JP2014200323A - インプラント - Google Patents

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【課題】所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止することができ、留置目標位置に留置可能なインプラントを提供する。
【解決手段】充填材の導入によって拡張変形可能に構成されたインプラント10であって、インプラント10は、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、導入部12の遠位側の端部12a及び第2拡張部の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cから本体部11へ充填材を導出させる導出部15を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、充填材の導入によって拡張変形可能に構成されたインプラントに関する。
腰部脊柱管狭窄症は、椎間板や靭帯等の後退性変性により脊柱管が狭窄する疾患であり、腰痛、下肢痛、間欠性跛行等の症状を引き起こす。腰部脊柱管狭窄症の治療は、脊柱管を狭くしている部分の脊椎を部分的に切除する手術(椎弓切除術)や、脊椎を固定する手術(脊椎固定術)が主流である。一方、椎弓切除術や脊椎固定術と比較して相対的に低侵襲の術式として、近年、棘突起間に金属製のスペーサを留置し、脊髄神経や神経根の圧迫を解除する方法が開発された。しかし、当該方法は、スペーサを留置するために、背中の筋肉及び靭帯を切開する必要があるため患者への侵襲度が依然として高く、入院も長期になる。
このような課題に対して、より低侵襲に棘突起間にスペーサとしてのインプラントを挿入し、留置する別の方法が提案されている。例えば下記の特許文献1には、インプラントを生体内に経皮的に挿入し、インプラント内部に充填材を導入することによってインプラントを拡張させて棘突起間に留置させる方法が記載されている。
国際公開第2007/075375号
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、充填材の粘性が高いことに起因して、充填材の導入に伴ってインプラントが拡張する際にインプラント全体が均一に拡張しない場合がある。このとき、インプラントは拡張に伴って棘突起を押し、その反作用でインプラントは所望の留置目標位置に対してずれて配置される可能性がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止することができ、留置目標位置に留置可能なインプラントを提供することを目的とする。
上記目的は、下記(1)〜(14)に記載のいずれかの発明により達成される。
(1)充填材の導入によって拡張変形可能に構成されたインプラントであって、生体の骨間に配置可能な胴部、当該胴部よりも前記充填材の導入方向の近位側に配置される一の側部、及び前記胴部よりも前記充填材の導入方向の遠位側に配置される他の側部を、少なくとも備え、前記充填材が導入可能に構成された本体部と、前記本体部の内部に設けられ、前記一の側部から前記他の側部へ延在するとともに前記充填材が導入可能に構成された導入部と、前記一の側部内に設けられ、前記導入部を介して前記充填材が導入されることにより前記一の側部を広げる方向へ拡張変形可能に構成された第1拡張部と、前記他の側部内に設けられ、前記導入部を介して前記充填材が導入されることにより前記他の側部を広げる方向へ拡張変形可能に構成された第2拡張部と、前記第1拡張部及び前記第2拡張部の少なくとも一方が前記充填材の導入によって前記骨間の幅を越えて拡張した後に、前記導入部、前記第1拡張部、及び前記第2拡張部の少なくとも一つから前記本体部へ前記充填材を導出させる導出部と、を有するインプラント。
(2)前記導出部は、前記第2拡張部の拡張方向側の遠位部に設けられる上記(1)に記載のインプラント。
(3)前記導出部は、前記導入部の遠位側の端部に設けられる上記(1)または(2)に記載のインプラント。
(4)前記導出部は、前記第2拡張部の拡張方向側の遠位部にのみ設けられ、前記第1拡張部は、前記充填材が導入可能な容積が前記第2拡張部よりも小さく形成される上記(1)に記載のインプラント。
(5)前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のインプラント。
(6)前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、互いに同じ向きにそれぞれ拡張変形される上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のインプラント。
(7)前記第1拡張部及び前記第2拡張部のうち少なくとも一方は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される複数の突出部を有する上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載のインプラント。
(8)前記第1拡張部及び前記第2拡張部のうち少なくとも一方は、拡張変形された状態において円板形状を有する上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のインプラント。
(9)前記導出部は、前記充填材の導入に伴って前記導入方向の遠位側へ膨出する膨出部と、前記膨出部の遠位側に設けられた孔部と、を有する上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載のインプラント。
(10)前記膨出部は、前記充填材の導入により伸長可能に構成された蛇腹構造を有し、前記膨出部の遠位側の部位は前記膨出部の近位側の部位よりも伸長し難く構成される上記(9)に記載のインプラント。
(11)前記膨出部は、前記充填材の導入により伸長可能に構成された複数の筒部からなる入れ子構造を有する上記(9)に記載のインプラント。
(12)前記膨出部は、前記導入部に巻回されたチューブ形状を有し、前記充填材の導入により伸長可能に構成される上記(9)に記載のインプラント。
(13)前記導出部は、前記充填材が通過する断面積が、前記導入部、前記第1拡張部、及び前記第2拡張部よりも小さく形成された細径部を有する上記(1)〜(12)のいずれか1つに記載のインプラント。
(14)前記導出部は、前記第1拡張部及び前記第2拡張部の少なくとも一方が前記充填材の導入によって前記骨間の幅を越えて拡張した後に破断するシール部を有する上記(1)〜(13)のいずれか1つに記載のインプラント。
上記(1)に記載の発明によれば、本体部の内部に設けられた第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が充填材の導入によって骨間の幅を越えて拡張した後に、導出部が、導入部、第1拡張部、及び第2拡張部の少なくとも一つから本体部へ充填材を導出させる。このため、本体部の一の側部及び他の側部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に、本体部の胴部が拡張される。したがって、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止することができ、留置目標位置に留置可能なインプラントを提供することができる。
