JP4838747B2 - 明細管理システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、明細管理システム及び明細管理プログラムに関するものである。本発明は、特に、網羅的な不正会計調査を行うためのシステム及びプログラムに関するものである。
従来、コンピュータを用いて会計処理を行うシステムとしては、財務会計処理が正しくなされたかどうかの確認を行う監査支援機能付きのもの(特許文献1参照)や、会計資料及び証憑書類に基づく会計監査、修正を行うもの(特許文献2参照)や、事業実体の財務健全性に関する行動パターンを検出するためのもの(特許文献3参照)があった。
一般的に、不正会計調査は、(1)会計ルールに違反している可能性のある箇所の洗い出し、(2)その箇所に関する経済事実の把握、(3)その経済事実に対して実際に会社が下した会計判断の把握評価、(4)その会計判断が妥当でないと判断された場合には、会社の会計判断過程に(不正な会計処理を行おうという)悪意ないしは、重大な過失があるかの判断、という流れで行われるものである(非特許文献1参照)。実際には、これまで、不正会計調査業務は、図13に示すような流れに沿って行われていた。つまり、不正会計に関する風評や内部告発などがあった場合、まず、調査担当者が、経験則や専門知識を活用して調査対象を絞り込む。そして、伝票のデータベースを検索して、調査対象の伝票データを一つ一つ探し出し、各伝票をチェックする。伝票をチェックする際には、必要に応じて当事者や関係者へのインタビューを行った上で、その伝票に関する評価を行い、不正があったのか、あるいは、単なる誤謬なのかを判断する。不正があったと判断された場合には、人事的処分や刑事又は民事責任の追及が検討されることとなる。一方、誤謬と判断された場合には、伝票の内容が訂正されることとなる。
特開2003−186987号公報 特開2004−133569号公報 特開2005−158069号公報 小川真人、「不正会計調査」、KPMG・FAS・Newsletter(2004/5)、[online]、2004年5月、[平成18年12月22日検索]、インターネット<URL:http://www.kpmg.or.jp/resources/newsletter/risk/fas/200405/01.html>
従来のシステムは、上記のように調査対象の伝票を一つ一つチェックして不正あるいは誤謬があることを判断するという不正会計調査に利用するのには不向きであった。また、これまでの不正会計調査の方式には、以下のような課題があった。
(1)調査対象を絞り込むのに経験則や専門知識が必要である。
(2)その結果、風評や内部告発などの手段に頼ることになるが、調査漏れなどが発生する可能性が高い。
(3)調査対象を絞り込んだ後も、データ検索操作を行って、データベース化された伝票を一つ一つ仕分けながら伝票調査をする必要があり、作業が煩雑である。
本発明は、例えば、簡単な操作で不正会計調査を行うためのシステムを提供することを目的とする。
本発明の一の態様に係る明細管理システムは、
経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算額とを示す明細データと、精算者ごとに、少なくとも精算者の所属グループを示す精算者データとを、記憶装置に記憶して管理する明細管理システムであって、
所属グループの管理者の認証を処理装置で行う管理者認証部と、
前記管理者認証部による認証が成功した場合、経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とを選択するための選択画面を前記管理者の端末に表示する画面表示部と、
前記画面表示部により表示された選択画面に対する指示の入力を前記管理者の端末から受け付け、当該指示に従って経費の分類と発生期間とを選択する選択部と、
前記管理者の所属グループを示す精算者データを記憶装置から抽出して前記管理者の所属グループ内の精算者を特定する精算者特定部と、
前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記精算者特定部により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算し、当該合計が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成する集計表作成部と、
前記集計表作成部により作成された集計表を前記管理者の端末に出力する集計表出力部とを備えることを特徴とする。
前記明細管理システムは、
経費の精算ごとに、少なくとも経費の大分類と小分類と発生日と精算者と精算額とを示す明細データと、精算者データとを、記憶装置に記憶して管理し、
前記画面表示部は、前記管理者認証部による認証が成功した場合、経費の大分類と発生期間とを選択するための選択画面を前記管理者の端末に表示し、
前記選択部は、前記画面表示部により表示された選択画面に対する指示に従って経費の大分類と発生期間とを選択し、
前記データ抽出部は、前記選択部により選択された大分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記精算者特定部により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置から抽出し、
前記集計表作成部は、前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す小分類とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成することを特徴とする。
前記明細管理システムは、さらに、
特権ユーザの認証を処理装置で行う特権ユーザ認証部を備え、
前記画面表示部は、前記特権ユーザ認証部による認証が成功した場合、経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とを選択するための選択画面を前記特権ユーザの端末に表示し、
前記選択部は、前記画面表示部により表示された選択画面に対する指示の入力を前記特権ユーザの端末から受け付け、当該指示に従って経費の分類と発生期間とを選択し、
前記データ抽出部は、前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日とを示す明細データを全て記憶装置から抽出し、
前記集計表出力部は、前記集計表作成部により作成された集計表を前記特権ユーザの端末に出力することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る明細管理システムは、
経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算者の所属グループと精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理する明細管理システムであって、
経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とに対応する選択ボタンを配置した選択画面を所属グループの管理者の端末に表示する画面表示部と、
前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが前記管理者の端末にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する経費の分類と発生期間とを選択する選択部と、
前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記管理者の所属グループとを示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成する集計表作成部とを備え、
前記画面表示部が表示する選択画面に配置された選択ボタンは、前記集計表作成部によるクロス集計の縦方向の集計項目と横方向の集計項目とを定めるボタンであることを特徴とする。
前記集計表作成部は、前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の偏差を計算し、当該偏差が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成することを特徴とする。
前記集計表出力部は、前記集計表作成部により計算された精算者ごとの精算額の偏差を時系列で分析して任意の期間における当該偏差の変動率が所定の閾値を超えた精算者を前記管理者の端末に通知することを特徴とする。
本発明の一の態様に係る明細管理プログラムは、
経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算額とを示す明細データと、精算者ごとに、少なくとも精算者の所属グループを示す精算者データとを、記憶装置に記憶して管理する明細管理プログラムであって、
所属グループの管理者の認証を処理装置で行う管理者認証処理と、
前記管理者認証処理による認証が成功した場合、経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とを選択するための選択画面を前記管理者の端末に表示する画面表示処理と、
前記画面表示処理により表示された選択画面に対する指示の入力を前記管理者の端末から受け付け、当該指示に従って経費の分類と発生期間とを選択する選択処理と、
