JP2014191602A - 表示装置、プログラム及び表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】広告、集客効果を高めること。
【解決手段】キャラクターの顔画像の表示部240と、撮像部30と、撮像画像から人物の顔画像を検出する顔検出処理手段231と、顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段232と、表情認識処理手段による表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段234とを備え、くじ引きの処理を行う。
【選択図】図10

Description

本発明は、表示装置、プログラム及び表示システムに係り、特に広告や集客に用いる表示装置、プログラム及び表示システムに関する。
従来、例えばデジタルサイネージ装置などの表示装置においては、広告画像の内容を容易に変更することができるため、最新の情報を常に閲覧者に提供できる点で優れた広告効果を発揮する(例えば特許文献1参照)。
特開2012−128210号公報
しかしながら、上記表示装置は、広告画像の切り換えが自在であることから、ある程度の広告効果を上げることが可能だが、閲覧者に対して一方的にメッセージを送るという形で使用されるため、飽きられやすく、広告効果が徐々に低下するという問題があった。
そこで本発明は、より高い広告効果を発揮することのできる表示装置、プログラム及び表示システムを提供することをその目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の表示装置は、
画像を表示する表示部と、撮像を行う撮像部と、前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段と、を備えることを特徴としている。
以上の課題を解決するため、本発明のプログラムは、
画像を表示する表示部と撮像を行う撮像部とを有する表示装置のコンピュータを、前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段、前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段、前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段、として機能させることを特徴としている。
以上の課題を解決するため、本発明の表示システムは、表示装置とサーバ装置とを備える表示システムであって、
前記表示装置は、画像を表示する表示部と、撮像を行う撮像部と、前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、を備え、
前記サーバ装置は、前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段を備えることを特徴としている。
本発明によれば、注目度を高め、広告効果、集客効果の向上を図ることが可能となる。
第一の実施形態の表示システムの概略構成を示すブロック図である。 デジタルサイネージ装置の主制御構成を示すブロック図である。 デジタルサイネージ装置のスクリーン部の概略構成を示す正面図である。 携帯端末の主制御構成を示すブロック図である。 サーバ装置の主制御構成を示すブロック図である。 デジタルサイネージ装置の制御部における機能構成を示すブロック図である。 デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの前段階の処理を示すフローチャートである。 サーバ装置におけるくじ引きの処理の流れを示すフローチャートである。 サーバ装置におけるくじ引きの処理の他の例を示すフローチャートである。 第二の実施形態のデジタルサイネージ装置の制御部における機能構成を示すブロック図である。 デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの処理を示すフローチャートである。 デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの処理の他の例を示すフローチャートである。
[第一の実施形態]
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる第一の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は第一の実施形態の表示システムの概略構成を示すブロック図である。表示システム1には、本発明に係る表示装置としてのデジタルサイネージ装置2と、ネットワークNを介してデジタルサイネージ装置2に通信自在なサーバ装置5と、例えばNFCなどの近距離無線通信技術によってデジタルサイネージ装置2に通信自在な携帯端末4とが備えられている。
[デジタルサイネージ装置]
図2はデジタルサイネージ装置2の主制御構成を示すブロック図である。デジタルサイネージ装置2は、人物画像の映像光を照射する投影部21と、投影部21から照射された映像光を背面で受けて前面に投影するスクリーン部22とを備えている。
投影部21は、処理プログラム及び各種のデータに基づいて各部を制御する制御部23と、制御部23に接続され、当該制御部23から出力された画像データ(動画及び静止画を含む画像データ)を映像光に変換してスクリーン部22に向けて照射するプロジェクタ24と、処理プログラム及び各種のデータを記憶する記憶部25と、ネットワークNを介してサーバ装置5と通信する通信部26とを備えている。
次に、スクリーン部22について説明する。
図3は、スクリーン部22の概略構成を示す正面図である。図3に示すようにスクリーン部22には、四角形の画像形成部27と、画像形成部27を支持する台座28とが備えられている。
画像形成部27は、映像光の照射方向に対して略直交する例えばアクリル板などの一枚の透光板29により形成されている。透光板29の背面には背面投影用のフィルムスクリーンが積層され、なおかつフィルムスクリーンの背面にはフィルム状のフレネルレンズが積層されている。そして、この画像形成部27と前述したプロジェクタ24とにより表示部240(図6参照)を構成している。
そして、画像形成部27の上部には、例えばカメラなどの撮像部30が設けられている。この撮像部30が画像形成部27に対向する空間の映像をリアルタイムに撮像して画像データを生成する。撮像部30は、図示は省略するが、光学系及び撮像素子を備えるカメラと、カメラを制御する撮像制御部とを備えている。上記カメラは、可視光カメラまたは赤外線カメラのいずれを使用してもよい。
