JP2014201235A - 車載用防水型電子機器筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、リブを保護してシール性の低下を防止する車載用防水型電子機器筐体を得ることを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る車載用防水型電子機器筐体は、プリント基板2を内部に収納すると共に上端8cに開口面21を有する樹脂製のケース8と、前記開口面21から前記ケース8の内部を覆うカバー12と、を備えたものであって、前記ケース8は、前記カバー12方向に立設し前記カバー12との接合により圧縮変形されるリブ24が略全周に亘って形成される環状の周壁8aを備え、前記リブ24の上端は前記開口面21より下側となるものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車載用防水型電子機器筐体に関するものである。詳しくは、ケースとその開口面を塞ぐカバーとの接合部に防水用シール材を使用することなく、簡易な構造で防水シーリング機能を有するもので、自動車の無線受信装置などに採用される車載用防水型電子機器筐体に好適に用いられるものである。
自動車の無線受信装置は、ユーザが所持する携帯機からの無線信号を受信する受信アンテナを備えた車載用無線受信装置を、自動車の車体フレームの内に装着している。このような車載用無線受信装置などの電子機器は、車室内で発生する水滴から防水する必要がある。
この車載用無線受信装置などに採用される車載用防水型電子機器筐体は、軽量化、組立作業性、環境負荷物質低減の観点から、部品点数を削減することが望ましく、近年、自動車の高機能化および低燃費走行実現のための手段として、車両軽量化に伴う実装スペースの縮小から、自動車への高いレイアウト性を確保するため、筐体の小型化および薄型化が求められている。
さらに、車室内に搭載する電子機器筐体のうち、レイアウトや使用環境条件の多様性に順応するために防水性を備えた電子機器筐体が好適に用いられている。ここで求められている防水性とは簡易な構造で防水シーリング機能を有する簡易防水のことで、車室内で発生した水滴の電子機器筺体内部への侵入を防ぐ、もしくは侵入しにくくすることを目的としたものである。
特許文献1に記載の従来の車載用防水型電子機器筐体は、ケースの外周壁上面とカバーの外周壁下面との間にパッキンを介在させることで、ケースの外周壁上面とカバーの外周壁下面との間をシールするようになっている。このとき、パッキンはケース及びカバーとは別体であり、組付けの際にケースとカバーとの間にパッキンを挟み込む作業工程が必要であった。さらに、パッキンを、ねじれや、噛み込みや、損傷させることなく、確実に所定位置に挟み込むためには、精細性を備えた設備が必要となる場合や、作業者の負担につながる場合があった。(特許文献1の図2、図3参照)
そこで、パッキンレスの防水構造として、配管の分野においては、特許文献2に記載の構造が提案されている。特許文献2に記載の管継手は、雄型継手部と雌型継手部とが互いの端面で接合し結合部材により結合するものであり、雄型継手部は、管体の端面に周設されたフランジ部と、フランジ部の端面から延設され周溝からなる間隙部を介して管体と同軸状でフランジ部の外径より小さい外径で形成された密接片部と、密接片部の接合面に形成された凸条部を有しており、一方、雌型継手部は、端面に周設されたフランジ部と、フランジ部の端面に形成された密封面を有している。
これは、雄型継手部の密接片部を雌型継手部の密封面に当接して雄型継手部と雌型継手部を結合部材で結合するだけで、密接片部の接合面に形成された凸条部が密封面に当接して密接片部が弾性変形して撓むため、密接片部の反発力により凸条部を密封面に押しつけることができ、雄型継手部と雌型継手部の管体の端面を密着して結合している。これにより、配管の分野においては、パッキンの取付け作業のない簡単な構成で、高いシール性を得ることが可能となった。(特許文献2の図1〜図3参照)
特開2006−339403号公報 特許第3149390号公報
しかし、仮にこの特許文献2に記載のパッキンレスの防水構造を車載用防水型電子機器筐体に採用したとしても、特許文献2に記載の構造は、雄型継手部において、凸条部が管体の軸方向において最も雌型継手部方向に突出した構成を有するため、以下の問題がある。特許文献2に記載の構造は、凸条部が雌型継手部の密封面に押し付けられた際に凸条部でなく密接片部が弾性変形するように、凸条部はある程度の強度を確保しているものの、組立の仕掛かり状態や運搬時など、凸条部がむき出しになっている時、管体の径方向において凸条部を保護するものがないため、外部の物品と接触し、凸条部の表面に傷がつく可能性が高い。凸条部の表面に傷がついた場合、凸条部と雌型継手部の密封面との当接により密閉性を得ているため、シール性が低下する恐れがある。