上記(2)に記載の発明によれば、第2拡張部の拡張方向側の遠位部に導出部が設けられるため、充填材が第2拡張部の拡張方向側の遠位部に到達する際には、第2拡張部よりも導入方向の近位側に設けられる第1拡張部への充填材の導入が行われる。したがって、第1拡張部が骨間の幅を越えて拡張した後に、導出部から充填材を本体部に導出させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(3)に記載の発明によれば、導入部の遠位側の端部に導出部が設けられるため、充填材が導入部の遠位側の端部に到達する際には、導入部の遠位側の端部よりも導入方向の近位側に設けられる第1拡張部への充填材の導入が行われる。したがって、第1拡張部が骨間の幅を越えて拡張した後に、導出部から充填材を本体部に導出させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(4)に記載の発明によれば、導出部が第2拡張部の拡張方向側の遠位部にのみ設けられ、第1拡張部は第2拡張部よりも容積が小さく形成されるため、充填材が導出部に到達する際には、第1拡張部を充填材によって満たすことができる。したがって、第1拡張部が骨間の幅を越えて拡張した後に、導出部から充填材を本体部に導出させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(5)に記載の発明によれば、第1拡張部及び第2拡張部は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形されるため、第1拡張部及び第2拡張部が簡素化され、インプラントの製造コストを下げることができる。
上記(6)に記載の発明によれば、第1拡張部及び第2拡張部は、互いに同じ向きにそれぞれ拡張変形されるため、一の側部及び他の側部を径方向に均一に拡張させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(7)に記載の発明によれば、第1拡張部及び第2拡張部のうち少なくとも一方は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される複数の突出部を有するため、一の側部または他の側部を径方向に均一に拡張させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(8)に記載の発明によれば、第1拡張部及び第2拡張部のうち少なくとも一方は、拡張変形された状態において円板形状を有するため、本体部の一の側部または他の側部を径方向に均一に拡張させることができ、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(9)に記載の発明によれば、膨出部の膨出の程度によって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。このため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(10)に記載の発明によれば、膨出部の近位側の部位における蛇腹の長さによって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。このため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(11)に記載の発明によれば、入れ子構造の構造によって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。このため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(12)に記載の発明によれば、チューブ形状の構造(巻回の回数等)によって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。このため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(13)に記載の発明によれば、細径部の断面積及び長さによって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。このため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。また、導出部の長さを調節することにより、充填材が導出する本体部内の位置を任意に設定できるため、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
上記(14)に記載の発明によれば、シール部の破断する強度によって導出部から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部及び第2拡張部の少なくとも一方が骨間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部から本体部へ導出させることができる。したがって、インプラントが所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
本発明の実施形態に係るインプラントを示す概略斜視図である。 インプラントを示す左側面図である。 図2の3−3線に沿う断面図であって、本体部が拡張変形前の状態を示す図である。 図2の3−3線に沿う断面図であって、本体部が拡張変形後の状態を示す図である。 インプラントが適用される生体の棘突起を説明するための図であって、生体の腰部を示す概略図である。 インプラントが適用される生体の棘突起を説明するための図であって、脊椎を拡大して示す図である。 インプラントが適用される生体の棘突起を説明するための図であって、図4Bの矢視4C方向における生体の断面を模式的に示す図である。 インプラントを生体内へ導入するために用いられる穿刺具を説明するための図であって、穿刺具が備える内針を示す図である。 インプラントを生体内へ導入するために用いられる穿刺具を説明するための図であって、穿刺具が備える外筒を示す図である。 内針と外筒とを組み付けて一体化させた状態を示す図である。 穿刺具を生体へ穿刺する前の状態を示す図である。 穿刺具を生体へ穿刺した後の状態を示す図である。 インプラントを棘突起間へ位置させた状態を示す図である。 インプラントを棘突起間において拡張させた状態を示す図である。 充填材が導入される前であって、一の側部、胴部、及び他の側部が拡張する前の状態を示す図である。 第1拡張部及び第2拡張部が充填材で満たされ、一の側部及び他の側部が拡張した状態を示す図である。 本体部が充填材で満たされ、一の側部、胴部、及び他の側部が拡張した状態を示す図である。 棘突起間に留置されたインプラントを示す図であって、棘突起とともにインプラントを示す平面図である。 棘突起間に留置されたインプラントを示す図であって、棘突起とともにインプラントを示す正面図である。 改変例1に係るインプラントを示す図であって、充填材が導入される前の状態を示す断面図である。 改変例1に係るインプラントを示す図であって、充填材が導出部に到達したときの状態を示す断面図である。 改変例2に係る導入部、第1拡張部、及び第2拡張部を示す斜視図である。 改変例3に係る導入部、第1拡張部、及び第2拡張部を示す斜視図である。 改変例4に係る導出部が膨出する様子を示す図である。 改変例5に係る導出部を示す図である。 改変例6に係るインプラントを示す左側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。 図1〜図3Bはインプラント10の構成に供する図であり、図4A〜図4Cは腰部脊柱管狭窄症の説明に供する図であり、図5A〜図9Bはインプラント10の留置手順の説明に供する図である。
本実施形態においては、腰部脊柱管狭窄症(腰部脊椎管狭窄症)の治療を目的として用いられる棘突起間の間隔保持用スペーサに本発明の一実施形態に係るインプラント10が適用される場合を例に挙げて説明する。