カメラの光学系は、複数のレンズから構成され、焦点距離が所定距離に固定され、被写界深度が深くなるように構成されている。また、この光学系は、画像形成部27に向き合った人物の顔部分を撮像可能な方向に光軸が向けられている。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。そして、撮像素子は、光学系を通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
撮像制御部は、撮像素子による特定の被写体の撮像を制御する。即ち、撮像制御部は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。そして、撮像制御部は、タイミング発生器、ドライバにより撮像素子を走査駆動して、受光した光学像を所定周期毎に二次元の画像信号に変換させ、当該撮像素子の撮像領域から1画面分ずつフレーム画像を読み出して画像データを生成する。
台座28には、携帯端末4と通信し携帯端末4に対して情報を読み書きするためのリーダライター部31と、ボタン式の操作部32と、スピーカなどの音声出力部33と、マイクなどの音声入力部34とが設けられている。
リーダライター部31、操作部32、音声出力部33、音声入力部34及び撮像部30は、図2に示すように制御部23に接続されている。
制御部23は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
そして、制御部23はリーダライター部31に対して携帯端末4がかざされると、読み取り時においては携帯端末4に記憶されている情報を、リーダライター部31を介して読み出す。他方、書き込み時においては制御部23は書き込み情報を、リーダライター部31を介して携帯端末4に記憶させる。
また、制御部23は、操作部32からの操作信号に基づいて、各種の処理を実行し、必要時には、記憶部25から画像データや音声データを読み出して、プロジェクタ24の表示制御及び音声出力部33の音声出力制御を実行する。
さらに、制御部23は、撮像部30から得られた画像データや、音声入力部34から得られた音声データを記憶部25に格納する。
また、制御部23は、携帯端末4からの情報や、操作部32からの操作信号によっては、通信部26を制御してサーバ装置5と通信を行う。通信により得られた情報は記憶部25に格納される。
図4は、携帯端末4の主制御構成を示すブロック図である。
携帯端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット式端末などの携帯機器である。図4に示すように携帯端末4には、例えば表示部41と、操作部42と、通信部43と、近距離通信部44と、記憶部45と、これらを制御する制御部46とが設けられている。
表示部41は例えば液晶パネルや有機ELパネルなどから構成されている。
操作部42は例えばタッチパネルや、操作キーなどである。
通信部43は3GやLTE、Wi−Fiなどの規格により通信を行う。
近距離通信部44は例えばNFCなどの近距離無線通信技術によってデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31と通信を行う。
記憶部45には、デジタルサイネージ装置2との通信を行うためのアプリケーションが記憶されている。デジタルサイネージ装置2との通信を行うためのアプリケーションとしては、クーポン取得アプリ451などが挙げられる。
制御部46は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
また、制御部46は、近距離通信部44がデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31に接近すると、クーポン取得アプリ451を起動し、近距離通信部44及びリーダライター部31を介してデジタルサイネージ装置2と情報の送受を実行する。
[サーバ装置]
図5はサーバ装置5の主制御構成を示すブロック図である。
サーバ装置5は、表示部51と、入力部52と、通信部53と、記憶部54と、これらを制御する制御部55とが設けられている。
表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、制御部55から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
入力部52はキーボードとマウス等のポインティングデバイスとからなり、サーバ装置5の管理者による入力を受け付けてその操作情報を制御部55に出力する。
通信部53は、モデム、ルータ、ネットワークカード等により構成され、ネットワークNに接続されて、ネットワークN上のデジタルサイネージ装置2との通信を行う。
記憶部54は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部54には、図5に示すように、デジタルサイネージ装置2と通信を行ってくじ引きの処理を行う処理プログラム541と、くじ引きの景品管理データ542とが記憶されている。
制御部55は、各種のプログラムを実行して所定の演算や各部の制御を行うCPUとプログラム実行時の作業領域となるメモリとを備えている(いずれも図示略)。
[表示システムを利用したくじ引きの処理の概要]
この表示システム1のデジタルサイネージ装置2は、例えば、店舗に設置され、広告表示だけでなく、くじ引きを実施して、広告と集客のために利用されることを前提としている。
そして、サーバ装置5は、デジタルサイネージ装置2で実施されたユーザーの顔画像の表情認識の結果を受信して当該結果を考慮したくじ引きの処理を実施し、くじ引きの結果をデジタルサイネージ装置2に返信する。
また、携帯端末4は、デジタルサイネージ装置2によりくじ引きを実行する人物(以下、この人物を「ユーザー」とする)が携行する端末であって、くじ引きの賞品であるクーポン券として機能するクーポンデータ452を受信し、保存するための受信装置として利用されるものである。
[デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの前段階の処理]
表示システム1を利用したくじ引きの実施のために、デジタルサイネージ装置2ではくじ引きの前段階の処理を実行する。
そのため、デジタルサイネージ装置2には、図2に示すように、その記憶部25にくじ引きの前段階の処理を行う為の処理プログラム251が格納されており、くじ引きの前段階の処理に要する設定データ、画像データ、音声データ等の各種データは、記憶部25内のデータ記憶部252に格納されている。
