JP2014197943A - スイッチング電源装置、及びその制御方法 - Google Patents

スイッチング電源装置、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ソフトスタート期間が経過した後、同期整流を開始する際に、出力電圧に電圧ドロップ(変動)が発生することを回避できる、スイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】本発明のスイッチング電源装置1では、トランスTsの二次コイル側に誘起される交流電圧の整流を、ソフトスタート期間中はダイオード(ボディーダイオードD5及びD6)を用いたダイオード整流により行い、ソフトスタート期間が経過した後は同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6を用いた同期整流により行う。そして、ソフトスタート期間が経過して、同期整流を開始する際に、スイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御する操作量Uvを所定の規定値Ukと比較し、操作量Uvが所定の規定値Ukよりも小さい場合には、この操作量Uvを所定の規定値Ukに差替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置、より詳細には、同期整流型のスイッチング電源装置、及び同期整流型のスイッチング電源装置の制御方法に関する。
従来の同期整流型のスイッチング電源装置においては、ソフトスタート回路を備えるものがある(特許文献1を参照)。この特許文献1に記載のスイッチング電源装置では、装置起動とともにトランスの一次コイル側へ電力を供給するスイッチ素子のオン/オフ動作を開始し、ソフトスタート期間中は、トランスの二次コイル側に誘起される交流電圧をダイオードにより整流し、ソフトスタート期間が経過した後に、トランスの二次コイル側の同期整流用のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始するようにしている。これにより、同期整流用のスイッチ素子に過大な電流が流れることを回避している。
特開2004−215356号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のスイッチング電源装置のように、ソフトスタート期間の経過後に、トランスの二次コイル側の同期整流用のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始する際に、出力電圧に変動が生じる場合がある。
この出力電圧の変動について、以下、具体的な例を示して説明する。図6は、従来のスイッチング電源装置の構成を示す図である。また、従来のスイッチング電源装置における出力電圧の変動について説明するための図である。
図6に示すスイッチング電源装置1’は、広く知られた一般的な構成のものであり、スイッチング電源装置1’は、電源回路部2と、この電源回路部2内のスイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を制御する制御回路10’とで構成されている。
電源回路部2は、トランスTsにより一次/二次間を絶縁するように構成されており、トランスTsの一次コイル側には、フルブリッジ回路3と、LLC共振回路(チョークコイルL11とコンデンサC12とトランスTsの一次インダクタンスとによる共振回路)とが設けられている。また、トランスTsの二次コイル側には、同期整流回路4が設けられており、この同期整流回路4は、同期整流スイッチ回路5と、整流平滑回路(チョークコイルL21及びL22とコンデンサC21)とで構成されている。
この電源回路部2では、フルブリッジ回路3とLLC共振回路とによりトランスTsの一次コイル側を交流駆動し、二次コイル側に誘起される交流電圧を、同期整流回路4により全波整流して平滑することで、所望の直流の出力電圧Voutを発生させるようにしている。
また、制御回路10’は、ソフトスタート処理部11と、電圧検出回路12と、定電圧制御部13と、整流方式制御部14と、PWM出力変換部15と、ドライバ回路16と、を有して構成されている。
ソフトスタート処理部11は、装置起動から所定のソフトスタート期間をもって、初期値から一定値まで徐々に増加する目標値Vrefの信号を生成し、この目標値Vrefの信号を、スイッチング電源装置1’が出力する出力電圧Voutの基準設定値の信号として、定電圧制御部13に対して出力する。
このソフトスタート処理部11から出力される目標値Vrefの信号波形の例を図7(A)に示している。
この図7(A)に示すように、ソフトスタート処理部11は、時刻t1におけるスイッチング電源装置1’の起動後、所定のソフトスタート期間LTをもって、目標値Vrefを、初期値Voから所定の基準設定値Vcまで徐々に増加させ、目標値Vrefの信号として定電圧制御部13に対して出力する。
また、電圧検出回路12は、出力電圧Voutの電圧レベルを検出し電圧フィードバック信号Vfbkを生成し、この電圧フィードバック信号Vfbkを定電圧制御部13に対して出力する。
定電圧制御部13は、目標値Vrefの信号と電圧フィードバック信号Vfbkとを入力し、この目標値Vrefの信号と電圧フィードバック信号Vfbkとを比較し、その比較結果に応じて、スイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を制御するための操作量Uvを生成する。定電圧制御部13は、この操作量Uvの信号をPWM出力変換部15に対して出力する。
PWM出力変換部15は、定電圧制御部13から入力する操作量Uvの信号に基いて、スイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフのタイミング(デューティ比(Duty))を制御するためのPWM信号Upwmを生成してドライバ回路16に出力する。ドライバ回路16は、PWM出力変換部15から入力したPWM信号Upwmに基いて、スイッチ素子Q1〜Q6をオン/オフ駆動するためのゲート信号G1〜G6を生成して出力する。
整流方式制御部14は、同期整流回路4における整流方式を制御するための処理部である。この整流方式制御部14は、PWM出力変換部15に対してダイオード整流を行うか、又は同期整流を行うかの制御信号DSELを出力する。
そして、PWM出力変換部15は、ソフトスタート期間LT中において整流方式制御部14からダイオード整流を行うように制御された場合、図7(C)及び(D)のPWM信号に示すように、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6をオフにした状態にするとともに、定電圧制御部13から入力する操作量Uvの信号に基いて、フルブリッジ回路3内のスイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフ動作(デューティ比)を制御するPWM信号Upwmを生成する。
これにより、ソフトスタート期間中において、電源回路部2は、トランスの二次コイル側に誘起される交流電圧をボディーダイオードD5及びD6(「ボディーダイオード」を、単に「ダイオード」とも呼ぶ)により整流するダイオード整流を行うとともに、スイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御することにより、出力電圧Voutを目標値Vrefに応じた値になるように制御することができる。
