JP2014201448A - SiC単結晶の製造方法及びSiC単結晶の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質なSiC単結晶を成長させることができるSiC単結晶の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】第1槽1に供給されたポリカルボシラン4を溶融金属中に溶解して融液43とする。溶融金属となる金属を第1槽1内で予め加熱して溶融金属とし、溶融金属中に予め加熱して焼成されたポリカルボシラン4の焼成物を供給して融液43としてもよい。また、予め加熱して溶融された溶融金属中にポリカルボシラン4を供給して融液43としてもよい。次に、第1槽1において得られた融液43を供給手段3によって第1槽1から第2槽2に供給し、次いで、黒鉛軸7によって、黒鉛軸7と一体化されたSiC種結晶5の上下方向の位置を調整して融液43にSiC種結晶5を接触させるとともに、SiC種結晶5を回転させながらSiC単結晶6を成長させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、SiC単結晶の製造方法及びSiC単結晶の製造装置に関する。
今日、地球環境保護の観点から電力消費量の削減が大きな課題となってきている。モーターの制御や電力変換を行う上で重要な役割を果たしているのがパワー半導体である。パワー半導体は、ハイブリッド自動車、太陽電池、パソコン、エアコン、産業機械などあらゆる機器に幅広く利用されている。これまで、パワー半導体にはシリコン(以下、Siとも記す)が用いられてきた。しかしながら、Siを用いたパワー半導体の能力は、Siの物性で決まる電力変換効率の理論的限界に近づいてきており、さらなる電力変換効率の向上は難しいと考えられている。
炭化ケイ素(以下、SiCとも記す)は、Siの約3倍のバンドギャップ、Siの約10倍の絶縁破壊電界強度を有する。そのため、SiCを用いたパワー半導体では、Siを用いたパワー半導体に比べて低電力損失化、高耐圧化が可能である。そのほかにも,SiCは高温動作、高熱伝導度、大きな飽和電子ドリフト速度などの優れた物性値を有しており、次世代のパワー半導体用材料として期待されている。
SiCはSiと炭素(以下、Cとも記す)から成る単位層の最密充填構造から成るが、単位層の重なり方の周期的な違いから200種類もの結晶多形が存在する。そのなかで代表的なものは六方晶の4H−SiC及び6H−SiC、ならびに立方晶の3C−SiCである。パワー半導体用としては、移動度が高くトータルバランスに優れた4H−SiCが主流となっている。
現在市販されているSiC単結晶基板は、昇華法によって製造されている。昇華法は、2000℃以上の高温下において、粉末状のSiC原料を昇華させ、種結晶上にSiCを再結晶化させることによりSiC単結晶を成長させる手法である。高温下で結晶を成長させるため、プロセス制御が難しいという課題がある。このため、昇華法においてはSiC単結晶の成長速度は速いが、マイクロパイプ等の欠陥が生成し、パワー半導体に求められる高品質な結晶が得られにくいという欠点があった。
溶液法は、Cを溶解させたSi溶媒中に、SiC単結晶からなる種結晶を浸漬し、溶媒から過飽和になったSiCを析出させながらSiC単結晶を成長させる方法である。溶液法により製造されたSiC単結晶は、昇華法により製造されたSiC単結晶と比較して、マイクロパイプ等の欠陥が少ない。しかし、溶液法においては、種結晶上に生成されたSiCに種結晶と異なる結晶多形が混在して成長することがあった。特に、4H−SiCを種結晶として成長を行った場合、種結晶と異なる結晶多形(3C−SiC及び6H−SiC)が成長しやすいという課題があった。
特許文献1には、Siと希土類元素とを含有する原料を溶融して融液を生成し、前記融液にCを溶解してSiC溶液を生成する工程と、SiC種結晶の表面に結晶多形が4H−SiC単結晶を育成する工程とを備える、SiC単結晶の製造方法が記載されている。特許文献1では、溶媒中のSi及び希土類元素の含有量を希土類元素含有量/(Si含有量+希土類元素含有量)×100≧60at%とすることで、4H−SiC単結晶が安定して成長するとされている。
また、ポリカルボシラン(PCS)を焼成してSiCが得られることが知られている(たとえば、非特許文献1参照)。
特開2012−46384号公報
Journal of materials science18(1983)3633−3648
従来の溶液法では、4H−SiC単結晶を成長させる場合に、4H−SiC以外の結晶多形(6H−SiC、3H−SiC)の生成を充分に抑制できなかった。
