JP6593498B2 - 会計データ監査支援プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、会計データ監査支援プログラムに関する。
従来から、企業や自治体などでは、会計データに対して、不適正な経理が行われていないか監査が行われている。
特開2003−16360号公報 特開平6−110901号公報 特開平7−121743号公報
しかしながら、不適正な経理を抽出する作業は、人力によって実施されており、効率的とはいえない。
本発明は、一側面では、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる会計データ監査支援プログラムを提供することを目的とする。
1つの態様では、会計データ監査支援プログラムは、会計データから監査対象を特定する会計データ監査支援プログラムであって、会計データの範囲を指定する年度、期間、所属、科目の少なくとも一つと、抽出対象とする内容との指定を受け付け、指定を受け付けた前記会計データの範囲及び内容に基づいて前記会計データから監査対象とする会計データ及び/又は該会計データの登録者を抽出する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の一側面によれば、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
図1は、監査支援装置の概略構成の一例を示す図である。 図2は、抽出対象とする不自然な経理内容を指定する抽出対象指定画面の一例を示す図である。 図3は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図4は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図5は、職員データの一例を示す図である。 図6は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図7は、出勤形態データの一例を示す図である。 図8は、執行伺データの一例を示す図である。 図9は、締結契約データの一例を示す図である。 図10は、支出命令データの一例を示す図である。 図11は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図12は、出張情報の一例を示す図である。 図13は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図14は、決裁基準マスタの一例を示す図である。 図15は、執行伺データの一例を示す図である。 図16は、支出負担行為データ執行伺データの一例を示す図である。 図17は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図18は、歳出予算マスタの一例を示す図である。 図19は、支出命令データの一例を示す図である。 図20は、支出負担行為データの一例を示す図である。 図21は、歳出予算マスタの一例を示す図である。 図22は、歳入予算マスタの一例を示す図である。 図23は、不自然な経理内容のデータの出力結果の一例を示す図である。 図24は、会計データ監査支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図25は、会計データ監査支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図26は、会計データ監査支援プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する会計データ監査支援プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[不適正な経理]
最初に、不適正な経理の監査について説明する。企業や自治体などでは、会計データに対して、不適正な経理が行われていないか監査が行われている。不適正な経理とは、法令や内部規則等に違反し、正規の財務会計手続きの省略や、虚偽の手続き等を行う行為を指す。不適正な経理は、社員や職員単独で行われる場合や、組織的に行われる場合がある。また、不適正な経理は、私利私欲のために行われる行為だけではなく、公用に利用する目的で行われる場合も含む。以下では、自治体における不適正な経理の監査に適用した例を用いて説明するが、企業における不適正な経理の監査についても同様に適用できる。
不適正な経理には、種々の態様がある。例えば、不適正な経理には、「預け金」、「一括払い」、「差し替え」、「翌年度納入」、「前年度納入」、「対象外支出」、「架空請求」、「分割発注」、「肩代わり」、「不適正な現金」などがある。「預け金」とは、例えば、契約した物品が納入されていないのに納入されたとする書類を作成して支払い、該支払金を業者に預け金として保有させ、後日、それを利用して契約とは異なる物品を納入させることである。「一括払い」とは、例えば、随時、業者に物品を納入させた上で、後日、納入された物品とは異なる請求書等を提出させ、これらの物品が納入されたとする内容の関係書類を作成して一括して支払うことである。「差し替え」とは、例えば、契約した物品が納入されていないのに納入されたとする内容の関係書類を作成して支払い、実際には契約とは異なる物品に差し替えて納品させることである。「翌年度納入」とは、例えば、物品が翌年度以降に納入されるのに、支出負担命令等の書類に実際の納品日より前の日付を検収日として記載することなどにより、物品が現年度に納入されたこととして支払ったものとすることである。「前年度納入」とは、例えば、物品が前年度以前に納入されていたのに、実際の納品日より後の日付を検収日として記載することなどにより、物品が現年度に納入されたこととして支払を行うことである。「対象外支出」とは、例えば、自治体の事業に係る経費を国庫補助負担金で支払うなど、予算の目的外に支出することや、公金での支出対象とならない物品に対して支出することである。「架空請求」とは、例えば、架空の出張や臨時職員を雇用したこととして、請求額の水増しを行うことで、資金を捻出することである。「分割発注」とは、例えば、各課の会計担当者が発注権限金額を超える物品を購入するため、代金の請求内容を分割し、複数の請求書に換えて支出を行うものであり、「差し替え」と同時に行われることもある。「肩代わり」とは、例えば、現年度の予算で、他部署の消耗品等を購入し、発注した所属とは異なる所属が物品の納品を受けるものである。「不適正な現金」とは、例えば、不適正な事務処理に起因する現金、現金通帳、又は金券(例えば、切手、はがき、証紙、印紙、図書券、テレホンカード、商品券、ビール券など)や、目的や由来が不明瞭な現金等を所属内で管理することや、会計処理を怠って現金等を所属内で保有することである。不適正な経理は、これらの態様に限定されるものではない。不適正な経理は、その他、例えば、日付が空欄の納品書や請求書等を業者に提出させるものや、同一業者に複数の見積書を用意させることも含む。
不適正な経理が行われる理由には、種々の原因がある。例えば、予算の執行状況が次年度以降の予算に影響を与えることで、予算を使い切ろうとする意識が生じる。また、例えば、年度の途中で予算の支出目的を変更しようとした場合に、会計制度や組織的に支出目的の変更に対する柔軟性が低く、事務作業が複雑であるため、作業を回避したいとする意識が生じる。また、例えば、正規の手続きを省略した状況に疑問を持たず、漫然と作業を行い、慣習や前任の担当者の処理方法を安易に踏襲することによる。
[監査支援装置の構成]
次に、実施例1に係る監査支援装置10について説明する。図1は、監査支援装置の概略構成の一例を示す図である。監査支援装置10は、不適正な経理が行われていないかの監査を支援する装置である。監査支援装置10は、例えば、企業や自治体内、あるいはデータセンタ内に設けられたサーバコンピュータなどのコンピュータなどである。監査支援装置10は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、複数台のコンピュータによるクラウドとして実装することもできる。また、監査支援装置10は、例えば、会計ソフトが動作するコンピュータが兼ねてもよく、別な装置であってもよい。なお、本実施例では、監査支援装置10を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。監査支援装置10は、ネットワークに接続され、ネットワークを介して、監査を行うユーザが操作する端末装置と各種の情報を交換することが可能とされている。
図1に示すように、監査支援装置10は、通信I/F部20と、記憶部21と、制御部22とを有する。なお、監査支援装置10は、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部を有することとしてもかまわない。例えば、監査支援装置10は、各種の情報を表示する表示部や、各種の情報を入力する入力部を有してもよい。
通信I/F部20は、他の装置との間の通信の制御を行うインタフェースである。通信I/F部20は、ネットワークを介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部20は、監査を行うユーザが操作する端末装置との間で表示画面や操作内容に関する各種のデータの送受信を行う。通信I/F部20としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
記憶部21は、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。例えば、記憶部21は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部21は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部21は、制御部22で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部21は、後述する会計データ監査支援処理を実行するプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部21は、監査に用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部21は、会計データベース30と、勤怠データベース40とを記憶する。
会計データベース30は、会計に関する種々のデータを記憶する。例えば、本実施例に関連するものとして、会計データベース30は、支出負担行為データ31と、執行伺データ32と、締結契約データ33と、支出命令データ34と、決裁基準マスタ35と、歳出予算マスタ36と、歳入予算マスタ37とを記憶する。
勤怠データベース40は、社員や職員の勤怠に関する種々のデータを記憶する。例えば、本実施例に関連するものとして、勤怠データベース40は、職員データ41と、出勤形態データ42と、出張情報43とを記憶する。
なお、本実施例では、記憶部21に会計データベース30および勤怠データベース40が記憶されているものとするが、会計データベース30および勤怠データベース40が外部の装置に記憶されていてもよい。また、会計データベース30および勤怠データベース40は、図1に示したデータ以外にも会計や勤怠に関する各種のデータを記憶してもよい。また、会計データベース30および勤怠データベース40のデータ構成も一例であり、後述する不自然な経理内容の抽出に用いるデータが記憶されていれば異なるデータ構成であってもよい。
支出負担行為データ31は、支出負担行為に関する情報を記憶したデータである。支出負担行為とは、例えば、物品の購入契約など、支出の原因となる行為である。例えば、支出負担行為データ31には、支出先や、金額、登録者、登録部署、登録日などの支出に関する情報が記憶される。
