JP2014202401A - 蒸気乾燥器 - Google Patents

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Abstract

【課題】全高を低くすることが可能な蒸気乾燥器を提供する。【解決手段】円筒形状を有し、鉛直方向に上昇する蒸気が内部を通過するスカート21と、スカート上に設けられ、円筒形状を有し、鉛直方向に上昇する蒸気の進行方向に沿って配置された波板3a1、3a2、3b1、3b2を所定間隔を開けて平行に複数有する蒸気乾燥器ユニット1とを備え、蒸気乾燥器ユニットにおける波板の間を鉛直方向に上昇する蒸気が通過して湿分が分離される。【選択図】図1

Description

本発明は蒸気乾燥器に係わり、例えば原子炉圧力容器内で用いるのに好適な蒸気乾燥器に関する。
原子力発電所における原子炉圧力容器内において、発生した蒸気に含まれる湿分を取り除くために使用される蒸気乾燥器の一般的な構造を、図12(a)の平面図、並びに図12(a)におけるG−G線に沿う縦断面図である図12(b)に示す。
フード111を有する蒸気乾燥器ユニット112が、鉛直方向に立った状態で複数配置されている。矢印s11で示されたように蒸気が上方へ移動する際に、蒸気乾燥器ユニット112内を水平方向に通過し気液の密度と速度の差異により湿分分離が行われる。
以下に記載する特許文献1では、蒸気乾燥器に、蒸気乾燥器ユニットを縦置きで環状に配置し、湿分分離を行っている。
特開2009−271066号公報
原子炉圧力容器の全高は、その構成部品の一つである蒸気乾燥器の全高に依存する。よって、蒸気乾燥器の全高が高い場合はそれに伴い原子炉圧力容器の全高が高くなり、原子力発電所の大型化を招くこととなる。
また、定期検査時には蒸気乾燥器を機器貯蔵プールに移送する必要がある。機器貯蔵プールの水位は、蒸気乾燥器の全高に依存する。蒸気乾燥器の全高が高いと機器貯蔵プールに水を張る時間が長くなり、定期検査の検査時間及び検査コストの増加を招いていた。
以上より、原子力発電所の小型化および定期検査の工程短縮の観点から、蒸気乾燥器の全高を低くすることが重要な課題となっている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、全高を低くすることが可能な蒸気乾燥器を提供することを目的とする。
本発明の蒸気乾燥器は、
円筒形状を有し、鉛直方向に上昇する蒸気が内部を通過するスカートと、
前記スカート上に設けられ、円筒形状を有し、前記鉛直方向に上昇する蒸気の進行方向に沿って配置された波板を所定間隔を開けて平行に複数有する蒸気乾燥器ユニットと、
を備え、
前記蒸気乾燥器ユニットにおける前記波板の間を前記鉛直方向に上昇する蒸気が通過して湿分が分離されることを特徴とする。
本発明の蒸気乾燥器によれば、全高を低くすることが可能であるため原子炉圧力容器の小型化がもたらされる。また蒸気乾燥器を移送する際の機器貯蔵プールの水位を低くすることで、機器貯蔵プールへ水を張る時間を短縮することができ、定期検査の工程短縮並びに検査コストの低減が可能である。機器貯蔵プールの水位を低くすることで、水量を増やすことなく機器貯蔵プールを浅く広く造ることで、水平方向の水による放射線の遮蔽厚が厚くなるため、作業員の被ばく線量の低減が可能となる。
本発明の実施の形態1による蒸気乾燥器の構成を示す平面図及び縦断面図である。 同実施の形態1による蒸気乾燥器における波板から排水溝への液滴の流れを拡大して示す縦断面図である。 同実施の形態1による蒸気乾燥器における波板の液滴の捕捉を拡大して示す説明図である。 同実施の形態1による蒸気乾燥器における波板により液滴が捕捉され流れる様子を示す斜視図である。 同実施の形態1による蒸気乾燥器における波板により液滴が捕捉された状態を示す側面図である。 同実施の形態1による蒸気乾燥器における空気ベーンの形状の一例を示す平面図である。 本願発明の実施の形態2による蒸気乾燥器の構成を示す縦断面図である。 