JP2014198022A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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真一郎 永田
南部 一弥
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Abstract

【課題】抜け止め部材の装着が簡単であるとともに、制動部材の安定した保持を実現する。【解決手段】リール本体1に前後動可能に支持されたスプール軸9に取り付けられ、ドラグ機構をなす制動部材10が収容される円筒部35を有するスプール3と、スプール軸9の先端に螺合され、螺合による締め付け力により制動部材10に当接して当該制動部材10の摩擦結合力を調整可能とするドラグ調節体20と、を備え、円筒部35の内面に係止され、制動部材10を抜け止め保持する抜け止め部材を備え、抜け止め部材は、無端状かつ板状の環状部16と、環状部16の外周縁から円筒部35の内面に向けて突出し、内面に係止される複数の係止片17と、を備えてなること構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関するものである。
一般的に、魚釣用スピニングリールは、リール本体にスプールを支持し、リール本体の一側に回転可能に支持したハンドルを通じてリール本体内の巻き取り駆動機構を駆動することにより、スプールに釣糸を巻回保持する構成とされている。
駆動機構の一部をなすスプール軸には、スプールとドラグ機構をなす制動部材が嵌合されており、スプール軸の先端に螺合されたドラグ制動調節用のドラグ調節体で制動部材の締め付け調整を行うことによって、ドラグ制動力が調整されるように構成されている。
従来、制動部材は、スプールに設けられた円筒状の収容部に収容されている。収容部の開口部の内壁面には、内周溝が形成されており、この内周溝には、制動部材の抜け止め部材としてスナップリングが嵌め込まれていた。スナップリングは、線材を折曲げ加工することにより形成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、スナップリングの代わりに、C字状の止め輪を装着したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平1−87668号公報 特開平10−150891号公報
特許文献1では、スナップリングが嵌め込まれる内周溝を収容部の内壁面に形成する必要があり、加工が煩雑であるとともに、内周溝への線材の装着に手間がかかるという課題があった。
この点、特許文献2では、C字状の止め輪が用いられているので、スナップリングに比べて装着が行い易い。しかしながら、特許文献2の止め輪は、形状がC字状であるため、周方向に切れ目が形成されてしまい、制動部材を保持することのできない部分が存在していた。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、抜け止め部材の装着が簡単であるとともに、制動部材の安定した保持を実現することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体に前後動可能に支持されたスプール軸に取り付けられ、ドラグ機構をなす制動部材が収容される円筒部を有するスプールと、前記スプール軸の先端に螺合され、螺合による締め付け力により前記制動部材に当接して当該制動部材の摩擦結合力を調整可能とするドラグ調節体と、を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記円筒部の内面に係止され、前記制動部材を抜け止め保持する抜け止め部材を備え、前記抜け止め部材は、無端状かつ板状の環状部と、前記環状部の外周縁から前記円筒部の内面に向けて突出し、前記内面に係止される複数の係止片と、を備えてなることを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、円筒部の内面に抜け止め部材を挿入し、複数の係止片を円筒部の内面に係止することで、円筒部内に抜け止め部材を装着することができる。
また、本発明は、「前記円筒部は、前記ドラグ調節体が配置される大径円筒部と、前記制動部材が収容され前記大径円筒部より小径の小径円筒部と、前記大径円筒部と前記小径円筒部との間に設けられる段差部と、を備え、前記環状部は、前記小径円筒部より小径とされた内径を有しており、前記抜け止め部材は、前記大径円筒部を通じて押し込まれ、前記段差部に前記環状部が当接された状態で前記内面に前記複数の係止片が係止される」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、大径円筒部に抜け止め部材を押し込み、これを、大径円筒部と小径円筒部との間に設けられる段差部に当接させると、円筒部の内面に複数の係止片が係止され、円筒部内に抜け止め部材が装着されることとなる。円筒部内に抜け止め部材が装着された状態で、抜け止め部材の環状部の内周縁部が、小径円筒部の内面よりも内側に位置する状態となる。