まず、図4A〜図4Cを参照して腰部脊柱管狭窄症について説明する。
生体120の背中121に位置する腰椎126は、前半分の椎体125と後半分の椎弓板127とが椎弓根128を介して連結されている。椎弓板127には棘突起123、肋骨(横)突起131、上関節突起132、下関節突起133などの突起が形成されている。腰椎126は、正常では軽く生体120の前方側に弯曲した形となる。また、隣接する腰椎は椎間板(椎間円板)129を介して連結されており、ある腰椎と当該腰椎に隣接する腰椎は、椎間板129や、上関節突起132及び下関節突起133の間の椎間関節(不図示)によってずれないようになっている。腰椎126には、椎孔134が連通した管状の脊柱管135が形成される。脊柱管135の内部には、図示しない脊髄や神経(馬尾神経を含む)が通り、脊柱管135の後壁は黄色靱帯で構成されている。しかしながら、スポーツなどで繰り返し腰椎126に負荷がかかり疲労骨折を起こした場合、椎弓根128の部分で腰椎126が分離してしまう腰椎分離症や、椎間関節の変形や椎間板129の変性によって上側に位置する腰椎126を固定しにくくなり、ずれが生じる腰椎変性すべり症が引き起こされる。さらに、腰椎126のすべりが強くなると脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症症状である間欠性跛行が引き起こされたりする。また腰部脊柱管狭窄症は、加齢などに伴う脊柱管後壁の黄色靱帯の肥厚、変形性脊椎症や変性すべり症等の疾患により脊柱管135が狭くなり、この脊柱管135の中を通る脊髄や神経が圧迫されることによって引き起こされる疾患である。本実施形態においては、本発明に係るインプラント10を棘突起123間の間隔を保持するスペーサとして用いている。このようなインプラント10を使用することにより、大掛かりな外科的手技を行うことなく低侵襲で上述した腰椎126に関する各種の病気の治療を行うことが可能になる。
次に、本実施形態に係るインプラント10の構成について説明する。
本実施形態に係るインプラント10は、概説すると、図1〜図3Bに示すように、充填材の導入によって拡張変形可能に構成されたインプラント10である。インプラント10は、生体120の棘突起123間に配置可能な胴部11a、胴部11aよりも充填材の導入方向の近位側(図1の右側)に配置される一の側部11b、及び胴部11aよりも充填材の導入方向の遠位側(図1の左側)に配置される他の側部11cを備え、充填材が導入可能に構成された本体部11を有する。さらに、インプラント10は、本体部11の内部に設けられ一の側部11bから他の側部11cへ延在するとともに充填材が導入可能に構成された導入部12と、一の側部11b内に設けられ導入部12を介して充填材が導入されることにより一の側部11bを広げる方向へ拡張変形可能に構成された第1拡張部13と、他の側部11c内に設けられ導入部12を介して充填材が導入されることにより他の側部11cを広げる方向へ拡張変形可能に構成された第2拡張部14と、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、導入部12の遠位側の端部12a及び第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cから本体部11へ充填材を導出させる導出部15と、を有する。以下、本実施形態に係るインプラント10について詳述する。
インプラント10は、収縮させた状態で生体120内へ導入され、棘突起123近傍の留置目標位置へ位置決めされた後、充填材が導入されることによって拡張され、拡張された状態で生体120内へ留置される(図7A、図7B参照)。
インプラント10は、上述したように、本体部11と、導入部12と、第1拡張部13と、第2拡張部14と、導出部15と、を有する。
本体部11は、導出部15から導出される充填材によって拡張される。本体部11は、上述したように、胴部11aと、一の側部11bと、他の側部11cと、を有する。拡張後の本体部11は、図1に示すように、外形形状がダンベル型(略H型)形状となる。胴部11aにおいて隣接する棘突起123の間隔が保持され、一の側部11b及び他の側部11cにおいて棘突起123が挟み込まれる(図9A、図9B参照)。したがって、インプラント10を留置後、インプラント10に位置ずれが生じることを防止できる。なお、本体部11の拡張前後における形状は、拡張した本体部11によって生体120内の骨を維持したり、骨同士の間の間隔を保持したりするスペーサとしての機能が発揮され得る限りにおいて、適宜変更することが可能である。
本体部11の材質は、充填材が注入されて拡張でき、かつ周囲の組織である棘間靱帯や黄色靱帯、棘突起123などの組織および椎体125の移動に伴う外圧に耐えられる素材であれば特に制限されることはなく、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合体(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体(SEPS)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ナイロンなどのポリアミド樹脂およびポリアミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂およびポリエステルエラストマー、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、ゴム、シリコーンエラストマー、フッ素ゴム、フッ素樹脂などであることが好ましい。また、本体部11はX線造影性を有することが望ましい。本体部11にX線造影性を付与する方法は既存の方法を適宜適用することができるが、例えば白金などのマーカーを本体部11に設置してもよい。本体部11にX線造影性を付与することにより、本体部11が棘突起123間に配置される状態をX線透視下で確認することができる。例えば、本体部11がポリアミドエラストマーなどの熱可塑性樹脂を用いてブロー成型で成形される場合、硫酸バリウム等の放射線不透過物質をあらかじめ熱可塑性樹脂に混練しておき、この混練樹脂を用いて拡張体を成形することもできる。また、本体部11がPET繊維等の織物で作製される場合、硫酸バリウム等の放射線不透過物質をあらかじめPET樹脂に混練しておき、この混練樹脂を用いて紡績したPET繊維により本体部11の全部もしくは一部を成形することもできる。また、本体部11内に導入される充填材がX線造影性を有していてもよい。収縮時における本体部11の直径は、例えば0.2cm〜3.0cmの範囲で設定される。拡張時における一の側部11b及び他の側部11cの直径は、例えば0.3cm〜12.0cmの範囲で設定される。また胴部11aの軸方向の長さは、例えば0.1cm〜10cm、拡張時における胴部11aの直径は、例えば0.2cm〜5.0cmと設定され、より好ましくは0.4cm〜2.0cmと設定される。
導入部12は、長尺体30から充填材が導入可能に構成される。導入部12及び長尺体30は、第1コネクタCによって液密・気密に連結される。導入部12は本体部11の内部に設けられ、導入方向の近位側において接着剤Sによって本体部11と固定される。本体部11と導入部12との固定方法は既存の方法を適宜適用でき、接着剤Sに限定されず、ろう付け、融着などによって固定されてもよい。または本体部11と導入部12が一体で成形されていてもよい。導入部12の遠位側の端部12aには、図3Aに示すように、後述する第1導出部15aが設けられる。