執行伺データ32は、物品の購入や業務の発注など予算を執行してもよいかを伺う執行伺いに関する情報を記憶したデータである。例えば、執行伺データ32には、執行伺いの登録者や、執行伺いの金額、契約番号など、執行伺いに関する情報が記憶される。
締結契約データ33は、締結された契約に関する情報を記憶したデータである。例えば、締結契約データ33には、契約番号や、登録者、契約金額など、締結された契約に関する情報が記憶される。
支出命令データ34は、支出命令に関する情報を記憶したデータである。例えば、支出命令データ34には、契約番号や、登録者、支出金額など、支出に関する情報が記憶される。なお、同じ一つの取引についての各段階に応じた複数種類の会計データの契約番号は、同じ番号が記憶される。例えば、ある商品の購入する一つの取引に関する執行伺い、契約、支出命令に関する契約番号は、同じ番号が用いられる。
決裁基準マスタ35は、支出の承認を行う決裁者に関する情報を記憶したデータである。例えば、決裁基準マスタ35には、支出の金額毎に、金額支出の承認を行う決裁者など、決裁に関する情報が記憶される。
歳出予算マスタ36は、歳出予算に関する情報を記憶したデータである。例えば、歳出予算マスタ36には、歳出予算の科目毎に、年度内での予算残高など、現時点での歳出予算の状況に関する情報が記憶される。
歳入予算マスタ37は、歳入予算に関する情報を記憶したデータである。例えば、歳入予算マスタ37には、歳入予算の科目毎に、年度の予算額、歳入済の金額など、現時点での歳入予算の状況に関する情報が記憶される。
職員データ41は、自治体の職員に関する情報を記憶したデータである。例えば、職員データ41には、職員の氏名や所属部署、所属部署の所属期間など、職員に関する情報が記憶される。
出勤形態データ42は、職員の職務形態に関する情報を記憶したデータである。例えば、出勤形態データ42には、職員が出勤すべき出勤日や、勤怠など、職員の職務形態に関する情報が記憶される。
出張情報43は、職員の出張に関する情報を記憶したデータである。例えば、出張情報43には、出張した職員の氏名や、出張期間、出張先など、職員の出張に関する情報が記憶される。
なお、記憶部21に記憶された上述の各種情報の具体例は、これらの情報を使用する処理部の説明に合わせて後述する。
制御部22は、監査支援装置10を制御するデバイスである。制御部22としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部22は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部22は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部22は、受付部50と、評価部51と、出力部52とを有する。
受付部50は、各種の受け付けを行う。例えば、受付部50は、各種の操作指示を受け付ける。例えば、受付部50は、抽出対象とする不自然な経理内容を指定する指定画面の画像情報を端末装置に送信して、端末装置に指定画面を表示させる。受付部50は、端末装置から指定画面により抽出対象とする不自然な経理内容の指定を受け付ける。この不自然な経理内容は、例えば、担当者の不自然な起票や、金額が不自然なものである。
担当者の不自然な起票には、様々な態様があり、例えば、次のようなものある。例えば、年度など一定期間中に同一所属、同一業者において、取引実績が一定回数を超えている場合は、業者との癒着の疑いが考えられる。また、例えば、職員の異動前後で、同一職員から同一業者に発注している場合は、業者との癒着の疑いがある。また、例えば、執行伺額と支出負担行為額の差異が少ない取引が多い場合、業者との癒着の疑いがある。また、例えば、システムの操作時間が休日出勤日や夜間帯など、人目につきにくい時間帯で行われていることが多い職員については、なんらかの不正が行われている疑いがある。また、一つの取引についての各段階、例えば、執行伺、契約、支出命令をすべて同じ職員が行っている場合は、第三者が関わっていないため、なんらかの不正が行われている疑いがある。また、例えば、職員の出張期間中に該職員のシステム操作が行われているデータについては、該職員の空出張、または、他の職員によるなりすましの疑いがある。
金額が不自然なものにも、様々な態様があり、例えば、次のようなものある。例えば、複数回の取引実績を合算すると、単一の取引と決裁基準が変わる場合は、分割納入の疑いがある。また、例えば、執行伺額(予算額)と支出負担行為額(契約額)の差異が少ない案件については、業者との癒着の疑いがある。また、例えば、年度末に、配当予算残額が0円に近くなるような執行をおこなっている案件については、預け金の疑いがある。また、例えば、支出命令から実際の支払時までに口座情報が修正されている場合は、振込口座を意図的に変えていることから、職員の私的流用などの疑いがある。また、例えば、支出負担行為の変更金額の割合が一定の率を超える案件は、予算作成時からの金額の変化が大きいため、なんらかの不正の疑いがある。また、例えば、繰越額・不用額の割合が多い歳出予算は、事業が予定どおり実施されていない可能性が高く、担当職員の職務怠慢などの疑いがある。また、例えば、通常、競争入札など経て予算が執行されるため、不用額の割合が低い歳出予算は、適正に入札が実行されていない疑いや、預け金の疑いがある。また、例えば、予算額と歳入済額の差が大きい歳入予算は、収入事務が予定どおり実施されていない可能性がある。
ここで、具体例を用いて説明する。図2は、抽出対象とする不自然な経理内容を指定する抽出対象指定画面の一例を示す図である。
図2に示す抽出対象指定画面60には、抽出対象とする会計データの範囲を指定する入力領域が設けられている。例えば、抽出対象指定画面60には、会計データの範囲を指定する入力領域として年度61、期間62、所属(部)63、科目(節)64が設けられている。年度61は、抽出対象とする会計年度を指定する領域である。期間62は、抽出対象とするデータの期間を指定する領域であり、期間の開始日付と終了日付を入力する領域が設けられている。所属(部)63は、抽出対象とする会計データを登録した部署を指定する領域である。科目(節)64は、抽出対象とする会計データの科目を指定する領域である。科目には、それぞれを識別するコードが順に付与されている。科目(節)64は、抽出対象とする会計データの科目の範囲指定が可能とされており、範囲の開始と範囲の終了を入力する領域が設けられている。
また、抽出対象指定画面60には、抽出対象とする不自然な経理内容を指定する指定領域が設けられている。例えば、抽出対象指定画面60には、抽出対象とする不自然な経理内容を指定する指定領域70〜82が設けられている。
指定領域70は、年度など一定期間中に同一所属、同一業者において、取引実績が一定回数(金額)を超えているデータの抽出を指定する領域である。指定領域70には、抽出に用いるしきい値として、取引実績の回数を指定する入力領域70A、取引実績の金額を指定する入力領域70Bが設けられている。入力領域70Aおよび入力領域70Bは、何れか一方のみ値が入力された場合、入力されたもののみがしきい値として用いられる。
指定領域71は、職員の異動前後で、同一職員から同一業者に発注しているデータの抽出を指定する領域である。指定領域71には、抽出に用いるしきい値として、取引実績の回数を指定する入力領域71A、取引実績の金額を指定する入力領域71Bが設けられている。入力領域71Aおよび入力領域71Bは、何れか一方のみ値が入力された場合、入力されたもののみがしきい値として用いられる。
指定領域72は、システムの操作時間が休日出勤日や夜間帯など、人目につきにくい時間帯で行われているデータの抽出を指定する領域である。指定領域73は、執行伺、契約、支出命令が同じ職員で登録されたデータの抽出を指定する領域である。指定領域74は、職員の出張期間中に該職員のシステム操作が行われているデータの抽出を指定する領域である。指定領域75は、複数回の取引実績を合算すると、単一の取引と決裁基準が変わるデータの抽出を指定する領域である。
指定領域76は、執行伺額と支出負担行為額の差異が少ない取引のデータの抽出を指定する領域である。指定領域76には、抽出に用いるしきい値として、執行伺額と支出負担行為額の差異の割合を指定する入力領域76Aが設けられている。
指定領域77は、配当予算残額が0円に近くなるような執行をおこなっているデータの抽出を指定する領域である。指定領域77には、抽出に用いるしきい値として、配当予算残額の割合を指定する入力領域77Aが設けられている。
指定領域78は、支出命令から実際の支払時までに口座情報が修正されたデータの抽出を指定する領域である。
指定領域79は、支出負担行為の変更金額の割合が一定の率を超える案件のデータの抽出を指定する領域である。指定領域79には、抽出に用いるしきい値として、支出負担行為の変更金額の割合を指定する入力領域79Aが設けられている。
指定領域80は、繰越額・不用額の割合が多い歳出予算科目のデータの抽出を指定する領域である。指定領域80には、抽出に用いるしきい値として、繰越額・不用額の割合を指定する入力領域80Aが設けられている。
指定領域81は、不用額の割合が低い歳出予算科目のデータの抽出を指定する領域である。指定領域81には、抽出に用いるしきい値として、不用額の割合を指定する入力領域81Aが設けられている。
指定領域82は、予算額と歳入済額の差が大きい歳入予算のデータの抽出を指定する領域である。指定領域82には、抽出に用いるしきい値として、予算額と歳入済額の差の金額を割合により指定する入力領域82Aが設けられている。
また、抽出対象指定画面60には、出力ボタン65が設けられている。抽出対象指定画面60は、出力ボタン65が選択されると、記憶部21に記憶された会計データベース30と、勤怠データベース40を参照して、指定された会計データの範囲で、指定された不自然な経理内容のデータの抽出の開始が指示される。
評価部51は、受付部50により受け付けた指示内容に応じて、記憶部21に記憶された会計データベース30と、勤怠データベース40を参照して、各経理内容が不自然な経理内容に該当する評価する。
出力部52は、評価部51による評価結果、不自然な経理内容に該当するデータを抽出して出力する。
例えば、記憶部21の会計データベース30は、取引先情報を含む会計データを複数記憶する。評価部51は、記憶部21の会計データベース30を参照し、会計データの登録者又は会計データの登録部署が共通する会計データ群内における取引先情報の一致の程度を評価する。出力部52は、評価結果に応じて、会計データ群に関する情報又は該会計データ群の登録者若しくは登録部署を抽出する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域70が指定された場合、評価部51は、記憶部21の会計データベース30から、会計データの登録者又は会計データの登録部署と、取引先とが一致する会計データ群を求める。そして、評価部51は、入力領域70Aに入力された回数、入力領域70Bに入力された金額以上の会計データ群、該会計データ群の登録者若しくは登録部署を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図3は、支出負担行為データの一例を示す図である。図3の例では、支出負担行為データ31は、起案日、登録者、登録部署、業者の各項目を有する。起案日の項目は、データが登録された日付を記憶する領域である。登録者の項目は、データを登録した職員を記憶する領域である。登録部署は、データを登録した職員が、データを登録した際に所属する部署を記憶する領域である。業者の項目は、支出負担先となる業者を記憶する領域である。