また、上記特許文献1に開示された溶液法では、融液中のSiが溶媒とSi供給源を兼ねている。そのため、SiC単結晶の成長工程に伴って融液中のSiが消費され、融液中のSi及び希土類元素の含有量の比率(溶媒の組成)が希土類元素含有量/(Si含有量+希土類元素含有量)×100≧60at%から外れてしまい、溶液中のC/Siが1に近づくという効果を奏さなくなる可能性があった。本発明者は、前述のように融液中のSiが溶媒とSi供給源を兼ねると、Siの消費に伴って融液の組成が変化してCの溶解量が変化してしまい、融液中のSiとCの濃度比(Si/C)が変化することで4H−SiC単結晶の安定した成長が妨げられる恐れがあるという課題を見出した。
本発明は、4H−SiC単結晶を選択的に安定して成長しうる高品質のSiC単結晶の製造方法を提供することを課題の一とする。又は、本発明は、高品質なSiC単結晶を成長させることができるSiC単結晶の製造装置を提供することを課題の一とする。
[1]下記方法(1)又は下記方法(2)によって融液を得て、前記融液にSiC種結晶を接触させ、前記SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
(1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
(2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
[2]非シリコン溶媒は、溶融金属である[1]に記載のSiC単結晶の製造方法。
[3]溶融金属は、Ga、Sn、又はInから選ばれる1種以上の金属が溶融してなる[2]に記載のSiC単結晶の製造方法。
[4]SiC種結晶が、4H−SiC単結晶である[1]〜[3]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[5]SiC種結晶上に、4H−SiC単結晶を成長させる[1]〜[4]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[6]前記方法(2)において、ポリカルボシランを700〜1300℃で焼成することにより、前記ポリカルボシランの焼成物を得る[1]〜[5]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[7]非シリコン溶媒の温度が700〜1300℃である[1]〜[6]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[8]SiC種結晶を前記融液に浮かべることにより、前記融液に接触させる[1]〜[7]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[9]前記方法(1)又は前記方法(2)によって融液を得る第1槽と、前記融液に、前記SiC種結晶を接触させてSiC単結晶を得る第2槽とを備える製造装置を用い、該第1槽で得た融液を該第2槽に供給することによりSiC単結晶を得ることを特徴とする請求項[1]〜[8]のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
[10]下記方法(1)又は下記方法(2)によって融液を得る第1槽と、前記融液に、前記SiC種結晶を接触させてSiC単結晶を得る第2槽とを備える製造装置。
(1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
(2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
[11]第1槽の設定温度は700〜1300℃である[10]に記載のSiC単結晶の製造装置。
なお、本明細書において、「非シリコン溶媒」とはシリコンを含まない、又は意図的にはシリコンを含ませない溶媒を指す。
また、本明細書において、SiとCの濃度比(Si/C)はCに対するSiの割合を示す。また、本明細書においてSiとCの濃度比はat%(アトミックパーセント)の比である。
本発明によれば、高品質なSiC単結晶を成長させることができる。又は、本発明によれば、4H−SiC単結晶を選択的に安定して成長させることができる。又は、本発明によれば、高品質のSiC単結晶を成長させることができるSiC単結晶の製造装置を提供することができる。
図1は、本発明のSiC単結晶の製造方法に適用できる製造装置の一例を説明するための模式図である。 図2は、SiC結晶中の六方晶度と、SiとCの濃度比の関係を示したグラフである。 図3は、本発明のSiC単結晶の製造方法に適用できる製造装置の他の例を説明するための模式図である。