また、本発明は、「前記大径円筒部の内面は、開口側ほど拡径するテーパ面とされており、前記複数の係止片は、前記環状部に対して前記大径円筒部の開口側に傾斜している」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、大径円筒部のテーパ面により、円筒部の大径円筒部に抜け止め部材を容易に押し込むことができる。また、係止片の傾斜により、段差部に向けて抜け止め部材を押し込む際に、大径円筒部の内面に複数の係止片が引っ掛かり難い。しかも、抜け止め部材が段差部に当接した後は、複数の係止片が大径円筒部の内面にくさび状に係止される状態となる。
また、本発明は、「前記段差部に前記環状部が当接された状態で、前記環状部と前記小径円筒部に収容された前記制動部材との間には、隙間が形成されている」ことを特徴とする。
この魚釣用スピニングリールによれば、抜け止め部材の装着による荷重が制動部材に影響するのを防止することができる。
本発明によれば、円筒部の内側に抜け止め部材を挿入し、複数の係止片を円筒部の内面に係止することで、円筒部内に抜け止め部材を装着することができるので、抜け止め部材の装着が簡単である。
また、抜け止め部材は無端状かつ板状の環状部を備えているので、環状部で周方向に切れ目なく制動部材を保持することができる。したがって、制動部材の安定した保持が実現される。
また、抜け止め部材の装着時には、段差部に抜け止め部材の環状部が当接するように大径円筒部に抜け止め部材を押し込むだけでよいので、抜け止め部材の装着固定が簡単である。
また、円筒部内に抜け止め部材が装着された状態で、抜け止め部材の環状部の内周縁部が、小径円筒部の内面よりも内側に位置する状態となるので、内周縁部にて制動部材を確実に保持することができる。
また、大径円筒部のテーパ面と係止片の傾斜との相乗効果により、円筒部の大径円筒部に抜け止め部材を容易に押し込むことができ、装着作業が行い易い。しかも、抜け止め部材が段差部に当接した後は、複数の係止片が大径円筒部の内面にくさび状に係止される状態となるので、抜け止め部材の脱落を好適に防止することができ、長期的に安定した制動部材の保持を実現することができる。
また、環状部と小径円筒部に収容された制動部材との間には、隙間が形成されており、抜け止め部材の装着による荷重が制動部材に影響するのを防止することができるので、ドラグ調節体の締め付け力により所望のドラグ力を得ることができる。したがって、魚釣操作性に優れる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用スピニングリールの側面図である。 スプール内部の構成を示す拡大断面図である。 (a)は抜け止め部材の正面図、(b)は同じく側面図である。 抜け止め部材周りの構成を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプール内部の構成を示す拡大断面図である。 抜け止め部材周りの構成を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの実施形態について図面を参照して説明する。各実施形態において、同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1(例えば、金属から形成される)と、リール本体1の前方に回転可能に 設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール3とを有して構成される。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸4が回転可能に支持されており、その図示しない突出端部には、巻き取り操作されるハンドル5が取り付けられている。ハンドル軸4には、図示しない軸筒が、回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギャ6が一体的に形成されている。このドライブギャ6は、ハンドル軸4と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒8のピニオンギャ8aに噛合している。
駆動軸筒8は、軸受を介して回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸4と直交する方向に延出し、先端側にスプール3が取り付けられるスプール軸9が、軸方向に移動可能に挿通され、支持されている。
