JP2014202109A - 吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造 - Google Patents

吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造 Download PDF

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Abstract

【課題】吸気マニホルドへの熱害を低減すると共に、吸気マニホルドに還流排気ガスを導入する導入パイプの組み付け性を高める。【解決手段】シリンダヘッド5の還流口20内から吸気マニホルド12のサージタンク18の内部に達する導入パイプ22には、自身を還流口20内及び導入通路部23内に配置するためのブラケット26を形成する。このブラケット26には、サージタンク18内に位置し且つブラケット26自身を導入パイプ22の外周面に連結するための基部27、導入パイプ22の外周面から隙間を隔てた状態で基部27から取付部24側に向けて導入パイプ22の外周面に沿うように導入パイプ22の軸線方向に延長された延長部28、延長部28から導入パイプ22の径方向外側に向けて屈曲され且つ取付部24と取付座面21との間に挟まれる屈曲部29を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、シリンダヘッドの側部に取付けられる吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造に関し、例えばシリンダヘッドの内部を経て樹脂製の吸気マニホルドに排気ガスの一部を還流する場合に好適なものである。
排気ガスの一部を吸気マニホルドに還流するに際し、例えばシリンダヘッドの内部に排気ガス還流通路を形成し、この排気ガス還流通路に樹脂製の吸気マニホルドを直接的に連絡したのでは、高温の排気ガスによって樹脂製の吸気マニホルドに熱害が生じる虞がある。そこで、下記特許文献1では、排気ガス還流通路の下流端部の還流口が開口する取付座面をシリンダヘッドに形成し、その還流口内に一端部が差し込まれる排気ガス導入パイプを取付座面にボルトで固定する。そして、その排気ガス導入パイプの他端部が吸気マニホルドに非接触の状態でサージタンク内に差し込まれるようにして、シリンダヘッドの取付座面に吸気マニホルドの連通口を連結する構造が記載されている。この吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造では、サージタンクの吸気内に排気ガス導入パイプの他端部から排気ガスが導入されるため、樹脂製の吸気マニホルドへの熱害を低減することができる。
特開2011−111981号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造では、排気ガス導入パイプを取付座面にボルトで取付けるため、取付座面や吸気マニホルドの連通口を拡大する必要があり、構造が大型化する虞がある。また、ボルトによって排気ガス導入パイプを固定する必要があるため、取付作業が繁雑となり、組み付け性が低下する虞がある。また、排気ガス導入パイプのみが吸気と触れるため、排気ガス導入パイプの冷却性を更に高めることができない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、吸気マニホルドへの熱害を低減することができると共に、吸気マニホルドに還流排気ガスを導入する導入パイプの組み付け性を高めることが可能な吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、発明の実施態様は、排気ガスの一部を吸気マニホルドに還流する吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造において、シリンダヘッドの側部に取付けられた前記吸気マニホルドと、前記シリンダヘッドに形成され、前記排気ガスの一部を前記吸気マニホルドに還流するための排気ガス還流通路と、前記シリンダヘッドに形成され、前記排気ガス還流通路の下流端部に位置する還流口が開口し、前記吸気マニホルドが連結される取付座面と、前記吸気マニホルドに形成され、前記取付座面に連結される取付部と、前記吸気マニホルドに形成され、前記取付部及びサージタンクの間を連絡する導入通路部と、前記導入通路部内に配置され、前記還流口内から前記サージタンクの内部に達する導入パイプと、前記導入パイプに取付けられ、前記導入パイプを前記還流口内及び前記導入通路内部に配置するためのブラケットと、前記ブラケットに形成され、前記サージタンク内に位置し、前記ブラケットを前記導入パイプの外周面に連結するための基部と、前記ブラケットに形成され、前記導入パイプの外周面から隙間を隔てた状態で前記基部から前記取付部側に向けて前記導入パイプの外周面に沿うように前記導入パイプの軸線方向に延長された延長部と、前記延長部から前記導入パイプの径方向外側に向けて屈曲され、前記取付部と前記取付座面との間に挟まれる屈曲部とを備えたことを特徴とする吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造である。
