JP2014200716A - 地盤浄化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーンスティプリカーを主成分とする栄養材でVOC分解微生物を活性化させ、VOC汚染地盤を浄化させる際に、注入井戸の目詰まりを抑制する。【解決手段】本発明に係る地盤浄化方法は、VOC分解微生物を活性化させる栄養材をVOCに汚染された地盤Gに注入することで、当該地盤Gを浄化するものであり、地盤Gに設けられた注入井戸41に、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を注入する栄養材注入工程と、栄養材が注入された注入井戸41にアルカリ溶液を注入するアルカリ溶液注入工程を行うことを特徴とする。【選択図】図12

Description

本発明は、VOC(Volatile Organic Compounds;揮発性有機化合物)で汚染された地盤に、その地盤に生息するVOC分解微生物を活性化させるための栄養材を注入することで、当該地盤を浄化する地盤浄化方法に関する。
VOCで汚染された地盤に、その地盤に生息するVOC分解微生物を活性化させるための栄養材を注入することで、当該地盤を浄化する地盤浄化方法が知られている。この栄養材の例として、特許文献1には、汚染土壌にコーンスティプリカーと塩基性pH調整剤とを添加することが記載されている。
特開2007−222823号公報
この特許文献1の技術では、コーンスティプリカーと塩基性pH調整剤の添加混合の順序は特に問われておらず、これらの添加混合を順次実施してもよいし、同時に行ってもよいとされている。
ここで、コーンスティプリカーは、コーンスターチを製造する際の副産物である。具体的には、コーンの表皮を分離するための酸(亜硫酸)や乳酸発酵による浸漬工程で生じた残渣物である。このコーンスティプリカーは、ミネラル分等を多く含み酸性を呈している。このため、コーンスティプリカーに塩基性pH調整剤が接触すると、中和反応によってSS(Suspended Solid)が凝集及び増量され、注入井戸に目詰まりが生じてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、注入井戸の目詰まりを抑制することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、VOC分解微生物を活性化させる栄養材をVOCに汚染された地盤に注入することで、前記地盤を浄化する地盤浄化方法であって、前記地盤に設けられた注入井戸に、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を注入する栄養材注入工程と、前記栄養材が注入された後の前記注入井戸に、アルカリ溶液を注入するアルカリ溶液注入工程を行うことを特徴とする。
本発明によれば、栄養材が注入された後の注入井戸にアルカリ溶液を注入しているので、注入井戸内での栄養材とアルカリ溶液との接触機会を低減できる。これにより、注入井戸内での中和反応が抑制され、SSの凝集や増量を低減できる。その結果、SSの凝集や増量に起因する注入井戸の目詰まりを抑制できる。
前述の地盤浄化方法において、コーンスティプリカー原液を水で希釈すると共に酸性溶液を添加し、前記栄養材のpHを6以下にする栄養材製造工程を行うことが好ましい。この浄化方法では、製造される栄養材に関し、コーンスティプリカー希釈液に酸性溶液を添加してpHを6以下に調整しているので、注入井戸内におけるSSの凝集や増量を一層低減できる。
前述の地盤浄化方法において、前記注入井戸に前記栄養材が残留しているか否かを確認する確認工程を、前記栄養材注入工程の後に行い、前記アルカリ溶液注入工程を、前記確認工程で前記栄養材が残留していないことが確認されたことを条件に行うことが好ましい。この浄化方法では、栄養材が残留していない状態でアルカリ溶液が注入されるので、注入井戸内におけるSSの凝集や増量を防止できる。そして、この確認工程としては、注入井戸に貯留されている液体のpHを測定することが好適に行われる。
前述の地盤浄化方法において、前記注入井戸に水を注入する水注入工程を、前記栄養材注入工程の後に行い、前記アルカリ溶液注入工程を、前記水注入工程の後に行うことが好ましい。この地盤浄化方法では、水注入工程で注入された水により、栄養材が汚染地盤へと押し出されるので、注入井戸内におけるSSの凝集や増量を防止できる。