そして、PWM出力変換部15は、ソフトスタート期間LTの経過後に整流方式制御部14により同期整流を行うように制御された場合、図7(D)に示すように、時刻t2から同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6をオン/オフ動作を開始する。また、PWM出力変換部15は、この同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6をオン/オフのタイミング(デューティ比)と、フルブリッジ回路3内のスイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)とを制御するPWM信号Upwmを、定電圧制御部13から入力する操作量Uvの信号に基いて生成する。
これにより、ソフトスタート期間が経過した後において、電源回路部2は、トランスの二次コイル側に誘起される交流電圧をスイッチ素子Q5及びQ6により整流する同期整流を行うとともに、スイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御することにより、出力電圧Voutを目標値Vrefに応じた値になるように制御することができる。
ところで、スイッチング電源装置1’において、負荷電流ILが小さい状態でソフトスタートを開始すると、チョークコイルL21及びL22に流れる電流が少ないため、ダイオード整流を行うボディーダイオードD5及びD6の順電圧降下の電圧に起因して、チョークコイルL21及びL22に流れる電流が不連続となる期間が発生することがある。
このように、チョークコイルL21及びL22に流れる電流が不連続になる期間が発生すると、チョークコイルL21及びL22による電圧ドロップが発生しない期間が生じるため、その分、出力電圧Voutが上昇する。このため、チョークコイルL21及びL22に電流が連続して流れる場合と比較して、操作量Uvが小さくなる。
つまり、図7(E)に示すように、ソフトスタート期間(時刻t1〜時刻t2)において、チョークコイルL21及びL22に流れる電流が不連続となりチョークコイルL21及びL22による電圧降下が発生しない条件での操作量(実線で示す操作量)は、チョークコイルL21及びL22に流れる電流が連続のときとの操作量(破線で示す操作量)と比較して、操作量の値が小さくなっている。
この状態でソフトスタートが完了し、例えば、同期整流用のスイッチ素子Q6がオンすると、ボディーダイオードD6による順電圧降下分がなくなることにより、チョークコイルL21に流れる電流の不連続が解消される。このため、スイッチ素子Q6がオンする瞬間に、チョークコイルL21による電圧降下が発生し、出力電圧Voutに電圧ドロップ(変動)Vdropが発生してしまう。例えば、図7(B)に示すように、時刻t2において、スイッチ素子Q6がオンするタイミングで、出力電圧Voutに瞬時的な電圧ドロップVdropが発生してしまう。なお、時刻t2において、スイッチ素子Q5がオンするとした場合のチョークコイルL22による電圧ドロップVdropの発生についても同様である。
通常の制御状態の場合であれば、定電圧制御部13が出力する操作量Uvは、出力電圧Voutが目標値Vrefに近づくように出力電圧Voutの増減を調整する信号であり、出力電圧Voutが低下しようとすると、出力電圧Voutが目標値Vrefに近づくように操作量Uvを変化させて、出力電圧Voutの低下を抑制することができる。
しかしながら、スイッチ素子Q5又はQ6がオンすることにより急激にボディーダイオードD5又はD6が短絡される場合は、図7(E)に示すように、操作量Uvの応答の遅れによる操作量不足が発生し、出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生してしまう。その後、操作量Uvの信号が徐々に変化することにより、時刻t3において、出力電圧Voutが目標値Vrefに近づくようになる。
このように、スイッチング電源装置1’において、ソフトスタート期間が経過し、同期整流を開始する際に、出力電圧Voutに電圧ドロップ(変動)Vdropが発生するという問題があり、この問題を解決することが望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ソフトスタート期間が経過した後、同期整流を開始する際に、出力電圧に電圧ドロップ(変動)が発生することを回避できる、スイッチング電源装置、及び制御方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためのなされたものであり、本発明のスイッチング電源装置は、トランスの一次コイル側に流れる電流をスイッチングして前記一次コイル側に電力を供給する第1のスイッチ回路と、トランスの二次コイル側から出力される交流電圧を同期整流する第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子に並列に接続されるダイオードと、前記第2のスイッチ回路により整流された電圧を平滑するチョークコイルと、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路は、起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力の基準となる目標出力を、初期出力から所定の出力まで徐々に増加させるソフトスタート処理部と、前記目標出力と前記スイッチング電源装置の出力とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力が前記目標出力に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成する出力制御部と、前記ソフトスタート期間中は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子をオフにした状態で、前記第1のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御するとともに、前記トランスの二次コイル側に発生する交流電圧を前記ダイオードにより整流するダイオード整流を行い、前記ソフトスタート期間が経過した後は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始し、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御して同期整流を行う整流方式制御部と、前記ソフトスタート期間が経過し、前記整流方式制御部が前記同期整流を開始する際に、前記操作量が所定の規定値よりも小さいか否かを判定するとともに、前記操作量が前記所定の規定値よりも小さいと判定された場合に、この操作量を前記所定の規定値に差替える操作量差替部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のスイッチング電源装置において、前記制御回路は、スイッチング電源装置の出力電圧を検出する電圧検出回路を備え、前記ソフトスタート処理部は、起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力電圧の基準となる目標値を、初期値から所定の値まで徐々に増加させ、前記出力制御部は、前記目標値と前記スイッチング電源装置の出力電圧の検出値とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力電圧が前記目標値に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成することを特徴とする。
また、本発明のスイッチング電源装置において、前記所定の規定値は、無負荷でかつ前記同期整流が行われている状態における前記操作量に相当する値であることを特徴とする。