また、前記導入パイプに対して前記サージタンク内での吸気流れ方向下流側に前記ブラケットを配置し、前記ブラケットの前記吸気流れ方向と交差する方向の両端部の位置を前記導入パイプの前記吸気流れ方向と交差する方向の外周面の位置よりも前記吸気流れ方向と交差する方向で外側に配置した。
また、前記屈曲部側が前記基部側よりも前記導入パイプの径方向外側に位置するように前記延長部を前記導入パイプの軸線方向に対して傾斜させた。
而して、発明の実施態様によれば、シリンダヘッドの側部に取付けられた吸気マニホルドに排気ガスの一部を還流するにあたり、その排気ガスの一部を吸気マニホルドに還流するための排気ガス還流通路をシリンダヘッドに形成する。また、シリンダヘッドには、排気ガス還流通路の下流端部に位置する還流口が開口し且つ吸気マニホルドが連結される取付座面を形成する。一方、吸気マニホルドには、シリンダヘッドの取付座面に連結される取付部と、その取付部及びサージタンクの間を連絡する導入通路部とを形成する。そして、還流口内からサージタンクの内部に達する導入パイプを導入通路部内に配置し、その導入パイプには、導入パイプ自身を還流口内及び導入通路部内に配置するためのブラケットを形成する。このブラケットには、サージタンク内に位置し且つブラケット自身を導入パイプの外周面に連結するための基部、導入パイプの外周面から隙間を隔てた状態で基部から取付部側に向けて導入パイプの外周面に沿うように導入パイプの軸線方向に延長された延長部、延長部から導入パイプの径方向外側に向けて屈曲され且つ取付部と取付座面との間に挟まれる屈曲部を形成する。そのため、サージタンク内の吸気を導入パイプとブラケットとに当てることができ、導入パイプからの放熱だけでなく、導入パイプから受熱するブラケットからも放熱することができる。また、ブラケットの延長部と導入パイプとの隙間に吸気が入り込み易くなり、導入パイプ並びにブラケットの冷却効果を高め、導入パイプを効果的に冷却することができる。その結果、導入パイプを流れる還流排気ガスを確実に冷却することができ、導入パイプから導入通路部周辺への熱害を低減することができる。また、ブラケットの屈曲部を取付座面と取付部との間に挟んで導入パイプを導入通路部内に取付けることで、導入パイプを取付座面にボルトで取付ける必要がなくなる。そのため、ボルトによる取付けが不要となり、構造の大型化を防止することができる。また、ボルトでの取付け作業が不要となり、組み付け作業者の作業負担を軽減することができ、組み付け性を高めることができる。
また、導入パイプに対してサージタンク内での吸気流れ方向下流側にブラケットを配置し、ブラケットの吸気流れ方向と交差する方向の両端部の位置を導入パイプの吸気流れ方向と交差する方向の外周面の位置よりも吸気流れ方向と交差する方向で外側に配置した。そのため、サージタンク内の吸気を導入パイプに直接当てて導入パイプを冷却することができる。また、導入パイプの外周面の外側を流れる吸気をブラケットの吸気流れ方向と交差する方向の両端部で受けて延長部と導入パイプとの隙間に導入することができ、これにより吸気流れ方向下流側に相当する導入パイプの外周面並びに延長部を含むブラケットを効果的に冷却することができる。その結果、導入パイプを流れる還流排気ガスをより一層冷却することができ、導入パイプから導入通路部周辺への熱害を一層低減することができる。
また、ブラケットの屈曲部側が基部側よりも導入パイプの径方向外側に位置するように延長部を導入パイプの軸線方向に対して傾斜させた。これにより、ブラケットの延長部と導入パイプとの隙間を含め、導入通路部内を流れる吸気の循環性を高めることができ、導入パイプの冷却性を更に高めることができる。
車両前部の一例を示す側面図である。 図1の車両前部の平面図である。 図1のエンジンの正面図である。 本発明の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造の第1実施形態を示す図1のエンジンの吸気マニホルドを外した状態の背面図である。 図4の導入パイプの組み付け展開図である。 図1のX−X断面図である。 図2のY−Y断面図である。 図7のZ−Z断面図である。 図6の導入パイプ部分の詳細図である。 図8の導入通路部の詳細図である。 本発明の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造の第2実施形態を示す図1のX−X断面図である。 図11の導入パイプ部分の詳細図である。
