JP2014195137A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
磁気結合型で、通信距離の長いアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】
アンテナ装置は、磁気結合型のアンテナ装置であって、板状の第1磁性体部と、前記第1磁性体部に角度をもって接続される、板状の第2磁性体部とを有する磁性体と、前記第1磁性体部に巻回されるコイル状の第1アンテナと、前記第1アンテナと等しい巻回方向で、前記第2磁性体部に巻回されるコイル状の第2アンテナとを含む。
【選択図】図1
磁気結合型で、通信距離の長いアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】
アンテナ装置は、磁気結合型のアンテナ装置であって、板状の第1磁性体部と、前記第1磁性体部に角度をもって接続される、板状の第2磁性体部とを有する磁性体と、前記第1磁性体部に巻回されるコイル状の第1アンテナと、前記第1アンテナと等しい巻回方向で、前記第2磁性体部に巻回されるコイル状の第2アンテナとを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンテナ装置に関する。
従来より、コイル導体が形成されたフレキシブル基板が磁性体コアの表面に沿って巻き付けられた磁性体アンテナがある。この磁性体アンテナでは、磁性体コアは平行な少なくとも2辺を備えた板状を成し、前記コイル導体は、巻回中心部を導体開口部とする、平行な少なくとも2辺を備える矩形渦巻き状を成している。また、この磁性体アンテナでは、前記フレキシブル基板は、前記導体開口部の中心から離れた前記コイル導体の2辺に沿って且つ前記磁性体コアの前記2辺に沿って折り曲げられている(例えば、特許文献1参照)。
また、筐体内部に設置され、磁性体からなる磁心にコイルが巻回され、電磁波の磁界成分を受信する磁気センサ型アンテナにおいて、磁束を集める前記磁心の端部を隣接する筐体または隣接する筐体内部の金属部から遠ざかる方向に曲げたアンテナがあった(例えば、特許文献2参照)。
従来の磁性体アンテナは、磁気結合型ではあるが、十分な通信距離を確保することが困難であった。
また、従来のアンテナは、共振型のアンテナであり、通信距離は長いが、磁気結合による通信を行うことはできない。
そこで、本発明は、磁気結合型で、通信距離の長いアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の一観点のアンテナ装置は、磁気結合型のアンテナ装置であって、板状の第1磁性体部と、前記第1磁性体部に角度をもって接続される、板状の第2磁性体部とを有する磁性体と、前記第1磁性体部に巻回されるコイル状の第1アンテナと、前記第1アンテナと等しい巻回方向で、前記第2磁性体部に巻回されるコイル状の第2アンテナとを含む。
磁気結合型で、通信距離の長いアンテナ装置を提供できる。
以下、本発明のアンテナ装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1のアンテナ装置10を示す図である。図1(A)は斜視図であり、図1(B)は平面図である。
図1は、実施の形態1のアンテナ装置10を示す図である。図1(A)は斜視図であり、図1(B)は平面図である。
アンテナ装置10は、磁性体11と、コイル12A及び12Bとを含む。
磁性体11は、平面視でL字型の薄板状の焼結フェライトであり、直方体状の磁性体部11Aと、直方体状の磁性体部11Bとを90度をなす状態で接続した形状を有する。ここで、磁性体部11Aは第1磁性体部の一例であり、磁性体部11Bは第2磁性体部の一例である。
磁性体部11A、11Bには、それぞれ、コイル12A、12Bが巻回されている。
コイル12A、12Bとしては、例えば、銅線を用いることができる。コイル12A、12Bの太さ(線径)は、例えば、50μmであればよい。コイル12A、12Bの巻数は、例えば、ともに20回程度であり、磁性体11の周囲に巻回されているコイル12A、12B同士が密に接するように巻回される。
ここで、コイル12A、12Bは、それぞれ、第1アンテナ、第2アンテナの一例である。
コイル12Aは、端部12A1、12A2を有し、コイル12Bは、端部12B1、12B2を有する。コイル12Aと12Bは、磁性体11の折り曲げ部111から見て、互いに逆方向に巻回されている。
このため、コイル12Aの端部12A2と、コイル12Bの端部12B1とを接続し、コイル12Aの端部12A1から、コイル12Bの端部12B2に向けて電流が流れると、コイル12Aと12Bが発生する磁界は、折り曲げ部111において重畳される。
従って、コイル12Aと12Bを互いに逆極性の磁界を発生するように接続することにより、磁性体11の折り曲げ部111における磁界は、コイル12A、12Bが発生する磁界を合成した磁界になる。