以上のような問題を解決するためになされたものであり、本発明は、リブを保護してシール性の低下を防止する車載用防水型電子機器筐体を得ることを目的とする。
本発明に係る車載用防水型電子機器筐体は、プリント基板を内部に収納すると共に上端に開口面を有する樹脂製のケースと、開口面から前記ケースの内部を覆うカバーと、を備えたものであって、ケースは、カバー方向に立設しカバーとの接合により圧縮変形されるリブが略全周に亘って形成される環状の周壁を備え、リブの上端は前記開口面より下側となるものである。
この発明によれば、リブを保護してシール性の低下を防止することが可能である。
本発明の実施の形態1に係る車載用防水型電子機器筐体を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の構造を示す概略断面図であり、(a)は全体の側断面を示す図、(b)は図2(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図である。 開口面とリブの上端との位置関係を示す概略断面図であり、(a)はケースの概略側断面図、(b)は図3(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図である。 ケースとカバーとを接合する際に、ケースの周壁に加わる内向きの力を説明する図である。 ケースとカバーとの接合の際に、ケース係着部とカバー係着部とが係着する様子を説明した要部断面図である。 本実施の形態2に係る車載用防水型電子機器筐体の要部拡大断面図である。 本実施の形態3に係る車載用防水型電子機器筐体の要部拡大断面図である。 本実施の形態4に係るケースの金型成型を説明した図であり、(a)はケースと金型の側断面図、(b)は図8(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図、(c)はアンダーカットを説明した要部拡大断面図である。 本実施の形態5に係るケースの金型成型を説明した要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中における同等または対応する部品、箇所については同番号を付す。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る車載用防水型電子機器筐体を示す分解斜視図である。ここでは説明の都合上、各種配線の一部とコネクタの一部、および導電性弾性体を透視して示すと共に、外部機器との接続の様子も示している。また、金属薄板状カバーは弾性体接点を透視して示している。
図1に示すように、車載用無線受信装置に採用される車載用防水型電子機器筐体1の内部で、プリント基板2上に金属アンテナ3が取付けられている。プリント基板2上には無線回路を備えた無線IC4が実装され、この無線IC4とパターンを介して接続されると共に外部機器5とワイヤーハーネス6を介して接続されるコネクタ7が、樹脂ケース8の周壁8aに配設される。樹脂ケース8は誘電体からなる合成樹脂で成形されており、周壁8aは樹脂ケース8の側面となるよう環状に形成されている。
また、無線IC4に一端が接続された給電パターン9をプリント基板2上に設け、給電パターン9に金属アンテナ3の一端とプリント基板2上に設けたパターンアンテナ10の一端とを接続させ、給電パターン9から金属アンテナ3とパターンアンテナ10を分岐させることでダイポールアンテナを形成している。給電パターン9の途中には整合回路11を設けている。
プリント基板2は、樹脂ケース8に収納されると共に、導電性金属薄板で形成された金属薄板状カバー12に覆われる。さらに、樹脂ケース8に形成されたケースアーム部8bと金属薄板状カバー12に形成されたカバーアーム部12bとが係着すると共に、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12が接合している。また、プリント基板2のグランドパターン13は、導電性弾性体14を介して金属薄板状カバー12の弾性体接点15と電気的に接続される。本実施の形態1では、ケースを樹脂ケース8、カバーを金属薄板状カバー12としている。
図2は、本発明の実施の形態1の構造を示す概略断面図であり、図2(a)は全体の側断面を示す図、図2(b)は図2(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図である。
図2(a)、図2(b)に示すように、樹脂ケース8の上端となる周壁先端部8cが環状に形成されることで、周壁先端部8cと同一平面上に樹脂ケース8の開口面21が形成される。樹脂ケース8と金属薄板状カバー12が接合する接合部22では、周壁先端部8cから下方に向けて周壁8aの厚さが徐々に厚くなるような傾斜面8dが、周壁先端部8cより内側に設けられ、この傾斜面8dに対向するように金属薄板状カバー12には傾斜面12dが設けられる。さらに、傾斜面8dには金属薄板状カバー12方向となる上方に向けて立設したリブ24が一体成型されており、この状態で、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12とを接合することで、樹脂ケース8の傾斜面8d上に設けたリブ24と金属薄板状カバー12の傾斜面12dとが互いに押圧される。この押圧時に、リブ24は圧縮変形され、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12のシール性を高めることができる。この構成により、パッキンの取付け工程のない簡単な構成で、高いシール性を得ることができる。