図3の例では、起案日「2014/4/1」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/3」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/6」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/10」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/11」、登録者「竹中五郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/11」、登録者「竹中五郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/5/1」、登録者「竹中五郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、期間62に「2014/4/1」〜「2014/4/30」が指定され、所属(部)63に「A所属」と指定され、指定領域70が指定され、入力領域70Aに「3」回が指定されたものとする。この場合、「A所属」は、業者「あいう業者」と3回以上取引しており、条件に合致する。この場合は、符号100に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、取引先情報を含む会計データを複数記憶する。勤怠データベース40は、職員の異動履歴を記憶する。評価部51は、会計データベース30と、勤怠データベース40を参照し、特定の職員の異動前の部署に対応する会計データと、該特定の職員の異動後の部署に対応する会計データとの間の取引先情報の一致の程度を評価する。出力部52は、評価結果に応じて、会計データ群に関する情報又は特定の職員の情報を出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域71が指定された場合、評価部51は、勤怠データベース40から異動した職員および当該職員の異動前の部署を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から、特定した職員についての異動前後で同じ取引先と、入力領域71Aに入力された回数、入力領域71Bに入力された金額以上の取引している会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、職員データ41は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図4は、支出負担行為データの一例を示す図である。図4の例では、支出負担行為データ31は、起案日、登録者、登録部署、業者の各項目を有する。
図4の例では、起案日「2014/3/1」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/3」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/5」、登録者「山田太郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/1」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/3」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/5」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/1」、登録者「竹中五郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/3」、登録者「竹中五郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/31」、登録者「竹中五郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」の支出負担行為のデータが登録されている。
図5は、職員データの一例を示す図である。図5の例では、職員データ41は、職員情報、所属、適用開始日、適用終了日の各項目を有する。職員情報の項目は、職員を識別する情報を記憶する領域である。職員情報の項目には、職員を識別する情報として、職員の氏名が格納されている。所属の項目は、職員が所属する部署を記憶する領域である。適用開始日の項目は、部署への所属の開始日を記憶する領域である。適用終了日の項目は、部署への所属の終了日を記憶する領域である。なお、適用終了日の項目は、省略可能である。職員の現在所属する部署については、異動が不明確であるため、適用終了日の項目のデータを省略されている。
図5の例では、職員情報「山田太郎」、所属「A所属」、適用開始日「2013/4/1」、適用終了日「2014/3/31」の所属のデータが登録されている。また、職員情報「山田太郎」、所属「B所属」、適用開始日「2013/4/1」、適用終了日「2014/3/31」、適用終了日未登録の所属のデータが登録されている。また、職員情報「鈴木四郎」、所属「A所属」、適用開始日「2013/4/1」、適用終了日未登録の所属のデータが登録されている。また、職員情報「竹中五郎」、所属「A所属」、適用開始日「2013/4/1」、適用終了日「2014/3/31」の所属のデータが登録されている。また、職員情報「竹中五郎」、所属「B所属」、適用開始日「2013/4/1」、適用終了日未登録の所属のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、期間62に「2014/3/1」〜「2014/4/30」が指定され、指定領域71が指定され、入力領域71Aに「3」回が指定されたものとする。この場合、「山田太郎」は、2014/4/1にA所属からB所属に異動となり、異動前後に業者「あいう業者」と3回以上取引しており、条件に合致する。この場合は、符号101に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、複数の会計データと該複数の会計データのそれぞれの登録タイミングとを記憶する。評価部51は、登録タイミングが残業時間帯又は休日時間帯である会計データを特定する。出力部52は、特定した会計データに関する情報又は特定した会計データの登録者の情報を出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域72が指定された場合、評価部51は、記憶部21の出勤形態データ42から各職員の就業時間を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から、職員の就業時間以外である残業時間帯又は休日時間帯にしきい値以上登録された会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。本実施例では、このしきい値を5回とするが、抽出対象指定画面60から指定可能してもよい。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、出勤形態データ42は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図6は、支出負担行為データの一例を示す図である。図6の例では、支出負担行為データ31は、起案日、登録時間、登録者の各項目を有する。登録時間の項目は、データが登録された時刻を記憶する領域である。
図6の例では、起案日「2014/4/4」、登録時間「20:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「22:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「23:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「23:30」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。起案日「2014/4/6」、登録時間「10:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「20:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「22:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「23:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録時間「23:30」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/6」、登録時間「10:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。
図7は、出勤形態データの一例を示す図である。図7の例では、出勤形態データ42は、職員情報、曜日、出勤形態、始業時間、終業時間の各項目を有する。職員情報の項目は、職員を識別する情報を記憶する領域である。職員情報の項目には、職員を識別する情報として、職員の氏名が格納されている。曜日の項目は、1週間のそれぞれの曜日を記憶する領域である。出勤形態の項目は、対応する曜日が職員の職務形態を記憶する領域である。例えば、出勤形態の項目には、該当する曜日が出勤すべき日である場合、「出勤日」が格納され、該当する曜日が休日である場合、「休日」が格納される。始業時間の項目は、勤務の開始時間である始業時刻を記憶する領域である。終業時間の項目は、勤務の終了時間である終業時刻を記憶する領域である。始業時間および終業時間の項目は、出勤日について設定される。
図7の例では、「山田太郎」は、月曜日から金曜日までが出勤日であり、始業時間が8:30であり、終業時間が17:30であることが登録されている。また、「山田太郎」は、土曜日および日曜日が休日であることが登録されている。また、「鈴木四郎」は、月曜日から木曜日および日曜日が出勤日であり、始業時間が8:30であり、終業時間が17:30であることが登録されている。また、「山田太郎」は、金曜日および土曜日が休日であることが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、期間62に「2014/4/1」〜「2014/4/30」が指定され、指定領域72が指定されたものとする。この場合、「山田太郎」は、金曜日の残業時間帯と、休日時間帯に、5回取引しており、条件に合致する。この場合は、符号102に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。一方、「鈴木四郎」は、休日時間帯に4回以上取引しているが、取引回数がしきい値未満であるため、不自然な経理内容が抽出されない。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、一つの取引について段階に応じた複数種類の会計データを記憶する。評価部51は、一つの取引に対応する複数種類の会計データのそれぞれの登録者が共通する会計データ群を特定する。出力部52は、特定した会計データ群に関する情報又は特定した会計データ群の登録者の情報を出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域73が指定された場合、評価部51は、記憶部21の会計データベース30から、執行伺、契約、支出命令が同じ職員によりなされた会計データ群、該会計データ群の登録者若しくは登録部署を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、執行伺データ32、締結契約データ33、支出命令データ34は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図8は、執行伺データの一例を示す図である。図8の例では、執行伺データ32は、契約番号、登録職員の各項目を有する。契約番号の項目は、執行伺いの際に、執行伺いを識別する情報として付与された契約番号を記憶する領域である。登録職員の項目は、執行伺いを登録した職員を記憶する領域である。
