JP2014196521A - 液状エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置 - Google Patents
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Abstract
Description
t=3ηL2/hγ ・・・(1)
ここで、η:アンダーフィル材の粘度、L:含浸長さ、h:ギャップ、γ:アンダーフィル材の表面張力である。式(1)から明らかなように、含浸速度を短くするためには樹脂組成物の粘度は低い程有利である。ところが、粘度を低くするとエポキシ樹脂組成物に含まれる充填剤の沈降が問題になる。充填剤の沈降速度(V)は次式(2)で示される。
V=g(ρs−ρ)d2/18η ・・・(2)
ここで、g:重力加速度(cm/s2)、ρs:充填剤密度(g/cm3)、ρ:樹脂組成物密度(g/cm3)、d:充填剤の直径(cm)、η:樹脂組成物粘度である。式(2)から、樹脂組成物粘度を変えずに充填剤の沈降を抑制するには、充填剤の粒径を細かくする必要があることが分かる。ところが、アンダーフィル用エポキシ樹脂組成物は、接合部の信頼性を確保するため線膨張係数をバンプ材と同程度にする必要があり、それには充填剤を高充填する必要がある。しかし、充填剤を高充填したり、沈降を抑制するために粒径を細かくしたりするとエポキシ樹脂組成物の粘度が上昇し含浸性が低下するという問題がある。そこで、アンダーフィル用エポキシ樹脂組成物においては、含浸速度を早めるための低粘度化、充填剤の沈降を防止するための充填剤の細粒化、低熱膨張化のための充填剤の高充填といった課題を同時に解決する必要があった。
さらに、このようなアンダーフィル用エポキシ樹脂組成物は無加圧状態で素子と基板の隙間に含浸させ加熱硬化するため、素子、基板及びバンプとの界面あるいは組成物内部にボイドが残存(または発生)し、熱ストレスが加わると界面剥離やクラックが発生することがあり、ボイドの低減も重要な課題になっている。最近は、素子の高集積度化、多機能化などによってチップサイズが大型化する一方、多ピン化によってバンプの小径化、狭ピッチ化が行われ、結果的にチップと基板の隙間が狭まる方向にあり、上記課題の解決がますます難しくなっていた。
また、好ましくは、無機充填剤の平均粒径を0.3〜5μmの範囲内とすることにより、
上記の目的を達成しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び(C)無機充填剤を必須成分とする無溶剤型液状エポキシ樹脂組成物であってチキソトロピック指数が0.8より小さいことを特徴する液状エポキシ樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(2)(C)無機充填剤の平均粒径が0.3〜5μmの範囲内にある上記(1)記載の液状エポキシ樹脂組成物に関する。
(4)(A)エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、水添加ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、アミノグリシジルエーテル型エポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種類の液状エポキシ樹脂を含む上記(1)〜(3)のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物、
(5)(B)硬化剤が、液状酸無水物、液状フェノール樹脂、液状芳香族アミンから選ばれる少なくとも1種類の化合物を含む上記(1)〜(4)のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物に関する。
(7)該溶融シリカの99重量%以上が粒径が0.1μmから16μmの範囲内にある上記(6)記載の液状エポキシ樹脂組成物に関する。
また、本発明は、(9)素子の回路形成面と無機または有機基板の回路形成面とが対向し、前記素子の電極と前記基板の回路とがバンプを介して電気的に接続され、前記素子と前記基板との隙間に上記(1)〜(8)のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物が充填されていることを特徴とする電子部品装置に関する。
これらは単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのエポキシ樹脂は、十分に精製されたもので、イオン性不純物が少ないものが好ましい。例えば、遊離Naイオン、遊離Clイオンは500ppm以下であることが好ましい。
なお、組成物が液状であれば硬化剤は固形の化合物を使用しても良いし、液状及び固形の化合物を併用しても良い。
エポキシ樹脂組成物にこのような性質を付与するうえで重要な役割を果たすのが無機充填剤であり、本発明の液状エポキシ樹脂組成物には、(C)無機充填剤を配合することが必要である。無機充填剤は、エポキシ樹脂組成物の低熱膨張化、剛性、熱伝導性の付与などを目的に配合するものであり、通常溶融シリカ、結晶性シリカ、アルミナ、窒化けい素、窒化ボロン、炭化けい素などを用いることができるが、特に、本発明においては球状の溶融シリカを用いることが好ましい。