そして、デジタルサイネージ装置2の制御部23は、いわゆるコンピュータであって、上記くじ引きの前段階の処理プログラム251を実行することにより、図6に示す、顔検出処理手段231、表情認識処理手段232、映像生成手段233として機能する。
なお、以下の説明において、撮像画像、顔画像、表示画像、その他の画像は、いずれも、全てデータ化して処理が行われることを前提する。
上記顔検出処理手段231は、撮像部30による撮像画像からくじ引きを行うユーザーの顔画像とその位置、サイズを検出する。
表情認識処理手段232は、検出された顔画像から、複数種類の表情のいずれに近いかを数値化し、これらの数値から表情点数を算出する。
映像生成手段233は、撮像部30による撮像の際に、表示部240により所定の映像を表示する。これにより、ユーザーが所定の映像を見たときの反応が表情に表れた状態で撮像を行うことができる。
[顔検出処理手段]
上記各手段231〜233について、さらに補足的に説明する。
顔検出処理手段231は、撮像部30により取得された撮像画像から所定のアルゴリズムに基づいて顔検出処理を行い、顔画像を取得する。
この顔検出処理手段231では、撮像部30により取得された撮像画像に対してadaboost(アダブースト)のアルゴリズムを用いて顔画像の検出を行う。
adaboostのアルゴリズムでは、顔画像の識別力が弱い識別器(例えば、識別の正解率が0.5より若干高い程度)を複数使用する。これらの識別器は、予め、サンプルとなる顔画像と非顔画像とを用いた学習によって識別器ごとに重み付けが設定されている。
そして、顔検出処理手段231は、撮像画像全体を各識別器によりサーチすることでそれぞれの識別器から得られる点数(重み付けが反映された点数)の総計が所定の閾値以上となるエリアに顔があるものと認識する。
上記識別器としては、例えば、顔の部分的な特徴を白黒の矩形領域とその配置とで表したHaar-Like(ハールライク)特徴といわれる複数のパターン画像を使用する。これらの複数のパターン画像も顔画像と非顔画像とを用いた学習によって個々に重み付けされている。そして、各パターン画像と撮像画像のサーチエリアとの一致判定結果から当該識別器の点数を算出する。
また、顔画像を検出するためのサーチエリアは、複数のサイズで用意されており、識別器も、これらのサイズごとに用意されている。つまり、各種のサイズで顔画像の検出を行い、これにより、撮像画像の撮像範囲内の顔画像の位置だけでなく、顔画像のサイズも取得することが可能となっている。
なお、この顔検出処理手段231による顔画像の検出の手法は一例であって、上記処理に限らず、他の周知の顔検出の手法を使用することも可能である。
[表情認識処理手段]
表情認識処理手段232は、顔検出処理手段231により検出された顔画像から複数種類の表情にどの程度近いかを示す表情点数を求める。そして、それぞれの表情の表情点数を統合して一つの表情点数を算出する。
表情の種類としては、例えば、無表情、笑顔、恐れた顔、驚く顔、悲しい顔、嫌悪している顔、怒り顔等が挙げられる。なお、これらに限定されるものではなく、より多く又はより少ない表情を選択することも可能であり、また、上記以外の他の表情を選択することも可能である。
この表情の表情点数の取得は、例えば、adaboostのアルゴリズムを利用することができる。
この場合、学習の際に、各種の表情の中でいずれか一種類の表情を示す画像とそれ以外の表情の画像とを用いて複数の識別器を生成する。また、識別器のパターン画像はHaar-Like特徴とすることが好ましい。これにより、一種類の表情を識別するための複数の識別器が取得される。
さらに、同様にして、他の全ての種類の表情についてそれぞれを識別するための複数の識別器を各種の表情ごとに生成する。
そして、表情認識処理手段232は、顔検出処理手段231により検出された顔画像に対して、それぞれの表情ごとに識別器の点数の総計(重み付けを考慮した総計)を求める。
このとき、無表情(normal)の識別器の点数の総計をNe、笑顔(happiness)の識別器の点数の総計をHa、恐れた顔(fear)の識別器の点数の総計をFe、驚く顔(surprise)の識別器の点数の総計をSu、悲しい顔(sadness)の識別器の点数の総計をSa、嫌悪している顔(disgust)の識別器の点数の総計をDi、怒り顔(anger)の識別器の点数の総計をAnとし、これらをそれぞれの表情ごとの表情点数とする。
そして、表情認識処理手段232は、これらの表情点数について個別に係数a〜gを乗算して重み付けを行った上で合計した値を総合的な表情点数Lとして算出する。即ち、表情点数Lは次式(1)で表すことができる。算出された当該表情点数Lは通信部26を通じてサーバ装置5に送信される。
L=a・Ne+b・Ha+c・Fe+d・Su+e・Sa+f・Di+g・An …(1)
なお、表情認識処理手段232による各表情点数の取得の手法は例示であって、上記処理に限らず、表情を検出する周知の他の手法を使用することが可能である。
例えば、固有空間法を用いた表情認識により表情点数を求めても良い。固有空間法では、顔画像から主成分分析やフィッシャーの線形判別を応用した重判別分析等の判別分析を用いて変換行列Tを求める。この行列Tは学習用顔画像から作られた行列の分散共分散行列の固有値を用いて作られる。この行列Tを用いて同種の表情ごとに複数の学習用顔画像を変換して多次元空間上に射影し、得られた空間上の点を平均化して、各種の表情ごとに空間上の点を取得する。そして、ユーザーの顔画像取得時には当該顔画像を行列Tにより変換して多次元空間上に射影された一点を得る。この一点から各種の表情の平均の点までのユークリッド距離を個別に算出する。このとき、ユーザーの顔画像の点がいずれかの表情の平均の点までの距離が短いほど、ユーザーがその表情に近い表情であることを示す。
従って、ユーザーの顔画像の点から各表情の平均の点までの距離を表情点数とした場合には、その値が小さいほどユーザーがその表情に近い表情であることを意味する。
このように、相関関係は逆となるが、表情認識処理手段232は、固有空間法により各表情点数を取得しても良い。
[映像生成手段]
映像生成手段233は、デジタルサイネージ装置2のくじ引きを行っていない待機状態において表示部240に広告画面等を表示させ、くじ引きを行う際にはユーザーに対して表示部240に操作手順を示すガイド画面を表示させる制御を行う。
また、映像生成手段233は、くじ引きの実行のためにユーザーを撮像する際に、演出効果を与えるために、所定の演出映像を表示部240に表示する表示制御を実行する。ここで、表示する演出映像は、例えば、ルーレットやスロットの動作映像等であり、これらを表示してくじ引きの緊張感を盛り上げる効果を演出する。