図3は、開口面とリブの上端との位置関係を示す概略断面図であり、図3(a)はケースの概略側断面図、図3(b)は図3(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図である。
図3において、樹脂ケース8のうち周壁先端部8cがある方向を上方向、底面がある方向を下方向とする。リブ24に関しては、金属薄板状カバー12との接合により圧縮変形されるため、容易に変形する形状、素材であることが望まれる。したがってリブ24が外部の物品と接触したときには、リブ24に余計な変形や、傷付きが特に発生しやすい。組立時の接合までにリブ24に変形や、傷付きがあると、押圧による接合での防水効果が得られなくなる。そこで、図3に示すように、リブ24の上端24aが樹脂ケース8の開口面21から図のA分だけ下側となることにより、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12が接合するまで、リブ24が外部の物品と接触しないように、周壁先端部8cがリブ24を保護する構成としている。
図4は、ケースとカバーとを接合する際に、ケースの周壁に加わる内向きの力を説明する図であり、図5は、ケースとカバーとの接合の際に、ケース係着部とカバー係着部とが係着する様子を説明した要部断面図である。
図4に挙げた構成は、リブ24と金属薄板状カバー12の傾斜面12dとが互いに押圧された状態で樹脂ケース8と金属薄板状カバー12とが係着する構成の一つであり、本発明の実施の形態の一つである。図4において、車載用防水型電子機器筐体1は、樹脂ケース8の周壁8aの上部外側に突起部41を設け、さらに金属薄板状カバー12の周縁部に、係着用貫通孔42を形成したカバーアーム部12bを設け、カバーアーム部12bが樹脂ケース8の側面の突起部41を乗り越えることで突起部41と係着用貫通孔42が係着し、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12とが接合する構造を有するものである。
この構成では、このカバーアーム部12bが突起部41を乗り越える際に、周壁8aの上部が矢印Yのように内側に押されて撓み、リブ24と金属薄板状カバー12の傾斜面12dとの位置関係にずれが生じ、互いにうまく押圧されず、リブ24が適切に圧縮変形されない恐れがある。その際、接合部22におけるシール性を損なうこととなるため、リブ24が適切に圧縮変形されるよう慎重に組付けせざるを得ない。
そこで、周壁8aが内側に撓むことを防止しつつ、リブ24と金属薄板状カバー12の傾斜面12dとが互いに押圧された状態で樹脂ケース8と金属薄板状カバー12とが係着する構成として図5の構成が挙げられる。
図5において、樹脂ケース8の周壁8aの外側にL字状に突出したケースアーム部8bを設けるとともに、金属薄板状カバー12の周縁を部分的に突出させL字曲げしたカバーアーム部12bを設けている。このカバーアーム部12bには、係着用貫通孔42が形成しており、ケースアーム部8bには、ケースアーム部8bの内側に突出した凸部51が形成しており、係着用貫通孔42と凸部51とをスナップフィット機構により係着する構造としている。凸部51は下方に向けて肉厚となる傾斜面を有する形状となり、係着を容易にしている。この係着の際に加わる力によって、リブ24は圧縮変形されることとなる。凸部51はケース係着部に相当し、係着用貫通孔42はカバー係着部に相当する。
その時「ケースアーム部8bの強度<カバーアーム部12bの強度」とすることで、係着作業時、カバーアーム部12bはあまり撓まずに係着する一方で、凸部51及びケースアーム部8bは外側へ撓みながら係着するよう設定している。
この構成により、周壁8aが撓むように掛かっていた力がまずケースアーム部に掛かるため周壁8aが撓みにくくなり、さらに、仮に周壁8aが撓むとしても外側へ撓むため、リブ24と金属薄板状カバー12との接合時にリブ24と金属薄板状カバー12の傾斜面12dとのスムーズな押圧を可能とする。
以上のように、この実施の形態1に記載された車載用防水型電子機器筐体1によれば、プリント基板2を内部に収納すると共に上端に開口面21を有する樹脂製のケース8に対して、カバー12が開口面21からケース8の内部を覆っている。さらにケース8に形成された環状の周壁8aには、カバー12方向に立設しカバー12との接合により圧縮変形されるリブ24が略全周に亘って設けられており、リブ24の上端24aは開口面21より下側にある。この構成により、リブ24の上端24aは開口面21より下側となるため、周壁先端部8cがリブ24を保護し、仕掛り状態や運搬時などにおいて外部の物品との接触によるリブ24の表面に傷がつくことを防止し、シール性の低下を防止することができる。