ここでは、コイル12A、12Bの巻き数は等しく、流れる電流も等しいため、磁性体11の折り曲げ部111における磁界は、コイル12A、12Bのそれぞれが発生する磁界の約2倍になる。
実施の形態1では、図1に示すようなアンテナ装置10を用いることにより、磁気結合型のアンテナ装置における通信距離を長くする。なお、磁性体11に巻回するコイル12A、12Bを用いたアンテナ装置10の原理については後述する。
図2は、実施の形態1の変形例のアンテナ装置10Aを示す図である。図2(A)は斜視図であり、図2(B)は平面図である。
アンテナ装置10Aは、磁性体11Cと、コイル12A及び12Bとを含む。
磁性体11Cは、平面視でL字型の薄板状の焼結フェライトであり、直方体状の磁性体部11Dと、直方体状の磁性体部11Eとを90度をなす状態で接続した形状を有する。磁性体部11Dと磁性体部11Eは、接合前は別々に分かれており、図2(A)、(B)に示すように接合した点が、実施の形態1の磁性体11と異なる。磁性体部11Dは、磁性体部11Eよりも長手方向の長さが長い。
ここで、磁性体部11Dは第1磁性体部の一例であり、磁性体部11Eは第2磁性体部の一例である。
磁性体部11D、11Eには、それぞれ、コイル12A、12Bが巻回されている。
図3は、実施の形態1のアンテナ装置10におけるコイル12A、12Bの接続方法を示す図である。
図3(A)に示すコイル12A、12Bの接続方法は、図1に関して上述した接続方法と同一であり、図1に示す端部12A2と12B1とを接続したものである。
図3(B)に示す接続方法は、図1に示す端部12A1と12B2とを接続したものである。このような接続方法によっても、コイル12Aと12Bは互いに逆極性の磁界を発生するため、接続部111において、コイル12Aと12Bが発生する磁界と磁束密度は、ともに強め合う関係になる。
なお、ここでは、L字型に俺か曲がった磁性体11の磁性体部11Aと磁性体部11Bとに巻回するコイル12Aと12Bとが発生する磁界が互いに逆極性になればよい。
このため、コイル12Aと12Bの巻き方は、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)に示す巻き方に限られない。
例えば、コイル12A又は12Bを図1(A)、(B)、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)に示す巻き方とは逆方向に巻いて、電流が逆方向に流れるようにしてもよいし、コイル12Aと12Bがたすきがけの関係で接続される状態で、互いに逆極性の磁界を発生するように構成されてもよい。
なお、ここでいう逆極性の磁界とは、コイル12Aと12Bとの間に位置する折り曲げ部において、コイル12Aと12Bとが発生する磁界同士が互いに打ち消し合わずに、互いに強め合う関係にあることをいう。
また、ここでは、磁性体11の磁性体部11Aと磁性体部11Bとが、平面視で90度をなすように接合されている形態について説明するが、磁性体部11Aと11Bがなす角度は0度でなければ、何度であってもよい。
このため、磁性体部11Aと11Bが角度をなすとは、磁性体部11Aと11Bがなす角度が0度よりも大きく、かつ、180度未満であり、磁性体部11Aと11Bが平行ではないことをいう。
このように、磁性体部11Aと11Bとが角度をなしており、それぞれに巻回されるコイル12Aと12Bが互いに逆極性の磁界を発生すれば、磁性体部11Aと11Bとが交わる折り曲げ部111において、コイル12Aと12Bとが発生する磁界同士が強め合うからである。
なお、図1(A)、(B)、図2(A)、(B)、図3(A)、(B)には、2つのアンテナ部のコイル12Aと12Bが直列に接続されている形態を示すが、コイル12Aと12Bとは、並列に接続されていてもよい。
次に、実施の形態1のアンテナ装置10の原理の詳細について説明する。
実施の形態1のアンテナ装置10は(図1(A)、(B)参照)は、磁性体11の磁性体部11Aと11Bとにそれぞれコイル12A、12Bが巻回されており、2つのアンテナ部を有するものとして捉えることができる。
一方のアンテナ部は、磁性体部11Aとコイル12Aによって構成され、他方のアンテナ部は、磁性体部11Bとコイル12Bとによって構成される。
このため、以下では、このような2つのアンテナ部は、同様の構成を有するため、以下では、このアンテナ部の原理を説明することにより、実施の形態1のアンテナ装置10の原理を説明することとする。
図4は、実施の形態1のアンテナ部100を示す斜視図である。図5は、実施の形態1のアンテナ部100を示す三面図である。図4及び図5では、直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
アンテナ部100は、磁気結合型のアンテナ部であり、磁性体110とコイル120とを含む。
磁気結合型のアンテナ部100は、特定の周波数の電波と共振を起こすことによって電波の送信又は受信を行う共振型のアンテナ部とは異なり、通信相手となるアンテナ部が発生する磁束と磁気的に結合することによって通信を行うアンテナ部である。