導入部12の材質は、特に制限されないが、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、コバルトクロムまたはコバルトクロム合金のような金属材料、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合体(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体(SEPS)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ナイロンなどのポリアミド樹脂およびポリアミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂およびポリエステルエラストマー、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、ガラスなどの硬質材料、ゴム、シリコーンエラストマー、フッ素ゴム、フッ素樹脂などの軟性材料を用いることができる。すなわち、導入部12は拡張変形可能に設けられても、拡張変形不可能に設けられてもよい。また、導入部12の軸方向の長さは、例えば0.2cm〜15cm、直径は、例えば0.19cm〜4.9cmの範囲で設定される。
第1拡張部13は、本体部11の一の側部11bの内部に設けられ、充填材が導入されることによって拡張変形し、一の側部11bを拡張させる。第1拡張部13は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される3つの突出部13A、13B、13Cを有する。3つの突出部13A、13B、13Cは、導入部12の周方向に沿って等間隔(120度間隔)に配置される。なお、等間隔でなく異なる間隔で配置されてもよい。3つの突出部13A、13B、13Cは、一端が導入部12の外周と固定される。3つの突出部13A、13B、13Cと導入部12との固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤、ろう付け、または融着などによって接続される。または導入部12及び突出部13が一体で成形されていてもよい。3つの突出部13A、13B、13Cは、図3Aに示すように、蛇腹状に形成され、充填材の導入に伴って導入部12の径方向外向きに伸延する。3つの突出部13A、13B、13Cの他端は、密封された形状を有するが、これに限定されず、3つの突出部13A、13B、13Cの他端の少なくとも一つは本体部11と接合していてもよい。第1拡張部13の材質は、本体部11の材質と同様のものを用いることができる。また、第1拡張部13は本体部11と同様に、X線造影性を有することが望ましい。
第2拡張部14は、本体部11の他の側部11cの内部に設けられ、充填材が導入されることによって拡張変形して、他の側部11cを拡張させる。第2拡張部14は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される3つの突出部14A、14B、14Cを有する。3つの突出部14A、14B、14Cは、導入部12の周方向に沿って等間隔(120度間隔)に配置される。なお、等間隔でなく異なる間隔で配置されてもよい。3つの突出部14A、14B、14Cは、一端が導入部12の外周と固定される。3つの突出部14A、14B、14Cと導入部12との固定方法は特に限定されず、例えば、接着剤、ろう付け、または融着などによって接続される。または導入部12及び第2拡張部14が一体で成形されていてもよい。
3つの突出部14A、14B、14Cは、図3Aに示すように、蛇腹状に形成され、充填材の導入に伴って導入部12の径方向外向きに伸延する。3つの突出部14A、14B、14Cの拡張方向側の遠位部14a、14b、14cには、後述する第2導出部15bが設けられる。なお、図1では第2拡張部14の3つの突出部14A、14B、14Cの拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに第2導出部15bが図示されているが、これに限定されず、第2導出部15bは3つの突出部14A、14B、14Cの少なくとも一つに設けられれば良く、第2導出部15bが設けられない突出部の拡張方向側の遠位部は、密封された形状でもよいし本体部11と接合していてもよい。第2拡張部14の材質は、本体部11の材質と同様のものを用いることができる。また、第2拡張部14は本体部11と同様に、X線造影性を有することが望ましい。導入部12の軸方向における第1拡張部13及び第2拡張部14の間隔は、例えば0.2cm〜15cmの範囲で設定される。
導出部15は、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11へ充填材を導出させる。導出部15は、導入部12の遠位側の端部12aに設けられる第1導出部15aと、第2拡張部14の3つの突出部14A、14B、14Cの拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに設けられる第2導出部15bと、を有する。
第1導出部15aは、図3Aに示すように、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に破断するシール部151を有する。第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えたときに破断されるように、シール部151の強度が適宜設定される。
第2導出部15bは、充填材の導入に伴って導入方向の遠位側へ膨出する膨出部152と、膨出部152の遠位側に設けられた孔部153と、を有する。孔部153が、膨出部152の遠位側に設けられた場合、孔部153の直径は膨出部152の直径よりも小さく設定される。膨出部152は充填材の導入により伸長可能に構成された蛇腹構造を有し、膨出部152の遠位側の部位152aは膨出部152の近位側の部位152bよりも伸長し難く構成される。なおこの場合、孔部153が膨出部152の遠位側側面に設けられてもよく、近位側の部位152bが伸長したのち、遠位側の部位152aに設置された孔部153から充填材が導出するため好ましい。遠位側の部位152aは、例えば熱処理によって伸長し難く構成される。なお、熱処理に限られず、遠位側の部位152aは伸長し難い別部材によって構成されたり、近位側の部位152bと比較し、遠位側の部位152aの壁厚が厚くなっていてもよい。
インプラント10の拡張は、インプラント10に固体や流体(気体、液体、ゲル)等の各種の充填材を充填させて行うことによって可能であり、充填材の材質は特に限定されない。ただし、拡張状態を長期に亘って維持させるためには、充填材として、固体、またはインプラント10への導入時には流動体で導入後に硬化する硬化材(以下、単に「硬化材」とも記載する)を用いることが好ましい。
なお充填材は、下記特性の少なくとも一つを有することが好ましい:(a)患者に安全である;(b)組織への損傷が少ないもしくはない;(c)患者の体温に近い温度(約35〜42℃)で硬化可能である;(d)収縮や拡張が起こらず、硬化した形状を維持できる;(e)注入してから1〜60分、好ましくは5〜30分、より好ましくは10分以内に硬化する;(f)溶媒として水、緩衝溶液、生理食塩液、造影剤、またはオリーブ油、ひまし油などの油脂類が使用できる。
