JP2014202736A - 結晶方位測定加工システム - Google Patents

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幸夫 染谷
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Abstract

【課題】正確な結晶方位を持つ単結晶インゴットを短時間で且つ安価に製造するシステムを提供する。【解決手段】アズグロウン8から回折したX線をX線検出器3bで検出して結晶方位を測定する結晶方位測定部3と、アズグロウン8を位置決め保持する結晶保持固定部2と、アズグロウン8を方位検出時の姿勢を保ったまま結晶保持固定部2を移動させる結晶保持固定部移動手段と、移動されたアズグロウン8を円筒形状に加工する結晶加工部4とを備える結晶方位測定加工システムであって、結晶保持固定部2は、等間隔角度で配設された複数のアームを各々の半径方向へスライドさせてアズグロウン8を把持するハンド2gと、ハンド2gを回転させる回転部と、ハンド2gおよび回転部を振り子状にスライドさせアズグロウン8を傾斜させる振り子台座部と、振り子台座部をy軸方向およびz軸方向へ移動させる振り子台座部移動手段とを備える結晶方位測定加工システム。【選択図】図1

Description

単結晶の結晶方位を測定し、加工するシステムに関する。
半導体材料はシリコン、サファイア、ガリウム砒素等の単結晶を結晶方位の向きに平行な薄い円板形状のウエハとして供給される。円板形状のウエハを製造するプロセスとして、例えばチョクラルスキー法(Cz法)等の製造技術を用いて単結晶を成長させ、単結晶塊から、円筒形状(円筒インゴット)に一時加工した後、円板形状のウエハとして薄くスライスされる。
前記プロセスの中で単結晶を成長させる過程では、例えばサファイア結晶はa面あるいはc面に平行に積層させる方法が一般的である。サファイアの結晶方位面はa面、c面、r面、m面等のいずれかが半導体の用途によって選択される。
選択した面の結晶方位が正確な向きの単結晶円筒インゴットの製造プロセスを以下に記す。一例として現在の主流のa面軸方向にCz法にて育成成長させたサファイアインゴット(以下アズグロウンと称す)から、正確な所望の面方位とオリエンテーションフラットを備える円筒インゴットを作製する製造プロセスを記す。
下記に例としてa面軸方向に育成したアズグロウンからc軸方向の円筒インゴットを加工する工程を述べる。
第1の段階では図8に示すように、所望の向きの方向にアズグロウン101からコアドリル104等の加工機で円筒形状のc軸方向の面方位の円筒インゴット102をくり貫く。この時のくり貫く方向によって図8に示すようにc軸方向あるいはr軸方向あるいは他の所望の結晶面方位を持つ円筒インゴットを取り出す。しかしながらこの時の方向はあらかじめ分かっている種結晶の向きから推定予測される向きであり、尚且つアズグロウン101の表面は不規則な凹凸であり、固定基準もとれないことからこの段階で取り出される円筒インゴットの結晶面方位は正確なものではない。
第2の段階では図9に示すように、円筒両端面が平面になるよう、ワイヤソー105等で、カットする。しかしながら、この段階で作製された円筒形状の円筒インゴット106は前述したように最初の種結晶の向きから推定した向きで加工される為、正確な結晶方位の向きを持って作製されたものではない。
第3の段階では図10に示すように、第2の段階で作製された、インゴット106の、円筒端面のc面の結晶方位を結晶方位測定器107で測定し、c面の傾き角度を正確に割り出す。
第4の段階では図11に示すように、上記第3の段階で判明した、c面の角度に平行になるように、ダイヤモンド砥石108で、円筒インゴット106端面の研削加工をする。この状態になって、研削した端面がc軸に対して正確な垂直面となった円筒インゴット109が作製される。
