JP2014197336A - コンテンツ配信システム、表示装置、携帯端末及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバ装置5と表示装置2と携帯端末4とを備え、携帯端末は、表示装置のコード表示部35に表示されたコードを撮像する撮像部47と、音を検出する音入力部48と、コードを解析してコンテンツの配信元を取得するコード解析手段46と、入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段46とを備え、サーバ装置は、携帯端末が付加情報の送信と共にコンテンツの配信元にアクセスした場合に、付加情報に応じてコンテンツを携帯端末に配信する配信制御手段55を備えている。
【選択図】図6
Description
そこで本発明は、1次元又は2次元のコードを利用しつつ、複数種類のコンテンツを適宜選択して配信することのできるコンテンツ配信システム、表示装置、携帯端末及びプログラムを提供することをその目的とする。
所定のコンテンツを配信するサーバ装置と、前記コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部を有する表示装置と、前記コンテンツの配信先にアクセスして前記コンテンツを取得する携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムであって、前記携帯端末は、前記コード表示部に表示されたコードを撮像する撮像部と、外部の音を検出する音入力部と、前記撮像された前記コードを解析して前記コンテンツの配信元の情報を取得するコード解析手段と、前記撮像部による前記コードの撮像時に前記音入力部から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段と、を備え、
前記サーバ装置は、前記携帯端末が前記付加情報の送信と共に前記コンテンツの配信元にアクセスした場合に、前記付加情報に応じてコンテンツを前記携帯端末に配信する配信制御手段を備えることを特徴としている。
コンテンツ配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と、前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元が配信するコンテンツを特定するための特定音を出力する音出力部とを備えることを特徴としている。
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と、外部の音を検出する音入力部と、前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段を備えることを特徴としている。
コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と音出力部とを有する表示装置のコンピュータを、前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように前記音出力部を制御する特定音出力手段として機能させることを特徴としている。
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と外部の音を検出する音入力部とを備える携帯端末のコンピュータを、前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能させることを特徴としている。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる発明の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
そして、この実施形態としてのコンテンツ配信システム1は、デジタルサイネージ装置2を店舗に設置し、店舗に来訪した来訪客(以下、ユーザーとする)が携帯端末4によりデジタルサイネージ装置2からサーバ装置5へのアクセス情報を取得してくじ引きを行い、くじ引きの景品に関するデータをコンテンツとしてサーバ装置5から携帯端末4に配信することを可能とするシステムを構築している。
図2はデジタルサイネージ装置2の主制御構成を示すブロック図である。デジタルサイネージ装置2は、人物画像や広告映像等の映像光を照射する投影部21と、投影部21から照射された映像光を背面で受けて前面に投影するスクリーン部22とを備えている。
図3は、スクリーン部22の概略構成を示す正面図である。図3に示すようにスクリーン部22には、四角形の画像形成部27と、画像形成部27を支持する台座28とが備えられている。
画像形成部27は、映像光の照射方向に対して略直交する例えばアクリル板などの一枚の透光板29により形成されている。透光板29の背面には背面投影用のフィルムスクリーンが積層され、なおかつフィルムスクリーンの背面にはフィルム状のフレネルレンズが積層されている。そして、この画像形成部27と前述したプロジェクタ24とにより表示部を構成している。
