JP2014194702A - 請求入金マッチング装置、請求入金マッチング方法及び請求入金マッチングプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明の請求入金マッチング装置は、反復する同種の債権を請求単位に集計し組合せ単位を作成し、それ以外の債権については個々の債権からなる組合せ単位を作成し、支払期日の前後関係と、反復する同種の債権であるか否かに応じて定義される組合せ単位の区分の優先順位が高い順に、作成した組合せ単位の一部を抽出し、抽出した組合せ単位のうちから所定の数を選択した組合せの合計金額を入金金額と突合し、金額が一致した組合せに含まれる債権の金額を表示する処理を繰り返す。
【選択図】図3
Description
支払いを行なうべき多くの取引候補のうち、どの候補から順番に、どれだけの候補をまとめて支払うかについては、顧客ごとに特徴が存在する。なぜならば、顧客においては、請求書の内容確認及び支払いを複数の部署が分担して行うためである。突合作業を行う企業の担当者は、この特徴を、経験に基づいて判断することにより、入金予定データ及び実入金データの突合を迅速かつ正確に完成させることに努める。
そこで、本発明は、入金元の支払いの特徴を反映させたうえで、1つの入金に対応する1又は複数の債権を複数表示することを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1に沿って請求書を説明する。請求書1には、請求日1a、請求ID1b、請求先名1c、請求者名1d、請求明細1i〜1l、請求金額1m、支払期日1n及び支払口座番号1oが記載されている。請求日1aは、請求書1が発行された年月日である。請求ID1bは、請求書1を一意に特定する識別子である。請求先名1cは、商品又は役務の提供を受けた者(顧客)の名称である。請求者名1dは、商品又は役務の提供を行った者の名称である。請求明細1i〜1lは、項番欄1e、摘要欄1f、照会番号欄1g及び金額欄1hから構成される。債権明細の個々のレコードは、個々の取引によって発生した売掛金に対応する。この売掛金を本実施形態では「債権」と呼ぶ。つまり、1又は複数の債権が、1つの請求書1に対応している。
(ルール2)取引の単位を無視して、請求書ごとに支払う。決裁権者が少ない小規模顧客に多く見られる。
(ルール3)同種同額の支払いが毎月発生することが予定されている取引(「継続」取引と呼ぶ)は、請求書ごとに支払う。
(ルール4)さらに、複数の継続取引についての複数の請求が同じタイミングであった場合は、複数の請求書についてまとめて1度で支払う。
(ルール5)継続取引以外の取引(「スポット」取引と呼ぶ)については、個々に金額の妥当性等を確認した後に、取引ごとに支払う。
(ルール6)特に重要な取引については、支払先の企業に連絡した上で支払う。
(ルール8)支払い予算が制約されている場合、同種の「継続」取引又は「スポット」取引のうち、過去に未払いがある取引を後回しにして、支払期日が現時点に最も近い取引を先に支払う。
(ルール9)支払い予算が制約されている場合、支払期日が現時点に最も近い取引を後回しにして、支払期日が先である取引を先に支払う。
(ルール10)支払い予算が制約されている場合、支払期日が先である取引を後回しにして、支払期日が現時点に最も近い取引を先に支払う。
端末装置3もまた同様に、相互にバスで接続された、中央制御装置、入力装置、出力装置、主記憶装置、補助記憶装置及び通信装置(図示せず)を有している。
(P1)組合せ単位作成部21は、複数の債権を取得する。
(P2)組合せ単位作成部21は、1又は複数の債権を集計し、「組合せ単位」を作成する。この際に、どのような条件で集計するかについては後記する。1つの債権が1つの組合せ単位となる場合もあり得る。
(P3)組合せ単位作成部21は、組合せ単位に集計されている債権の内容に応じて、処理を行う順序を特定する。例えば、他の組合せ単位を残し、まず処理するべき「1回目」の組合せ単位を特定する。
(P5)組合せ単位作成部21は、組合せ単位の候補のうちから、入金金額と合計を突合するべき候補の数の初期値を決定する。一般的に「nCm」は、n個の要素のうちからm個の組合せを選択する場合の数(m個の順列は無視する)を示す。組合せ単位作成部21が決定するのは、この「m」の初期値である。詳細は、図18を用いて後記する。