第5の段階では図12に示すように、上記第4の段階で作製し得たc面の研削面を基準面として、専用保持装置111でインゴット109を保持して回転させながら、円筒インゴット側面をダイヤモンド砥石110等で研削加工を行う。この加工を経て、円筒側面は正確なc面端面に垂直な円筒面を持つ、円筒インゴット112が作製される。なお、図12は加工状態を上方から見た図であり、専用保持装置111は、図12の円筒インゴット109左側の正確なc面端面を基準面とするため、剛性の高い平面を持つ、基準座111aを押し当て、インゴット109の右側の面は、インゴット109の右側の面に合わせて、自由に揺動するプッシャ111bを押し当て、基準座111aとプッシャ111bとでインゴット109を把持する形式のものを一例として表したものである。
第6の段階では図13に示すように、第5の段階で作製された円筒インゴット112の、円筒側面の結晶方位測定を行い、六方晶系のサファイア結晶の円周方向の向きを特定する。通常、図13に示すように円筒側面を、X線回析を利用した結晶方位測定器113で計測しながら円筒インゴットを回転させて円周上に6箇所存在するa面方向の1つの位置を正確に割り出す。
第7の段階では図14に示すように、上記第6の段階で判明したa面の特定角度位置にオリエンテーションフラットと呼ばれる平面を研削加工する。オリエンテーションフラットは次の段階の加工、あるいは測定での基準面となる。図14では前記第5の段階、第6の段階では回転していた基準座111aとプッシャ111bは、停止しているのでオリエンテーションフラットの平面が加工される。
上記のような工程を経て、図15に示すような正確な角度と、基準面のオリエンテーションフラットを持った、サファイア円筒インゴット113が作製される。
なお、上記工程の説明は一例であり、上記工程の順番を変更したり、加工用の固定プレートに一時的に接着する工程が含まれたり、等の派生的な製造工程を持つものもある。
特開2008−000971号公報 特開2009−186181号公報 特開2005−241578号公報
上述した工程では第1の段階において、見当をつけた場所にコアドリル等にて円筒形状にインゴットをくり貫くのであるが、この際に所望の角度から誤差がある場合、上述した工程の第4の段階及び第5の段階でのくり貫いた円筒インゴットを研削加工する際に、形を整える為、大幅な研削加工をしなければならない。サファイア結晶は硬度が高く、脆いため、その加工には時間がかかる研削等の方法によることになり、研削の量が増えると長時間の加工になり、コストの増大を招く。さらに加えて研削加工する工具であるダイヤモンド砥石も摩滅していくため、加工量が大きくなるとダイヤモンド砥石が早く摩滅していき、交換寿命も早くなって、工具にかかるコストが増えてしまう。さらに加えて加工には絶えずオイルをかけ流しながら行い、加工後のオイルは多量の研削加工粉を含み、環境に対する影響も大きい。
また、端面の結晶方位を測定する際、くり貫いた円筒インゴットの推定誤差に合わせてスキャン範囲を大きくとらねばならないが、スキャン動作はゆっくりした速度で行われるため、スキャン範囲が大きくなればその分測定時間がかかることになる。
本発明の実施形態は、正確な結晶方位を持つ単結晶インゴットを短時間で且つ安価に製造するシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、実施形態の結晶方位測定加工システムは、X線源から発生したX線を結晶に照射し、前記結晶から回折したX線をX線検出器で検出して前記結晶の結晶方位を測定する結晶方位測定部と、前記結晶を前記結晶方位測定部で方位検出し、前記結晶を位置決め保持する結晶保持固定部と、前記結晶を方位検出時の姿勢を保ったまま前記結晶保持固定部を移動させる結晶保持固定部移動手段と、前記結晶保持固定部移動手段により移動された前記結晶を円筒形状に加工する結晶加工部とを備える結晶方位測定加工システムであって、前記結晶保持固定部は、等間隔角度で配設された複数のアームを各々の半径方向へスライドさせて結晶を把持する結晶把持部と、前記アームの各々の半径方向中心を通り前記アームのスライド面に直交する軸を回転軸として前記結晶および前記結晶把持部を回転させる回転部と、前記結晶把持部および前記回転部を振り子状にスライドさせ結晶を傾斜させる振り子台座部と、前記結晶保持固定部移動手段の移動方向をx軸方向としたとき前記振り子台座部をy軸方向およびz軸方向へ移動させる振り子台座部移動手段とを備えることを要旨とする。