カメラの光学系は、画像形成部27に向き合った人物の顔部分を撮像可能な方向に向けられている。また、その撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。そして、撮像素子は、光学系を通過した光学像を2次元の画像信号に変換する。
リーダライター部31、操作部32、音出力部33、音入力部34及び撮像部30は、図2に示すように制御部23に接続されている。
そして、制御部23はリーダライター部31に対して携帯端末4がかざされると、読み取り時においては携帯端末4に記憶されている情報を、リーダライター部31を介して読み出す。他方、書き込み時においては制御部23は書き込み情報を、リーダライター部31を介して携帯端末4に記憶させる。
また、制御部23は、操作部32からの操作信号或いは外部指令に従って、各種の処理を実行し、必要時には、記憶部25から画像データや音データを読み出して、プロジェクタ24の表示制御及び音出力部33の音出力制御を実行する。
さらに、制御部23は、撮像部30から得られた画像データや、音入力部34から得られた音データを記憶部25に格納する。
また、制御部23は、携帯端末4からの情報や、操作部32からの操作信号によっては、通信部26を制御してサーバ装置5と通信を行う。通信により得られた情報は記憶部25に格納される。
図4は、携帯端末4の主制御構成を示すブロック図である。
携帯端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット式端末などの携帯機器である。図4に示すように携帯端末4には、例えば表示部41と、操作部42と、通信部43と、近距離通信部44と、記憶部45と、撮像を行う撮像部47と、外部の音を取り込む音入力部48と、これらを制御する制御部46とが設けられている。
表示部41は例えば液晶パネルや有機ELパネルなどから構成されている。
操作部42は例えばタッチパネルや、操作キーなどである。
通信部43は3GやLTE、Wi−Fiなどの規格により通信を行う。また、ネットワークNを通じてサーバ装置5との通信も可能である。
近距離通信部44は例えばNFCなどの近距離無線通信技術によってデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31と通信を行う。
記憶部45には、サーバ装置5とアクセスするためのプログラムであるサーバアクセスアプリ451が記憶されており、また、サーバ装置5からコンテンツとしてクーポンデータ452の配信を受けた場合には当該クーポンデータ452が格納される。
音入力部48は、図示は省略するが、マイクと当該マイクから取り込んだ外部の音をデジタルデータ化するA/D変換部とを備えている。
また、制御部46は、近距離通信部44がデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31に接近すると、近距離通信部44及びリーダライター部31を介してデジタルサイネージ装置2と情報の送受を実行する。
図5はサーバ装置5の主制御構成を示すブロック図である。
サーバ装置5は、表示部51と、入力部52と、通信部53と、記憶部54と、これらを制御する制御部55とが設けられている。
表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、制御部55から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
入力部52はキーボードとマウス等のポインティングデバイスとからなり、サーバ装置5の管理者による入力を受け付けてその操作情報を制御部55に出力する。
通信部53は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成され、ネットワークNに接続されて、ネットワークN上のデジタルサイネージ装置2や携帯端末4との通信を行う。
制御部55は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
このコンテンツ配信システム1は、店舗に設置され、広告等の表示を行っているデジタルサイネージ装置2に付された2次元コードをユーザーが携帯端末4で読み込むことでサーバ装置5にアクセスし、サーバ装置5におけるくじ引きの処理結果に応じてコンテンツであるクーポンデータを携帯端末4に配信するシステムである。
また、このコンテンツ配信システム1の特徴として、デジタルサイネージ装置2ではその音出力部33から特定音を出力し、携帯端末4側では2次元コードの撮像時に特定音の取り込みを行い、これを付加情報に変換してサーバ装置5に対するコンテンツリクエストの生成を行っている。
これらの前提に基づいて、コンテンツ配信システム1の各構成が行う処理について以下に説明する。
前述したように、デジタルサイネージ装置2の制御部23は、特定音出力プログラム252(図2参照)を実行することにより、携帯端末4に対して特定音の出力制御を行う。
携帯端末4側では、取り込んだ特定音データから音における何らかの特徴を抽出し、その特徴に応じて付加情報を生成する。従って、デジタルサイネージ装置2が出力する特定音は、他の音と識別が可能となる何らかの特徴を備えている音が利用される。