前述の地盤浄化方法において、前記アルカリ溶液注入工程では、前記VOC分解微生物の炭素源を含有するアルカリ性水溶液を、前記注入井戸に注入することが好ましい。この地盤浄化方法では、アルカリ溶液の注入によって地盤に浸透した栄養材が流されても、炭素源によってこれを補うことができる。
本発明によれば、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を用いつつも注入井戸の目詰まりを抑制できる。
コーンスティプリカーの主要成分と分析方法を示す図である。 SS測定試験における試験条件と、その結果を説明する図である。 ふるい上に残留したSSを示す画像である。 浸透性試験の試験装置を説明する図である。 浸透性試験の結果を示す図である。 VOC分解試験の試験装置を説明する図である。 VOC分解試験の試験条件を説明する図である。 サンプルNo1のVOC濃度変化のグラフである。 サンプルNo2のVOC濃度変化のグラフである。 サンプルNo3のVOC濃度変化のグラフである。 pHの経時変化を示すグラフである。 第1実施形態の地盤浄化方法を説明する図である。 第2実施形態の地盤浄化方法を説明する図である。 第3実施形態の地盤浄化方法を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下に説明する実施形態では、VOCで汚染された地盤をVOC分解微生物によって浄化するに際し、VOC分解微生物の栄養材としてコーンスティプリカーを主成分として用いる点に特徴を有している。
図1に示すように、コーンスティプリカーには、有機体炭素(TOC:Total Organic Carbon)が18重量%含まれていた。これにより、有機体炭素に富むという点においてコーンスティプリカーはVOC分解微生物の栄養材として好適であることが確認された。なお、有機体炭素の測定は、燃焼酸化−赤外線式分析法で行った。
また、コーンスティプリカーには灰分が7.7重量%含まれていた。灰分とは、例えばリン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などの無機物質(ミネラル分等)が燃焼することにより生成される酸化物質である。灰分を構成する無機物質は一般に、アルカリ性条件下において多量のSS(Suspended Solid)を生成する。このため、塩基性pH調整剤等のアルカリ溶液をコーンスティプリカーに添加すると多量のSSが生成されると共に凝集も生じ、注入井戸の目詰まりが引き起こされると考えられる。なお、灰分については、コーンスティプリカー原液を550℃で加熱した後、有機物及び水分を除去することにより、その含有量を求めた。
次に、コーンスティプリカーからのSSの生成量を確認すべく、SS測定試験を行った。このSS測定試験では、コーンスティプリカー希釈液にアルカリ溶液を添加してSSを生成させ、生成されたSSの重量を測定した。図2は、SS測定試験における試験条件と、その結果を説明する図である。
このSS測定試験では、充分に撹拌したコーンスティプリカー60gを水で希釈して150mLとした3つのサンプルを準備した。そして、1つ目のサンプル(No1)については、希釈液をそのまま用いた。また、2つ目のサンプル(No2)については、希釈液に1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を65mL加えて放置した。3つ目のサンプルについては、希釈液に1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を85mL加えて放置した。これらのサンプルについてpHを測定したところ、サンプルNo1のpHは3.7、サンプルNo2のpHは6.1、サンプルNo3のpHは7.1であった。
サンプルNo1〜3には固形分としてSSが含まれており、このSSの量がサンプル毎に異なっていた。そこで、サンプルNo1〜3について濾過を行い、得られたSSの乾燥重量を測定した。なお、濾過には75μm(目開き)のふるいを用いた。ここで、75μmという値がシルトの粒径に相当することから、測定されたSSは、栄養材の流れを妨げる可能性があると考えられる。また、乾燥重量の算出は、SSが残留しているふるいの乾燥重量から、予め測定されたふるい単独での乾燥重量を減算することで行った。