充填材として用いられる流体は、例えば、生理食塩水、造影剤、オリーブ油、ひまし油、プロスタグランジンE1製剤、ステロイド剤、ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、抗炎症剤、鎮痛薬、麻酔薬、炭酸バッファー、リン酸バッファー、酢酸バッファー、HEPESバッファー、またはTRISバッファーなどの緩衝溶液、加圧スピードで硬さが変化する素材であるダイラント流体、ゼラチン、寒天、デンプン、サクラン、グラフト重合あるいはカルボキシメチル化によるデンプン系およびセルロース系、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系などの合成ポリマー系、ポリアクリル酸ナトリウム、ハイドロゲルなどの吸水性材料、常温硬化型オキシム型、酢酸型、アルコール型シリコーンシーラント材などのシリコーンシーライト剤、血液、骨、筋肉、その他細胞、またはそれらの粉末、プロテアーゼなどにより溶解した溶液、ポリ乳酸、コラーゲン、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリジオキサノン、プラスターチ材、ゼイン、ポリジオキサン、ポリ乳酸グリコール酸共重合体、またはメチルセルロース、多糖など生体材料または生体吸収性材料、ポリビニルアルコールとホウ酸との混合物などが挙げられる。または、これら材料を公知の方法により溶解した溶液を使用することもできる。
充填材として用いられる固体は、例えば、金属などの固体(粒体、超弾性ワイヤ、コイルなど)、粒状のポリマー、粒状のセラミック、硬化した骨セメント、ハイドロキシアパタイト、リン酸カルシウムなどが挙げられる。インプラント10内へ導入された後、インプラント10の留置された状態が体動により損なわれることなく維持されるため、インプラント10を拡張させた状態で長期に亘って棘突起123間のスペーサとして機能させることができる。
また、硬化剤の具体例としては、(g)二液混合架橋ポリマー;(h)ホットメルト接着剤;(i)ウレタンエラストマー;(j)光硬化性樹脂;(k)アクリル系樹脂;(l)骨セメント;(m)外部刺激により結晶化する溶液などが挙げられる。
上記(g)において、二液混合架橋ポリマーとしては、芳香族ジエポキシド樹脂または脂肪族ジエポキシド樹脂と、アミン化合物と、の組み合わせが好ましい。
上記(h)において、ホットメルト接着剤としては、水と反応して硬化できる材料と水との組み合わせ、またはEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)系、PO(ポリオレフィン)系、PA(ポリアミド)系、SR(合成ゴム)系、ACR(アクリル)系、PUR(ポリウレタン・湿気硬化型)系等が挙げられる。
上記(i)において、ウレタンエラストマーとしては、ポリオールと芳香族ポリイソシアネートとから誘導される重合体が好ましい。
上記(j)において、光重合性モノマーとしては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、エチレン性不飽和カルボン酸など挙げられ、重合促進剤、架橋剤、光重合開始剤などを必要により使用することができる。
上記(k)において、アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジル、酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリルなどのモノマーを公知の方法で重合したものが挙げられる。
上記(l)において、骨セメントは、例えばポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート−スチレン・コポリマー、過酸化ベンゾイル、硫酸バリウムなどの粉体に、メチルメタクリレート、N、N―ジメチル−パラ−トルイジン、ヒドロキノンなどからなる溶剤を混合し、作製される。または、酸化亜鉛とリン酸の酸塩基反応により硬化する歯科用セメントや、アルギン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化カルシウムなどに溶剤を混合し、有機物であるアルギン酸ナトリウム、無機物であるリン酸カルシウムが作製される有機−無機複合材なども使用できる。
上記(m)において、外部刺激により結晶化する溶液としては、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを溶解させた水溶液が挙げられる。外部刺激としては、物理的衝撃、熱、光、電気、超音波などが挙げられる。
導入時には流動体で導入後に硬化する硬化材を充填材として用いることにより、充填材に固体を用いる場合と同様にインプラント10を拡張させた状態で長期に亘って棘突起123間のスペーサとして機能させることができる。
導入部12に充填材を導入する長尺体30を構成する材質は、特に制限されないが、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、コバルトクロムまたはコバルトクロム合金のような金属材料、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、スチレンーエチレンーブチレンースチレン共重合体(SEBS)、スチレンーエチレンープロピレンースチレン共重合体(SEPS)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ナイロンなどのポリアミド樹脂およびポリアミドエラストマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂およびポリエステルエラストマー、ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、ゴム、シリコーンエラストマー、フッ素ゴム、フッ素樹脂などの軟性材料を用いることができる。長尺体30の軸方向の長さは、例えば3cm〜150cmであって、直径は、例えば0.19〜4.9cmである。
次に、本実施形態に係るインプラント10の留置手順を、図5A〜図9Bを参照して説明する。
まず、インプラント10を生体120内に留置する作業を行う術者は、図5A〜図5C、及び図6Aに示すように、内針91と外筒40とによって構成される穿刺具90を準備する。
内針91は、所定の曲率で湾曲した本体部92と、本体部92の先端に形成された針部93と、を有する。図5Cに示すように、内針91の本体部92は、外筒40の筒部41内に挿入することができる。そして、内針91を挿入させることにより、内針91及び外筒40が一体的に組み付けられて穿刺具90が構成される。内針91の針部93は、外筒40の先端から突出するように配置される。このため、内針91と外筒40とを組み付けた状態で穿刺具90による生体への穿刺を行うことが可能となる。
内針91の外形形状は、生体への穿刺を行うことが可能であれば特に制限はなく、例えば、直線状に延伸された外形形状を備えていてもよい。ただし、この場合、内針91が挿入される外筒40の筒部41は、内針91の外形形状に合わせた形状を有するように構成される。また、内針91と外筒40とを組み付けた状態において両者が互いに固定されるようにネジ込みや嵌合による機械式の接続構造を穿刺具90に設けることも可能である。また、外筒40の先端に針部を設けることで、外筒40のみで生体に穿刺することも可能である。
穿刺具90を準備した後、図6Bに示すように、穿刺具90を生体120内へ導入する。この際、内針91及び外筒40の先端部を棘突起123間に位置させる。
次に、術者は、外筒40を生体120内へ残したまま、内針91を外筒40から分離させて引き抜く。
次に、術者は、インプラント10を生体内に導入する。導入に先立ち、長尺体30とインプラント10とを連結させる。長尺体30とインプラント10との連結は、上述したようにインプラント10の導入部12及び長尺体30を、第1コネクタCを介して接続することによって行う(図1参照)。第1コネクタCはネジ勘合や一方弁など、公知の構造を用いることができる。