次に、本発明の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の車両前方の側面図、図2は、図1の車両前方の平面図である。本実施形態では、車両前方にエンジンルーム1が形成され、このエンジンルーム1内にエンジン2が収納されている。このエンジン2は、クランク軸が車両幅方向に向けられた、所謂横置きエンジンであり、エンジン2の車両幅方向一方側には変速機3が連結されている。
本実施形態のエンジン2は、シリンダブロック4の上端面にシリンダヘッド5が取付けられ、シリンダヘッド5の上端面にシリンダヘッドカバー6が取付けられる。シリンダブロック4の下部にはクランクケースが形成され、このクランクケース内にクランク軸7が回転自在に収納される。クランク軸7は、変速機3の入力軸に接続される。また、シリンダブロック4の下端面には、オイルパン8が取付けられる。
シリンダヘッド5のシリンダブロック4との接合面には、気筒列に沿って複数、本実施形態では3つの燃焼室9が形成される。従って、クランク軸7の軸線は、燃焼室9の配列方向、即ち気筒列と平行である。なお、エンジン2は、種々の向きで車両に搭載されるが、凡そシリンダブロック4に対してシリンダヘッド5が上方になるように搭載されるので、その方向をエンジン上方、逆方向をエンジン下方と定義する。
各燃焼室9には、当該燃焼室9に混合気を吸気するための吸気ポート10、及び当該燃焼室9から排気ガスを排気するための排気ポート11が接続される。本実施形態では、各燃焼室9に、吸気ポート10及び排気ポート11が夫々2つずつ接続される。吸気ポート10の燃焼室9側端部の吸気口は図示しない吸気バルブによって開閉され、排気ポート11の燃焼室9側端部の排気口は図示しない排気バルブによって開閉される。なお、特に燃焼室9や排気ポート11は高温になるため、それらの周囲にはウォータジャケットと呼ばれる冷却水通路が形成され、この冷却水通路を流れる冷却水によって冷却される。
全気筒の吸気ポート10は吸気マニホルド12に接続され、全気筒の排気ポート11は排気マニホルド13に接続される。吸気マニホルド12は、シリンダヘッド5のうち、気筒列方向と交差する方向の一方の側部、具体的には車両後方側部に取付けられている。また、本実施形態の排気マニホルド13は、シリンダヘッド5のうち、気筒列方向と交差する方向の他方の側部において当該シリンダヘッド5の内部に一体的に設けられている。そして、吸気マニホルド12は図示しない吸気ダクトに接続され、排気マニホルド13には、触媒コンバータなどを介装する排気管14が接続される。
前記吸気マニホルド12の吸気ダクトとの接合部には、スロットルバルブ17が介装されている。スロットルバルブ17は、周知のように、運転者によるアクセルペダルの踏込み量に応じて、吸気マニホルド12と吸気ダクトとの間の吸気通路の開度を調整するものである。このスロットルバルブ17の吸気流れ方向下流側、つまり吸気マニホルド12内の吸気流れ方向上流部には、吸気量の変動を抑制するためのサージタンク18が設けられている。そして、サージタンク18の吸気流れ方向下流で3つの吸気分岐管19が分岐され、夫々が前記吸気ポート10に接続される。なお、本実施形態の吸気マニホルド12は樹脂製である。
燃焼室で発生した排気ガスは排気ポート11から排気マニホルド13を経て排気管14から外部に排出される。本実施形態では、この排気ガスの一部を吸気側に還流する排気ガス還流通路15がシリンダヘッド5に設けられている。図3は、図1、図2のエンジン2の正面図である。この排気ガス還流通路15は、シリンダヘッド5の車両前方面の内部において前記排気マニホルド13から分岐され且つシリンダヘッド5の車両左側面に貫通する車両前方部15aと、シリンダヘッド5の車両左側面に開口し且つシリンダヘッド5の車両左側面の内部を通ってシリンダヘッド5の車両後方面に貫通する車両側方部15b(図7参照)とからなる。そして、排気ガス還流通路15の車両側方部15bは、車両後方面で前記吸気マニホルド12に接続される。
図中の符号16は、この排気ガスの還流を制御するための制御バルブで、一般にEGRバルブと呼ばれる。EGRバルブ16の入口側は前記排気ガス還流通路15の車両前方部15aに接続され、EGRバルブ16の出口側は排気ガス還流通路15の車両側方部15bに接続されている。従って、EGRバルブ16が開くと排気ガスの一部が吸気マニホルド12に還流される。また、EGRバルブ16が閉じているときには、排気ガスの一部は吸気側に還流されない。