例えば、特定音の特徴としては、その音量そのものでも良いし、一定の周期やテンポで繰り返される連続音でも良いし、所定波長の単一波長音でも良い。これにより、音量、周期、テンポ、周波数から各特定音を携帯端末4側で識別することができる。なお、特定音は人の可聴領域外の音でも良い。
なお、ここでは一例として、周波数解析を行った場合に特定の周波数成分が最も顕著に大きくなる特徴を有する特定音をデジタルサイネージ装置2が出力するものとし、そのデータ記憶部253(図2参照)には、顕著となる周波数が異なる複数種類の特定音データが格納されているものとする。
なお、デジタルサイネージ装置2がいずれの特定音を出力するかは、特定音出力プログラム252(図2参照)により、サーバ装置5からの特定音指示の指令に従って選択される。
即ち、デジタルサイネージ装置2の制御部23は、1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように音出力部33を制御する特定音出力手段として機能する。
そして、特定音出力プログラム252は、コンピュータとしての制御部23を特定音出力手段として機能させるものである。
携帯端末4の制御部46はサーバアクセスアプリ451(図4参照)を実行することにより、2次元コードの撮像時にデジタルサイネージ装置2の音出力部33から出力される特定音の取り込みを実行する。
そして、制御部46は、取得した2次元コードの画像データと特定音のデータとからコンテンツリクエストを生成してサーバ装置5にアクセス(通信)する。その手法を図6を参照しながら説明する。
即ち、制御部46は、撮像された2次元コードを解析してコンテンツの配信元の情報(アクセス先の情報)を取得するコード解析手段として機能する。
即ち、制御部46は、撮像部47による2次元コードの撮像時に音入力部48から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段として機能する。
即ち、制御部46は、付加情報を付帯して、撮像された2次元コードから取得したアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能する。
そして、上記のように、プログラムとしてのサーバアクセスアプリ451は、コンピュータとしての制御部46を、上記コード解析手段、音解析手段、アクセス手段として機能させるものである。
その場合、デジタルサイネージ装置2では、リーダライター部31に携帯端末4の近距離通信部44を近づけるとくじ引きによりコンテンツの配信が可能となる等のくじ引きの実施及びその説明画面を表示し、ユーザーに対してくじ引きの参加を促すと共にその内容を説明する映像出力制御を行うことが望ましい。
まず、サーバ装置5の制御部55は、特定音指示プログラム541(図5参照)を実行することにより、特定音の選択を行い、選択した特定音を出力するようにデジタルサイネージ装置2に通知する。
サーバ装置5の記憶部54にはデジタルサイネージ装置2において出力すべき特定音の種類とその時間帯を定めた特定音のタイムスケジュールのデータ543が用意されている。このタイムスケジュールでは、一日におけるコンテンツの配信を行う全ての時間を複数の時間帯に分割し、各時間帯ごとに別々の種類の特定音が定められている。
そして、サーバ装置5の制御部55は内蔵時計により現在時刻を監視しつつ、タイムスケジュールのデータ543を参照して、各種の特定音の出力する時刻になったときに、デジタルサイネージ装置2に対して、特定音の種別を特定しながら当該特定音の出力を指示する。
即ち、制御部55は、表示装置であるデジタルサイネージ装置2に対して、音出力部33から出力する特定の音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段として機能する。
なお、デジタルサイネージ装置2が複数台設置されている場合には、サーバ装置5の記憶部54には、各デジタルサイネージ装置2ごとにタイムスケジュールのデータ543が用意され、個々に特定音の指示を行う。
即ち、制御部55は、携帯端末4のアクセスによりコンテンツリクエストを受信すると、その付加情報から配信するコンテンツとしての景品の内容を決定する。この場合の景品は、金券、買い物割引券、商品引換券等として機能する電子クーポンであるクーポンデータ544である。
記憶部54には、付加情報と景品の内容との対応関係を示す景品特定データ545が格納されており、制御部55は、付加情報を取得すると、この景品特定データを参照して景品を決定する。
また、制御部55は、景品を決定すると、当落決定処理を行ってくじ引きの当落を決定する。この当落決定処理は、例えば、乱数発生処理を行い、得られた乱数が予め定めた当たり判定の数値範囲内に属するか否かによって当落を決定する。
そして、制御部55は、当落決定処理により当たりが発生した場合にのみ、コンテンツしての景品のクーポンデータ544をネット回線を通じて携帯端末4に送信する。