図2に示すように、測定されたSSの乾燥重量は、サンプルNo1が0.56g、No2が2.3g、No3が6.7gであった。なお、ふるい上に残留したSSの形態を図3に示す。SSの量がサンプルNo1、No2、No3の順に多くなることが確認された。すなわち、コーンスティプリカーから生成するSSの重量は、pHが3.7の場合を基準にすると、pH6.1では約4倍、pH7.1では約10倍と大幅に増加することが確認された。
この結果から、コーンスティプリカーを主成分とする栄養剤とアルカリ性のpH調整剤とを混合して注入井戸に注入すると、SSが大量に生成されて注入井戸の目詰まりを引き起こすことが推定された。また、栄養剤とpH調整剤を注入井戸の中で混合しても同様であると推定された。加えて、SSが大量に生成されると、注入井戸から汚染地盤へ注入された栄養材の浸透性も低下することが懸念された。そこで、SSの生成により栄養材の浸透性がどの程度低下するかを検証すべく、栄養材の浸透性試験を行った。
図4は、浸透性試験の試験装置1の構成を説明する図である。同図に示すように、試験装置1は、溶液カラム11、及び受容器12を含んで構成されている。溶液カラム11は、アクリル樹脂等の透明樹脂で作製された円筒状部材であり、内径が5cm、軸線方向の長さが30cmである。この溶液カラム11は、軸線が鉛直方向となる向きで取り付けられている。溶液カラム11の上端開口13は開放され、下端開口14には栓部材15が液密状態で取り付けられている。そして、溶液カラム11の内部空間には層厚が20cmとなるように山砂4が充填されている。また、栓部材15には排液管16が挿入されており、排液管16の下端は受容器12の内部空間に配置されている。
この試験では、試験液3として3種類の液体を用いた。第1液は、濃度0.6%のコーンスティプリカー希釈液に、溶液全体の濃度が0.3%となるように重曹を加えたものであり、そのpHは6.6であった。第2液は、濃度0.6%のコーンスティプリカー希釈液であり、そのpHは4.5であった。第3液は、比較例としての水道水である。そして、これらの試験液3を溶液カラム11の上端開口13から注入した。
注入された試験液3は、自然流下によって山砂4中を通過し、排液管16を流下して受容器12に貯留されるので、受容器12に貯留された試験液3の量を測定した。そして、試験液3の貯留量が規定量増加する毎に透水係数を算出した。今回の試験では、試験液3の貯留量が0.8L増加する毎に透水係数を算出した。
図5に、以上の浸透性試験の結果を示す。図5において、縦軸は透水係数であり、横軸は積算通水量である。ここで、積算通水量とは、透水係数の算出時点において受容器12に貯留された試験液3の量である。また、図5中、「コーンスティプリカー(重曹)」とは第1液の結果を示し、「コーンスティプリカー(無処理)」とは第2液の結果を示している。
同図に示すように、コーンスティプリカー希釈液である第2液は、通水期間中に亘って、第3液(水道水)と同等の約0.05〜0.06cm/秒の透水係数を維持した。これに対し、重曹で中和されたコーンスティプリカー希釈液である第1液は、通水量が増えるにつれて透水係数が低下した。そして、11.2Lの通水を行った時点では、約0.002cm/秒と、第2液の1/30程度にまで透水係数が減少した。
この結果より、コーンスティプリカー希釈液は、重曹による中和処理が行われると、SSの生成によって地盤に対する浸透性が損なわれることが確認された。従って、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を用いる場合、汚染地盤に浸透するまでは、アルカリ性溶液による中和を行わない方がよいといえる。
ここで、コーンスティプリカーはpHが3〜4程度の酸性を呈している(図2のSS測定試験ではpH3.7)。これに対し、VOC分解微生物の活動に適したpHは6〜8程度である。このため、中和処理を行わないと、地盤中のVOC分解微生物が活性化され難く、栄養材を注入した効果も充分に発揮されない。そこで、コーンスティプリカーを含有する栄養材を先に注入し、その後にアルカリ溶液を注入して中和処理を行う方法が考えられる。この方法の妥当性を検証すべく、VOC分解試験を行った。
図6は、VOC分解試験の試験装置2を説明する図である。同図に示すように、試験装置2は、試験液容器21、送液管22、チューブポンプ23、溶液カラム24、及び受容器25を含んで構成されている。