図8の例では、契約番号「1」、登録職員「山田太郎」が登録されている。また、契約番号「2」、登録職員「山田太郎」が登録されている。契約番号「3」、登録職員「山田太郎」が登録されている。
図9は、締結契約データの一例を示す図である。図9の例では、締結契約データ33は、契約番号、登録職員の各項目を有する。契約番号の項目は、執行伺いの際に、執行伺いを識別する情報として付与された契約番号を記憶する領域である。登録職員の項目は、契約の締結を認証し職員を記憶する領域である。登録職員の項目には、契約の締結を認証した職員が登録職員として格納される。
図9の例では、契約番号「1」、登録職員「山田太郎」が登録されている。また、契約番号「2」、登録職員「鈴木四朗」が登録されている。契約番号「3」、登録職員「山田太郎」が登録されている。
図10は、支出命令データの一例を示す図である。図10の例では、支出命令データ34は、契約番号、登録職員の各項目を有する。契約番号の項目は、執行伺いの際に、執行伺いを識別する情報として付与された契約番号を記憶する領域である。登録職員の項目は、支出を認証し職員を記憶する領域である。登録職員の項目には、支出を承認した職員が登録職員として格納される。
図10の例では、契約番号「1」、登録職員「山田太郎」が登録されている。また、契約番号「2」、登録職員「山田太郎」が登録されている。契約番号「3」、登録職員「鈴木四朗」が登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域73が指定されたものとする。この場合、契約番号「1」は、執行伺、契約、支出命令が同じ「山田太郎」で行われており、条件に合致する。この場合は、符号103に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、複数の会計データと該複数の会計データのそれぞれの登録タイミングとを記憶する。勤怠データベース40は、職員の出張情報を記憶する。評価部51は、会計データの登録タイミングが該会計データの登録者の出張時間帯である会計データを特定する。出力部52は、特定した会計データに関する情報又は特定した会計データの登録者の情報を出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域74が指定された場合、評価部51は、出張情報43から各職員の出張時間帯を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から。職員の出張時間帯に登録された会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、出張情報43は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図11は、支出負担行為データの一例を示す図である。図11の例では、支出負担行為データ31は、登録日、登録時間、登録者の各項目を有する。登録時間の項目は、データが登録された時刻を記憶する領域である。
図11の例では、登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「10:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「11:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「15:00」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「16:30」、登録者「山田太郎」の支出負担行為のデータが登録されている。登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「20:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、登録日「2014/4/4(金)」、登録時間「22:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。また、登録日「2014/4/4」、登録時間「23:00」、登録者「鈴木四郎」の支出負担行為のデータが登録されている。
図12は、出張情報の一例を示す図である。図12の例では、出張情報43は、出張者、出張日、出張開始、出張終了の各項目を有する。出張者の項目は、出張した職員を記憶する領域である。出張日の項目は、出張した日付を記憶する領域である。出張開始の項目は、出張の開始時刻を記憶する領域である。出張終了の項目は、出張の終了時刻を記憶する領域である。出張開始および出張終了は、終日出張の場合、時刻が省略される。
図12の例では、登録者「山田太郎」、出張日「2014/4/4(金)」、出張開始「9:00」、出張終了「13:00」の出張のデータが登録されている。登録者「鈴木四郎」、出張日「2014/4/4(金)」の出張のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域74が指定されたものとする。この場合、「山田太郎」は、2014/4/4(金)の2014/4/4(金)の9:00〜13:00まで出張していることから、符号104に示すデータが、条件に合致する。この場合は、符号104に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。また、「鈴木四朗」は、2014/4/4(金)に終日出張していることから、符号105に示すデータが、条件に合致する。この場合は、符号105に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、支出負担行為についての会計データを記憶する。評価部51は、会計データベース30を参照し、同一所属、同一取引先の支出負担行為データが複数件数存在する会計データを抽出する。出力部52は、金額を合算すると単一データの場合と比較して、決裁条件が異なる場合には、該会計データを監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域75が指定された場合、評価部51は、決裁基準マスタ35から決裁の金額範囲に対する承認者を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から、同一所属、同一取引先の金額を合算すると単一データの場合と比較して、承認者が変わる会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、決裁基準マスタ35は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図13は、支出負担行為データの一例を示す図である。図13の例では、支出負担行為データ31は、起案日、登録者、登録部署、業者、金額の各項目を有する。金額の項目は、取引の金額を記憶する領域である。
図13の例では、起案日「2014/4/1」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「100」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/3」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「500」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/4」、登録者「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「500」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/6」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「200」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/10」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「200」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/11」、登録者「鈴木四郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「200」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/4/11」、登録者「竹中五郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「5000」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/5/1」、登録者「竹中五郎」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「6000」の支出負担行為のデータが登録されている。
図14は、決裁基準マスタの一例を示す図である。図14の例では、決裁基準マスタ35は、下限金額、上限金額、決裁区分の各項目を有する。下限金額の項目は、決裁区分の決裁者が決裁を行う下限金額を記憶する領域である。上限金額の項目は、決裁区分の決裁者が決裁を行う上限金額を記憶する領域である。決裁区分の項目は、決裁区分の決裁者を記憶する領域である。
図14の例では、下限金額「0」、上限金額「999」、決裁区分「係長決裁」の決裁基準のデータが登録されている。また、下限金額「1000」、上限金額「9999」、決裁区分「課長決裁」の決裁基準のデータが登録されている。また、下限金額「10000」、上限金額「99999」、決裁区分「部長決裁」の決裁基準のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域75が指定されたものとする。この場合、「山田太郎」の「あいう業者」に対する3件の取引は、単独では金額が何れも係長決裁の範囲であるが、合計すると課長決裁の範囲となり、条件に合致する。この場合は、符号106に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。また、「竹中五郎」の「あいう業者」に対する2件の取引は、単独では金額が何れも課長決裁の範囲であるが、合計すると部長決裁の範囲となり、条件に合致する。この場合は、符号107に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、執行伺額についての会計データと、執行伺額に対応する支出負担行為額についての会計データとを記憶する。評価部51は、会計データベース30を参照し、執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度を評価する。出力部52は、評価結果に応じて、会計データ群に関する情報又は会計データ群の登録者を出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域76が指定された場合、評価部51は、次の処理を行う。すなわち、評価部51は、支出負担行為データ31および執行伺データ32を参照して、契約毎に、執行伺額と、執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の差の割合を求める。そして、評価部51は、金額の差の割合が、入力領域76Aに入力された割合以下となる会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、執行伺データ32は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図15は、執行伺データの一例を示す図である。図15の例では、執行伺データ32は、契約番号、登録職員、登録部署、業者、金額の各項目を有する。契約番号の項目は、執行伺いを行った案件を識別する契約番号を記憶する領域である。登録職員の項目は、データを登録した職員を記憶する領域である。登録部署は、データを登録した職員が、データを登録した際に所属する部署を記憶する領域である。業者の項目は、支出負担先となる業者を記憶する領域である。金額の項目は、執行伺いを行った際の金額を記憶する領域である。