(P6)組合せ単位作成部21は、合計すべき組合せ単位の組合せを「nCm」個だけ決定する。
(P8)組合せ単位作成部21は、決定した組合せ単位の組合せについて、金額を合計する。
(P9)組合せ単位突合部22は、組合せ単位の組合せの合計金額と入金金額を突合する。
図4に沿って、債権請求情報31を説明する。債権請求情報31においては、債権ID欄101に記憶された債権IDに関連付けて、債権発生日欄102には債権発生日が、金額欄103には債権金額が、請求先欄104には請求先が、債権発生原因欄105には債権発生原因が、継続性欄106には継続性フラグが、入金欄107には入金フラグが、請求ID欄108には請求IDが、請求日欄109には請求日が、支払期日欄110には支払期日が、請求金額欄111には請求金額が記憶されている。
債権発生日欄102の債権発生日は、債権が発生した年月日であり、通常は、商品又は役務の引渡(提供)があった年月日である。
金額欄103の債権金額は、債権の金額である。
請求先欄104の請求先は、顧客の名称である。
債権発生原因欄105の債権発生原因は、債権が発生する原因となった取引を説明する文言であり、請求書1(図1)の摘要欄1fの文言と同じである。
継続性欄106の継続性フラグ(「継続性情報」に相当する)は、同種の取引が反復的に行われることを示す「継続」又はそれ以外であることを示す「スポット」のうちのいずれかである。なお、「継続」債権には、同種かつ同額の債権だけではなく、債権金額自体は毎回変動するものの、提供される商品又は役務1単位あたりの金額が固定されている同種の債権(例えば電力料金)が含まれるものとする。
入金欄107の入金フラグは、入金が終了したことを示す「済」又はそれ以外であることを示す「未」(初期値)のうちのいずれかである。
請求日欄109の請求日は、前記したように、請求書1が発行された年月日である。
支払期日欄110の支払期日は、前記したように、請求金額が銀行口座に振り込まれるべき期日を示す年月日である。
請求金額欄111の請求金額は、前記したように、1つの請求書1に記載されている個々の債権の金額の合計金額である。
図5(a)に沿って、入金情報32を説明する。入金情報32においては、入金ID欄121に記憶された入金IDに関連付けて、入金日欄122には入金日が、入金金額欄123には入金金額が、入金元欄124には入金元が記憶されている。
入金ID欄121の入金IDは、請求書1を発行した企業の銀行口座に対して請求先である顧客から資金が入金される事象(単に「入金」とも呼ぶ)を一意に特定する識別子である。
入金日欄122の入金日は、入金があった年月日である。
入金金額欄123の入金金額は、入金された資金の金額である。入金金額は、必ずしも1つの債権金額又は1つの請求金額に対応しているわけではない。
入金元欄124の入金元は、顧客の名称である。
図5(b)に沿って、組合せ単位区分情報33を説明する。組合せ単位区分情報33においては、区分ID欄131に記憶された区分IDに関連付けて、支払月欄132には支払月が、継続性欄133には継続性フラグが、分割払欄134には分割払フラグが、新規発生欄135には新規発生フラグが記憶されている。
区分ID欄131の区分IDは、区分を一意に特定する識別子である。区分とは、直ちに後記する、支払月、継続性フラグ、分割払フラグ及び新規発生フラグの組合せである。
支払期日欄132の支払月は、支払期日が属する月であり、現在の月である「当月」、現在の月より前の月である「過去月」及び現在の月より後の月である「将来月」のうちのいずれかである。
継続性欄133の継続性フラグは、図4の継続性フラグと同じである。
新規発生欄135の新規発生フラグは、同種の取引が過去に存在しないことを示す「新規」又は存在することを示す「従来」のうちのいずれかである。なお、「*」は、『「従来」、「新規」のいずれでもよい』ことを示している。
さらに、図5(b)の例えば5及び6行目のレコードに注目する。いま、ユーザが設定した区分の優先順位が「K05→K06」であったとする。このことは、当月に支払期限が到来する「スポット」債権のうちでは、同種の取引が過去に存在するか否かにかかわらず、「非分割」の債権よりも、「分割」された債権を先に支払う習慣を顧客が有していることを示す(詳細後記)。