試験液容器21は、後述の試験液7を貯留するための容器である。送液管22は、試験液容器21に貯留された試験液を、溶液カラム24に送液するための管である。チューブポンプ23は、試験液容器21から溶液カラム24への試験液の送液を行うための装置である。
溶液カラム24は、アクリル樹脂等の透明樹脂で作製された円筒状部材であり、内径が5cm、軸線方向の長さが30cmである。この溶液カラム24は、軸線が鉛直方向となる向きで取り付けられており、溶液カラム24の上端開口には栓部材26が、下端開口には栓部材27が、それぞれ液密状態で装着されている。
溶液カラム24の内部空間には層厚が20cmとなるように山砂6を充填した。なお、山砂6としては木更津より採取したものを用いた。また、栓部材26には送液管22が挿入されており、栓部材27には排液管28の上端が挿入されている。そして、排液管28の下端は受容器25の内部空間に配置されている。
このVOC分解試験では、チューブポンプ23を作動させ、試験液容器21に貯留された試験液7を溶液カラム24に供給した。そして、山砂6を通過した後に受容器25へ貯留された試験液7を採取し、採取した試験液7のpH及びVOC濃度を測定した。
具体的には、図7に示すように、通水する試験液7の種類及び通水時間を異ならせた第1試験(No1)〜第3試験(No3)を行った。ここで、第1試験は水道水を通水した対照区での試験である。第2試験は、栄養材を連続注入した試験区での試験であり、比較例である。また、第3試験は、アルカリ溶液を後添加した試験区での試験であり、実施例である。さらに、第1〜第3試験では、試験液7の通水を、A液を通水する第1段階とB液を通水する第2段階とに分けて行った。ここで、第1段階はVOC汚染地盤を得るための準備段階であり、第2段階はVOC汚染地盤におけるVOCの分解を確認する段階である。従って、第2段階がVOCの分解試験に相当する。
対照区の第1試験では、A液としてトリクロロエチレン(TCE: Trichloroethylene)の100mg/L水溶液を用い、B液として水道水を用いた。比較例の第2試験では、A液として、コーンスティプリカー原液を水道水で1/10の濃度に希釈し、かつ、濃度が100mg/Lとなるようにトリクロロエチレンを添加したコーンスティプリカー希釈液を用いた。また、B液として、コーンスティプリカー原液を水道水で1/20の濃度に希釈したコーンスティプリカー希釈液を用いた。実施例の第3試験では、A液として第2試験と同じコーンスティプリカー希釈液を用い、B液として濃度2%の重曹溶液を用いた。
そして、各試験において、第1段階では、試験開始(第2段階開始)の14日前、13日前、及び試験当日にA液を1Lずつ注入した。また、第2段階では、試験開始の9日後、及び16日後にB液を1Lずつ注入した。
図8乃至図10に、各試験におけるVOC濃度の時間変化を示す。なお、これらの図において、横軸に示す「経過日数」とは、第1段階の最後の日を「0日目」、言い換えれば、第2段階の最初の日を「1日目」とした場合の経過日数を示す。
図8に示すように、対照区の第1試験において、トリクロロエチレンの濃度は、約1mg/Lを下回ることはなかった。一方、トリクロロエチレンが分解して生成されるシス−ジクロロエチレンの上昇もほとんどみられず、その濃度は1mg/Lに満たなかった。さらに、トリクロロエチレンの分解生成物であるトランス−ジクロロエチレン、1,1−ジクロロエチレン、塩化ビニルについては、ほとんど検出されなかった。
図9に示すように、比較例の第2試験において、トリクロロエチレンの濃度は、数十mg/L前後を維持しており、ほとんど減少しなかった。そして、シス−ジクロロエチレンの濃度上昇もわずかであった。また、1、1−ジクロロエチレンと塩化ビニルの濃度は試験期間に亘って0.1mg/Lに満たなかった。
これらに対し、図10に示すように、実施例の第3試験において、トリクロロエチレンの濃度は、B液(重曹溶液)を添加した後、濃度の減少が確認された。例えば、経過日数40日以降は0.1mg/Lを下回っていることが確認された。一方、シス−ジクロロエチレンの濃度は、トリクロロエチレンの濃度減少に伴って上昇していることが確認された。例えば、B液の添加後、約0.1mg/Lから上昇を開始し、経過日数40日以降は10mg/L前後に達した。また、1,1−ジクロロエチレンの濃度も、経過日数40日以降に上昇が確認された。以上より、第3試験では、VOCの分解が進行していると考えられた。加えて、第3試験の試験中において、重曹溶液を添加したことによる溶液カラム22の閉塞は確認されなかった。
