガス流路と、
    アノードガスを前記燃料電池のアノードに供給するアノードガス流路と、
    前記燃料電池の前記アノードから排出されたアノードオフガスを前記燃料電池の前記アノードに循環させるアノードオフガス循環流路と、
    前記カソードオフガス流路におけるガス流によって駆動されるタービン部と、前記タービン部により駆動され、前記アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスを圧送するポンプ部と、を有するポンプ装置と、
    前記燃料電池システムの各部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、アノードガスの供給を行わず、前記コンプレッサを駆動して前記カソードオフガス流路にガス流を発生させる、燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記ポンプ装置の温度に相関する温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサの検出する温度に基づき、前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断する、燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記ポンプ装置の回転数を検出する回転センサを備え、
    前記制御部は、前記回転センサの検出する回転数に基づき、前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断する、燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、所定の複数のタイミングで前記回転センサの検出する回転数に基づき前記ポンプ装置が凍結しているか否かを判断し、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、前記コンプレッサの出力を増加させる、燃料電池システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記ポンプ装置を駆動するモータを備え、
    前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していないと判断したときには、前記モータに前記ポンプ装置を駆動させる、燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムであって、
    前記カソードオフガス流路は、
    前記タービン部をバイパスするカソードオフガスバイパス流路と、
    前記カソードオフガス流路におけるガスの経路を、前記タービン部を経由する第1の経路と前記カソードオフガスバイパス流路を経由する第2の経路との間で切り換えるカソードオフガス切り換え弁と、を有し、
    前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していないと判断したときには、前記カソードオフガス切り換え弁を前記第2の経路側に切り換える、燃料電池システム。
  7. 請求項6に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、前記燃料電池に対する要求出力に基づき、前記カソードオフガス切り換え弁が前記第1の経路側に切り換えられた状態と前記第2の経路側に切り換えられた状態とのそれぞれについて、前記コンプレッサの消費電力と前記モータの消費電力との合計値を算出し、前記カソードオフガス切り換え弁を前記合計値が小さい経路側に切り換える、燃料電池システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、さらに、
    前記カソードガス流路と前記カソードオフガス流路とを前記燃料電池を経由することなく接続するカソードガスバイパス流路と、
    カソードガスの経路を、前記燃料電池を経由して前記カソードオフガス流路に至る第3の経路と前記カソードガスバイパス流路を経由して前記カソードオフガス流路に至る第4の経路との間で切り換えるカソードガス切り換え弁と、を備え、
    前記制御部は、前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、前記カソードガス切り換え弁を前記第4の経路側に切り換える、燃料電池システム。
  9. 燃料電池と、カソードガスを前記燃料電池のカソードに供給するカソードガス流路と、前記カソードガス流路に設けられたコンプレッサと、前記燃料電池の前記カソードから排出されたカソードオフガスを外部に排出するカソードオフガス流路と、アノードガスを前記燃料電池のアノードに供給するアノードガス流路と、前記燃料電池の前記アノードから排出されたアノードオフガスを前記燃料電池の前記アノードに循環させるアノードオフガス循環流路と、前記カソードオフガス流路におけるガス流によって駆動されるタービン部と、前記タービン部により駆動され、前記アノードオフガス循環流路においてアノードオフガスを圧送するポンプ部と、を有するポンプ装置と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    前記ポンプ装置が凍結していると判断したときには、アノードガスの供給を行わず、前記コンプレッサを駆動して前記カソードオフガス流路にガス流を発生させる、制御方法。
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