このため、共振型のアンテナ部の通信距離が数メートルから数キロメートル以上であるのに対して、磁気結合型のアンテナ部100の通信距離は、例えば、1メートル以下程度である。
すなわち、磁気結合型のアンテナ部100は、近距離通信あるいは近接通信用のアンテナ部である。アンテナ部100は、例えば、周波数が13.56MHzの信号の送信又は受信を行う。
磁性体110は、直方体状の焼結フェライトであり、例えば、短手方向(X軸方向)の長さAが11mm、長手方向(Y軸方向)の長さBが14mm、厚さC(Z軸方向の長さ)が0.2mmである。
このような磁性体110の寸法は一例であり、例えば、短手方向(X軸方向)の長さAが6mm、長手方向(Y軸方向)の長さBが24mm、厚さC(Z軸方向の長さ)が0.2mmであってもよい。
磁性体110は、板状であればよいため、アンテナ部100を実装する空間のサイズや形状等に応じて、形状を決めればよい。磁性体110は、焼結フェライトに限られるものではなく、所謂強磁性体であれば、鉄、ニッケル、コバルト、又は、これらの合金を用いてもよい。また、磁性体110は、可撓性を有するフレキシブルなシート状の部材であってもよい。
コイル120は、磁性体110の長手方向(Y軸方向)における中央部において、磁性体110の短手方向(X軸方向)に巻回されるコイル状のアンテナ(コイルアンテナ)の一例である。このため、磁性体110の周囲にコイル120が巻回されている部分のY軸方向における中心位置と、磁性体110のY軸負方向側の端部との間の長さDは、長さBが14mmの場合は7mmであり、長さBが24mmの場合は12mmである。
コイル120の両側の端部121、122は、アンテナ部100を用いて通信を行う装置の通信部に接続される。
コイル120としては、例えば、銅線を用いることができる。コイル120の太さ(線径)は、例えば、50μmであればよい。コイル120の巻数は、例えば、20回程度であり、磁性体110の周囲に巻回されているコイル120同士が密に接するように巻回される。
ここでは、このようなコイル120の巻き方を密巻きと称す。また、コイル120として用いる導線の表面にはエナメルコートが施してあり、エナメルコートを施した状態で、コイル120の太さ(線径)は、69μmである。
なお、上述したコイル120の太さや巻数は一例であり、アンテナ部100の用途等に応じて、適宜設定すればよい。
また、ここでは、コイル120を磁性体110の短手方向に巻く形態について説明するが、磁性体110の長手方向にコイル120を巻くよりも、図5に示すように、磁性体110の短手方向に巻く方が良好な特性が得られるものと考えられる。
これは、磁性体110の短手方向にループ状に巻回したコイル120により、磁性体110の両端(Y軸正方向側の端部とY軸負方向側の端部)には、反磁界が発生する。この反磁界の影響は、コイル120を巻回する部位と、磁性体110の両端との間の距離が長いほど少なくなる。
また、磁性体110の長手方向にコイル120を巻くと、短手方向に巻いた場合よりも断面積が増えることにより、磁気抵抗が低下する。
後述するように、磁気抵抗が上昇するとY軸方向とは異なる方向にも磁界が発生することを発見した。一方、磁気抵抗が低下するとY軸方向の磁界だけを利用することになり、アンテナ要求仕様によっては、利用範囲が限定される場合があることがわかった。
このような理由から、コイル120を磁性体110の短手方向に巻くことが望ましく、また、磁性体110は平面視で長方形であることが好ましい。また、コイル120を巻回するのは磁性体110の端部ではなく、中央部であることが好ましい。
次に、実施の形態1のアンテナ部100を、比較用の平面アンテナを有するアンテナ部150と比較するために、図6及び図7を用いて比較用のアンテナ部150について説明する。
図6は、比較用のアンテナ部150を示す斜視図である。図7は、比較用のアンテナ部150を示す三面図である。図6及び図7では、図4及び図5と同様に、直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
比較用のアンテナ部150は、実施の形態1のアンテナ部100と同様に、磁気結合型のアンテナ部であり、磁性体110と平面アンテナ151とを含む。磁性体110は、実施の形態1のアンテナ部100の磁性体110と同様である。
平面アンテナ151は、磁性体110のZ軸正方向側の面の外周に沿って、銅線を矩形状に巻いたものである。平面アンテナ151の巻数は、一例として2巻である。平面アンテナ151の両端151A、151Bは、アンテナ部150を用いて通信を行う装置の通信部に接続される。
次に、図8及び図9を用いて、実施の形態1のアンテナ部100と、比較用のアンテナ部150について、電磁界シミュレーションを行った結果について説明する。
図8は、実施の形態1のアンテナ部100と比較用のアンテナ部150の周囲における磁束密度Bのシミュレーション結果を示す図である。図8(A)はアンテナ部100の磁束密度Bを示し、図8(B)はアンテナ部150の磁束密度Bを示す。