また、pHについて考察すると、図11に示すように、実施例の第3試験では、経過日数9日目のアルカリ溶液の添加に伴ってpHが8.7程度まで上昇し、経過日数16日目のアルカリ溶液の添加時にはpHが7.5程度まで低下した。その後は、pH7.5前後を維持した。すなわち重曹溶液を添加することにより、VOC分解微生物が活性化されていることがわかる。一方、比較例の第2試験では、期間の全体に亘ってpH6を下回っていた。
以上のVOC分解試験から、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を地盤に注入し、その後、重曹溶液等のアルカリ溶液を地盤に注入することで、VOC分解微生物を充分に活性化でき、VOCを効果的に分解できることが確認された。
次に、各試験で得られた知見に基づく地盤浄化方法について説明する。この地盤浄化方法では、栄養材製造工程、栄養材注入工程、及びアルカリ溶液注入工程を行う。栄養材製造工程は、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材を製造する工程であり、栄養材注入工程は、地盤に設けられた注入井戸に、製造された栄養材を注入する工程である。また、アルカリ溶液注入工程は、栄養材が注入された後の注入井戸に、アルカリ溶液を注入する工程である。
図12(a)に示すように、栄養材製造工程では、コーンスティプリカー容器31にコーンスティプリカー原液33を貯留する。そして、攪拌機34で攪拌しつつポンプ35によって、コーンスティプリカー原液33を希釈用容器32に送出する。希釈用容器32では、攪拌機36にて撹拌しつつ工業用水37により10倍〜数十倍に希釈する。これにより、栄養材38としてのコーンスティプリカー希釈液が製造される。
ここで、製造された栄養材38(コーンスティプリカー希釈液)のpHが6を超えた場合には、SSの生成を抑制すべく酸性溶液40を添加してpHを6以下にすることが好ましい。なお、SSの生成を確実に抑制する観点からすれば、栄養材38のpHが5を超えた場合に、酸性溶液40を添加してpHを5以下にすることがより好ましい。
酸性溶液40としては、有機酸、弱酸、或いは強酸の水溶液を用いることができる。ここで、有機酸は、例えばグルコン酸、クエン酸、酢酸である。弱酸は、例えばリン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムである。強酸は、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝酸である。これらの中で有機酸の水溶液がより好ましい。
栄養材が製造されたならば、栄養材注入工程を行う。この栄養材注入工程では、注入井戸41とポンプ39を用いる。ここで、注入井戸41は、汚染地盤Gの内部に鉛直方向に沿って設置された有孔管である。本実施形態では、内径50〜100mm、長さ10〜20mの横スリットタイプのストレーナ管を用いている。ストレーナ管に形成された横スリットは、例えば、間口長さ(スロット)が0.5mm、スリット間隔(ピッチ)が3mm、条数が4、開口面積率が12.5%である。このようなストレーナ管は、例えば株式会社ミサキの商品名「横スリット型ストレーナ管」として市販されている。
そして、栄養材注入工程では、ポンプ39で汲み上げた栄養材38を、注入井戸41の上端から注入井戸41の内部空間に注入する。このときの注入量は、地盤Gの汚染度合いに応じて定められる。ここで、栄養材38のpHが5〜6以下に調整されていることから、注入井戸41の内部におけるSSの過剰な発生を抑制できる。これにより、栄養材38を汚染地盤Gへと円滑に注入できる。そして、注入された栄養材38は、帯水層45の地下水等によって地盤G内を拡散して浸透する。栄養材38を汚染地盤Gに浸透させたならば、アルカリ溶液注入工程を行う。
図12(b)に示すように、アルカリ溶液注入工程では、アルカリ溶液55を用いる。このアルカリ溶液55は、例えば、希釈容器51に投入された重曹溶液52と工業用水53とを、攪拌機54で攪拌することで製造される。そして、ポンプ56により、希釈容器51に貯留されたアルカリ溶液55を、注入井戸41の上端から注入井戸41の内部空間に注入する。このときの注入量は、汚染地盤GのpHをVOC分解微生物が活性化する範囲まで上昇させ得る量に定める。