図6に沿って、組合せ単位作成方法情報34を説明する。組合せ単位作成方法情報34においては、作成方法ID欄141に記憶された作成方法IDに関連付けて、「スポット」債権の扱い欄142には「スポット」債権についての組合せ単位作成方法が、「継続」債権の扱い欄143には「継続」債権についての組合せ単位作成方法が記憶されている。
作成方法ID欄141の作成方法IDは、組合せ単位作成方法を一意に特定する識別子である。組合せ単位作成方法とは「継続」債権についての組合せ単位作成方法及び「スポット」債権についての組合せ単位作成方法の対(ペア)である。
「スポット」債権の扱い欄142の「スポット」債権についての組合せ単位作成方法は、個々の「スポット」債権を組合せ単位に集計するに際しどのような方法が適用されるかを示す。
「継続」債権の扱い欄143の「継続」債権についての組合せ単位作成方法は、個々の「継続」債権を組合せ単位に集計するに際しどのような方法が適用されるかを示す。
顧客の習慣が「ルール2」である場合、組合せ単位の作成方法は、「M05」(図12)であることが望ましい。
顧客の習慣が「ルール3」である場合、組合せ単位の作成方法は、「M04」(図11)であることが望ましい。
顧客の習慣が「ルール4」である場合、組合せ単位の作成方法は、「M03」(図10)であることが望ましい。
顧客の習慣が「ルール5」である場合、組合せ単位の作成方法は、「M03」(図10)又は「M04」(図11)であることが望ましい。
顧客の習慣が「ルール6」である場合、組合せ単位の作成方法は、「M02」(図9)又は「M06」(図13)であることが望ましい。
図7に戻って、組合せ単位情報35を説明する。組合せ単位情報35においては、単位ID欄151に記憶された単位IDに関連付けて、被集計債権欄152には被集計債権が、金額欄153には金額が、入金元欄154には入金元が、作成方法ID欄155には作成方法IDが、区分ID欄156には区分IDが記憶されている。
被集計債権欄152の被集計債権は、組合せ単位として集計された個々の債権の債権IDである。
金額欄153の金額は、組合せ単位の金額、すなわち集計された1又は複数の債権の債権金額の合計である。
入金元欄154の入金元は、図4の請求先と同じである。
作成方法ID欄155の作成方法IDは、図6の作成方法IDと同じである。
区分ID欄156の区分IDは、図5(b)の区分IDと同じである。
図15に沿って、処理手順を説明する。そして、図15の説明の途中において、必要に応じ、図16〜図20を参照する。
ステップS201において、組合せ単位作成部21は、検索条件入力画面41(図16)を表示する。具体的には、組合せ単位作成部21は、ユーザが、入力装置12(又は端末装置3の出力装置。以下同様。)を介して処理開始の指示を入力するのを受け付けると、出力装置13に、検索条件入力画面41を表示する。検索条件入力画面41は、入金情報欄42、債権請求情報欄43、組合せ単位の作成方法欄44、組合せ単位の区分欄45及び「実行」ボタン46を有する。
組合せ単位作成部21は、第5に、ユーザが、「実行」ボタン46を押下するのを受け付ける。
組合せ単位作成部21は、第2に、ステップS203の「第1」において取得したすべてのレコードを出力装置13に表示し、ユーザがそのうちの1つを選択するのを受け付ける。請求入金マッチング装置2は、以降、当該選択されたレコードの入金金額に一致する組合せ単位の組合せを検索することになる。当該選択されたレコードを、以降、「検索対象入金レコード」と呼ぶことがある。
組合せ単位作成部21は、第2に、ステップS204の「第1」において取得した作成方法IDを検索キーとして、組合せ単位作成方法情報34(図6)を検索し、「スポット」債権についての組合せ単位作成方法、及び、「継続」債権についての組合せ単位作成方法を取得する。
組合せ単位作成部21は、第5に、組合せ単位情報35(図7)のレコードを、ステップS204の「第4」において作成した組合せ単位の数だけ作成する。そして、作成した各レコードの、単位ID欄151、被集計債権欄152、金額欄153、入金元欄154及び作成方法ID欄155に、それぞれ、新たに採番した単位ID、集計された1又は複数の債権の債権ID、集計された債権の債権金額の合計、入金元、及び、ステップS204の「第1」において取得した作成方法IDを記憶する。区分ID欄156は空欄としておく。
(調査項目2)区分判定対象レコードの継続性フラグが、「スポット」又は「継続」のいずれであるか。調査結果は、「スポット」又は「継続」のいずれかとなる。