この構成により、アズグロウンから直接精度の良いサファイア円筒インゴットを作製することが出来る。
本発明の実施形態によれば、アズグロウンから直接精度の良いサファイア円筒インゴットを作製することができ、その後の整形加工量を抑え、加工時間を短くできる。
本発明の第1の実施形態の側面図。 本発明の第1の実施形態の上面図。 本発明の第1の実施形態の正面図。 本発明の第2の実施形態を説明する図。 本発明の第3の実施形態を説明する図。 補助把持ブロック16を用いた例を示す図。 距離測定センサー17を用いた例を示す図。 アズグロウンから円筒インゴットをくり貫く様子を示す図。 円筒インゴットをワイヤソーでカットする様子を示す図。 結晶方位測定器で結晶方位を測定する様子を示す図。 円筒インゴットの端面を研削加工する様子を示す図。 円筒インゴットの側面を加工する様子を示す図。 円筒インゴットの側面の結晶方位を測定する様子を示す図。 オリエンテーションフラットの平面を加工する様子を示す図。 オリエンテーションフラットを持った円筒インゴットを示す図。
(第1の実施形態)
図1乃至図3を参照して、第1の実施形態の構成を説明する。図1は第1の実施形態の側面の概念図で、図2は第1の実施形態の上面の概念図で、図3は第1の実施形態において結晶を把持するハンドを正面から見た概念図である。
図1及び図2において、本発明の実施の形態として、システム全体のベース1上には水平方向(x軸方向)に長い直動ガイド1aが設置され、ベース1の上にはガイド1aに沿って正確に矢印5aの方向に、直線移動する結晶保持固定部2が設置される。結晶保持固定部2は前述したようにガイド1aに沿って水平移動するわけであるが、移動する途上の上方には、結晶方位測定部3と、結晶加工部4とが、距離を隔てて図示しない結合部材によって配置されており、結晶保持固定部2は、結晶方位測定部3の下、あるいは結晶加工部4の下へと自在に移動することができる。なお、結晶保持固定部2を駆動するための動力装置及び機構は周知のものを用いるが図示していない。
ここで、結晶保持固定部移動手段とは、ベース、ガイドおよび結晶保持固定部2を駆動するための動力装置及び機構をいう。
以上のように第1の実施形態の基本構成は結晶保持固定部2を左右水平移動させる結晶保持固定部移動手段、結晶保持固定部2、結晶方位測定部3、結晶加工部4、の4つの構成要素によって構築される。
次に各構成要素の詳細な構造と作用について述べる。はじめにベース1と結晶保持固定部2について述べる。
ベース1上には前述したように水平方向(x軸方向)にガイド1aが設置されており、ガイド1aは結晶保持固定部2を水平方向に正確に直線移動させるが、結晶保持固定部2を、水平方向へ微動することで、水平方向の結晶方位の測定点または、加工点を微妙に位置決め調整することもできる。
結晶保持固定部2は前記ベース1上のガイド1aに沿って移動するベース2a上に図示しないガイド及び動力機構によって上下(z軸方向)に移動するベース2bが設置される。
ベース2b上には前述したガイド1aと直角(y軸方向)に配置されたガイド2cが配置され、ガイド2c上には、ベース2dが設置され、図2中の矢印5cの方向(y軸方向)に、図示しない動力機構によって、ベース2dを移動せしめることができる。
上記のようにベース2a、ベース2b、ベース2dは互いに直角な立体3方向の直動ガイドによって構成されているので、立体3方向の最終段であるベース2dは、左右方向(x軸方向)、奥行方向(y軸方向)、上下方向(z軸方向)の3次元の位置決めを行うことが出来るのが特徴である。
ベース2dの側面には図1に示すように、奥行方向に円弧の中心軸がある、円弧ガイド2eが設置され、円弧ガイド2eにはベース2f(振り子台座部)が取り付けられており、矢印5dの方向に、ベース2fを図示しない動力機構によって揺動せしめることができる。
ベース2fにはアズグロウン8を把持するためのハンド2g(結晶把持部)が設置されており、ハンド2gは矢印5eの向きに図示しない動力機構及び回転機構によって回転する。
なお、ハンド2gの回転中心軸は前述の円弧ガイド2eの揺動中心軸と直角をなす構造になっていることが特徴である。したがってハンド2gは直角2方向(回転中心軸に対する回転と回転中心軸をxz面内で傾ける回転)に角度を変更することが出来る。すなわち平面的に(自由度2で)自由にハンド2gの角度を変更できるのが特徴である。