以上の効果を有する構成に加えて、本実施の形態1では、リブ24は、周壁先端部8cよりケース8の内側に設けられている。この構成により、周壁8aによって、仕掛り状態や運搬時などにおいてリブ24と外部の物品との接触をさらに回避でき、より一層シール性の低下を防止できる。
また、周壁8aとカバー12には互いに対向するようにそれぞれ傾斜面8d、傾斜面12dを形成し、リブ24は傾斜面8dに立設されると共に、傾斜面12dによって圧縮変形される。この構成により、各部品を成型する際の寸法バラツキと、部品同士を組付ける際の工作バラツキを吸収できるので、各完成品が同じようなシール性を確保でき、歩留まりの向上が可能となる。なお、ケース係着部51とカバー係着部42とが係着する本実施の形態1のような構成の場合、リブ24の圧縮変形の反発力をケース係着部51が最終的には受け止めるため、ケース8およびカバー12の接合が作用する面を傾斜面とすることで反発力の方向を分散させることができ、ケース係着部51の耐久性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態1では、ケース係着部51を有すると共に、周壁8aの外面からL字形状に突出するケースアーム部8bと、カバー係着部42を有すると共に、カバー12周縁から下方に向けて突出するカバーアーム部12bとを設け、ケース係着部51およびカバー係着部42のうち、少なくとも一方は凸部であり、ケース係着部51とカバー係着部42とは、リブ24が圧縮変形される際に加わる力によって係着している。この構成により、リブ24の圧縮変形とケース8とカバー12の係着を同時にすることが可能となり、組立工数が減り、作業効率が向上する。さらに、係着作業時に周壁8aの代わりにケースアーム部8bが撓むため、周壁8aが内側に撓みにくく、リブ24とカバー12とのスムーズな押圧を可能にし、作業効率が向上する。
なお、ケース係着部51およびカバー係着部42のうち、他方は凸部、凹部、貫通孔など、ケース係着部51とカバー係着部42とが係着するものであればよい。また、ケースアーム部8bの外側に設けたケース係着部51とカバーアーム部12bの内側に設けたカバー係着部42とが係着するものでもよい。
さらにまた、本実施の形態1では、ケース係着部51は、ケースアーム部の内側に突出した凸部である。この構成により、仮に係着作業時に周壁8aが撓んだとしても外側に撓むため、リブ24とカバー12とのスムーズな押圧を可能にし、作業効率がより一層向上する。
なお、本実施の形態1では、金属薄板状カバー12を介して電気的に接続する必要があったため、カバーは金属製であったが、これに限らず、カバーは樹脂製でもよい。金属製の場合は、電気亜鉛めっき鋼板を用いることが好適であり、導電性、耐食性及びしごき加工性が良好で、機械的にも強く汎用性がある。電気亜鉛めっき鋼板を用いる場合は、傾斜面12dの加工性、車体への組付け時に必要な機械的強度の観点から、その板厚が0.8〜1.2mmを用いることが特に有効である。カバー12を金属製とする場合には、樹脂製のケース8の方が複雑な形状に加工しやすいため、ケース係着部51を凸部とし、カバー係着部42は貫通孔とするのがよい。
また、リブ24は、周壁先端部8cよりケース8の内側に設けるに限らず外側に設けてもよく、ケース8と金属薄板状カバー12とは係着に限らずネジ止め等によって互いを固定するものでもよい。
さらにまた、リブ24は周壁8aに略全周に亘って形成されるが、必要なシール性が損なわれない程度に周状に連続または断続して設けられていればよい。なお、車載用防水型電子機器筐体1は角柱形状に限らず、円柱など、各種筐体形状であればよく、車載用防水型電子機器としては、ECU(Electronic Control Unit)、ETC(Electronic Toll Collection System)、キーレスエントリーシステム、イモビライザ等の電子機器が挙げられる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に関して、以下に図を用いて説明する。回路構成等は、実施の形態1と同様であり、実施の形態1と異なる点、新たな点について詳述する。図6は、本実施の形態2に係る車載用防水型電子機器筐体の要部拡大断面図であり、図2(b)の変形例を示す図である。