前記管理者の所属グループを示す精算者データを記憶装置から抽出して前記管理者の所属グループ内の精算者を特定する精算者特定処理と、
前記選択処理により選択された分類と前記選択処理により選択された発生期間内の発生日と前記精算者特定処理により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出処理と、
前記データ抽出処理により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算し、当該合計が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成する集計表作成処理と、
前記集計表作成処理により作成された集計表を前記管理者の端末に出力する集計表出力処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、明細管理システムにおいて、画面表示部が、管理者認証部による認証が成功した場合、経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とを選択するための選択画面を管理者の端末に表示し、選択部が、前記画面表示部により表示された選択画面に対する指示の入力を前記管理者の端末から受け付け、当該指示に従って経費の分類と発生期間とを選択し、精算者特定部が、前記管理者の所属グループを示す精算者データを記憶装置から抽出して前記管理者の所属グループ内の精算者を特定し、データ抽出部が、前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記精算者特定部により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置から抽出し、集計表作成部が、前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算し、当該合計が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成し、集計表出力部が、前記集計表作成部により作成された集計表を前記管理者の端末に出力することにより、前記管理者が、簡単な操作で不正会計調査を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る明細管理システム100の構成を示すブロック図である。
図1において、明細管理システム100は、管理者認証部101、画面表示部102、選択部103、精算者特定部104、データ抽出部105、集計表作成部106、集計表出力部107を備える。また、明細管理システム100は、記憶装置151、処理装置152、入力装置153、出力装置154などのハードウェア装置を備える(又はこれらのハードウェア装置が明細管理システム100に接続される)。ハードウェア装置は明細管理システム100の各部によって利用される。例えば、処理装置152は、明細管理システム100の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込みなどを行うために利用される。記憶装置151は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置153は、そのデータや情報を入力するために、出力装置154は、そのデータや情報を出力するために利用される。
明細管理システム100は、経費の精算ごとに、明細データを記憶装置151に記憶して管理する。明細データは、経費の精算の詳細が記録された伝票のデータであり、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算額とを示す。経費の精算ごと、即ち、伝票ごとに管理するために、それぞれの明細データには、伝票を識別するための識別子が含まれるものとする。本実施の形態では、経費の分類には大分類と小分類とがあるものとする(単に「分類」というときは、「大分類」を意味する)。経費の分類が3段階以上あっても(例えば、さらに、中分類がある場合など)、同様の形態が実施可能である。
また、明細管理システム100は、精算者ごとに、精算者データを記憶装置151に記憶して管理する。精算者データは、経費の精算者に関するマスタ情報となるデータであり、少なくとも精算者の所属グループを示す。それぞれの所属グループには少なくとも1人の管理者がおり、管理者は自分の所属グループ内の各精算者が不正な経費の精算を行っていないかどうかをチェックする。精算者ごとに管理するために(各管理者も1人の精算者として扱う)、それぞれの精算者データには、精算者を識別するための識別子が含まれるものとする。本実施の形態では、精算者データは、さらに、精算者の氏名などの個人情報や管理者を認証するための認証情報を示すものとする。
図示していないが、明細管理システム100には、それぞれの所属グループの管理者が利用する端末がネットワークを介して接続されているものとする。
管理者認証部101は、所属グループの管理者の認証を行うための認証画面を管理者の端末に表示し、表示した認証画面に対する認証情報の入力をその端末から受け付ける。このとき、管理者認証部101は、記憶装置151から該当する管理者の精算者データを抽出し、抽出した精算者データからその管理者の認証情報を読み出す。そして、管理者の端末から受け付けた認証情報と精算者データから読み出した認証情報とを処理装置152で比較することで、管理者の認証を行う。認証情報が一致した場合、その認証は成功したこととなる。認証情報が一致しなかった場合、その認証は失敗したこととなる。
画面表示部102は、管理者認証部101による認証が成功した場合、経費の分類と発生期間とを選択するための選択画面を管理者の端末に表示する。経費の発生期間とは、経費の発生日を一定範囲でまとめたものである(例えば、年度ごとにまとめた場合、経費の発生年度を意味する)。
選択部103は、画面表示部102により表示された選択画面に対する指示の入力を管理者の端末から受け付ける。そして、その指示に従って経費の分類と発生期間とを選択する。選択画面に対する指示の入力のための操作は、経費の分類と発生期間との組み合わせに対応するボタンのワンクリック操作など、簡単にできるものとすることが望ましい。
精算者特定部104は、管理者認証部101により認証済の管理者の精算者データを記憶装置151から抽出し、抽出した精算者データからその管理者の所属グループを割り出す。そして、割り出した所属グループを示す精算者データを記憶装置151から全て抽出し、抽出した精算者データのそれぞれが示す精算者を、該当する所属グループ内の精算者として特定する。
データ抽出部105は、選択部103により選択された分類と選択部103により選択された発生期間内の発生日と精算者特定部104により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置151から抽出する。
集計表作成部106は、データ抽出部105により抽出された明細データが示す精算額を処理装置152でクロス集計することで、各種の集計表を作成する。ここで、クロス集計とは、対応する3種類以上のデータがある場合に、そのうちの2種類を縦軸と横軸とにおいた表を作成して他の1種類以上のデータを集計することをいう。例えば、集計表作成部106は、データ抽出部105により抽出された明細データが示す精算者とその明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算し、その合計が大きい順にソートした集計表を処理装置152で作成する。このとき、精算者を縦方向の集計項目とし、単位時間(例えば、経費の発生月)を横方向の集計項目とすることが望ましい。また、例えば、集計表作成部106は、データ抽出部105により抽出された明細データが示す精算者と小分類とを集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計が大きい順にソートした集計表を処理装置152で作成する。このとき、精算者を縦方向の集計項目とし、小分類を横方向の集計項目とすることが望ましい。各種の集計表を作成するための処理は、データウェアハウスなどを用いた高速な集計・検索エンジンにより行うことが望ましい。
集計表出力部107は、集計表作成部106により作成された集計表を管理者の端末に出力する。これにより、管理者は、例えば、自分の所属グループ内である期間、又は、ある分類に係る経費の精算額が著しく高額な精算者を容易に発見することができる。その結果、管理者は、自分の所属グループ内の各精算者が不正な経費の精算を行っていないかどうかを簡単かつ確実にチェックすることができる。
本実施の形態では、選択部103は、さらに、管理者の端末から受け付けた指示に従って集計表の出力形式を選択する。集計表出力部107は、選択部103により選択された出力形式に応じて、集計表作成部106により作成された集計表を管理者の端末の画面に表示したり、管理者の端末から印刷したり、グラフに変換した上で管理者の端末に出力したりする。