図8(A)、(B)において、矢印の向きは磁束密度Bの向き(ベクトルの向き)を表している。
また、電磁界シミュレーションでは、図8(A)、(B)の下側に示すようなアンテナ部100と150のモデルを用いた。アンテナ部100では、XYZ座標系の原点は、磁性体110のZ軸正方向側の表面上(Z=0)で、磁性体110の短手方向における中心(X=0)にあり、かつ、磁性体110のY軸正方向側の端部と、コイル120のY軸正方向側の端部との中点とした。
また、アンテナ部150は、磁性体110のZ軸正方向側の面のうちのY軸正方向側の半分の面に、矩形状の平面アンテナ151を配設し、平面アンテナ151のループの中心をXYZ座標系の原点とした。図8(A)と(B)における原点の位置は同一である。
図8(A)、(B)を比較すると、比較用のアンテナ部150による磁束密度はZ軸方向でZ軸のまわりに集中しているのに対して、実施の形態1のアンテナ部100による磁束密度は、YZ平面において全体的に、より広い領域に分布していることが分かる。
また、Z軸方向で原点から離れた位置における磁場の強さは、実施の形態1のアンテナ部100と比較用のアンテナ部150とでほぼ同等であることが分かる。
比較用のアンテナ部150による磁束密度Bは、平面コイル151からZ軸正方向に発生し、Y軸正方向及びY軸負方向に向きを変えてから、Z軸負方向側から平面コイル151に戻るように分布している。
実施の形態1のアンテナ部100による磁束密度Bは、コイル120からY軸正方向に発生し、Z軸正方向及びZ軸負方向に向きを変えてから、Y軸負方向側から再びコイル120に戻るように分布している。
また、Y軸方向において原点から離れた位置では、比較用のアンテナ部150よりも、実施の形態1のアンテナ部100の方が、磁束ループがZ方向に大きく、磁場の強さも大きくなっていることが分かる。
図9は、実施の形態1のアンテナ部100と比較用のアンテナ部150の周囲における磁界Hのシミュレーション結果を示す図である。図9(A)はアンテナ部100の磁界Hを示し、図9(B)はアンテナ部150の磁界Hを示す。
図9(A)、(B)に示す磁界Hを求めるにあたっては、図8(A)、(B)と同様のアンテナ部100、150のモデルを用いており、XYZ座標系の原点の位置も、図8(A)、(B)と同一である。
図9(A)、(B)では、グラデーションが濃い部分ほど、磁界Hが高いことを表す。
図9(A)、(B)に示すように、比較用のアンテナ部150が形成する磁界H(図9(B))よりも、実施の形態1のアンテナ部100が形成する磁界H(図9(A))の方が、全体的に値が高く、かつ、Z軸方向及びY軸方向において原点から離れた位置においても、高い磁界Hが得られていることが分かる。
以上のように、図8及び図9に示す電磁界シミュレーションの結果から、実施の形態1のアンテナ部100と比較用のアンテナ部150では、磁束密度Bの分布が全く異なることが分かった。
また、比較用のアンテナ部150よりも、実施の形態1のアンテナ部100の方が、磁界Hがより広い範囲で高く、Z軸方向及びY軸方向において原点から離れた位置においても、より高い値が得られていることが分かった。
比較用のアンテナ部150の平面アンテナ151に電流を流すと、アンペールの右ねじの法則により、Z軸方向の磁界Hが発生する。
磁界Hと磁束の向きは等しいため、比較用のアンテナ部150の平面コイル151による磁束は、磁性体110からZ軸方向に放射され、図8(B)に示すように、原点を中心として8の字を横に倒したような分布を形成する。
これに対して、実施の形態1のアンテナ部100では、磁性体110の周囲にループ状に巻回されたコイル120が形成する磁界Hは、アンペールの右ねじの法則によってY軸方向の向きを有する。
このため、実施の形態1のアンテナ部100では、コイル120による磁束は、磁性体110の内部をY軸方向に伝搬する。
このように、コイル120による磁束はY軸方向の向きを有するが、全体的に見ると、図8(A)に示すように、実施の形態1のアンテナ部100は、Z軸方向において分布していることが分かる。また、コイル120が発生する磁界Hは、図9(A)に示すように、Z軸方向にも拡がっていることが分かる。
ここで、磁性体110の内部は、磁性体110の外部(大気)よりも磁気抵抗が大きいため、アンテナ部100が発生するY軸方向の向きを有する磁束は、磁気抵抗がより小さい空間(磁性体110の外側)に伝搬するようになる。
このため、実施の形態1のアンテナ部100では、コイル120によって磁性体110の内部で発生されたY軸方向の向きを有する磁束は、磁性体110の外部に拡がり、Z軸方向にも拡がったものと考えられる(図8(A)参照)。
また、磁性体110は、Z軸方向の長さとY軸方向の長さに比べて、Z軸方向の長さを非常に短くしている。すなわち、磁性体110は、非常に薄い板状の部材である。これは、磁性体110のXZ平面に平行な断面が、非常に小さく、かつZ軸方向に薄いことを表している。
一般に、磁性体は断面が小さいほど磁気抵抗が大きくなる。このため、磁性体110は、磁気抵抗が非常に大きい。