実施の形態1においては、リブ24の設置位置は、樹脂ケース8の傾斜面8d上としていたが、樹脂ケース8の開口面21からリブ24の上端24aが突出しない形状であれば、それに限ったものではない。図6に示すように、樹脂ケース8の周壁8aの上面を階段形状とし、樹脂ケース8の開口面21と平行なリブ形成面61にリブ24を立設し、リブ24の上端24aが開口面21より下側となる構成としてもよい。同様にリブ24と押圧する金属薄板状カバー12の面についても、傾斜面12dに限ったものではなく、開口面21と平行な平面である閉塞面23がリブ24を押圧してもよい。この構成により、実施の形態1と同様に、リブを保護してシール性の低下を防止する効果が得られる。
なお、リブ24が圧縮変形された際に、周壁先端部8cは対向する金属薄板状カバー12の面と当接しても、当接しなくともよい。当接する場合は、リブ24が過度に圧縮変形されることを防止することによって、リブ24やその他の強度の弱い部位における無用な破損や変形を防止することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に関して、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態3に係る車載用防水型電子機器筐体の要部拡大断面図であり、図2(b)及び図6の変形例を示す図である。
図7に示すように、リブ24を、ケースの内外方向となる樹脂ケース8の傾斜面8dに沿って複数個設けることにより、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12とのシール性をさらに向上させることもできる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4に関して、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態4に係るケースの金型成形を説明した図であり、図8(a)はケースと金型の側断面図、図8(b)は図8(a)中の破線で示した部分を拡大して示す断面図、図8(c)はアンダーカットを説明した要部拡大断面図である。
図8(a)に示すように、樹脂ケース8を金型成形する際、金型81を周壁8aが立設する方向に向けて抜く。図には周壁8aが立設する方向として金型抜き方向を示している。
ここで、図8(c)は本発明の実施の形態の構成の1つであり、リブ24が樹脂ケース8の内側に向けて立設した構成である。ただしこの構成では、アンダーカット箇所82が形成され、金型成形する際のコストアップとなっている。
そこで、図8(b)に示すように、リブ24が樹脂ケース8の外側に向けて立設することで、アンダーカット箇所の形成を防止している。アンダーカット箇所の形成を防止するためには、リブ24は、図8(b)において直上方向または直上方向より外側に向けて立設していればよく、直上方向は周壁8aの立設方向に相当し、直上方向より外側とは周壁先端部8c方向に相当する。
以上のように、この実施の形態4に記載された車載用防水型電子機器筐体1によれば、リブ24は、周壁8aの立設方向または周壁先端部8c方向に向けて立設している。この構成により、金型成形時にアンダーカット箇所の形成を防止し、金型を簡略化でき、成形時のコストアップを防止することができる。
実施の形態5.
次に、本実施の形態5に関して、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態5に係るケースの金型成形を説明した要部拡大断面図であり、図8(b)の変形例である。
図9に示すように、リブ24の斜面24bと底面24cは、上端24aから樹脂ケース8の傾斜面8dに向けて互いに異なる方向に形成されている。2つの金型81a、81bを用いてリブ24を金型成形する際に、両金型の割り面81c、斜面24b及び底面24cがリブ24の上端24aで互いに接するように成形することで、リブ24の上端24aは尖った形状となる。ここではさらに、底面24cは周壁8aの立設方向と平行であり、底面24cと割り面81cとで同一平面を形成している。リブ24の表面には、2つの金型81a、81bにより成形した跡として、型割りラインが現れる。
リブ24を成形する金型が1つである場合、加工機を用いて金型をリブ24の形状に直に掘り込むこととなるので、加工機の刃の加工精度によって、意図するリブ24の形状が得られない場合がある、つまり、リブ24の寸法精度が悪いという問題がある。この時得られたリブ24の形状によっては、樹脂ケース8と金属薄板状カバー12との接合時に、充分なシール性が得られない恐れがある。
そこで図9に示すように、リブ24が、上端24aから互いに異なる方向に伸びる斜面24bと底面24cからなると共に、斜面24bは金型81bに、底面24cは金型81aに、と斜面24bと底面24cはそれぞれ異なる金型によって成形されることで、リブ24の形成のために金型を直に掘り込む工程が不要となり、リブ24の寸法精度が向上する。