次に、術者は、図7Aに示すように、外筒40の筒部41内へインプラント10及び長尺体30を挿入して、インプラント10を棘突起123間に配置させる。
次に、術者は、図7Bに示すように、インプラント10内へ長尺体30を介して充填材を導入することによってインプラント10を拡張させる。ここで、図7A〜図8Cを参照して、インプラント10の拡張の仕方について説明する。
まず、図7A及び図8Aに示すように、拡張前のインプラント10を棘突起123間に配置する。そして、供給装置50によって充填材をインプラント10に送り込む。供給装置50には、公知のインデフレーターなどを使用することができる。また、供給装置50を使用する場合、第2コネクタ33を介して長尺体30と供給装置50との接続が液密・気密に行われる。すなわち、充填材は供給装置50によって、長尺体30を介して、導入部12に導入される。
導入部12に導入された充填材は、それぞれ第1拡張部13及び第2拡張部14に導入される。そして、第1拡張部13及び第2拡張部14に充填材が導入されることによって、第1拡張部13及び第2拡張部14はそれぞれ一の側部11b、他の側部11cを拡張させる方向へ拡張され、胴部11aの形状が維持されつつ、一の側部11b及び他の側部11cを拡張させる(図8B参照)。
そして、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、導入部12の遠位側の端部12aに設けられた第1導出部15a及び第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに設けられた第2導出部15bから本体部11へ充填材が導出される。第1導出部15aにおいて、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えたときにシール部151が破断して、充填材が本体部11へ導出される。また、第2導出部15bにおいて、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えたときに、第1拡張部13並びに第2拡張部14及び膨出部152の伸延が終わり、膨出部152の遠位側に設けられた孔部153から充填材が本体部11へ導出される。なお、膨出部152の遠位側の部位152aは膨出部152の近位側の部位152bよりも伸長し難く構成されるため、伸長し易く構成された近位側の部位152bが完全に伸長した後に遠位側の部位152aが伸長する。したがって、近位側の部位152bにおける蛇腹の長さによって第2導出部15bから充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を第2導出部15bから本体部11へ導出させることができる。
そして、導出部15から導出された充填材は、本体部11内に充填されることによって本体部11の胴部11aが拡張されつつ、本体部11全体が拡張される(図8C参照)。
上記の拡張過程において、胴部11aが拡張される前に、一の側部11b及び他の側部11cが棘突起123間の幅を越えて拡張される。したがって、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止することができる。
なお、上述した供給装置50は充填材として硬化材や流動体が使用されるときに用いられる。充填材として固体が用いられる場合は、供給装置50を用いずに、インプラント10内へ充填材を流し込んだり、押し込んだり、または噴霧することによって導入を行うことが可能である。
なお、充填材を充填する作業を行う前に、インプラント10内に造影剤を充填することも可能である。このような作業を行うことにより、インプラント10が予備的に拡張されるため、充填材による拡張作業を円滑に行うことが可能になる。また。造影剤が充填された状態でX線透視を行うことにより、インプラント10の導入位置や最終的な拡張形状を確認することもできる。造影剤は、充填材を導入する前に、供給装置50によってインプラント10内から排出する。
次に、術者は、長尺体30と導入部12との連結を解除し、長尺体30、外筒40の順に、または長尺体30及び外筒40を同時に生体120内から引去し、図9A、図9Bに示すように、生体120内にインプラント10を留置する。インプラント10は、棘突起123の間に留置され、棘突起123間の間隔を保持するためのスペーサとして作用する。
以上のように本実施形態によれば、本体部11の内部に設けられた第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、導出部15が、導入部12の遠位側の端部12a及び第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cから本体部11へ充填材を導出させる。このため、本体部11の一の側部11b及び他の側部11cが棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11の胴部11aが拡張される。したがって、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止することができ、留置目標位置に留置可能なインプラント10を提供することができる。また、導出部15が本体部11へ充填材を導出することによって、本体部11の胴部11aが拡張され棘突起123の形状に追従して変形する。よって、患者の棘突起123の形状または症状に関わらず適用可能なインプラント10を提供することができる。
また、第2導出部15bは、第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに設けられる。このため、充填材が第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに到達する際には、第2拡張部14よりも導入方向の近位側に設けられる第1拡張部13への充填材の導入が行われる。したがって、第1拡張部13が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、第2導出部15bから充填材を本体部11に導出させることができ、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
また、第1導出部15aは、導入部12の遠位側の端部12aに設けられる。このため、充填材が導入部12の遠位側の端部12aに到達する際には、導入部12の遠位側の端部12aよりも導入方向の近位側に設けられる第1拡張部13への充填材の導入が行われる。したがって、第1拡張部13が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、第1導出部15aから充填材を本体部11に導出させることができ、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
また、第1拡張部13は互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される3つの突出部13A、13B、13Cを有し、第2拡張部14は互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される3つの突出部14A、14B、14Cを有する。このため、一の側部11b及び他の側部11cを径方向に均一に拡張させることができ、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