また、本発明のスイッチング電源装置において、前記トランスの一次コイル側には、前記第1のスイッチ回路としてのフルブリッジ回路と、前記トランスの一次コイルに直列に接続されるチョークコイルとコンデンサと、を備え、前記フルブリッジ回路は、前記一次コイルに直列に接続されるチョークコイルとコンデンサとを介して、LLC共振回路により前記一次コイルに電力を供給するように制御され、前記トランスの二次コイル側には、二次コイルの各端子と直流出力電圧の基準電位端子との間にそれぞれ接続される前記第2のスイッチ回路内の2つのスイッチ素子と、前記二次コイルの各端子にそれぞれの一端が接続され、他端が共通接続される2つのチョークコイルと、一端が直流出力電圧の正電圧側の出力端子と前記2つのチョークコイルの他端とに接続されるとともに、他端が前記基準電位端子に接続される平滑用のコンデンサと、を備え、前記第2のスイッチ回路内の2つのスイッチ素子は、前記二次コイル側に発生する交流電圧を全波整流するとともに、前記全波整流された電圧を前記チョークコイルと前記平滑用コンデンサとにより平滑するカレントダブラ方式の同期整流を行うように制御されることを特徴とする。
また、本発明のスイッチング電源装置の制御方法は、トランスの一次コイル側に流れる電流をスイッチングして前記一次コイル側に電力を供給する第1のスイッチ回路と、トランスの二次コイル側から出力される交流電圧を同期整流する第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子に並列に接続されるダイオードと、前記第2のスイッチ回路により整流された電圧を平滑するチョークコイルと、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置の制御方法であって、前記制御回路により、起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力の基準となる目標出力を、初期出力から所定の出力まで徐々に増加させるソフトスタート処理手順と、前記目標出力と前記スイッチング電源装置の出力とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力が前記目標出力に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成する出力制御手順と、前記ソフトスタート期間中は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子をオフにした状態で、前記第1のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御するとともに、前記トランスの二次コイル側に発生する交流電圧を前記ダイオードにより整流するダイオード整流を行い、前記ソフトスタート期間が経過した後は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始し、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御して同期整流を行う整流方式制御手順と、前記ソフトスタート期間が経過し、前記整流方式制御手順により前記同期整流を開始する際に、前記操作量が所定の規定値よりも小さいか否かを判定するとともに、前記操作量が前記所定の規定値よりも小さいと判定された場合に、この操作量を前記所定の規定値に差替える操作量差替手順と、が行われることを特徴とする。
本発明のスイッチング電源装置及び制御方法では、トランスの二次コイル側に誘起される交流電圧の整流を、ソフトスタート期間中はダイオード整流により行い、ソフトスタート期間が経過した後は同期整流により行う。そして、ソフトスタート期間が経過して、同期整流を開始する際に、第1及び第2のスイッチング回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御する操作量を所定の規定値と比較し、操作量が所定の規定値よりも小さい場合には、この操作量を所定の規定値に差替える。
これにより、本発明のスイッチング電源装置及び制御方法では、ソフトスタート期間が経過した後、同期整流を開始する際に、出力電圧に電圧ドロップ(変動)が発生することを回避できる。
本発明の実施形態に係わる同期整流型のスイッチング電源装置の構成を示す図である。 同期整流回路における整流動作について説明するための図である。 スイッチング電源装置1の各部の動作を説明するための波形図である。 操作量UvとPWM信号のデューティ比との関係について説明するための図である。 スイッチング電源装置1における制御の流れを示す図である。 従来のスイッチング電源装置の構成を示す図である。 従来のスイッチング電源装置における出力電圧の変動について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る同期整流型のスイッチング電源装置の構成を示す図である。また、図2は、同期整流回路における整流動作について説明するための図である。
図1に示すスイッチング電源装置1は、電源回路部2と、この電源回路部2の動作を制御する制御回路10と備える。
図1に示すスイッチング電源装置1において、電源回路部2は、LLC共振型の電源回路であり、かつカレントダブラ方式の全波整流回路を用いた電源回路として、広く知られた一般的な構成の回路である。本実施形態のスイッチング電源装置1は、制御回路10の構成とこの制御回路10による電源回路部2の制御動作に特徴があるものである。
なお、この図1に示す本実施形態のスイッチング電源装置1は、図6に示す従来のスイッチング電源装置1’と比較して、図1に示す制御回路10内に新たに操作量差替部17を追加したが異なり、他の構成は、図6に示すスイッチング電源装置1’と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。
(電源回路部2の構成)
スイッチング電源装置1において、電源回路部2は、上述のように広く知られた一般的な構成の回路であるため、以下、その構成と動作について簡単に説明する。
電源回路部2は、トランスTsにより一次/二次間を絶縁するように構成されており、トランスTsの一次コイル側には、直流電源Vinに接続されてトランスTsの一次コイル側を交流駆動するフルブリッジ回路(第1のスイッチ回路)3と、LLC共振回路(チョークコイルL11とコンデンサC12と一次コイルのインダクタンスで構成される共振回路)と、が設けられている。
また、電源回路部2において、トランスTsの二次コイル側には、同期整流回路4が設けられており、この同期整流回路4は、同期整流スイッチ回路5と、チョークコイルL21及びL22と、平滑用のコンデンサC21とで構成され、カレントダブラ方式の全波整流回路が構成されている。
上記電源回路部2において、フルブリッジ回路3は、供給トランスTsの1次側コイルを交流駆動するブリッジ回路であり、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いた4つのスイッチ素子Q1、スイッチ素子Q2、スイッチ素子Q3、及びスイッチ素子Q4で構成されている。このスイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれは、並列に接続されるボディーダイオードD1〜D4を備えている。
スイッチ素子Q1及びQ3のドレインは、直流電源Vinの正電圧側の電源線Vin+に接続されており、スイッチ素子Q2及びQ4のソースは、直流電源Vinの負電圧側の電源線Vin−に接続されている。
そして、スイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q2のドレインとの接続点には、コンデンサC12の一方の電極が接続され、コンデンサC12の他方の電極は、トランスTsの一次コイルの端子aに接続されている。
また、スイッチ素子Q3のソースとスイッチ素子Q4のドレインとの接続点には、チョークコイルL11の一端が接続され、チョークコイルL11の他端は、トランスTsの一次コイルの端子bに接続されている。
これにより、トランスTsの一次コイル側をフルブリッジ回路3により交流駆動するLLC共振回路が構成される。