球状の溶融シリカとしては、天然または合成シリカを溶射法等で加熱処理して製造される実質的に球状の溶融シリカを用いることが好ましい。ここで、実質的に球状とは以下を意味する。すなわち、天然または合成シリカを加熱処理して球状化する場合、完全に溶融しなかった粒子は形状が真球状にならない場合がある。また、溶融した粒子同士が複数融着したものが混在する場合がある。さらに、蒸発したシリカ蒸気がほかの粒子表面に付着、固化し、結果的に微粒子が付着した球状シリカ粒子が得られる場合がある。実質的に球状とはこのような形状の粒子の混在を許容するものであるが、例えば、粒子の球形度をワーデルの球形度[(粒子の投影面積に等しい円の直径)/(粒子の投影像に外接する最小円の直径)]で表したとき、この値が0.9以上の粒子が無機充填剤全体の90重量%以上であることが望ましい。
無機充填剤の特性とエポキシ樹脂組成物のダイラタンシーとの関係は必ずしも明確ではないが、本発明のエポキシ樹脂組成物は極低剪断領域では充填剤粒子間に樹脂成分が介在し充填剤粒子同士の接触を起こしにくいために低い粘性を示し、外力が作用する高剪断領域では充填剤の充填形態が変化し、充填剤粒子同士が直接接触し易くなり高い粘性を示すため発現するものと考えられる。
回転式粘度計には、E型、B型等の種類が挙げられ、特に制限されない。
粘度計の回転数n1及びn2については、n1/n2<0.5であれば特に制限はないが、好ましくは、n1が0.5〜5rpm、n2が10〜50rpmである。
ここで、充填剤単体の最密充填分率とは、充填剤単体を圧力5〜10MPaで圧縮成形したとき、成形体に占める充填剤の容積分率をいう。
(D)硬化促進剤としては、エポキシ樹脂組成物で一般に使用されている、(A)エポキシ樹脂と(B)硬化剤との硬化反応を促進するものであれば、特に制限はなく、各種アミン系化合物、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール系化合物、オルガノホスフィン系化合物、四級アンモニウムまたはホスホニウム系化合物などを使用することができる。たとえば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5、5,6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7等のシクロアミジン化合物及びこれらの化合物に無水マレイン酸、1,4−ベンゾキノン、2,5−トルキノン、1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4ベンゾキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノン、フェニル−1,4−ベンゾキノン等のキノン化合物、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有する化合物、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の三級アミン類及びこれらの誘導体、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール等のイミダゾール類及びこれらの誘導体、トリブチルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス(4−メチルフェニル)ホスフィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィン等の有機ホスフィン類などのホスフィン化合物、及びこれらのホスフィン化合物に上記キノン化合物、無水マレイン酸、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有するリン化合物、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルホスホニウムエチルトリフェニルボレート、テトラブチルホスホニウムテトラブチルボレート等のテトラ置換ホスホニウム・テトラ置換ボレート、2−エチル−4−メチルイミダゾール・テトラフェニルボレート、N−メチルモルホリン・テトラフェニルボレート等のテトラフェニルボロン塩及びこれらの誘導体などが挙げられ、これらの1種を単独で用いても2種以上組み合わせて用いてもよい。
カップリング剤は無機充填剤と樹脂の濡れ、被着体との接着性改善効果があり、具体的には、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドトリメトキシシラン、γ−ジブチルアミノプロピルトリメトキシシラン、イミダゾールシランなどを用いることができる。可撓化剤としてはシリコーン及びポリオレフィン系エラストマーあるいはその粉末、着色剤としてはカーボンブラック、有機染料、有機顔料、酸化チタン、鉛丹、ベンガラなどを用いることができる。
なお、BGA、CSP(Chip Size/Scale Package)、WL-CSP(Wafer Level CSP)などの最新のパッケージは、端子がエリアアレイ構造になっており、基板への実装形態はフリップチップ実装と同じである。特に携帯電話のようなモバイル型の電子機器においては接合部の耐衝撃性が厳しく要求されており、接続信頼性を確保するためパッケージと基板の隙間に補強用の樹脂組成物を含浸することがある。本発明の液状エポキシ樹脂組成物はこのような用途にも用いることができる。また、従来から液状エポキシ樹脂組成物によって封止が行われていた、キャリアテープにバンプを介して半導体チップを接合したTCP(Tape Carrier Package)、セラミックス、ガラス/エポキシ、ポリイミド基板などにベアチップをワイヤボンディング法で搭載したCOB、モジュール、カード、BGA、CSPなどの樹脂封止にも用いることができる。