本実施形態では、排気ガス還流通路15を通過した排気ガスの一部は、吸気マニホルド12内のサージタンク18に還流される(図7参照)。図4は、図1のエンジン2の吸気マニホルド12を外した状態の背面図である。前述したように、排気ガス還流通路15のうち車両側方部15bは、シリンダヘッド5の車両後方面に貫通している。この排気ガス還流通路15の開口部を還流口20とする。この還流口20の周縁には、排気ガス還流通路15を吸気マニホルド12に連絡するための取付座面21が形成されている。実際の取付座面21は、フランジ形状部の端面に形成されている。本実施形態では、この還流口20から排気ガス還流通路15内に差し込んだ導入パイプ22を用いて、吸気マニホルド12のサージタンク18に排気ガスの一部を還流する。
吸気マニホルド12のうち、サージタンク18内の吸気流れ方向上流部には、シリンダヘッド5の取付座面21に向けて導入通路部23が突出形成されている。また、導入通路部23の突出先端部には、前記取付座面21に連結される取付部24が形成されている。即ち、導入通路部23は、取付部24とサージタンク18を連絡するものであるともいえる。なお、取付部24は、前記取付座面21のフランジ形状部に対応するフランジ形状部となっている。また、吸気マニホルド12の吸気分岐管19をシリンダヘッド5に取付ける分岐管取付部25もフランジ形状部となっている。
吸気マニホルド12をシリンダヘッド5に取付ける場合には、分岐管取付部25を吸気ポート10の開口部にあてがい、分岐管取付部25をボルトなどの締結具によってシリンダヘッド5に固定する。その際、導入通路部23の取付部24が排気ガス還流通路15の取付座面21に対向するので、両者にボルトなどの締結具を挿入・貫通し、その締結具で取付部24を取付座面21に連結する。これにより、排気ガス還流通路15に差し込まれた導入パイプ22の突出先端部が吸気マニホルド12のサージタンク18内に配置される。従って、排気ガス還流通路15を通過した排気ガスの一部は、導入パイプ22を経て、吸気マニホルド12のサージタンク18内に還流される。
図5は、図4の導入パイプ22の組み付け展開図、図6は、図1のX−X断面図、図7は、図2のY−Y断面図、図8は、図7のZ−Z断面図、図9は、図6の導入パイプ22の詳細図、図10は、図8の導入通路部23の詳細図である。本実施形態では、導入パイプ22をシリンダヘッド5の取付座面21と吸気マニホルド12の取付部24との間に挟んで固定するためのブラケット26を当該導入パイプ22に設けている。このブラケット26には、シリンダヘッド5と吸気マニホルド12の組み付け状態で、サージタンク18内に位置し且つブラケット26自身を導入パイプ22の外周面に連結するための基部27、導入パイプ22の外周面から隙間を隔てた状態で基部27から取付部24側に向けて導入パイプ22の外周面に沿うように導入パイプ22の軸線方向に延長された延長部28、延長部28から導入パイプ22の径方向外側に向けて屈曲され且つ取付部24と取付座面21との間に挟まれる屈曲部29が形成されている。
ブラケット26は、前記基部27を導入パイプ22のサージタンク18側端部外周面に溶接するなどにより導入パイプ22の外周面に固定されている。このブラケット26を取付部24と取付座面21の間に挟んで固定する際には、前記屈曲部29よりも取付部24側にリング状のシール部材30を介装する。このシール部材30の内周には、屈曲部29を押さえ付ける押し付け部31が突出形成されている。また、取付座面21には、前記屈曲部29が収納される凹部32が形成されている。
導入パイプ22の組み付け時には、導入パイプ22のうち、ブラケット26の基部27が固定されている側の端部と反対側の端部を還流口20から排気ガス還流通路15内に差し込む。その後、ブラケット26の屈曲部29を取付座面21の凹部32に収納し、ブラケット26の基部27が固定されている側の導入パイプ22の端部からリング状のシール部材30を導入パイプ22及びブラケット26の外周に被せ、そのシール部材30の押し付け部31を屈曲部29にあてがう。その状態で、ブラケット26の基部27が固定されている側の導入パイプ22の端部を導入通路部23の内穴内に差し込みながら、吸気マニホルド12の取付部24をシリンダヘッド5の取付座面21に接合する。そして、吸気マニホルド12の取付部24とシリンダヘッド5の取付座面21とにボルトなどの締結具を挿入・貫通して、両者を連結する。