従って、実施の形態1のアンテナ部100のコイル120に電流を流すと、磁性体110内で発生するY軸方向の磁束は、磁性体110からZ軸方向に出やすい状態になる。
このため、アンテナ部100において、Z軸方向(磁性体110の厚さ方向)の通信距離を稼ぐためには、磁性体110の厚さを薄くすることが効果的である。
図1に示すアンテナ装置10は、このようなアンテナ部100を2つ含んでおり、2つのアンテナ部100は互いに逆極性の磁界を発生するように構成されているので、通信距離の長いアンテナ装置10を提供することができる。
次に、図10及び図11を用いて、実施の形態1のアンテナ部100をPCB(Printed Circuit Board:プリント基板)130に搭載した場合の通信距離について説明する。
図10は、実施の形態1のアンテナ部100をPCB130に搭載した状態を示す斜視図である。図11は、実施の形態1のアンテナ部100をPCB130に搭載した状態を示す三面図である。図10及び図11では、図4及び図5と同様に、直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
PCB130は、Z軸正方向側の表面に形成された銅箔131を有する。図10及び図11に示すように、アンテナ部100は、PCB130の銅箔131の上に搭載されている。
ここでは、アンテナ部100をPCB130に搭載した場合のZ軸方向の通信距離を、PCB130に搭載していないアンテナ部100のZ軸方向の通信距離と比較した。
また、アンテナ部100と同様に、比較用のアンテナ部150をPCB130に搭載していない場合と、アンテナ部150をPCB130に搭載した場合との通信距離を比較した。
なお、通信距離とは、アンテナ部100、150の磁性体110のZ軸正方向側の表面から、通信相手となる装置のアンテナまでのZ軸方向における距離である。
この結果、アンテナ部100をPCB130に搭載していない場合の通信距離は28.5mmであるのに対して、PCB130に搭載したアンテナ部100の通信距離は、29.0mmであった。
すなわち、実施の形態1のアンテナ部100は、銅箔131による影響を殆ど受けず、銅箔131の上に搭載しても、銅箔131の上に搭載しない場合とほぼ等しい通信距離を確保できることが分かった。
また、比較用のアンテナ部150をPCB130に搭載していない場合の通信距離は30.5mmであり、アンテナ部150をPCB130に搭載した場合との通信距離は、13.0mmであった。
すなわち、比較用のアンテナ部150は、銅箔131による影響が大きく、PCB130に搭載すると著しく通信距離が短くなることが分かった。
アンテナ部100を実際に端末装置に内蔵する場合には、アンテナ部100に接続される通信回路等が必要になるため、通信回路等が実装されるPCB(プリント基板)が端末装置内に存在することが想定される。
そして、PCBは、グランド用又は電源用に銅箔がPCBの表面又は内層に形成される、所謂ベタパターンを有することが一般的である。ベタパターンは、図10及び図11に示す銅箔131のように、平面視でPCB130と略等しい大きさを有する。すなわち、銅箔131は、一般的なPCBに含まれるベタパターンを想定して配置したものである。
実施の形態1のアンテナ部100は、PCB130に搭載されても、通信距離に影響が殆どないため、比較用のアンテナ部150よりも、PCB130に実装するのに適している。
このように、PCB130に搭載されてもアンテナ部100の通信距離に殆ど影響がないことは、アンテナ部100は、薄板状の直方体に成形された磁性体110の長手方向の中央部において、磁性体110の短手方向にコイル120を巻回したことによるものと考えられる。
このような巻き方のコイル120を用いることにより、磁束が磁性体110の厚さ方向(Z軸方向)に効率よく伝搬され、銅箔131の有無による通信距離への影響が最小限になったことと考えられる。
以上より、実施の形態1によれば、薄板状の磁性体110の厚さ方向における通信距離が長く、磁気結合による近距離通信を行う端末装置に内蔵しても、通信距離が低下しない、アンテナ部100を提供することができる。
すなわち、実施の形態1によれば、磁性体110の厚さ方向における通信距離が長いアンテナ部100を提供することができる。
アンテナ部100は、薄板状の直方体に成形された磁性体110の長手方向の中央部において、磁性体110の短手方向にコイル120を巻回することにより、磁性体110の厚さ方向における通信距離を長くしたものである。
図8及び図9を用いて説明したように、実施の形態1のアンテナ部100は、上述のような構成の磁性体110とコイル120を含むことにより、コイル120が発生する磁束の殆どが磁性体110の内部でY軸正方向に向いている。
そして、コイル120からY軸正方向に向けて放射される磁束は、Z軸正方向に向かい、ループを描き、Y軸負方向側からコイル120に戻る。