また、本実施の形態では、集計表作成部106は、集計表を作成するとき、その集計表の各項目に含まれる精算額を選択すると、選択した精算額を示す明細データを記憶装置151から抽出して管理者の端末で参照できるように設定する。そのために、集計表出力部107は、集計表作成部106により作成された集計表を管理者の端末の画面に表示する。選択部103は、集計表出力部107により表示された集計表の項目を指定する入力を管理者の端末から受け付ける。そして、指定された項目に対応する縦方向及び横方向の集計項目(例えば、精算者と発生月)を選択する。データ抽出部105は、選択部103により選択された集計項目を示す明細データを記憶装置151から抽出する。集計表出力部107は、データ抽出部105により抽出された明細データの一覧を管理者の端末に出力する。これにより、管理者は、例えば、画面に表示された集計表の各項目からドリルスルーして各項目に対応する伝票のデータを容易に参照することができる。ここで、ドリルスルーとは、ある集計されたデータから、そのデータの基となった詳細なデータを直接データベースなどで参照することをいう。集計表の項目を指定する入力のための操作は、集計表の各項目に含まれる精算額に設定されたリンクのワンタッチ操作など、簡単にできるものとすることが望ましい。
本実施の形態では、明細管理システム100を利用することにより、図2に示すような流れに沿って不正会計調査業務を行うことができる。つまり、まず、管理者は、ワンクリック操作(選択画面に対する指示の入力のための操作の一例)により高速な集計・検索エンジン(集計表作成部106に相当)を動作させて調査対象を絞り込む。そして、ワンタッチ操作(集計表の項目を指定する入力のための操作の一例)により調査対象(集計表に相当)の伝票データ(明細データに相当)へドリルスルーし、各伝票をチェックする。伝票をチェックする際には、これまでの方式と同様、必要に応じて当事者や関係者へのインタビューを行った上で、その伝票に関する評価を行い、不正があったのか、あるいは、単なる誤謬なのかを判断する。
このように、本実施の形態によれば、以下のような効果がある。
(1)高速な集計・検索エンジンに各種伝票のデータを入力し、これを検索して会計処理ランキング表示し、上位ランキングの精算者から順番に調査対象とすることで、経験則や専門知識がなくても、調査対象の絞り込みが可能となる。
(2)コンピュータを利用して網羅的に調査対象の絞り込みを行うため、風評や内部告発などの手段に頼ることなく、調査漏れなどが発生する可能性を低く抑えることが可能となる。
(3)調査対象を絞り込んだ後も、ワンタッチ操作で、伝票の明細などを得ることができるため、作業が簡単である。
図3は、明細管理システム100の装置構成の一例を示すブロック図である。
図3において、明細管理システム100は、BIサーバ201a,b(ビジネスインテリジェンスサーバ)、DBサーバ202a,b(データベースサーバ)、Webサーバ203a,b(ウェブサーバ)といった各種のサーバ、LB204a,b(負荷分散装置)を備え、これらはL2スイッチ205a,b(レイヤ2スイッチ)に接続されている。LB204a,bは、直接又はゲートウェイを介してインターネット、あるいは、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN(ローカルエリアネットワーク)、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(ワイドエリアネットワーク)などのネットワークに接続されている。このネットワークには、管理者の端末として、例えば、WebブラウザなどがインストールされたPC(パーソナルコンピュータ)が接続される。
L2スイッチ205a,bによって形成されているLANは冗長構成をとっており、管理者のPC(以下、「管理者PC」という)からのリクエストはLB204a,bで振り分けられる。各サーバは、リクエストを処理するためのプログラムを実行するCPU(Central・Processing・Unit)を備えている。CPUは、処理装置152の一例である。BIサーバ201a,bには、それぞれ、明細データを蓄積するデータウェアハウス206a,bが接続されている。DBサーバ202a,bには、精算者データを蓄積するデータベース207が接続されている。データウェアハウス206a,bやデータベース207は、記憶装置151の一例である。
図4は、BIサーバ201a,b、DBサーバ202a,b、Webサーバ203a,bの各サーバのハードウェア資源の一例を示す図である。
図4において、各サーバは、システムユニット(図示せず)、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶ディスプレイ)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ装置906などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。システムユニットは、コンピュータであり、LANに接続されている。
各サーバは、プログラムを実行するCPU911(「演算装置」、「マイクロプロセッサ」、「マイクロコンピュータ」、「プロセッサ」ともいう)を備えている。CPU911は、処理装置152の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカードリーダライタなどの記憶媒体が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、データウェアハウス206a,b、データベース207、あるいは、その他の記憶装置151の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905などは、入力装置153の一例である。また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置154の一例である。
通信ボード915は、LANに接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、インターネット、あるいは、WANなどに接続されていても構わない。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。また、ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(IDentifier)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、本実施の形態の説明において説明するブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号は、RAM914などのメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク(MD)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体により伝送される。
また、本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどの記録媒体に記憶される。このプログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
以下では、説明をより具体的にするため、明細管理システム100が図3に例示した装置構成により実現されているものとする。ただし、説明を簡単にするため、冗長構成をとっていることは考慮しない。つまり、冗長構成の2系統のうち、1系統のみが存在するものとして説明する。また、以下では、明細管理システム100を1つの会社で利用する例を説明する。この例では、管理者の所属グループを会社の部署(例えば、部、課など)とし、その部署内の精算者をその部署に所属する従業員とする。
図5は、明細管理システム100の動作を示すフローチャートである。
図5のフローチャートに示したフローは、本実施の形態に係る明細管理プログラムの処理手順に相当する。明細管理プログラムは、明細管理システム100を実現するコンピュータ上で実行されるプログラムであり、図5に示す各処理をコンピュータに実行させる。
管理者認証処理(ステップS101)において、管理者認証部101は、例えば、図6に示すような認証画面301をWebサーバ203で生成し、管理者PCのモニタに表示する。管理者は、管理者PCのモニタに表示された認証画面301の入力フォーム302a,bに、管理者PCのキーボードで自分の従業員番号(精算者を識別するための識別子の一例)(「従業員コード」ともいう)とパスワード(認証情報の一例)とを入力し、管理者PCのマウスでログインボタン303をクリックする。管理者認証部101は、認証画面301のログインボタン303がクリックされた場合、入力フォーム302a,bに入力された従業員番号とパスワードとをWebサーバ203で取得する。管理者認証部101は、取得した従業員番号を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から抽出する。そして、抽出した精算者データから、Webサーバ203でパスワードを読み出す。管理者認証部101は、管理者PCから取得したパスワードと精算者データから読み出したパスワードとをWebサーバ203で比較する。パスワードが一致した場合、管理者認証部101は、その管理者が正規の管理者であるとWebサーバ203で判断する。即ち、認証が成功したこととなる。