[サーバ装置におけるくじ引きの処理]
表示システム1を利用したくじ引きの実施のために、サーバ装置5ではくじ引きの処理を実行する。
サーバ装置5の記憶部54に格納された処理プログラム541は、制御部55を、表情認識処理手段232により算出された表情点数Lに基づいて結果が変動するくじ引きの処理を行うくじ引き処理手段として機能させる。
即ち、くじ引き処理手段としての制御部55は、デジタルサイネージ装置2の表情認識処理手段232から、表情点数Lのデータを受信すると、以下の手法で複数あるくじ引きの景品の中から一つを選択する。
即ち、複数用意されたくじ引きの景品については、予め、重複を生じないように、それぞれに表情点数Lの数値範囲が対応付けられている。そして、くじ引き処理手段としての制御部55は、取得した表情点数Lを数値範囲に含む景品を特定した上で、当落決定処理を実行する。この当落決定処理は、例えば、乱数発生処理を行い、得られた乱数が予め定めた当たり判定の数値範囲内に属するか否かによって当落を決定する。
また、表情点数Lによって景品を決定しているが、景品の決定の替わりに又は景品の決定と共に、表情点数Lに応じてくじ引きの当選確率を変動させても良い。例えば、当落決定処理において、当たり判定の数値範囲を表情点数Lの大小に応じて拡縮させる等の処理を加えても良い。
また、サーバ装置5の制御部55は、くじ引きの各種の景品の在庫管理の処理も行っている。記憶部54内のくじ引きの景品管理データ542は、各種の景品ごとに在庫数を記録している。そして、くじ引き処理手段としての制御部55は、当落決定処理を行って当たりが発生した場合には、景品管理データ542に対して、その時の景品の在庫数を一つ減じる書き換え処理を実行する。
そして、くじ引き処理手段としての制御部55は、通信部53を通じて、くじ引きの当落結果及び当選時の景品をデジタルサイネージ装置2に通知する。
[携帯端末における景品受け取りの処理]
デジタルサイネージ装置2では、携帯端末4を通じてくじ引きの景品の引き渡しを行う。
この場合の景品は、金券、買い物割引券、商品引換券等として機能する電子クーポンである。
携帯端末4の制御部46は、クーポン取得アプリ451を実行することにより、景品受け取り処理を実行する。
即ち、くじ引きの当選の結果と当選時の景品の通知を受信したデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31に近距離通信部44を接近させると、制御部46はデジタルサイネージ装置2から景品内容に応じた電子クーポンのクーポンデータ452を受信する。
このクーポンデータ452は、景品の内容を示した表示画像データであり、携帯端末4の表示部41に表示することが可能である。そして、店頭で携帯端末4によりクーポンデータ452の提示を行うことにより、金券、買い物割引券又は商品引換券として使用することができる。
なお、クーポン取得アプリ451による処理として、デジタルサイネージ装置2からクーポンデータ452を取得する場合を例示したが、クーポン取得アプリ451によりサーバ装置5のクーポン受け取りアドレスを取得可能とし、デジタルサイネージ装置2を介さずにサーバ装置5からクーポンデータ452を受信することも可能である。
[デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの前段階の処理の流れ]
表示システム1においてくじ引きを実施する場合のデジタルサイネージ装置2におけるくじ引きの前段階の処理の流れを図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、デジタルサイネージ装置2は待機状態にあり、制御部23は撮像部30によりデジタルサイネージ装置2の表示部240の前方に対して定期的な撮像を実行する(ステップS1)。また、このとき、映像生成手段233は、表示部240に広告の表示や店舗でのくじ引き開催中であることを示す画像を表示させる。
そして、顔検出処理手段231は、撮像画像に対して顔画像の検出を実行する(ステップS3)。そして、制御部23は、顔画像の検出の有無を判定し(ステップS5)、顔画像が検出されなかった場合にはステップS1に戻り、所定期間を待ってから再び撮像を行う。
また、顔画像が検出された場合には、デジタルサイネージ装置2の表示部240の正面側にユーザーとなる人物が存在することを意味するので、デジタルサイネージ装置2はくじ引きの開始準備状態に移行する。そして、映像生成手段233は、表示部240にくじ引きの操作手順を示した説明画面を表示させる(ステップS7)。
この説明画面は、ユーザーに対して表示部240の正面に立つように誘導を行う内容となっている。この時、表示部240に基準となる枠を表示し、その枠内にユーザーの顔が入るように誘導する。この説明画面による誘導を行うと、映像生成手段233は、くじ引きの演出映像の表示を開始する(ステップS9)。
そして、演出映像の表示を行いながら、あらためて撮像部30によりユーザーの撮像を行い(ステップS11)、顔検出処理手段231は、撮像画像に対して顔画像の検出を実行する(ステップS13)。
そして、表情認識処理手段232は、検出された顔画像から複数の表情について表情点数を算出する(ステップS15)。さらに、表情認識処理手段232は、それぞれの表情の表情点数を前述した式(1)により合計して総合的な表情点数Lを取得する。
表情認識処理手段232は、総合的な表情点数Lをサーバ装置5に送信する(ステップS17)。
その後、サーバ装置5側において後述する図8のフローチャートに基づいてくじ引きの処理が行われるので、デジタルサイネージ装置2の制御部23はくじ引きの処理の結果の受信待ちを行う(ステップS19)。
そして、サーバ装置5からくじ引きの結果を受信すると、映像生成手段233は、くじ引きの結果が当たりか否かを判定する(ステップS21)。そして、外れの場合には、映像生成手段233は、表示部240において、くじ引きが外れであることを通知する画面を表示して処理全体を終了する(ステップS27)。
また、当たりの場合には、映像生成手段233は、表示部240において、くじ引きが当たりであること及び景品内容を通知する画面を表示する(ステップS23)。
くじ引きが当たりの際には、制御部23は、予めデータ記憶部252に格納されていた景品内容に応じた電子クーポンのクーポンデータを呼び出して、携帯端末4へ送信可能な状態で待機する。待機中は、表示部240において、携帯端末4をデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31へかざすように受け渡して手順を示したガイド画面を表示する(ステップS25)。