特に、素子の回路形成面と無機または有機基板の回路形成面とが対向し、前記素子の電極と前記基板の回路とがバンプを介して電気的に接続されているフリップチップ実装型で、前記素子と前記基板との隙間に液状エポキシ樹脂組成物が充填されているものが特に好ましい。
また、プリント回路板にも本発明の液状エポキシ樹脂組成物は有効に使用できる。
図1は、本発明の液状エポキシ樹脂組成物をアンダーフィル材に用いたフリップチップ実装型半導体装置の一例の縦断面模式図を示す。図2は、フリップチップ実装型半導体装置の素子と基板の隙間に液状エポキシ樹脂組成物を含浸する方法の一例を示す縦断面模式図である。
本発明の液状エポキシ樹脂組成物による半導体素子の樹脂封止は通常ディスペンス方式によって行われる。例えば、図2のように、半導体チップ1の回路形成面がはんだボール等のバンプ2を介して基板3の回路形成面と対向するようにフリップチップ実装した半導体装置を用意する。液状エポキシ樹脂組成物であるアンダーフィル材4を、デイスペンサーのシリンジ5から、ホットプレート6上で予熱した半導体装置のチップ1の側面の一辺に滴下する。アンダーフィル材4は、毛細管現象により、チップ1の対向する側面の辺ヘ向けて図2の矢印の方向に含浸される。これによりチップ1と基板3の隙間がアンダーフィル材4で充填される。含浸終了後、半導体装置を高温槽中で加熱することにより樹脂組成物を硬化させて目的とする樹脂封止型半導体装置(図1参照。)を得ることができる。
[実施例1〜7、比較例1〜5]
(A)エポキシ樹脂として、液状の、ビスF型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂1:エポキシ当量160、[東都化成株式会社製商品名YDF-8170C])、アミノグリシジルエーテル型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂2:エポキシ当量95、[ジャパンエポキシレジン株式会社製商品名EP-630])、及び反応性希釈剤(エポキシ当量128、[坂本薬品工業株式会社製商品名SR-16HL])を用意した。
(B)硬化剤として、液状芳香族アミン(硬化剤1:活性水素当量45、[ジャパンエポキシレジン株式会社製商品名エピキュアW])、液状酸無水物(硬化剤2:無水酸当量168、[日立化成工業株式会社製商品名HN5500])を用意した。
(C)無機充填剤として、表1に示す特性で、組成および形状が実質的に球状の溶融シリカである無機充填剤1〜6を用意した。なお、0.1μm未満の粒子、16μmより大きい粒子の各含有量はHORIBA(株式会社堀場製作所)製レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(型番LA−920)により求めた。
(D)硬化促進剤として、2−エチル−4−メチルイミダゾール(以下、2E4MZという。)を用意した。
カップリング剤としてエポキシシラン(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を、着色剤としてカーボンブラック[三菱化学株式会社製商品名MA-600]を用意した。
これら各素材を表2に示す配合割合で計量し、真空擂潰機に入れ、5torrに減圧しながら約20分間混練して目的とする7種類の液状エポキシ樹脂組成物を得た。
次に、チップを実装した半導体装置を80℃に予熱したホットプレート上に置き、デイスペンサーを用いて上記液状エポキシ樹脂組成物を半導体装置のチップの側面の一辺に滴下してチップと基板の隙間に含浸させた。含浸終了後半導体装置を150℃に加熱した高温槽中で3時間加熱し樹脂を硬化させて目的とする樹脂封止型半導体装置を得た。
得られた液状エポキシ樹脂組成物の特性、半導体装置の成形性、信頼性の評価を次のように行った。評価結果を表2に纏めて併記する。
10mmφ×50mmLの金型へ無機充填剤約3gを充填し7MPaの圧力で単軸加圧による圧縮成形を行い円筒状の成形体を作製した。この成形体の重量及び容積(面積×高さ)を求めた。最密充填分率(%)は下式(3)
最密充填分率(%)={(W/D)/V}×100 ・・・(3)
から求めた。ここで、Wは成形体の重量、Dは無機充填剤の密度(溶融シリカは2.21とした。)、Vは成形体の容積である。
なお、得られた成形体を解砕して圧縮成形後の無機充填剤の平均粒径を測定したところ、成形前の無機充填剤の平均粒径と同じであったことから、この圧力では圧縮成形時に無機充填剤の破砕は生じていないことを確認した。また、本発明において、平均粒径は前出のHORIBA製レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(LA−920)により求めた。
E型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、液状エポキシ樹脂組成物の25℃の粘度(Pa・s)をロータ回転数 10rpmで測定した。チキソトロピック指数はロータ回転数2.5rpmで測定した粘度と10rpmで測定した粘度の比で表した。