管理者認証処理で認証が成功した場合、画面表示処理(ステップS102)において、画面表示部102は、管理者認証処理で抽出された精算者データから、管理者認証処理で認証済の管理者の部署をWebサーバ203で割り出す。そして、例えば、図7に示すような選択画面401をWebサーバ203で生成し、管理者PCのモニタに表示する。図7に例示した選択画面401は、部署番号(「部署コード」ともいう)が“070”である「営業部」の管理者用のものである。管理者は、管理者PCのモニタに表示された選択画面401の「一般管理メニュー」の選択ボタン(選択ボタン402a〜fなど)を管理者PCのマウスでクリックする。このとき、管理者は、必要に応じて、ラジオボタン403a〜cのいずれかを管理者PCのマウスでクリックして選択しておく。また、管理者は、必要に応じて、選択リスト404の選択肢を管理者PCのマウスで選択しておく。「特別管理メニュー」の選択ボタンは使用不可の状態になっている。「特別管理メニュー」については、後述する実施の形態2で説明する。
選択画面401の選択ボタンがクリックされた場合、選択処理(ステップS103)において、選択部103は、その選択ボタンが対応する縦方向の項目と横方向の項目との指定をWebサーバ203で取得する。そして、その指定に従って伝票種別(分類の一例)と直近の対象期間(発生期間の一例)とをWebサーバ203で選択する。この例では、伝票種別として、「経費清算総額一覧表」、「出張旅費請求」、「出張旅費精算」、「日帰り旅費請求」、「立替請求」、「臨時前渡金請求」、「臨時前渡金精算」など、あるいは、「請求書総額一覧表」、「請求書処理(一般支払)」、「請求書処理(部署調達)」、「請求書処理(調達委任)」などが選択可能である。また、直近の対象期間として、「直近1ヵ年」、「直近2ヵ年」が選択可能である。
選択画面401の選択ボタンがクリックされたとき、選択処理において、選択部103は、さらに、その選択ボタンの種類をWebサーバ203で取得する。そして、その種類に従って集計表の集計項目をWebサーバ203で選択する。この例では、集計項目として、「一覧」、「期間」、「細節」が選択可能である。
また、選択画面401の選択ボタンがクリックされたとき、選択処理において、選択部103は、さらに、ラジオボタン403a〜cのいずれかの指定をWebサーバ203で取得する。そして、その指定に従って集計表の出力形式をWebサーバ203で選択する。この例では、出力形式として、「画面」、「印刷」、「グラフ」が選択可能である。
また、選択画面401の選択ボタンがクリックされたとき、それが選択画面401の「課」の列にある選択ボタンである場合、選択処理において、選択部103は、さらに、選択リスト404で選択されている選択肢をWebサーバ203で取得する。そして、その選択肢に従って参照先部署をWebサーバ203で選択する。この例では、参照先部署として、部署番号が“071”である「営業部」の「第1課」などが選択可能である。
精算者特定処理(ステップS104)において、精算者特定部104は、管理者認証処理で認証済の管理者の精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から抽出する。ここで、精算者特定部104は、管理者認証処理で抽出された精算者データを流用してもよい。精算者特定部104は、抽出又は流用した精算者データから、その管理者の部署をWebサーバ203で割り出す。そして、割り出した部署を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から全て抽出する。精算者特定部104は、抽出した精算者データのそれぞれが示す従業員を、該当する部署内の従業員としてWebサーバ203で特定する。ここで、ある部署を示す精算者データとは、その部署を直接示す精算者データだけでなく、その部署の下位にあたる部署を示す精算者データも意味することとする。即ち、この例では、部署番号が“071”である「営業部」の「第1課」を示す精算者データも、部署番号が“070”である「営業部」を示す精算者データに該当することになる。したがって、管理者の部署が「営業部」である場合には、精算者特定部104は、「営業部」直属の従業員だけでなく、「営業部」の「第1課」に属する従業員も特定することができる。精算者データが、部署を階層ごとに別々に示す場合(例えば、1つの精算者データが、「部」の部署番号として“070”を示すとともに、「課」の部署番号として“071”を示す場合)などは、異なる形態が実施可能であることはいうまでもない。
選択処理で参照先部署が選択された場合、精算者特定処理において、精算者特定部104は、管理者の精算者データからその管理者の部署をWebサーバ203で割り出した後、割り出した部署に参照先部署が含まれるかどうか(その部署が参照先部署の上位にあたる部署であるかどうか)をWebサーバ203で判定する。例えば、参照先部署として「営業部」の「第1課」が選択されていた場合、精算者特定部104は、管理者の部署として割り出した部署が「営業部」であれば、管理者の部署に参照先部署が含まれる(管理者の部署が参照先部署の上位にあたる部署である)と判定する。管理者の部署に参照先部署が含まれる(管理者の部署が参照先部署の上位にあたる部署である)場合、精算者特定部104は、参照先部署を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から全て抽出する。精算者特定部104は、抽出した精算者データのそれぞれが示す従業員を、参照先部署内の従業員としてWebサーバ203で特定する。
データ抽出処理(ステップS105)において、データ抽出部105は、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と精算者特定処理で特定された従業員とを示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。
集計表作成処理(ステップS106)において、集計表作成部106は、データ抽出処理で抽出された明細データが示す従業員を縦方向の集計項目とし、選択画面401でクリックされた選択ボタンの種類に対応する項目を横方向の集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計し、従業員ごとの精算額の合計を計算し、その合計が大きい順にソートした集計表をBIサーバ201で作成する。
集計表出力処理(ステップS107)において、集計表出力部107は、Webサーバ203から、集計表作成処理で作成された集計表を管理者PCに出力する。管理者は、管理者PCに出力された集計表を参照して、自分の部署内の各従業員が不正な経費の精算を行っていないかどうかをチェックする。
選択画面401の選択ボタン402aがクリックされた場合、選択処理では、伝票種別として「経費清算総額一覧表」、直近の対象期間として「直近1ヵ年」、集計表の集計項目として「一覧」が選択されることとなる。そして、選択リスト404で「第1課」が選択されていたとすると、参照先部署として「営業部」の「第1課」が選択されることとなる。この場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、伝票種別の親カテゴリ(この場合、大分類の一例)として「経費清算」を示し、かつ、伝票種別の子カテゴリ(この場合、小分類の一例)として「出張旅費請求」、「出張旅費精算」、「日帰り旅費請求」、「立替請求」、「臨時前渡金請求」、「臨時前渡金精算」などを示し、かつ、発生日として現在の日付から1年前の日付までを示し、かつ、「営業部」の「第1課」の従業員を示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図8の(a)に示すような集計表501aをBIサーバ201で作成する。図8の(a)に示した集計表501aは、データ抽出処理で抽出された明細データが示す従業員を縦方向の集計項目とし、その明細データが示す伝票種別を横方向の集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計した表に、従業員ごとの精算額の合計を含む列を加え、さらに、その表を合計が大きい順にソートしたものである。この例では、集計表501aの各項目に、精算額のほかに、明細データの件数が含まれている(図中、各項目において、精算額の右横に件数を表示している。図中、「999,999」と表示しているのが精算額の一例であり、その右横に「9」と表示しているのが件数の一例である)。ここで、集計表501aの各項目には、精算額の代わりに、清算額を件数で割った額が含まれていてもよい。選択画面401のラジオボタン403aが選択されていたとすると、集計表出力処理において、集計表出力部107は、集計表501aを含む画面をWebサーバ203で生成し、その画面を管理者PCのモニタに表示する。