本願発明の実施の形態3による蒸気乾燥器の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4による蒸気乾燥器における多孔板の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態5による蒸気乾燥器における角型パネル形状のユニットを示す平面図である。 本発明の上記実施の形態1〜5に対する変形例による蒸気乾燥器の構成を示す縦断面図である。 従来の蒸気乾燥器の構成を示す平面図及び縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係わる蒸気乾燥器について、図面を参照して説明する。
(1)実施の形態1
本発明の実施の形態1による蒸気乾燥器について、その構成を示した図1(a)の平面図、並びに図1(a)のA−A線に沿う縦断面図である図1(b)を用いて説明する。
本実施の形態1による蒸気乾燥器は、図示されていない圧力容器の上部において気水分離器上に設置されるもので、リング形状のスカート21、スカート21の上面に設けられた外リング7、外リング7内において下段に設けられた内リング8、内リング8により固定され波板3a1、3a2を有する第1段の蒸気乾燥器ユニット1、外リング7により固定され第1段の蒸気乾燥器ユニット1の上段に設けられ波板3b1、3b2を有する第2段の蒸気乾燥器ユニット2、第1段の蒸気乾燥器ユニット1内で発生した液滴を外リング7の外部へ導く排水溝4、蒸気乾燥器ユニット1、2の間に設けられた空気ベーン5、第1段の蒸気乾燥器ユニット1上に第2段の蒸気乾燥器ユニット2を固定する排風路6a、6bを備えている。
また、図1(a)に示されたように、第2段の蒸気乾燥器ユニット2には波板3b1、3b2を補強するため図中横方向に補強板22a、縦方向に補強板22bが設けられている。
第1段の蒸気乾燥器ユニット1における天井部1aは、矢印s1で示されたように乾燥空気を排風路6a、6bへ導入する際に経路となる部分である。この天井部1aは、第1段の蒸気乾燥器ユニット1の内リング8を含む構造体に対して剛に締結されている。これにより、蒸気が大量に第1段の蒸気乾燥器ユニット1を通過する場合にも音響振動の発生が防止される。
このような構成を備えた本実施の形態1による蒸気乾燥器において、蒸気が湿分分離される作用について説明する。
気水分離器から発生しスカート21を通過した蒸気は、2経路に分かれてそれぞれ第1段の蒸気乾燥器ユニット1と第2段の蒸気乾燥器ユニット2とに流入する。
即ち、第1の経路として、蒸気が矢印s1で示されたように鉛直方向に流れて、第1段の蒸気乾燥器ユニット1において鉛直方向に流れる蒸気の進行方向に沿って所定間隔を空けて複数配置された波板3a1、3a2の間を通過する。これにより蒸気から湿分が分離され、湿分が液滴となり波板3a1、3a2を伝わり排水溝4を経て蒸気乾燥器の外部へ排水される。一方、蒸気から湿分が分離された乾燥空気は、矢印s1で示されたように第2段の蒸気乾燥器ユニット2を通過することなく鉛直方向に排風路6a、6bを通過して蒸気乾燥器の外部へ排出される。
また第2の経路として、気水分離器から発生した蒸気が、矢印s2で示されたように鉛直方向に流れて第1段の蒸気乾燥器ユニット1と外リング7との間を通過した後、後述するように空気ベーン5により均一に分散されて第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入し、鉛直方向に流れる蒸気の進行方向に沿って所定間隔を空けて複数配置された波板3b1、3b2の間を通過する。これにより蒸気から湿分が分離され、液滴が波板3b1、3b2を伝わって蒸気乾燥器の外部へ排水される。湿分が分離された乾燥空気は、矢印s2で示されたように蒸気乾燥器の外部へ排出される。
液滴が波板3a1、3a2、3b1、3b2を伝わって流れる際には、図1(a)に示されたように、図中左右方向に設けられた補強板22aを境界として、中心から外へ向かって下降するように傾斜の付いた波板3a1、3b1に沿って矢印w1で示された図中上方向に流れ、同様に傾斜の付いた波板3a2、3b2に沿って矢印w2で示された図中下方向に流れる。