「第1実施形態」
本発明は、
(1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
又は
(2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
によって融液を得て、前記融液にSiC種結晶を接触させ、前記SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させる。
まず、(1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法、について説明する。
ポリカルボシランとしては、たとえば下記の化学式(1)が挙げられる。化学式(1)においてX及びYは、それぞれ独立に、−H、−CH、及び−CH−CH=CHから選ばれるいずれか1種である。化学式(1)においてnは20〜40の整数である。
Figure 2014201448
上記方法(1)では、ポリカルボシランを非シリコン溶媒に溶解させることで、ポリカルボシランの側鎖が熱分解により除去されて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCとなる。そして、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCを溶解して融液を得る。上記方法(1)において、ポリカルボシラン由来のアモルファスSiCは水素原子を分子内に有するため、融液中に溶解しやすい。また、上記方法(1)で得る融液は、該融液中のSiとCの濃度比を1に近づけることができ、Siを供給できるとともに、Cを効率よく高濃度で供給できる。
ここで、図2に、SiC結晶中の六方晶度(D)と、SiとCの濃度比(Si/C)との関係を示したグラフを示す。図2において、I字型の符号はSiとCの濃度比のばらつきの範囲を示したエラーバーである。SiC単結晶中のSiとCの濃度比は、結晶多形によって異なる。図2に示すように、SiとCの濃度比は3C−SiCが最も高く、SiとCの濃度比が1.04〜1.05程度である。次にSiとCの濃度比は6H−SiCが高く、SiとCの濃度比が1.02〜1.03程度である。3C−SiC、及び6H−SiCと比較して、SiとCの濃度比は4H−SiCが最も低く、かつ、1に近く、SiとCの濃度比は0.99〜1.01程度である。
本発明に係るSiC単結晶の製造方法では、上記方法(1)により融液を得ることで、該融液中におけるSiとCの濃度比を4H−SiCが生成しやすい条件、すなわち1に容易に近づけることができる。また、非シリコン溶媒を用いるため、SiとCの濃度比に対する溶媒の影響が小さく、SiとCの濃度比を1近傍で維持できる。そのため、該融液にSiC種結晶を接触させることで、4H−SiC以外の結晶多形(3C−SiC、6H−SiC)の生成を防ぎ、4H−SiC単結晶を選択的に安定して成長させることができる。
なお、ポリカルボシランは、上記の化学式(1)のなかでも特に、Xが−Hであり、Yが−CHであるメチルポリカルボシランが好ましい。メチルポリカルボシランを用いることで、融液中のSiとCの濃度比を4H−SiCが成長しやすい条件、すなわち1に近づけやすく、かつ、遊離の炭素の析出を防止できるため好ましい。
また、ポリカルボシランは、700〜1300℃の非シリコン溶媒に溶解させることが好ましく、800〜1200℃の非シリコン溶媒に溶解させることがより好ましい。ポリカルボシランを前記温度範囲の非シリコン溶媒中に溶解させることで、ポリカルボシランの主鎖の熱分解を促進しすぎることなく、効率よく、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが生成され、該アモルファスSiCを溶解した融液が得られる。
ポリカルボシランの主鎖の熱分解が促進されすぎると、立方晶系結晶構造を有するβ−SiCが生成され、β−SiCが溶解した融液が得られる。β−SiCは、溶融金属等の溶媒への溶解性が非常に悪いため、溶媒中でSiとCの濃度が過飽和になりにくい。これに対し、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCは、β−SiCに比べて溶融金属等の溶媒への溶解性が良いため、溶媒中のSiとCの濃度を過飽和にしやすい。SiCは、溶媒中のSiとCの濃度が過飽和状態になることで析出しやすくなる。そのため、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCを溶解して融液を得て、該融液にSiC種結晶を接触させることでSiC単結晶の成長を促進できる。