図3はハンド2gを、ハンド2gの回転中心軸方向から見た図であり、また結晶保持固定部2が、結晶加工部4の下方に移動した時の図である。ハンド2gには図3に示すように、放射状に3本のチャック爪(アーム)2hが配置されており、図3の矢印5fのように、3本のチャック爪2hが回転中心軸に接近または離間する方向(半径方向)に等距離で移動することにより、3本のチャック爪2hでアズグロウン8を把持する。
さらに、図1に示すように、ベース2fは回転するハンド2gと対抗した位置にアズグロウン8の先端をハンド2gの方向に押すプッシャ(補助把持部)2iがあり、またプッシャ2iは図1の矢印5hに示すように回転するハンド2gと同軸に自由に回転できる。
すなわちアズグロウン8は、3本のチャック爪2hで把持されると同時にプッシャ2iで先端を支持されるので、強固に第4のベース2fに保持されたまま回転される。
なお、本実施形態ではプッシャ2iを用いた形で説明したが、3本のチャック爪2hでアズグロウン8を堅固に把持できれば、必ずしもプッシャ2iは必要ではない。
また、図6に示すように、アズグロウン8の底部に圧着し支持する補助把持ブロック(補助把持部)16を設けても良い。この構造により、アズグロウン8を強固に固定、把持せしめることができる。
また、プッシャ2iと補助把持ブロック16を組み合わせて使用しても良い。アズクロウン8をより強固に固定、把持せしめることができる。
前述した構成により、結晶保持固定部2はアズグロウン8を把持し、アズグロウン8の角度を平面的に自在に変更でき、且つ変更した角度を保ったまま、アズクロウン8の位置を3次元方向に自在に動かすことができる。
次に結晶方位測定部3について説明する。図1に示すように結晶方位測定部3は、図示しない構造部材によって、上方に設置されており、斜め下向きに、アズグロウン8に向かって、X線発生器3aからX線が照射され、反射量をX線検出器3bで測定しており、回析現象を利用して、所望の結晶面が何度傾いているか、傾き角度を割り出す。また、結晶方位測定部3は、図1の矢印6aのように水平に90度回転して結晶方位測定スキャンを行い、直角2方向の傾き角度を割り出すことで結晶面の合成傾き角度を計算する。
ところで結晶方位測定部3は、所望の検出面の傾き角度が0度であるときは、所望の検出面は、前述したガイド1aの設置面に対して正確に平行になるよう、調整、設置されている。
また、図7に示すように、結晶方位測定部3からアズグロウン8の方位測定位置までの距離を測定する距離測定センサー17を設けても良い。この構想により、アズグロウン8を所望する様々な角度に傾斜させて結晶方位測定する場合でも、結晶方位測定部3のX線照射源から照射位置までの距離を常に一定になるようセンサー信号情報を基にアズグロウン8と結晶方位測定部3との間の距離を自動的に調整することで高精度で再現性の高い結晶方位測定を行うことができる。
次に結晶加工部4について説明する。図1に示すように結晶加工部4は、図示しない構造部材によって、前述したように、結晶方位測定部3と距離をおいて、結晶保持固定部2の水平移動軌道上の上方に設置されている。この際、上から見て、結晶加工部4の加工中心点と結晶方位測定部3の測定中心点を結んだ直線は、結晶保持固定部2の水平移動の直線方向と平行であることが望ましい。
結晶加工部4は、コップを逆さにしたような底面が開いた円筒形状をした、加工工具4aを下向きに備えている。結晶加工部4は、結晶保持固定部2が、図1の位置2xに移動したあと、図示しない動力機構によって、加工工具4aを高速回転しながら下方向に直線移動させ、アズグロウン8から円筒インゴット9を取り出す。
また、加工工具4aは下側の縁にダイヤモンド砥石が固着された工具であり、縁を結晶にあてて高速回転しながら削り進み、結晶の反対側まで進んで穴を貫通させると、加工工具4aの内側に、円筒状の円筒インゴット9が取り出せる。なお、工具技術の進歩により、前述した構造でない加工工具を用いるとしても、本発明の要旨を妨げるものではない。