図1(a)におけるB−B線に沿う波板3b1、3b2に平行な縦断面を図2(a)に示し、図2(a)において円Dで囲まれた第1段の蒸気乾燥器ユニット1に接続された排水溝4と外リング7付近を拡大して図2(b)に示す。上述したように、傾斜の付いた波板3a1、3a2に沿って矢印w1、w2に液滴が流れていき、波板3a1、3a2と連通する排水溝4を通過して矢印dで示されたように外リング7に流れ込んだ後、スカート21を通過して外部へ排出される。
同様に、第2段の蒸気乾燥器ユニット2においても、波板3b1、3b2により捕捉された液滴は、傾斜の付いた波板3b1、3b2に沿って流れていき、外リング7に流れ込んだ後、スカート21を通過して外部へ排出される。
図3(a)に、波板3a1、3a2、3b1、3b2の構造を示し、円Fで囲まれた部分を拡大して図3(b)に示す。波板3a1、3a2、3b1、3b2には、鋭角的な角度で折れ曲がった返し板3cが設けられている。蒸気が波板3a1、3a2、3b1、3b2に沿って通過していくと、返し板3cで液滴10が捕捉される。液滴10が凝集しある程度の大きさになると、鉛直方向に沿って流れていき排水溝4へ流れる。
図4の斜視図並びに図5の側面図に、波板3a1、3a2、3b1、3b2の間を矢印で示された方向に蒸気が通過して、液滴10が波板3a1、3a2、3b1、3b2の返し板3cに捕捉され、矢印で示された方向に液滴10が流れる様子を示す。
第1段の蒸気乾燥器ユニット1と第2段の蒸気乾燥器ユニット2との間には、空気ベーン5が配置されている。空気ベーン5は、図6に示されたように、例えば扇風機、送風機等の羽根に似た形状を有する。空気ベーン5が設けられていることにより、図1(b)において第1段の蒸気乾燥器ユニット1と外リング7との隙間を矢印s2で示されたように通過した蒸気が、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に入る際に蒸気の密度が偏ることなく全体に均一化される。
本実施の形態1による蒸気乾燥器によれば、第1段の蒸気乾燥器ユニット1、第2段の蒸気乾燥器ユニット2をそれぞれ波板が鉛直方向に配置された横置きとすることで、それぞれのユニットの高さを低く抑えるができるので、蒸気乾燥器の全高も低くすることができる。これにより、原子炉圧力容器の小型化が実現される。
また蒸気乾燥器を移送する際の機器貯蔵プールの水位を低くすることで、機器貯蔵プールへ水を張る時間が短縮され、定期検査の工程短縮並びに検査コストの低減が可能となる。
機器貯蔵プールの水位を低くすることで、水量を増やすことなく機器貯蔵プールを浅く広く造ることができるので、水平方向の水による放射線の遮蔽厚が厚くなり、作業員の被ばく線量の低減が可能となる。
(2)実施の形態2
本発明の実施の形態2に係わる蒸気乾燥器について説明する。なお、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
蒸気乾燥器における湿分分離性能は、蒸気乾燥器内を蒸気が流れる速度が速すぎると分離した湿分を再度蒸気が吸収して低下する。しかし蒸気の速度が遅すぎると、蒸気乾燥器を通過した乾燥蒸気が後段の図示されていない蒸気タービンに供給される流量が減少し出力の低下を招く。従って、蒸気の速度を適切な範囲内に設定する必要がある。
また、出力を上昇させる場合には、蒸気の流量が増加しこれに伴って蒸気の速度も速くなる。このような場合には、分離した湿分を再度蒸気が吸収することがないように、蒸気乾燥器における蒸気乾燥器ユニットの面積、即ち蒸気が上昇して通過していく際の水平方向の総面積を増加させる必要がある。
そこで本実施の形態2では、上記実施の形態1では2段備えている蒸気乾燥器ユニットを、3段、または必要に応じて4段以上備える点に特徴がある。