また、本発明は、上記方法(1)に代えて、(2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法、が適用できる。上記方法(2)において、ポリカルボシラン焼成物由来のアモルファスSiCも、上記方法(1)のポリカルボシラン由来のアモルファスSiCと同じく水素原子を分子内に有するため、融液中に溶解しやすい。そのため、上記方法(1)と同じ効果を奏する。
また、上記方法(2)のように予め焼成させたポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させることで、融液を得る際に気泡の発生を防止でき、該気泡がSiC種結晶の成長面に付着して結晶欠陥が形成するのを防止できる。ポリカルボシランの焼成物は、好ましくは700〜1300℃の焼成物であり、より好ましくは800〜1200℃の焼成物である。
なお、上記方法(1)又は上記方法(2)により得られる融液中のSiとCの濃度は、ポリカルボシランの種類、非シリコン溶媒の温度、上記方法(2)の場合はポリカルボシランの焼成物の焼成温度及び焼成時間によって変化する。したがって、ポリカルボシランの種類、非シリコン溶媒の温度、上記方法(2)の場合はポリカルボシランの焼成物の焼成温度及び焼成時間を適宜選択することで、上記方法(1)又は上記方法(2)により得られる融液中のSiとCの濃度を調整でき、SiとCの濃度比を1に近づけることができる。
非シリコン溶媒は、非シリコンであるためSi供給源とならず、SiC単結晶の成長に伴うSiとCの濃度比の変化に影響を及ぼしにくい。非シリコン溶媒は、溶融金属が好ましく、炭化物(カーバイド)を形成しない溶融金属がより好ましい。また、溶融金属となる金属は、700〜1300℃で溶融金属となる金属が好ましく、ガリウム(以下、Gaとも記す)、スズ(以下、Snとも記す)、又はインジウム(以下、Inとも記す)から選ばれる1種以上の金属がより好ましい。すなわち、溶融金属となる金属は、Ga、Sn、又はInから選ばれる1種の金属を単独で用いても、2種以上の金属を併用してもよい。Ga、Sn、及びInはカーバイドを形成しない金属であるため、融液中におけるCと溶媒(溶融金属)の反応を防ぐことができる。したがって、非シリコン溶媒としてGa、Sn、又はInから選ばれる1種以上の金属が溶融してなる溶融金属を用いることにより、SiとCの濃度比に影響を与えることを防止できる。
上記の中でも特に、非シリコン溶媒は、Ga又はSnが溶融してなる溶融金属が好ましい。Ga又はSnの溶融金属は、低温(例えば1300℃以下)であってもSi及びCの溶解度が高く、過飽和状態をつくりやすいため、SiC単結晶の成長を促進させることができる。
上述の方法(1)又は(2)によって得られた融液にSiC種結晶を接触させ、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させる。
SiC種結晶は、SiC種結晶上に4H−SiC単結晶を成長させるために、4H−SiC単結晶からなる種結晶が好ましい。なお、SiC種結晶は、4H−SiC単結晶からなる種結晶でなくてもよく、3C−SiC単結晶又は6H−SiC単結晶からなる種結晶であってもよい。
上述の方法(1)又は(2)によって得られた融液は、該融液中におけるSiとCの濃度比が1に近く、且つ、1近傍を維持できる。したがって、上述の方法(1)又は(2)によって得られた融液にSiC種結晶を接触させることで、4H−SiC以外の結晶多形(3C−SiC、6H−SiC)の生成を防ぎ、4H−SiC単結晶を選択的に安定して成長させることができる。すなわち、本発明により、高品質なSiC単結晶を成長させることができる。
「第2実施形態」
次に、図1を用いて、本発明に係るSiC単結晶の製造方法に用いることができるSiC単結晶の製造装置10の一例を説明する。なお、図1に示すSiC単結晶の製造装置10は、非シリコン溶媒である溶融金属中にポリカルボシラン4を溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCを溶解して融液43を得る第1槽1と、融液43にSiC種結晶5を接触させ、SiC単結晶6を成長させる第2槽2と、第1槽1から第2槽2に融液43を供給する供給手段3とを備えている。
第1槽1は、円筒型の槽本体12と、槽本体12の上部に設けられ、ポリカルボシラン4を投入するための投入口11とを備えている。