即ち、制御部55は、携帯端末4が付加情報の送信と共にコンテンツの配信元となるサーバ装置5にアクセスした場合に、付加情報に応じてコンテンツを携帯端末4に配信する配信制御手段として機能する。
サーバ装置5における特定音指示入力処理の流れを図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、サーバ装置5の制御部55は、内蔵時計により現在時刻を監視しつつ、タイムスケジュールのデータ543を参照して、新たな特定音を出力する時刻になったか否かを判定し(ステップS1)、その時刻になっていない場合には周期的に新たな特定音を出力する時刻になったか否かを判定する。
また、新たな特定音を出力する時刻になった場合には、制御部55は、タイムスケジュールのデータ543により、通知する特定音の種類を決定する(ステップS3)。
そして、制御部55は、その通信部53を通じて、デジタルサイネージ装置2に対して決定された特定音を出力するよう出力指示の通知を行う(ステップS5)。
次に、デジタルサイネージ装置2における特定音指示入力処理の流れを図8のフローチャートに基づいて説明する。
デジタルサイネージ装置2の制御部23は、通信部26を通じて、サーバ装置5から特定音の出力指示の受信待ちを行い(ステップS11)、出力指示を受信すると、制御部23はサーバ装置5により指定された特定音のデータをデータ記憶部253から読み出して、音出力部33にて出力する(ステップS13)。
その後、制御部23は、サーバ装置5からの現在選択されている特定音の出力指示が継続しているかを監視し(ステップS15)、出力指示が継続している間はその特定音の出力を継続し、出力指示が途絶え場合には、特定音の出力を終えて処理を終了する。
なお、図8のフローチャートに示した特定音指示入力処理は、所定の期間ごとに行っても良いし、ステップ15でNoの場合、ステップS11に戻るようにしても良い。
次に、携帯端末4における特定音指示入力処理の流れを図9のフローチャートに基づいて説明する。
店頭に設置されたデジタルサイネージ装置2は、その画像形成部27に広告映像やくじ引きによるコンテンツ配信の実施中であることを示す映像が表示され、その音出力部33からはサーバ装置5に指定された特定音を出力している。
そして、その状態において、ユーザーは、携帯端末4の撮像部47により,デジタルサイネージ装置2のコード表示部35に表示された2次元コードの撮像を行う(ステップS21)。このとき、制御部46はサーバアクセスアプリ451の機能により、デジタルサイネージ装置2から出力されている特定音を音入力部48から取り込む(ステップS23)。
さらに、画像解析を行い(ステップS27)、2次元コードの向き、サイズを求め、コンテンツの配信元の情報が記述された部位を特定した上で、当該部位を従来周知の手法によって、例えば文字情報に変換する。これにより、コンテンツの配信元となるサーバ装置5のURL(後述するコンテンツリクエストの送信先情報)を取得する(ステップS29)。
そして、制御部46は、取得したサーバ装置5のURLと付加情報とによりコンテンツリクエストを生成し(ステップS35)、これをサーバ装置5のURLに送信する(ステップS37)。
次に、サーバ装置5におけるコンテンツ配信処理の流れを図10のフローチャートに基づいて説明する。
サーバ装置5の制御部55は、携帯端末4からコンテンツリクエストの受信待ちを行っている(ステップS41)。
そして、コンテンツリクエストを受信すると、制御部55は、そこに含まれる付加情報を取り出して、景品特定データ545と照合して付加情報に対応する景品を特定する(ステップS43)。
そして、制御部55は、当落決定処理を実行する(ステップS45)。つまり、乱数を発生させてそれが当たりの数値範囲内か否かを判定する(ステップS47)。
これにより、当たりと判定した場合には、制御部55は、その通信部53から携帯端末4に対して当たりであることを通知し、選択された景品に対応するクーポンデータ544を送信する(ステップS49)。そして、記憶部54内の景品管理データ546について当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新して(ステップS51)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53から携帯端末4に対してはずれであることを通知して(ステップS53)、くじ引きの処理を完了する。
コンテンツ配信システム1は、携帯端末4が、撮像された2次元コードを解析してコンテンツの配信元の情報であるサーバ装置5のURLを取得するコード解析手段と撮像部47によるコードの撮像時に音入力部48から入力された特定音を解析して付加情報を取得する音解析手段とアクセス手段として機能する制御部46を備えている。そして、サーバ装置5は、携帯端末4が付加情報の送信と共にコンテンツの配信元にアクセスした場合に、くじ引きの当落決定処理を経て、付加情報に応じてコンテンツとしてのクーポンデータ544を携帯端末4に配信する配信制御手段としての制御部55を備えている。