(調査項目3)区分判定対象レコードの継続性フラグが「スポット」である場合において、区分判定対象レコードの債権発生原因を有し、かつ、区分判定対象レコードの債権発生日より前の債権発生日を有する他のレコードのうち、継続性フラグが「スポット」であるものが少なくとも1つ存在するか否か。調査結果は、存在する場合を示す「分割」、又は、存在しない場合を示す「非分割」のいずれかとなる。区分判定対象レコードの継続性フラグが「継続」である場合においては、調査結果は、無条件で「非分割」となるものとする。
(調査項目4)区分判定対象レコードの債権発生原因を有し、かつ、区分判定対象レコードの債権発生日より前の債権発生日を有する他のレコードが少なくとも1つ存在するか否か。調査結果は、存在する場合を示す「従来」、又は、存在しない場合を示す「新規」のいずれかとなる。
ステップS205の「第1」及び「第2」の処理が組合せ単位情報35のすべてのレコードについて終了した時点で、組合せ単位情報35は、図7に示した状態(空欄なし)になっている。
なお、組合せ単位情報35の3行目のレコードのように、被集計債権が複数ある場合、前記したそれぞれの調査結果が1つに決定されない場合がある。このような場合に備え、組合せ単位作成部21は、例えば以下のように、調査項目ごとに調査結果を強制的に決定する規則を決めておいてもよい。
(調査項目2)個々の債権についての調査結果が、「スポット」及び「継続」の両者を含む場合は、「継続」を(代表の)調査結果とする。
(調査項目3)個々の債権についての調査結果が、「分割」及び「非分割」の両者を含む場合は、「分割」を(代表の)調査結果とする。
(調査項目4)個々の債権についての調査結果が、「従来」及び「新規」の両者を含む場合は、「従来」を(代表の)調査結果とする。
なお、どの調査結果を代表の調査結果とするかは、ユーザが任意に設定し得る。
組合せ単位作成部21は、第2に、ステップS206の「第1」において並び替えたレコードの最初のものから順に、金額欄153の値が、検索対象入金レコードの入金金額を超過するものを除外する。除外するとは、並び替えたレコードのうち、そのレコードを削除する、又は無効フラグを立てる等の処理を意味する。当該処理を模式的に示したのが図17(a)である。
これらの処理を模式的に示したのが図19である。
突合せの結果、検索対象入金レコードの入金金額とその合計額が一致するような組合せ単位の組合せが少なくとも1つ存在する場合、組合せ単位突合部22は、当該組合せを保持する。組合せが存在しない場合も当然存在する。
組合せ単位突合部22は、第3に、ステップS211において保持した組合せに含まれる債権についての債権請求情報31のレコードを、該当債権欄53に表示する。図20では、このような組合せは1つだけ存在し、当該組合せは、4つの債権を含んでいる。しかしながら、合計額が同じである、組合せ単位の他の組合せも存在し得る。このとき、組合せ単位作成部21は、そのような組合せごとに、1又は複数の債権を分けて表示する。
一方、ユーザが「他の組合せも検索する」ボタン55を押下するのを受け付けた場合(ステップS213“YES”)、組合せ単位突合部22は、mを「1」だけインクリメントさせて、ステップS208に戻る。
その後、組合せ単位作成部21及び組合せ単位突合部22は、ステップS208〜S212の処理を繰り返す。「m」が「n+1」に達すると、組合せ単位突合部22は、繰り返し処理を抜け出し、処理を終了する。
前記したステップS208〜S213の処理が終了した時点で、請求入金マッチング装置2は、以下の(1)〜(4)の処理を終了したことになる。当該一連の処理を「内側ループ処理」と呼ぶ。
(1)最も優先順位が先である組合せ単位作成方法によって組合せ単位を作成する。
(2)作成した組合せ単位のうち、最も最初に処理するべき区分を有するものn個を特定する。
(3)特定したn個の組合せ単位について、そのうちからm個、「m+1」個、「m+2」個、・・・、n個を選ぶ組合せを作成する。
(4)突合した結果を表示する。
すべての区分IDについて「中間ループ処理」が終了すると、組合せ単位作成部21及び組合せ単位突合部22は、ステップS204に戻り、2番目の作成方法ID(説明の例では「M02」である)を検索キーとしたうえで、ステップS204〜S213の処理を繰り返す。当該一連の処理を「外側ループ処理」という。組合せ単位作成部21及び組合せ単位突合部22は、ユーザが「この検索結果で確定する」ボタン54を押下するまで、「内側ループ処理」、「中間ループ処理」及び「外側ループ処理」を繰り返す。