そして、携帯端末4がリーダライター部31へかざされると、クーポンデータを送信して、処理全体を終了する。
[サーバ装置におけるくじ引きの処理の流れ]
表示システム1においてサーバ装置5が表示点数に基づいて行うくじ引きの処理の流れを図8のフローチャートを参照して説明する。
サーバ装置5の制御部55は、デジタルサイネージ装置2から総合的な表情点数Lの受信待ちを行っている(ステップS41)。
そして、総合的な表情点数Lを受信すると、その値から景品を特定し(ステップS43)、当落決定処理を実行する(ステップS45)。つまり、乱数を発生させてそれが当たりの数値範囲内か否かを判定する(ステップS47)。
これにより、当たりと判定した場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対して当たりであること及び選択された景品の内容を示す情報を通知する(ステップS49)。そして、記憶部54内の景品管理データ542について当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新して(ステップS51)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対してはずれであることを通知して(ステップS53)、くじ引きの処理を完了する。
[表示システムの技術的な効果]
表示システム1のデジタルサイネージ装置2は、その制御部23が、撮像画像から顔検出処理を行う顔検出処理手段231と、予め定められた条件に従って、撮像部30による撮像画像から検出された顔画像が複数種類の表情のいずれに近いかに応じて数値化した表情点数を求める表情認識処理手段232として機能している。
また、サーバ装置5では、その制御部55が、表情認識処理手段による表情点数に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段として機能している。
そのため、表示システム1では、デジタルサイネージ装置2とサーバ装置5との連携により、デジタルサイネージ装置2において、ユーザーに対する情報表示や画像表示だけでなく、くじ引きへの参加を促すことができ、ユーザーを繰り返しデジタルサイネージ装置2に立ち寄らせることができ、注目度、広告効果、集客効果の向上を図ることが可能となる。
さらに、この表示システム1では、表情認識処理手段232及びくじ引き処理手段により、ユーザーの表情を加味してくじ引きの結果を変動させることが可能である。
このため、例えば、店頭等で何らかテーマに沿ったキャンペーンの際にくじ引きを行うような場合に好適である。例えば、「笑う門には福来たる」というテーマを採用する場合には、笑顔の表情点数の係数を高くすることで、笑顔のユーザーに当たりを出やすくする、豪華賞品を進呈する等によりテーマに合わせてくじ引きを盛り上げることができる。同様に、ユーザーへの励ましをテーマとする場合には、笑顔や怒り顔以外の表情点数の係数を高くして、落胆する人を応援するくじ引きを行うことができる。
その他、怒り顔の表情点数の係数を高くして、はずれが続いてイライラし始めたユーザーの当たりを出やすくする等のようなことも可能である。
また、デジタルサイネージ装置2において、表情認識処理手段232は、撮像部30による撮像画像から検出された顔画像を複数種類の表情ごとに数値化して表情点数を求め、さらに、これらを統合して一つの総合的な表情点数Lを求めている。
そのため、ユーザーの複雑な感情を表情に表している場合でも、それらを加味してくじ引きの結果に反映することが可能である。
また、デジタルサイネージ装置2において、映像生成手段233は、撮像部30による撮像が行われる前に表示部240で所定の演出映像を表示させるので、当該映像をユーザーが見たときの反応が表れた表情を反映したくじ引きを行うことができる。
また、前述したように、テーマを決めてくじ引きが行われている場合には、そのテーマに応じた演出映像を表示部240に表示してもよい。
[サーバ装置におけるくじ引きの処理の他の例]
前述した表示システム1では、デジタルサイネージ装置2の表情認識処理手段232は、各種の表情の表情点数を統合して総合的な表情点数Lを算出した上で、くじ引き処理手段として機能するサーバ装置5の制御部55に送信していたが、総合的な表情点数Lを算出しないで、各種の表情の表情点数を個別に制御部55に送信しても良い。
その場合に、サーバ装置5の制御部55がくじ引き処理手段として行う処理の他の例について図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、サーバ装置5の制御部55は、デジタルサイネージ装置2から各表情の表情点数の受信待ちを行っている(ステップS61)。
そして、各表情の表情点数を受信すると、想定されている全種類の表情ごとに当落決定処理を実行する(ステップS63)。なお、この場合には、全種類の表情ごとに個別に景品が決められているものとする。また、各表情の当落決定処理において、個々に表情点数に基づいて当選確率を変動させても良い。
そして、全種類の表情について当落決定処理が終わると、制御部55は、表情認識処理手段232から受信した各表情の表情点数の中から値が最大となる表情を特定する。そして、表情点数が最大の表情に対応する当落決定処理結果をくじ引きの結果として採用する(ステップS65)。
制御部55は、採用した当落決定処理結果を参照して、くじ引きが当たりかはずれかを判定する(ステップS67)。
これにより、当たりと判定した場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対して当たりであること及びその景品の内容を示す情報を通知する(ステップS69)。そして、記憶部54内の景品管理データ542について当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新して(ステップS71)、くじ引きの処理を完了する。
また、当落決定処理の結果がはずれの場合には、制御部55は、その通信部53からデジタルサイネージ装置2に対してはずれであることを通知して(ステップS73)、くじ引きの処理を完了する。
このように、表情認識処理手段232が、複数種類の表情ごとに求めた個々の表情点数をサーバ装置5に送信し、サーバ装置5の制御部55は、くじ引き処理手段として、複数種類の表情の各々に対応するくじ引き処理を行うと共に、表情認識処理手段232が求めた複数種類の表情の表情点数によりユーザーの顔画像が最も近い表情を求め、当該表情に対応するくじ引き処理の結果を採用する処理を行っている。