具体的には、蒸気乾燥器ユニットの全体数がn(nは2以上の整数)である場合、上記実施の形態1における第1段の蒸気乾燥器ユニット1と同様のユニットをn−1個備え、最上段に第2段の蒸気乾燥器ユニット2と同様のユニットを備えている。
即ち図7に示されたように、第1段目に蒸気乾燥器ユニット1−1、第2段目に蒸気乾燥器ユニット1−2、第3段目に蒸気乾燥器ユニット1−3、…、第n−1段目に蒸気乾燥器ユニット1−(n−1)、最終の第n段目に蒸気乾燥器ユニット1−nを備える。
第1段目の蒸気乾燥器ユニット1−1から第n−1段目までの蒸気乾燥器ユニット1−(n−1)には、それぞれ排水溝4−1、4−2、…、4−(n−1)が設けられている。
第1段目の蒸気乾燥器ユニット1−1と第2段目の蒸気乾燥器ユニット1−2との間に空気ベーン5−1及び排風路6b−1、第2段目の蒸気乾燥器ユニット1−2と第3段目の蒸気乾燥器ユニット1−3との間に空気ベーン5−2及び排風路6b−2、…、第n−1段目の蒸気乾燥器ユニット1−(n−1)と第n段目の蒸気乾燥器ユニット1−nとの間に空気ベーン5−(n−1)及び排風路6b−(n−1)が設けられている。
蒸気が矢印s1で示されたように鉛直方向に上昇し、第1段の蒸気乾燥器ユニット1−1において鉛直方向に配置された波板の間を通過する。これにより蒸気から湿分が分離され、湿分が液滴となり排水溝4−1を経て蒸気乾燥器の外部へ排水される。蒸気から湿分が分離された乾燥空気は、矢印s1で示されたように第2段の蒸気乾燥器ユニット1−2、第3段の蒸気乾燥器ユニット1−3、…、第n−1段の蒸気乾燥器ユニット1−(n−1)を通過することなく鉛直方向に排風路6aを通過して蒸気乾燥器の外部へ排出される。
他の経路として、気水分離器から発生した蒸気が、矢印s2で示されたように鉛直方向に流れて第1段の蒸気乾燥器ユニット1−1と外リング7との間を通過する。この蒸気のうち、空気ベーン5−1により均一に分散されて第2段の蒸気乾燥器ユニット1−2に流入したものは、このユニット内の波板の間を通過する。蒸気から湿分が分離され、液滴が波板3を伝わって排水溝4−2を経て蒸気乾燥器の外部へ排水される。湿分が分離された乾燥空気は、排風路6aを上昇して蒸気乾燥器の外部へ排出される。
第2段の蒸気乾燥器ユニット1−2に流入しなかった蒸気は、第2段の蒸気乾燥器ユニット1−2と外リング7との間を通過する。この蒸気のうち、第3段の蒸気乾燥器ユニット1−3に流入したものはこのユニットにより湿分分離される。
このようにして徐々にそれぞれの蒸気乾燥器ユニット1−1、1−2、…、1−(n−1)に流入して湿分分離され、いずれの蒸気乾燥器ユニット1−1、1−2、…、1−(n−1)に流入しなかったものが最終段の蒸気乾燥器ユニット1−nに流入して湿分分離される。
本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、蒸気乾燥器ユニット横置きに配置したことで蒸気乾燥器の全高が低くなり原子炉圧力容器の小型化が実現される。蒸気乾燥器を移送する際の機器貯蔵プールの水位が低くなり、機器貯蔵プールへ水を張る時間が短縮され定期検査の工程の短縮並びに検査コストの低減が実現される。機器貯蔵プールの水位を低くし機器貯蔵プールを浅く広く造ることで水平方向の水による放射線の遮蔽厚が厚くなり、作業員の被ばく線量が低減される。
さらに本実施の形態2によれば、n段の蒸気乾燥器ユニットを備えることにより蒸気乾燥器ユニットの総面積が増加するので、出力を上昇させる際にも蒸気の流量、蒸気速度の増加にも対応し、分離した湿分の再吸収を防止して高い湿分分離性能を実現することができる。
(3)実施の形態3
本発明の実施の形態3に係わる蒸気乾燥器について説明する。なお、上記実施の形態1と同一の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施の形態3の構成を、図8(a)の平面図、図8(a)のA−A線に沿う縦断面図である図8(b)に示す。この図8(a)、(b)に示されたように、上記実施の形態1の構成において第1段の蒸気乾燥器ユニット1を貫通する導風路14をさらに備える点に特徴がある。