そして、フルブリッジ回路3内のスイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれを制御回路10により制御して、スイッチ素子Q1、Q4がオン状態でかつスイッチ素子Q2、Q3がオフ状態である期間と、スイッチ素子Q1、Q4がオフ状態でかつスイッチ素子Q2、Q3がオン状態である期間と、を交互に設ける。これにより、チョークコイルL11及びコンデンサC12で構成される共振回路による共振電流が、トランスTsの一次コイルの一端から他端に流れたり、トランスTsの一次コイルの他端から一端に流れたりする。トランスTsの一次コイル側に電流が流れると、トランスTsの二次コイル側には、交流電圧V1が誘起される。
なお、このLLC共振回路では、チョークコイルL11と、コンデンサC12との間における共振作用を利用し、スイッチ素子Q1〜Q4の寄生容量に蓄積される電荷が最も小さくなるタイミングで、スイッチ素子Q1〜Q4をオンにすることにより、スイッチ素子Q1〜Q4におけるスイッチング損失を抑制することができる。
また、トランスTsの一次コイルの端子bには、ダイオードD11のアノード端子が接続され、ダイオードD11のカソード端子は、直流電源Vinの正電圧側の電源線Vin+に接続されている。このダイオードD11は、端子bの電位を直流電源Vinの正側の電位にクランプするためのクランプ用ダイオードである。
また、一次コイルの端子bには、ダイオードD12のカソード端子が接続され、ダイオードD12のアノード端子は、直流電源Vinの負電圧側の電源線Vin−に接続されている。このダイオードD12は、端子bの電位を直流電源Vinの負側の電位にクランプするためのクランプ用ダイオードである。
また、正電圧側の電源線Vin+と負電圧側の電源線Vin−の間には、ノイズ吸収用のコンデンサC11が設けられている。
次に、トランスTsの二次コイル側の同期整流回路4の構成について説明する。
この同期整流回路4は、同期整流スイッチ回路(第2のスイッチ回路)5と、整流平滑回路(チョークコイルL21及びL22とコンデンサC21)とで構成され、二次コイルに誘起される交流電圧を整流して直流電圧に変換する全波整流回路である。
この同期整流回路4では、同期整流スイッチ回路5を構成するスイッチ素子Q5、Q6のオン/オフのタイミングを制御回路10により制御して、トランスTsの第1の二次コイルに生じた起電力を同期整流し、同期整流した直流電圧をチョークコイルL21及びL22とコンデンサC21で平滑化し、負荷RLに電力を供給する。
本実施形態では、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6は、MOSFETで構成されている。そして、スイッチ素子Q5には、ボディーダイオードD5が並列に接続され、スイッチ素子Q6には、ボディーダイオードD6が並列に接続されている(以下、「ボディーダイオード」を、単に「ダイオード」とも呼ぶ)。
上記同期整流回路4において、トランスTsの二次コイルの端子cには、チョークコイルL21の一端が接続される。チョークコイルL21の他端は、コンデンサC21の正電圧側の電極に接続されるとともに、電源線DC+を介して、直流電圧の正電圧側の出力端子Out1と、負荷RLの一端とに接続されている。この負荷RLの他端は、開閉スイッチSW1の一端に接続され、スイッチSW1の他端は、基準電位線GNDに接続されている。
また、トランスTsの二次コイルの端子cには、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5のドレインが接続され、スイッチ素子Q5のソースは、基準電位線GNDを介して、直流電圧の基準電位側の出力端子Out2(基準電位端子)に接続されている。
トランスTsの二次コイルの端子dには、チョークコイルL22の一端が接続される。チョークコイルL22の他端は、コンデンサC21の正電圧側の電極に接続されるとともに、電源線DC+を介して、直流電圧の正電圧側の出力端子Out1と、負荷RLの一端とに接続されている。コンデンサC21の負電圧側の電極は、出力端子Out2(基準電位端子)に接続されている。
また、トランスTsの二次コイルの端子dには、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q6のドレインが接続され、スイッチ素子Q6のソースは、基準電位線GNDを介して、出力端子Out2に接続されている。
上記構成において、ソフトスタート期間中に、スイッチング電源装置1をダイオード整流方式の電源装置として作動させる場合は、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6をオフ状態にし、トランスTsの二次コイル側に誘起する交流電圧を、スイッチ素子Q5及びQ6のボディーダイオードD5及びD6により整流する。
例えば、図2に示すように、トランスTsの二次コイルの端子c−d間に、図2のV1に示す方向に電圧が誘起される場合は、一点鎖線で示す経路Aにより負荷RLに電流が流れる。つまり、V1の方向に電圧が誘起される場合は、「二次コイルの端子c→チョークコイルL21→負荷RL→スイッチSW1→ダイオードD6→二次コイルの端子d」の経路で電流が流れる。
また、トランスTsの二次コイルの端子c−d間に、図のV1と逆方向に電圧が誘起される場合は、破線で示す経路Bで負荷RLに電流が流れる。つまり、V1と逆方向に電圧が誘起される場合は、「二次コイルの端子d→チョークコイルL22→負荷RL→スイッチSW1→ダイオードD5→二次コイルの端子c」の経路で電流が流れる。
そして、このダイオード整流の場合は、トランスTsの一次コイル側のスイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)を、定電圧制御部13から出力される操作量Uvに基づいて制御することにより、ボディーダイオードD5及びD6によりダイオード整流された出力電圧Voutが目標値Vrefに応じた値になるように制御することができる。
一方、スイッチング電源装置1を同期整流方式の電源装置として作動させる場合は、二次コイル側に交流電圧V1が誘起されるタイミングに同期して、スイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御する。例えば、二次コイル側にV1の方向に電圧が誘起される場合は、「二次コイルの端子c→チョークコイルL21→負荷RL→スイッチSW1→スイッチ素子Q6→二次コイルの端子d」の経路Aで電流を流す。また、V1と逆方向に電圧が誘起される場合は、「二次コイルの端子d→チョークコイルL22→負荷RL→スイッチSW1→スイッチ素子Q5→二次コイルの端子c」の経路で電流を流す。
そして、トランスTsの一次コイル側のスイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)を、定電圧制御部13から出力される操作量Uvに基づいて制御するととともに、トランスTsの二次コイル側のスイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御することにより、出力電圧Voutが目標値Vrefに応じた値になるように制御することができる。
なお、同期整流の場合に、ダイオードD5及びD6の代わりに整流素子としてスイッチ素子Q5及びQ6を使用するのは、ダイオードD5及びD6の順方向電圧による電力損失を減らすためである。つまり、スイッチ素子Q5及びQ6(MOSFET)のオン抵抗によるソース・ドレイン間電圧降下はダイオードの順方向電圧よりも小さくすることができるためである。
このスイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフのタイミングは、例えば、スイッチ素子Q6をオンにして一点鎖線で示す経路Aにより負荷RLに電流が流れる場合は、スイッチ素子Q5をオフにし、トランスTsの二次コイル側が短絡しないように制御される。また、スイッチ素子Q5をオンにして破線で示す経路Bにより負荷RLに電流が流れる場合は、スイッチ素子Q6をオフにし、トランスTsの二次コイル側が短絡しないように制御される。
(制御回路10の構成と動作)
次に、図1に戻って、図3を参照しながら制御回路10の構成と動作について説明する。図3は、スイッチング電源装置1の各部の動作を説明するための波形図である。
図1に示す様に、制御回路10は、ソフトスタート処理部11と、電圧検出回路12と、定電圧制御部13と、整流方式制御部14と、PWM出力変換部15と、ドライバ回路16と、操作量差替部17と、を有して構成されている。
この制御回路10は、トランスTsの一次コイル側のフルブリッジ回路3内のスイッチ素子Q1〜Q4にゲート信号G1〜G4をそれぞれ供給し、スイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御する。また、制御回路10は、トランスTsの二次コイル側の同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6にゲート信号G5及びG6を供給して、スイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御する。
ソフトスタート処理部11は、スイッチング電源装置1を起動する際に、出力電圧Voutの出力電圧を徐々に増加させるための回路であり、トランスTsの一次コイル側に急激に過大な電流が流れることを回避する。このソフトスタート処理部11は、例えば、容量素子を定電流充電する積分回路を備えることにより、出力電圧Voutの目標値Vrefを生成し、この目標値Vrefの信号を定電圧制御部13に対して出力する。
このソフトスタート処理部11から出力される目標値Vrefの信号波形の例を図3(A)に示している。
なお、この図3は、横方向に時間の経過を示し、縦方向に、ソフトスタート処理部11の目標値Vrefの信号(図3(A))と、出力電圧Vout(図3(B))と、スイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフ動作を制御するPWM信号(図3(C))と、スイッチ素子Q5、Q6のオン/オフ動作を制御するPWM信号(図3(D))と、操作量Uvの信号(図3(E))と、のそれぞれの模式的な波形を並べて示したものである。
この図3(A)に示すように、ソフトスタート処理部11は、時刻t1におけるスイッチング電源装置1の起動後、所定のソフトスタート期間LTをもって、目標値Vrefを、初期値Vo(例えば、ほぼ0[V]などの任意の値)から所定の基準設定値Vcまで徐々に増加させて出力する。また、ソフトスタート処理部11は、ソフトスタート期間LTが経過すると、ソフトスタート完了信号Tupを、整流方式制御部14と操作量差替部17とに対して出力する。
電圧検出回路12は、出力電圧Voutの電圧レベルを検出して電圧フィードバック信号Vfbkを生成する。例えば、図3(B)に示すように、出力電圧Voutは、ソフトスタート処理部11から出力される目標値Vrefの信号に応じて変化する。電圧検出回路12は、この出力電圧Voutの電圧レベルを検出し、電圧フィードバック信号Vfbkを生成して定電圧制御部13に対して出力する。
定電圧制御部13は、ソフトスタート処理部11から出力される目標値Vrefと、電圧検出回路12から出力される電圧フィードバック信号Vfbkとを比較し、出力電圧Voutが目標値Vrefに応じた値になるように、スイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフのタイミングを制御するための操作量Uvの信号を生成し、この操作量Uvの信号をPWM出力変換部15に対して出力する。
整流方式制御部14は、トランスTsの二次コイル側に誘起される交流電圧の整流動作を、ダイオード整流方式により行うか、又は、同期整流方式により行うかを制御するための処理部である。整流方式制御部14は、整流動作を選択するための整流方式制御信号DSELをPWM出力変換部15に対して出力することにより、PWM出力変換部15におけるPWM信号Upwmの生成動作を制御する。
例えば、整流方式制御部14は、PWM出力変換部15に対してロー信号(L信号)の整流方式制御信号DSELを出力することにより、PWM出力変換部15がダイオード整流動作を行うためのPWM信号(Q1〜Q4に対するPWM信号)を生成するようにする。また、整流方式制御部14は、PWM出力変換部15に対してハイ信号(H信号)の整流方式制御信号DSELを出力することにより、PWM出力変換部15が同期整流動作を行うためのPWM信号(Q1〜Q6に対するPWM信号)を生成するようにする。
この整流方式制御部14は、スイッチング電源装置1の起動後、ソフトスタート処理部11からソフトスタート完了信号Tupを入力するまでは、ダイオード整流方式によるPWM信号を生成するようPWM出力変換部15を制御する。そして、整流方式制御部14は、ソフトスタート処理部11からソフトスタート完了信号Tupを入力した後は、同期整流方式によりPWM信号を生成するようPWM出力変換部15を制御する。
PWM出力変換部15は、定電圧制御部13から操作量Uvの信号を入力し、また、整流方式制御部14から整流方式制御信号DSELを入力する。PWM出力変換部15は、定電圧制御部13から入力した操作量Uvの信号と、整流方式制御部14から入力した整流方式制御信号DSELとに基いて、スイッチ素子Q1〜Q6をオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御するためのPWM信号を生成する。PWM出力変換部15は、このPWM信号をドライバ回路16に対して出力する。
ドライバ回路16は、PWM出力変換部15から入力したPWM信号Upwmに応じて、スイッチ素子Q1〜Q6をオン/オフするためのゲート信号G1〜G6(PWM信号)を生成し、このゲート信号G1〜G6のそれぞれを、対応するスイッチ素子Q1〜Q6のゲート端子に対して出力する。
例えば、図3(C)及び図3(D)に示すように、時刻t1におけるスイッチング電源装置1の起動の後、ソフトスタート期間LTが経過する迄の間(時刻t1〜時刻t2)は、スイッチ素子Q1〜Q4のゲート端子に対してPWM信号を出力し、スイッチ素子Q5及びQ6に対してはPWM信号を出力しない。つまり、ソフトスタート期間LTにおいては、スイッチ素子Q5及びQ6をオフにすることにより、ダイオードD5及びD6によるダイオード整流を行う。
そして、ソフトスタート期間LTが経過した後(時刻t2以降)は、スイッチ素子Q1〜Q4のゲート端子に対してPWM信号を出力してオン/オフのタイミングを制御するとともに、スイッチ素子Q5及びQ6に対してもPWM信号を出力してオン/オフのタイミングを制御する。つまり、ソフトスタート期間LTの経過後は、スイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフのタイミングを制御することにより同期整流を行う。
操作量差替部17は、ソフトスタート期間が経過し同期整流を開始する際に、定電圧制御部13が出力する操作量Uvを、所定の規定値に差替えて出力するように制御するための処理部である。この操作量差替部17は、例えば、図3(E)に示すように、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5又はQ6がオンするタイミング(時刻t2)で、その直前の操作量Uvと所定の規定値Ukとを比較し、直前の操作量Uvが規定値Ukよりも小さい場合に、操作量Uvを所定の規定値Ukに差替える。