第1槽1は、回転手段(不図示)によって回転可能となっている。第1槽1には、第1槽1内を加熱する加熱手段(不図示)が備えられている。加熱手段としては、たとえば第1槽1の周囲を取り囲むように配置された加熱コイルなどが挙げられる。第1槽1内の融液43の温度は700〜1300℃が好ましく、800〜1200℃がより好ましい。
供給手段3は、第1槽1と第2槽2とを繋ぐ管状のものであり、第1槽1の底面から第2槽2の底面に渡って設けられている。供給手段3には、ポリカルボシラン4又は未溶解の焼成物が第2槽2内に導入されることを防ぐためのフィルタ31が設けられていることが好ましい。
第2槽2は、円筒型の槽であり、回転手段(不図示)によって回転可能となっている。第2槽2には、第2槽2内に収容された融液43を所定の温度に加熱する加熱手段(不図示)が備えられている。加熱手段としては、たとえば第2槽2の周囲を取り囲むように配置された加熱コイルなどが挙げられる。
第1槽1と第2槽2は個別に温度設定できることが好ましい。また、第1槽1内の融液と第2槽2内の融液の温度差は0〜100℃が好ましく、0〜50℃がより好ましい。
また、第2槽2内の融液43の温度は、第2槽2の底面に供給手段3から供給される融液43の温度よりも低いことが好ましい。さらに、第2槽2内の融液43は、底面(供給手段3が設けられている側)から液面(SiC種結晶5に近い側)に近いほど低温となる温度勾配を有することが好ましい。温度勾配により、SiC種結晶5の下面に接触する融液43中のSiとCの濃度が過飽和な状態となりやすくなって、SiC単結晶6として4H−SiC単結晶の成長が促進される。また、第2槽2の底面側から液面側への融液43の温度勾配は、5〜50℃/cmであることが好ましい。温度勾配を5〜50℃/cmとすると、SiCの成長速度を速くできるとともに、急激なSiC析出による4H−SiC以外の結晶多形が混在して成長することを防ぐことができる。
第2槽2には、第2槽2の中心軸に沿って黒鉛軸7が配置されている。黒鉛軸7の上端は第2槽2の蓋部21を貫通して延在しており、黒鉛軸7の下端には4H−SiC単結晶からなるSiC種結晶5が接着されている。SiC種結晶5は、少なくとも下面が融液43に接触するように配置されている。SiC種結晶5の下面にSiC単結晶6を成長させる際は、SiC単結晶6の下面が常に融液43に接触するように、好ましくはSiC単結晶6の下面が融液43の液面近くで接触するように、黒鉛軸7がSiC種結晶5とともに回転されながら引き上げられるようになっている。
図1に示すSiC単結晶の製造装置10を用いてSiC種結晶5の下面にSiC単結晶6を成長させる製造方法の一例を説明する。まず、第1槽1にポリカルボシラン4と、非シリコン溶媒である溶融金属となる金属を供給する。第1槽1に供給された金属は第1槽1内で加熱されて溶融金属となるとともに、第1槽1に供給されたポリカルボシラン4が溶融金属中に溶解して融液43となる。
また、溶融金属となる金属を第1槽1内で予め加熱して溶融金属とし、溶融金属中に予め加熱して焼成されたポリカルボシラン4の焼成物を供給して融液43としてもよい。また、予め加熱して溶融された溶融金属中にポリカルボシラン4を供給して融液43としてもよい。
ポリカルボシラン4を溶融金属中に溶解した融液中のCの濃度、又は予め焼成したポリカルボシラン4の焼成物を溶融金属中に溶解した融液中のCの濃度は、ポリカルボシラン4の種類、溶融金属の温度、ポリカルボシラン4の焼成物の場合は焼成温度及び焼成時間によって変化する。したがって、ポリカルボシラン4の種類、第1槽1における融液43の温度を適宜選択することで、融液43中におけるCの濃度をより高濃度とすることができる。
融液43となるポリカルボシラン4と溶融金属との割合は、ポリカルボシラン4の種類、溶融金属の種類、融液43の温度などに応じて適宜決定される。
第1槽1にポリカルボシラン4を供給した場合、第1槽1内では、ポリカルボシラン4が焼成され、Hガス及びCHガスを気泡として排出しながら熱分解される。発生する気泡は、第1槽1に設けられた投入口11から放出される。
たとえば、第2槽2の融液43内に直接ポリカルボシラン4を添加して加熱した場合、第2槽2内でポリカルボシラン4が熱分解して発泡し、発生した気泡がSiC単結晶6の成長面に付着し、欠陥を形成したり、融液43の温度勾配、融液43中の組成分布などに影響をもたらす恐れがある。これに対し、図1に示すSiC単結晶の製造装置10では、溶融金属中にポリカルボシラン4を溶解させて融液43を得る第1槽1と、融液43にSiC種結晶5を接触させる第2槽2とが別個に設けられ、供給手段3によって第1槽1から第2槽2に融液を供給するため、ポリカルボシラン4の熱分解に伴って発生する気泡が、第2槽2内に流入する恐れが少ない。したがって、図1に示すSiC単結晶の製造装置10では、ポリカルボシラン4の熱分解に伴って発生する気泡が、SiC単結晶6の成長面に付着して欠陥を形成する、もしくは、第2槽2内の融液43の温度勾配、融液43中の組成分布などに影響をもたらす恐れが少ない。