スプール軸9の後端部には、スプール軸9を前後動させるためのスプール往復動装置が設けられている。スプール往復動装置は、少なくとも、ドライブギャ6の歯車6aに噛合する連動歯車6bに設けられた偏芯突部7aと、スプール軸9の後端部に取り付けられた摺動子7と、この摺動子7に設けられ、偏芯突部7aと係合する案内溝7bと、摺動子7と係合して摺動子7の往復動を案内する図示しないガイドと、を含んで構成されている。
駆動軸筒8はスプール3側に向けて延出しており、その前端部において、ナット2aを介してロータ2が取り付けられている。また、駆動軸筒8には、その中間部分に転がり式の図示しない一方向クラッチが取り付けられており、リール本体1の外部に取り付けられた切換部材1cを回動操作することで、一方向クラッチを作動状態と非作動状態とに切り換えるように構成されている。この場合、切換部材1cを作動状態に切り換えることで、ハンドル5(ロータ2)の逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が防止されるようになっている。
ロータ2は、スプール3のスカート部3a内に位置する円筒部2bと、一対のアーム部2c,2dを具備している。各アーム部2c,2dの前端部には、ベール支持部材2e,2fが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2e,2f間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2gが配設されている。ベール2gは、一方の基端部がベール支持部材2eに一体的に設けられた図示しない釣糸案内部に取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2fに取り付けられている。
スプール3は、スカート部3aと前側フランジ3bとの間に図示しない釣糸が巻回される釣糸巻回胴部3cを備えている。スプール3は、スプール軸9にドラグ機構をなす制動部材10を介して摩擦結合され、スプール軸9の先端部に螺合により取り付けられるドラグ機構をなすドラグ調節体20を回動操作することで、スプール3のドラグ力が調節される。
図2に示すように、ドラグ機構は、スプール3に巻回された釣糸が繰り出された際にスプール3に対して所望の制動力を与えるものであり、制動部材10と、ドラグ調節体20とを備えて構成されている。
スプール3内には、制動部材10とドラグ調節体20とが収容される円筒部35が形成されている。円筒部35は、開口部30に連続する2つの大径円筒部31A,31Bと、大径円筒部31Bに連続し、大径円筒部31Bより小径の小径円筒部32と、を備えて構成されている。
大径円筒部31Aの内径は、大径円筒部31Bよりも大径とされており、開口部30に近い側が湾曲拡径された周壁35aを備えている。大径円筒部31Aには、図1に示すように、ドラグ調節体20の調節操作部22の後部円筒部22aが収容される。
大径円筒部31Bは、大径円筒部31Aの後部に連続して形成されており、後部から前部に向けて緩やかに拡径するテーパ状の内面31aを有している。つまり、大径円筒部31Bは、大径円筒部31Aから小径円筒部32に向けて内面31aが緩やかに窄まる形状とされている。大径円筒部31Bと小径円筒部32との間には、段差部34が設けられている。
段差部34は、スプール3の軸心に直交する円環状の段差面34aを有している。段差面34aには、抜け止め部材としての止め輪15が当接されるようになっている。止め輪15の詳細は後記する。
小径円筒部32は、段差部34に連続して形成されており、内側に制動部材10を収容している。制動部材10は、スプール軸9(図1参照)に対して軸方向に移動可能で回り止め嵌合された制動板11と、制動板11の後側に配置されたライニング材12とを備えて構成されている。
これらの部材からなる制動部材10は、図1に示すドラグ調節体20が締め付けられた際に、ドラグスプリング23の付勢力によってスプール側部材24により押圧され、スプール3の前端面32bとの間に圧接される。これによって、制動部材10は、スプール3に対して所望のドラグ力を生じさせる。
なお、ドラグ調節体20は、スプール3の回転を制動するドラグ力の強弱の調節を行うものであるとともに、スプール軸9に螺合された状態でスプール3の抜け止めを果たす役割をなす。
止め輪15は、図2に示すように、大径円筒部31Bの内面31aに係止され、制動部材10を抜け止め保持する役割をなす。止め輪15は、図3(a)(b)に示すように、環状部16と、複数の係止片17とを備えて構成されている。