このため、ユーザーの最も顕著な表情をくじ引きの結果に反映させることが可能である。
[第二の実施形態]
以下に、本発明の第二の実施の形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる第二の実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
この第二の実施の形態では、表示装置としてのデジタルサイネージ装置2A単体により、くじ引きを実施する場合を例示する。
このデジタルサイネージ装置2Aにおいて、図2及び図3に示すデジタルサイネージ装置2と同一の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。また、デジタルサイネージ装置2と同一の構成については図2又は図3を参照する。
そして、以下の説明では、デジタルサイネージ装置2Aがデジタルサイネージ装置2と異なる点のみについて説明する。
このデジタルサイネージ装置2Aは、記憶部25に格納された処理プログラム251により、その制御部23が、図10に示すように、顔検出処理手段231、表情認識処理手段232、映像生成手段233に加えて、くじ引き処理手段234として機能する。なお、各手段231〜233の機能は図6において説明した内容と同一である。
このくじ引き処理手段234は、前述したサーバ装置5の制御部55が行っていたくじ引き処理手段としての機能と同じ機能を果たすことができる。
即ち、くじ引き処理手段234は、表情認識処理手段232から、総合的な表情点数Lのデータを受け取り、景品を特定する。即ち、デジタルサイネージ装置2Aのデータ記憶部252には、複数のくじ引きの景品とそれぞれの総合的な表情点数Lの数値範囲との対応付けデータが格納されているので、くじ引き処理手段234はこれを参照する。
また、図5に示すサーバ装置5が保有していた景品管理データと同じデータがデータ記憶部252に格納されている。
従って、くじ引き処理手段234は、総合的な表情点数Lにより景品を特定すると、当落決定処理を行う。当落決定処理は、乱数発生処理を行い、得られた乱数が予め定めた当たり判定の数値範囲内に属するか否かによって当落を決定する。
このくじ引き処理手段234は、総合的な表情点数Lによってくじ引きの当選確率を変動させても良い。
さらにくじ引き処理手段234は、当落決定処理を行って当たりが発生した場合には、景品管理データに対して、その時の景品の在庫数を一つ減じる書き換え処理を実行する。
そして、くじ引き処理手段234は、くじ引きの当落結果及び当選時の景品を映像生成手段233に通知する。
このように、デジタルサイネージ装置2Aは、制御部23がくじ引き処理手段234として機能し、これによりサーバ装置5を使用せずにくじ引きを行うことを可能とする。
かかるデジタルサイネージ装置2Aのくじ引きの処理について図11のフローチャートに基づいて説明する。
まず、デジタルサイネージ装置2Aはくじ引きの前段階の処理として総合的な表情点数Lを取得するまでの処理を実行する(ステップS101)。この処理は、デジタルサイネージ装置2が行うステップS1〜S15までの処理(図7参照)と同一であるため説明は省略する。
くじ引きの前段階の処理により得られた、総合的な表情点数Lに基づいて、くじ引き処理手段234は、景品を特定し(ステップS103)、当落決定処理を実行する(ステップS105)。つまり、乱数を発生させてそれが当たりの数値範囲内か否かを判定する(ステップS107)。
これにより、当たりと判定した場合には、くじ引き処理手段234は、データ記憶部252内の景品管理データについて当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新する(ステップS109)。
そして、映像生成手段233は、表示部240において、くじ引きが当たりであること及び景品内容を通知する画面を表示する(ステップS111)。
さらに、くじ引きが当たりの際には、制御部23は、データ記憶部252から景品内容に応じた電子クーポンのクーポンデータを呼び出して、携帯端末4へ送信可能な状態で待機する。待機中は、表示部240において、携帯端末4をデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31へかざすように受け渡しの手順を示したガイド画面を表示する(ステップS113)。
そして、携帯端末4がリーダライター部31へかざされると、クーポンデータを送信して、処理全体を終了する。
また、映像生成手段233は、くじ引きの結果が外れの場合には、表示部240において、くじ引きが外れであることを通知する画面を表示して処理全体を終了する(ステップS115)。
デジタルサイネージ装置2Aは、その制御部23が、撮像画像から顔検出処理を行う顔検出処理手段231と、予め定められた条件に従って、撮像部30による撮像画像から検出された顔画像が複数種類の表情のいずれに近いかに応じて数値化した表情点数を求める表情認識処理手段232と、表示部240に画像表示を行う映像生成手段233と、表情認識処理手段232による表情点数に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段234として機能している。
従って、デジタルサイネージ装置2A単独により、ユーザーに対する情報表示や画像表示だけでなく、くじ引きへの参加を促すことができ、注目度、広告効果、集客効果の向上を図ることが可能となる。また、表示システム1と同様にユーザーの表情を加味してくじ引きの結果を変動させることが可能である。
また、デジタルサイネージ装置2Aの場合も、表情認識処理手段232が複数の表情の表情点数を統合して一つの総合的な表情点数Lを求めているので、ユーザーの複雑な感情を表情に表している場合でも、それらを加味してくじ引きの結果に反映することが可能である。
さらに、デジタルサイネージ装置2Aの場合も、映像生成手段233は、撮像部30による撮像が行われる前に表示部240で所定の演出映像を表示させるので、当該映像をユーザーが見たときの反応が表れた表情を反映したくじ引きを行うことができる。
[デジタルサイネージ装置におけるくじ引きの処理の他の例]
上記デジタルサイネージ装置2Aの表情認識処理手段232は、各種の表情の表情点数を統合して総合的な表情点数Lを算出した上で、くじ引き処理手段234がくじ引き処理を行っているが、総合的な表情点数Lを算出しないで、各種の表情の表情点数からくじ引き処理手段234がくじ引き処理を行うことも可能である。