これにより、同期整流を開始する際に、出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生することを抑制することができる。なお、この所定の規定値Ukは、スイッチング電源装置1が無負荷かつ同期整流時(スイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフ動作時)の操作量Uvに相当する値である。
例えば、図4は、操作量UvとPWM信号のデューティ比との関係について説明するための図である。この図4において、図4(A)〜(E)は、図3(A)〜(E)と同じであり、新たに、図4(F)のスイッチ素子Q1及びQ4(又はQ2及びQ3)のPWM信号と、図4(G)のスイッチ素子Q5(又はQ6)のPWM信号とを並べて示している。さらに、図4(H)の従来技術の場合におけるスイッチ素子Q1及びQ4(又はQ2及びQ3)のPWM信号と、同じく図4(I)の従来技術の場合におけるスイッチ素子Q5(又はQ6)のPWM信号とを並べて示している。
この図4(E)に示すように、時刻t2においてスイッチ素子Q5(又はQ6)がオンするタイミング(時刻t2)で、この直前の操作量Uvと所定の規定値Ukとを比較し、直前の操作量Uvが所定の規定値Ukよりも小さい場合に、操作量Uvを所定の規定値Ukに差替える。
これにより、図4(F)に示すように、時刻t2においてソフトスタート処理が完了する直前の一次コイル側のスイッチ素子Q1及びQ4(又はQ2及びQ3)を駆動するPWM信号P1のデューティ比に、チョークコイルL21及びL22による電圧降下分に相当するデューティ比ΔDu1を加える。これにより、デューティ比が大きくされたPWM信号P2を生成する。そして、時刻t2から、このPWM信号P2によりスイッチ素子Q1及びQ4(又はQ2及びQ3)をオンさせる。
また、PWM出力変換部15は、PWM信号P2のデューティ比が大きくなるように変化することに応じて、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5(又はQ6)を駆動するPWM信のデューティ比も変化させる。
例えば、図4(G)に示すように、スイッチ素子Q5(又はQ6)を駆動するPWM信号P12について、従来のPWM信号(図4(I)に示すPWM信号)からデューティ比ΔDu11の分が短くされた(オフ期間が長くされた)PWM信号P12を時刻t3から出力する。
これにより、スイッチング電源装置1では、ソフトスタート期間の終了後にスイッチ素子Q5(又はQ6)がオンしたときに出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生することを抑制できる。
(スイッチング電源装置1における制御の流れ)
また、図5は、上述したスイッチング電源装置1における制御の流れを示す図である。以下、図5を参照して、スイッチング電源装置1における制御の流れについて説明する。
まず、ソフトスタート処理部11に、出力電圧Voutの目標値Vrefを生成するための基準設定値Vcが入力される(ステップST1)。続いて、スイッチング電源装置1を起動するための出力開始タイミング信号St(起動信号)が入力される(ステップST2)。
ソフトスタート処理部11は、出力開始タイミング信号St(起動信号)が入力されると、ソフトスタート処理を開始する(ステップST3)。このソフトスタート処理では、入力した基準設定値Vcに基いて、所定のソフトスタート期間LTをもって目標値Vrefを、初期値Voから所定の基準設定値Vcまで徐々に増加させ、目標値Vrefの信号として定電圧制御部13に対して出力する。定電圧制御部13は、ソフトスタート処理部11から目標値Vrefの信号を入力する(ステップST4)。
定電圧制御部13は、ソフトスタート処理部11から出力電圧Voutの目標値Vrefの信号を入力すると、この目標値Vrefと電圧フィードバック信号Vfbkとを比較演算(例えば、PI(比例・積分)演算)する(ステップST5)。そして、ソフトスタート期間LT中の場合、定電圧制御部13は、ステップST5における比較演算の後、後述するステップST9の操作量Uvの差替処理(操作量Uvを規定値Ucに差替える処理)を行うことなく、操作量Uvの信号をPWM出力変換部15に対して出力する。
PWM出力変換部15は、定電圧制御部13から操作量Uvの信号を入力し、また、整流方式制御部14からダイオード整流方式又は同期整流方式を選択するための整流方式制御信号DSELを入力する。PWM出力変換部15は、定電圧制御部13から入力した操作量Uvの信号と、整流方式制御部14から入力した整流方式制御信号DSELに基いて、PWM信号Upwmを生成する(ステップST6)。つまり、PWM出力変換部15は、ソフトスタート期間LT中の場合はダイオード整流方式を選択し、スイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフのタイミング(デューティ比)を制御するためのPWM信号Upwmを、操作量Uvに応じて生成する。PWM出力変換部15は、このPWM信号Upwmをドライバ回路16に対して出力する。
一方、ソフトスタート処理部11においてソフトスタート期間LTが経過し、ソフトスタート処理が完了すると、ソフトスタート処理部11は、ソフトスタート完了信号Tupを整流方式制御部14と操作量差替部17とに対して出力する(ステップST7)。
操作量差替部17は、ソフトスタート処理部11からソフトスタート完了信号Tupを入力すると、同期整流スイッチ回路5のスイッチ素子Q5及びQ6がオンするタイミングで、直前の操作量Uvと所定の規定値Ukとを比較し、直前の操作量Uvが所定の規定値Ukよりも小さい場合に、操作量Uvを所定の規定値Ukに差替えるように定電圧制御部13に対して要求する(ステップST8)。定電圧制御部13は、操作量差替部17から操作量の差替えを要求された場合、現在の操作量Uvを、操作量差替部17から入力した所定の規定値Ukに差替える(ステップST9)。
一方、整流方式制御部14は、ソフトスタート処理部11からソフトスタート完了信号Tupを入力すると、スイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフ制御する同期整流の開始を指示する信号DSELを、PWM出力変換部15に対して出力する(ステップST10)。
PWM出力変換部15は、整流方式制御部14から同期整流の開始を指示する信号DSELを入力すると、同期整流スイッチ回路5内のスイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフ動作を行う同期整流を開始する。この同期整流を開始する場合、PWM出力変換部15は、ステップST9において差替えられた操作量Uv(規定値Uk)に基づき、デューティ比が直前のPWM信号からΔDu1だけ長くなるように補正されたPWM信号を生成して出力する(ステップST11)。
これにより、本実施形態のスイッチング電源装置1では、ソフトスタート期間が経過した後、同期整流回路4のスイッチ素子Q5又はQ6がオンするタイミングで、出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生することを回避できる。
なお、上述した実施形態では、操作量差替部17が操作量Uvを所定の規定値Ukに差替えるタイミングを、スイッチ素子Q5又はQ6がオンする直前に行うものとして説明したが、操作量差替部17が操作量Uvを差替えるタイミングは、スイッチ素子Q5又はQ6がオンするタイミングと同じであってもよく、また、スイッチ素子Q5又はQ6がオンするタイミングの直後であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明する。すなわち、本発明におけるスイッチング電源装置は、スイッチング電源装置1が対応し、本発明における第1のスイッチ回路は、フルブリッジ回路3が対応し、本発明における第1のスイッチ回路内のスイッチ素子は、スイッチ素子Q1〜Q4が対応し、本発明における第2のスイッチ回路は、同期整流回路4内の同期整流スイッチ回路5が対応し、本発明における第2のスイッチ回路内のスイッチ素子は、スイッチ素子Q5及びQ6が対応し、本発明における第2のスイッチ回路のスイッチ素子に並列に接続されるダイオードは、ボディーダイオードD5及びD6が対応する。