実施の形態1のアンテナ部100は、このような分布の磁束を発生するため、銅箔131の上に配置しても、戻ってくる磁束は磁性体110の内部をY軸方向に通り、銅箔131によって経路が遮断されずに、Z軸方向に放射されるからと考えられる。
これは、比較用のアンテナ部150において、平面コイル151からZ軸正方向に放射される磁束が、磁束が銅箔131を通過する際に、渦電流による逆磁束が発生し磁束密度が低下する。
このような違いにより、実施の形態1のアンテナ部100は、銅箔131の上に搭載した状態において、比較用のアンテナ部150よりもZ軸方向の通信距離が長くなるものと考えられる。
また、アンテナ部100は、銅箔131に搭載した場合に、Z軸方向における通信距離だけでなく、磁性体110の長手方向(Y軸方向)における磁束密度B及び磁界Hがアンテナ部150よりも大きくなっているため、磁性体110の長手方向(Y軸方向)における通信距離も長くなっている。
また、ここでは、アンテナ部100と150のX軸方向における通信距離の比較は行っていないが、アンテナ部100ではY軸方向及びZ軸方向の磁束密度B及び磁界Hが増大していることから、磁性体110のX軸方向における磁束密度B及び磁界Hも、アンテナ部150よりも増大しているものと考えられる。
以上より、実施の形態1によれば、磁気結合型による近距離通信方式において、平面コイル151を用いた比較用のアンテナ部150よりも、通信距離を長くしたアンテナ部100を提供することができる。
図1に示すアンテナ装置10は、このようなアンテナ部100を2つ含んでおり、2つのアンテナ部100は互いに接続部に向かって磁界を発生するように構成することで、指向性を広げかつ通信距離の長いアンテナ装置10を提供することができる。
このようなアンテナ装置10を、例えば、磁気結合による近距離通信を行う端末装置に内蔵すれば、指向性を広げつつ、通信相手となる装置との間の通信距離が長くなり、より確実に通信を行うことができる。
また、PCB基板上に設置する場合には、基板の形状・空きスペースを有効に活用することができる。 たとえばSIMカードに内蔵する場合は、PCB基板コーナー部に配置することで、他の回路素子等のレイアウトに自由度が生じることになる。
さらに、接続部があることで磁性体の透磁率の低下を防止する効果もある。たとえば、2つの板状磁性体を空気や磁性体以外の材料を介して配置した場合にくらべて、より通信距離が長くすることが可能となる。また、接続部の形状を変えることで、x、y軸方向から少しずれた方向の磁界を強める調整も可能となる。
上記のように、アンテナ装置10を含む端末装置の使い勝手が改善され、通信の信頼性を向上させることができる。
<実施の形態2>
実施の形態2のアンテナ部200は、実施の形態1のアンテナ部100を変形したものである。実施の形態2のアンテナ部200は、実施の形態1のアンテナ部100と同様に、アンテナ装置10(図1参照)に2つ含まれるものである。
<実施の形態2>
実施の形態2のアンテナ部200は、実施の形態1のアンテナ部100を変形したものである。実施の形態2のアンテナ部200は、実施の形態1のアンテナ部100と同様に、アンテナ装置10(図1参照)に2つ含まれるものである。
以下では、実施の形態2のアンテナ部200の構成について説明する。
図12は、実施の形態2のアンテナ部200を示す斜視図である。図13は、実施の形態2のアンテナ部200を示す三面図である。図12及び図13では、直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
実施の形態2のアンテナ部200は、実施の形態1のアンテナ部100のコイル120の巻数を少なくすることにより、磁性体110に巻回されるコイル120同士が、互いに触れ合わないようにしたものである。
アンテナ部200は、磁気結合型のアンテナ部であり、磁性体110とコイル220とを含む。磁性体110は、実施の形態1のアンテナ部100の磁性体110と同様であり、コイル220は、実施の形態1のアンテナ部100のコイル120の巻数を少なくすることにより、磁性体110に巻回されるコイル120同士が、互いに触れ合わないようにしたものである。
その他の構成は、実施の形態1のアンテナ部100と同様であるため、ここでは重複説明を省略する。
コイル220は、磁性体110の長手方向(Y軸方向)における中央部において、磁性体110の短手方向(X軸方向)に巻回される。このため、磁性体110の周囲にコイル220が巻回されている部分のY軸方向における中心位置と、磁性体110のY軸負方向側の端部との間の長さDは、長さBが14mmの場合は7mmであり、長さBが24mmの場合は12mmである。
コイル220の両端221、222は、アンテナ部200を用いて通信を行う装置の通信部に接続される。
コイル220としては、例えば、銅線を用いることができる。コイル220の太さ(線径)は、例えば、50μmであればよい。コイル220の巻数は、例えば、8回程度であり、磁性体110の周囲に巻回されているコイル220同士が接しないように巻回される。ここでは、このようなコイル220の巻き方を疎巻きと称す。