また、選択画面401の選択ボタン402bがクリックされた場合、選択処理では、伝票種別として「出張旅費請求」、直近の対象期間として「直近1ヵ年」、集計表の集計項目として「期間」が選択されることとなる。そして、選択リスト404で「第1課」が選択されていたとすると、参照先部署として「営業部」の「第1課」が選択されることとなる。この場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、伝票種別として「出張旅費請求」を示し、かつ、発生日として現在の日付から1年前の日付までを示し、かつ、「営業部」の「第1課」の従業員を示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図8の(b)に示すような集計表501bをBIサーバ201で作成する。図8の(b)に示した集計表501bは、データ抽出処理で抽出された明細データが示す従業員を縦方向の集計項目とし、その明細データが示す発生日を月ごとにまとめたもの(単位期間の一例)を横方向の集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計した表に、従業員ごとの精算額の合計を含む列を加え、さらに、その表を合計が大きい順にソートしたものである。この例では、集計表501bの各項目に、精算額のほかに、明細データの件数が含まれている。ここで、集計表501bの各項目には、精算額の代わりに、清算額を件数で割った額が含まれていてもよい。選択画面401のラジオボタン403bが選択されていたとすると、集計表出力処理において、集計表出力部107は、集計表501bを含む文書ファイルをWebサーバ203で生成し、その文書ファイルを管理者PCのプリンタで印刷する。
また、選択画面401の選択ボタン402cがクリックされた場合、選択処理では、伝票種別として「日帰り旅費請求」、直近の対象期間として「直近1ヵ年」、集計表の集計項目として「期間」が選択されることとなる。この場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、伝票種別として「日帰り旅費請求」を示し、かつ、発生日として現在の日付から1年前の日付までを示し、かつ、「営業部」の従業員を示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図8の(c)に示すような集計表501cをBIサーバ201で作成する。図8の(c)に示した集計表501cは、図8の(b)に示した集計表501bと同様の形式である。選択画面401のラジオボタン403cが選択されていたとすると、集計表出力処理において、集計表出力部107は、集計表501cをWebサーバ203でグラフに変換し、そのグラフを管理者PCのモニタに表示する。集計表出力部107は、既存のグラフ作成手法を用いて、グラフ作成処理を行う。
また、選択画面401の選択ボタン402dがクリックされた場合、選択処理では、伝票種別として「立替請求」、直近の対象期間として「直近1ヵ年」、集計表の集計項目として「細節」が選択されることとなる。そして、選択リスト404で「第1課」が選択されていたとすると、参照先部署として「営業部」の「第1課」が選択されることとなる。この場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、伝票種別として「立替請求」を示し、かつ、発生日として現在の日付から1年前の日付までを示し、かつ、「営業部」の「第1課」の従業員を示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図9の(d)に示すような集計表501dをBIサーバ201で作成する。図9の(d)に示した集計表501dは、データ抽出処理で抽出された明細データが示す従業員を縦方向の集計項目とし、その明細データが示す明細種別(小分類の一例)を横方向の集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計した表に、従業員ごとの精算額の合計を含む列を加え、さらに、その表を合計が大きい順にソートしたものである。集計表出力処理については、他の選択ボタンがクリックされた場合と同様である。
また、選択画面401の選択ボタン402eがクリックされた場合、集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図9の(e)に示すような集計表501eをBIサーバ201で作成する。この場合、各処理については、選択ボタン402aがクリックされた場合と同様である。
また、選択画面401の選択ボタン402fがクリックされた場合、集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図9の(f)に示すような集計表501fをBIサーバ201で作成する。この場合、各処理については、選択ボタン402bがクリックされた場合と同様である。
この例では、管理者は、選択画面401の入力フォーム405に、管理者PCのキーボードで任意の従業員番号を入力し、管理者PCのマウスで選択ボタン406a,bをクリックすることもできる。この場合、選択処理において、選択部103は、その選択ボタン406a,bの種類と入力フォーム405に入力された従業員番号とをWebサーバ203で取得する。そして、選択ボタン406a,bの種類に従って直近の対象期間をWebサーバ203で選択する。選択ボタン406aがクリックされた場合には、「直近1ヵ年」が選択され、選択ボタン406bがクリックされた場合には、「直近2ヵ年」が選択されることとなる。精算者特定処理において、精算者特定部104は、選択処理で選択された従業員番号を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から抽出する。精算者特定部104は、抽出した精算者データから、該当する従業員の部署をWebサーバ203で割り出す。そして、割り出した部署が管理者認証処理で認証済の管理者の部署に該当するかどうかをWebサーバ203で判断する。該当していれば、管理者は、その従業員の明細データを閲覧する権限があるということがわかる。その場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と選択処理で取得された従業員番号で識別される従業員とを示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。選択処理で、直近の対象期間として「直近1ヵ年」が選択された場合、集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図10の(a)に示すような集計表601aをBIサーバ201で作成する。また、選択処理で、直近の対象期間として「直近2ヵ年」が選択された場合、集計表作成処理において、集計表作成部106は、例えば、図10の(b)に示すような集計表601bをBIサーバ201で作成する。そのとき、選択画面401のラジオボタン403aが選択されていたとすると、集計表出力処理において、集計表出力部107は、集計表601a,bを管理者PCのモニタに表示する。また、選択画面401にてラジオボタン403bが選択されていたときは、集計表出力処理において、集計表出力部107は、管理者PCのプリンタに集計表601a,bに相当する集計表を印刷する。また、選択画面401にてラジオボタン403cが選択されていたときは、集計表出力処理において、集計表出力部107は、管理者PCのモニタに集計表601a,bに相当するグラフを表示する。
本実施の形態では、伝票1件につき、明細データが1件作成されるものとして、明細データについて説明したが、実際には、1件の伝票で複数の経費の精算が行われることがある。即ち、伝票1件につき、明細データが2件以上作成されることがある。その場合、明細データに、伝票を識別するための識別子だけでなく、明細データを識別するための識別子を含めて、明細データを管理すればよい(例えば、図10の「伝票」の列では、1つの伝票番号が複数の明細データに対応しているものがある)。
以上のように、本実施の形態によれば、簡単な操作で不正会計調査を行うためのシステムを提供することができる。
本実施の形態における明細管理システム100は、経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算額とを示す明細データと、精算者ごとに、少なくとも精算者の所属グループを示す精算者データとを、記憶装置151に記憶して管理する明細管理システム100であって、管理者認証部101が所属グループの管理者の認証を、例えば図6に示した認証画面301を管理者PCに表示することにより処理装置152で行い、管理者認証部101による認証が成功した場合、画面表示部102が経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とを選択するための選択画面401を、管理者PCに表示する。
その後、選択部103が画面表示部102により表示された選択画面401に対する指示の入力を管理者PCから受け付け、その指示に従って経費の分類と発生期間とを選択し、精算者特定部104が管理者の所属グループを示す精算者データを記憶装置151から抽出して管理者の所属グループ内の全ての精算者(従業員)を特定する。データ抽出部105は、選択部103により選択された分類と、選択部103により選択された発生期間内(例えば、直近1ヵ年、または直近2ヵ年)の発生日と、精算者特定部104により特定された全ての精算者とを示す明細データを記憶装置151から抽出し、集計表作成部106がデータ抽出部105により抽出された明細データが示す精算者と明細データが示す発生日を所定の単位(例えば、1ヶ月)ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算し、当該合計が大きい順にソートした集計表を処理装置152で作成し、集計表出力部107が集計表作成部106により作成された集計表を管理者PCに出力する。集計表作成部106が作成し、集計表出力部107が出力した集計表は、例えば図8の(b)、(c)、図9の(f)に示すものであり、精算者を特定する従業員番号/氏名情報を縦方向、所定の単位(この例では1ヶ月)を横方向として、請求額または支払額をクロス集計する。管理者としては、選択画面401において、所定のボタンを1度選択するたけで、管理部署内における任意の分類のクロス集計結果を得られる効果がある。