また、本発明における制御回路は、制御回路10が対応し、本発明におけるソフトスタート処理部は、ソフトスタート処理部11が対応し、本発明における電圧検出回路は、電圧検出回路12が対応する。また、本発明における出力制御部は、定電圧制御部13が対応し、本発明における整流方式制御部は、整流方式制御部14とこの整流方式制御部14により動作が制御されるPWM出力変換部15とが対応する(以下、整流方式制御部14で代表される)。また、本発明における操作量差替部は、操作量差替部17と、この操作量差替部17から出力される所定の規定値Ukにより操作量Uvを差替える定電圧制御部13内の機能が対応する(以下、操作量差替部17で代表される)。
(1)そして、上記実施形態において、スイッチング電源装置1は、トランスTsの一次コイル側に流れる電流をスイッチングして一次コイル側に電力を供給する第1のスイッチ回路(フルブリッジ回路3)と、トランスTsの二次コイル側から出力される交流電圧を同期整流する第2のスイッチ回路(同期整流スイッチ回路5)と、第2のスイッチ回路内(同期整流スイッチ回路5)のスイッチ素子(Q5及びQ6)に並列に接続されるダイオード(ボディーダイオードD5及びD6)と、第2のスイッチ回路(同期整流スイッチ回路5)により整流された電圧を平滑するチョークコイル(チョークコイルL21及びL22)と、第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を制御する制御回路10とを備えるスイッチング電源装置1であって、制御回路10は、起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置1の出力の基準となる目標出力(目標値Vref)を、初期出力から所定の出力まで徐々に増加させるソフトスタート処理部11と、目標出力(目標値Vref)とスイッチング電源装置1の出力(出力電圧Vout)とを比較し、スイッチング電源装置1の出力(出力電圧Vout)が目標出力(目標値Vref)に応じた値になるように第1及び第2のスイッチ回路内(同期整流スイッチ回路5)のスイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を制御するための操作量Uvを生成する出力制御部(定電圧制御部13)と、ソフトスタート期間中は、第2のスイッチ回路内(同期整流スイッチ回路5)のスイッチ素子Q5及びQ6をオフにした状態で、第1のスイッチ回路(フルブリッジ回路3)内のスイッチ素子Q1〜Q4のオン/オフ動作を操作量Uvに基づいて制御するとともに、トランスTsの二次コイル側に発生する交流電圧をダイオード(ボディーダイオードD5及びD6)により整流するダイオード整流を行い、ソフトスタート期間が経過した後は、第2のスイッチ回路(同期整流スイッチ回路5)内のスイッチ素子Q5及びQ6のオン/オフ動作を開始し、第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を操作量Uvに基づいて制御して同期整流を行う整流方式制御部14と、ソフトスタート期間が経過し、整流方式制御部14が同期整流を開始する際に、操作量Uvが所定の規定値Ukよりも小さいか否かを判定するとともに、操作量Uvが所定の規定値Ukよりも小さいと判定された場合に、この操作量Uvを所定の規定値Ukに差替える操作量差替部17と、を備える。
このような構成のスイッチング電源装置1では、トランスTsの二次コイル側に誘起される交流電圧の整流を、ソフトスタート期間中はダイオード(ボディーダイオードD5及びD6)を用いたダイオード整流により行い、ソフトスタート期間が経過した後は第2のスイッチ回路(同期整流スイッチ回路5)内のスイッチ素子Q5及びQ6を用いた同期整流により行う。そして、ソフトスタート期間が経過して、トランスTsの二次コイル側に誘起される交流電圧の整流方式をダイオード整流から同期整流に切り替える際に、直前の操作量Uv(t)を規定値Ukと比較し、操作量Uvが規定値Ukよりも小さい場合に、この操作量Uvを規定値Ukで差替える。
これにより、本発明のスイッチング電源装置では、ソフトスタート期間が経過した後、同期整流を開始する際に、出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生することを回避できる。
(2)また、上記実施形態において、制御回路10は、スイッチング電源装置1の出力電圧Voutを検出する電圧検出回路12を備え、ソフトスタート処理部11は、起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置1の出力電圧Voutの基準となる目標値Vrefを、初期値から所定の値まで徐々に増加させ、出力制御部(定電圧制御部13)は、目標値とスイッチング電源装置の出力電圧Voutの検出値とを比較し、スイッチング電源装置1の出力電圧Voutが目標値Vrefに応じた値になるように第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子Q1〜Q6のオン/オフ動作を制御するための操作量Uvを生成することを特徴とする。
これにより、本発明のスイッチング電源装置1では、ソフトスタート期間中において出力電圧Voutを徐々に増加させて出力することができるとともに、ソフトスタート期間が経過した後、同期整流を開始する際に、出力電圧Voutに電圧ドロップVdropが発生することを回避できる。
(3)また、上記実施形態において、所定の規定値Ukは、無負荷でかつ同期整流が行われている状態における操作量Uvに相当する値である。
このように、スイッチング電源装置1では、ソフトスタート期間が経過し同期整流を開始する際に、操作量Uvを所定の規定値Uk(電流の不連続が発生していないときの操作量)に差替えることができるので、これにより、同期整流を開始する際に。出力電圧Voutに電圧ドロップVdrが発生することを回避できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述したスイッチング電源装置1において、制御回路10内の各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
すなわち、上述の制御回路10内に、CPU、ROM、及びRAM等を有するマイクロコントローラやマイクロコンピュータ等のコンピュータシステムを搭載し、CPUが、ソフトウェアプログラムを読み込み実行することにより、制御回路10の一部又は全部の処理機能を実現するようにしてもよい。
また、本発明のスイッチング電源装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、一次コイル側のスイッチング回路が、LLC共振型のスイッチング回路で構成される場合の例について説明したが、本発明のスイッチング電源装置では、一次コイル側の回路構成についてはその構成が特定されず、二次コイル側の整流回路が同期整流方式の回路で構成されていればよい。例えば、一次コイル側の回路が、非共振型のPWM制御方式のものであってもよく、また、フェーズシフト型のスイッチ回路で構成されるスイッチング電源装置であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、スイッチング電源装置の起動の際に、ソフトスタート処理部11により目標値Vrefを徐々に増加させて、出力電圧Voutを立ち上げる例について説明したが、スイッチング電源装置の起動からソフトスタート期間が経過するまでの間に、出力電流を徐々に増加させる電流制限モードを採用する場合にも、本発明を好適に適用できるものである。