図15の例では、契約番号「1」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「2」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「3」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「4」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「5」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「6」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「7」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「8」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「10000」の執行伺いのデータが登録されている。
図16は、支出負担行為データ執行伺データの一例を示す図である。図16の例では、支出負担行為データ31は、契約番号、登録職員、登録部署、業者、金額の各項目を有する。契約番号の項目は、支出負担行を行った案件を識別する契約番号を記憶する領域である。登録職員の項目は、データを登録した職員を記憶する領域である。登録部署は、データを登録した職員が、データを登録した際に所属する部署を記憶する領域である。業者の項目は、支出負担先となる業者を記憶する領域である。金額の項目は、支出負担行を行った際の金額を記憶する領域である。
図16の例では、契約番号「1」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「9999」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「2」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「9999」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「3」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「9999」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「4」、登録職員「山田太郎」、登録部署「A所属」、業者「あいう業者」、金額「8000」の執行伺いのデータが登録されている。また、契約番号「5」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「9999」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「6」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「8000」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「7」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「8000」の支出負担行のデータが登録されている。また、契約番号「8」、登録職員「鈴木四朗」、登録部署「B所属」、業者「あいう業者」、金額「8000」の支出負担行のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、所属(部)63に「A所属」と指定され、指定領域76が指定され、入力領域76Aに「1」%が指定されたものとする。この場合、契約番号「1」、「2」、「3」の3件が、執行伺の金額に対して、支出負担行の金額の差の割合が、入力領域76Aに入力された1%以下であり、条件に合致する。この場合は、符号108に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、予算残額を含む会計データを記憶する。評価部51は、配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を特定する。出力部52は、特定された会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域77が指定された場合、評価部51は、歳出予算マスタ36から予算の科目毎に、予算の金額を求める。また、評価部51は、支出負担行為データ31から、会計の年度末の所定の期間内において、予算残額が入力領域77Aに入力された割合の金額未満となった会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。本実施例では、会計の年度末の所定の期間は、例えば、3/1〜3/31とするが、これ以外の期間としてもよく、画面から期間を選択可能としてもよい。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31、歳出予算マスタ36は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図17は、支出負担行為データの一例を示す図である。図17の例では、支出負担行為データ31は、起案日、金額、予算科目、更新前配当予算残、更新後配当予算残の各項目を有する。起案日は、支出負担行が登録(起案)されて日付を記憶する領域である。金額の項目は、支出負担行の金額を記憶する領域である。予算科目の項目は、支出負担行の予算に対して付与された予算科目を記憶する領域である。更新前配当予算残の項目は、支出負担行の金額を支出する前の予算の残額を記憶する領域である。更新後配当予算残の項目は、支出負担行の金額を支出した後の予算の残額を記憶する領域である。
図17の例では、起案日「2014/3/1」、金額「10000」、予算科目「A」、更新前配当予算残「10000」、更新後配当予算残「0」の支出負担行のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、金額「8000」、予算科目「B」、更新前配当予算残「10000」、更新後配当予算残「2000」の支出負担行のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、金額「1000」、予算科目「C」、更新前配当予算残「1000」、更新後配当予算残「0」の支出負担行のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/20」、金額「1000」、予算科目「D」、更新前配当予算残「1500」、更新後配当予算残「500」の支出負担行のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/20」、金額「100」、予算科目「E」、更新前配当予算残「100」、更新後配当予算残「0」の支出負担行のデータが登録されている。
図18は、歳出予算マスタの一例を示す図である。図18の例では、歳出予算マスタ36は、予算科目、配当予想額の各項目を有する。予算科目の項目は、歳出の予算科目を記憶する領域である。配当予想額の項目は、予算科目毎の予算の金額を記憶する領域である。
図18の例では、予算科目「A」〜「E」について、それぞれ配当予想額「10000」の歳出予算のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域77が指定され、入力領域77Aに「1」%が指定されたものとする。この場合は、符号109に示すデータが、3/1〜3/31に配当予算残額が予算額の1%未満なっており、条件に合致する。この場合は、符号109に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、支出命令および口座情報を含む会計データを記憶する。評価部51は、支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ又は該会計データの登録者を特定する。出力部52は、特定された会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域78が指定された場合、評価部51は、支出命令データ34から、一旦支出命令が出された後に、支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出命令データ34は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図19は、支出命令データの一例を示す図である。図19の例では、支出命令データ34は、起案日、金額、支出命令時口座名義人、支出時口座名義人の各項目を有する。起案日は、支出命令が登録(起案)された日付を記憶する領域である。金額の項目は、支出が命令された金額を記憶する領域である。支出命令時口座名義人の項目は、支出命令が登録された際の支出先の口座の口座名義人を記憶する領域である。支出時口座名義人の項目は、支出した際の支出先の口座の口座名義人を記憶する領域である。支出時口座名義人の項目は、支出先に変更が無い場合、未登録とされる。