支払元の顧客には、1つの請求書1に「スポット」債権及び「継続」債権が混在している場合、当該請求書1に含まれるすべての債権を「継続」債権とみなして処理することが多い。そこで、前記したステップS204の「第3」の処理を以下のように修正することも可能である。
『ステップS204において、組合せ単位作成部21は、第3に、ステップS202の「第2」において受け付けた情報のうち、請求先、請求日及び支払期日を検索キーとして、債権請求情報31(図4)を検索し、該当するすべてのレコードを取得する。そして、組合せ単位作成部21は、取得したレコードのうち同じ請求IDを有する各レコード群に着目し、その群の少なくとも1つのレコードが継続性フラグ「継続」を有する場合は、当該レコード群のすべてのレコードの継続性フラグを「継続」に上書きして更新する。なお、該当するレコードの数が、組合せ単位数上限(図16の欄43d)を超過する場合、組合せ単位作成部21は、出力装置13に対して、メッセージを表示する。当該メッセージは、例えば“処理に時間がかかりそうです。作業を継続する場合は、キーボードの「Y」を押下してください。作業を中断する場合は「N」を押下して下さい”である。そして、組合せ単位作成部21は、ユーザが「Y」を入力するのを受け付けた場合は、そのまま以下の処理に進み、「N」を入力するのを受け付けた場合は、処理を終了する。』
本実施形態の請求入金マッチング装置は以下の効果を奏する。
・請求入金マッチング装置は、顧客の組織上の習慣を反映したうえで組合せ単位を作成し、顧客の支払い順序上の習慣を反映したうえで、その順に組合せ単位の組合せと入金金額の突合を実行する。したがって、熟練者でなくとも、迅速に入金金額に突合する債権を取得し得る。
・請求入金マッチング装置は、繰り返し処理を行うことによって、複数の検索結果を表示する。したがって、ユーザは、そのうちから、真に入金されたと思われる債権を最終的に決定できる。
・請求入金マッチング装置は、債権の組合せを直接入金金額と突合するのではなく、複数の債権を集計した組合せ単位の組合せを直接入金金額と突合する。したがって、特に繰り返し処理の速度が速くなる。
・請求入金マッチング装置は、明らかに該当しない組合せ単位を除外することによって、処理速度を向上し得る。
・請求入金マッチング装置は、加算的合計及び減算的合計を使い分けることによって、処理速度を向上し得る。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
2 請求入金マッチング装置
3 端末装置
4 ネットワーク
11 中央制御装置(制御部)
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置(記憶部)
15 補助記憶装置(記憶部)
16 通信装置
21 組合せ単位作成部
22 組合せ単位突合部
31 債権請求情報
32 入金情報
33 組合せ単位区分情報
34 組合せ単位作成方法情報
35 組合せ単位情報
41 検索条件入力画面
51 検索結果出力画面
Claims (6)
- 債権に関連付けて、前記債権が反復する同種の取引に係るものであるか否かを示す継続性情報と、前記債権の請求の単位と、前記請求の支払期日と、が記憶される債権請求情報を格納する記憶部と、
前記支払期日の前後関係及び前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示すか否かに応じて、前記債権の集合である組合せ単位ごとに定義される区分と、前記区分間の優先順位と、を受け付け、
前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示す債権を、個々の前記請求ごと、又は、前記支払期日が所定の期間にある複数の請求ごとに集計し、前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示さない債権については、集計せずに個々の前記債権からなる前記組合せ単位を作成し、