このため、コンテンツ配信システム1のサーバ装置5側では、複数種類あるコンテンツの中から付加情報に応じたコンテンツを特定し、携帯端末4に配信することが可能となる。つまり、2次元コードのみの場合には固定的な一種類の情報しか伝達できないが、その撮像時にデジタルサイネージ装置2から特定音が出力されるので、携帯端末4は特定音から付加情報を得ることが出来る。このため、携帯端末4をサーバ装置5にアクセスさせると共に、付加情報により複数種類のコンテンツの中から適宜選択して配信することが可能となる。
また、2次元コードと特定音の組み合わせを利用するので、携帯端末4に与える情報の内容を変更する場合でも、2次元コードと組合わせる特定音を他の特定音に変更するだけでよく、新しい2次元コードを用意する必要がないので、利便性が高い。
さらに、デジタルサイネージ装置2は、特定の音を出力する音出力部33を備えるので、携帯端末4は特定音に対応する特定の付加情報を得ることが出来る。
仮に、2次元のコードのみによりコンテンツの配信元にアクセスすることが可能な従来のシステムと比べた場合、従来のシステムではコード画像のコピーを入手して容易にアクセスすることが可能となる。一方、コンテンツ配信システム1では、特定の付加情報と共にアクセスするので、ユーザーが実際にデジタルサイネージ装置2のある場所に赴いてコードの撮像及び特定音の取り込みを行ったことを容易に確認することができる。このため、専ら、正規の手順に従ってアクセスした携帯端末4に対してのみコンテンツの配信を行うことができ、配信の適正化を図ることが可能となる。
前述したコンテンツ配信システム1では、デジタルサイネージ装置2の音出力部33から特定音を出力し、携帯端末4は、特定音から付加情報を取得していたが、デジタルサイネージ装置2から特定音を出力せずに、或いは、デジタルサイネージ装置2に音出力部33を設けずに、携帯端末4が付加情報を取得することも可能である。
その場合、携帯端末4は、撮像部47によりデジタルサイネージ装置2のコード表示部35の2次元コードを撮像し、音入力部48は、周囲の環境音の取り込みを行う。
そして、携帯端末4の制御部46は、音入力部48から入力された環境音を解析して付加情報を取得する。環境音の解析の方法としては、周波数解析や、音量、周期やテンポで識別することが可能である。
これに対して、サーバ装置5では、環境音の音量が大きいことを示す付加情報に対して、より景品が豪華になるように割り当てた景品特定データ545を用意したり、環境音の音量が大きいことを示す付加情報についてくじ引きの当落決定処理において当たり確率が高くなるように調整することにより、くじ引き会場となるデジタルサイネージ装置2の周囲が賑やかであるほどくじ引きを盛り上げる等、集客効果の向上を図ることが可能となる。
また、逆に、サーバ装置5では、環境音の音量が小さいことを示す付加情報に対して、より景品が豪華になるように割り当てた景品特定データ545を用意したり、環境音の音量が小さいことを示す付加情報についてくじ引きの当落決定処理において当たり確率が高くなるように調整することにより、くじ引き会場となるデジタルサイネージ装置2の周囲が静かで盛り上がりに欠けている状況を打破してくじ引きを盛り上げる等、集客効果の向上を図ることが可能となる。
いずれにせよ、このように携帯端末4が周囲の環境音を取り込んで解析して付加情報を取得することにより、周囲の活況に応じて適切なコンテンツの配信を行うことが可能となる。
また、サーバ装置5では、記憶部54内の特定音指示プログラム541と特定音のタイムスケジュールのデータ543及びこれらに基づく処理を不要とすることができる。
そして、制御部46は、2次元コードを検出し(ステップS25)、画像解析により(ステップS27)、サーバ装置5のURL(後述するコンテンツリクエストの送信先情報)を取得する(ステップS29)。
さらに、制御部46は、環境音の音量に基づく解析を行い(ステップS31)、対応データから付加情報を特定する(ステップS33)。
そして、制御部46は、取得したサーバ装置5のURLと付加情報とによりコンテンツリクエストを生成し(ステップS35)、これをサーバ装置5のURLに送信する(ステップS37)。
そして、制御部55は、当落決定処理を実行する(ステップS45)。このとき、当落判定に付加情報、即ち、環境音の音量を考慮する場合には、当たり確率の調整を行う。
そして、当たり判定を行い(ステップS47)、当たりの場合には、制御部55は、携帯端末4に対して当たりを通知し、景品に対応するクーポンデータ544を送信する(ステップS49)。また、景品管理データ546を更新して(ステップS51)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対してはずれであることを通知して(ステップS53)、くじ引きの処理を完了する。
コンテンツの配信元を示すコード表示部のコードとして2次元コードを例示したが、携帯端末4が読み取り可能であれば、バーコードのような1次元コードを使用しても良い。