環状部16は、無端状かつ板状とされている。環状部16は、小径円筒部32の内径(図2参照)より小径とされた内径を有しており、図4に示すように、大径円筒部31Bに装着された状態で、内周縁部16aが小径円筒部32の内面32aより内側に位置するようになっている。また、環状部16の外周縁部16bおよび外周縁部16bの近傍部分は、段差面34aの内側周縁部34bに対峙するように設けられている。これにより、止め輪15は、外周縁部16bおよび外周縁部16bの近傍部分を内側周縁部34bに当接させて、大径円筒部31Bに装着されるようになっている。
係止片17は、図3(a)に示すように、環状部16の外周縁部16bから径方向外側に延出しており、正面視で矩形状とされている。本実施形態では、環状部16の周方向に等間隔で係止片17が計6個形成されている。係止片17は、図3(b)に示すように、環状部16に対して大径円筒部31Bの開口側(正面側)に傾斜しており(折曲形成されており)、傾斜した状態のままその先端部17aが、図4に示すように、大径円筒部31Bの内面31aに係止されるようになっている。
ここで、係止片17の数は、大径円筒部31B内において安定した状態に支持する(装着する)という観点から、3〜8個が好ましく、6個がより好ましい。なお、係止片17の数が8個よりも多くなると、環状部16に対して適正な傾斜をもたせることが難しくなるため好ましくない。
また、係止片17の突出量L1は、係止片17の曲げ易さと、大径円筒部31Bの内面31aに対する係止し易さを両立するという観点から、1.5〜2.0mmとすることが好ましい。1.5mmより突出量が小さいと曲げ難くなり、また、2.0mmより突出量が大きいと、大径円筒部31Bの内面31aに対する係止し易さが損なわれるおそれがあり、組付性、保持性が低下するおそれがあるため好ましくない。
さらに、係止片17の幅W1は、同様に、係止片17の曲げ易さと、大径円筒部31Bの内面31aに対する係止し易さを両立するという観点から、1.5〜2.0mmとすることが好ましい。
また、止め輪15の材質は、防塵性、対環境性を考慮してステンレスを用いることが好ましい。
また、図3(b)に示すように、係止片17の厚さt1は、係止片17の曲げ易さと強度とを考慮して、0.3〜0.5mmとすることが好ましく、0.4mmとすることがより好ましい。
さらに、図3(b)に示すように、係止片17を含めた止め輪15の最大厚さt2は、止め輪15の装着し易さと抜け難さを両立するという観点から、0.8〜1.0mmが好ましい。つまり、係止片17のより好ましい厚さt1の約2倍の厚さとするのがよい。
また、図4に示すように、小径円筒部32の内面32aから環状部16の内周縁部16aまでの長さXと、環状部16と制動板11との隙間Yとの関係は、制動板11の脱落を確実に防止するという観点から、X>Yとすることが好ましく、X(1.5mm)>Y(1.0mm)とすることがより好ましい。
なお、長さXは僅かな寸法であり、止め輪15は、内周縁部16aの内側に、ドラグ調節体20のスプール側部材24を挿入するための広い空間を形成している。
このような止め輪15は、開口部30よりスプール3内に挿入し、大径円筒部31Bの内面31aに沿わせて、段差部34に環状部16が当接する位置まで押し込むことにより組み付けることができる。
以上説明した本実施形態の魚釣用スピニングリールによれば、円筒部35の内側に止め輪15を挿入し、複数の係止片17を大径円筒部31Bの内面31aに係止することで、大径円筒部31B内に止め輪15を装着することができるので、止め輪15の装着固定が簡単である。
また、止め輪15は無端状かつ板状の環状部16を備えているので、環状部16で周方向に切れ目なく制動部材10を保持することができる。したがって、制動部材10の安定した保持が実現される。
また、止め輪15の装着時には、段差部34に止め輪15の環状部16が当接するように大径円筒部31Bに止め輪15を押し込むだけでよいので、止め輪15の装着固定が簡単である。
また、大径円筒部31B内に止め輪15が装着された状態で、止め輪15の環状部16の内周縁部16aが、小径円筒部32の内面32aよりも内側に位置する状態となるので、環状部16にて制動部材10を確実に保持することができる。
また、大径円筒部31Bのテーパ状の内面31aと係止片17の傾斜との相乗効果により、円筒部35の大径円筒部31Bに止め輪15を容易に押し込むことができ、装着作業が行い易い。しかも、止め輪15が段差部34の段差面34aに当接した後は、複数の係止片17が大径円筒部31Bの内面31aにくさび状に係止される状態となるので、止め輪15の脱落を好適に防止することができ、長期的に安定した制動部材10の保持を実現することができる。