図19の例では、起案日「2014/3/1」、金額「10000」、支出命令時口座名義人「ヤマダ タロウ」、支出時口座名義人「スズキ シロウ」の支出命令のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、金額「8000」、支出命令時口座名義人「ヤマダ タロウ」の支出命令のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、金額「1000」、支出命令時口座名義人「ヤマダ タロウ」の支出命令のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/20」、金額「1000」、支出命令時口座名義人「ヤマダ タロウ」、支出命令時口座名義人「タケナカ ゴロウ」の支出命令のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/20」、金額「100」、支出命令時口座名義人「ヤマダ タロウ」の支出命令のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域78が指定されたものとする。この場合は、符号110に示すデータが、支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されており、条件に合致する。この場合は、符号110に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、支出負担行為の金額情報を含む会計データを記憶する。評価部51は、支出負担行為の金額情報の変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を特定する。出力部52は、特定された会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域79が指定された場合、評価部51は、支出負担行為データ31から支出負担行為の金額の変更の履歴を辿り、変更金額が指定領域79Aに入力された金額以上の会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、支出負担行為データ31は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図20は、支出負担行為データの一例を示す図である。図20の例では、支出負担行為データ31は、起案日、支出負担行為、変更枝版、金額の各項目を有する。起案日の項目は、データが登録された日付を記憶する領域である。支出負担行為の項目は、それぞれの支出負担行為を識別する情報として番号を記憶する領域である。変更枝版の項目は、支出負担行為の金額が変更された回数を示す通番を記憶する領域である。金額の項目は、支出負担行為の金額を記憶する領域である。
図20の例では、起案日「2014/3/1」、支出負担行為「100」、変更枝版「1」、金額「10000」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、支出負担行為「100」、変更枝版「2」、金額「18000」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/10」、支出負担行為「101」、変更枝版「1」、金額「10000」の支出負担行為のデータが登録されている。また、起案日「2014/3/20」、支出負担行為「101」、変更枝版「2」、金額「11000」の支出負担行為のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域79が指定され、入力領域79Aに「50」%が指定されたものとする。この場合、支出負担行為「100」の金額が10000円から18000円と、指定された割合以上金額が変更されており、条件に合致する。この場合は、符号111に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データを記憶する。評価部51は、繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ、又は該会計データの登録者を特定する。出力部52は、特定された会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域80が指定された場合、評価部51は、次の処理を行う。すなわち、評価部51は、会計データベース30から歳出予算に対する繰越金額または不用金額の割合が入力領域80Aに入力された割合よりも高い会計データの歳出予算科目、又は該会計データの登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。また、例えば、抽出対象指定画面60において指定領域81が指定された場合、評価部51は、次の処理を行う。すなわち、評価部51は、会計データベース30から歳出予算に対する不用金額の割合が入力領域81Aに入力された割合よりも低い会計データの歳出予算科目、又は該会計データの登録者を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、歳出予算マスタ36は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図21は、歳出予算マスタの一例を示す図である。図21の例では、歳出予算マスタ36は、歳出予算科目、予算額、繰越額、不要額の各項目を有する。歳出予算科目の項目は、歳出の予算科目を記憶する領域である。予算額の項目は、歳出の予算科目の予算額を記憶する領域である。繰越額の項目は、歳出の予算科目の予算額のうち、前年度からの繰り越し額を記憶する領域である。不要額の項目は、歳出の予算科目の予算額のうち、不要な額を記憶する領域である。
図21の例では、歳出予算科目「A」、予算額「1000」、繰越額「600」、不要額「0」の歳出予算のデータが登録されている。また、歳出予算科目「B」、予算額「1000」、繰越額「0」、不要額「600」の歳出予算のデータが登録されている。また、歳出予算科目「C」、予算額「1000」、繰越額「300」、不要額「300」の歳出予算のデータが登録されている。また、歳出予算科目「D」、予算額「1000」、繰越額「100」、不要額「100」の歳出予算のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域80が指定され、入力領域80Aに「50」%が指定されたものとする。この場合、歳出予算科目「A」は、予算額「1000」のうち、繰越額「600」と、指定された割合以上であり、条件に合致する。また、歳出予算科目「B」は、予算額「1000」のうち、不用金額「600」と、指定された割合以上であり、条件に合致する。この場合は、符号112に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。また、抽出対象指定画面60において、指定領域81が指定され、入力領域81Aに「20」%が指定されたものとする。この場合、歳出予算科目「D」は、予算額「1000」のうち、不要額「100」と、指定された割合よりも低い金額であり、条件に合致する。この場合は、符号113に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
また、例えば、記憶部21の会計データベース30は、予算金額と収入済金額とを含む会計データを記憶する。評価部51は、予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を特定する。出力部52は、特定された会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。例えば、抽出対象指定画面60において指定領域82が指定された場合、評価部51は、歳入予算マスタ37から、予算金額と収入済金額との差が入力領域82Aに入力された割合よりも大きい歳入科目を検索する。出力部52は、検索結果を抽出して出力する。
具体例を用いて説明する。なお、以下では、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるデータの項目についてのみ具体例を示して説明する。すなわち、歳入予算マスタ37は、以下で説明する項目のみに限定されるものではなく、その他の項目を有してもよい。
図22は、歳入予算マスタの一例を示す図である。図22の例では、歳入予算マスタ37は、歳入予算科目、予算額、歳入済額の各項目を有する。歳入予算科目の項目は、歳入の予算科目を記憶する領域である。予算額の項目は、歳入の予算科目の予算額を記憶する領域である。歳入済額の項目は、既に歳入済みの金額を記憶する領域である。
図22の例では、歳入予算科目「A」、予算額「1000」、歳入済額「100」の歳入予算のデータが登録されている。また、歳入予算科目「B」、予算額「1000」、歳入済額「150」の歳入予算のデータが登録されている。また、歳入予算科目「C」、予算額「1000」、歳入済額「900」の歳入予算のデータが登録されている。また、歳入予算科目「D」、予算額「1000」、歳入済額「1000」の歳入予算のデータが登録されている。
例えば、抽出対象指定画面60において、指定領域82が指定され、入力領域82Aに「20」%が指定されたものとする。この場合、歳入予算科目「A」は、予算額「1000」のうち、歳入済額「100」と、予算金額と収入済金額との差が指定された割合以上金額となっており、条件に合致する。また、歳入予算科目「B」は、予算額「1000」のうち、歳入済額「150」と、予算金額と収入済金額との差が指定された割合以上金額となっており、条件に合致する。この場合は、符号114に示すデータが、不自然な経理内容として出力される。
出力部52は、評価部51による評価結果、不自然な経理内容に該当するデータを抽出して出力する。例えば、出力部52は、不自然な経理内容のデータの抽出を指示した端末装置に、抽出された不自然な経理内容のデータを表示させる。
図23は、不自然な経理内容のデータの出力結果の一例を示す図である。図23の例では、不自然な経理内容のデータの出力結果には、所属、債権者、起案者、科目、ワーニングメッセージ、伝票種別、伝票番号、起票日、支払日、伝票番号、金額の各項目を有する。所属、債権者、起案者、科目、伝票種別、伝票番号、起票日、支払日、伝票番号、金額の各項目には、該当する項目の抽出されたデータが格納される。ワーニングメッセージの項目には、抽出されたレコードのデータがどのような不自然な経理内容に該当するかのメッセージが格納される。
図23の例では、最初のレコードは、職員の異動前後で、同一職員から同一業者に発注しているデータであることを示す。
[処理の流れ]
次に、監査支援装置10が不自然な経理内容を出力する会計データ監査支援の流れについて説明する。図24および図25は、会計データ監査支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。この会計データ監査支援処理は、所定のタイミング、例えば、抽出対象指定画面60で条件が指定されて出力ボタン65が選択されたタイミングで実行される。
図24に示すように、評価部51は、抽出対象指定画面60において、年度など一定期間中に同一所属、同一業者において、取引実績が一定回数(金額)を超えているデータの抽出を指定する指定領域70が指定されたか否かを判定する(S10)。指定領域70が指定された場合(S10肯定)、評価部51は、記憶部21の会計データベース30から、会計データの登録者又は会計データの登録部署と、取引先とが一致する会計データ群を求める。そして、評価部51は、入力領域70Aに入力された回数、入力領域70Bに入力された金額以上の会計データ群、該会計データ群の登録者若しくは登録部署を検索する(S11)。そして、後述のS12へ移行する。一方、指定領域70が指定されていない場合(S10否定)、後述のS12へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、職員の異動前後で、同一職員から同一業者に発注しているデータの抽出を指定する指定領域71が指定されたか否かを判定する(S12)。指定領域71が指定された場合(S12肯定)、評価部51は、勤怠データベース40から異動した職員および当該職員の異動前の部署を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から特定した職員についての異動前後で同じ取引先と、異動後に入力領域71Aに入力された回数、入力領域71Bに入力された金額以上の取引している会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S13)。そして、後述のS14へ移行する。一方、指定領域71が指定されていない場合(S12否定)、後述のS14へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、システムの操作時間が休日出勤日や夜間帯など、人目につきにくい時間帯で行われているデータの抽出を指定する指定領域72が指定されたか否かを判定する(S14)。