液状エポキシ樹脂組成物を直径4mm、長さ20mmの円柱状に150℃3時間加熱成形し、熱機械分析装置TMA8140(理学電気株式会社製商品名)を用い、昇温速度3℃/min、測定温度範囲−120〜250℃で熱膨張量を測定し、低温側の直線の接線と高温側の直線の接線との交点をガラス転移温度とし、低温側の直線の勾配を線膨張係数として表した。
(4)弾性率
液状エポキシ樹脂組成物を厚さ0.4mmのシート状に150℃3時間加熱成形し、このシートを5mm×30mmの短冊状に切り取ったものを試験片とし、動的粘弾性測定装置DVE型(株式会社レオロジ製)を用いて昇温速度3℃/min、測定温度−120〜250℃、周波数10Hzで動的粘弾性特性を測定し、25℃の弾性率(GPa)を読取った。
図2に示すように、チップ(20.5×20.5×0.55tmm)が実装された半導体装置を80℃に加熱したホットプレート上に置き、デイスペンサーを用いて液状エポキシ樹脂組成物の所定量をチップの側面(1辺)に滴下し、エポキシ樹脂組成物がチップと基板との間をアンダーフィルして対向する側面に浸透するまでの時間を測定した。
樹脂封止型半導体装置の中央部をダイヤモンドカッターで縦方向に切断し、切断面を平滑に研磨した後、マイクロスコープVH6110(株式会社キーエンス製商品名)で観察し、充填剤の沈降の有無を調べた。
樹脂封止型半導体装置の内部を超音波探傷装置AT−5500(株式会社日立建機製商品名)で観察し、ボイドの有無を調べた。
(1) 耐リフロー性
樹脂封止型半導体装置を120℃/12時間加熱乾燥した後、85℃、60%RH下で168時間吸湿させ、遠赤外線加熱方式のリフロー炉(245℃加熱時間10秒)中を3回通した後、内部を超音波探傷装置で観察し、液状エポキシ樹脂組成物とチップ及び基板との剥離、エポキシ樹脂組成物のクラックの有無を調べた。
樹脂封止型半導体装置を−50℃〜150℃、各30分のヒートサイクルで1000サイクル処理し、導通試験を行いアルミ配線の断線不良を調べ、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
樹脂封止型半導体装置を121℃、2atm、100%RHのPCT条件で240h処理後、アルミ配線及びパッドの断線有無を導通試験より確認し、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
表3に示す配合割合で計量した各素材を用いた以外は上記実施例と同様にして5種類の液状エポキシ樹脂組成物を作製し、各種特性、半導体装置の成形性、信頼性を評価した。結果を表3に纏めて併記する。
2 バンプ(はんだボール)
3 基板
4 アンダーフィル材
5 シリンジ
6 ホットプレート
Claims (9)
- (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び(C)無機充填剤を必須成分とする無溶剤型液状エポキシ樹脂組成物であって、チキソトロピック指数が0.8より小さいことを特徴とする液状エポキシ樹脂組成物。
- (C)無機充填剤の平均粒径が0.3〜5μmの範囲内にある請求項1記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- (D)硬化促進剤をさらに含有する請求項1または2記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- (A)エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、水添加ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、アミノグリシジルエーテル型エポキシ樹脂から選ばれる少なくとも1種類の液状エポキシ樹脂を含む請求項1〜3のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- (B)硬化剤が、液状酸無水物、液状フェノール樹脂、液状芳香族アミンから選ばれる少なくとも1種類の化合物を含む請求項1〜4のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- (C)無機充填剤が球状の溶融シリカであり、組成物全体に対する配合量(容積%)が充填剤単体の最密充填分率よりも少なく、最密充填分率×0.6よりも多い量である請求項1〜5のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- 該溶融シリカの99重量%以上が粒径が0.1μmから16μmの範囲内である請求項6記載の液状エポキシ樹脂組成物。
- エポキシ樹脂が液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂及びアミノグリシジルエーテル型エポキシ樹脂の少なくとも一方を含み、
硬化剤が液状芳香族アミンである請求項1〜7のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物。 - 素子の回路形成面と無機または有機基板の回路形成面とが対向し、前記素子の電極と前記基板の回路とがバンプを介して電気的に接続され、前記素子と前記基板との隙間に請求項1〜8のいずれかに記載の液状エポキシ樹脂組成物が充填されていることを特徴とする電子部品装置。
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