そして、アルカリ溶液55を注入すると、注入井戸41の内径が50〜100mmと全長(10〜20m)に比べて十分に細いことから、注入井戸41内の液体(栄養材38や地下水)は、アルカリ溶液55によって横スリットから汚染地盤Gへと押し出される。これにより、栄養材38とアルカリ溶液55との注入井戸41内での接触を最低限に抑えることができ、SSの凝集や増量を低減できる。その結果、注入井戸の目詰まりを抑制できる。
その後、アルカリ溶液55が汚染地盤Gへ浸透するが、このアルカリ溶液55は先に注入された栄養材38と中和反応を行い、この地盤GのpHを上昇させる。その際、汚染地盤Gの内部でSSが発生すると考えられるが、発生したSSもVOC分解微生物を活性化する栄養源となり得るので、この点でも浄化効率の向上が期待できる。
なお、アルカリ溶液55に関しては、種々の水溶性アルカリ物質を用いることができる。例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを用いてもよいし、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムを用いてもよい。
以上説明したように、本実施形態の地盤浄化方法によれば、コーンスティプリカーを主成分とする栄養材38を汚染地盤Gの注入井戸41に注入した後に、アルカリ溶液55を注入井戸41に注入しているので、注入井戸41内での栄養材38とアルカリ溶液55との接触機会を低減できる。これにより、注入井戸41内での中和反応が抑制され、SSの凝集や増量に起因する注入井戸41の目詰まりを抑制できる。その結果、栄養材38を汚染地盤Gの広範囲に浸透させることができる。また、アルカリ溶液55の注入によって地盤GのpHが上昇し、VOC分解微生物が活性化されるので、VOCの分解効率を高めることもできる。加えて、コーンスティプリカーは、コーンスターチ製造の副産物であって非常に安価であるので、汚染地盤の浄化を経済的に行うことができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
前述の第1実施形態では、栄養材注入工程に続けてアルカリ溶液注入工程を行っていたが、この浄化方法に限定されるものではない。例えば、栄養材注入工程とアルカリ溶液注入工程の間に、注入井戸41に栄養材38が残留しているか否かを確認する確認工程を行ってもよい。以下、確認工程を行う第2実施形態について説明する。
第2実施形態の地盤浄化方法では、栄養材製造工程、栄養材注入工程、確認工程、及びアルカリ溶液注入工程を行う。
栄養材製造工程と栄養材注入工程は、第1実施形態で説明した通りである。すなわち、図13(a)に示すように、栄養材製造工程では、コーンスティプリカー原液33を工業用水37により希釈して栄養材38を製造する。そして、栄養材注入工程では、製造された栄養材38を注入井戸41の上端から注入する。
確認工程は、注入井戸41に栄養材38が残留しているか否かを確認する工程であり、例えば図13(b)に示すように、作業者43がサンプリング容器42で注入井戸41の内部に貯留された液体をサンプリングし、この液体のpHを測定することで行われる。すなわち、栄養材注入工程で注入井戸41内に注入された栄養材38は、帯水層45の地下水によって汚染地盤Gの内部に流出される。このため、時間の経過に伴って、注入井戸41内の液体は、地下水の比率が高くなる。そこで、注入井戸41内の液体をサンプリングしてpHを測定し、pHが地下水のpH(中性)になったら、注入井戸41に栄養材38が残留していないと判断できる。
なお、この確認工程に関し、帯水層45のない汚染地盤Gの場合には、注入井戸41内の液位に基づいて、栄養材38が残留しているか否かを確認するようにしてもよい。すなわち、栄養材38の全量が汚染地盤Gへ浸透したならば、注入井戸41内の液位は0になる。そこで、注入井戸41内の液位がSSの発生に影響のない程度まで低下していた場合に、栄養材38が残留していないと判定してもよい。
アルカリ溶液注入工程は、第1実施形態で説明した通りである。すなわち、図13(c)に示すように、アルカリ溶液注入工程では、アルカリ溶液55が注入井戸41に注入される。そして、本実施形態では、確認工程で栄養材38が残留していないことを条件に、アルカリ溶液注入工程が行われる。これにより、注入井戸内におけるSSの凝集や増量を防止でき、注入井戸41の目詰まり抑制効果を高めることができる。