また、第2導出部15bは、充填材の導入方向に伴って導入方向の遠位側へ膨出する膨出部152と、膨出部152の遠位側に設けられた孔部153と、を有する。このため、膨出部152の膨出の程度によって第2導出部15bから充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を第2導出部15bから本体部11へ導出させることができる。このため、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
また、膨出部152は、充填材の導入により伸長可能に構成された蛇腹構造を有し、膨出部152の遠位側の部位152aは膨出部152の近位側の部位152bよりも伸長し難く構成される。このため、膨出部152の近位側の部位152bにおける蛇腹の長さによって第2導出部15bから充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を第2導出部15bから本体部11へ導出させることができる。このため、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
また、第1導出部15aは第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に破断するシール部151を有する。このため、シール部151の破断する強度によって第1導出部15aから充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を第1導出部15aから本体部11へ導出させることができる。したがって、インプラント10が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更することができる。
上述した実施形態では、第1拡張部13及び第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11へ充填材が導出された。しかしながら、第1拡張部13及び第2拡張部14の少なくとも一方が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11へ充填材が導出されてもよい。例えば、第1拡張部13が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11へ充填材が導出される場合、インプラント10が導入方向の近位側に向かって棘突起123を押し、その反作用でインプラント10が遠位側にずれて配置されることを好適に防止することができる。また、第2拡張部14が充填材の導入によって棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、本体部11へ充填材が導出される場合、インプラント10が導入方向の遠位側に向かって棘突起123を押し、その反作用でインプラント10が近位側にずれて配置されることを好適に防止することができる。
また、上述した実施形態では、第1拡張部13の突出部13A、13B、13C及び第2拡張部14の突出部14A、14B、14Cはそれぞれ3つずつ設けられたが、2つ以上ずつ設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、導出部15は、導入部12の遠位側の端部12a及び第2拡張部14の拡張方向側の遠位部14a、14b、14cに設けられたが、導入部12、第1拡張部13、及び第2拡張部14の少なくとも一つの任意の箇所に設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、拡張前の状態において第1拡張部13及び第2拡張部14は蛇腹状に形成されたが、導入部12の外周に巻かれる構造であってもよい。
(改変例1)
図10A、10Bは、改変例1に係るインプラント110の構成に供する図である。図10Aは、改変例1に係るインプラント110を示す図であって、充填材が導入される前の状態を示す断面図である。図10Bは、改変例1に係るインプラント110を示す図であって、充填材が導出部115に到達したときの状態を示す断面図である。なお、図10A、図10Bは、図2の3−3線に沿う断面に対応する断面図である。
改変例1に係るインプラント110は、導出部115が第2拡張部114の拡張方向側の遠位部にのみ設けられ、第1拡張部113は、充填材が導入可能な容積が第2拡張部114よりも小さく形成される。この構成によれば、充填材が導出部115に到達する際には、第1拡張部113を充填材によって満たすことができる。したがって、第1拡張部113が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に、導出部115から充填材を本体部11に導出させることができ、インプラント110が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
(改変例2)
図11は、改変例2に係る第1拡張部213及び第2拡張部214を示す斜視図である。第1拡張部213及び第2拡張部214は、拡張変形された状態において円板形状を有する。この構成によれば、本体部11の一の側部11b及び他の側部11cを径方向に均一に拡張させることができ、インプラント210が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。なお、径方向に均一に拡張させることができれば、円板形状に限定されることはなく、例えば円錐形状や多角錐形状、双円錐形状であってもよい。
(改変例3)
図12は、改変例3に係る第1拡張部313及び第2拡張部314を示す斜視図である。第1拡張部313及び第2拡張部314は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される。この構成は、インプラント310が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることを防止できる最も簡素化された構造である。この構成によれば、第1拡張部313及び第2拡張部314が簡素化されるため、インプラント310の製造コストを下げることができる。なお、第1拡張部313及び第2拡張部314は、互いに同じ向きにそれぞれ拡張変形されていてもよい。この構成によれば、一の側部11b及び他の側部11cを径方向に均一に拡張させることができ、インプラント310が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
(改変例4)
図13は、改変例4に係る導出部415が膨出する様子を示す図である。導出部415は、膨出部452と、孔部481と、を有する。膨出部452は、充填材の導入により伸長可能に構成された3つの筒部460、470、480からなる入れ子構造を有する。なお、筒部の数は3つに限定されない。3つの筒部460、470、480は、互いに連結される箇所に孔部461、471、481を有し、筒部460が充填材によって満たされると、充填材は孔部461を介して筒部470に導入され、筒部470が充填材によって満たされると、充填材は孔部471を介して筒部480に導入され、筒部480が充填材によって満たされると、充填材は孔部481を介して本体部11に導出される。この構成によれば、入れ子構造の構造によって導出部415から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部415から本体部11へ導出させることができる。このため、インプラント410が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。なお、本体部11に導出される孔部が他の位置に設けられている場合は、孔部481が密封されていてもよい。