その場合の制御部23における全体的なくじ引きの処理について図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、デジタルサイネージ装置2Aはくじ引きの前段階の処理として複数の表情ごとの表情点数を取得するまでの処理を実行する(ステップS121)。この処理は、デジタルサイネージ装置2が行うステップS1〜S15までの処理(図7参照)において、式(1)による表情点数の統合を行う前までの処理と同一であるため説明は省略する。
そして、くじ引きの前段階の処理により各表情の表情点数を取得すると、くじ引き処理手段234は、全種類の表情について当落決定処理を実行する(ステップS123)。なお、この場合には、各種の表情ごとに予め景品が決められているものとする。また、各表情の当落決定処理において、個々に表情点数に基づいて当選確率を変動させても良い。
そして、全種類の表情について当落決定処理が終わると、くじ引き処理手段234は、表情認識処理手段232から取得した各表情の表情点数の中から値が最大となる表情を特定する。そして、表情点数が最大の表情に対応する当落決定処理結果をくじ引きの結果として採用する(ステップS125)。
くじ引き処理手段234は、採用した当落決定処理結果を参照して、くじ引きが当たりかはずれかを判定する(ステップS127)。
これにより、当たりと判定した場合には、くじ引き処理手段234は、データ記憶部252内の景品管理データについて当選の景品の在庫数をひとつ減じる内容に更新する(ステップS129)。そして、映像生成手段233は、表示部240において、くじ引きが当たりであること及び景品内容を通知する画面を表示する(ステップS131)。
さらに、くじ引きが当たりの際には、制御部23は、表示部240において、携帯端末4をデジタルサイネージ装置2のリーダライター部31へかざす手順を示したガイド画面を表示して(ステップS133)、リーダライター部31へかざされた携帯端末4にクーポンデータを送信して、処理全体を終了する。
また、映像生成手段233は、くじ引きの結果が外れの場合には、表示部240において、くじ引きが外れであることを通知する画面を表示して処理全体を終了する(ステップS135)。
このように、くじ引き処理手段234が、複数種類の表情の各々に対応するくじ引き処理を行うと共に、表情認識処理手段232が求めた複数種類の表情の表情点数によりユーザーの顔画像が最も近い表情を求め、当該表情に対応するくじ引き処理の結果を採用する処理を行っている。
このため、デジタルサイネージ装置2Aは、ユーザーの最も顕著な表情をくじ引きの結果に反映させることが可能である。
[その他]
上記第二の実施形態のデジタルサイネージ装置2Aの表情認識処理手段232における各表情の表情点数を求める場合にも、adaboostのアルゴリズムではなく、個別空間法を用いて表情点数を求めても良い。
また、第一及び第二の実施の形態では、くじ引きの景品を携帯端末4により取得する場合を例示したが、店頭でクーポン券や商品を直接手渡しすることにより、携帯端末4を使用しない表示システムを構築することも可能である。
また、第一の実施の形態では、デジタルサイネージ装置2が単体である場合を例示したが、例えば、複数の提携店舗ごとにデジタルサイネージ装置2を設置し、これら複数のデジタルサイネージ装置2が全てネットワークNを通じてサーバ装置5と接続された表示システム1を構築することも可能である。この場合、離れている各店舗で個々に受け渡しが行われる景品の在庫を一括して管理することができる。
また、第一又は第二の実施の形態において、サーバ装置5におけるくじ引きの処理又はデジタルサイネージ装置2Aにおけるくじ引きの処理は、ユーザーの顔画像の総合的な表情点数Lを求め、景品を特定してからさらに乱数により当落を判定しているが、この当落決定を省略しても良い。例えば、総合的な表情点数Lの数値範囲としてはずれの範囲も加えることで、総合的な表情点数Lのみを利用して当落を決定することが可能である。
また、デジタルサイネージ装置2又は2Aにおいて、予めユーザーに対してユーザー情報を要求し、くじ引き処理手段としてのサーバ装置5の制御部55又はくじ引き処理手段234は、取得したユーザー情報も加味してくじ引き処理を実行しても良い。例えば、ユーザー情報としてユーザーの年齢等を要求し、くじ引き処理において、ユーザーの年齢に係数を乗じて総合的な表情点数Lに加算する、或いは、ユーザーの年齢に応じて景品を決定し、総合的な表情点数Lに応じて当選確率を変動させる等の処理を行っても良い。
また、デジタルサイネージ装置2又は2Aにおいて、ユーザーに対して、複数回の撮像及び顔検出処理を行い、それぞれの顔画像から表情点数を取得しても良い。その場合、映像生成手段233が所定の演出映像を流している間に複数回の撮像を行うことが望ましい。
このように、複数回の撮像により複数の表情点数を取得した場合には、それらの平均値に基づいてくじ引きの処理を行うことが望ましい。
また、本発明は上記第一と第二の実施形態に限らず適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、デジタルサイネージ装置2との通信を行うため、それ専用のアプリケーションを実行するようになっているが、これ以外にも携帯端末4に搭載されているインターネットブラウザによってネット上のアプリケーションを実行することでデジタルサイネージ装置2との通信を行うことも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
画像を表示する表示部と、
撮像を行う撮像部と、
前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、
前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、
前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
<請求項2>
前記表情認識処理手段は、予め定められた条件に従って、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像が複数種類の表情のいずれに近いかに応じて数値化した表情点数を求め、
前記くじ引き処理手段は、前記表情認識処理手段による表情点数に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
<請求項3>