次に、第1槽1において得られた融液43を、図1に示すように、供給手段3によって第1槽1から第2槽2に供給する。
次いで、黒鉛軸7によって、黒鉛軸7と一体化されたSiC種結晶5の上下方向の位置を調整して融液43にSiC種結晶5を接触させるとともに、SiC種結晶5を回転させる。そして、図1に示すように、融液43にSiC種結晶5を接触させた状態で、SiC種結晶5上(図1においては下面)へのSiC単結晶6の成長を開始する。
本実施形態においてSiC種結晶5上にSiC単結晶6を成長させる際には、SiC単結晶6の成長を開始してから終了するまでの間、第1槽1から第2槽2に融液43を、連続的又は断続的に供給しながら行うことが好ましい。第1槽1から第2槽2に融液43を、連続的又は断続的に供給することにより、SiC単結晶6の成長に伴って低下する第2槽2内の融液43中のSi及びCの含有量を補える。したがって、第2槽内の融液43中のSi及びCの濃度を高濃度で維持することができ、SiC単結晶6として4H−SiC単結晶の成長を促進させることができる。
また、本実施形態のSiC単結晶の製造方法では、SiC単結晶6を成長させることによってSi及びCの含有量が低下した融液43を、第2槽2から第1槽1に供給してもよい。第2槽2において一旦Si及びCの含有量が低下した融液43であっても、第1槽1に戻すことでSi及びCの含有量を増やすことができ、再度第2槽2における融液43として用いることができる。このように、融液43を、第1槽1と第2槽2との間を循環させることで、SiC単結晶の製造に必要な溶融金属の使用量を低減でき、装置全体も小型化可能となる。
「第3実施形態」
図3は、本発明のSiC単結晶の製造方法に適用できる製造装置の他の例を説明するための模式図である。図3においては、SiC単結晶61を成長させているときのSiC単結晶の製造装置20の状態を示している。
SiC単結晶の製造装置20は、カーボンからなる円筒型の坩堝8を備えている。坩堝8には、坩堝8内を所定の温度に加熱する加熱手段(不図示)が備えられている。加熱手段としては、たとえば坩堝8を収容可能な高周波誘導加熱式の加熱炉などが挙げられる。図3に示すように、坩堝8内の底面には、ポリカルボシランの焼成物44が、たとえばカーボン接着剤を用いて貼り付けられている。
図3に示すSiC単結晶の製造装置20を用いて4H−SiC単結晶からなるSiC種結晶51の下面にSiC単結晶61を成長させるには、まず、ポリカルボシランの焼成物44を用意する。ポリカルボシランの焼成物44は、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCであり、たとえば縦型抵抗加熱炉などを用いて、上述した第1実施形態の方法(2)と同様のポリカルボシランの焼成物を得ればよい。
次に、ポリカルボシランの焼成物44を、坩堝8内の底面に、たとえばカーボン接着剤を用いて貼り付ける。そして、坩堝8内のポリカルボシランの焼成物44上に、上述した第1実施形態と同様の非シリコン溶媒である溶融金属となる金属を固体状態で収容する。次いで、固体状態の溶融金属となる金属上に4H−SiC単結晶からなるSiC種結晶51を設置する。
その後、固体状態の溶融金属となる金属とSiC種結晶51を接触させた状態で、加熱手段を用いて坩堝8を加熱することにより、金属が溶融されて溶融金属となり、ポリカルボシランの焼成物44が溶融金属中に溶解されて融液45となる。SiC種結晶51は融液45に浮かべられた状態で融液45に接触され、SiC種結晶51上(図3においては下面)にSiC種結晶61が成長する。なお、SiC種結晶51が融液45に浮かべられた状態は、SiC種結晶51が融液45の液面と接する状態でもよいし、SiC種結晶51の一部が融液45中に沈んだ状態でもよいし、SiC種結晶51の全部が融液45中に沈んだ状態でもよい。SiC種結晶51が融液45に浮かべられた状態とすることで、融液45の蒸発により液面が低下していっても、SiC種結晶51の成長面が融液45と接触した状態を維持でき、結晶成長工程を長時間行いやすい。また、SiC種結晶51を固定しておくよりも、歪の小さいSiC単結晶61を成長させることができる。なお、図1で示したように、SiC種結晶51を黒鉛軸7に接着させる構成とし、黒鉛軸7によりSiC種結晶51と融液45の接触を調整してもよい。