また、本実施の形態における明細管理システム100は、経費の精算ごとに、少なくとも経費の大分類(例えば、「立替請求」)と小分類(例えば、「交通費」、「食費」、「宿泊費」、「接待費」)と発生日と精算者と精算額とを示す明細データと、精算者データとを、記憶装置151に記憶して管理し、画面表示部102は、管理者認証部101による認証が成功した場合、経費の大分類と発生期間とを選択するための選択画面401を管理者PCに表示する。
選択部103は、画面表示部102により表示された選択画面401に対する指示に従って経費の大分類(例えば、「立替請求」)と発生期間(例えば、直近1ヵ年、または直近2ヵ年)とを選択し、データ抽出部105は、選択部103により選択された大分類と選択部103により選択された発生期間内の発生日と精算者特定部104により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置151から抽出し、集計表作成部106は、データ抽出部105により抽出された明細データが示す精算者と該当の明細データが示す小分類(例えば、「交通費」、「食費」、「宿泊費」、「接待費」)とを集計項目として、明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計が大きい順にソートした集計表を処理装置152で作成する。管理者が任意の大分類を指定することで、小分類ごとのクロス集計を集計表作成部106が作成し、集計表出力部107が出力した集計表は、例えば図8の(a)、図9の(d)、(e)に示すものであり、選択画面401では、選択ボタン402a、402dが大分類内の小分類ごとのクロス集計を行うボタンとなる。管理者は、これらのボタンを1度選択するだけで、管理部署内における任意の大分類の小分類ごとのクロス集計結果を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
実施の形態1において、管理者は、自分の所属グループとは別の所属グループにおける経費の精算については、明細データを参照したり、集計表を閲覧したりすることはできなかった。本実施の形態では、特定の所属グループ内の各精算者を特権ユーザとし、特権ユーザは、自分の所属グループとは別の所属グループにおける経費の精算についても、明細データを参照したり、集計表を閲覧したりすることができるものとする。
図11は、本実施の形態に係る明細管理システム100の構成を示すブロック図である。
図11において、明細管理システム100は、実施の形態1で図1に示したものに加えて、さらに、特権ユーザ認証部108を備える。
本実施の形態では、精算者データは、実施の形態1で説明したものに加えて、さらに、特権ユーザを認証するための認証情報を示すものとする。
特権ユーザ認証部108は、特権ユーザの認証を行うための認証画面を特権ユーザの端末に表示し、表示した認証画面に対する認証情報の入力をその端末から受け付ける。このとき、特権ユーザ認証部108は、記憶装置151から該当する特権ユーザの精算者データを抽出し、抽出した精算者データからその特権ユーザの認証情報を読み出す。また、特権ユーザ認証部108は、その精算者データからその特権ユーザの所属グループを割り出す。そして、特権ユーザの端末から受け付けた認証情報と精算者データから読み出した認証情報とを処理装置152で比較するとともに、精算者データから割り出した所属グループが特定の所属グループであるかどうかを処理装置152で確認することで、特権ユーザの認証を行う。認証情報が一致し、かつ、所属グループが特定の所属グループであった場合、その認証は成功したこととなる。それ以外の場合、その認証は失敗したこととなる。
画面表示部102は、特権ユーザ認証部108による認証が成功した場合、経費の分類と発生期間とを選択するための選択画面を特権ユーザの端末に表示する。
選択部103は、画面表示部102により表示された選択画面に対する指示の入力を特権ユーザの端末から受け付ける。そして、その指示に従って経費の分類と発生期間とを選択する。
データ抽出部105は、選択部103により選択された分類と選択部103により選択された発生期間内の発生日とを示す明細データを全て記憶装置151から抽出する。
集計表出力部107は、集計表作成部106により作成された集計表を特権ユーザの端末に出力する。これにより、特権ユーザは、例えば、全ての所属グループ内である期間、又は、ある分類に係る経費の精算額が著しく高額な精算者を容易に発見することができる。その結果、特権ユーザは、所属グループに関係なく、各精算者が不正な経費の精算を行っていないかどうかを簡単かつ確実にチェックすることができる。
以下では、実施の形態1と同様に、明細管理システム100が図3に例示した装置構成により実現されているものとする。また、明細管理システム100を1つの会社で利用する例を説明する。
図12は、明細管理システム100の動作を示すフローチャートである。
特権ユーザ認証処理(ステップS201)において、特権ユーザ認証部108は、図6に例示した認証画面301と同様の認証画面をWebサーバ203で生成し、特権ユーザのPC(以下、「特権ユーザPC」という)のモニタに表示する。特権ユーザは、特権ユーザPCのモニタに表示された認証画面の入力フォームに、特権ユーザPCのキーボードで自分の従業員番号(精算者を識別するための識別子の一例)とパスワード(認証情報の一例)とを入力し、特権ユーザPCのマウスでログインボタンをクリックする。特権ユーザ認証部108は、認証画面のログインボタンがクリックされた場合、入力フォームに入力された従業員番号とパスワードとをWebサーバ203で取得する。特権ユーザ認証部108は、取得した従業員番号を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から抽出する。そして、抽出した精算者データから、Webサーバ203でパスワードを読み出す。また、特権ユーザ認証部108は、その精算者データからその特権ユーザの部署をWebサーバ203で割り出す。特権ユーザ認証部108は、特権ユーザPCから取得したパスワードと精算者データから読み出したパスワードとをWebサーバ203で比較する。また、特権ユーザ認証部108は、精算者データから割り出した部署が会社全体の不正会計調査の担当部署(特定の所属グループの一例)であるかどうかをWebサーバ203で確認する。パスワードが一致し、かつ、部署が会社全体の不正会計調査の担当部署であった場合、特権ユーザ認証部108は、その特権ユーザが正規の特権ユーザであるとWebサーバ203で判断する。即ち、認証が成功したこととなる。
特権ユーザ認証処理で認証が成功した場合、画面表示処理(ステップS202)において、画面表示部102は、例えば、図7に例示した選択画面401と同様の選択画面をWebサーバ203で生成し、特権ユーザPCのモニタに表示する。特権ユーザは、特権ユーザPCのモニタに表示された選択画面の「一般管理メニュー」又は「特別管理メニュー」の選択ボタンを特権ユーザPCのマウスでクリックする。「特別管理メニュー」の選択ボタンは使用可能な状態になっている。
選択画面の選択ボタンがクリックされた場合、選択処理(ステップS203)において、選択部103は、その選択ボタンが対応する縦方向の項目と横方向の項目との指定をWebサーバ203で取得する。そして、その指定に従って伝票種別(分類の一例)と直近の対象期間(発生期間の一例)とをWebサーバ203で選択する。
選択画面の「一般管理メニュー」の選択ボタンがクリックされたとき、それが「課」の列にある選択ボタンである場合だけでなく、「部」の列にある選択ボタンである場合にも、選択処理において、選択部103は、さらに、選択リスト404で選択されている選択肢をWebサーバ203で取得する。そして、その選択肢に従って参照先部署をWebサーバ203で選択する。例えば、参照先部署として、部署番号が“070”である「営業部」などが選択可能である。選択画面の「特別管理メニュー」の選択ボタンがクリックされたとき、それが「支店」の列にある選択ボタンである場合も、同様である。
選択処理で参照先部署が選択された場合、精算者特定処理(ステップS204)において、精算者特定部104は、参照先部署を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から全て抽出する。そして、抽出した精算者データのそれぞれが示す従業員を、参照先部署内の従業員としてWebサーバ203で特定する。
データ抽出処理(ステップS205)において、データ抽出部105は、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日とを示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から全て抽出する。