また、前述の第2実施形態では確認工程を行っていたが、第3実施形態では、確認工程に代えて水注入工程を行っている。図14に示すように、この水注入工程は、栄養材製造工程及び栄養材注入工程(図14(a)を参照)と、アルカリ溶液注入工程(図14(c)を参照)の間に行われる。そして、図14(b)に示すように、この水注入工程では、貯水容器61に貯留された工業用水62をポンプ63によって汲み出し、注入井戸41の上端から注入する。
この水注入工程を行うことで、注入井戸41の栄養材38を水62によって汚染地盤Gへと押し出した後に、アルカリ溶液55が注入される。このため、注入井戸41内におけるSSの凝集や増量を防止でき、アルカリ溶液55の汚染地盤Gへの注入を円滑に行うことができる。
また、前述の各実施形態では、アルカリ溶液55として、重曹等のアルカリ性物質の水溶液を用いていたが、VOC分解微生物の炭素源(例えば、グルコン酸ソーダ)を含有させてもよい。このようにすると、VOC分解微生物をより活性化させることができ、浄化効率を向上させることができる。特に、注入井戸41近傍の汚染地盤Gでは、アルカリ溶液55が浸透することにより、栄養材38が流されてしまうおそれがある。このため、VOC分解微生物の炭素源をアルカリ溶液55に添加することにより、汚染地盤Gに浸透した栄養材38が流されても、炭素源が残っているのでこれを補うことができる。
また、栄養材38に関し、前述の各実施形態では、コーンスティプリカー希釈液を用いていたが、コーンスティプリカー原液33を栄養材38としてもよい。また、栄養材38は現場で製造する必要はなく、別途製造された栄養材38を現場まで運搬して使用してもよい。
1…浸透性試験の試験装置,2…VOC分解試験の試験装置,3…試験液,4…山砂,6…山砂,7…試験液,11…溶液カラム,12…受容器,13…溶液カラムの上端開口,14…溶液カラムの下端開口,15…栓部材,16…排液管,21…試験液容器,22…送液管,23…チューブポンプ,24…溶液カラム,25…受容器,26…上端開口の栓部材,27…下端開口の栓部材,28…排液管,31…コーンスティプリカー容器,32…希釈用容器,33…コーンスティプリカー原液,34…攪拌機,35…ポンプ,36…攪拌機,37…工業用水,38…希釈液,39…ポンプ,40…酸性溶液,41…注入井戸,42…サンプリング容器,43…作業者,45…帯水層,51…希釈容器,52…重曹溶液,53…工業用水,54…攪拌機,55…アルカリ溶液,56…ポンプ,61…貯水容器,62…工業用水,63…ポンプ

Claims (6)

  1. VOC分解微生物を活性化させる栄養材をVOCに汚染された地盤に注入することで、前記地盤を浄化する地盤浄化方法であって、
    前記地盤に設けられた注入井戸に、前記栄養材を注入する栄養材注入工程と、
    前記栄養材が注入された後の前記注入井戸に、アルカリ溶液を注入するアルカリ溶液注入工程を行うことを特徴とする地盤浄化方法。
  2. コーンスティプリカー原液を水で希釈すると共に酸性溶液を添加し、前記栄養材のpHを6以下にする栄養材製造工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の地盤浄化方法。
  3. 前記注入井戸に前記栄養材が残留しているか否かを確認する確認工程を、前記栄養材注入工程の後に行い、
    前記アルカリ溶液注入工程を、前記確認工程で前記栄養材が残留していないことが確認されたことを条件に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤浄化方法。
  4. 前記確認工程は、前記注入井戸に貯留されている液体のpHを測定する工程であることを特徴とする請求項3に記載の地盤浄化方法。
  5. 前記注入井戸に水を注入する水注入工程を、前記栄養材注入工程の後に行い、
    前記アルカリ溶液注入工程を、前記水注入工程の後に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤浄化方法。
  6. 前記アルカリ溶液注入工程では、前記VOC分解微生物の炭素源を含有するアルカリ性水溶液を、前記注入井戸に注入することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の地盤浄化方法。
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