本実施形態において、ポリカルボシランの焼成物44を溶融金属中に溶解させて融液45とするとともに、SiC単結晶61を成長させる温度(坩堝8の加熱温度)は、700〜1300℃が好ましく、800〜1200℃がより好ましい。また、坩堝8内の融液45は、液面に近い程低温となる温度勾配を設けることが好ましい。坩堝8の底面と融液45の液面との温度差は5〜50℃/cmが好ましい。
また、本実施形態において、非シリコン溶媒は、Ga、Sn、又はInから選ばれる1種以上である金属の溶融金属が好ましい。Ga、Sn、又はInから選ばれる1種以上である金属は、SiCよりも比重が重い。そのため、該金属の溶融金属を用いることで、図3に示すようにSiC種結晶51が融液45中に浮かべられた状態を、容易に得られる。
本実施形態のSiC単結晶の製造方法では、溶融金属中にポリカルボシランの焼成物44であって水素原子を分子内に有するアモルファスSiCを溶解させた融液45に、SiC種結晶51を接触させて、SiC種結晶51上にSiC単結晶61を成長させる。このため、上述した第1及び第2実施形態と同様に、融液45中におけるSiとCの濃度比を容易に1に近づけることができる。したがって、4H−SiC以外の結晶多形が生成しにくく、SiC単結晶として4H−SiC単結晶を選択的に安定して成長させることができる。
本実施形態のSiC単結晶の製造方法では、予めポリカルボシランを焼成して焼成物44とし、ポリカルボシランの焼成物44を溶融金属中に溶解させて融液45としているため、SiC種結晶51上にSiC単結晶61を成長させる際に、ポリカルボシランの熱分解に伴う気泡が発生する恐れが少ない。したがって、ポリカルボシランの熱分解に伴って発生する気泡によって、結晶表面に欠陥が生成することを防止できる。また、SiC単結晶61の成長条件を高精度で制御できる。
なお、本発明のSiC単結晶の製造方法では、上述したように、ポリカルボシランの焼成物44上に固体状態の溶融金属となる金属とSiC種結晶51とを設置して加熱することにより、融液45を調製すると同時に融液45とSiC種結晶51とを接触させてもよい。また、ポリカルボシランの焼成物44と溶融金属となる金属とを加熱して融液45を調製した後に、融液45にSiC種結晶51を浮かべて、融液45にSiC種結晶51を接触させてもよい。
「他の例」
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
第2実施形態においては、黒鉛軸7の下端に接着されたSiC種結晶5の下面にSiC単結晶6を成長させる場合を例に挙げて説明したが、SiC種結晶5を融液に浮かべてSiC単結晶を成長させてもよい。
また、第3実施形態において、ポリカルボシランの焼成物44に代えて、焼成していないポリカルボシランを用いてもよい。ただし、その場合、ポリカルボシランの熱分解に伴う気泡の発生が終了した後に、融液45にSiC種結晶51を浮かべることが好ましい。
また、第3実施形態においては、SiC種結晶51を融液に浮かべてSiC単結晶61を成長させる場合を例に挙げて説明したが、黒鉛軸を用いてSiC種結晶を引き上げながらSiC種結晶の下面にSiC単結晶を成長させてもよい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されない。
「実施例1」
図3に示すSiC単結晶の製造装置を用いて、以下に示す方法により、SiC種結晶の下面にSiC単結晶を成長させた。
まず、メチルポリカルボシラン(日本カーボン株式会社製ニプシTypeS(商品名)、分子量2000、(Si/C)=0.478)を、縦型抵抗加熱炉を用いて、流量2L/minでArを供給しながら4℃/minの昇温速度で昇温させて800℃で1時間焼成し、4℃/minの降温速度で室温まで降温した。焼成後に得られた焼成物の重量は、焼成前のメチルポリカルボシランの重量の72wt%程度であった。焼成物は、焼成温度から少なくとも主鎖のCH由来のHが残存する。
次いで、焼成後に得られた焼成物0.04gを、内径15mm高さ10mmのカーボン製の坩堝内の底面に、カーボン接着剤を用いて貼り付け、Ar雰囲気下で加熱して接着した。
次いで、焼成物の貼り付けられた坩堝内に、Ga(株式会社高純度化学研究所製、金属ガリウム粉末(純度99.999%))を0.6g収容し、その上にSiC種結晶として縦10mm横10mmの4H−SiC基板を設置した。
その後、坩堝を高周波誘導加熱式の加熱炉に収容し、加熱炉内を0.1MPaのAr雰囲気とし、1250℃まで15℃/minの昇温速度で昇温した。これにより、Gaを溶融させるとともに、焼成物を溶解させて融液を得た。このとき、4H−SiC基板は、融液に浮上した。