前記表情認識処理手段は、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像を複数種類の表情ごとに数値化し、これらを統合して一つの表情点数を求めることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
<請求項4>
前記表情認識処理手段は、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像を複数種類の表情ごとに数値化して個別に表情点数を求め、
前記くじ引き処理手段は、前記複数種類の表情の各々に対応するくじ引き処理を行うと共に、前記表情認識処理手段が求めたそれぞれの表情点数により前記顔画像が最も近い表情を求め、当該表情に対応するくじ引き処理の結果を採用することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
<請求項5>
前記撮像部による撮像が行われる前に前記表示部で所定の映像を表示させる映像生成手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
<請求項6>
画像を表示する表示部と撮像を行う撮像部とを有する表示装置のコンピュータを、
前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段、
前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段、
前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項7>
表示装置とサーバ装置とを備える表示システムであって、
前記表示装置は、
画像を表示する表示部と、
撮像を行う撮像部と、
前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、
前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段を備えることを特徴とする表示システム。
1 表示システム
2,2A デジタルサイネージ装置
4 携帯端末
5 サーバ装置
23 制御部
25 記憶部
27 画像形成部
30 撮像部
31 リーダライター部
45 記憶部
46 制御部
54 記憶部
55 制御部(くじ引き処理手段)
231 顔検出処理手段
232 表情認識処理手段
233 映像生成手段
234 くじ引き処理手段
240 表示部
251 処理プログラム
252 データ記憶部
451 クーポン取得アプリ
452 クーポンデータ
541 処理プログラム
542 景品管理データ
L 表情点数

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示部と、
    撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、
    前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、
    前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記表情認識処理手段は、予め定められた条件に従って、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像が複数種類の表情のいずれに近いかに応じて数値化した表情点数を求め、
    前記くじ引き処理手段は、前記表情認識処理手段による表情点数に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記表情認識処理手段は、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像を複数種類の表情ごとに数値化し、これらを統合して一つの表情点数を求めることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記表情認識処理手段は、前記撮像部による撮像画像から検出された顔画像を複数種類の表情ごとに数値化して個別に表情点数を求め、
    前記くじ引き処理手段は、前記複数種類の表情の各々に対応するくじ引き処理を行うと共に、前記表情認識処理手段が求めたそれぞれの表情点数により前記顔画像が最も近い表情を求め、当該表情に対応するくじ引き処理の結果を採用することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  5. 前記撮像部による撮像が行われる前に前記表示部で所定の映像を表示させる映像生成手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 画像を表示する表示部と撮像を行う撮像部とを有する表示装置のコンピュータを、
    前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段、
    前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段、
    前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 表示装置とサーバ装置とを備える表示システムであって、
    前記表示装置は、
    画像を表示する表示部と、
    撮像を行う撮像部と、
    前記撮像部による撮像画像から顔検出処理を行い、人物の顔画像を検出する顔検出処理手段と、
    前記顔検出処理手段によって検出された顔画像の表情を認識する表情認識処理手段と、を備え、
    前記サーバ装置は、
    前記表情認識処理手段により認識された表情に基づいて結果が変動するくじ引き処理を行うくじ引き処理手段を備えることを特徴とする表示システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2531254A (en) * 2014-10-13 2016-04-20 Lance Spencer Corley Intelligent point of sale apparatus
CN113065460A (zh) * 2021-03-31 2021-07-02 吉林农业大学 基于多任务级联的猪脸面部表情识别框架的建立方法
WO2021237414A1 (zh) * 2020-05-25 2021-12-02 鸿富锦精密工业(武汉)有限公司 信息推送方法、装置、电子设备及存储介质

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