上記実施の形態1では、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気は、第1段の蒸気乾燥器ユニット1の内リング8と外リング7との隙間を通過した蒸気に限られる。これにより、第1段の蒸気乾燥器ユニット1より第2段の蒸気乾燥器ユニット2の方が流入する蒸気の流量が少ない場合がある。
本実施の形態2によれば、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気は、第1段の蒸気乾燥器ユニット1の内リング8と外リング7との隙間を通過した蒸気のみならず、導風路14を通過した蒸気も含まれる。この結果、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気の流量が増加し、第1段の蒸気乾燥器ユニット1に流入する蒸気の流量とほぼ均等にすることができるので、湿分分離の効率が向上し性能を高めることができる。
本実施の形態3によれば、上記実施の形態1、2と同様に蒸気乾燥器の全高を低くし原子炉圧力容器を小型化することができる。蒸気乾燥器を移送する際の機器貯蔵プールの水位を低くすることで機器貯蔵プールへ水を張る時間を短縮し検査に要する期間及びコストを低減することができる。機器貯蔵プールの水位を低くして水平方向の水による放射線の遮蔽厚を厚くして作業員の被ばく線量を低減することができる。
さらに本実施の形態3によれば、第1段、第2段の蒸気乾燥器ユニットへの蒸気流量を均等に配分して湿分分離の効率を向上させることができる。
(4)実施の形態4
本発明の実施の形態4に係わる蒸気乾燥器について説明する。なお、上記実施の形態1〜3と同一の構成については重複する説明を省略する。
上記実施の形態1において、第1段の蒸気乾燥器ユニット1と第2段の蒸気乾燥器ユニット2との間に、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気の流量を均一に分散させるため空気ベーン5が設けられている。本実施の形態4では、空気ベーン5の替わりに多孔板9が設けられている。
第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気は、図1に示されたように第1段の蒸気乾燥器ユニット1の内リング8と外リング7との隙間を通過する。そこで多孔板9には、図9に示されたように、排風路6bを除く領域において、中心部に近い領域では孔径の大きい孔9aが配置され、外周に近い領域では孔径の小さい孔9bが配置されている。
このように孔径の異なる2種類の孔9a、9bを配置することで、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気の流量を均一化することができる。
なお、多孔板9における孔径の種類は、2種類に限らず3種類以上であってもよく、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気の流量を均一化することができるように配置されていればよい。
本実施の形態4においても、上記実施の形態1〜3と同様に原子炉圧力容器の小型化、検査に要する期間及びコストの低減、並びに作業員の被ばく線量の低減が可能である。
さらに本実施の形態4によれば、空気ベーンの替わりに多孔板を用いることにより、第2段の蒸気乾燥器ユニット2に流入する蒸気の流量を均一に分散させる構成をより簡易化してコストを低減することができると共に、孔径の種類や配置により容易に流量の配分の設定を行うことができる。
(5)実施の形態5
本発明の実施の形態5に係わる蒸気乾燥器について説明する。なお、上記実施の形態1〜4と同一の構成については重複する説明を省略する。
図10(a)の平面図に第1段の蒸気乾燥器ユニット1、図10(b)の平面図に第2段の蒸気乾燥器ユニット2の構成を示す。
上記実施の形態1〜4では、それぞれの蒸気乾燥器ユニットは円筒状を有し内部に波板が配列され、円筒状の排風路が貫通するように設けられている。