次に、図14及び図15を用いて、実施の形態2のアンテナ部100(疎巻き)と、実施の形態1のアンテナ部100(密巻き)について、電磁界シミュレーションを行った結果について説明する。
図14は、実施の形態1のアンテナ部100の周囲における磁束密度Bと磁界Hのシミュレーション結果を示す図である。図14(A)はアンテナ部100の磁束密度Bを示し、図14(B)はアンテナ部100の磁界Hを示す。
図15は、実施の形態2のアンテナ部200の周囲における磁束密度Bと磁界Hのシミュレーション結果を示す図である。図15(A)はアンテナ部200の磁束密度Bを示し、図15(B)はアンテナ部200の磁界Hを示す。
図14(A)及び図15(A)において、矢印の向きは磁束密度Bの向き(ベクトルの向き)を表している。
また、図14(B)及び図15(B)では、グラデーションが濃い部分ほど、磁界Hが高いことを表す。
また、図14(B)及び図15(B)では、グラデーションが濃い部分ほど、磁界Hが高いことを表す。
また、ここでは、アンテナ部100と200におけるXYZ座標系の原点は、磁性体110のZ軸正方向側の表面上(Z=0)で、磁性体110の短手方向における中心(X=0)にあり、かつ、磁性体110のY軸正方向の中心にある点とした。
また、磁束密度B及び磁界Hの値は、アンテナ部100及び200の上方(Z=50mmの位置)に、ループアンテナ160を配置するという条件下で求めた。
図14(A)と図15(A)を比較して分かるように、実施の形態1のアンテナ部100よりも、実施の形態2のアンテナ部200の方が、原点の近傍における磁束密度Bの曲率が小さいため、磁束密度Bの向きの変わり方が、全体的により緩やかであることが分かる。
なお、Y軸方向において原点から離れた位置における磁束密度Bは、実施の形態1のアンテナ部100と実施の形態2のアンテナ部200とでほぼ同等であった。
また、磁界Hについては、図14(B)と図15(B)を比較して分かるように、実施の形態1のアンテナ部100よりも、実施の形態2のアンテナ部200の方が、原点の近傍における磁界Hの等磁線の曲率が小さく、磁界Hの分布が、全体的により緩やかであり、より磁束分布を広げることができる。
なお、Y軸方向において原点から離れた位置における磁界Hは、実施の形態1のアンテナ部100と実施の形態2のアンテナ部200とでほぼ同等であった。
以上より、実施の形態2のアンテナ部200(疎巻き)は、実施の形態1のアンテナ部100(密巻き)よりも、磁束密度B及び磁界Hの分布が全体的に緩やかであり、より効率よく、磁界Hを発生することになり、より磁束分布が広がることが分かった。
なお、このような結果は、実施の形態1における条件設定の下で作製したアンテナ部100(密巻き)と、実施の形態2における条件設定の下で作製したアンテナ部200(疎巻き)との比較によるものである。
従って、アンテナ部100、200の用途等に応じて、コイル120、220の巻数を最適化すればよい。
ここで、コイル120、200の巻き方による通信距離への影響を調べるために、図16に示すアンテナ部100、200、200Aについて通信距離を求めた。
図16は、実施の形態1のアンテナ部100と、実施の形態2のアンテナ部200及び200Aを示す斜視図である。
図16に示すアンテナ部100は、図4に示すアンテナ部100と同一であり、図16に示すアンテナ部200は、図12に示すアンテナ部200と同一である。
図16に示すアンテナ部200Aは、図12に示すアンテナ部200のコイル220の巻数(20巻)を変えずに、磁性体110に巻回されるコイル220の間の間隔をより広くするために、コイル220をY軸方向において、より広い範囲に巻回したものである。ここでは、アンテナ部200Aにおけるコイル220の巻き方を大疎巻きと称す。
ここで、アンテナ部100では、コイル120はL/S(Line/Space比)=50/19μmである。すなわち、直径50μmの導線にエナメルコートを施した太さ69μmのコイル120を密巻きしたものである。
また、アンテナ部200では、コイル220はL/S=50/300μmである。すなわち、コイル220に含まれる直径50μmの導線の間隔を300μmに設定してコイル220を疎巻きしたものである。
また、アンテナ部200Aでは、コイル220はL/S=50/600μmである。すなわち、コイル220に含まれる直径50μmの導線の間隔を600μmに設定してコイル220を疎巻きしたものである。
アンテナ部100、200、200AのZ軸方向の通信距離を実測したところ、アンテナ部100は27.5mm、アンテナ部200は30.0mm、アンテナ部200Aは31.0mmであった。
このことから、コイル120、220の巻き方を密又は疎にすることによって、通信距離を調整できることが分かる。
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、磁性体110の厚さ方向における通信距離が長いアンテナ部200を提供することができる。