吸気マニホルド12のサージタンク18内では、吸気は図9の白抜きの矢印のように流れている。ブラケット26は導入パイプ22よりも吸気流れの下流になるように配置されている。サージタンク18内を流れる吸気の一部は、導入パイプ22の外周面に沿って導入通路部23の内穴内に流れ込む。このとき、ブラケット26の延長部28と導入パイプ22の外周面との間に隙間が形成されているため、吸気の一部は、この隙間を流れる。そして、ブラケット26の延長部28と導入パイプ22の外周面との隙間を流れた吸気の一部は、還流口20の手前で導入通路部23の内穴内を流れ戻り、再びサージタンク18内を白抜きの矢印方向に流れていく。この吸気流れの間に、導入パイプ22の外周面だけでなく、ブラケット26も吸気に当たって冷却される。導入パイプ22内には高温の排気ガスの一部が流れているが、このように導入パイプ22や、そこから伝熱したブラケット26が吸気によって冷却されるため、導入パイプ22内を流れる排気ガスの一部も冷却される。その結果、導入パイプ22からサージタンク18内に還流された排気ガスの一部は、樹脂製の吸気マニホルド12に熱害を及ぼさない程度に冷却されている。
また、本実施形態では、図10に明示するように、ブラケット26の吸気流れ方向と交差する方向の両端部の位置を導入パイプ22の吸気流れ方向と交差する方向の外周面の位置よりも吸気流れ方向と交差する方向で外側に配置している。そのため、サージタンク18内を流れる吸気を導入パイプ22に直接当てて導入パイプを冷却することができる。また、導入パイプ22の外周面に沿って流れる吸気の一部をブラケット26の吸気流れ方向と交差する方向の両端部で受けて延長部28と導入パイプ22との隙間に導入することができる。そのため、吸気流れ方向下流側に相当する導入パイプ22の外周面並びに延長部28を含むブラケット26を効率的に冷却することができる。
このように本実施形態の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造では、シリンダヘッド5の側部に取付けられた吸気マニホルド12に排気ガスの一部を還流するにあたり、その排気ガスの一部を吸気マニホルド12に還流するための排気ガス還流通路15をシリンダヘッド5に形成する。また、シリンダヘッド5には、排気ガス還流通路15の下流端部に位置する還流口20が開口し且つ吸気マニホルド12が連結される取付座面21を形成する。一方、吸気マニホルド12には、シリンダヘッド5の取付座面21に連結される取付部24と、その取付部24及びサージタンク18の間を連絡する導入通路部23とを形成する。そして、還流口20内からサージタンク18の内部に達する導入パイプ22を導入通路部23内に配置し、その導入パイプ22には、導入パイプ22自身を還流口20内及び導入通路部23内に配置するためのブラケット26を形成する。このブラケット26には、サージタンク18内に位置し且つブラケット26自身を導入パイプ22の外周面に連結するための基部27、導入パイプ22の外周面から隙間を隔てた状態で基部27から取付部24側に向けて導入パイプ22の外周面に沿うように導入パイプ22の軸線方向に延長された延長部28、延長部28から導入パイプ22の径方向外側に向けて屈曲され且つ取付部24と取付座面21との間に挟まれる屈曲部29を形成する。そのため、サージタンク18内の吸気を導入パイプ22とブラケット26とに当てることができ、導入パイプ22からの放熱だけでなく、導入パイプ22から受熱するブラケット26からも放熱することができる。また、ブラケット26の延長部28と導入パイプ22との隙間に吸気が入り込み易くなり、導入パイプ22並びにブラケット26の冷却効果を高め、導入パイプ22を効果的に冷却することができる。その結果、導入パイプ22を流れる還流排気ガスを確実に冷却することができ、導入パイプ22から導入通路部23周辺への熱害を低減することができる。また、ブラケット26の屈曲部29を取付座面21と取付部24との間に挟んで導入パイプ22を導入通路部23内に取付けることで、導入パイプ22を取付座面21にボルトで取付ける必要がなくなる。そのため、ボルトによる取付けが不要となり、構造の大型化を防止することができる。また、ボルトでの取付け作業が不要となり、組み付け作業者の作業負担を軽減することができ、組み付け性を高めることができる。
また、導入パイプ22に対してサージタンク18内での吸気流れ方向下流側にブラケット26を配置し、ブラケット26の吸気流れ方向と交差する方向の両端部の位置を導入パイプ22の吸気流れ方向と交差する方向の外周面の位置よりも吸気流れ方向と交差する方向で外側に配置した。そのため、サージタンク18内の吸気を導入パイプ22に直接当てて導入パイプ22を冷却することができる。また、導入パイプ22の外周面の外側を流れる吸気をブラケット26の吸気流れ方向と交差する方向の両端部で受けて延長部28と導入パイプ22との隙間に導入することができ、これにより吸気流れ方向下流側に相当する導入パイプ22の外周面並びに延長部28を含むブラケット26を効果的に冷却することができる。その結果、導入パイプ22を流れる還流排気ガスをより一層冷却することができ、導入パイプ22から導入通路部23周辺への熱害を一層低減することができる。