ところで加工工具4aの上下方向(z軸方向)に直線移動する角度方向は、前述したガイド1aの設置面に対して正確に垂直になるよう、調整、設置されている。
すなわち前述した結晶方位測定部3の測定方向軸と加工工具4aの加工方向軸は正確に平行になるよう設置されている。また加工工具4aはアズグロウン8の反対側まで抜けるように加工するとくり貫かれた円筒インゴットが落ちてしまうので落ちてくる円筒インゴット9を受けるための台座4bがアズグロウン8を間に挟んで加工工具4aの直下に配置されている。
(第1の実施形態の効果)
したがって、図1に示されるような構成の、結晶方位測定加工システムを用いれば、結晶方位測定部3での測定傾斜角度が0度になるように、結晶保持固定部2のハンド2gの角度を調整すれば、結晶保持固定部2を位置2xまでガイド1aに沿って移動させるのみで正確な方位軸を持った円筒インゴット9をくり貫くことができる。
さらにこの場合、以下のような手順で測定、加工動作を行うとより精密な結晶方位軸をもった円筒インゴット9を取り出すことができる。
第1段階として特定した円筒インゴット9のくり貫き加工位置での結晶面の傾斜角度を測定する。第2段階として、第1段階で判明したアズグロウン8の結晶面の傾斜角度を、結晶保持固定部2のハンド2gの角度を修正して傾斜角度を0度にする。第3段階として、確認のための結晶方位測定を行い所望の面の傾斜角度が正しい状態でアズグロウン8を把持固定してあることを確認する。第4段階として、結晶保持固定部2を、ガイド1a上を加工位置である位置2xまで移動させ、結晶加工部4にて、円筒インゴット9のくり貫き加工を行う。
前述の手順では、アズグロウン8の角度を正確に位置決めしてから、円筒インゴット9のくり貫き加工位置までの結晶方位測定加工システムの動作軸は左右水平移動のみの1軸のみであるため、制御系、機械系においての誤差要因も1軸のみとなるので、ずれのない、高精度な加工をするのに大変有益である。
このようにして作製された円筒インゴット9は、はじめから正確な結晶方位軸角度を持っているので、この後の、半導体材料としての整形工程では整形の為の研削加工を最小限に抑えることができ、加工時間及び測定時間の大幅な短縮が出来る上、加工工具の交換周期も伸ばすことができるので、コストの面で大変有利である。
また、修正のための加工量を抑えることができるので加工に伴う廃棄物あるいはリサイクル対象物の削減ができ、環境保護の観点からも大変有利なシステムを提供できる。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態を説明する図である。図4においては、ベース1の上には、前述したように直線上を水平に移動できる結晶保持固定部2があり、結晶方位測定部3があり、結晶加工部4があるが、第2の実施形態においては、平面研削加工部11が、結晶方位測定部3と、結晶加工部4との間に配置されている。すなわち結晶保持固定部2に把持されるアズグロウン8は、晶方位測定部3と、平面研削加工部11と、結晶加工部4との間を自由に移動できる。
ところで平面研削加工部11の働きについて詳述すると、図4に示すように、先端にダイヤモンド砥粒が埋め込まれた円筒状の工具11aを矢印12bのように回転させながら、矢印12aのように垂直に下げてアズグロウン8の上部に仮測定のための小さな平面部を作成する。アズグロウン8に作成された平面部を測定部3で測定することにより、安定した検出精度をえることができ、より精密な円筒インゴットを作製することができる。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態を説明する図である。図5では、ベース1の上には、前述したように直線上を水平に移動できる結晶保持固定部2があり、結晶方位測定部3があり、結晶加工部4があり、平面研削加工部11があるが、第3の実施形態においては、第2の実施形態に加えて、ベース1の上に円筒インゴット保持固定部13があり、円筒インゴット保持固定部13は、結晶保持固定部2と直線を移動するガイド1aを共有しており、したがって、結晶保持固定部2が、結晶方位測定部3の真下の位置から移動していれば、円筒インゴット保持固定部13は、結晶方位測定部3の真下の位置に移動できる。また、図5の右端上部にはオリエンテーションフラット加工用の、結晶加工部14がある。