その場合、各デジタルサイネージ装置2から出力される特定音は、同時刻においては全てのデジタルサイネージ装置2について異なるものとなるように各々のタイムスケジュールのデータを作ることが望ましい。これにより、付加情報からいずれのデジタルサイネージ装置2での撮像によるアクセスかをサーバ装置5側で識別することが可能となる。
例えば、デジタルサイネージ装置2が特定音のタイムスケジュールのデータを記憶部25に保有し、それを参照して随時特定音を変更するように制御しても良い。
また、タイムスケジュールに限らず、他の要因で音出力部33から出力する特定音を変更させるよう制御しても良い。例えば、デジタルサイネージ装置2に対して人為的に来客数を入力し、或いは、リーダライター部31に対する携帯端末4のアクセス回数をカウントして来客数を予測し、これらの来客数に応じて特定音を変更する制御を行っても良い。これによって、デジタルサイネージ装置2の来客数等の周囲の環境に応じて、くじ引きの結果を変動させたり、配信するコンテンツの内容を変化させることが可能となる。
例えば、本実施形態では、デジタルサイネージ装置2との通信を行うため、それ専用のアプリケーションを実行するようになっているが、これ以外にも携帯端末4に搭載されているインターネットブラウザによってネット上のアプリケーションを実行することでデジタルサイネージ装置2との通信を行うことも可能である。
その場合、1次元又は2次元のコードには、コンテンツ配信元となるデジタルサイネージ装置2へのアクセス先を示したURLが記述され、デジタルサイネージ装置2からコンテンツとしてのクーポンデータの配信が行われる。
また、サーバ装置5の制御部55が行っていた、タイムスケジュールのデータに基づく特定音の選択及び出力制御、コンテンツ配信プログラム542に基づくコンテンツ配信処理、くじ引きの各種の景品の在庫管理の処理等を全てデジタルサイネージ装置2の制御部23が実行する。
上述の実施形態では、アクセス手段としての制御部46は、1次元又は2次元のコードからアクセス先のURLを取得し、特定音からコンテンツを決定するための付加情報を取得し、それぞれ異種の情報を取得しているが、1次元又は2次元のコードと特定音とから同種の情報を得ても良い。例えば、1次元又は2次元のコードからアクセス先のアドレスを取得し、特定音からアクセス先のアドレス内のさらに下位のアドレスを取得する等も可能である。その場合、特定音が変更されると、アクセス先のアドレスの下位のアドレスも変更されるので、サーバ装置5側では、特定音の変更によって異なる対応(例えば、下位のいずれかのアドレスにアクセスするかに応じてコンテンツを変える等である)を行うことが可能となる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
所定のコンテンツを配信するサーバ装置と、
前記コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部を有する表示装置と、
前記コンテンツの配信先にアクセスして前記コンテンツを取得する携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムであって、
前記携帯端末は、
前記コード表示部に表示されたコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像された前記コードを解析して前記コンテンツの配信元の情報を取得するコード解析手段と、
前記撮像部による前記コードの撮像時に前記音入力部から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末が前記付加情報の送信と共に前記コンテンツの配信元にアクセスした場合に、前記付加情報に応じてコンテンツを前記携帯端末に配信する配信制御手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
<請求項2>
前記表示装置は、特定音を出力する音出力部を備えることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
<請求項3>
前記サーバ装置は、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段を備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信システム。
<請求項4>
前記サーバ装置の特定音指示入力手段は、所定のタイムスケジュールに従って、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信システム。
<請求項5>
コンテンツ配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元が配信するコンテンツを特定するための特定音を出力する音出力部とを備えることを特徴とする表示装置。
<請求項6>
前記音出力部は、所定のタイムスケジュールによって、特定音を変更することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
<請求項7>