前記作成した組合せ単位のうちから、前記受け付けた優先順位が高い区分の順に、前記作成した組合せ単位の一部を抽出し、前記抽出した組合せ単位のうちから所定の数の前記組合せ単位を含む組合せを作成し、前記作成した組合せに含まれる組合せ単位の合計金額を算出し、入金金額と前記算出した合計金額が一致する前記組合せを検索し、前記検索した結果一致した組合せに含まれる債権を表示する処理を繰り返す制御部と、
を備えることを特徴とする請求入金マッチング装置。 - 前記制御部は、
前記作成した組合せ単位の金額が前記入金金額より大きい場合は、当該組合せ単位を前記抽出する対象から除外すること、
を特徴とする請求項1に記載の請求入金マッチング装置。 - 前記制御部は、
前記作成した組合せ単位のうち金額が最大であるものと、最小であるものとの合計金額が、前記入金金額より大きい場合は、当該金額が最大である組合せ単位を前記抽出する対象から除外すること、
を特徴とする請求項2に記載の請求入金マッチング装置。 - 前記制御部は、
前記組合せ単位の合計金額を算出するに際して、
前記所定の数と、前記抽出した組合せ単位の数との大小関係に応じて、前記組合せに含まれる組合せ単位の金額を合計するか、それとも、前記抽出した組合せ単位の合計金額から、前記組合せに含まれない組合せ単位の金額を減算するか、のいずれかを実行すること、
を特徴とする請求項3に記載の請求入金マッチング装置。 - 記憶部は、
債権に関連付けて、前記債権が反復する同種の取引に係るものであるか否かを示す継続性情報と、前記債権の請求の単位と、前記請求の支払期日と、が記憶される債権請求情報を格納しており、
制御部は、
前記支払期日の前後関係及び前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示すか否かに応じて、前記債権の集合である組合せ単位ごとに定義される区分と、前記区分間の優先順位と、を受け付け、
前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示す債権を、個々の前記請求ごと、又は、前記支払期日が所定の期間にある複数の請求ごとに集計し、前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示さない債権については、集計せずに個々の前記債権からなる前記組合せ単位を作成し、
前記作成した組合せ単位のうちから、前記受け付けた優先順位が高い区分の順に、前記作成した組合せ単位の一部を抽出し、前記抽出した組合せ単位のうちから所定の数の前記組合せ単位を含む組合せを作成し、前記作成した組合せに含まれる組合せ単位の合計金額を算出し、入金金額と前記算出した合計金額が一致する前記組合せを検索し、前記検索した結果一致した組合せに含まれる債権を表示する処理を繰り返すこと、
を特徴とする、前記記憶部及び前記制御部を備える請求入金マッチング装置の請求入金マッチング方法。 - 請求入金マッチング装置の記憶部に対し、
債権に関連付けて、前記債権が反復する同種の取引に係るものであるか否かを示す継続性情報と、前記債権の請求の単位と、前記請求の支払期日と、が記憶される債権請求情報を格納させ、
前記請求入金マッチング装置の制御部に対し、
前記支払期日の前後関係及び前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示すか否かに応じて、前記債権の集合である組合せ単位ごとに定義される区分と、前記区分間の優先順位と、を受け付け、
前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示す債権を、個々の前記請求ごと、又は、前記支払期日が所定の期間にある複数の請求ごとに集計し、前記継続性情報が反復する同種の取引に係るものであることを示さない債権については、集計せずに個々の前記債権からなる前記組合せ単位を作成し、
前記作成した組合せ単位のうちから、前記受け付けた優先順位が高い区分の順に、前記作成した組合せ単位の一部を抽出し、前記抽出した組合せ単位のうちから所定の数の前記組合せ単位を含む組合せを作成し、前記作成した組合せに含まれる組合せ単位の合計金額を算出し、入金金額と前記算出した合計金額が一致する前記組合せを検索し、前記検索した結果一致した組合せに含まれる債権を表示する処理を繰り返す処理を実行させること、
を特徴とする、前記請求入金マッチング装置を機能させるための請求入金マッチングプログラム。
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