(改変例5)
図14は、改変例5に係る導出部515を示す図である。図14において、第1導出部15aの代わりに導出部515が設けられている。導出部515は、充填材が通過する断面積が、導入部12、第1拡張部13、及び第2拡張部14よりも小さく形成された細径部516を有する。この構成によれば、細径部516の断面積及び長さによって導出部515から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部515から本体部11へ導出させることができる。このため、インプラント510が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。なお、導出部515は細径部516を1つのみ有したが、細径部が複数設けられたファイバー状によって構成されてもよい。また、導出部515の長さを調節することにより、充填材が導出する本体部11内の位置を任意に設定できるため、インプラント510が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。
(改変例6)
図15は、改変例6に係るインプラント610を示す左側面図である。なお、図6では理解を容易にするため、本体部11は省略されている。改変例6に係るインプラント610は、第2導出部15bの代わりに導出部615が設けられる。導出部615は、充填材の導入に伴って導入方向の遠位側へ膨出する膨出部652と、膨出部652の遠位側に設けられた孔部653と、を有する。膨出部652は、導入部12に巻回されたチューブ形状を有し、充填材の導入により伸長可能に構成される。この構成によれば、チューブ形状の構造(巻回の回数等)によって導出部615から充填材が導出するタイミングを制御することができ、第1拡張部13及び第2拡張部14が棘突起123間の幅を越えて拡張した後に充填材を導出部615から本体部11へ導出させることができる。このため、インプラント610が所望の留置目標位置に対してずれて配置されることをより好適に防止することができる。なお、導出部615は、第1拡張部13のみ、または第1拡張部13及び第2拡張部14に設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、インプラント10は棘突起123間に留置されたが、頭蓋骨、頸椎、肩峰下、肋骨、恥骨等の骨間、変形性関節症や肩板損傷等により拡張を必要とする軟骨間、スポーツ障害や手術などにより欠損した軟骨内、髄腔内や骨折や手術等により発生した骨腔内、または筋肉内、靭帯内、脈管内、消化管内等に配置されてもよい。
10、110、210、310、410、510、610 インプラント、
11 本体部、
11a 胴部、
11b 一の側部、
11c 他の側部、
12 導入部、
12a 導入部の遠位側の端部、
13、113、213、313 第1拡張部、
13A、13B、13C 第1拡張部の突出部、
14、114、214、314 第2拡張部、
14a、14b、14c 第2拡張部の拡張方向側の遠位部、
14A、14B、14C 第2拡張部の突出部、
15、115、415、515、615 導出部、
15a 第1導出部、
15b 第2導出部、
151 シール部、
152、452、652 膨出部、
152a 遠位側の部位、
152b 近位側の部位、
153、481、653 孔部、
516 細径部、
120 生体、
121 背中、
123 棘突起、
126 腰椎、
131 肋骨(横)突起、
132 上関節突起、
133 下関節突起、
134 椎孔、
135 脊柱管、
30 長尺体、
33 第2コネクタ、
40 外筒、
50 供給装置、
90 穿刺具、
91 内針、
C 第1コネクタ、
S 接着部。

Claims (14)

  1. 充填材の導入によって拡張変形可能に構成されたインプラントであって、
    生体の骨間に配置可能な胴部、当該胴部よりも前記充填材の導入方向の近位側に配置される一の側部、及び前記胴部よりも前記充填材の導入方向の遠位側に配置される他の側部を少なくとも備え、前記充填材が導入可能に構成された本体部と、
    前記本体部の内部に設けられ、前記一の側部から前記他の側部へ延在するとともに前記充填材が導入可能に構成された導入部と、
    前記一の側部内に設けられ、前記導入部を介して前記充填材が導入されることにより前記一の側部を広げる方向へ拡張変形可能に構成された第1拡張部と、
    前記他の側部内に設けられ、前記導入部を介して前記充填材が導入されることにより前記他の側部を広げる方向へ拡張変形可能に構成された第2拡張部と、
    前記第1拡張部及び前記第2拡張部の少なくとも一方が前記充填材の導入によって前記骨間の幅を越えて拡張した後に、前記導入部、前記第1拡張部、及び前記第2拡張部の少なくとも一つから前記本体部へ前記充填材を導出させる導出部と、を有するインプラント。
  2. 前記導出部は、前記第2拡張部の拡張方向側の遠位部に設けられる請求項1に記載のインプラント。
  3. 前記導出部は、前記導入部の遠位側の端部に設けられる請求項1または請求項2に記載のインプラント。
  4. 前記導出部は、前記第2拡張部の拡張方向側の遠位部にのみ設けられ、
    前記第1拡張部は、前記充填材が導入可能な容積が前記第2拡張部よりも小さく形成される請求項1に記載のインプラント。
  5. 前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される請求項1〜4のいずれか1項に記載のインプラント。
  6. 前記第1拡張部及び前記第2拡張部は、互いに同じ向きにそれぞれ拡張変形される請求項1〜4のいずれか1項に記載のインプラント。
  7. 前記第1拡張部及び前記第2拡張部のうち少なくとも一方は、互いに異なる向きにそれぞれ拡張変形される複数の突出部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のインプラント。
  8. 前記第1拡張部及び前記第2拡張部のうち少なくとも一方は、拡張変形された状態において円板形状を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載のインプラント。
  9. 前記導出部は、前記充填材の導入に伴って前記導入方向の遠位側へ膨出する膨出部と、前記膨出部の遠位側に設けられた孔部と、を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載のインプラント。
  10. 前記膨出部は、前記充填材の導入により伸長可能に構成された蛇腹構造を有し、
    前記膨出部の遠位側の部位は前記膨出部の近位側の部位よりも伸長し難く構成される請求項9に記載のインプラント。
  11. 前記膨出部は、前記充填材の導入により伸長可能に構成された複数の筒部からなる入れ子構造を有する請求項9に記載のインプラント。
  12. 前記膨出部は、前記導入部に巻回されたチューブ形状を有し、前記充填材の導入により伸長可能に構成される請求項9に記載のインプラント。
  13. 前記導出部は、前記充填材が通過する断面積が、前記導入部、前記第1拡張部、及び前記第2拡張部よりも小さく形成された細径部を有する請求項1〜12のいずれか1項に記載のインプラント。
  14. 前記導出部は、前記第1拡張部及び前記第2拡張部の少なくとも一方が前記充填材の導入によって前記骨間の幅を越えて拡張した後に破断するシール部を有する請求項1〜13のいずれか1項に記載のインプラント。
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