また、環状部16と小径円筒部32に収容された制動部材10との間には、隙間Yが形成されており、止め輪15を通じて制動部材10に荷重が作用するのを阻止することができるので、ドラグ調節体20の締め付け力により所望のドラグ力を得ることができる。したがって、魚釣操作性に優れる魚釣用スピニングリールが得られる。
(第2実施形態)
図5,図6を参照して第2実施形態の魚釣用スピニングリールについて説明する。
本実施形態は、複数の制動板11およびライニング材12を有する制動部材10を止め輪15で保持したものである。
制動部材10は、図5に示すように、スプール軸9に対して軸方向に移動可能で回り止め嵌合された2枚の制動板11a,11cと、小径円筒部32の内面32aに設けられた溝部32cに係止される突部を備えてスプール3とともに回転される1枚の制動板11bと、制動板11a,11b間、制動板11b,11c間、制動板11cの側方に、それぞれ配置された3枚のライニング材12とを備えて構成されている。
これらの部材からなる制動部材10は、図1に示すドラグ調節体20が締め付けられた際に、ドラグスプリング23の付勢力によってスプール側部材24により押圧され、スプール3の前端面32bとの間に圧接される。これによって、制動部材10は、スプール3に対して所望のドラグ力を生じさせる。
本実施形態の魚釣用スピニングリールにおいても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。すなわち、円筒部35の内側に止め輪15を挿入し、複数の係止片17を大径円筒部31Bの内面31aに係止することで、大径円筒部31B内に止め輪15を装着することができるので、止め輪15の装着固定が簡単である。
また、止め輪15は無端状かつ板状の環状部16を備えているので、環状部16で周方向に切れ目なく制動部材10を保持することができる。したがって、複数の制動板11a〜11c、複数のライニング材12を有する制動部材10においても安定した保持が実現される。
また、止め輪15の装着時には、大径円筒部31Bに止め輪15を押し込み、これを段差部34に当接させるだけでよいので、止め輪15の装着固定が簡単である。
また、図6に示すように、大径円筒部31B内に止め輪15が装着された状態で、止め輪15の環状部16の内周縁部16aが、小径円筒部32の内面32aよりも内側に位置する状態となるので、環状部16にて制動部材10を確実に保持することができる。
前記した実施形態では、止め輪(環状部)15が丸形(円環)のものを示したが、これに限られることはなく、五角形や六角形等、多角形状のものや角形状のものも採用することができる。
1 リール本体
3 スプール
9 スプール軸
10 制動部材
16 環状部
17 係止片
20 ドラグ調節体
35 円筒部

Claims (4)

  1. リール本体に前後動可能に支持されたスプール軸に取り付けられ、ドラグ機構をなす制動部材が収容される円筒部を有するスプールと、前記スプール軸の先端に螺合され、螺合による締め付け力により前記制動部材に当接して当該制動部材の摩擦結合力を調整可能とするドラグ調節体と、を備えた魚釣用スピニングリールにおいて、
    前記円筒部の内面に係止され、前記制動部材を抜け止め保持する抜け止め部材を備え、
    前記抜け止め部材は、無端状かつ板状の環状部と、前記環状部の外周縁から前記円筒部の内面に向けて突出し、前記内面に係止される複数の係止片と、を備えてなることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記円筒部は、前記ドラグ調節体が配置される大径円筒部と、前記制動部材が収容され前記大径円筒部より小径の小径円筒部と、前記大径円筒部と前記小径円筒部との間に設けられる段差部と、を備え、
    前記環状部は、前記小径円筒部の内径より小径とされた内径を有しており、
    前記抜け止め部材は、
    前記大径円筒部を通じて押し込まれ、前記段差部に前記環状部が当接された状態で前記内面に前記複数の係止片が係止されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記大径円筒部の内面は、開口側ほど拡径するテーパ面とされており、
    前記複数の係止片は、前記環状部に対して前記大径円筒部の開口側に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記段差部に前記環状部が当接された状態で、前記環状部と前記小径円筒部に収容された前記制動部材との間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用スピニングリール。
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