選択処理で参照先部署が選択された場合、データ抽出処理において、データ抽出部105は、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と精算者特定処理で特定された従業員とを示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。ここで、この明細データは、管理者PCに出力される集計表の各項目の基となる明細データ、即ち、実施の形態1のステップS105で抽出される明細データと共通のものでもよいが、明細データを複製して、特権ユーザPCから利用されるものと管理者PCから利用されるものとを分けてデータウェアハウス206に記憶していてもよい。例えば、前者の明細データと後者の明細データとを別個のテーブルとしてデータウェアハウス206に記憶していれば(後者の明細データについては、管理者ごとにテーブルを分ける)、プログラムの不具合などにより、管理者が参照権限をもたない明細データを参照できてしまう、といったケースを防ぐことができる。これにより、セキュリティが向上する。
集計表作成処理(ステップS206)において、集計表作成部106は、実施の形態1と同様に、データ抽出処理で抽出された明細データが示す従業員を縦方向の集計項目とし、選択画面401でクリックされた選択ボタンの種類に対応する項目を横方向の集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計し、従業員ごとの精算額の合計を計算し、その合計が大きい順にソートした集計表をBIサーバ201で作成する。
集計表出力処理(ステップS207)において、集計表出力部107は、Webサーバ203から、集計表作成処理で作成された集計表を特権ユーザPCに出力する。特権ユーザは、特権ユーザPCに出力された集計表を参照して、会社全体あるいは任意の部署内の各従業員が不正な経費の精算を行っていないかどうかをチェックする。
以上のように、本実施の形態によれば、特定の所属グループのユーザ(例えば不正会計調査の担当部署の部員)が簡単な操作で不正会計調査を行うためのシステムを提供することができる。
本実施の形態では、特権ユーザを所属グループで特定しているため、特権ユーザ認証処理(ステップS201)では、特権ユーザ認証部108が、特権ユーザが特定の特権を有する所属グループに属しているかどうかの確認を行い、特権ユーザであるかどうかの判断を行っている。本実施の形態の変形例として、特権ユーザを所属グループで特定せずに、特権ユーザか否かをユーザ情報にて判別する方法がある。この方法では、記憶装置151に記憶された精算者データのユーザ情報に「特権ユーザ」か否かを特定する情報(例えば、フラグ)を有し、特権ユーザ認証部108が、そのフラグを判別することにより、特権ユーザを認証することができる。このように構成することにより、特定の所属グループには属していないが、特命により調査を実施することになったユーザも会社全体または任意の部署内の不正な経理精算を調査することができる。
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
実施の形態1では、精算者特定処理(ステップS104)において、精算者特定部104は、管理者認証処理で認証済の管理者の精算者データから、その管理者の部署をWebサーバ203で割り出す。そして、割り出した部署を示す精算者データを、DBサーバ202でデータベース207から全て抽出し、抽出した精算者データのそれぞれが示す従業員を、該当する部署内の従業員としてWebサーバ203で特定する。データ抽出処理(ステップS105)において、データ抽出部105は、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と精算者特定処理で特定された従業員とを示す明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。
このように、実施の形態1では、精算者データで従業員と部署とを対応づけているため、まず、管理者の部署を示す精算者データを抽出することで、管理者の部署に所属する従業員を一人一人特定し、その後に、特定した従業員一人一人について、その従業員を示す明細データを抽出していた。一方、本実施の形態では、明細データで従業員と部署とを対応づけるため、管理者の部署に所属する従業員を一人一人特定することなく、管理者の部署を示す明細データをそのまま抽出する。即ち、実施の形態1では、従業員番号をキーとして明細データを抽出していたのに対し、本実施の形態では、部署コードをキーとして明細データを抽出する。本実施の形態では、具体的には、データ抽出処理において、データ抽出部105が、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と部署コードとで特定される明細データを、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出するという点で、実施の形態1と異なる。
以下、実施の形態1で説明した図5を用いて、本実施の形態に係る明細管理システム100の動作について説明する。
選択処理(ステップS103)において、選択部103が、伝票種別と直近の対象期間とを選択した後、精算者特定処理(ステップS104)において、精算者特定部104は、管理者認証処理で認証された管理者の精算者データに基づき、管理者の部署コードをWebサーバ203上で割り出す。そして、割り出した部署コードをデータ抽出部105に受け渡す。その後、データ抽出処理(ステップS105)において、データ抽出部105は、選択処理で選択された伝票種別と選択処理で選択された直近の対象期間に含まれる発生日と精算者特定処理で割り出された部署コードとを示す明細データ(該当する部署コードの明細データ)を、BIサーバ201でデータウェアハウス206から抽出する。前述したように、データウェアハウス206に記憶されている明細データには、従業員を特定する従業員コード以外に、各従業員の部署を特定する部署コードが記録されているため、部署コードを抽出条件として、該当の明細データを抽出することが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、管理者の所属グループ内の精算者全ての識別子(上記の例では、従業員コード)を抽出条件とするのではなく、管理者の所属グループの識別子(上記の例では、部署コード)1つのみを抽出条件とすることができるので、処理の簡便化が図れる。
他の実施の形態においても同様であるが、部署ごとに明細データを物理的又は論理的に分離させるように構成してもよい。また、全社組織内の部署をまとめていくつかのグループに分け、そのグループごとに明細データを物理的又は論理的に分離させるように構成してもよい。それにより、管理者がWebサーバ203からBIサーバ201を経由してデータウェアハウス206に記憶されている明細データにアクセスするとき、自分の部署又はグループ以外の明細データにはアクセスできないので、明細データのセキュリティを向上させることができる。
本実施の形態における明細管理システム100は、経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算者の所属グループと精算額とを示す明細データと、精算者ごとに、少なくとも精算者の所属グループを示す精算者データとを、記憶装置151に記憶して管理する明細管理システム100であって、画面表示部102が経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とに対応する選択ボタンを配置した選択画面401を管理者PCに表示する。
その後、選択部103は、画面表示部102により表示された選択画面401に配置された選択ボタンが管理者PCにて選択された場合、選択された選択ボタンに基づき経費の分類と発生期間とを選択する。データ抽出部105は、選択部103により選択された分類と、選択部103により選択された発生期間内の発生日と、管理者の所属グループ(例えば管理者の部署コード)とを示す全ての明細データを記憶装置151から抽出し、集計表作成部106がデータ抽出部105により抽出された全ての明細データが示す精算者と明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置152で作成する。画面表示部102が表示する選択画面401に配置された選択ボタン402a〜fはクロス集計の縦軸と横軸とを定めるボタンである。
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
本実施の形態に係る明細管理システム100の構成は、実施の形態1で図1に示したものと同様である。
本実施の形態では、集計表作成部106は、データ抽出部105により抽出された明細データが示す精算者とその明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、その明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の偏差を計算し、その偏差が大きい順にソートした集計表を処理装置152で作成する。集計表出力部107は、この集計表を管理者の端末に出力する。これにより、管理者は、自分の所属グループ内の各精算者が不正な経費の精算を行っていないかどうかをより簡単にチェックすることができる。
実施の形態5.