これに対し本実施の形態5では、円筒状の第1段の蒸気乾燥器ユニット1の内部に直方体形状の角型パネル13aが配列され、同様に第2段の蒸気乾燥器ユニット2の内部に直方体形状の角型パネル13bが配列されている。角型パネル13a、13bには、それぞれ鉛直方向に延在するように波板が配置されている。
第1段の蒸気乾燥器ユニット1では、内リング31の内部を補強板22a1、22b1が直交するように設けられ、その間に角型パネル13aが図中縦方向に沿って配列されている。さらに角型パネル13a内において、補強板22a1を間に、図中上半分の領域に波板23a1が配置され、図中下半分の領域に波板23a2が配置されている。波板23a1は、矢印w1で示された図中上方向に向かって下がるように傾斜しており、水滴はこの方向に沿って流れる。波板23a2は、矢印w2で示された図中下方向に向かって下がるように傾斜しており、この方向に沿って水滴が流れる。
第2段の蒸気乾燥器ユニット2においても同様に、外リング32の内部を補強板22a2、22b2が直交するように設けられ、その間に角型パネル13bが図中縦方向に沿って配列されている。角型パネル13b内において、補強板22a2を間に、図中上半分の領域に波板23b1が配置され、図中下半分の領域に波板23b2が配置されている。波板23b1は、矢印w1で示された図中上方向に向かって下がるように傾斜し水滴がこの方向に沿って流れる。波板23b2は、矢印w2で示された図中下方向に向かって下がるように傾斜しており、この方向に沿って水滴が流れる。さらに、補強板22a2と補強板22b2が直交する中心部分に排風路26aが配置され、また角型パネル13bの間に直方体形状の排風路26bが形成されている。
本実施の形態5においても、上記実施の形態1〜4と同様に原子炉圧力容器の小型化、検査に要する期間及びコストの低減、並びに作業員の被ばく線量の低減が可能である。
さらに本実施の形態5によれば、波板23a1、23a2を有する角型パネル13a、波板23b1、23b2を有する角型パネル13bを用いることにより、円筒形状の蒸気乾燥器ユニット13a、13bを波板で容易に構成することができる。
本発明の幾つかの実施の形態について説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の技術的範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態1では第1段の蒸気乾燥器ユニット1、第2段の蒸気乾燥器ユニット2から成る2段構成を備えている。しかし、蒸気の流量によっては1段で足りる場合がある。この場合の構成を、図11に示す。
上記実施の形態1における第1段の蒸気乾燥器ユニット1が除去され、第2段の蒸気乾燥器ユニット2が設けられている。第1段の蒸気乾燥器ユニット1の削除に伴い、排水溝4、空気ベーン5、排風路6a、6bが除去されている。
図示されない気水分離器から発生しスカート21を通過した蒸気は、蒸気乾燥器ユニット2に流入し、鉛直方向に配置された波板3b1、3b2の間を通過する。これにより蒸気から湿分が分離されて、湿分が液滴となり波板3b1、3b2を伝わり、スカート21を通過して外部へ排水される。蒸気から湿分が分離された乾燥空気は、蒸気乾燥器の上方から排出される。
液滴が波板3を伝わって流れる際には、図11(a)に示されたように、図中左右方向に設けられた補強板22aを境界として、中心から外へ向かって下降するように傾斜の付いた波板3b1に沿って矢印w1で示された図中上方向に流れ、同様に傾斜の付いた波板3b2に沿って矢印w2で示された図中下方向に流れる。
このような簡易な構成においても、上記実施の形態1〜5と同様に原子炉圧力容器の小型化、検査に要する期間及びコストの低減、並びに作業員の被ばく線量の低減が可能である。
1 第1段の蒸気乾燥器ユニット
2 第2段の蒸気乾燥器ユニット
3a1、3a2、3b1、3b2、23a1、23a2、23b1、23b2 波板