指定領域72が指定された場合(S14肯定)、評価部51は、記憶部21の出勤形態データ42から各職員の就業時間を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から。職員の就業時間以外である残業時間帯又は休日時間帯にしきい値以上登録された会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S15)。そして、後述のS16へ移行する。一方、指定領域72が指定されていない場合(S14否定)、後述のS16へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、執行伺、契約、支出命令が同じ職員で登録されたデータの抽出を指定する指定領域73が指定されたか否かを判定する(S16)。指定領域73が指定された場合(S16肯定)、評価部51は、記憶部21の会計データベース30から、執行伺、契約、支出命令が同じ職員によりなされた会計データ群、該会計データ群の登録者若しくは登録部署を検索する(S17)。そして、後述のS18へ移行する。一方、指定領域73が指定されていない場合(S16否定)、後述のS18へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、職員の出張期間中に該職員のシステム操作が行われているデータの抽出を指定する指定領域74が指定されたか否かを判定する(S18)。指定領域74が指定された場合(S18肯定)、評価部51は、出張情報43から各職員の出張時間帯を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から。職員の出張時間帯に登録された会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S19)。そして、後述のS20へ移行する。一方、指定領域74が指定されていない場合(S18否定)、後述のS20へ移行する。
次に、図25に示すように、評価部51は、抽出対象指定画面60において、複数回の取引実績を合算すると、単一の取引と決裁基準が変わるデータの抽出を指定する指定領域75が指定されたか否かを判定する(S20)。指定領域75が指定された場合(S20肯定)、評価部51は、決裁基準マスタ35から決裁の金額範囲に対する承認者を特定する。そして、評価部51は、会計データベース30から、同一所属、同一取引先の金額を合算すると単一データの場合と比較して、承認者が変わる会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S21)。そして、後述のS22へ移行する。一方、指定領域75が指定されていない場合(S20否定)、後述のS22へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、執行伺額と支出負担行為額の差異が少ない取引のデータの抽出を指定する指定領域76が指定されたか否かを判定する(S22)。指定領域76が指定された場合(S22肯定)、評価部51は、次の処理を行う。すなわち、評価部51は、支出負担行為データ31および執行伺データ32を参照して、契約毎に、執行伺額と、執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の割合が、入力領域76Aに入力された割合以上の会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S23)。そして、後述のS24へ移行する。一方、指定領域76が指定されていない場合(S22否定)、後述のS24へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、配当予算残額が0円に近くなるような執行をおこなっているデータの抽出を指定する指定領域77が指定されたか否かを判定する(S24)。指定領域77が指定された場合(S24肯定)、評価部51は、歳出予算マスタ36から予算の科目毎に、予算の金額を求める。また、評価部51は、支出負担行為データ31から、年度末の所定の期間内において、予算残額が入力領域77Aに入力された割合の金額未満となった会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S25)。そして、後述のS26へ移行する。一方、指定領域77が指定されていない場合(S24否定)、後述のS26へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、支出命令から実際の支払時までに口座情報が修正されたデータの抽出を指定する指定領域78が指定されたか否かを判定する(S26)。指定領域78が指定された場合(S26肯定)、評価部51は、支出命令データ34から、一旦支出命令が出された後に、支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S27)。そして、後述のS28へ移行する。一方、指定領域78が指定されていない場合(S26否定)、後述のS28へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、支出負担行為の変更金額の割合が一定の率を超える案件のデータの抽出を指定する指定領域79が指定されたか否かを判定する(S28)。指定領域79が指定された場合(S28肯定)、評価部51は、支出負担行為データ31から支出負担行為の金額の変更の履歴を辿り、変更金額が指定領域79Aに入力された金額以上の会計データ群、該会計データ群の登録者を検索する(S29)。そして、後述のS30へ移行する。一方、指定領域79が指定されていない場合(S28否定)、後述のS30へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、繰越額・不用額の割合が多い歳出予算科目のデータの抽出を指定する指定領域80が指定されたか否かを判定する(S30)。指定領域80が指定された場合(S30肯定)、評価部51は、歳出予算に対する繰越金額または不用金額の割合が入力領域80Aに入力された割合よりも高い会計データの歳出予算科目、又は該会計データの登録者を検索する(S31)。そして、後述のS32へ移行する。一方、指定領域80が指定されていない場合(S30否定)、後述のS32へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、不用額の割合が低い歳出予算科目のデータの抽出を指定する指定領域81が指定されたか否かを判定する(S32)。指定領域81が指定された場合(S32肯定)、評価部51は、歳出予算に対する不用金額の割合が入力領域81Aに入力された割合よりも低い会計データの歳出予算科目、又は該会計データの登録者を検索する(S33)。そして、後述のS34へ移行する。一方、指定領域81が指定されていない場合(S32否定)、後述のS34へ移行する。
次に、評価部51は、抽出対象指定画面60において、予算額と歳入済額の差が大きい歳入予算のデータの抽出を指定する指定領域82が指定されたか否かを判定する(S34)。指定領域82が指定された場合(S34肯定)、評価部51は、歳入予算マスタ37から、予算金額と収入済金額との差が入力領域82Aに入力された割合よりも大きい歳入科目を検索する(S35)。そして、後述のS36へ移行する。一方、指定領域82が指定されていない場合(S34否定)、後述のS36へ移行する。
出力部52は、評価部51により抽出されたデータを端末装置に出力して表示させ(S36)、処理を終了する。
[効果]
上述してきたように、本実施例に係る監査支援装置10は、支出負担行為についての会計データを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、同一所属、同一取引先の支出負担行為データが複数件数存在する会計データを抽出する。監査支援装置10は、金額を合算すると単一データの場合と比較して、決裁条件が異なる場合には、前記の会計データを監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、分割納入の疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、執行伺額についての会計データと執行伺額に対応する支出負担行為額についての会計データとを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度に応じて、会計データ群に関する情報又は会計データ群の登録者を出力する。これにより、監査支援装置10は、業者との癒着の疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、配当予算残額を含む会計データを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、預け金の疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、支出命令および口座情報を含む会計データを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、職員の私的流用の疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、支出負担行為の金額情報を含む会計データを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、職員の空出張、または、他の職員によるなりすましの疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データを記憶部21記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、なんらかの不正の疑いがある不自然な経理内容のデータを出力できるため、不適正な経理の監査作業の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る監査支援装置10は、予算金額と収入済金額とを含む会計データを記憶部21に記憶する。監査支援装置10は、記憶部21を参照し、予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する。これにより、監査支援装置10は、担当職員の職務怠慢などの疑いがある業務を特定できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、開示の技術は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の実施例1では、会計データベース30が、支出負担行為データ31、執行伺データ32、締結契約データ33、支出命令データ34、決裁基準マスタ35、歳出予算マスタ36、歳入予算マスタ37を記憶する場合について説明したが、これに限定されない。また、上記の実施例1では、勤怠データベース40が、職員データ41、出勤形態データ42、出張情報43を記憶する場合について説明したが、これに限定されない。上記の不適正な経理のデータの抽出に用いるデータが記憶されていれば、何れのデータ構成を用いてもよい。