本実施の形態について、主に実施の形態4との差異を説明する。
本実施の形態では、集計表出力部107は、集計表作成部106により計算された精算者ごとの精算額の偏差を、処理装置152で、時系列で分析する。そして、任意の期間において、その偏差の変動率が所定の閾値を超えた精算者を管理者の端末に通知する。これにより、管理者は、自分の所属グループ内の各精算者が不正な経費の精算を行っていないかどうかをより確実にチェックすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
実施の形態1に係る明細管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る明細管理システムを利用した不正会計調査の方式を示すフローチャートである。 実施の形態1における明細管理システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における明細管理システムのハードウェア資源の一例を示す図である。 実施の形態1に係る明細管理システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における認証画面の一例を示す図である。 実施の形態1における選択画面の一例を示す図である。 実施の形態1における集計表の一例を示す図である。 実施の形態1における集計表の一例を示す図である。 実施の形態1における集計表の一例を示す図である。 実施の形態2に係る明細管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る明細管理システムの動作を示すフローチャートである。 これまでの不正会計調査の方式を示すフローチャートである。
符号の説明
100 明細管理システム、101 管理者認証部、102 画面表示部、103 選択部、104 精算者特定部、105 データ抽出部、106 集計表作成部、107 集計表出力部、108 特権ユーザ認証部、151 記憶装置、152 処理装置、153 入力装置、154 出力装置、201 BIサーバ、202 DBサーバ、203 Webサーバ、204 LB、205 L2スイッチ、206 データウェアハウス、207 データベース、301 認証画面、302 入力フォーム、303 ログインボタン、401 選択画面、402 選択ボタン、403 ラジオボタン、404 選択リスト、405 入力フォーム、406 選択ボタン、501 集計表、601 集計表、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (7)

  1. 経費の精算ごとに、少なくとも経費の発生日と精算者と精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理する明細管理システムであって、
    費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間に対応する選択ボタンを配置した選択画面を端末に表示する画面表示部と、
    前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが記端にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する発生期間を選択する選択部と、
    記選択部により選択された発生期間内の発生日を示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成する集計表作成部とを備え
    前記画面表示部が表示する選択画面に配置された選択ボタンは、前記集計表作成部によるクロス集計の縦方向の集計項目と横方向の集計項目とを定めるボタンであることを特徴とする明細管理システム。
  2. 前記明細管理システムは、
    経費の精算ごとに、少なくとも経費の大分類と小分類と発生日と精算者と精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理し、
    前記画面表示部は、経費の大分類と発生期間とに対応する選択ボタンを配置した選択画面を前記端末に表示し、
    前記選択部は、前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが前記端末にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する経費の大分類と発生期間とを選択し、
    前記データ抽出部は、前記選択部により選択された大分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日とを示す明細データを記憶装置から抽出し、
    前記集計表作成部は、前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す小分類とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成することを特徴とする請求項1に記載の明細管理システム。
  3. 前記明細管理システムは、精算者ごとに、少なくとも精算者の所属グループを示す精算者データを、記憶装置に記憶して管理し、
    前記明細管理システムは、さらに、
    所属グループの管理者の認証を処理装置で行う管理者認証部と、
    前記管理者認証部により認証された管理者の所属グループを示す精算者データを記憶装置から抽出して当該管理者の所属グループ内の精算者を特定する精算者特定部とを備え、
    記データ抽出部は、前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記精算者特定部により特定された精算者とを示す明細データを記憶装置から抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の明細管理システム。
  4. 経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算者の所属グループと精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理する明細管理システムであって、
    経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とに対応する選択ボタンを配置した選択画面を所属グループの管理者の端末に表示する画面表示部と、
    前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが前記管理者の端末にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する経費の分類と発生期間とを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記管理者の所属グループとを示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成する集計表作成部とを備え、
    前記画面表示部が表示する選択画面に配置された選択ボタンは、前記集計表作成部によるクロス集計の縦方向の集計項目と横方向の集計項目とを定めるボタンであることを特徴とする明細管理システム。
  5. 前記集計表作成部は、前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の偏差を計算し、当該偏差が大きい順にソートした集計表を処理装置で作成することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の明細管理システム。
  6. 経費の精算ごとに、少なくとも経費の発生日と精算者と精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理するコンピュータを、
    経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間に対応する選択ボタンを配置した選択画面を端末に表示する画面表示部と、
    前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが前記端末にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する発生期間を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された発生期間内の発生日を示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成する集計表作成部として機能させるためのプログラムであり、
    前記画面表示部が表示する選択画面に配置された選択ボタンは、前記集計表作成部によるクロス集計の縦方向の集計項目と横方向の集計項目とを定めるボタンであることを特徴とするプログラム。
  7. 経費の精算ごとに、少なくとも経費の分類と発生日と精算者と精算者の所属グループと精算額とを示す明細データを、記憶装置に記憶して管理するコンピュータを、
    経費の分類と経費の発生日を一定範囲でまとめた発生期間とに対応する選択ボタンを配置した選択画面を所属グループの管理者の端末に表示する画面表示部と、
    前記画面表示部により表示された選択画面に配置された選択ボタンが前記管理者の端末にて選択された場合、選択された選択ボタンに対応する経費の分類と発生期間とを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された分類と前記選択部により選択された発生期間内の発生日と前記管理者の所属グループとを示す明細データを記憶装置から抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された明細データが示す精算者と当該明細データが示す発生日を所定の単位ごとにまとめた単位期間とを集計項目として、当該明細データが示す精算額をクロス集計し、精算者ごとの精算額の合計を計算した集計表を処理装置で作成する集計表作成部として機能させるためのプログラムであり、
    前記画面表示部が表示する選択画面に配置された選択ボタンは、前記集計表作成部によるクロス集計の縦方向の集計項目と横方向の集計項目とを定めるボタンであることを特徴とするプログラム。
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