図1に示すアンテナ装置10は、このようなアンテナ部200を2つ含んでおり、2つのアンテナ部200は互いに逆極性の磁界を発生するように構成されているので、通信距離の長いアンテナ装置10を提供することができる。
また、アンテナ部200(疎巻き)、及びアンテナ部200A(大疎巻き)の結合係数について考察した。
図17は、アンテナ部100(密巻き)、アンテナ部200(疎巻き)、及びアンテナ部200A(大疎巻き)の結合係数を示す図である。
図17に示すように、アンテナ部100(密巻き)、アンテナ部200(疎巻き)、及びアンテナ部200A(大疎巻き)の結合係数kは、大疎巻きが最も大きく、疎巻き、密巻きの順に小さくなった。
この結果より、アンテナ部100のようにコイル120を密巻きにするよりも、アンテナ部220、220Aのようにコイル220を疎巻き又は大疎巻きにした方が、結合係数が大きくなり、通信距離が長くなるものと考えられる。
以上より、用途等に応じて、コイル120、220の巻き方を設定すればよいが、磁性体110の大きさに余裕がある場合は、疎巻き又は大疎巻きすることが望ましいものと考えられる。
また、コイル220の巻き方を疎巻きにする場合には、図18乃至図20に示すように巻き方を変えてもよい。
図18乃至17は、実施の形態2の変形例のアンテナ部200B、200C、200Dを示す図である。
図18に示すアンテナ部200Bは、磁性体110のZ軸正方向側の表面側ではコイル220BをX軸に平行に巻き、磁性体110のZ軸負方向側の表面側ではコイル220BをX軸に対して角度を有するように巻いたものである。
例えば、コイル220Bの両端221B、222Bの間の長さは50mmであり、コイル220B同士の間隔を0.4mm〜0.5mmに設定して20回巻回した(20巻)ものである。
図19に示すアンテナ部200Cは、磁性体110のZ軸正方向側の表面側とZ軸負方向側の表面側とにおいて、コイル220CをX軸に対して角度を有するように巻いたものである。磁性体110のZ軸正方向側の表面側とZ軸負方向側の表面側とにおいてコイル220CがX軸となす角度は等しい。
このため、磁性体110のZ軸正方向側の表面側と、Z軸負方向側の表面側とにおいて、それぞれ、コイル220Cは平行に配列される。
例えば、コイル220Cの両端221C、222Cの間の長さは50mmであり、コイル220C同士の間隔を1.5mmに設定して20回巻回した(20巻)ものである。
図20に示すアンテナ部200Dは、図19に示す磁性体110Aよりも平面視で細長い(X軸方向の長さが短い)磁性体110Aに、図19のコイル220Cと同様の巻き方で、コイル220Dを巻回したものである。
磁性体110AのZ軸正方向側の表面側とZ軸負方向側の表面側とにおいて、コイル220DはX軸に対して角度を有するように巻いてある。磁性体110AのZ軸正方向側の表面側とZ軸負方向側の表面側とにおいてコイル220DがX軸となす角度は等しい。
このため、磁性体110AのZ軸正方向側の表面側と、Z軸負方向側の表面側とにおいて、それぞれ、コイル220Dは平行に配列される。
例えば、コイル220Dの両端221D、222Dの間の長さは50mmであり、コイル220D同士の間隔は、0.7mm〜1.1mmに設定して20回巻回した(20巻)ものである。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
10、10A アンテナ装置
100、100A、200、200A、200B、200C,200D アンテナ部
110、110A 磁性体
120、220、220B、220C、220D コイル
130 PCB
131 銅箔
100、100A、200、200A、200B、200C,200D アンテナ部
110、110A 磁性体
120、220、220B、220C、220D コイル
130 PCB
131 銅箔
Claims (3)
- 磁気結合型のアンテナ装置であって、
板状の第1磁性体部と、前記第1磁性体部に角度をもって接続される、板状の第2磁性体部とを有する磁性体と、
前記第1磁性体部に巻回されるコイル状の第1アンテナと、
前記第2磁性体部に巻回され、前記第1アンテナに対して逆極性の磁界を発生するコイル状の第2アンテナと
を含む、アンテナ装置。 - 前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、それぞれ、前記第1磁性体部及び前記第2磁性体部の短手方向にループを形成するように、前記第1磁性体部及び前記第2磁性体部に巻回される、請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、それぞれ、隣接するループ同士の間に間隔を有する状態で、前記第1磁性体部及び前記第2磁性体部に巻回される、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
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