1…スイッチング電源装置、2…電源回路部、3…フルブリッジ回路(第1のスイッチ回路)、4…同期整流回路、5…同期整流スイッチ回路(第2のスイッチ回路)、10…制御回路、11…ソフトスタート処理部、12…電圧検出回路、13…定電圧制御部、14…整流方式制御部、15…PWM出力変換部、16…ドライバ回路、17…操作量差替部、Q1〜Q6…スイッチ素子、D1〜D6…ボディーダイオード、C11,C12,C21…コンデンサ、L11,L21,L22・・・チョークコイル

Claims (5)

  1. トランスの一次コイル側に流れる電流をスイッチングして前記一次コイル側に電力を供給する第1のスイッチ回路と、トランスの二次コイル側から出力される交流電圧を同期整流する第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子に並列に接続されるダイオードと、前記第2のスイッチ回路により整流された電圧を平滑するチョークコイルと、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であって、
    前記制御回路は、
    起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力の基準となる目標出力を、初期出力から所定の出力まで徐々に増加させるソフトスタート処理部と、
    前記目標出力と前記スイッチング電源装置の出力とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力が前記目標出力に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成する出力制御部と、
    前記ソフトスタート期間中は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子をオフにした状態で、前記第1のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御するとともに、前記トランスの二次コイル側に発生する交流電圧を前記ダイオードにより整流するダイオード整流を行い、
    前記ソフトスタート期間が経過した後は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始し、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御して同期整流を行う整流方式制御部と、
    前記ソフトスタート期間が経過し、前記整流方式制御部が前記同期整流を開始する際に、前記操作量が所定の規定値よりも小さいか否かを判定するとともに、前記操作量が前記所定の規定値よりも小さいと判定された場合に、この操作量を前記所定の規定値に差替える操作量差替部と、
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、
    スイッチング電源装置の出力電圧を検出する電圧検出回路を備え、
    前記ソフトスタート処理部は、
    起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力電圧の基準となる目標値を、初期値から所定の値まで徐々に増加させ、
    前記出力制御部は、
    前記目標値と前記スイッチング電源装置の出力電圧の検出値とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力電圧が前記目標値に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記所定の規定値は、無負荷でかつ前記同期整流が行われている状態における前記操作量に相当する値である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のスイッチング電源装置。
  4. 前記トランスの一次コイル側には、
    前記第1のスイッチ回路としてのフルブリッジ回路と、
    前記トランスの一次コイルに直列に接続されるチョークコイルとコンデンサと、
    を備え、
    前記フルブリッジ回路は、
    前記一次コイルに直列に接続されるチョークコイルとコンデンサとを介して、LLC共振回路により前記一次コイルに電力を供給するように制御され、
    前記トランスの二次コイル側には、
    二次コイルの各端子と直流出力電圧の基準電位端子との間にそれぞれ接続される前記第2のスイッチ回路内の2つのスイッチ素子と、
    前記二次コイルの各端子にそれぞれの一端が接続され、他端が共通接続される2つのチョークコイルと、
    一端が直流出力電圧の正電圧側の出力端子と前記2つのチョークコイルの他端とに接続されるとともに、他端が前記基準電位端子に接続される平滑用コンデンサと、
    を備え、
    前記第2のスイッチ回路内の2つのスイッチ素子は、
    前記二次コイル側に発生する交流電圧を全波整流するとともに、前記全波整流された電圧を前記チョークコイルと前記平滑用コンデンサとにより平滑するカレントダブラ方式の同期整流を行うように制御される
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. トランスの一次コイル側に流れる電流をスイッチングして前記一次コイル側に電力を供給する第1のスイッチ回路と、トランスの二次コイル側から出力される交流電圧を同期整流する第2のスイッチ回路と、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子に並列に接続されるダイオードと、前記第2のスイッチ回路により整流された電圧を平滑するチョークコイルと、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御する制御回路とを備えるスイッチング電源装置の制御方法であって、
    前記制御回路により、
    起動の際に、所定のソフトスタート期間をもって、スイッチング電源装置の出力の基準となる目標出力を、初期出力から所定の出力まで徐々に増加させるソフトスタート処理手順と、
    前記目標出力と前記スイッチング電源装置の出力とを比較し、前記スイッチング電源装置の出力が前記目標出力に応じた値になるように前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を制御するための操作量を生成する出力制御手順と、
    前記ソフトスタート期間中は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子をオフにした状態で、前記第1のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御するとともに、前記トランスの二次コイル側に発生する交流電圧を前記ダイオードにより整流するダイオード整流を行い、
    前記ソフトスタート期間が経過した後は、前記第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を開始し、前記第1及び第2のスイッチ回路内のスイッチ素子のオン/オフ動作を前記操作量に基づいて制御して同期整流を行う整流方式制御手順と、
    前記ソフトスタート期間が経過し、前記整流方式制御手順により前記同期整流を開始する際に、前記操作量が所定の規定値よりも小さいか否かを判定するとともに、前記操作量が前記所定の規定値よりも小さいと判定された場合に、この操作量を前記所定の規定値に差替える操作量差替手順と、
    が行われることを特徴とするスイッチング電源装置の制御方法。
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