その後、5時間1250℃に保持して結晶成長を行った後、1℃/minの降温速度で室温まで降温する熱処理を行った。
その後、4H−SiC単結晶を成長させた後の基板を塩酸で洗浄し、結晶断面の顕微ラマン観察(励起波長:532nm)を行った。その結果、SiC単結晶(成長層)と、SiC種結晶とは、同じ位置(780cm−1付近)にピークが観察されたことから4H−SiCが成長していることが確認できた。SiC単結晶(成長層)の厚みは10μmであった。
「参考例1」
実施例1と同様の方法により、SiC種結晶(4H−SiC基板)上にSiC単結晶の成長を行った。ただし、参考例1では、溶媒としてGaの代わりにSiを用いた。
Siは、実施例1のGaと同じ1250℃の温度条件では溶融しなかったため、高周波誘導加熱式の加熱炉内を0.1MPaのAr雰囲気とし、1500℃まで15℃/minの昇温速度で昇温し、5時間1500℃に保持して結晶成長を図った後、1℃/minの降温速度で室温まで降温する熱処理を行った。
しかし、参考例1では、4H−SiC基板上にSiC単結晶が結晶成長しなかった。参考例1では、Siを溶融させるために1500℃という高温熱処理を行ったことにより、メチルポリカルボシランが熱分解されすぎてβ−SiCが溶解した融液となり、SiC単結晶が成長しないことを確認した。
10、20 SiC単結晶の製造装置
1 第1槽
2 第2槽
3 供給手段
4 ポリカルボシラン
44 焼成物
43、45 融液
5、51 SiC種結晶
6、61 SiC単結晶
7 黒鉛軸

Claims (11)

  1. 下記方法(1)又は下記方法(2)によって融液を得て、
    前記融液にSiC種結晶を接触させ、
    前記SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
    (1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
    (2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
  2. 前記非シリコン溶媒は、溶融金属である請求項1に記載のSiC単結晶の製造方法。
  3. 前記溶融金属は、Ga、Sn、又はInから選ばれる1種以上の金属が溶融してなる請求項2に記載のSiC単結晶の製造方法。
  4. 前記SiC種結晶が、4H−SiC単結晶である請求項1〜3のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  5. 前記SiC種結晶上に、4H−SiC単結晶を成長させる請求項1〜4のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  6. 前記方法(2)において、ポリカルボシランを700〜1300℃で焼成することにより、前記ポリカルボシランの焼成物を得る請求項1〜5のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  7. 前記非シリコン溶媒の温度が700〜1300℃である請求項1〜6のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  8. 前記SiC種結晶を前記融液に浮かべることにより、前記融液に接触させる請求項1〜7のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  9. 前記方法(1)又は前記方法(2)によって融液を得る第1槽と、
    前記融液に、前記SiC種結晶を接触させてSiC単結晶を得る第2槽とを備える製造装置を用い、該第1槽で得た融液を該第2槽に供給することによりSiC単結晶を得ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のSiC単結晶の製造方法。
  10. 下記方法(1)又は下記方法(2)によって融液を得る第1槽と、
    前記融液に前記SiC種結晶を接触させてSiC単結晶を得る第2槽とを備えるSiC単結晶の製造装置。
    (1)ポリカルボシランを非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
    (2)ポリカルボシランの焼成物を非シリコン溶媒中に溶解させて、水素原子を分子内に有するアモルファスSiCが溶解した融液を得る方法。
  11. 前記第1槽の設定温度は700〜1300℃である請求項10に記載のSiC単結晶の製造装置。
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