以上に説明した実施の形態1〜5の構成に限定されることはなく、本発明の効果を満たす限り、別な構成へ変更を加えて実施してもよい。例えば、リブ24は必ずしもケース側にある必要はなく、カバー側にあってもよい。この時、車載用防水型電子機器筐体は、プリント基板を内部に収納すると共に、上端に開口面を形成する環状の周壁を有するケースと、開口面からケースの内部を閉塞面にて閉塞する樹脂製のカバーと、を備えたものであって、カバーは閉塞面外周に、周壁方向に立設し、周壁との接合により圧縮変形されるリブを備え、リブの下端は、閉塞面より上側にあるものである。この構成においても、リブを保護してシール性の低下を防止した車載用防水型電子機器筐体を得ることができる。ただし、この際は、ケースはその素材を限定されないが、カバーは圧縮変形されるリブを備えるため樹脂製である。この構成も含め、その発明の範囲内において、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることができる。
1 車載用防水型電子機器筐体
2 プリント基板
8 樹脂ケース
8a 周壁
8b ケースアーム部
8c 周壁先端部
8d (ケースの)傾斜面
12 金属薄板状カバー
12b カバーアーム部
12d (カバーの)傾斜面
21 開口面
23 閉塞面
24 リブ
24a (リブの)上端
24b (リブの)斜面
24c (リブの)底面
42 係着用貫通孔
51 凸部
81a 金型
81b 金型
本発明に係る車載用防水型電子機器筐体は、プリント基板を内部に収納すると共に上端に開口面を有する樹脂製のケースと、開口面から前記ケースの内部を覆うカバーと、を備えたものであって、ケースは、カバー方向に立設しカバーとの接合により圧縮変形されるリブが略全周に亘って形成される環状の周壁を備え、リブの上端は前記開口面より下側となり、カバーと周壁には互いに対向するように傾斜面を形成し、リブは周壁の傾斜面に立設されると共に、カバーの傾斜面によって圧縮変形されるものである。


Claims (9)

  1. プリント基板を内部に収納すると共に上端に開口面を有する樹脂製のケースと、
    前記開口面から前記ケースの内部を覆うカバーと、
    を備えた車載用防水型電子機器筐体であって、
    前記ケースは、前記カバー方向に立設し前記カバーとの接合により圧縮変形されるリブが略全周に亘って形成される環状の周壁を備え、
    前記リブの上端は前記開口面より下側となる
    ことを特徴とする車載用防水型電子機器筐体。
  2. 前記リブは、前記開口面を形成する周壁先端部より前記ケース内側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載用防水型電子機器筐体。
  3. 前記カバーと前記周壁には互いに対向するように傾斜面を形成し、
    前記リブは前記周壁の傾斜面に立設されると共に、前記カバーの傾斜面によって圧縮変形される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用防水型電子機器筐体。
  4. ケース係着部を有すると共に、前記周壁外面からL字形状に突出するケースアーム部と、
    カバー係着部を有すると共に、前記カバー周縁から下方に向けて突出するカバーアーム部と、
    を備え、
    前記ケース係着部及び前記カバー係着部のうち、少なくとも一方は凸部であり、
    前記ケース係着部と前記カバー係着部とは、前記リブが圧縮変形される際に加わる力によって係着する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車載用防水型電子機器筐体。
  5. 前記ケース係着部は、前記ケースアーム部の内側に突出した凸部である
    ことを特徴とする請求項4記載の車載用防水型電子機器筐体。
  6. 前記リブは、前記周壁の立設方向または前記周壁先端部方向に向けて立設する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車載用防水型電子機器筐体。
  7. 前記リブは、前記上端から互いに異なる方向に伸びる斜面と底面からなると共に、前記斜面と前記底面はそれぞれ異なる金型によって成形される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車載用防水型電子機器筐体。
  8. プリント基板を内部に収納すると共に、上端に開口面を形成する環状の周壁を有するケースと、
    前記開口面から前記ケースの内部を閉塞面にて閉塞する樹脂製のカバーと、
    を備えた車載用防水型電子機器筐体であって、
    前記カバーは前記閉塞面外周に、前記周壁方向に立設し、前記周壁との接合により圧縮変形されるリブを備え、
    前記リブの下端は、前記閉塞面より上側となる
    ことを特徴とする車載用防水型電子機器筐体。
  9. 前記リブは前記ケースの内外方向に沿って複数ある
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の車載用防水型電子機器筐体。
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