次に、本発明の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造の第2実施形態について説明する。本実施形態の車両前部の構造は、前記第1実施形態の図1、図2と同様である。また、エンジンルーム1内に配置されるエンジン2の主要構成も、前記第1実施形態の図3と同様である。また、排気ガスの一部を吸気マニホルド12に還流する排気ガス還流装置の主要構成も、前記第1実施形態の図4〜図10とほぼ同様である。図11は、本実施形態の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造を示す図1のX−X断面図、図12は、図11の導入パイプ部分の詳細図である。
本実施形態では、ブラケット26の屈曲部29側が基部27側よりも導入パイプ22の径方向外側に位置するように延長部28を導入パイプ22の軸線方向に対して傾斜させた。これにより、ブラケット26の延長部28と導入パイプ22との隙間が広がり、その隙間を含め、導入通路部23内を流れる吸気の循環性を高めることができ、導入パイプ22の冷却性を更に高めることができる。
1 エンジンルーム
2 エンジン
3 変速機
4 シリンダブロック
5 シリンダヘッド
6 シリンダヘッドカバー
7 クランク軸
8 オイルパン
9 燃焼室
10 吸気ポート
11 排気ポート
12 吸気マニホルド
13 排気マニホルド
14 排気管
15 排気ガス還流通路
16 EGRバルブ
17 スロットルバルブ
18 サージタンク
19 空気分岐管
20 還流口
21 取付座面
22 導入パイプ
23 導入通路部
24 取付部
25 分岐管取付部
26 ブラケット
27 基部
28 延長部
29 屈曲部
30 シール部材
31 押し付け部
32 凹部

Claims (3)

  1. 排気ガスの一部を吸気マニホルドに還流する吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造において、
    シリンダヘッドの側部に取付けられた前記吸気マニホルドと、
    前記シリンダヘッドに形成され、前記排気ガスの一部を前記吸気マニホルドに還流するための排気ガス還流通路と、
    前記シリンダヘッドに形成され、前記排気ガス還流通路の下流端部に位置する還流口が開口し、前記吸気マニホルドが連結される取付座面と、
    前記吸気マニホルドに形成され、前記取付座面に連結される取付部と、
    前記吸気マニホルドに形成され、前記取付部及びサージタンクの間を連絡する導入通路部と、
    前記導入通路部内に配置され、前記還流口内から前記サージタンクの内部に達する導入パイプと、
    前記導入パイプに取付けられ、前記導入パイプを前記還流口内及び前記導入通路内部に配置するためのブラケットと、
    前記ブラケットに形成され、前記サージタンク内に位置し、前記ブラケットを前記導入パイプの外周面に連結するための基部と、
    前記ブラケットに形成され、前記導入パイプの外周面から隙間を隔てた状態で前記基部から前記取付部側に向けて前記導入パイプの外周面に沿うように前記導入パイプの軸線方向に延長された延長部と、
    前記延長部から前記導入パイプの径方向外側に向けて屈曲され、前記取付部と前記取付座面との間に挟まれる屈曲部と
    を備えたことを特徴とする吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造。
  2. 前記導入パイプに対して前記サージタンク内での吸気流れ方向下流側に前記ブラケットを配置し、
    前記ブラケットの前記吸気流れ方向と交差する方向の両端部の位置を前記導入パイプの前記吸気流れ方向と交差する方向の外周面の位置よりも前記吸気流れ方向と交差する方向で外側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造。
  3. 前記屈曲部側が前記基部側よりも前記導入パイプの径方向外側に位置するように前記延長部を前記導入パイプの軸線方向に対して傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の吸気マニホルドの還流排気ガス導入構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016125404A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 マツダ株式会社 エンジンの排気ガス還流装置

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