また、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるしきい値は、割合として設定してもよく、金額や回数など値として設定してもよく、それらの組み合わせであってもよい。また、それぞれの不自然な経理内容の抽出に用いるしきい値は、画面等からユーザにより設定可能としてもよく、固定値として予め記憶してもよく、自動で設定してもよい。例えば、監査支援装置10は、予め不自然な経理内容のデータを解析して、所定の割合(例えば、80%)以上、不自然な経理内容のデータを抽出できるしきい値を自動で設定してもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、監査支援装置10の制御部22の受付部50、評価部51および出力部52の各処理部が適宜統合されてもよい。また、各処理部の処理が適宜複数の処理部の処理に分離されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[会計データ監査支援プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図26は、会計データ監査支援プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図26に示すように、コンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、HDD(Hard Disk Drive)320、RAM(Random Access Memory)340を有する。これら300〜340の各部は、バス400を介して接続される。
HDD320には上記の受付部50、評価部51および出力部52と同様の機能を発揮する会計データ監査支援プログラム320aが予め記憶される。なお、会計データ監査支援プログラム320aについては、適宜分離しても良い。
また、HDD320は、各種情報を記憶する。例えば、HDD320は、OSや生産計画に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU310が、会計データ監査支援プログラム320aをHDD320から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、会計データ監査支援プログラム320aは、受付部50、評価部51および出力部52と同様の動作を実行する。
なお、上記した会計データ監査支援プログラム320aについては、必ずしも最初からHDD320に記憶させることを要しない。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
支出負担行為についての会計データを記憶した記憶部を参照し、同一所属、同一取引先の支出負担行為データが複数件数存在する会計データを抽出し、
金額を合算すると単一データの場合と比較して、決裁条件が異なる場合には、前記の会計データを監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記2)コンピュータに、
執行伺額についての会計データと執行伺額に対応する支出負担行為額についての会計データとを記憶した記憶部を参照し、
執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度に応じて、前記会計データ群に関する情報又は前記会計データ群の登録者を出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記3)コンピュータに、
配当予算残額を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記4)コンピュータに、
支出命令および口座情報を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記5)コンピュータに、
支出負担行為の金額情報を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記6)コンピュータに、
繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記7)コンピュータに、
予算金額と収入済金額とを含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
(付記8)コンピュータが、
支出負担行為についての会計データを記憶した記憶部を参照し、同一所属、同一取引先の支出負担行為データが複数件数存在する会計データを抽出し、
金額を合算すると単一データの場合と比較して、決裁条件が異なる場合には、前記の会計データを監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記9)コンピュータが、
執行伺額についての会計データと執行伺額に対応する支出負担行為額についての会計データとを記憶した記憶部を参照し、
執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度に応じて、前記会計データ群に関する情報又は前記会計データ群の登録者を出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記10)コンピュータが、
配当予算残額を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記11)コンピュータが、
支出命令および口座情報を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記12)コンピュータに、
支出負担行為の金額情報を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記13)コンピュータが、
繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記14)コンピュータが、
予算金額と収入済金額とを含む会計データを記憶した記憶部を参照し、
予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する
処理を実行することを特徴とする会計データ監査支援方法。
(付記15)支出負担行為についての会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、同一所属、同一取引先の支出負担行為データが複数件数存在する会計データを抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された会計データの金額を合算すると単一データの場合と比較して、決裁条件が異なる場合には、前記の会計データを監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記16)執行伺額についての会計データと執行伺額に対応する支出負担行為額についての会計データとを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度に応じて、前記会計データ群に関する情報又は前記会計データ群の登録者を出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記17)配当予算残額を含む会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記18)支出命令および口座情報を含む会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、支出命令が出されてから支払が実行されるまでに口座情報が修正されて会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記19)支出負担行為の金額情報を含む会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記20)繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
(付記21)予算金額と収入済金額とを含む会計データを記憶した記憶部と、
前記記憶部を参照し、予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を監査対象の候補として出力する出力部と、
を有することを特徴とする監査支援装置。
10 監査支援装置
21 記憶部
22 制御部
30 会計データベース
31 支出負担行為データ
32 執行伺データ
33 締結契約データ
34 支出命令データ
35 決裁基準マスタ
36 歳出予算マスタ
37 歳入予算マスタ
40 勤怠データベース
41 職員データ
42 出勤形態データ
43 出張情報
50 受付部
51 評価部
52 出力部
60 抽出対象指定画面

Claims (6)

  1. 配当予算残額を含む会計データから監査対象を特定する会計データ監査支援プログラムであって、
    会計データの範囲を指定する年度、期間、所属、科目の少なくとも一つと、抽出対象とする内容として、前記配当予算残額が年度末の所定の期間内において所定額以下となる会計データ又は該会計データの登録者を抽出するとの指定を受け付け、
    指定を受け付けた前記会計データの範囲及び内容に基づいて前記会計データから監査対象とする会計データ及び/又は該会計データの登録者を抽出する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
  2. 前記会計データは執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額を含む会計データであって、前記内容は執行伺額と執行伺額に対応する支出負担行為額との金額の近似度に応じて監査対象となる会計データ又は該会計データの登録者を抽出する内容であることを特徴とする請求項1に記載の会計データ監査支援プログラム。
  3. 前記会計データは繰越金額または不用金額の歳出予算を含む会計データであって、前記内容は繰越金額または不用金額の歳出予算の割合が第一の所定率よりも高い又は該不用金額の歳出予算の割合が第二の所定率よりも低い会計データ又は該会計データの登録者を抽出する内容であることを特徴とする請求項1又は2に記載の会計データ監査支援プログラム。
  4. 前記会計データは予算金額と収入済金額とを含む会計データであって、前記内容は予算金額と収入済金額との差が所定の金額よりも大きい歳入予算となる会計データ又は該会計データの登録者を抽出する内容であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の会計データ監査支援プログラム。
  5. 支出命令および口座情報を含む会計データから監査対象を特定する会計データ監査支援プログラムであって、
    会計データの範囲を指定する年度、期間、所属、科目の少なくとも一つと、抽出対象とする内容として、支出命令が出されてから支払いが実行されるまでに口座情報が修正された会計データ又は該会計データの登録者を抽出するとの指定を受け付け、
    指定を受け付けた前記会計データの範囲及び内容に基づいて前記会計データから監査対象とする会計データ及び/又は該会計データの登録者を抽出する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
  6. 支出負担行為の金額情報を含む会計データから監査対象を特定する会計データ監査支援プログラムであって、
    会計データの範囲を指定する年度、期間、所属、科目の少なくとも一つと、抽出対象とする内容として、変更金額が所定の変更率以上である会計データ又は該会計データの登録者を抽出するとの指定を受け付け、
    指定を受け付けた前記会計データの範囲及び内容に基づいて前記会計データから監査対象とする会計データ及び/又は該会計データの登録者を抽出する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする会計データ監査支援プログラム。
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