ところで円筒インゴット保持固定部13の働きについて詳述すると、図5に示すように、円筒インゴット保持固定部13は、円筒インゴット15の両端をハンド13cおよびハンド13dにて挟み込んで把持しており、ハンド13cおよびハンド13dを矢印13bのように回転させて、円筒インゴット15を、円周方向に回転させることができる。円筒インゴット保持固定部13は、結晶方位測定部3の真下の位置13xでは、矢印13aのように把持部を上下させて、結晶方位測定部3の測定点まで円筒インゴット15を持ち上げ、円筒インゴット15を回転させることにより、オリエンテーションフラット加工位置を、結晶方位測定部3によって特定することができる。その後円筒インゴット保持固定部13は、結晶加工部14の真下に移動して、結晶加工部14によってオリエンテーションフラット面を正確な位置に加工することができる。
また、図5に示すように結晶保持固定部2と、円筒インゴット保持固定部13で同時に加工又は測定を行うことにより、製造にかかる時間を節約することができる。
すなわち、図5のような構成の結晶方位測定加工システムにおいては、ガイド1aおよび結晶方位測定部3を共有する円筒インゴット保持固定部13と、結晶加工部14が追加されることにより、通常では別装置で構成されるはずの結晶方位測定加工システムが1台の装置に統合されるので、安価且つコンパクトで、製造能力の高い装置を提供できる。
なお、ベース1の上にさらに別種の加工部や結晶把持、移載部を組み合わせることにより、所望の能力を兼ね備えた装置をビルドアップしていくこともできる。
1、2a、2b、2d、2f…ベース
1a、2c…ガイド
2…結晶保持固定部
2e…円弧ガイド
2g…ハンド
2h…チャック爪
2i…プッシャ
3…結晶方位測定部
3a…X線発生器
3b…X線検出器
4…結晶加工部
4a…加工工具
4b…台座
8、101…アズグロウン
9、15、102、103、106、109、112、113…円筒インゴット
11…平面研削加工部
11a…工具
13…円筒インゴット保持固定部
13c、13d…ハンド
14…結晶加工部
16…補助把持ブロック
17…距離測定センサー
104…コアドリル
105…ワイヤソー
107、113…結晶方位測定器
108、110…ダイヤモンド砥石
111…専用保持装置
111a…基準座
111b…プッシャ

Claims (3)

  1. X線源から発生したX線を結晶に照射し、前記結晶から回折したX線をX線検出器で検出して前記結晶の結晶方位を測定する結晶方位測定部と、
    前記結晶を前記結晶方位測定部で方位検出し、前記結晶を位置決め保持する結晶保持固定部と、
    前記結晶を方位検出時の姿勢を保ったまま前記結晶保持固定部を移動させる結晶保持固定部移動手段と、
    前記結晶保持固定部移動手段により移動された前記結晶を円筒形状に加工する結晶加工部とを備える結晶方位測定加工システムであって、
    前記結晶保持固定部は、等間隔角度で配設された複数のアームを各々の半径方向へスライドさせて結晶を把持する結晶把持部と、前記アームの各々の半径方向中心を通り前記アームのスライド面に直交する軸を回転軸として前記結晶および前記結晶把持部を回転させる回転部と、前記結晶把持部および前記回転部を振り子状にスライドさせ結晶を傾斜させる振り子台座部と、前記結晶保持固定部移動手段の移動方向をx軸方向としたとき前記振り子台座部をy軸方向およびz軸方向へ移動させる振り子台座部移動手段とを備えることを特徴とする結晶方位測定加工システム。
  2. 請求項1に記載の結晶方位測定加工システムにおいて、前記結晶把持部は前記結晶を把持するアームに加えて、前記結晶を圧着支持する補助把持部を有する結晶方位測定加工システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の結晶方位測定加工システムにおいて、前記結晶方位測定部から前記結晶の方位測定位置までの距離を測定する距離測定センサーを有する結晶方位測定加工システム。
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