4 排水溝
5 空気ベーン
6a、6b 排風路
7、32 外リング
8、31 内リング
9 多孔板
10 液滴
11 フード
12 蒸気乾燥器ユニット
13a、13b 角型パネル
14 導風路
21 スカート
22a、22b 補強板

Claims (10)

  1. 円筒形状を有し、鉛直方向に上昇する蒸気が内部を通過するスカートと、
    前記スカート上に設けられ、円筒形状を有し、前記鉛直方向に上昇する蒸気の進行方向に沿って配置された波板を所定間隔を開けて平行に複数有する蒸気乾燥器ユニットと、
    を備え、
    前記蒸気乾燥器ユニットにおける前記波板の間を前記鉛直方向に上昇する蒸気が通過して湿分が分離されることを特徴とする蒸気乾燥器。
  2. 前記蒸気乾燥器ユニットは、各々の前記波板が中心から外周へ向けて下降する傾斜を有するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の蒸気乾燥器。
  3. 前記蒸気乾燥器ユニットを鉛直方向に沿ってn(nは2以上の整数)段備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気乾燥器。
  4. 前記蒸気乾燥器ユニットのそれぞれの間に、前記鉛直方向に上昇する蒸気の密度分布を均一化するために設けられた羽根形状を有する空気ベーンをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の蒸気乾燥器。
  5. 前記蒸気乾燥器ユニットのそれぞれの間に、前記鉛直方向に上昇する蒸気の密度分布を均一化するために設けられ、少なくとも2種類の孔径の孔が形成された多孔板をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の蒸気乾燥器。
  6. 鉛直方向に向かって最も上位に配置された第n段の蒸気乾燥器ユニットは、外周に設けられた第1のリングを介して前記スカート上に固定され、前記第n段の蒸気乾燥器ユニットにより蒸気が湿分分離されて発生した水滴が前記第1のリングを介して前記スカートへ流れ、
    鉛直方向に向かって最も下位に配置された第1段の蒸気乾燥器ユニットから第(n−1)段の蒸気乾燥器ユニットは、前記第1のリングの内側において、前記第1のリングより径が小さい第2のリングが外周に設けられ、前記第2のリングが排水溝を介して前記第1のリングに固定され、前記第1段の蒸気乾燥器ユニットから前記第(n−1)段の蒸気乾燥器ユニットにより蒸気が湿分分離されて発生した水滴が前記第2のリング、前記排水溝を介して前記スカートへ流れることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
  7. 前記第1段の蒸気乾燥器ユニットから前記第(n−1)段の蒸気乾燥器ユニットは、前記第2のリングが前記排水溝に加えて、さらに支持ブラケットにより前記第1のリングに固定されていることを特徴とする請求項6に記載の蒸気乾燥器。
  8. 前記蒸気乾燥器ユニットのそれぞれの間に、下段の蒸気乾燥器ユニットを通過して湿分分離された乾燥蒸気を上段の蒸気乾燥器ユニットを通過させることなく外部へ排出する第1の排風路と、下段の蒸気乾燥器ユニットを通過していない蒸気を上段の蒸気乾燥器ユニットに流入させる第2の排風路とをさらに備えることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の蒸気乾燥器。
  9. 前記第1の排風路は、前記蒸気乾燥器ユニットの中心部分に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の蒸気乾燥器。
  10. 前記蒸気乾燥器ユニットは、前記波板を収納し直方体形状を有する角型パネルを複数備えることを特徴とする請求項1記載の蒸気乾燥器。
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