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段を備えることを特徴とする携帯端末。
<請求項8>
コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と音出力部とを有する表示装置のコンピュータを、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように前記音出力部を制御する特定音出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と外部の音を検出する音入力部とを備える携帯端末のコンピュータを、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能させることを特徴とするプログラム。
2 デジタルサイネージ装置(表示装置)
4 携帯端末
5 サーバ装置
23 制御部(特定音出力手段)
24 プロジェクタ
25 記憶部
27 画像形成部
33 音出力部
35 コード表示部
45 記憶部
46 制御部(コード解析手段、音解析手段、アクセス手段)
47 撮像部
48 音入力部
54 記憶部
55 制御部(配信制御手段、特定音指示入力手段)
252 特定音出力プログラム
253 データ記憶部
451 サーバアクセスアプリ
452 クーポンデータ
541 特定音指示プログラム
542 コンテンツ配信プログラム
543 特定音のタイムスケジュールのデータ
544 クーポンデータ(コンテンツ)
N ネットワーク
Claims (9)
- 所定のコンテンツを配信するサーバ装置と、
前記コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部を有する表示装置と、
前記コンテンツの配信先にアクセスして前記コンテンツを取得する携帯端末とを備えるコンテンツ配信システムであって、
前記携帯端末は、
前記コード表示部に表示されたコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像された前記コードを解析して前記コンテンツの配信元の情報を取得するコード解析手段と、
前記撮像部による前記コードの撮像時に前記音入力部から入力された音を解析して付加情報を取得する音解析手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末が前記付加情報の送信と共に前記コンテンツの配信元にアクセスした場合に、前記付加情報に応じてコンテンツを前記携帯端末に配信する配信制御手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記表示装置は、特定音を出力する音出力部を備えることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システム。
- 前記サーバ装置は、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示する特定音指示入力手段を備えることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ配信システム。
- 前記サーバ装置の特定音指示入力手段は、所定のタイムスケジュールに従って、前記表示装置に対して、前記音出力部から出力する特定音の種類を選択し指示することを特徴とする請求項3記載のコンテンツ配信システム。
- コンテンツ配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元が配信するコンテンツを特定するための特定音を出力する音出力部とを備えることを特徴とする表示装置。 - 前記音出力部は、所定のタイムスケジュールによって、特定音を変更することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
- 1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と、
外部の音を検出する音入力部と、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段を備えることを特徴とする携帯端末。 - コンテンツの配信元を示す1次元又は2次元のコードを表示するコード表示部と音出力部とを有する表示装置のコンピュータを、
前記1次元又は2次元のコードが示すコンテンツ配信元のコンテンツを特定するための特定音を出力するように前記音出力部を制御する特定音出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 1次元又は2次元のコードを撮像する撮像部と外部の音を検出する音入力部とを備える携帯端末のコンピュータを、
前記撮像されたコードと前記検出された外部の音に基づいたアクセス先にアクセスするアクセス手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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